相場見通しのつもりだが・・・たぶん後講釈(2007年04月〜2007年09月)
(本当は債券市場の話をすべきなのですが、多分短期が中心になります)
こちらはあまり当らない相場見通しやら相場後講釈やらを書いております。一応債券だけどもマネーマーケットに限りなく近い範囲をカバーしつつも、昔取ったなんとやらで債券市場のお話も。まあどっちにしても板に張り付いている訳ではないのでピンボケになる場合もありそうです。その節はご指摘を。
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過去の相場後講釈はこちらです。
2006年下期
2006年上期
2005年下期
2005年上期
2004年下期
2004年上期
2003年下期(工事中)
2003年上期(工事未着工^^)
2002年下期(工事メド立たず)
2007/09/26「大体平和な期末」
2007/09/25「末初レートの話/米国利下げで長期金利上昇」
2007/09/21「FB入札はやたら確りで亜空間突入」
2007/09/18「足元金利が急に上昇しました」
2007/09/12「えー、この水準でFB入札やるんですかあ」
2007/09/10「雇用統計キタコレ/短い所のカーブが潰れる悪寒」
2007/09/07「OISの織り込みが事実上0%」
2007/09/06「運用圧力が高いです」
2007/09/05「短い所の金利更に低下」
2007/09/04「月替わりで短期金利急低下」
2007/08/24「GC更に落ち着く(メモ)」
2007/08/23「ターム物レート一斉に低下/利下げのウワサで米国短期債暴落とな」
2007/08/22「連日の供給が奏効してさすがにレポレート低下」
2007/08/21「週明けのレポレートも高止まり」
2007/08/20「先日付のレートが高いということなのか」
2007/08/17「GCレートが妙に高止まり、というか上昇してます」
2007/08/16「積み最終日も大騒ぎ」
2007/08/14「さすがにキャッシュ化一服か/日銀の芸の細かいオペ」
2007/08/13「こりゃ久々にええもん見せてもらいましたという金曜の相場」
2007/08/10「米国サブプライム問題爆発/足元の超短期金利上昇」
2007/08/09「6MFBに続き3MFBも利回り急上昇」
2007/08/08「急にFB利回り上昇」
2007/08/06「一般債のスプレッドが拡大気味」
2007/08/03「またまた相場雑談」
2007/08/02「巻き戻し相場ですな」
2007/08/01「相場雑談」
2007/07/31「利上げ織り込み50%の巻」
2007/07/26「FB入札利回り低下」
2007/07/25「オペレート関連なお続き」
2007/07/24「オペレート益々低下」
2007/07/23「久々に動意づいた先週末の相場」
2007/07/10「決定会合前なので様子見相場雑談」
2007/07/06「相場雑談」
2007/07/04「10年入札でスクイーズ状態/FB入札」
2007/07/02「四半期ごとに期末になるのでしょうか」
2007/06/28「SCレポ市場変調」
2007/06/20「10年新発債のレポで少々大騒ぎだったんですよ」
2007/06/18「決定会合結果でショートカバー大会」
2007/06/15「中短期の逆襲」
2007/06/14「水曜の相場はお祭り状態でした」
2007/06/13「3か月FB入札です」
2007/06/12「5年入札と6か月TB入札、警戒しつつ何とかなるでしょ」
2007/06/11「ここまでやるとは驚きでした/決定会合プレビュー」
2007/06/08「米国は今までやり過ぎでしょ/まあ今日も相場後講釈など」
2007/06/07「8月織り込み100%ですな」
2007/06/06「相場で色々ございましたので」
2007/06/05「10年入札と6か月FB入札展望」
2007/05/31「結局8月織り込み80%強と言った所で」
2007/05/30「注目したい3か月FB入札」
2007/05/28「CPIで利上げ予想が前倒しになったかも」
2007/05/25「相場雑談」
2007/05/10「何となく利上げ警戒モードなんですか」
2007/05/09「相場が動きませんなあという雑談」
2007/05/07「CPIと展望レポートでスティープとは」
2007/04/26「今年は平穏な大型連休越え」
2007/04/25「盛り上がりに欠ける短期市場と久々の糞入札になった超長期国債」
2007/04/20「とりあえず落ち着いたのかなあ」
2007/04/19「利上げ観測でひと動き(ただしTB/FBは動かず)」
2007/04/18「相変わらず堅調な1年TB入札」
2007/04/17「準備預金残高見込みの公表時間前倒し」
2007/04/16「足元レートが良く動きますな」
2007/04/11「2か月FBが流れました」
2007/04/10「短期国債が徐々に重くなってまいりました」
2007/04/09「短期のカーブもクレジットスプレッドも寝ております」
2007/04/06「短期国債が無茶苦茶強いという話」
2007/04/05「短期市場怒涛の金余り(か?)」
2007/04/04「期初もネタなし平和な展開」
2007/04/02「平和な期末でした」
2007/09/26
○だいたい平和な期末
早いもので昨日は債券のレギュラー受渡が期末。期末ということでGCレートとかどうよというのはありましたが、結局順当に0.75%(ロンバートですな)近傍での着地のようですわな。で、6月末には10年カレントがアホのようにスクイーズ状態になってエライコッチャだったSC取引に関しても「もう取れねええ」というような銘柄は殆ど無く、期末と言えばよくある飛んでもないレートも殆ど無しと。相場水準が相場水準なので現物の需給がタイトじゃないという話は昨日もしましたが、まーそんなところなんでしょうかいなという所で。一方でFBが強くて国債としてのFBへのニーズが驚倒する有様というのもその裏返しなんでしょう(しつこいですな)。
あとは無担保コールがどうなのよとかありますが、1%あたりのオファーがあるという話をどこぞの情報ベンダーが市況ニュースで書いておりましたくらいですので、まーそんなに過激なことにはならないでしょうし、当日になればだいたい低下すると思いますので(まれにそうならないのが市場クオリティなのですが)、最終的には加重平均ベースではロンバートを切るでしょとか想像する次第であります。まーあんまり波乱は無さそうな。郵政民営化絡みで混乱とかにならなくてよかったですね(まだ最後蓋を開けてみないと判らんけど、無担保コールが跳ねるのは郵政公社的には「そんなの関係ねえ」ですから^^)という所で。
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2007/09/25
○末初レート(国債は)落ち着くの巻
先週末のGCレギュラーネクストは27日スタートの翌日物でして、本日の国債レギュラー渡しは28日で中間期末になるのでありますけれども(早いね)、27日スタートのGC取引も特にレートが盛り上がるでもなく0.6%近傍での取引らしいですわな。んでまあ末初のレポも0.75%とかでやってるらしいので、極めて順当かつ盛り上がりの無い展開でありまする。金曜日は国債買現先が実施されましたが、こちらもレート落ち着いてまして、水曜の共通担保と比較すると末越えで期間短くなっているのにレート低下ということで、まあGCレートが落ち着いているというか順当な数字になっているのと平仄を合わせる感じ。
ただまあCPとかの現先レートはやや確り目で、末越えのコールは気配がよくわからんですけれどもそんなに下がってなさそうな感じでもありまして、要するにファンディング付きやすいものとかの金利は上がってもロンバートが頭で、無担保とかの金に関しては今週になってもうちょっと動きが出てくるのでしょうかというような話になるんでしょうかにゃ。
SCレポに関しては一部の特殊銘柄でエライコッチャになってましたようですが、あまりこう全体的に大変という話は聞きませんな。まー6月末の時と違いまして、債券相場の水準がだいぶ違う所におりまして、投資家様がどっちかというと戻り売りモードで市場にそもそも流動玉が多いという状況がございます(その分短期国債などに皺寄せが逝ってて3か月FBが凄まじい事になっている訳なのですが)ので、まあ良かったですねという感じでありますにゃ。
余談ですが、昨年の相場はゼロ金利解除まではもう物凄い勢いで利上げが続くのでエライコッチャとか逝って相場下をやらかしましたが、ゼロ金利解除後は織り込み過ぎて下がりすぎた相場が戻るわ、CPIが市場予想以上に下に改定されるわという事で、年の前半下げの後半上げという感じでしたのはご案内の通り。で、どういう事が起きたかと申しますと、年前半はカレントとかやたら買いが多くて常に強い展開になり、年後半はカレントの買いが下がらないと来ないの巻きになり常にヘロヘロの展開となってましたが、はてさて今年はどうなるのやら。
○何かスティープしやがってますが
米国利下げ以来先週は米国金利がいい感じでスティープしやがりまして、さすがに今週は落ち着いてきたようですが、先週は利下げしてから3か月TBの金利は低下する一方で10年国債金利は20毛くらい上昇するの巻となりました。
いやまあ今回の措置はあくまでも「信用市場への対応」がメインで「それが景気に対する予防的措置」なので、短期金利を下げることが大事なんでしょうけれども、米国市場のテーマが「インフレ懸念でスティープニング」になっちゃったのは皮肉としか言いようがございませんで(運悪く原油価格が上昇してたのもありますが)バーナンキ先生大変ですわな。
そんな米国金利上昇を受けて日本の金利も中長期金利は気持ちよく上昇しやがりまして米国利上げが伝わって以来債券先物は148銭も下がるわ、10年カレントは18日の引け1.525%から21日引けで1.675%と15毛上昇するわとこちらも上昇の巻となりましたわな。まあグローバルスティープニングとか言うのかも知れませんけど、米国は確かに原油価格上昇すると直撃食らいますし、ドル全面安も進行してますし、気持ち悪いには気持ち悪いのかも知れませんけれども、少なくともドル全面安では日本に輸入インフレは発生しませんし、そもそも日本のインフレ懸念って何ですかって話ですから、一緒くたにするのは如何なものよという感じが致しますです。
まー米国のカーブの動きも止まったような感じですので、落ち着くんジャマイカとは思いますけど・・・・・・
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2007/09/21
○FB入札とか
昨日の3か月FB入札ですが、平均落札価格が利回り換算で0.555%で最低落札が0.560%という結果でして、何ですかそりゃというレートでしたが、その後またまた強くなって日本相互証券の引けは0.545%なんですけど出合いベースでは0.54%ということで、あの一応所有期間のファンディングコストとか考えて欲しいんですけどそのレートと逝った所では存じますところで(涙)。
ということで、このあたりに関しましては現状では「利回り商品」じゃなくって「モノ」状態になってるの図っぽくなっておりますが、まー運用資金が余ってるのがチョー短い所に来てしまっているようでして、1年以内のゾーンに関しては国債と名が付くものがやたら堅調で、その流れで高格付けの一般債も堅調という有様でして、誠に香ばしい展開となっております。期末越えのあたりも10月償還のFBとか今週になってちょっと気配が弱くなってましたけど昨日は反転ということで、いやあ何かとにかく強いですねえという状況ですにゃ。
まあ何ですな、ここもとのECB利上げ停止、FRB利下げという動きと、サブプライム訳判らんモードということで、日本の金融政策に関しても時間が止まってしまいましたなあ(チャンスがあるのは12月ですかね)ということで、特に金融政策に左右されるチョー短いゾーンはエセ時間軸と申しますか、亜空間と申しますか、まあ何か妙な空間に入ってしまいましたなあと逝った所でございます。ナムナム。
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2007/09/18
○また「急に出し渋りが来たので」ですかな
国債の3/9月利払い銘柄の振替停止期間の関係上やや低調だったレポ取引でしたが、先週金曜のレギュラー受渡が20日になりましたので、先週金曜からGCレポ取引も本格稼動。で、そのGCレートなのですが、20日スタートの翌日物のレートがまた突如上昇しやがりまして、それまで0.52%とか0.53%あたりだったのに0.60%近くに上昇の巻になったそうですわな。
それで相変わらず3か月カレントのFBとかは0.555%などとやりやがっておりますので、現先やレポ対比で華麗に逆鞘という有様になっておりますわな。ナンノコッチャとしか言いようがありませんが、日本相互証券の引けを拝見しますと10月9日償還のFB459回が2.5毛甘の0.600%とかになってまして、この短すぎゾーンに売りもでたのかねえという感じでもありますわな。まあ実弾が出やがったのか、3月末と同じパターンで20日渡しのあたりから急に出し渋りが来たので(えーっとちなみに元ネタはQBK(=某サッカー選手の迷言「急にボールが来たので」)ですので念の為^^)が出やがったのか、複合要因(金がいるから売りが出たとかね)なのか知りませんが、突如期末らしい雰囲気が出てまいりましたということです。やっぱ期末はこうじゃなきゃ。
ただまあ先ほども申しあげましたように、金利が上昇してるの超足元だけでして、3か月あたりの金利はビクともしてませんので、あくまでも足元の期末要因でして、超足元の金利で勝負する人以外には「でもそんなの関係ねえ」と言ったところですよねスイマセンスイマセン。
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2007/09/12
米国の利下げクレクレ市場状態。前任の撒いた種(しかも前任は暢気かつエラソーに警句を発していたりしますが、このジジイが顧問だか何だかで金貰っている相手がサブプライムで大怪我こき太郎というのが何とも香ばしいですな^^)ではありますが、この状況をどう軟着陸させるんでしょうな。この株式市場の地合い見てると、FFを50下げたらバブル発生コースでしょ・・・・・
「バブルの傷はバブルでしか癒えない」というのも判らんでもないですけれども、あたくしにはそれは「問題先送りの飛ばし」にしか思えません次第でして、飛ばしをやればやるほど災厄がでかくなるのは相場の基本っすからねえ。
○さてFB3か月入札です
本日も水曜日恒例の3か月FB入札でございます。で、そのレベルなんでありますが、今週になって内外の経済指標を受けまして年内利上げも怪しかろうという感じになってきて強気だったストラテジストだかエコノミストだかの皆様も続々撤収という今日この頃でありまして、昨日0.575%とか出合いやがってうへえと思った前週発行のFB472回債の利回りは昨日は0.57%になりやがりまして、どう見ても年内利上げ無警戒モードです。本当にありがとうございました。しかも誠にコリャコリャと思うのは、10月アタマの償還から先に向けてチョー緩やかですが逆イールドになっている事でありまして、カレントがショート目になっていて需給上強いというのもあるのですけど、利上げ警戒皆無で期末越えのプレミアムだけついてるという講釈が可能(実際問題は需給とかあるので)な動きなのであります。いやはや何とも。
とまあそんな次第でありますので今日の3か月FB入札もまあ0.6%も買わせてくれませんですなあという状況のようでございます。しつこく申しあげるが、先月末にGC0.7%台とか暫く推移したこともあるというのにそのレートで本当にいいのかと小一時間でありまして、まーGCとか現先とかコールとかの金利と比較して利回り考えるって人にはちょっと如何なものかと思われますけど、4兆2000億捌けるのかね。
まあ期末で債券残高調整とか、8月利上げで盛り上がってしまったので言い訳上買わないでいた皆様大慌てとか、信用収縮対策で足元資金を抱えた分の反動が来てるとか、需給のお話もありますので、単純に割り切れるもんでもないというのは判るのでありますけどね。
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2007/09/10
○雇用統計キタコレ
ご案内の通り先週末の米国雇用統計は予想を大幅に下回るNFPマイナス。何か後から上方修正の香りもしないでもないのですが(苦笑)、これはこれでFRBが利下げをする良い言い訳になりました。「金融市場の混乱回避で一時措置として利下げ」というのは何だかんだと言いましても政策ロジックとして苦しいところであります(一時措置と言って下げた後更に下げる時にロジック変更となるので話が苦しかろう)ので、下げるならストレートに「景気の腰折れだか悪化懸念」という方がやりやすかろうということで。
しかし雇用統計を受けて利下げ期待が高まった筈なのに米国株式市場大幅安ということは、米国株式市場ではもしかして「景気は悪化してないけどFRBは利下げしてくれる」とでも思っていたのでありましょうか。もしそういう動きで米国株式市場がやたら堅調だった(というか下がった下がったとか言ってもダウ平均株価高値から大して下がってないじゃん)のであったらナンノコッチャ感は否めません。というかそんな楽観で金融市場が動いていたら、景気悪化がある程度見えてこない中で利下げかましたらバブル発生間違いなしですな。ナムナム。
まーそれはそれと致しまして、米国が利下げする場合のロジックに「景気悪化」というのが出てくるとなりますと、それこそ先日の水野審議委員の講演で出てまいりました「議論の前提が変ってくる」という話になりますので、これだけ市場から散々催促されると9月に米国がどうせ利下げに追い込まれるのでしょうが(本当はやるやる詐欺で上手く引っ張れる方がオイシイと思うので、良い経済指標がでるといいですねと思うが)、その時のロジックに注目としか言いようが無いですな。で、米国単体で言えば景気悪化を全面に出した方がスッキリしてますが、そうするとインフレ警戒の姿勢を崩していない他の中銀(日本はインフレ警戒じゃなくてただの正常化ですが)の足を引っ張るという面もあり実にややこしいですな。
○短い所のカーブは潰れて来そうですなあ
雇用統計を待たずしての事ですが、既に3か月までのFB利回りが見事に潰れていまして金曜日の引けは(ショートカバーが入っているので1毛弱余計に低いように見えますが)新発3か月の472回債で0.615%(日本相互証券引値ベース)となっておりましてまあ3か月までの全ゾーンに渡ってイールドフラットとなっておりますわな。
でですな、CPの発行レートに関してはさすがに「利回りベースでそのレートを最後まで持ちきって間尺に合うのか」という事を考えて買う人が主体(FBの場合は「ポートの国債残高調整」でドカンと買う人がいて、まともに利回り見ながら売買する人にとっては迷惑至極)なので、先に行くほど利上げになっているかもしれないの理論(?)で何となく順イールドとなっているようですな。
しかしながら、どうもECBも利上げ見送りやがったということで、こうなると10月一発目会合での利上げもかなり怪しく(既にOISのレートはそういう風になっておりますけど)、11月ですか12月ですかという雰囲気になってきますと当然ながらここのカーブが潰れてくる訳であります。まあさすがに10月以降全く利上げなしで決め打ちするような状況ではないので、FBみたいにフルフラットになりゃあせんと思いますが、どうも12月足のレートが低下してきたような気が。
期末越えのCP発行に関しては来週がピークになると思いますが、積み期間が新しくなるタイミングでもありますので、このときになってもレート潰し状態が続いていると「ほほー」となりますが、はてさてどうなる事やら。
CPのある意味良い所は、レートが上ろうと下がろうと発行予定量を淡々とこなす国債などと違いまして、発行体サイドである程度まで「ご判断」が入る所でありまして、「そのレートなら銀行から借りた方が間尺に合うので発行シネーヨ」とか「そのレートならもうちょっと確保しておきますか」とか発行量が増減する所でして(^^)、まさに市場の自動調整機能でありますな。
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2007/09/07
○OISの利上げ織り込み度合い
ご案内のように9月利上げなんぞ関係ねえという価格形成が行われている短期市場(以外もそうですな)でございますが、今回は10月の決定会合が2回あるために9月20日からのインターミーティングタームが10月11日エンドになるのでありました(よって期間21日)。
んでまあ情報ベンダーで某業者様がお出しになっているインディケーションによりますと昨日のレートが0.525%−0.535%とのことで、0.25%の政策金利引き上げ織り込み度合いは0.5%VS0.75%だと思って計算すると4%の織り込み度合いとなるとのことで。
・・・・ってまあそれはそれでよいのですけれども、あーた期末期初というのが世の中ありまして、今回だとインターミーティングの21日に対して3日間期末期初があるざますので、その分ベース高くなるでしょうと思う訳でして、例えば今年3月末の期末レートと同じレートを末初レートと想定して0.715%(3月末も末初は3日ありました)を置きますと単純な算術平均(OISは複利積み上げ方式なので単純算術平均だと微妙にズレがでるのですが、ここはざっくりで勘弁)を出すと0.5307%となる訳でして、これは見事に上記オファービットの真ん中。
ということで、どう見ても9月利上げ織り込み0%です。本当に以下略。
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2007/09/06
○何というこの運用圧力
昨日のFB3か月入札でございますが、平均が0.65%を割り込むんでしょうなあとかのんびりした事を申しあげておりましたが、入札の結果は平均0.634%で足切りが0.638%と12月10日償還だというのに何ですかその利回りはという結果。おまけに引け値(日本相互証券)ベースでは0.62%になっているという有様でして、純粋にこの利回りを保有期間中に予想される現先やレポ金利の足し算と比較して考えた場合に、下手したら足元金利の足し算に負けそうな悪寒のする利回りなのですけど、買いは多いちゅうことのようで誠に何とも。
まあ相変わらず債券と名前がつく短いゾーンのモノは人気高いようで、ゾーン的にはこのあたり新発一般債いうものは普通出てこない(短いゾーンでコンスタントに量が出るのはCPですんで法律上は短期社債ですけど債券扱いじゃない)ので既発の売り物が出てくると世の中の在庫が増えるの巻なのでしょうが、どうも高格付けもの中心に売り物出てもあっさり吸収されるようで、キャッシュ潰しのニーズが強いというところでしょうな。相場が上昇して迎える期末らしい光景ではあるのですが、今回に関しては直前の利上げ観測とか、海外信用収縮の波及懸念(というか巻き添え懸念というか)によるキャッシュ厚めに保有の動きとかあったのでいつもよりキャッシュが多かったですねえというのもあったのかなあと思うのでした。
昨日は後場から株価指数が威勢良く下落したのもフォローになったとは言え、中長期ゾーンでも諸々の新発一般債がここぞとばかりに山のように出たのも構わず相場上昇とか、ここに来まして運用圧力の強さに正直「ひえ〜」と脱帽なのでありまする。ナムナム。
○しかし織り込みがデジタルになりますなあという感想
長いところでも結構その傾向があるように思えますけど、より短い所に関しては特にその感を強くするあたくしなのですけれども、利上げだけじゃなくて期末越えとか、月末越えとか、その手の材料の織り込み方が最近益々デジタル化してるんジャマイカと思うのでありますよ。
例えばね、昨日もちょっと触れましたが、FBの落札利回り推移なんぞ見てますと、8月の週3発入札の時に行われたFB落札結果見ますと、7日の6か月が0.734%−0.750%で、8日の3か月が0.726%−0.745%といきなり上昇。10日の2か月に関してはまあちょうど信用収縮炸裂モードで資金抱え込みの動きがあった分で流れたというのもありますが、何と0.747%−0.771%と、まあこのあっという間に盛り上がる動きが何ともなんですが、9月に入ってからの金利の下げ方(というかタームものレートの潰し方と言った方が実感があるのですが)もまた織り込みデジタルコースで、9月利上げ無しどころか10月も11月も利上げ無しのような勢いでFBの金利が低下するわけよ。まあ需給要因もあるからそこは割り引かないといけないけど。
もっと端的にはGCの動きとかもそうなんですが、いくら足元の需給が反映するって言いましても、カレンダーベースで8月末までのレートが妙に下がらないで、9月になったとたんに急に金が出たのでコースになるとは何たること(だってGCって基本先日付渡しなんですから、カレンダーベースじゃなくて受渡ベースで動かないと変)という風に思うのでありますよ。
何と申しますか、低め誘導(キングナツカシス)以来政策金利がロクに動かないというのが10年どころでなく続いていたせいか(それでも低め誘導時代には何度か利上げ観測で短期金利が上昇したことはありましたが)全体的に政策金利が動く事に関しての反応がデジタルになるのかなあなどと思うのであります。というか政策判断の材料が「与えられる」のを待っているというか、上手く表現できませんが、要するに思考力が低下してるのじゃないかなあなどとエラソーな事なんですけどね。織り込み具合がゼロと1の間をデジタル的に飛んで、しかも動きが横並びってイメージが強いのですよねえ。
まあそのうちこなれてくるんでしょうけれども、この調子ですと今は表面的には無警戒に見える期末もあるとき突然織り込みモードになるんでしょうなと思うのでした。
#だから日銀は期末越えのオペを結構なペースで打ってるのでしょうけれども
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2007/09/05
お題「短い所が強いですなあ」
欧米の株価が何を見て動いてるのかワケワカランです。
○FBなどしっかりさんです
昨日は6か月FB入札で本日は3か月FB入札なのですが、そのFBのレートが見事に潰れておりまして、期末越えとか利上げ観測とかどこへ逝ってしまったのと言いたくなる様な金利形成になってまして何とも???な状態になっておりますわな。先週の3か月FB入札は平均0.666%だったのですが、昨日の6か月FB入札の平均は0.678%でございまして、先週の3か月とろくに変らんレートとなっておりますが、どう見ても10月利上げすら半分も織り込んでいません。本当に以下略。
ま、昨日も申しあげましたが、月が変ったらGCレポレートやらオペ金利なんぞが見事に低下しておりましたので、3か月とかのFB金利が低下するのは当然と言えば当然なのですけれども、ついこの前まで「期末越えに償還が掛かるので担保などに使えませんなあ」ということで何か親の敵のように売りが出てた10月1日償還(FB458)とか10月3日償還(FB467)のFBの戻り具合が中々でありますな。日本相互証券の引け利回りベースの話になりますけど、昨日の引けがFB458で0.620%のFB467も0.620%ということで、これはまあ他の10月償還ものと比較した場合、直後の償還ものとのレート差が1毛しかないという有様。親の敵のように叩かれていた時はもうちょっとあったんですけど、ここへ来て「期末越えプレミアム」を潰しに逝く格好になっています。
ただまあこのFBって奴は「債券」というモノとしての需要もありまして、またまた日本相互証券の引けベースですけど、9月後半に償還が来る銘柄の利回りを見ますと軒並み0.535%だのという数字でありまして(ここまで短くなると正直引けもあてにならないのですけど・・・)、レポレートとか勘案してもそれは如何なものかという状況でありますんで、「とりあえず足元のキャッシュを債券で消費しないと」という動きがあるのでしょうなあという感じです。
しかしですな、6月末の四半期末であれだけ大騒ぎしておいて9月末がノーケアーのような金利(末初金利が跳ねると思ったら期末越え直後からちょっと先の金利は本来逆イールドになる筈なのですが・・・・)形成になっているのは如何なものかと思うのでありますが、何か思いまするに、最近の足元資金の動きって「その時になってみて始めて動き出す」という市場が先読みして動くという機能はどちらに逝かれたのでしょうかという観が強うございまして、今はこの調子でも9月の積み期間に入ると急に期末を意識したのでモードになるんだろうなあと漠然と思うのでありまする。正直ワケワカランのですが。
#9月になった途端に足元などの金利がいきなり低下するような動きを拝見致しますと、誠に恐縮なのではありますが「資金大きく動かしてる人たちって機械的かつ横並びで動いてるだろ」と申しあげたくなるのでありますよね。
○キャッシュ潰しか債券残高調整かその両方か・・・
などとうだうだ申しあげましたが、今日は3か月FBの入札でして、先週発行の470回債が0.630%(何かショートカバーでちと強くなってる感もありますが)となっておりますので、まあ平均落札では0.65%を割りこむんでしょうな。12月10日償還でして、この間に金融政策決定会合が4回あり(10月は2回)、ついこの前はGCが0.6%台半ば近くまで上昇した事もあるっちゅうのに何たる糊代のない利回りとか思うのですが、キャッシュ潰しとか債券残高の積み上げ(先般金利が急低下した時に「らっきー」と売った人は多いようですのでその分の調整玉ニーズはあるようですわな)ニーズやらで確りなんでしょうな。ナムナム。
ま、今月の利上げは難しい(とか言ってたら今週のECBが利上げかましたら笑うしかないのですが)のは衆目の一致する所だとは思う(のは今に始まった訳ではなく、そもそも先般のECB9月利上げ無し観測拡大以来でしょ)のですが、その後に関してあまり楽観的になりすぎるのもどうなのよとは存じますけどね。で、8月の頭の6、3、2か月FB入札3連発ウィークのように利上げ観測が出ると今度は最後には利上げ確定モードまで織り込みに逝くという極めてデジタルな動きは香ばしいと言うか落涙を禁じ得ないと言うか・・・・
債券残高の積み増しという話で言えば、1年ゾーンなどまでニーズが伸びてきているようで、昨日は2年248回債の補完貸付が実施ということで、またスクイーズか!という所でございます。この債券は来年9月償還でして、国債の元利金取扱手数料が沢山(償還金に対して1万分の9、利金に対して1万分の18でしたかな)支払われる最後の債券ということで妙に強いらしいのですが、まあそれは特殊事情と致しましても、2年だの5年だのの金利が下がっておりまして、何せ2年カレントの国債が0.85%(260回の昨日の引け)とかやりやがっているので、1年の0.73%(これはTB424を使いましたよ)がお買い得に見えてしまうというまさにこれは諸葛孔明の罠(^^)。
足元金利を足し算していくと1年の0.75%水準ってその間に利上げ2回実施されたら結構苦しいですし、2年の0.85%なんぞナンジャソリャなのでありますが、手前から見ると割高に見えても後ろから見ると割安に見えるところがオソロシスでありまして(^^)、月末月初恒例のインデックス落ち一般債の売りが今回は通常比物凄い勢いで消化されてしまったようですな。そりゃ1年の電力ネームで0.9%VS2年カレント国債0.85%と並べられると電力ネームが安く見えてしまいますわな・・・・というのも孔明の罠のような気がするんですけど(苦笑)。何せ比較対照している2年カレント国債の利回りがアレでございますから。
ま、いずれにせよキャッシュ潰しだ債券残高調整だという話になれば超長期国債を買うチャレンジャーは居ないわけで、短い所の債券を買いますわなということなんで、ここもとの動きは利上げ観測後退も勿論ありますけど、そんな需給要因でドライブ掛かっているんジャマイカとは思うのであります。
#日経が書いたら終了の法則によりますと、短期の利上げ観測後退(が需給要因で増量されてる気はしますが)もやり過ぎゾーンに入っているのかもしれませんね
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2007/09/04
○月が替わって金利が下がるの巻
昨日は長いところは売られていましたけど、短い所では月が替わっていきなり金利が低下するの巻となったのでありますよ。なんたるあからさまな展開、うーむ。
昨日も相変わらず9月末越えの資金供給オペが景気良く実施されておりまして、9月4日〜10月6日の8000億円の落札利回りが平均0.630%で足切りが0.62%、9月5日〜12月7日の8000億円が平均0.658%の足切り0.65%でありました。このレートが何ですかと言いますと、金曜日にも似たような感じのオペを打ち込まれていたのでありますが、10月15日エンドの足切りが0.64%で、11月27日エンドの足切りが0.66%でしたので、どっちも2毛下がったような感じでしょうな。
FBも確りで3か月カレントFBの昨日の日本相互証券の引け利回りは1.5毛強の0.64%ってそりゃあのまあ一応GCレートが0.57%あたりに下がったのは判るのでありますが、こりゃまたGCやら現先やらと比較して全然バッファーのないレートなんですがそれで良いのかという感じでありまする。一応9月末の期末越えはありますし、10月や11月の利上げの可能性だってある(9月についてはさすがに無理でしょという見方が大勢)のですけどにゃあ。
ま、昨日の場合途中から(午後の途中?)急に資金の出し手がでてきたらしく、最後には翌日だのスポットスタートだののGCレポ金利がアホのように低下して、0.5%台前半に下がった(T+3は先ほど申しあげたように0.5%台後半)というお話もあるように、どこの誰の懐具合が変りやがったのか存じませんが(というか知らんがな)資金がまたまた出てきたようですので、FBのレートもいきなり低下ですわな。足元の資金を潰す動きが出てきたということでしてすわな。
償還の関係で期末越えでの資金繰りがつかないので何となく弱かった10月1日や3日償還のFBの引けも昨日は強くなってこの部分のイールドが潰れてますし、強引に後講釈すれば法人企業統計の数字が弱かったのでGDPがよくならないでしょう→どう見ても9月利上げは無理です本当にありがとうございました→じゃまあ足元のキャッシュを潰しておきますかとなるのですけど、それで3か月まで強くなる理屈も何のこっちゃでありますので、単にここもと資金繰りに余裕もたせてた人が出しに回っただけのような気もするんですが、よーわからん。
しかしまあオモロイですなと思うのは、サブプライム問題絡みで起きてる短期市場の現象が国内と海外で真逆に見える所でありまして、海外市場ではご案内のように信用不安が煽られるとフライト・トゥー・クオリティの動きが加速して短期国債の金利がアホほど低下(FFマイナス200bpとか)し、安心感が出てくるとアホほど低下したのが巻き戻されるのでありますが、国内市場では海外での信用不安煽りモードの時にはとりあえず足元の資金繰りに余裕を持たせる動きからGCなどのレートが上昇して短期国債の金利が下がりにくくなって、安心モードになるとキャッシュ潰しで短期国債の利回りが低下しやがりますわな。
ということはですな、現象面見てりゃどう考えても日本国内の短期金融市場は信用不安とあまり関係ない(のかセーフティーネット万全で心配ありませんなのかは微妙ですけどね^^)です本当にありがとうございましたという事でございまして、資金供給のテクニカルな問題であそこまでギャーギャー言われるのはさすがに日銀カワイソスと思うのですけどねえ。
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2007/08/24
○レポレート低下(メモ)
国内の円資金取引はどう見ても一昨日の時点で落ち着いてるのに、昨日も国債買現先に短国買入と打ちましてGCレートがあっさり0.6%割り込みました。何たる下げの勢いの良さ・・・・・
CP、FBも確りしてまして、少なくとも国内円の短い所の信用不安は(もともと別に無かった事もありまして^^)完全に落ち着いたと評価していいんじゃないでしょうか・・・・・
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2007/08/23
○ターム物のレートが一斉に落ち着きましたな
昨日は3か月FBの入札とか、企業様の25日お支払い(今月は25日が土曜日なので25日払いの給与は24日)対応のCP発行とか、発行が色々とあった日なのですが、レートは低下傾向となりました。順不同で申し上げますと、GCのウィーク物で0.6台前半の気配が出ましておやおやこれは落ち着いた物がという感じになりましたし、CPは軒並み2bp〜3bp程度の利回り低下。大体CPのレートがドーンと動く時というのは(月末で再投資ニーズが強くてちょっと下がるとかいうのはありますが)余程の材料が市場に出た場合を除けば、最終投資家主体ではなくてバンクのCPディーラーの懐具合の変化によるものが多いということもありますので、まー銀行ディーラーさんの懐事情が好転したんでしょうなあと思わせるものがありました。
FB入札はと言いますと、WIの前場引け0.695%−0.700%の気配から平均落札0.693%足切り0.699%と確りでしたし、その後セカンダリーでは買われてまして、引けは0.675%と強くなってました。既発が0.68%の中で0.675%まで出合うのもちょっと踏みの香りがしますが、まあ久しぶりに入札時点で強いニーズがあったという事でしょうか。
連日の国債買現先や先日付の共通担保オペが効いたのか、先週末に出てたロンバートが月曜に返済になってたとか、外為円決済絡みで予備的に準備預金を多めに積んでいた向きが放出に回ったんでしょうとか、ま〜そのあたりの複合要因なんでしょうが、渾身の資金供給が効果出て良かったですねという感じでしょうか。
一方で2年あたりはここもとのやり過ぎ(想定足元金利の足し算が2年で0.80%カツカツというのはあまりにも悲しい未来ではございませんか^^)モードから(かどうかは知らんが)売られてましたんで、短期のイールドカーブ(というのか知らんが)は6か月くらいを軸にしてツイストスティープというオモロイ結果になりましたな、おっほっほ。
○利下げのウワサで短期債急落という事で(^^)
昨日の引け後のロンドン時間のお話。何か株式が威勢良く上昇してて米国トレジャリー短期債がアホのように売られておりまして、そいつを横目に円債先物イブニングセッションも売られておりました。
何じゃコリャとか言ってたら「何か米国でFF緊急利下げのウワサだそうだよ」というのが駆け回っておったようでして、この手のうわさというのは聞いた人間が裏を取ろうとして他の人に「〜という噂があるらしいけどどうよ」と聞くので、「〜という噂が流れているという噂が流れていますなあ」というヤヤコシイ事になります(^^)。まあそれは兎も角。
ここもとの米債特にトレジャリーの短期ものに関しては、フライト・トゥー・クオリティにも程があるというのか、FF下げ何回織り込んでるのよという動きでございましたので、巻き戻しということなのでしょうけれども、利下げのウワサで短期ゾーン売られるとは中々香ばしいですわな。引けてみれば米国債10年5毛甘はまあ良いとして、米国債2年が14毛甘とは笑わせてくれます。
ま、真面目に後付け講釈しようとすると「信用不安を織り込みすぎた分、FF下げで信用不安が解消されるとの見方から巻き戻しが起きた」となるのでしょうが、FF下げても問題の解決にはならん(先送りは出来るが)のでこの講釈もかなりインチキなのであります。まー結局はですな、「群集心理で右や左に大騒ぎモードだから仕方ないんですよ」という何の説明にもならない説明しかございませんわな(^^)。
これをモーサテがどう解説するかと楽しみにしてましたが、やはり講釈不能だったようで(仕方ない罠)、欧州株の上げを「米国の利下げ期待」、米国株の上げを「大型のM&A」、米債の下げを「米国株の上げ」と無理矢理講釈致しましてご苦労様でございました(^^)。
#LTCMが飛んだ後の最後の利下げ前後でも利下げで米国中短期債が猛然と売られたそうですね^^;
しかしまあ米国連銀貸出5億ドル出たから(追記:翌日補足しましたが大手4行で各5億です)流動性が潤沢と市場に安心感(モーサテのコメンテーターの発言なので若干アレですが)とか、英国でレンディング・ファシリティが3億ポンド出たから信用不安とか、おまいら1000億円にもならねえ金で何動揺してるんだと、信用不安問題に関してはここ10年で散々とんでもないものを見せてもらいましたあたくしたちとしては思うのでありました。
ま、逆に考えればインタバンクに1兆だすよりLLRの100億の方が効果絶大(冷静に考えれば当たり前ともいえますが^^)ということでございますよオッホッホ。
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2007/08/22
○連日の供給でさすがにレポレート低下ですな
昨日も先日付スタートの資金供給が実施されていましたが、国債買現先が23日スタート28日エンドとはこれまた見事に「是非ご利用下さい」と言わんばかりの応札する方に優しいオペでございました。しかも1兆円。こちらが「使いやすい」オペだったこともあって落札利回りは0.64%全取だったのですが、午後には共通担保本店が23日スタート9月21日エンドで実施したらこちらは前日と似たような期間でしたが落札利回りは足切りベースで前日比2毛低下とだいぶ落ち着いた展開の巻。
さすがにこれだけ威勢良く先日付の資金供給を打ってくれるとちったあ落ち着くようで、前日も上昇して「えー」となってたレポや現先のレートもさすがに取引終盤は0.7%割れとなったようで、まあさすがにねという感じです。
そんな中で本日は3か月FBの入札が行われる訳ですが、誰がどう考えても今月の利上げ無し(その割りにやたらと牽制発言が出ているのが良く判らんのですけど・・・・・)という状態ではあるのですが、GCだの現先レートは妙に確りしておりますし、まあ9月前半の積み後半は今の調子だと金利がまたダダ下がりするんでしょうけれども、9月後半になると積み期間は変るわ期末だわということで、新BISの悪影響にも程がある6月末の状況から類推するにろくな事が起きなさそうな悪寒でありまして、そーゆー意味では利上げ無いからと言っても利回り重視スタンスだと中々利回り低い所まで突っ込みにくかろうと思うのですが。
あとは「短期国債だったら何でも買いますよ」状態の買いがどのくらいあるのでしょうかというお話になるかと思います。WIの0.715%ってのは既発対比ちょっと利回り高く引けつけ過ぎなんジャマイカという気もするのですけど。どの位ニーズがあるのかちょっと注目。
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2007/08/21
○レポとオペが妙に高いのですが
昨日もまたまた日銀の資金供給オペは気持ちよく実施されておりまして、即日オペ実施で当座預金残高は10兆円になるわスポットスタートの現先オペに共通担保オペが打たれるわとせっせと供給状態。しかしオペ結果の方はと申しますと、即日オペのオーバーナイト物のレートが0.64%の按分という何ですかそのレートはという高さで、1週間程度の期間で打たれた買現先レートも0.634%/0.62%と前日比若干上昇するわ、1か月の共通担保も0.642%/0.64%とこちらも利上げ懸念無いくせに確りのレート。
んでまあこちらのレートが高いこともありまして、GCレポ取引も高止まりの巻となっておりまして、昨日は0.7%台での取引だったらしく、こりゃまたどうしたもんよという感じでありまする。そしてタチの悪い事に、オペやらGCのレートは高いというのにTB/FBのレートは相変わらずでして、昨日の日本相互証券の引けベースではレート若干上昇したものの、先週発行の新発3か月FB468回で0.690%とどこからどう見ましてもGCから逆鞘です。本当にカムサハムニダ。
ま、3か月間この有様が続くわきゃあねえ(というか積みが進捗してくりゃどう考えても低下するっしょ)と思うので、逆鞘は逆鞘で一時的現象ではあると思うのですが、GC0.7%台という状況ですと半年以上のTB/FBも足元と変らんという有様でして、何たる国債選好状態としかもうしあげようがございませんですわな。ナムナム。
何がどうなって資金の出が悪くなってるのか微妙ではございますけど、まあ為替などを含めてドタバタと動きがあるので資金繰り読みにくいとか、国内で特に大きな地雷は無いにせよ、昨日も申しあげた疑心暗鬼モードがあったりとかまあ兎に角「読みにくい」の一言に尽きるのかなという感じです。多分積み後半を待たずして落ち着いてくるとは思うのですけどねえ。
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2007/08/20
○GCというより先日付のレートが上昇なのか
先週末は実に派手派手な相場でして、正直最後の方は見てて吐き気を催すような動きでありましたが、そんな中で超短い所の金利が何とも。
金曜は前日に引き続き即日オペ供給して積み上拡大してたり、スポットスタートの国債買現先オペに共通担保オペと供給はしてるのですが、GCレポレートはといえば引き続き高止まり、というか上昇傾向みたいでして、0.65%レベルから上昇して最後は0.70%台になったようでして、足元資金供給をしてもどうも下がりません(どころか上昇)なあという感じになっております。
要するにGCの資金出し手がろくすっぽ資金を出さなくなってきているというのでしょうけれども、GCだから出さないというよりは、何かあたくし思いまするに先日付スタートの資金繰りをいつもよりも思いっきり保守的にしているという動きが現れているのではないかと思うのであります。
具体的にどこどこがお危ないからそこに資金が出てきませんというのであれば逆に問題は局地的なのですが、現状だと「何か突発事態が起きると困るから手元流動性を確保しておきましょう」となってしまう次第ではないかと。クレジット物とか仕組物とかに色々チェックが入るような状況であればまあ仕方ないのかなあとは思いますし、どこから何が飛び出すのか良く判らんという状況であれば、今のところは(日本なんか関係ないはずなのだが)仕方ないかなあと思うのであります。結局のところ、全体的、というか世界的な信用収縮の状況が見えてくれば(今の問題はどこで何の問題が起きているのががさっぱり掴めていないことであり、具体的な病巣さえ判れば他の人たちには問題ありません)落ち着いてくると思うのですが・・・・・
しかしまあ何ですな、金曜の時事メインコラム「金融観測」(17時03分配信)で『疑心暗鬼の厄介なところは、根拠もなく疑われること。』と指摘されてましたが、こういう状況になってしまうと市場メカニズム経由での調節をしても効果が大して出てこないというのが問題なのですわな。量を出したり金利を下げれば済むという問題ではない(市場に任せておくと肝心の所には回らない)のが信用収縮のオソロシイところだというのは幸か不幸か日本の皆様学習済みでございますが、向こうの中央銀行はさてどう出る?
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2007/08/17
○カテゴリーごとに動きが違って何が何やら(短期のメモ)
昨日の短期市場ですが、コールは朝からビット確りで、打つのか打たないのかどうなのかと思ってた即日オペは実施の巻となりましたが、こっちの落札レートが平均0.580%に足切り0.56%と結構高い感じ。結局この日は終日ビットが確りでコールの加重平均は0.535%(まあ別に目を剥くほど高いわけではないが)でした。
で、レポの方は国債現先オペが0.62%足切り(平均0.623%)ということで0.6%台前半に落ち着いたと思ったら時間が遅くなってからまた上昇して0.6%台後半になったようで、このあたりは妙にレート確りと。
一方で8月利上げに関しては(毎度お馴染みの著名海外レポートで8月利上げありうべしというどう見ても暑さで頭に来てしまったとしか思えない記事が債券市場の一部では話題になってましたが)短期市場の人で真剣に利上げありと思う向きはいませんということで、TB/FBは強いという有様で解くに9月償還までの期内物はついこの前までモノが出ててゲロゲロだったのが嘘の様にモノなし状態で、FBの利回りが足元のGCや日銀のオペレートよりも低いという素晴らしい人気振りのようですわな。うーむ。
一番右往左往しないCP(何故なら購入する人が基本的に持ちきり前提であり、現先などの商品在庫としてのディーリングポジションはありますが、相場の上下を取りに逝く意味でのポジションを取る人が居ないから動きが派手にならない)はFBレートの上昇(3か月FBで月初から目の子で8bpくらい上昇して4bp戻った所)にもまあやや(目の子で4bpくらい)レート上って只今ちょっと戻ってきてるという感じですか。まあCPに関してはこの状況では持つ側にどうしても「調達コスト」が意識されてしまうので仕方ないかなあという感じです。
ということで、正直短期の商品カテゴリーごとに何が何やら独自の動きをかましているという感じでありまして、もうワケワカランよパトラッシュと逝った所でございますが、てめえの備忘も兼ねてメモメモなのであります。
従いまして、コールが何となく上昇しているのを見て「8月利上げを警戒して準備預金を早めに積む動きがあるのでは」とか講釈するのは間違いもいいところ(とか言って本当にその気で積んでいたらゴメンナサイですが、そういうアホウは可及的速やかに退場すべきではないかと存じます)ですので、間違い後講釈に騙されないように注意しましょう。というか一番間違えられると困るのは政策委員k(ry
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2007/08/16
お題「またまたええもん見せてもらいました」
と申しますか、疲れる積み最終日でありましたが(^^)。
○売出手形即日の足切りが高ええええ
昨日はご案内の通り積み最終日にしてスーパー積み上となっておりましたので、朝からコールは0.2%台にさっくり低下しておりまして、当然の如く15000億円の売出手形即日吸収が9時20分にオファー。で、その結果を見たらもうなんちゅうか腰が砕けてしまったのですが、平均落札0.501%はいいとして按分レートが0.75%ってあーたそれは何よという感じで。
でまあ応札のほうも19000億円弱となってまして、参加者の皆様が全員トンの資金繰りやってたら札がそんなに少ない訳はないと思われる(目の子で3兆ちょっとになる筈)ので、き資金繰りのマージンを相当多く持っていた大手銀行さんがいて、そのお人が(単数か複数か知らんが)応札しなかったという事でしょう。しかし0.75%に応札するとは相変わらずいい感じで楽しんでますなあどっかの誰かさん(^^)。
ということで、この落札結果出た瞬間は0.50%台の出合いもあったコールですが、結局そんなもんは瞬間の話だったようで、その後もコールは低かったようなのですが、12時50分の即日手形売出(ちなみに朝のは3時同時処理で昼のは5時同時処理)5000億円は平均0.687%の足切り0.74%とこちらも高かったようです。
まあそりゃそれで現象としては理解致しますのでありますが、同日公表の無担保コール翌日物取引に関する公表を見ますと平均0.330%で最高利回りが0.550%の最低利回りが0.070%ということでして、コールよりも激しく高い売出手形のレートというのは、日銀のオペ先で札入れた人はウハウハでありますが、そうじゃない人にはどうも釈然としませんなあという感想が少々。積み最終日で超過準備を抱えた人がいたという特殊要因の下ではありますけどね。
ちとここから先の話は微妙ではございますが、売出手形打ったからコールの加重平均が0.33%と昨日よりマシなレートになったというのはあるかも知れないですけど、そもそも論として売出手形の応札を正直に上のほうまで落札させないで、適当な所で札切ったらどうなのよという気もちょっとしたんですけど、じゃあその判断はどういう風にするのかと言われると難しいのかもしれませんね。旧法時代の金融調節を色々と楽しませてもとい経験させて頂いておりますあたくしと致しましては、別に「このレートは不適切と判断したので(要するにケシカランので^^)札は切ります」というのがあっても別に構わんと思うのですが、頭がアナクロですかそうですか(^^)。
しかしまあ売出手形の0.75%だの0.74%だのというのは中々楽しいエンターテイメントでありましたことよという所ですが、資金繰りバッファー持ち過ぎの人がいたのが原因という希ガス。。。
○でもトムやスポットは高いのよね
と、コールレートが絶賛低下する中で次の積み期間にかかる金利は昨日も絶賛上昇というこれまた面妖な展開。朝からトモネが0.65%を超える水準で推移してたりという動きだったようですが、午後に実施された共通担保本店オペは10月29日エンド(17日スタート)の2か月もので平均0.720%の足切り0.71%とこちらはFB並みのレートなんざますが、9月利上げだと思って計算してもちと高いというレートになりますわな(ただし足元を幾らで置くのかが難しいので一概に割り切れないのですけれどもね)。ということで足元がちと高いというお話になる訳で。
このオペ結果も影響したのかどうか知らんけど、レポGCレートは0.70%に乗っかってしまうという結構なレートでございまして、8月利上げを警戒しているとは思えないのですが、何でこう資金の出が悪いのよいう感じです。まあ勝手に類推するに、ここもとの海外信用収縮(と言ってもこっちはそんな動き無くてただの対岸の火事の筈なんですが)を受けて資金繰りが保守的になった結果、当日になるまでは資金の運用に慎重になっている人たち(というかレポの資金出し手ですな)が多いですということなのでしょうか。それにしてもあまりと言えばあまりのこの違い。裁定はたらかねえのかよおおおおと存じますが。
短期の運用が慎重になっているのならFBはどうなのよと申しますと、昨日の新発3か月FB入札は入札時点ではちょっと押して平均落札で0.739%の足切りで0.745%となりましたが、こちらは買い優勢でございまして引けは0.715%ってあーた買入手形よりレート低いじゃあーりませんかということでございます。こっちはまあ確りな訳でして、要するにちょっとだけ先渡のところだけ妙に金が出てこないというワケワカラン状況なんですな。何のこっちゃという感じですが、GCレポで資金を積極的に出す人と、FBやらCPやらを買う人は別の理屈で動いているということでございましょうなあといったところです。
CPに関してはお盆モードかつ月の真ん中で閑散時期にあたりますが、まあレート的には長めの所で気持ち低下して、短い所はGCレポレートなどがサガランチ会長なのを反映してあんまり下がらないというか気持ち程度強含み横ばいという感じでしょうか。
○暑いので(?)その他は雑談小ネタで勘弁
・しかしまあ良く戻ってきましたなあという感じで
引けでとうとう5年1.2%で2年0.9%でございますが、似たような水準っていつでしたっけと思うと、機械受注が下ブレして1QGDPが予想通りなるも弱めの結果になった5月17日が5年63回引けが1.200%とか帳面に書いてあります。この頃は米債も平和で10年米国債が4.7%とかでございましたわな。
この日の2年256回の引けが0.855%で10年285回の引けが1.620%、20年94回の引けが2.060%で30年26回の引けが2.270%でございました。引け値だけ単純比較するのは少々雑なのですがケンチャナヨということで昨日の引けと比較すると30年の引けがイマイチ追い着いてませんが、他はまずます。2年はさすがに一応利上げに敬意を表してちょっと高くてもいいでしょ。
ということで、要するに米国のインフレ懸念だの何だので米債が5%台を突破した6月の香ばしい相場が全部無かったことになったと思えば腹も立たん(何に?)ということでございましょうか。この2か月は何だったのよと言いたくなりますが(^^)、それもまたいつものことなのでしょう。
・8月利上げは無いとして・・・・
やはり8月利上げは鬼門でしたということがまさにここもとの動きで出てまいりましたが、どこをどう考えても来週の利上げは無理ということで、それでは注目するのは何かと言いますと、利上げ提案が出るかとか利上げ賛成票が出るか位のところですな。フォワードルッキングだけど目先不透明感があるのでという理屈で今回は堂々見送りとしても、それはそれこれはこれという利上げ論がどのくらい出てくるのか注目したいです。
どうせなら決定会合の結果公表分の中で「利上げしたいのですが米国住宅ローン関連商品市場の混乱があるので今回は様子見」というのが出てくると香ばしいのですが、それは縁起が宜しくないですかそうですか(^^)。
あたくしの勝手かつ根拠レスな予想は、ECBが利上げすると思われる9月に利上げをぶつけるか、その利上げ後の動きを見てから10月に利上げをぶつけるかというものですが、その頃には一応「いやまあそうは言いましても日本はあまり関係ないですしぃ」となって世の中落ち着いているというのが前提、というか無理しなくて宜しいのではないかと存じますので、何卒一つ慎重なご対応をお願いいたしたく。
#いやあしかし室内にいても熱中症になりそうですね、今日の東京は
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2007/08/14
○さすがにキャッシュ化一服(か?)
昨日の債券市場では5年30年で6毛という強烈なツイストスティープ相場になるわ、その割に15年変動国債の引けは前日比安くなるわとワケワカラン相場でございましたが、あちこちでアンワインドの動きが起きているということなんでしょうかねえとしか感想は無いということで、要するに何が起きちょるのかワカランチ会長。ポジション閉じ攻撃の流れ続くというのであればまだ色々と信用収縮の影響は続くの巻というところでありましょうか。
より短いところですが、金曜に一部で散見されたフライト・トゥー・キャッシュもどき(言い切るとちと大袈裟なのでもどきね)の雰囲気も一服しまして、金曜日に前日比甘くなっていたFBの期内物とかのレートも何となく小じっかりのようです。引け値を並べてみると期末越えの所に若干のプレミアムが付くのですが、基本的に短期国債のイールドカーブはフラットになるの図ということで、まあ先月末から見ればベアフラットと言ったところでしょう。GCレートは0.64%くらいということで前日比若干の低下ですが、こちらはまだ高めですな。
そうは言いましても、月曜相場らしく別に売買が活発だった訳では無いので、ここから売りでも買いでも何か大口が来たらまた動意付いてくるのでしょうな。カレンダーベースで次の積み期間になるとちょっと変るかも知れませんな。
ただまあ国債と比べて一般債やCPに関してはまだ威勢良く戻るという訳にも行かないようで、国債対比ファンディングコストが高く付く分だけこういう時には業者が在庫として持つのが重くなる(まあこの程度では屁のようなもんでしょうが)次第でありますので、戻り局面ではスプレッドが開くかなという感じです。
CPとか短い一般債に関しての救いは2年ゾーンの金利がやたら低下していることでして、足元から1年とかの金利を一番真面目にヲチしておりますと如何にも割高に見えてしまうのが2年ゾーンなのであります(が、もうちょっと目線が長めの人からすると話は別)よって、2年国債と対比して見ると1年とか6か月がお買い得に見えるという所でしょう。
#しかしいくら8月利上げ無しだからと言っても2年0.925%ってちょっとそれはどうよという気がするのですが・・・・・
○芸の細かいオペ
昨日の日銀は本店即日オペと国債買現先。即日オペは金額こそ6000億円と減額となりましたが、そもそも積み最終が近くて積みが金曜の1兆円で威勢良く進捗しましたので、オペ前日比減額でも効果的には十分な所へ加えまして、今回のオペは珍しくオーバーナイト物ではなくて1週間物という期間でして、目先数日の資金を確保しておくと安心という人にはお勧めのオペでした。
で、その後に国債買現先を打ち込みまして、こちらは15日スタートの1週間ということで、目先のGCレートや現先レートの上昇に困る人には丁度良い(ただし8月利上げあるという可能性を100%否定できないので若干入れにくいかも)オペでしたわな。即日オペの方は兎も角、こっちの現先は足切りが0.61%となりまして、妥当と言えば妥当なのですが、案外低いところで決着しましたなあ(本当に必要だったら0.65%からご相談だと思ったんで)という感じで、先ほど申しあげましたレートの落ち着きに寄与したのではと思料されるところでございます。
ま、こういうの見てると、日銀の調節のマニアックさというのは地味ではありますが実に有効だということで(^^)。
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2007/08/13
金曜の市場でありますが、てめえのポジションの損得は別に致しまして「久々にいいもん見せてもらいましたわ」というのが正直な所であります(苦笑)。
○まあさすがに今月はお見送りでござんしょうか
金曜の金融市場はご案内の通りの結果。まあ誰がどう考えても金曜にもし決定会合があったら100%利上げなしとしか言いようが無いですが、来週の水曜木曜までに市場が落ち着くかと言えば市場混乱の元ネタがこれからどう波及するのか不透明にも程があるという状況ですんで、それこそ先週の米国株式みたいに200ドル上ると思えば300ドル下がるというような不安定な状況は暫く続くでしょ。
それでですな、にわか予想屋さんとして8月利上げについて考えますと、今までの政策変更と違いまして今回は「スケジュール的に後が押してる」という状態ではない訳ですな。量的緩和解除の時は30兆円を引くのに掛かる期間、ゼロ金利解除の時はCPIの基準年改定、前回の利上げの時はコアCPIのゼロへの低下(その後マイナスに)ということで、「後になるとちょっといちゃもんつきそうな状況」があったのですが、まあ今回に関してはそういうネックは見当たらないということは、裏を返せば別に今月でなくてはならぬという事でもないという事ですな。だから別に8月に固執することもなかろうとは思いますが如何でしょ。
さすがにこんな所で変な意地張って利上げしてアメリカ発の信用収縮の原因だとか言いがかりつけられる結果を招くようなトンマな事はしないと思うのですけど・・・・・
ということで、金曜の即日オペ1兆円なんですが、ありゃもしかして金融市場局から政策委員会に向けた「シグナルオペ」だったんでしょうかねえ(^^)。
○流れたFB2か月入札
金曜日にちょっと注目と言ってたFB2か月物の入札でありますが、ご案内の通りの債券金先大暴騰相場でありましたが、超足元に関しましては案の定キャッシュ化の動きが一部にございまして、9月償還とかの短いFBに換金売りですかそれはという連想をしたくなるような豪快な売りが入札前からあったらしくて、そのあたりは何故か前日比レート上昇しやがるの巻。寄り前の朝イチには直前の3か月FB466回が業者間で3.5毛強の0.710%が出合っていたという状況下で手前の方は甘いという状況になった訳ですな。
そんな訳で、もともとが償還ロールじゃない純粋新発の2兆9千億円というのは中々厳しいものがありますなあという事で、入札は平均0.747%で足切りは何と0.771%となりました。まあ期末越え要因があるからこの時期2か月と3か月が逆イールドになっても良いのですけど、今回に関して言えば一応利上げ観測とかある中での価格形成になりますので、3か月の方が高くて然るべき所なんですけど、結果は今週の短期の入札の中で一番利回り高いの図。世の中ではエッサエッサと金利が低下している中での金利上昇ですからまあ目立ちますわなと思うのですが、惜しくもモノが2か月FBなだけに世間の注目は浴びませんでしたな。
んでまあさすがにもうちょっと長いところはレート低下してた(何せ2年は8.5毛強の0.940%ということで、後場は特に2年あたりの中期の中でも短いゾーンが上昇相場を引っ張るの巻でありましたから・・・)こともありまして、セカンダリーでは買いも入って来まして引けは0.715%と戻っておりましたが、日本相互証券の引け値ベースを見ましても8月9月償還物はこの市場環境下で前日比レート上昇ということで、見事に超短期ものだけレートが上昇するの巻と相成りました。ナムナム。
○GCレート大いに上昇
どっちが先かという話になりますと難しいのですが、既発FBにドカンと売りが出るような動きを反映致しまして(というかそもそも既発FBに売りが出たのは足元の資金を一応抱えておこうという動きの一環ではないかと思う)GCレートも上昇しまして、先ほど申しあげた期内ものFBレートだけ上昇の要因にもなった(まあ一連の現象ですのでどれがどれというのは無いのですけど)ということであります。
当然ながらこーゆー時には中々動きが起きないのでありまして、レポ市場の方はいつもよりも始動が遅かったようですが、15日スタートのGCが0.65%なんぞに上りやがりました。その後0.70%の気配とかまで逝きやがったらしいのですが、最後の最後には資金の出し手も出てきたようで0.70%と言った状態は解消されたようなのですけど、まあ随分上がりやがりましたなあという所です。そりゃFB451(8月27日償還)の日本相互証券引け値が0.650%になりますわなという所であります。
こちらはまあ8月利上げ観測が後退してるのですから、資金繰りに関して別にまあそこまで厚めに持っておくこともあんめえというようなメドが付けば資金の出し手も出てくるでしょうという事で、落ち着けば落ち着くでしょうけど・・・・
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2007/08/10
お題「あちこちで誘爆モードですかな」
盛 り 上 が っ て ま い り ま し た !
○どうもトリガーがあちこちで引かれたようで
毎度お馴染みメリケン様の貧乏人向け特攻住宅ローン問題が火吹きというお話でありますが、後付けで申しあげるのも何ですが、一昨日とかも微妙にどこぞの住宅ローン会社がサブプライムよりちょっとマシな貸し出し先に相当する「オルトA」級のローンの受付停止したとか、S&PがオルトAを担保にする証券を格下げする可能性があると発表した(ニュースソースは8日の日本語版ロイター10時44分配信記事『米住宅ローン問題がサブプライム以外に波及、貸し出し停止の動きも』です)とかあって実にいやーな悪寒はあったのですが・・・・・
昨日インパクトがあった話と言うことになってるのはBNPパリバがサブプライム問題で3本のファンドの価格算出や解約などを一時停止しましたってニュースでありまして、この話が広まると米国債は暴騰するわ、円債もイブニングセッションの先物大上げだわと実にてーへんなことになっておりますわな。と思ったらNYダウはゲロ下がりですかそうですか。
ところで、メディアが「サブプライム問題再燃」とか言うのは如何なものかと思う訳で、地雷はずっとあるのですから再燃もへったくれもないと思うのですが、FEDあたりのエライ人が大丈夫と言うから大丈夫とか逝って安心感が出るどんなプリオン脳だよとか悪態をついてるあたくしとしてはなーにやってんだかという感じではありますな。
ところで、「欧州の銀行におけるサブプライム問題に対応してECBが資金供給オペやったので不安心理が広がり株が下がった」とかいう後講釈をどこぞのテレビ番組がしておりました。まあど〜せ米国市場の中の人たちがそう講釈してるんでしょうが、2月の株安でもそうでしたが、メリケン連中はど〜してそう人のせいにするのが得意なのでございませうか。どっちもおまいらがそもそもの原因ジャマイカと小一時間。
○フライト・トゥー・クオリティで済みますかな
昨日ECBがオペを打ち込む前なのですが、ユーロ市場でのドルデポのトムネク(翌日スタートのオーバーナイトね)のレートがいきなり50毛ぶっ飛びやがりまして(東京19時にブルームバーグの端末叩いたら前日5.32%に対してBID5.80%/ASK5.85%とか出てやがったですぅ)、こりゃ来ましたなあという感じでございます。まあこんなの出てたから資金供給打ち込んだのでしょうけれども。
でですな、まあ米国では教科書通りに短期債大上げして20毛強とかやらかしやがっておりますが、本当にうんこの投げ合いモードになってしまうと「フライト・トゥー・クオリティ」とか逝ってる場合じゃなくて「フライト・トゥー・キャッシュ」になっても何ら不思議ではないというのは10年ほど前に取り付け騒ぎのようなものがあちこちで誘爆してたどこぞの国での市場の動きでヒーヒー言ってた頃を思い出だすと結構冷汗モンなんですよね。まあその片鱗が昨日のユーロデポトモネクレートいきなり50毛上昇に現れていると思うのであります。ご注意あらされるのが吉ではないかと。
一応若人のために申しあげますと、日本で証券お陀仏さんとかやってた時は、要するに「流動性が落ちるもの」が全部ゲロゲロになったんですよね。当時だと「非上場中期利付国債」(現先オペや輪番の対象外だからという理由ですが、まあそれよりも持ってた人が換金売りしたのがでかいんですけどね。当時はロンバートのような便利なもの無かったですし)とか「事業債・金融債」(担保不適格ですし、そもそも金融債はそのセクターズバリですし)とかがエライコッチャになったんですが、それに加えて中期(というか2年あたりの中期の短めの所)ゾーンのイールドカーブが随分膨らんだなあという感じでしたな。今にして思えば売られたモノが中短期ゾーンのものだったという需給要因が大きかったと思うのですけど。
別に今回同じような事が起きるかどうかは知らん(日本は大丈夫でしょ)ですけど、換金性というか流動性が一枚落ちるものは換金売りの対象になり易い(本当にボロボロになってしまうと売るにも売れないから)ので要注意だったりすると思うんですよね。まああとはフライト・トゥー・キャッシュの動きで「換金したいけどあんまり損は出せません」という時には真っ先に叩かれるの短期国債だったりするケースもあるので、まあ換金大会モード入りするのかどうかは見極めておかないと足元掬われますなという所でありましょうか。
ま、海の向こうならともかく、日本で換金大会というのは遠い話だと思うのですが、米国や欧州の市場でどのへんがズタボロになるのか(そりゃまあABSとかCPODとかがボロボロになるのは当然として)見たいものであります。と対岸の火事モードでありますが、まあ注意注意といった所で。
○ところで昨日は短めのFBがゲロゲロになってましたが
まあ今日の相場付きは全然違う可能性も高うございますので、メモメモと逝ったところでございますけど、6か月FB入札を機に火曜から本格化したFBのゲロゲロ状態が昨日も継続して、日本相互証券の引け値ベースで言えば例えば8月27日償還のFB451回は昨日の引けで5毛甘の0.600%でありますが、火曜の引けベースでは0.500%でありまして、2日で10毛甘とはこれまた豪快な売られっぷり。
何か先週末まではソイヤソイヤと短期国債買い攻撃だった銀行勢がいきなり外し攻撃に回っているというのが主因のようですけれども、何という極端から極端への転換と逝った所でございますですが、モノ出たせいでGCレートも上昇とか(0.55%)何やってるんだかという感じであります。いやあの大手銀行の皆様におかれましては自分のマーケットインパクトというものをよくご考慮されてオペレーションをされていただきたいものだと思うのでありますが、ど〜もどっかのポイントを超えると「よそがやる前にやらねば」モードになっちゃうんでしょうかね。心理は判らんでもないが・・・・・
ま、今日はご案内のような状況で帰ってきましたので、ちったあ戻すとは思うのですけれども、とりあえず不透明な時にはキャッシュ持ての法則は、そーゆー時代を経験している日本の方がよっぽど理解しているというお話もある訳で、世の中モノが多いところで新規に2か月FB発行とかどうなんでしょうね。
ということで今日のFB2か月入札も微妙に注目。
#えーっと、8月利上げ云々に関しては正直判らんですが、結局株価次第でしょうといういつもの印象。今回に関しては8月できないとその後できないという状況でもないから慌てることもないと思いますけどね。
#それから、米国利下げどうのこうのとかで盛り上がってますけれども、本件の問題解決で金利操作を使うのは一時の気休めにしかならず、プルーデンスの出番だと思うのですけどね。米国もなーんか勘違いしてますな
#独り言が大杉で恐縮ですけど、結局のところこれって「グリーンスパンがITバブル崩壊後の処理で緩和引っ張りすぎた弊害」が今になって出てきてるんでしょと思うのですがどうでしょうかねもういい加減マエストロとか言うの止めて欲しいもんです
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2007/08/09
しかし機械受注のヘッドラインに反応しなかったのは少々驚きでしたですね〜>昨日の債券
○3か月FB入札も流れました
火曜日の6か月FB入札が事前予想よりも低調でしたというお話は昨日致しましたですが、昨日は第2弾で3か月FBの入札があった訳です。3か月FBと言えば先週は入札が0.66%−0.67%という金利でやらかした後0.65%レベルまで金利が低下しとった訳ですが、昨日は入札に向けてWI取引の板が威勢良く叩かれて入札前に0.7%乗せとなってしまいました。で、落札結果は利回り換算すると0.726%〜0.745%と2毛近くのテールだわ、おまえその利回り昨日の6か月FBと変らんジャマイカという実に香ばしい展開となってしまいました。
まあ当たり前ですが、1週間前の3か月FB464回の引けは0.700%まで上昇(出来値もあったようですが)しちゃいやがりましたし、新発466回の引けは0.735%ということで、先週金曜の「この強さは何なんですか(><;」という状況(GC0.49%出合いとか如何なものかと思ったんですけど)はどこへやらという状況。地合い変化とはオソロシイものなのでありますが、今回の場合は昨日も申しあげたように、特にこの間に経済指標が出たわけでも無く、日銀のエライ人の発言が出たわけでも無く、一体全体何がこの変化の切っ掛けなのかワカランチ会長ではあります(><;
#いやまあ尤もらしい後講釈垂れろと言われれば適当にそれらしい要因をいくつかでっち上げることはできないでもないが
今週に入ってGCレートも上昇しておりますのもご案内の通りでございますが、それまで日銀様の資金供給オペも効果を発揮しやがりまして0.50%で張り付きモードだったものが上昇の巻で、昨日は前日の0.51%→0.52%から、0.52%→0.53%と上昇して、その後0.55%くらいまでの上昇もあったらしいですわな。それまでが0.50%でベタ凪だったこともあって「エライ上りましたなあ」という感じではありますが、冷静に考えればそれまでのGCレート0.55%近くで推移するのがフツーでしたので、まあもともとの居場所に戻っただけなのでありますけどね。
でもまあチョー短い所をいじってる人にとってここの5bpは物凄くでかい話でありまして、そもそも先月19日の3か月FB入札をピークにレートが低下という現象が発生してたのは足元のGCレート低下も大いに寄与してた面がございましたこともありまして、FBのレートが軒並み上昇の巻と相成りました。そこまでの低下が調子に乗り過ぎでしたんで、その反動って所でしょうか。
調子こきやがってと言えば月曜の引けで0.955%なんぞをマークしやがった2年カレント。月曜の朝の駄文(勿論金曜の相場を受けて書いている訳ですが)で「なんぼなんでもここから8月利上げスキップしても中期の低下余地乏しいでしょ」と書いたら火曜の駄文で懺悔を書く破目になったあたくしとしては、昨日の引けで4毛甘の1.005%になって頂きまして誠に慶賀の念にたえません。などと感情論モードですが(あほ)、まー米国の信用収縮云々とかCPIとかで中短期ゾーンが強くなった中でちとやり過ぎ分の修正モードなんでしょうかな。今日は5年国債入札というのがアレでございますが、米債が9毛甘とかやらかしているので入札段階で調整してくれりゃ逆に何とかなるでしょう。と思いますが。
ま、そーゆーことで昨日の共通担保全店オペは10月23日足で平均落札0.705%(足切り0.69%の極薄按分)などとなっておりましたが、8月10日〜10月23日の期間で8月23日から0.75%で電卓叩く(末初1%)と0.713%などという数字になります(8月16日〜0.75%で計算すると0.736%)ので、こりゃまた織り込み度合い復活ですなあという感じであります。本格的に織り込みに逝くなら来週になってから(かつ来週時点で株式とか米国とかが変調じゃないのが前提条件)と思っていたあたくしとしては???なのであります。
#これで実は「来週はエライ人が夏休みだからその前に利上げヘッジをしておけ」とかいう話だったら笑うしか無いのですが(^^)。
とりあえず、金曜の2か月入札を無事に抜けるまでは織り込み度合いとか足元のGCレート推移とかに神経質(来週になるとT+3が次の積み期間になるのでまたややこしいのですが)になるんでしょうかね。金曜の2か月FBは足が10月3日なので、ポートで半期末債券残高の調整するのにはもってこいではあるのですが、期末期初に償還前の振替停止期間に掛かってしまいますので資金繰りという面ではちとアレですなあという微妙なモノとなりますな(つまり生保年金は買えるけど銀行は買いにくいということで)。償還見合いの発行ではなく単発モノなので、はてさてどうなることやらという感じです。
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2007/08/08
○急に盛り上がってまいりました
昨日の債券市場は長期ゾーンや超長期ゾーンが強うございまして、終わってみれば先物も前日比高くなっていましたが、短い所は先週までのやたらめったら強い状況からちと変調。で、その変調がユーロ円金先とかにも出てきて、それが影響したのかイブニングでは債券先物にも影響出てたようですな。んでまあその短い所ですけど・・・・・
多分実際には月曜の途中から何かあったのかもしれませんが、昨日は朝から今までやたら強かった短いところがちと妙な感じになってまして、業者のオファーで微妙に安いのがちらほら出てみたりしてたようなのですな。で、あまり注目してなくて、まあどうせ確りなんでしょとか高を括ってた6か月FBの入札が意外に流れるの図となりました。前日の段階では「まあ0.72〜0.73%だけど0.73%届くかねえ」という感じだったと思うのですが、入札終わってみたら平均落札価格が利回り換算で0.734%くらいで最低落札価格が0.750%くらいと結構流れたのであります。
まあ「利上げ後の足元金利は0.75%」というのがありますので、0.75%だととりあえず利上げ食らってもコール対比チャラという(本当はGCとかと比較する方が良いんですけどね)精神的支え(?)もありますので、とりあえず0.75%レベルは止まり所ではあったのですけれども、セカンダリーもあまり好調とは言えなかったようで、日本相互証券の引けは何とか0.740%にしてますけどそれはどう見てもオファーサイド。ということで、平均落札よりも安いところで引けるとはちょっとアレレ感漂うのでありました。
それはそれとして、もうちょっと短い所にも何か売りが出ておられるようでして、日本相互証券の引けよりちょいと甘い売り板が出てたとかいうお話があったり、GCレポレートが暫く延々と0.50%で張り付いてたのが上昇となって、0.51%→0.52%レベルとなってきたと久々に動意付いて参りました。
2年カレントの引けが0.965%で前日比甘くなっていたりとか、今まで散々ショートスクイーズ掛かって前月発行債と引けが逆イールドという遺憾な状態だったTB423回が日本相互証券の引け値ベースで422回とやっと単利並びになりました(0.780%)なあとか。まあ短い所がそんな感じということで、多分引け後の金先とかに影響でてきて(あまり参考にするのも何ですが)OISレートがちょっと上昇してみたりとか、何でこんなタイミングで??と思うものの、何か動意が出てきたような気がしますわな。
従いまして本日の3か月FB入札が注目となる次第なのですけれども、何せ先週の3か月FBは11月5日償還だというのに0.66%−0.67%の入札などと(昨日も申しあげた気がしますが)償還まで保有前提の持ちキラーさんとしてはちとご勘弁頂きたいようなレートになりやがっておりましたので、もうちょっとご調整頂きたく存じますところではありますわな。
7月18日の3か月FB入札で0.69%台をやってた訳でして、何ぼなんでも0.7%位にならんもんかと思うけど、まあそんな訳にもいかんでしょうね。記憶ベースでいつのことだか咄嗟に思い出せない(ノートを引っ張り出して探すと言う超アナログなあたくしですので)のですが、そういや以前も、暫く延々と強い→6か月TB(当時)入札が流れえて安そうに見える→翌日の3か月FB入札がもっと流れて前日の6か月の割安さが解消される→アヒャヒャヒャヒャというのがあったと思うのですが、単純な需給によるものか、急に8月利上げへの警戒モードが高まったのか、どうもよく判らん所がございます(てかいつもそんなことは判らんのですが、汗)。
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2007/08/06
○その他相場雑感
ここもと一般債のスプレッドが拡大してますなあとかいう話もありましたが、短い所は月末恒例のインデックス落ち銘柄の売りとかもあって月末あたりはちょっと重そうにしてまして、国債というかTBFBからのスプレッドもちょっと拡大してたのですが、何せ皆様ご案内(かど〜か知らんが)の通り、1年ゾーンのTBで0.8%を堂々割り込み(カレントのTB423回は需給要因で無駄に金利が低いので要注意)の巻ということでもありますので、スプレッドで云々する人は兎も角、絶対水準バイヤーとしてはまあこのゾーンの一般債くらいしか買う物ねえなという所ではあります。
何せ金曜は一応5糸甘になってくれたとは言え、11月5日償還のFB464回が相変わらず0.655%とか絶対水準バイヤーとしては少々ご勘弁いただきたい水準ですので、まあ絶対水準で手をだせるのはCPか一般債となる次第。とは言えそればっか買う訳にも参りませんので(バランスがおかしくなる)ここもとのオペ打ち込み攻撃には運用サイド青息吐息、調達サイドウハウハと逝った所でありましょう。
んなわけで、月末辺りにはそこそこありました世の中の在庫も先週のFB入札が強かったあたりからサクサク捌け出してきたようでして、格付けがそこそこ高い物に関しては比較的落ち着いた推移といった所でしょうか、ただし短い所限定の話ですが。
しかし、もうちょっと足を長くしてみると、相変わらず2年カレント国債が1%を割っている次第でして、どうも直感的にはそりゃちょっと強いんジャマイカというか、これじゃあ8月利上げが無しでも最早金利低下余地あるのかよという感じなんですけど、それを言い出すと中期全般何か強いっすねえという気もしてしまうのがアレな所でありますが、2年とか3年とか需要強いですもんね、やはり金余りというか運用難というかちゅう所なのかもしれません。
まあいずれにせよ、米国の信用スプレッド問題がどういう動きを見せるのかと言う話と、GDP統計見ないと何とも決めうちの仕様がございませんなあといういつもの結論で結局は様子見なのでありました(またそれか)。
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2007/08/03
○相場点描
昨日は米債がちと売られた事もありまして、ど〜せ10年入札があるということもありまして前場は弱目に推移し、後場の寄付きには株が何だかよく判らんのですが(バスケットですか?)窓開けて下に逝ったと思ったら債券先物は窓開けて上という感じで、株価指数がランコルゲする間に債券先物も振らされるの巻でありました。ふ〜。
アメリカの信用収縮問題を措きますと、GDPがそんなに悪くなければ利上げ自体はまあ8月に行われても全く不思議ではない(というかそういう認識で織り込んでましたから)のですが、まあ信用収縮問題が実体経済に影響を及ぼすかどうかという話になると一番手っ取り早い指標が株価と言うことになる(それが正しいかというとかなり怪しいのでありますが^^)ので・・・・ってのが後講釈としては成立しますが、よーするに他に見るもん無いから株価見てイントラデイの動きがパタパタとなるっちゅうことでやんしょ。
しかしまあ相変わらず資金供給オペはよく打たれまして、おまけにレートは低いと来たもんで、昨日の共通担保オペは8月6日〜9月19日の1か月であった訳ですが、平均0.550%で足切りが0.54%という有様。本当に8月の利上げを全力で織り込みに逝くと次の積み期間から足元金利は上昇(まあさすがに16日からロンバートというのは極端な話で、全力で織り込んだ場合にコールで60bpに毛が生えた位になるんでしょうけれども)する筈というのも皆さん華麗にネグっている今日この頃でありますわな。
そりゃまあFBの9月償還は買い来るわ、証券業者の資金も足元余り気味ですからGCは0.51%とかやってる(またぞろ0.50%に突っ込みそうな勢いですけど)わということですから、手前の金利を決定会合まで0.50%で置けばこれはこれでまあまあのレートなのかも知れませんが(段々計算するのが面倒になってきてるだろというツッコミは謹んで却下^^)、いやはやという感じですな。ま、ど〜せ取るなら9月の変な足で資金取るよりも10月足の方がよい(利上げに掛かるかもしれないし、6月末越えであの状況だったんで9月末越えは気分良くないですし)でしょうと思うので、ニーズねえぶんだけ9月のレートが下がっても仕方ない面はありますわな。とかくと益々9月足のFBが買われる理由がワケワカランのですが・・・・・
で、まあオペに意味を求めるのは不毛な話ではございますが、敢えてギャグの積りで意味を求めてみると、これはきっと8月に利上げするから皆さんちゃんと低いうちに資金取っておきなさいね(はあと)という親心なんですよ、な、なんだってー(AA略)。
・・・あくまでもギャグですので本気にしないように(^^)。
まあしかし何ですな、やはり何事も先走りすぎた織り込みというのは宜しくないというのと、市場が織り込んでいるからと逝って政策変更すりゃあいいってもんじゃないというところでございましょうか。6月から8月後半の利上げを織り込んだら途中でこんなことが起きることがあっても不思議じゃありませんでしたな。あまりにも早期に決めうちモードになったもんであたくしもその積りになってた点は素直に反省反省。
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2007/08/02
○福井総裁の悪運(失礼)は尽きずの図
昨日はご案内の通りまさに巻き戻しという言葉がピッタリの円高進行に株安。後場に入って株安がより進行したこともありまして債券やらユーロ円金先やらも後場に入って一段高と相成りました。さすがに平均株価17000円割れともなりますと、市場心理的には「まあ別に利上げ直ぐにやらなくてもいいんジャマイカ」という方向に傾きやすくなる次第で、そもそも織り込み度合いが絶賛低下中の短い所なんかも尚確りの巻。
3か月新発FB(8月6日発行で償還はとうとう11月入りでありますよ)が0.66%−0.67%での入札だったんですが、落札結果発表後に買いがご到来して、終わってみれば日本相互証券の引けベースで0.65%ということで、まあ強いもいいところであります。
まあそんな市場ではありますが、こうなってくると7月利上げをしなくて良かったですねという話になる訳でして(^^)、そもそも論として今年2月に出た馬鹿言説にも程がある「日銀の金融調節がヘボだから世界同時株安を招いた」に見られるように、ただでなくさえ言いがかりに近い非難を浴びやすい日銀でありますので(それは過去のトラックレコードが芳しく無いという点で日銀にも原因があるのですが)、まあ利上げしてたら今頃全部日銀のせいにさせられる所でしたので、その点で言えば福井総裁の悪運(こら)は未だ尽きずと逝った所でございます。運が良い人をトップに戴くというのも重要な話でありますにゃ。
余談ですが、サブプライムの話は最近になってようやく「この問題は2月頃から表面化しだしましたが・・・」という言説が一般的になってきたようですが、2月の頃には何故か日銀のせいにする論説が散見されましてちょっと閉口したもんです。今回の信用収縮からの巻き戻しモードを捕まえて「日銀の8月利上げを織り込みに行ったから」とかいう人は言いがかりにも程があるのですが、さすがにそれはないでしょうね。、
んじゃまあ8月利上げがどうなるかってお話ですが、正直次の決定会合まで20日もある訳でして、その間ど〜ゆ〜動きをするのかはよ〜わからんとしか申しあげようが無いっすけど、メリケンの信用収縮に関する影響なんぞは(爆発してトリガーの引きあいになってうんこの投げ合いになれば話は別ですが)10日や20日で片が付くものではないと思料されますので、結局のところどこかで踏ん切りが必要ですよってお話になるかと思う訳ですよ。そうなりますと各種経済指標がそこそこ確りであることもさることながら、結局は金融市場がそれなりに安定してないとやりにくいってことになるんでしょう。
短期市場の水準を見てますと、ここもとうだうだ申しあげているように8月利上げ織り込み水準も低下してますし、長期債も1.7%台半ばに突っ込んでしまいやがっておりますように、ここまで来ると別に8月利上げをしなくても市場にとってさほどのサプライズではない(というか値段だけ見れば半々よりちょっと利上げ無しモードなのでして、やってもやらなくても半分織り込み済みで半分サプライズですわな^^)ので、日銀としてはこれは見事なフリーハンド状態(あたくし的にはまあ別に無理しなくても良いんジャマイカとは思いますが)ということで、これまた何という悪運の強い福井日銀(^^)。
そんな中で米国クレジット市場がアヒャヒャヒャヒャになっている余波で弱含みになっている本邦のクレジット関連がちとアレでして、債券相場自体が確りしている中なので、ただでなくさえ対国債スプレッドが拡大しやすいところですから、少々困ったちゃんにはなっております。まあ株価が下がりやがった事から(株価とクレジットは必ずしもリンクするものではないのだが)もう一段の売りが出るとちょっとマズーなんですけど、まあ短い所から徐々にスプレッドに関しては落ち着いてくるんじゃないかなあとは思いますですよ(サムライ債とかは当分どうしようも無いと思いますが)。
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2007/08/01
特攻住宅ローンに関する懸念材料って奴は全貌が中々判らんのでありまして、日替わりで思惑は動くでしょうけれども、その度に一喜一憂されると見てるほうが疲れますがなという感じですな。昨日は満面の笑みで今日はやたら深刻そうな表情で報道ってのはどうも(苦笑)。
しかしここもとの円の巻き戻し(対円で4円とか対ポンドで10円とか)は海外旅行予備軍のあたくしには天の助けでございますな(不謹慎)。
○相場点描
週明けからの債券市場はと申しますと、週末の米債上昇選挙結果はあの有様というのを受けて月曜は買いなのかと思えば相場は下がるわイールドカーブはスティープ(そっちは何となく「財政拡大」という連想でカーブが立つというのは判らんでもないけど、そんなに今日明日反応するものなのかいな)するわという相場。まあ鉱工業生産が確りではあったんですけどそれにしても何たる相場。
と思ったら米債下落して失業率も3.7%に低下した昨日は朝方は弱かったものの時間の経過と共にクイクイ上昇の巻。まあ個人消費関連指標が弱かったというのはあるんですが、失業率3.8%以来めっきり雇用環境の改善ルートでの景気下支えと物価上昇に強気になってしまっているあたくしと致しましては、この数字で下がらないのもちと驚き桃の木。月末のインデックス系さんの長期化にぶつけて相場を持ち上げたというのはあるのかもしれません(その割には最後の最後に先物失速しちゃいましたが)けど、どうもイメージと合わない相場でありますなあという感じでありまする。
んでまあ短い所ですが、TBFBの利回りは相変わらずでありまして、何でその辺買うのかイマイチ良く判らんのですが、9月償還、というか期内物の短期国債は絶賛大人気らしいですわな。単純に足元金利(あるいはGC)との比較で利回りを考えて買うという話になりますと、8月利上げと9月利上げの当たり外れによって思いっきり損得がでてしまうゾーン(しかも現在の水準は8月利上げがあまり織り込まれてないのですが・・・・)なのでありまして、単純に利回りベースで買う人のロジックでは無い買い方なんでしょという感じです。
オペ金利はオペ金利でこれまた相変わらずでありまして、共通担保本店オペの8月23日エンドは平均0.512%の足切り0.51%と遂に決定会合2日目エンドでもレートはカワランチ会長。10月17日エンドは平均0.633%で足切り0.63%なのですが、毎度お馴染みの計算をすると、8月23日から0.75%だと0.687%とかになって、9月19日から0.75%だと0.599%となりますので、これだと8月利上げ織り込みが50%以下になるんですかそうですか。まあ悪くないファンディングですなあと思うのであります(本店オペだから全店オペよりもレートが下がりやすい)。
ところで、ここんところ債券相場は堅調なのに何か一般債の水準が甘くなってますわなあという話もございますんですが、こりゃまあ例の貧乏人特攻ローンあぼーん→メリケンのクレジット市場青息吐息→こっちに波及って図でございましょう。特にサムライ債などのスプレッドが実に香ばしい展開になっておりますけど、こーゆー時って若気の至りでスプレッド拡大初期に全力買いしたくなる若人(かつてのあたくし^^)がいたりして悲喜こもごもの展開が想定されますな。スプレッド絡みで市場が大騒ぎになるとそれはもう恐ろしい展開になるのですが、外から見てると学習効果が働かない理由として、参加者が数年タームで入れ替わってるというのがあるかなあ何て思うあたくしなのでありました。まあ年寄りも残ってますけど、最近は業界の景気が良いので若い衆も随分増えましたからねえ。
正直、証券会社が飛んだり銀行が飛んだりした時とか、アジア通貨危機の時の一般債市場のスプレッドの豪快な動き(債券市場の中堅以上の人に向って「ダルマラ」「インダキアット」と言って反応するのは当時クレジット物をいじってた証拠ですのでお試しあれ^^)にから見たら、ここもとの動き自体は「ふ〜ん」程度ではあるのですが、市場規模自体が拡大している(と思うんだが)ので、実額ベースでは食らってるというのはありまして、はてさてどうなるのやらなどとまるでひとごとのように語るあたくしなのでありました。
○資金繰りが付かず資産売却キター!
と言ってもニュースのヘッドラインだけですけど、メリケン様の住宅ローン会社様が資金繰り回らずに資産売却もでございますかそうですか、これは香ばしい。
資金繰りが付かずに資産売却というのは実にこうトリガーな訳でございまして、我が国で見られた光景で最近あったのはエンロンがエライコッチャになってサムライ債が豪華格下げになった結果、評価損で日々決算型の追加型公社債投信(要するにMMF)が元本割れ→驚き桃の木で他のMMFにも解約到来→資金繰りで売り→・・・という具合でひところ短期(2年以内)の一般債どころか国債まで大変な事になったという事案でしたわな。換金売り恐るべしなのであります。
まあこの住宅ローン会社の行動がどの位の地雷で、誘爆するものなのかどうかなんてあたくし知る由もございませんので読みもへったくれもないのですが、ちょいとばかり気になるニュースなのでありました。ナムナム。
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2007/07/31
○困ったときの織り込み50%(か?)
選挙ネタのために華麗にスルーしていましたが、ここへ来て日銀の資金供給オペ金利が織り込み50%攻撃になって参りました。そういや2月後半の金融政策決定会合前の積み期間に掛かるGCレートが丁度織り込み半分(というか足して2で割る数字)だったなあと思うのでありまして、まあ世の中良く出来てるというものであります(^^)。
その資金供給オペレートですけど、27日金曜の全店オペでは10月10日エンドで平均0.643%で足切り0.63%となっていました。んでまあこのレートなんですが、いつものようにコールレートの足し算をして見ると、8月23日から0.75%、末初1%とした場合には0.676%で9月16日から0.75%として同様に計算すると0.581%となりますので、足して2で割ると0.628%とかになりまして、まあ大体その辺が目線なのねというお話になるのでありました。
そして月曜のオペ金利なんですが、これまた本店オペで8月1日から9月7日の期間で平均が0.554%で足切り0.54%となりましたが、こちらの期間が8月23日から0.75%だとすれば0.601%となりまして(8月利上げがなければ当然0.500%)この出来上がりもまあ何となく半分くらい(足切りがちと低いですが)という出来上がりになっているのであります。うーむ奥が深い。
まあこうなってしまうと結局のところメリケン様の貧乏人向け特攻住宅ローン問題に端を発する信用収縮が実体経済にどの位の打撃を与えるのかという所の不透明感がどの位払拭されるのかというあたりが利上げに向けた一番気になる所ではありまして、「んなもん判らんがな」としか言いようが無い上に、何せ決定会合まであと20日以上ある訳ですからその間どうなるのかも判らんがなでありまして、そうなるともはや利上げするかしないかはサイコロ博打の世界でもありますわな、ということでこのレート形成になりやがったかという感じであります。
しかし相変わらずFB/TB利回りは香ばしい状態でして、9月10日償還のFB454回の日本相互証券の引けが0.53%とかで、利回り考えて持ち切りするには(そもそも論としてコールと比較すべきもんじゃなくてGCと比較するもんなのですけどGCも低いんで・・・)利上げ織り込み30%以下という数字(さっきのざっくり計算をご参照)はなんぼなんでもちょっと勘弁しいただきたく思うのでありますよ。まあ利回りじゃない買いとか入ってるんでしょうけれども・・・・んでCPレートはそんなに下がってないとか、商品毎に独自色の強い動きが相変わらず継続しているのでありました。
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2007/07/26
○新発3か月FB入札利回りが低下など
昨日は新発3か月FBの入札が実施されました。んでまあ利回りが低下しましたなっていう話は短期地方だけではなくてそこそこ話題になっていましたのでご案内の通りであろうかと存じますが、まあ他にネタもないので(^^)そのあたりのお話から。
昨日実施された3か月FB入札ですけれども、7月30日〜10月29日の期間で平均落札価格の利回り換算が(財務省発表の数字は両端ベースの数字ですので、一般的な売買呼び値の片端ベースの数字と違います、いつも申しあげてますが)0.679%と0.68%にも届かん結果となりやがりまして、最低落札価格が利回りれ0.683%とかいう結果。日本相互証券の引けでは0.675%となっていますので、入札後の状況もまあ堅調ということで。
ちなみに先週の新発3か月FBは、スタートエンド共に1週間手前になってたんですが、平均0.691%で足切り0.695%でして、8月利上げとか言ってた筈なので、その織り込み度合いが変らなければ当然ながら今週のFB利回りが上昇して然るべきでありますから、金利が低下したというのはアヒャヒャヒャヒャと逝ったところですわな。
#と申しましても昨日突如金利が下がった訳ではなくてその前から利回り低下ドライブになっていたのはこちらでもうだうだと申している通りでありんす。
ちなみにですな、例によって例の如く足元からのコストの単純なる足し算をして逝きますと、当然ながら0.68%なんぞになる訳がございませんでして、まあ今回の積み期間に関してはGCレートも0.50%定着かというような勢いですから百歩譲って0.50%としまして、8月16日以降の金利に関して(ど〜考えてもそれは安い前提なのですが)8月利上げを100%織り込みコール金利ということで0.75%、期末期初をロンバート予想金利ということで1.00%として計算して逝っても0.711%とかになる筈でありまして、だいたい目の子で8月16日以降の金利がさっきの計算から5bp下がると0.67%あたりになる筈なのであります。
そもそも論でいえば、以前はGCレートがコール誘導目標から5bp上というような前提でお話をしていた次第でありまして、まあ資金供給オペ実施攻撃(今月は資金不足月なので資金供給オペが実施されるのでありますが)によってGCとコールがろくすっぽ変らんという状態ですので手前の0.50%換算に関しては良しとしましても、何と申しますか後半0.7%換算ですかそうですかという所ですわな。「利上げなしで0.55%、利上げすると0.80%」に対する0.70%と考えますと、ここだけ見ると何と8月利上げ織り込み度合いが60%に低下したという言い方も出来ます罠。アヒャヒャヒャヒャ。
#なお、他のレート形成を見ればお判りのように、短期市場の中の人の大方の見方がそんなに織り込み低下している訳ではございませんので悪しからず。FB独特の需給要因(国債というカテゴリーなので選好されるとか、大量ロットが捌ける商品なので選好されるとか、まあ色々と有利な点がありますので)がありますんでその辺は過大評価しないのが吉。
ま、オペ金利も相変わらずでありまして、何か昨日珍しく打った短い期間の国債売現先(7月26日〜8月2日)が平均0.505%の足切り0.51%(資金吸収オペ=応札する人からすると資金運用なので足切りレートの方が高い)ということで、いやはや0.50%の応札が1500億円くらいは入りやがりましたですぅということで、金が余りますのおという所でした。
んで、午後になったらまたまた資金供給オペが実施されたのですが、7月27日〜8月17日の期間で平均0.512%の足切り0.51%となりました。月曜に実施された共通担保オペで8月16日足の平均0.512%最低0.51%だったんで、今回も同じレートですかそうですかって話なんですが、よくよく見れば(と言うか良く見なくてもそうですが^^)オペのエンドが次の積み期間にしらっと入っておりまして、月曜には1日間だったのが昨日は2日間次の積み期間に突入の巻なのにしらっと同じレートということは、実質的にはレート低下ということですわな(8月利上げが無いと言うのなら同じですけど^^)。
とまあそんな状態ですんで、こっから月末に掛けて出てくる経済指標はそんなに威勢の良いものではないと予想されているらしいですから、その辺と相まって「8月利上げ実は無いんジャマイカ」というのが相場ネタとしては使われやすくなりますわなあという感じなんでしょうか。というか昨日なんか2年カレントが一時1%割れなどという何じゃそりゃというレートをやらかしていました(そこまでやらかすためには10月利上げに後ズレしないとしんどいですがな)ので、まあそーゆー意味では既にやっているんでしょうけれどもね。
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2007/07/25
○オペ金利昨日も下がってましたな
という話を(ネタも大してないので^^)しようと思ったら本石町日記さんのエントリーが(^^)。
http://hongokucho.exblog.jp/7180632/
#で、いつもコメント盛り上がる本石町日記さんのエントリーなんですが、このネタに関しては今朝の5時時点でコメント0件という所に哀しみを感じるあたくしなのですが
昨日もまたまた資金供給オペが実施されていた訳ですが、共通担保オペが7月26日〜10月11日という期間で、落札平均レートが0.657%で足切りが0.65%と中々良い感じでレートが低下しておられます。毎度お馴染みの計算を電卓叩きながら行いますと、今回の積み期間0.50%+8月後半以降の積み期間0.75%+期末期初1.00%として単純に平均すると0.692%位になる(と思うんだが)ので、まあ8月利上げだと思えばこれで調達すれば悪くはございませんですなあ。この平均0.657%って8月後半以降の積み期間0.70%+期末期初0.95%で計算すると0.655%とかになるので、まだ8月利上げメインである事には変り無いですけれども。
で、まあ昨日は「もしかしてGCレートを下げようとしてるのか」というようなことを書きましたが、まあ本当の本気でそう思っている訳でもございませんでして(おい)、多分資金需給に合わせて淡々をオペを実施し、無担保コール翌日物金利の水準を見て調節ということで、特段の意図はないかと思うのですが(本石町日記さんのエントリーでも同趣旨の説明がございましたですので上記URLご参考されたし)、タームのレートが下がっているのにも構わず淡々と供給というのを見ると、何か意図でもあるんじゃないかとか思ってしまうのはあたくしの頭の中身が旧法時代から抜けていませんですがそうですか^^;
このタームのオペ金利低下によりまして、FB利回りあたりにはモロに影響が出てまいりまして、昨日の日本相互証券の引け利回りを拝見致しますとカレントのFB462回債は前日比5糸強の0.665%ということで10月22日償還だというのに何たるレートという感じであります。今日入札が行われる新発3か月FBの利回りも低いですなあとしか申しあげようがございませんですわな。先週の0.69%台というのはちょっと遠くになりにけりという感じでございます。合掌。んでまあCPのレートに関して言えば気持ち下がったかもしれないくらいの変化という所のようでございますかな。まあこの調子のレート形成が続くと影響してきそうですけど。
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2007/07/24
○またオペ金利低下してますが
昨日も資金供給オペが景気良く打たれておりまして、何か金利はまたまた低下の巻となっている訳です。即日オペはまあ措くとしまして、資金供給オペが3本実施されやがりまして、金融政策決定会合までのオペレートの低さと、9月エンドのオペ金利の低下っぷりに「え〜」という感じであります。
国債買現先7月25日〜8月8日と、共通担保7月25日〜8月16日がそれぞれ平均0.519%の0.512%とまあ見事に別に金要りませんが何かレートへの道を邁進しておりまして(足切りはどちらも0.51%)先月の四半期末でプチ期末モードだった6月末とは大違いの巻なのであります。何のこっちゃという感じですが。
このオペ金利低下、というかよーするに足元金要りませんなあ状態によってGCやら現先金利は低く(0.51%近傍)なりまして、FB金利にはマトモに跳ねて来ました。そりゃまあいざとなったらオペ担保にぶち込めば8月会合まで0.51%で金が付きますし、それ以前の問題として資金が余ってきてる所にオペ攻撃ですからレート低下するのは当然なのですが、一方で基本的に持ち切り前提の人が入ってくるCPのレートはそこまで下がらんという状態になってまして、TB/FBレートとCPレートのスプレッドが妙に開いてきました。CPレートが上昇してスプレッドが開くのではなくTB/FBレートが低下して開くというパターンも時に見られるのですが、何かねえって感じではあります。
んでまあ9月エンドのオペ金利ですけど、共通担保オペのもう一本は7月25日〜9月20日で平均落札レートが0.616%で足切りが0.61%とこれまた低い水準でありまして、とりあえず今回の積み期間を0.51%で計算した場合に後ろのレートが0.68%という計算になる(計算間違えてなければ・・・)ということで、まあ確かに8月利上げと決まった訳じゃ無いですけど、そのレートは低いですなあと思うのですが、ほぼ同期間のFB456回(9月18日償還)の日本相互証券の引け(は既発になるとそもそもの売買が低調な銘柄も多いので必ずしもアテになるとは限らない点要注意ですが)が0.585%というそりゃ何じゃというレートですので、まあ何だかねえという感じです。
そんなFBなどと違いまして、先ほども申しあげたCPレートは引き続き8月利上げを大体織り込み体制が継続しておりまして、上位格付けの同じ足だと(周囲のレートなどから勘案すると)0.68〜0.70%辺りになると類推されましてまあ結構なスプレッドとなっておりますわな。うーむ。
ま、オペの影響だけじゃないんでしょうけれども、GCレートやショートタームのTB/FB金利が落ち着いている、というよりは低いですがなという状況の中でもタームのオペを打っているという状況に「もしかしてGCレートを下げようという意図があるんじゃないかいな」という見方をしたくもなる今日この頃であります。ちなみに、昨日の即日オペ(翌日物)のレートは平均0.525%で足切り0.52%と物の見事に足元とタームのレートが逆転してる(別に資金需給の特定日じゃないのですけど)のも何のコッチャでありまして、もしかしてタームやGCが下がってるのはケンチャナヨで足元だけ見てるのかいなという気もしないでもない。うーむ。
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2007/07/23
お題「月曜なので相場雑談」
自民大敗予想が喧しい中で群馬県知事選挙は与党公認候補が勝ちましたなあ。まあそんなもんじゃないですかね。
○動かないと悪態をついてたら動く訳だが
先週金曜はそれまで動意があんまり無かった債券市場が比較的威勢良く上昇(と言っても2毛5糸位の話ですが)し、先物ベースで132円とか10年カレントが1.9%割れとか節目を越えたので、まあ上りましたなあという感じでした。ここの所米債に釣られて寄りで値が飛んだ後は動意なしというような相場が続いていたのですが、珍しく寄り後にホイホイ上昇したのも「こりゃまた動きましたなあ」という感じを受けるものでありました。
まあ何と申しますか、もうとっくの昔から8月利上げで確定のような感じで相場が織り込んでいるので、今更8月利上げがあってもイベントリスクでも何でもない(無かった場合の方が香ばしい展開が期待できますわな^^)という状況になってると思うんですよ。でね、皆で8月利上げって思っているのに相場は値持ちしていまして、ついでに8月に利上げがあっても「事前予想通り」となり、そんなに大崩れすることもねえ(大崩れする位ならその前に相場が下がるがな)というのであれば、まあ取りあえず買って置けば期間収益稼げるしという話になってもおかしくはないという物ですな。
というようなことで、10年1.9%割れと相成ったとは思うのですけど、じゃあ金利が威勢良く低下するほどまで買うのかよとなるとその辺はどうなんでしょうかねえという所でして、月末に掛けて出てくる経済指標とか、超目先的には週末下落しやがった米国株式を受けた日本株式(あたくし的にはそんなに連れ安にならんと思うが)とか、何かもう一丁フォローが欲しいところではありますな。
ただ、あたくしの気のせいかも知らんけど、利上げのような基本的には金利が上がるほうの材料を意識しながらも値持ちするというような市場の中の人以外にには「何のこっちゃ」という展開(中の人的にはこのような光景はよくある事なのですが、何でそうなるのかと質問されると非常に説明しにくいのですわな^^)が続くと、期間収益を拾いに来るロングが段々溜まってくる(特に今回の場合は予想されるイベントまで1か月ありますから)結果、案外下に弱い相場になってくるかも知れませんな。
でも利上げがサプライズになるのには、次の利上げペースや利上げパスの目先到達点とかに関して今の市場コンセンサス(がどこにあるのか少々謎なのですが、たぶん1−3月期にあと0.25%までは織り込んでいて、目先到達点は1%〜1.5%の間くらいで見方が分かれそうな感じですか、1%に近そうな気もしますが)を外すような話が出てこないと難しいんじゃないですかね。
んでまあ本来8月利上げだろうが9月利上げだろうが長期金利にはどうでもいい話なのですが、まあここまで8月利上げを織り込んで、というよりは織り込まさせておいて(というと政策委員会の中の人は「地均しはしとらん」と言うんでしょうが^^)8月の利上げが無かったらサプライズになりそうな勢いでして、ここから出てくる経済指標がそんなに威勢の良いものじゃ無かったらどうするんでしょうかねえとワクワクテカテカ(完全に物見遊山モードの発言ですが)。
○引き続きロンバート予想は1%(か?)
金曜日は二発目になります期末越え共通担保オペが行われましたが、期間が7月24日〜10月5日と前回実施とケツが同じでスタートが4日後ろ平均落札が0.670%で最低落札が0.66%で、按分比率が9.9%と薄い按分になり、前回からレートは上昇していますが、8月利上げ織り込み+末初レートが1%という計算からすると、前回よりもスタートが後に寄っているのでまあこんなもんでございましょう。
そもそも8月利上げが決まった訳ではないですからその点も割り引いて考えないといけない(FBの利回りは相変わらず8月利上げを8割くらいしか織り込んでないです)ですけど、まあ値段の付き方がどう見てもそうなってますんで、短い市場的にはロンバート1.25%というのはあまり意識されていないのかなあという感じですな(ちなみに、末初レートが25bp違う場合、このオペ期間にその25bpをまぶすと1bpになりますわな)。
というのはまあ先週金曜にお話したのと同じなのですが、どうも最近気になるのは日銀の資金供給の打ち方でして、足元資金が潤沢になっている筈なのに何故かタームの資金供給は威勢良く打ち込まれておりまして(金曜の共通担保オペは月末越える8月15日エンドで平均0.526%、足切り0.52%)、その影響でGCレートが0.52%〜0.53%水準で全然上らない状態になってます。ど〜ゆ〜事情があるのか存じませんが、ここへ来て金利を抑え付けようとしているのではないかという気もする動きがちと不思議。
まあ物凄い裏読みにも程があるのですけれども、ロンバートが125bpになった時にGCレートや現先レートが跳ねないように今から落ち着かせておこうとしてるのかな?なんて(実際にはオペレーション部隊はそのような事情を斟酌して動く事はあり得ないというのは理解してますが^^)ヒマなもんでついつまらん事を考えてしまうのであります(^^)。
それともゆうちょ銀行が準備預金適用先になるのでそっちの資金繰りを巡る思惑で市場が不安定化しないようにという配慮なのかもしれません(というか普通に考えたらそっちの方が本命ですが)なあとか、まあ色々と考えてしまうのであります。
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2007/07/10
○明日のFB入札に注目してみたいです
今日の5年入札の方が注目ではあるのですが、どうも最近中期ゾーンの需給はワケワカラン(残存2年の10年債が弱くて、3年ゾーンは妙に強くて4年ゾーンは需給が良く無さそうといった感じのようですな)ので何かイメージがどうも。
そして明日はFB3か月の入札がいつものように行われるのでありますが、先々週の入札が平均0.66%でこれがまあだいたい8月利上げを100%近く織り込んでいた水準で、先週の入札が平均0.65%でこちらの織り込み度合いが目の子で80%くらい(発行と償還が1週間ずれるので利回りは徐々に上るはずですけどね)と相成りました。
まあFBで利上げ度合いを見るというのもムツカシイ面がありまして、FBの場合は利回り(=コールレートなどの足元金利見合い)で買う投資家は勿論いるのですが、「国債だから」という理由での買いを入れる人がいるのがヤヤコシイ訳です(いつも申しあげてますが)。でまあそういう買いがあると、実は利上げに対する警戒での足元シフトの影響でFB利回りだけ下がるということもありますので、持ち切りと現先玉以外の買いがほとんどないCPのレートなんぞをつらつら眺めると3か月FBカレントが0.66%の引けに対して同じくらいの償還のCPだと上位格付け銘柄で(期越えなのでネーム毎の差があるようですが)0.7%台前半くらいのようですんで、ちょっと(期末越えで持ち切り筋の買い出動が鈍いという点を割り引く必要はありますが)スプレッドがついているかなという感じで、最終実需筋の出足は鈍いですわな。そりゃまあロンバートが幾らになるかによって期末越え3日間のレートがだいぶ違ってきそうなんですから慎重になりますわなというところですし、6月末如きであの有様だと9月末はど〜なるのよというのもありますので。
ま、一応既発のレートを所与とすると2毛くらいスプレッドつけておけば十分なはずですが、そもそも既発の位置がCPと対比してこれでいいのかという話は少々ございますな。まあFBへのニーズは相変わらずあるようですので普通の入札になるんでしょうけれども。
○しかしまあ早く織り込みすぎですので
というウォッチャー調査はありましたが特段大きなインパクトはなく(ちょっと反応してたみたいですが)相変わらず市場は「8月利上げ、その次は来年の1−3月期で、コール1%になったらまあ一旦様子見になるかもしれませんしまだ上るかもしれませんがそのとき次第」というのが平均的な見方だと思うのですが、よくよく考えるとこのコンセンサスになってもう1か月以上やってまして、まあよくここまでコンセンサスが変らずに引っ張れますなという感じ。
これで金融政策決定会合で利上げ提案が少数否決されて、GDP見て8月利上げとなりますと美しい予定調和(などと言うと怒られますかそうですか^^)なのですが、相場は皆の都合の悪い方向に動くの法則によりまして、本当にそうなってくれるのでしょうか。物価とGDPがどうなるのやらというのも気にはなりますが、分析は本職の方にお任せですわな。
しかしこう見事に織り込んでしまうと余程の事がないと見方が大きく変らないので、ちょっとネタなし相場ではあります。とりあえず目先は何となく海外金利で動いてるっぽいが。
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2007/07/06
お題「相場雑談等」
どこぞの企業がバーニーズニューヨークの買収提案だそうですが、ここって昔日本のデパートがライセンス取得してたら事実上倒産して損をぶっこいたという記憶がございますもんで、そりゃまあ昔と今で同じなのはブランドと箱だけなんでしょうけど、いやはや感がするのは昔のイメージを引きずりすぎですかそうですか。
#どうも米国企業の買収されニュースを見ると「エグジット」という言葉が浮かんでくるのは気のせいかしらん。
最近本業が少々多忙なもので今日も雑談で勘弁。
○10年カレントに散々悪態をついたのが聞こえたようで(笑)
10年国債入札の前後でエライコッチャになっておりました10年カレントゾーンの国債でありますが、火曜(入札日)の引け辺りでは#286と#287が実力単利2毛程度のスプレッドという豪快なスクイーズ状態になってまして、水曜に悪態を書いた覚えがございますが(^^)、さすがにあまりと言えば余りということで、水曜日以降#286の需給が若干マシになった(ということは物理的に玉が出たということでしょうが)ようであります。
とは言いましても、まあ#285と#286は相変わらずレポがきつい(#285の方がレポレート的にはタイト)ようですので、どうも10年カレントの所のイールドカーブが妙なのですけれども、ちょっとそれはどうよという極端な状態は一服と。
しかし何ですな、この動きのせいでカワイソスな人がJGB以外にもいるわけでして、10年カレントの値付けがトンデモネエ状態になってるドサクサに紛れてやたらタイトな新発を打ち込まれる格好になった政地債ディーラーには同情の念を禁じ得ません。ナムナム。
○リオープンがどっちになるかは中々スペクタルなのです
さて、現在の10年カレントが1.8クーポンの#286と1.9クーポンの#287と相成りました訳ですが、来月の入札でどっちがリオープンになるのかというのはちょっとワクワクテカテカなのであります。と申しますのは、5年42回43回の楽しい(?)思い出があるんですよ、はい。
5年42回と43回といえば、今では需給関係が特に偏っている訳でもない(確かクーポンが高い42回の方がタイトだったと思うのですが)のですけれども、発行後1年以上に渡って延々と43回がタイトで42回がジャブジャブという状況が続いていたんですな。何故かクーポンの低い方が需給タイトというのは、42回がリオープン銘柄で、43回が1回発行銘柄ということもあるのですけれども、実はその前にちょっとしたドラマ(?)がございましたんですな。
5年42回は0.6クーポンでして43回は0.5クーポンなのですけれども、43回の入札があったのが2005年の1月13日でして、この時のあたくしのノートを解読しますと(こら)、この時は5年42回が需給がタイトになっていた(中期のカレントは需給が良かった)ようで、前日に0.54%の引けで入札時に相場を下げたのですが、誠に如何ながら0.5%クーポンで43回債の入札がありまして、帳面には「新発5年リオープンならず」とああ無念だったんだなあと思わせるメモが(笑)。
んでまあこのあと5年カレントはリオープン入札の直前までカレントの位置が0.5%台前半でして、ロークーポンが嫌われるの法則で5年43回の需給が悪くて42回がタイトだったんですよ。でまあ入札直前まで5年カレントの居場所が0.53%あたりだったんですよね。ただでなくさえいらねえ43回がリオープン必至ということでディーラー泣きながら43回を外していたのですけれども、2005年2月9日の入札日は中期ゾーンに実弾売りが朝から出て、中期ヘロヘロとなってしまい、42回債のリオープンという水準になっちゃったんですな(帳面によると前場引けが25銭安で5年カレントが3毛甘と書いてある^^)。
そうなってしまうとあら不思議(でも何でもないが)ですよ奥様。リオープンになった方の42回債が一気に需給が緩んで、需給関係大逆転となってしまい、その後延々と1年以上に渡って5年42回と43回の需給関係が結構極端に(概ね実力ベースで単利5糸以上平気で違ってた)なっていた次第。
とまあそういう訳でして、今回の流れはロークーポンが先に出ているのでちと違いますが、来月の入札がどっちで出るかでドラマが見られるかも知れませんですなという与太話なのでありました。
#と、これだけ書いて来月が1.7や2.0だったらそれはそれで自分が髪様モードになっているという事なので感心感心なのだが
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2007/07/04
○10年国債入札の悲惨
昨日の10年国債入札ですが、何がどうなっているのかはまあややこしい事情があるようですが、端的に言えばレポ市場への玉放出を渋る人がいるという思惑で玉締めの雰囲気が煽られ、その結果毎度お馴染みの相場自己実現によって(正直、適正水準がどうのこうのというのが難しいSCレポ取引をスクリーンでやってる日本相互証券もこういう時にはマニュピレーションの温床になりかねんと思うんが)10年285回(6兆円近くも発行されているのに・・・)と直近の10年286回が物凄い勢いでスクイーズモードになっているという状況で実施された訳ですな。
んでまあ異常事態になっていることも勘案して286回債のリオープン希望の声が業者中心にあった訳ですが、一応実勢水準が1.9%の方に近いのでクーポン高い方が良いという投資家(時価会計の昨今で相変わらずの直利指向というのも良くわからんのですが、証券業者が全面時価会計なのに投資家サイドには時価会計とそうじゃない人が混在している(同じ投資家の中でも混在してるし)というのがややこしさに拍車を掛けてる希ガス)の意見もありますし、まあカレントに近いクーポンで発行という形になったんでしょうかな。
それはそれで財務省様のお決めになる事ですから左様でございますかなのですが、今回の#286に関してはちょっとこう大変な(#286だけじゃなくて#285までというのは何ぼ何でも酷い)状況なので、リオープンで出した方が良かったんジャマイカという感じは致します。大体からして落札責任があり、市場への流動性供給の責務があるのは業者であって投資家ではないんですけどねえと思うのですけどな。
ま、入札がどうなったかというと、リオープン発行じゃなかったということで、いきなり#286が2毛ほどぶっ飛んで入札を迎えてしまい、10年カレントだけ一人旅相場になってしまったので入札はやや低調となってしまいまして、引けてみれば#286と#287が日本相互証券の引け値ベースでは1毛スプレッド(勿論#286が利回り低い)となってますが、こりゃどう見てもインチキ引け値でして、実力的には2毛以上違うという有様で、#286の流動性が無くなってしまいましたわな。
まあこの調子で流動性が無くなってしまいますと、10年カレントの居場所がスクイーズ状態を前提にした価格形成になっちゃうのでアテにならねえとか、いずれask-bidが広がってフツーの投資家も大迷惑だとか、弊害も出るんジャマイカ(というかもう出てると思うんですが・・)と存じますけどねえ。大体からして財務省様が近年絶賛推進しておられる国債市場への海外投資家様のご参入という文脈で考えても、現物債券、しかもカレントの流動性が低下するっていうのは由々しき問題だと思うんですが。海外様は国内勢よりも流動性を重んじてますし、債券引値が実勢を反映してないケースについて不満とかPD懇でも発表がありましたよね?
かつて5年債で銘柄統合発行してくれという声を聞いたら銘柄統合後ヘロヘロになったという事例が大昔あった(5年の30回台のどっかの入札だったような記憶がありますが)ので、まあやはり出すならカレントクーポンって教訓があるわなとも思うんで、難しいところではあるのですけれどもねえ・・・・・
・FB入札ですが
今日もFB入札なのですが、前回よりも利回りが下がりそうな感じ。前回の0.66%というのは8月利上げをきっちり織り込んだ水準でしたが、今回は発行と償還が1週間延びるのにレート低下となりますと、8月利上げ織り込み度合いが100%じゃなくなるという話(まあOISは既にそうなってますが)でありまして、ちょっと風景が変ってくるかもしれませんなあというメモを置いておきますね。
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2007/07/02
○四半期ごとに期末とはこれいかに
先週末の無担保コール翌日物取引は加重平均金利が0.605%となったのですが、朝から0.65%台での推移で、結局追加資金供給をして何とか0.605%まで加重平均金利が低下したということのようで。
まーコール以前に月末越えのレポ取引でも0.6%台となっていましたし、レートそのものは上昇するのねという所でしたが、結局「新BIS規制導入で四半期決算末も決算扱い」というのが理由だということになって、決算期末の如き展開になったということのようです。本当に四半期末の決算が本決算並みに色々とややこしいのかどうかはあたくし存じませんが(^^)。
一応後講釈によりますと、四半期末の決算で国内勢の無担保資金放出が慎重になるというのと、海外勢の半期決算がぶつかったということのようですけれども、この調子で3か月ごとに決算期末扱いされたら誠にあわただしいことですわな。多分別の事情が原因だと思うのですがSCレポ市場でも最近はややこしい事になっておりますし、期末でもないのに期末モードとは勘弁して欲しいものです。
#というか、BISの規制で末残調整しなきゃいけないってのがそもそも論として時代遅れな規制じゃのうという気もするんですが、本当に規制するなら平残でしょ平残。
○一応CPIに反応しましたな
金曜の債券市場は、ちと弱めに出た東京都区部CPIと、ちと強めに出た雇用関連指標に対してどう反応していいのかよー知らんという感じだったのですが、後場に入ってグングン上昇して、前日(木曜)のわけわからん下げ分を全部消す戻しになりましたですな。
まあアレでございます。この調子だと7月末に出るはずの6月全国コアCPIはマイナス→何ぼなんでもコアCPIマイナスで利上げするのはどうなんでしょというのが市場の人たちの頭の中をかすめなかったとは言えまい。ただまあ雇用関連の指標が結構しっかり目で、雇用需給のタイトさが出ていることもありまして、そうは言っても方向性は変わりにくいでしょというのもあろうかと。
最近の短い所は足元のSCレポがぐちゃぐちゃになっている方ばかり気になって何が何だかあたくし正直よー知らんのでありますが、まあ先週入札のあった10月1日エンドの新発3か月FBの利回りがしらっと低下していることもありまして(CPレートはやや高かったけど月末越えて発行が少なくなるゾーンに入ったのでよくわからん)、まあこのあたりも少なくとも7月利上げの可能性は全然見なくなってきましたわなという感じであります。
まあいずれにせよ本日の短観に注目ですが、前回比ちょっとだけ悪くなるくらいがコンセンサスなんでしたっけな。どっちかというと「8月利上げキビシイ」となった時の相場かち上げの方が相場としてはぶれたときにぶれそうな希ガス。
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2007/06/28
○ちと短い所とかレポとかごちゃごちゃしてますが
別にだからどうなのというインプリケーションがある訳でもないのですが、決定会合議事要旨ネタとか武藤副総裁講演ネタとかやっているうちに、債券先物最割安銘柄の#263のレポがやたらとタイトになった挙句に一昨日の引けではチーペストが#264に逆転してみたり(さすがに昨日はまた5糸戻ってまた#263に戻りましたが)、相変わらず10年カレントゾーンのレポがタイト(しかしあの#285なんて3回発行されてる銘柄なのに何でタイトなのよ)になってみたり、昨日は特に変哲もない筈の#216の補完貸付オペが打たれたり(16億円落札されてましたが)と何かSCレポ色々とありますなあ。
まあ最近レポと言えば資金取引のGC話が多いですけれども、債券市場という意味ではレポ対象となる国債(以外も無くは無いけど)は在庫であり商品であるので、SCレポもこう円滑に行われて頂くのが宜しいかと存じます次第。買うだけ買っておいて貸し渋りとかするのは勘弁して欲しいものです。まあそもそもレポ取引に対する体制が整備されていないという投資家も多くて、こちらに関しては株の方が進んでいる(フェイルにしてもレポ(というか貸し株)にしても対応してると聞き及んでおりますが)なあと思うのです。
まあ債券レポの方がシステム対応する手間が掛かりそうだとか、債券市場のシステム案件といえばレポやる前にやらなきゃいけないネタが続々と投入されるのでどうしても後回しになるとかお家の事情というのもあるのですけど、やはり地味かつ手間が掛かるので着手しない→状況が改善されないのループになっている悪寒も。まあ先日も短期市場フォーラムのご意見募集に色々な提言されてたのが公開(するのはいいけど全部公開なので読むだけで疲れたです。マニアには面白かったですが^^)されていましたが、レポ市場に関しては色々と意見があって非常に面白いけど、当面こりゃカオスのままだなあと思うあたくしなのでありました。
ところで、ここのところ妙にCPのレートが(FB対比で)高めなので気にしていたのですが、今週スタートものあたりからCPの現先レートだけ上昇して(GCはあまり上ってない)まして、まあこりゃ純粋な需給要因だろうなという感じ。もしクレジットスプレッドが拡大するのなら銘柄間格差が広がるはずなのですが、どうもその雰囲気はなくて、単に最上位銘柄様から全部まとめて同じ位の幅で高くなっているだけみたいなので、CPディーラー様の在庫状況と発行のバランスの問題かなあとは思います。久しぶりにこんな状況を見ました(実は少々前からその傾向はあったのですけれども)。まあ一応メモメモです。
もう一丁メモなのですが、昨日の3か月FB入札。10月1日償還というどう見ても使いにくいモノだわ期末越えだわということで、敬意を表して既発よりも2毛位安いところ(平均0.661%相当)で入札したのでしたが、引け値を見ると何か期末越えのプレミアムが剥がれているんですけどこれでいいのかよという感じであります。案外ニーズがあるのねということでございましょうか。どうも感覚的にしっくり来ないのでありますが・・・・・
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2007/06/20
○10年286回の発行日です
本日は10年286回債の発行日な訳ですが、この債券は先週金曜日のSCレポ市場で驚愕のレート(20日〜21日で▲14%)を一部でマークするというどう見てもスクイーズです本当にありがとうございましたという状況になっておりました。何せレギュラー受渡で20日渡しの最終日だった金曜には3か月短い285回債と単利で1毛5糸逆イールドとかもう無茶苦茶。
まあ要するに下げの過程で買ってた人たちがレポ市場への品貸しを渋ったということなんでしょうけど、レポ市場が機能しなかったら現物の売買も円滑に行かなくなって結局困るのは投資家なんだからおまいら貸し渋りとか下らねえことすんじゃねえと逝った所でございます。
さすがにやり過ぎ感爆発の為に月曜からおちついてレポレートもプラスになって来た(それでも十分低いが)ようですが、まあこの際こーゆーヤヤコシイ事になるのもアレですので、入札は全部T+3で十分なんジャマイカとか思ってしまうのであります。
(追記:結局この日の#286の受渡は、投資家対業者は11時ごろ片がついたのですが、JGBCCでの決済は滞りまくって結局14時回ったらしいです。合掌)
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2007/06/18
○全員一致でショートカバーにビックリ
金曜の金融政策決定会合はわれわれの昼休み中にあっさり終了して結果は全員一致。まあだいたい市場が予想してた通りだと思ったのですが、後場寄りから先物に買いが入って先物は20銭ほど(前場引けが21銭で寄り付き直後の高値が42銭)上昇しやがりました。
確かに金融政策決定会合が近くなるにつれリスクシナリオが浮上してきたのは判るんですが、そのリスクシナリオを意識したスケベショートがそんなにいやがったとは恐るべしとしか申し上げようがありません。というか、リスクシナリオを意識する余りメインシナリオになったのに動くというのは実に香ばしい。そんなに気にしてたんですね。まあ正直あたくしも気分は似たようなもんでしたんで人の事を笑えませんが(汗)。
ただまあ金曜の駄文でも書きましたように、木曜あたりから中短期ゾーンの逆襲とか起きてましたので、現物買う人たちは「さすがにここまで来ればメインシナリオ通りまで全部織り込みでしょ」と思い出したという所ではないかとは思います。リスクシナリオまで気にしてやりすぎるとは誠に香ばしい相場なのでした。
○総裁会見でビックリ
で、まあ債券市場の方は「そうは言ってもまあメインシナリオ通りだし」ということで後場のビックリ上昇後は落ち着いたもみあいになったんですが、引け後の総裁記者会見でご案内の通り先物更に上昇。大引けが30銭でしたが、総裁会見のヘッドラインが出てくるといきなり10銭ほど上昇して、イブニング引けにかけて一段高となって53銭で終了の巻。為替とか金先とかも反応しておりまして、金先12月限は99.000まで買われる場面があるわ、為替はご案内の通り海外で円一段安で帰ってくるわと、どう見ても総裁会見が燃料投下です。本当にありがとうございました。
でまあその総裁会見の内容はどうせ今日の午後とかにならないと日銀のサイトにはアップされませんのですが、そりゃまあヘッドライン見たらあたくしも「ありゃりゃ」と思いますわな。例えばあたくしが見ておりましたブルームバーグニュースのヘッドラインから「ありゃま」と思ったのは3つありましてこんな感じ(出た順序とは違いますので念の為)。
『市場が青信号だからといって政策変更行うわけではない』
『政策変更するには確認すべき事項が非常に多い』
『補完貸付金利とのスプレッド拡大は急ぐ課題ではない』
3番目のはちと別の話ですけど、2番目はブルームバーグニュースの配信記事の題名にもなってましたし、最初のも「市場が織り込んでいても利上げしない」→8月利上げ織り込み相場だが8月利上げをする訳ではない→こりゃ8月利上げも無いでしょ→こりゃエライコッチャという連想が働きやすいヘッドラインなのでありまして、まあ恐らく今朝の本職の皆様のレポートの中で「8月の利上げにも消極的」とか言い出して元気になる債券強気派が出るに100ジンバブエドル(^^)。
で、まあそういうヘッドラインを出されると、普通だったら特に驚倒しないはずのヘッドラインであっても意味がありそうになってくるのです。曰く、
『設備投資と消費の持続性判断にはより確証ほしい』
『円安が即、リスク要因というほど単純ではない』
『中間評価と政策変更の可能性は全く無関係』
今回政策変更しなかったんですからこういうのは当然ではあるのですけれども、上記のようなヘッドラインが出るとこういうのも燃料になり得るのでありますよ。まあ心理的なもんなのでこれがこうと定性的に話すことができないのがムツカシイ所なのですが。
でまあ肝心の記事を読んでみますと、これらの発言の流れ自体は、7月利上げに関しての質問を打ち込まれて、それに対して否定的なニュアンスでの発言をした流れ(ちなみにあたくしが読んだのは15日18時01分配信のブルームバーグニュース)でやっちまいやがりましたなあという感じのようですな。そして「市場が青信号云々」は市場が7月利上げを20%織り込んで8月利上げを80%織り込んでいますが如何でしょうかとかいうチョー引っ掛け質問を受けての発言で、おまけにそれは言わずもがなのサービス発言に見えます。何やってんだか。
あたくしが勝手に想像するに、この前から書いておりますが、福井総裁としてはこれ以上の早期利上げ観測が盛り上がられても困るので、とりあえず7月利上げ観測が盛り上がるような燃料の投下を避けようと思って、そのニュアンスで発言したら、いつもの福井仕様によって逆方向へのサービス発言が飛び出したと逝ったところなのではないかと思うのですが、まあ今日出る総裁会見要旨を良く読んでみるのが吉だと思いますのであたくしなりの最終判断は保留です。ただまあ参考になりますのは例によって本石町日記さんのエントリーでございます。
http://hongokucho.exblog.jp/6982104/
で、コメントのところにもありましたが、ロンバードの拡大を否定したのがあたくしにも激しく意外でございました。というか今時点で否定する理由が良く判らん。
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2007/06/15
○中短期の逆襲
昨日は前日に引き続き2年とか5年とかお強くございまして、一昨日安値1.605%とかやらかしてた5年新発の引けが1.55%とか、一昨日安値1.10%の2年新発の引けが1.06%とかもう先生エライコッチャでございますがなという感じ(一方で超長期が弱いのは発行要因とかがあるんでしょう、よー知らんが)です。特に2年に関しては火曜の引けよりも強くなっちゃってる次第でして、そこまで買うなら何故火曜に買わん(いやまあ火曜にも買ってるのかもしれないですけど)とか思うのですけれども、勢いというのはキングオソロシス。
もっと短い所も逆襲しているようで、最も落涙を禁じ得ないのが今週火曜に入札が行われた2か月FBでして、入札の平均は0.56%だったのですが当日の引けは0.57%で、水曜には0.585%の引けにされたと思えば昨日の引けは0.57%とまあ何と慌しいことでございますことよという感じです。昨日入札が行われた1年TBは落札こそ弱かったですがその後は堅調という動きでしたんで、まあ昨日のどっかのタイミングで短い所の様子見軍団から水準および中期の強さに触発されて動きがでたという事ではないかと勝手に解釈するのでありました。
まあいずれにせよ、中短期が落ち着いてくると全体的な浮き足立ちっぽい感じが払拭されてくるんジャマイカとは思うのですが、金融政策決定会合に米国CPIがあるので待ってる人もいることでありましょう。
・・・と思ってますけど、もしかして一昨日の途中からの動きは、「様子見してる人が多いうちにこの水準で登場しよう」→「あ、やっぱり下げ止まったじゃん、俺も買わなきゃ」→「俺も俺も」という流れで、今更様子見モードじゃ無いのかも知れませんが、あまり人の懐事情に興味は無いのでよー知らんです。
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2007/06/14
お題「相場雑談その他」
アメリカ様も上ったり下がったり忙しいですなあ。
○下に逝ってこいでございましたが
何か昨日の債券市場は豪快に色々と動きがあったようでございまして、引けの利回りだけ見てると穏当なのですけれども、朝っぱらからいきなり2年カレントが1.1%とかやらかしたと思ったら押し目買いご到来とか、超長期ゾーンがゲロゲロに売られたと思ったら買いご到来で猛然と切り返して結局先物パラレルで引けてみたりということですんで、まあちょっとしたプチ祭り状態だったですなあということのようで。
まーこれで落ち着いてくれれば良いのですが、米国市場が今朝は10年4毛甘やってから切り返して9毛強とかやらかしてますので、まあこれは落ち着いたとは言い難いですからやはり米国の物価指標が揃わないとにゃんともですかいな。
でもまあ昨日の超長期大売られ→切り返しとか(2年の1.1%はちょっとインチキっぽい気がするんですが)、本職のお方で債券強気のレポート書いてた人たちの降参モードが益々増えてきてる雰囲気(そりゃまあこの動きじゃ仕方ないですけど^^)なんぞからも、助さん格さんもういいでしょう的なもんは感じるんざますが(^^)。
○で、ちとアレなのはFBとかでして
ということで長いところは祭り状態だったようですが、短いところでは3か月FBの入札があったんですが、こちらは昨日申し上げた0.62%という訳に逝かなかったようで、平均0.63%でしたが足は流れて何と0.64%台。その後も上らずで0.645%とかやらかしてようです(BBの引けは0.64%になってましたけど)。まあこれなんですけれども、単に買いの手が引っ込んでるだけで、別に7月利上げを警戒してどうのこうのというのではないと思いますけど、一昨日の2か月新発FBも引けが0.585%と入札の平均落札利回りから2日で2毛5糸甘くなっちゃっいましたし、まあ雰囲気は宜しくはございませんわな。
間が悪い時にはそういうもんなんですが(苦笑)、GC取引のスタートが18日ということで積み最終日を抜けて来た影響もあってGCのレートが再び0.55%を超えて0.56%〜0.57%とかになったのもこれまた感じが悪い訳でして、いつも言ってる「8月決定会合まで0.55%でその後は0.80%」という前提で良かったんでしたっけ(実は本当に利上げを織り込むなら8月後半の積み期間入りしてから足元金利が上昇する)というのもあるかも知れないなと思うのでありました。
そんな訳で短い所から6か月くらいまでって比較的落ち着いていたんですが、昨日はちょっと雰囲気が悪くなっております。まあ今日の1年TB入札を通過すれば月後半は入札の頻度が減るので、今日明日あたりが一番需給が悪くて来週から徐々に落ち着くとは思うのですが。
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2007/06/13
○FBの入札とか
昨日は2か月FBの入札、本日は3か月FBの入札でございまして、明日は1年TBの入札と続くのですが、昨日の第1弾2か月FBは入札が平均0.560%の足切り0.566%で、引けは0.57%になっていましたが、相変わらず7月利上げをろくに織り込まない(0%ではないと思いますが^^)水準と言う感じです。ただまあこのFBって8月2日償還ですので、心理的には「8月に償還が掛かるので」っていう意識が働いてちと7月償還よりは買いにくくなるんでしょう。実は期末や年末でもない限り別に月末越えにそんなに大きな意味はなくて、金融政策決定会合越えの方が意味あるんざますが(^^)。
んでまあ本日の3か月FBでございますが、発行が6月18日で償還が9月18日なのを例によって手前が0.55%で利上げ後が0.80%で計算すると0.62%になりますが、足元のGCレートが(昨日はちょっと上昇したようですが)0.52%あたりで推移していることもありますので、昨日のWIの引け0.615%がまあこんなもんでしょうかね。まあ何と見事な8月利上げ1点収束モード(ただし今日の米債安がどう影響するのかは知らん、超短い所にはあまり意味ねえと思うが)。
そして明日の1年入札が何ともこう微妙な所なんですけど、8月利上げして来年の2月にもう一丁利上げするとして毎度おなじみの単純計算をすると0.8%台にはならんと困りますという結果になる筈でして、まあ発行がそもそも1兆4千億しかないですので正直どっちに転ぶかワケワカランであります。
FB入札と全然関係ないですが、2年国債の引けが1.065%なんぞに上昇しておりまして、そろそろ足元金利の足し算をすると買う人がいてもおかしくないと思うのですが、もっと後ろの金利を考えますと、5年が1.545%(昨日の新発)とかやらかしておりますので、そっちから見るとまあバランス的にはまだ叩かれ易いちゅうのもあったりして(5年が買われて戻るかも知れないけど、今日だけ見たらそうはいかんでしょ)、このあたりもちょっと注目しちゃっているのであります。2年がもうちょっと売られるなら1年の水準もこれでどうなのよという気もするんですよね。
#まあそれは兎も角今日は米債がどの位影響するのかねというところでございますけれども
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2007/06/12
○警戒しつつも何とかなるでしょという訳ですが
本日は5年国債入札。相場の水準がご案内の通り物凄い勢いで修正されましたので昨日の引けから引っ張ると1.5%台半ば近くまで修正されてしまったとなると思うんですが、まーここまで水準訂正すれば何とかなるでしょという感じは致します。ただまあここもとの相場下げ局面においてはど〜考えても中期ゾーンに実弾が打ち込まれていそうですんで、よーするに「売りがここで止まる」のなら下げ止まるし、「売ってた人が買い戻す」のなら一旦は反発コースになっても不思議じゃないっすなあ、ってまあ当たり前の話ですけど。
ということでですな、こーゆー何だか祭り状態になってる時ですと、水準どうこうというよりは勢いと申しますかモメンタムの方が重要になる(だから相場はオーバーシュートするのですけれども^^)ので、心理面に影響与えまくっている米国債の動向次第ですなあという感じです。米国市場の後講釈をどこぞの番組で聞いてると、株式市場的には金利急上昇が一段落したという見方らしいのですが、数字を見ると10年5毛ちょっと甘いようなのでまだまだでしょうな(というか米国株式市場の楽観というか外部環境を都合よく解釈する才能に驚倒するのですが)。まあ米債に振り回される円債ってのもどうなのかよと思いますが(苦笑)。
んでまあ心理面ということになりますと、「中期ゾーン=金融政策動向に影響されやすい」という発想がございますので、今週の金融政策決定会合で利上げ時期への見方が前倒しになるとテラオソロシスという発想になって積極的に買いにくいという理屈が成立するのが誠に遺憾でございますわな。
正直3か月FBとか2年中期国債じゃないんだから8月利上げの見方が7月利上げになってどこがどう違うんだと小一時間問い詰めたい訳でして、「半年毎に0.25%の利上げ(=8月に利上げしてその次は来年の1−3月期)でとりあえず来年の今頃は1%」というコンセンサス(正確に言えばコンセンサスかどうかは怪しい次第で、単に市場の価格形成がそうなっているからそうだという話ね)を覆すような話でも無いと中々ここからドカドカ下叩く訳にもいかんと思うのですけどねえ。
従いまして、利上げのペースが早くなるとか、実は経済物価情勢がもっと良くて政策金利引上げのゴールが結構上の方にあるのかも知れないとか世の中が思いだせば、世の中の風景が変るでしょうし、そうじゃなければ「景気は巡航速度で物価が上りにくい」というのが基本的なテーマですから(あたくしは失業率4%割れを見てちょっとその基本テーマもどうなのよとは懐疑モードなのですけどね)、攻勢終末点に来たら止まるっしょ。
と、ぐだぐだ書いた挙句に「今日の入札はよー判らんけど、入札で止まったら相場も止まるでしょ」という結論にならない結論なのでした。ナンノコッチャと言われそうですが(汗)。
#先物のヘッジがワークしやすいので、1円も売れなくて全部業者の持ちになってフルヘッジしたら(んな事は現実には起きませんが^^)目の子で額面の半分くらい先物売ると思います
○8月利上げで落ち着いた市場に手を突っ込むでしょうか
などというと「日銀は地均しなどしていません」とか政策委員会様におかれましては仰せになりそうですけど、まあこっちの感覚としてみれば、量的緩和解除の無理矢理1か月前倒しなんぞは「手突っ込んで地均し」にしか思えませんでしたし、まあそれ以外でも市場の対話というよりは・・・っていうのが散見されたのはあたくしが以前から折に触れて悪態をついておりますとおり(^^)。
んでまあ現在の市場でございますが、短い所では綺麗に8月利上げを前提にした値付けで落ち着いてしまった(昨日も金利水準は落ち着いた状態でした)ので、2か月先の話をブレ無くきっちり織り込むとはこれはまた中々面白い話であります。普通こんな先の話で意見が揃うってのも珍しいと思うんですが。
まあ政策委員会様(の利上げ路線の人)におかれましては、この市場の8月利上げ1点張り路線に乗っかって淡々と市場的にはノーサプライズの利上げをするのか、それとも前寄せしたり後寄せして市場を引っかき回して下さるのか、一応ワクワクテカテカしながら決定会合を待ちたい(週末ですが)と思うのであります。
べき論はこの際どっかに置きますと、市場があっさり8月利上げで収斂したので、それに乗れば無難に利上げできちゃうというのは政策委員会様におかれましてはもうウハウハの展開でございましょうなあとは思います。先行きの経済に自信があるんだったら別にこの(短期の)落ち着いた状況を叩き壊しに逝く必要は無いと思うんですが・・・・
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2007/06/11
お題「正直ここまでやるとは驚きました」
正直申し上げまして、相場の動きで何か気分的に浮き足だっておりましたよ先週は。落ち着いて物を考える感じではありませんでしたなあ。特に後半かなあ。
○こうなると米債が落ち着くと落ち着くんでしょうな
というのはまあ市場の中の人なら大体そう見てると思うのですけれども、よくよく考えたら円債が米債に連動する義理もないんですが、まあアレですな、根拠レスであってもそう考えて動く人たちがいて相場にインパクトを与える事例が続けばマーケットなんちゅうものは自己実現しますから。
先物も売られるの巻なんですけど、中期ゾーンも弱くて(というか中期が売られるから先物も売られるんでしょうけれども)引けベースの2年1.04%だの5年1.50%だのこりゃまた良く下がりましたなあという感じではあります。2年に関しては1%だと「3か月後から半年後毎に0.25%のペースで利上げをすると2年間の政策金利の平均が1%」という一応のメドみたいなのが言われてましたが、例によって例の如くリスクプレミアム寄越せ状態となるの巻となっちゃいました。
5年になると足元金利の足し算という訳に行かないので本当に適正なのは幾らかというのは判らんですけど、今よりも早いペースでの利上げまで予想されていた昨年のゼロ金利解除前の7月6日の引け(ただし単利)を見ますと、あたくしの手元の手書き帳面ベースでは5年が1.510%で10年が1.975%で20年が2.340%で30年が2.605%と申しております(2年はベースレートが全然違うので比較する事も無いでしょ)が、先週金曜は5年が1.500%で10年が1.725%で20年が2.230%で30年が2.410%という事ですんで、先行きの利上げペースの予想が昨年ほどの勢いが無い事の反映でもあるんでしょうが、あたくし的には「バランスこれでいいのかよ」という気はしますです。いやまあ気分の問題ですが。
などと適正水準がどうのこうのというごたく(しかも結論なし)を並べましたが、実は小見出しに書いたように、現在の動きは適正水準がど〜のこ〜のというではなくて、米債の動向を中心にしたモメンタム系の動きになってますんで、モメンタムを止めるものはモメンタムということですから結局米債次第ということでしょ。金曜は機械受注も景気ウォッチャー調査も予想より弱い数値(特に景気ウォッチャーは弱め)でしたが、相場の勢いはそんなことはケンチャナヨ状態でしたから、冷静になったら経済指標に目が行くんでしょう。
ただし、あたくし暫く前から申し上げているような気がするんですけど、「景気が拡大する中で物価が上りにくくて、長期金利は上昇しにくい」っていう世界的(というか日本と米国ですかいな)なテーマ(あるいは都合のよい話)に変調が出るとなると世の中また風景変らんかなあと思うのでありますけど、そりゃまあ先の話でっしゃろ。
○さてまあ今週は金融政策決定会合ですが
今週末は金融政策決定会合。積み最終日に決定会合のケツがあっておりますので、ここで政策変更したら事前にコールが上昇することも無いのですが(笑)、まあさすがに今回政策が変更になる事はございませんとして、今回ちょっとだけ気にしてるのは「利上げ提案誰か出すかな」(誰かってまあ出す人は一人しか予想できませんが)という所でしょう。これが出ると7月利上げ説にも現実味が出てくるので、8月利上げの線で金利形成が収斂されている短期ゾーンがまたぞろ大騒ぎになって全体的にも影響を与えそうな悪寒。
#まあ選挙の与党勝利が鉄板ならともかく、この状況で利上げした日にゃあ他人の責任追及するのが大好きなどっかの幹事長に格好の責任転嫁じゃなかった責任追及燃料を提供するだけですから賢明な福井総裁は避けるでしょうと思う訳ですが。
折角市場が8月利上げを織り込んでくれたのですから、このまま特に余計な波風というか前倒しにする事も無く、まあ7月に短観が良いのを確認して利上げの提案が出て否決されるも雰囲気出てきて、8月か9月あたりに利上げって流れで無理が無いと思うんですけどどうなんでしょうかねえ。
量的緩和解除の時には、市場が4月あたりで織り込んでいたものを無理気味に3月解除に引き寄せて実施したのですけれども、あの時は30兆円を引く時間とCPIの改定を天秤に掛けるようなスケジュール感があったんでしょ(政策委員会の人たちに聞いても絶対にそれは否定されるでしょうが^^)と思う次第でして、まあどうせ精々半年ペースくらいでちんたら利上げする位で御の字という現状ではスケジュールのケツが特に無いでしょ(強いて言えば福井総裁の任期ですけど・・・)ということで、さすがに今回強引に前倒しをしてくるとは考えにくいところであります。
西村審議委員の会見で見られたように、ここもとは政策委員の皆様の発言が慎重というかあまり無理な言い方になっていないのは、先ほど申し上げたように「市場が8月利上げをきっちり織り込んでいるのでこれ以上無理することもないでしょ」という余裕ぶっこきモードと見ましたが如何でしょうか。
という訳で、利上げ提案に関しては正直判らんのですが、少なくとも週末の総裁記者会見でそんなにやんちゃな発言は出てこないと思いますよ。
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2007/06/08
お題「債券先物出来高9兆円ですかそうですか」
盛り上がってまいりましたなあ♪
○そもそも金利下げ観測ってのがねえ
昨日(というか今朝)米国債券市場はモーサテさまによりますと10年国債5.138%と16毛6糸甘とは実に素晴らしい展開。利下げ観測後退で徐々に利上げ観測ってえ話らしいのですが、そもそも論として、海の向こうから何となく(あたしゃ別に米債が本業じゃないのでそんなにマジメには見てませんが)FRBおよび中の人の言動を見てますと利下げ期待が発生するのがワケワカランとあたくし的には思っておりまして。
たぶん米国市場的にはバーナンキ議長といえば副議長時代のイットバブル崩壊後の思い切った政策金利引下げが印象強くて、金融緩和的という意識があるんジャマイカなどと勝手に想像するんですが(全く的外れだったらゴメンナサイ)、バーナンキ議長の発言などを追ってみると(そんなに詳細に追ってませんけど)どちらかというと「きっちりインフレターゲット」という感じがする訳ですよ。他のエライ人たちも大体同じですしねえ。
で、そんな事を考えると米国ではインフレの数字(コアPCEデフレーターとか)が既にターゲット水準から高い所にいるんですからFRBへの利下げ期待ちゅうのが起きる方がどうもよく判らんかったなあという感じなのでありました。まーここもとの動きはやっとインフレ懸念に対してきちんと市場が評価しだしたって事ではなかろうかと。
・・・・などとほぼ部外者がエラソーに言う頃に相場というものは一旦底/天井を打つものなのであります(こら)
#というかそこまでの何でもかんでもワッショイワッショイ状態だった株価が1週間で3%くらい下がったっていいじゃないかという気もしますけどにゃ
○しかしまあ先物出来高9兆円とは
昨日の債券市場では、前日に何となく相場が戻った事やら米国の株安債券高でこりゃ反発ですかねとか誰もが思っていた所にあの有様で6月限は132円を割り込む場面もございました。何かこう先物の売り方が昔懐かしい「崩すような売り」って奴でして(その後の戻りでも「如何にも」って感じのビットの入り方をしてた場面があったようですが)、あたくしが小僧だった古き悪しき時代(笑)を思い出すような感じでございました。年寄り(あたくしも含む)ワクワクテカテカの展開。
まー先物の回転も効いてるのか何だか知りませんが、それにしても出来高9兆円(というか9.4兆円ですか)とは久しぶりに見る数字(5月23日に8兆円出来た時にも驚倒しましたが)のような気がするんですが、こういうのがあっても良いでしょ。
・・・・とはいえ、何かこう相場的に「どこかの誰かが派手にぶん投げて相場が壊れた」っていう感じが漂ってこない(実はそういう動きもあるのかもしれないですが)のがまた過去の下げ相場とちょっと違う感じはする次第でありまして、売りらしき売り(先物は別として)は新発債の発行くらいしか思い浮かばないのでありまして、ちとこう勝手が違うなっていう感じも致します。「売り」というよりは「買いが引っ込んでいる」という所ではないかと。
○地味に下げ止まるチョー短いゾーン
2年が1.03%マーク(引けは1.02%)などとこちらもまた実に香ばしい展開になっておりましたが、そんな中で地味に気配が堅調になっているのは火曜と水曜に入札が行われたFBだったりするのですなこれがまた。昨日の日本相互証券の引け利回りは今週の新発3か月FBが0.595%(昨日は0.600%)で新発6か月FBが0.690%でこっちは火曜の引け0.700%から2日掛けて1毛低下となっております。
まあ昨日や一昨日の新発の引けがちとビットサイド寄りだったというのもあってその修正分と言えない事もないのですけれども、それよりもとりあえず「8月利上げ織り込み水準」という水準感が共有され、何となくレベルが見えて落ち着いたところでホッと一息の買いが入って来たという感じなんじゃないかなあと(ディーラーは別ですが、投資家的には「何だか落ち着きどころも判らずワケワカラン」という状況で相場に突撃するのは二の足を踏むようでして)思うのであります。保有期間中の資金コスト見合いでの動きがより強いCPレートに関しても、ここ2日ほどで落ち着き所が見えてきて買いが徐々に強くなってきたような気がしますし。
てな次第でして、そうですなあ半年位のゾーンあたりまでですかなあ、素早く織り込みやがったこともありまして一旦ここで止まる感じでありますな。でも7月利上げは大して織り込んでいませんので、すわ7月利上げとかなるとまたひと騒動ありそうですが^^;
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2007/06/07
○8月利上げが織り込まれたのはどの辺だ
昨日のFB入札ですが、昨日の駄文でうだうだ述べた通り、8月23日から0.80%、その前が0.55%で単純計算をすると出来上がりが0.6%となるという日数なんですけど、平均落札価格が利回り換算で0.598%くらいで最低落札価格が利回り換算で0.600%くらいと、前日の6か月FBに引き続きまして絵に描いたような所で足切りになってしまいました。で、昨日の日本相互証券の引けは0.600%となっていたようですが、前日の6か月FBが昨日は確りしてしてて引け値が前日比利回り低下とかしてやがったですぅでしたので、まあこの0.600%というのも普通に考えてビットでしょ。
てな訳で、一応8月の決定会合の手前0.55%、後ろ0.80%という所が止まり所となっている訳でして、まあ大体これで8月利上げを織り込んだ水準で、8月までに利上げが無ければ丸儲けということですからこんなもんでっしゃろ。
まあケチをつけようと思えば(昨日ケチつけるのを忘れてましたので)、利上げ観測が高まった時には準備預金の積み進捗ニーズが高まるのでそもそも8月利上げ懸念となれば16日(=積み初日)から金利上昇するんじゃないですかとか、足元とGCのスプレッドが金利の絶対水準に関わらず5bpというのは本当にそれで良いのかとか、まあ色々とケチのつけようはあるのですけど、何となくこれで座りが良いのでこれはこれで宜しいのではないでしょうか(何たるイイカゲンな)。
ここのところGCレートが弱含み(ややこしいのですが、短期のレートの話をするときは主体が「金利」なので強含み=金利上昇ですわな。債券市場の場合は債券が主体になるので相場が強含み=金利低下ということで^^)となっておりますが、準備預金の積みがやたら進捗しているとか、タームのオペで資金がきっちり取れてるとか、足元に資金があるのでTB/FBの在庫が重くないとか色々と要因はあると思うのですけど、ここのところGCは0.55%を割り込んで推移しているようでございますな。そんな状況もありますので、ひところちょっと上昇が目に付いたCPレートもさすがに上昇一服のようですし、そーゆー意味では半年くらいまでのところは織り込み具合が収斂してきてとりあえず落ち着きましたなあという所ではないでしょうか。
○2年1%とか
まあそんな感じで6か月くらいまでの所が何となく8月利上げの線で見方が収斂されてきたような価格形成(相場には自己実現性があるので、必ずしも8月利上げだと思ってない人も相場がそういう値動きになっていてその考えを覆すような材料でも飛び出さなければ、そう派手に成敗しに逝く訳にもいきませんわな)になってる中で、1年とか2年(とか3年もかな?)とかどうもパッとしません。2年カレントは堂々の1%台乗せですし、前日1枚しか99.00割れしてなかったユーロ円金先の12月限も98.990なんぞが出合ってたりと、こっちのゾーンの居場所がやや修正されている感じ。
そりゃまあ3か月や6か月がGCレートの足し算で価格形成してるとなると、今まで政策金利の足し算で「こんなもんでっしゃろ」とか言ってた1年や2年辺りもちょっと見方を改めないといけませんなあという事になるのは止むを得ないところであります。ということでちと弱いんですわな。これが「大体半年毎に0.25%ずつ政策金利上るんでしょ」という漠然とした読み筋をもっと前傾させるような読み筋でも出てくればなお大騒ぎなんですが、そうじゃなければまあ上昇するのもGCと足元のスプレッドにリスクプレミアムらしきものを目の子で乗せて・・・って辺りで止まるんでしょうな。
#そのリスクプレミアムがワケワカランのでオーバーシュートしやすくなるのですけど
もっと長くなると期待インフレ率がどうのこうのとかの話になるのですけど、まあ2年くらいまでは足元金利の足し算で説明がつきやすい範囲ですから。
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2007/06/06
お題「相場雑談をいくつか」
あまりまとまった話ではなくどちらかというと小ネタ陳列と逝ったところです。
○またあたくしの事前予想(妄想)が外れる訳だが
昨日の10年入札の事前妄想
→米債も戻ってきたし事前の買いとかヘッジの戻しとか入ってややこしい入札になりそう
結果:入札を10年伸び悩みで迎え、落札結果は順当(若干落札分布にいつもと違うものがあったんですがそれは後ほど)だったのにその後相場ゲロゲロに
6か月FB入札の事前妄想
→こりゃムツカシイ入札だからニーズ次第で強い入札になるのかダダ流れ入札になるのか
結果:事前に相場水準が8月利上げをほぼ(ケチをつけようと思えばつけられますがそれは後ほど)織り込みの水準まで訂正されたので実に普通の入札
・・・・・・(-_-メ)
どう見ても逆指標です。本当にありがとうございました。
という訳で、まずは6か月入札に関して。
○8月利上げ織り込みですわなあ(6か月FB)
その6か月FB様でございますが、平均落札価格が利回り換算で0.696%くらいで、最低落札価格が利回り換算で0.700%くらいという結果になりまして、何か引け値は0.700%とかになっていたようですけれども、はてこのレートは何ぞやと考えますと、例によって例の如くあまり緻密ではない電卓で計算できる似非ブレークイーブン利回り計算を「8月の決定会合まで0.55%で利上げ後が0.80%」という前提で行いますとまあ丁度良さそうな数字になるのでありました。
ちなみにこの6か月FBは6月11日〜12月10日でございますが、さっきの前提で計算するとまあ0.700%となると思いますので、8月利上げになっても心配ないぜというレートであるというお話になろうかと思います。
同じ理屈で今日入札が行われる3か月FB(発行日6月11日で償還9月10日)をアバウトに計算致しますと、まあ0.600%になると思いますので、本日の入札が昨日と同じような感じで動くならこのあたりがメドかなあという感じが致します。
それから、入札と話は違いますが、昨日は2か月ちょいの期間となる共通担保オペ(8月15日エンド)が実施されたのですが、こちらの落札結果が足切りは0.57%でまあそんなもんかなという感じなのですが、平均落札利回りが0.584%ということですので、もしかしたら0.60%から札が入ったのかもしれないという結果でして、こりゃまたレートが高めですねえという感じであります。ちなみに月曜の共通担保オペは7月23日エンドで平均0.561%の足切り0.56%でしたので、エンドが伸びたっちゅうのもあるのですが、ちょっと上りましたなあという感を受けました。
まあ何となく雰囲気が盛り上がり、というかちょっと今までの楽観はどうなったのよという動きが垣間見られるのでありました。で、またまた話が脱線しますが、昨日の福井総裁の国会答弁(記事のヘッドラインしか見てないので引用とかしませんが)が何となく火消しっぽい感じになってましたし、西村審議委員の会見でも慎重(よく見りゃ結局「展望レポート通りでございます」なんですけど)な物言いが目立つのは、市場がこの通りの有様で利上げをせっせと織り込みに逝ってるので、別にここから変に地均しをする必要も全くなく、まあ余裕をぶっこいているのかなって勝手な想像をするのでありました。
○こりゃまた妙な動きでしたな
で、10年入札ですけど、市場推定の落札上位では某大手様が結構落札してたんですが、その他の上位メンバーの中に常連であります所の他の大手さんのうち2社ほどのお顔がございませんで、若干いつもとテイストの違う感じではございました。まあ足切りが事前予想(らしきもの)よりも1銭高かったこともあるのかも知れませんが、通常だと償還が変る新発はそれなりにニーズある筈なんですがどうだったんでしょうか。
まあそれよりも久々にこりゃやりやがったなというのは落札結果発表後の動きでして、結果は順調だったのでちょっと先物とか上昇してきた所に先物だか中期だかがいきなり下落。その後ちょっと止まったかに見えた後また売るという誠に嫌がらせのような動きを示しておりましたわな。
誰が何をしたのか存じませんが、前場確りしてた5年ゾーンが引け値を見ますと先物並みになっておりますので、まあ順当に考えれば先物の叩き料理か5年の実弾ぶちかましと逝った所かと思うのですが、売り仕掛けして相場下げたいんでしょうが、入札後にマーケットがロングになった所で売るとは何たる嫌がらせ。というか前場に売ってくれれば入札がもっと安くなって皆さん(除く財務省)ハッピーだというのに誠にケシカラン話でして、地獄の火の中に投げ込まれるべきものでございますわな。
んでまあ今朝は米国10年債4.997%(ソースはモーサテ)ですかそうですか。はあはあなるほど。
○1枚ですかそうですか
昨日のユーロ円金利先物市場。あたくし的には金先は銀行ALM(およびそれを受けてる業者のヘッジ)と海外ファンドの隔離格闘場だと勝手に勘違いしておりますので(何たる偏見)、正直あんまりちゃんと見てないのですが、昨日引け後は2007年12月限が99.000とかになってたのでつい見てしまいました。
で、16時過ぎに金先が99.000をマークしてほほうと思ってたらその後99.005になったり99.000になったりしてたんですけど、99.000オファーになったところであたくしワクワクテカテカしてたら、これがまた待てど暮らせどダウンティックを叩く人が現れず。「あたくしが小僧の頃はこういう時は必ず節目を抜いた新値を付けに行くのがお約束みたいなもんだったのに」と世の中変りましたなあなどと思ってたら16時54分に98.995が付きましたよ先生♪
と思って出来高みたら98.995の出合いは1枚でして、その後99.000、99.005とか戻っている次第でして、(18時以降の板は見てないから知らんが)99.000割れがせっかく出来ても出来高たったの1枚じゃあニュースにも出来ませんがなという感じですな。売るなら100枚くらい売って下さいな金先なんですから。。。
#というか歩み見てると1枚で何か付値らしきことやってる人がいるようですが、何の意味があるんじゃ?
ま、そもそも金先のイブニングセッションを延々と20時まで営業してそんなに参加者いるのかよという議論もあるので、まあこれはこれで仕方の無い現象なのかもしれませんが、何かこう古き悪しき時代とは隔世の感がございますなあと逝ったことを思った次第でございまして。
#ちなみに、トレーダー(ディーラー)と言われる人種には最高値(とか歴史的な高値とか言われるもの)を買って(安値を叩くというバージョンもあります^^)武勇伝とする人と、最高値を売って武勇伝とする人(さっきと同じで安値を買うというのもあり)の2種類がおりまして、どっちでもまあ生き残る人は生き残るし、討ち死にして退場する人は退場するのですが、そんな与太話は機会がございましたらいずれ。
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2007/06/05
○10年入札と6か月入札
昨日は米国様の金利上昇を受けて海外の金利が上ると日本の金利も上るという相変わらず意味がさっぱり判らない理屈(だって日米欧で金融政策のステージが全然違うでしょ)なのですが、まあそういう理屈で相場を張る人がいれば相場はそう動くという毎度お馴染みの自己実現性によりまして朝っぱらから10年1.8%だの5年1.4%だのまあいい感じでポイント付けまくり。
10年入札も控えてますのでヘッジ売りもしたくなる所なのですが、さすがに水準が水準なだけに投資家押し目買いも入り、ここから下を叩くのも如何なものかということで戻ったんでしょうが、今度は「威勢良く下がっている内はオソロシイので手が出せないけど、下げ止まりを確認したら買えますがな」という人も出てきたんでしょうかね、何か引け後も戻っておりましたが、正直何がなんだか><;
んでまあ本日はその10年入札と6か月入札があるのですけれども、10年の方についてつらつら妄想しますと今日の入札は前日に下やって戻ってきてるので、こりゃまたムツカシイですなあという感じがします。どうせなら昨日の相場今日やってくれれば皆さん(除く財務省)ウハウハだったんですが、世の中そう都合よく行かないもんですなあ。おまけに今日は米国金利が低下して戻って来ましたので、米国金利追随型の人が買ったり、事前の先回り買いとか余計なものが入って入札前に余計な動きをしそうな悪寒。ちとややこしいことになりそうですな。
で、6か月FBのほうがまた訳判らん次第なのれす。WI取引をとりあえずスルーして既発債からレートを引っ張ると、11月12日償還の既発6か月FBが0.660%で12月20日償還の1年TBが0.690%と申しておりますので、その間のどこかという話になるのでしょうかねえ。で、そのレート何ですが、足元のGCレートが0.54%〜0.55%(オペに叩き込めば1か月半で0.56%くらいで回る)ですのでとりあえず今の所は10bpちょっと取れるのですが、途中で利上げがあると普通にフルスライドして考えてもGCやオペレートが0.8%位になるのは必定でして、今度は10bpちょっと負けの巻となるので、まあいい塩梅といえばいい塩梅なのですが、こりゃまあ利上げ織り込み具合とリスクプレミアム幾らで見るのよって話になりますな。8月利上げだと思うとちょっとこのレベルは持ち切り前提では買いにくかろうという感じ(そもそも利上げ後のGCレートが今と同様に律儀に足元+5bpで収まるかどうかの保証は無いのですから)ですな。
6か月FBは発行が2兆円しかない(「しか」ないってのも何か冷静に考えると凄い話ですね^^)ので、ちょっとどこかのニーズが入るとあっさり片付いてしまいますし、まあそんなこともあるので往々にして6か月ゾーンって3か月や1年と比べて(持ち切り前提で考えた場合)割高になる傾向がある(いつも割高な訳ではないです、為念)ので、ニーズが無くなると一挙に修正が起こる事もありと、中々これもムツカシイのであります。特に金融政策がどうのこうのって話があるときは。
まーそんな訳ですので、今回の入札は先月のような無難な入札になるというよりは「ニーズが入って超確り」か「ニーズが来なくてダダ流れ」の両極端を予想(それは予想ではなくて両建てだというツッコミは正解です^^)するのでありました。
・・・・さて、こんなに好き勝手書いて、また外してしまうのがドラめもんクオリティ、と最初から予防線を張るのがオワットル。
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2007/05/31
○8割強の警戒でございますかな
昨日のFB入札ですが、6月4日発行9月3日償還で平均落札利回りが(例によって財務省公表数字は経過日数を両端で計算してるので通常の呼び値と違いますのでご注意)0.575%位となりまして、引けも0.575%となっておりました。テールが8厘でちょっと広がりましたが、まあそこの所はケンチャナヨ。
で、この0.575%とは何ぞやということになるのですが、FBの利回り=GCレートの足し算(ただし複利無考慮^^)として、8月の金融政策決定会合までのGCレートを最近めっきり落ち着いているので0.55%(ちなみに国債買現先オペは17日物で0.55%でした)と置きまして、8月23日以降のレートが幾らでしょとこれまた単純計算ですけど電卓叩くと0.76%位になると思います(計算間違えてたらスマン)。で、昨日申し上げたように利上げした後のGCレートを0.80%(コールとのスプレッドが今と同じだとする)とすると織り込み度合いが84%という誠にそれらしい数字が出てくるのでありました(^^)。
来週もFBの入札が当然のようにありますので、今回出来た階段がこの調子で続くのかというのが注目される所でありますが、まあ今回は9月償還に敬意を払った感じですにゃ。短期金利との比較での持ち切り/現先対応のニーズが主というか殆どでありますCPのレートは8月半ば過ぎあたりの償還から若干上昇しているようですので、まあ目線が短期市場にフォーカスしている投資家的にはさすがに8月利上げのリスクは注意しているという所のようですね。
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2007/05/30
結局短いマーケットが何月の利上げを織り込んでいるのかどうもよく分かりません><
○9月償還のFBが入札になる訳ですが
昨日は雇用関連の数字がよろしく、消費の統計もよろしいということで、またまた相場が下がってしまった訳ですが、さすがに雇用関係の数字に関してはこれがこのまま改善続くのか大注目って事でしょうか。2年新発のクーポンが1%になったのでこれは1%100円まで売るのかと瞬間思ってしまいましたが(笑)、さすがにそれはちょっとという感じでしたな。
ちなみに、3か月後(ただし発行日から3か月なことに注意)から半年毎に0.25%利上げで誘導目標金利を積み上げていくと2年1%になるんで、まあメドの1つではあるのですが、実際のコストはコールじゃなくてGCじゃないですかというようなツッコミは兎も角、以前国債市場懇で話題になっていたと思うんですが、持ってる間の逆鞘にどの位我慢できるかという問題もあるので、まあ売るときは売るでしょ(^^)。
問題は雇用関連の改善によって、現在市場での常識というか定説となっております「経済は確りであっても物価は上りにくい」(よって政策金利が上ってもイールドカーブはフラット化)というのが「本当にそれで良いのでしょうか」という疑問が生じると大変に香ばしい相場展開が待ち構えておるのですが、はてさてどうなるんでしょ。
と、小見出しと違う話が続きましたが、本日入札される新発3か月FBの足は9月3日。8月の決定会合が22、23日ですので、8月に利上げがあったとすれば最後11日間が足元0.75%(たぶんGCレートは0.80%〜0.85%位になるんでしょ)という計算になりますので、これをどの位織り込みに逝くのかが気になるところです。
・・・・と申し上げたのですが、既発の3か月FBの利回りというのがこれまたアレでございまして、8月20日償還も8月27日償還も0.555%とGCレートとまるで同じ水準という状況でございまして(先週までは一応451回は450回以前の銘柄と差がついてたのですが、月曜になって買われてレートが並びやがりましたのですぅ)、ここだけ見てると8月利上げ織り込み度合いは堂々の0%だったりするのですな、ナンノコッチャ。
とは申しましても、CPの発行レートの方は一応8月末償還ものになると微妙にレートが上昇しておりまして(と言っても別にこうビビットに上昇してるわけではなく気持ち上昇程度のようですが)、こっちを見てると何となく8月警戒モードが入っているという感じのようですな。ま、別に100%織り込むのはアリエネーと思いますので、さてまあどの辺までやるのかしばらくは当てっこモードになるんでしょうにゃ。
OISとか金先は織り込みが早くなる傾向があるので、実際の居場所がどこなのかがリアルタイムで把握しにくいですけど現物の居場所も見ないと「市場はどういう政策変更を織り込んでいるのか」が見えてこないと思うのでした。
でね、まるで利上げ関係なしモードのFBレートなんですけど、商品カテゴリーが国債でありますので、短期金融商品としての利回りベースでの買いとはちょっと違う買いが入っている場合もありますので、ニャンとも判りにくいのでございます。ここの所毎回のように炸裂する不明札1兆だの2兆だのという人は今日も登場するのでしょうかねえ。
そういやまた話が飛んで恐縮ですが、足元金利の足し算する時に注意しないといけないのは「利上げを織り込みに逝った場合に準備預金の積み上げニーズから足元金利に上昇ドライブがかかる」ということですわな。最近だと1月、2月にそんな事がありましたんですが、マジ織り込みモードになるとそんな所まで織り込みに逝きますので、現物金利見る際にはその辺に注意しましょう。
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2007/05/28
とりあえず盛り上がってまいりました(のか?)。
○利上げ予想時期が微妙に前倒しでしょうか
金曜日に公表されたCPIは一応事前予想通りに4月の全国コアが▲0.1%となりました。中身の詳しい話はあたしゃ専門家じゃないので知らんですが、年度替りに伴う価格改定がそんなに来てないらしいですな、よー知らんが。
でもまあ何か金曜は(というか木曜からそうだったんですけど)中期ゾーンと先物中心の売りでまたまた安値引けとなってしまいまして、2年0.915%とか5年1.3%とか中々やるなその金利上昇という感じです。先物の出来高が先週水曜以降は久々に多かったですし、何かこう「盛り上がって参りました!」って感じでございますな。
寄りではCPIの数字が予想通りだったことを受けて為替こそ円高に振れたのですが、金先は指標発表後上昇で反応し、債券も朝は買い(というか買い戻し)で反応してて、どっちかというと前日までにマイナス幅縮小は織り込んでより警戒モードから売られてたと思ったのですが、その後も売りが出るとはちとビックリではありました。
いやあのですな、多分次回の利上げって概ね8月(前回利上げから半年、参院選後)から10月位までの予想で収斂してたと思う(7月予想とか年内無しというストラテジストの方はいますが、短期国債の価格形成状況を見るとまあそれは市場的には読みの範囲外かと)ので、その利上げ時期予想が8月に収束したとしても、短期は兎も角5年とか先物とかにそんなに影響するのかと思ってしまうのですけれども、まあ現実に売ってる人にはそれなりの理屈があるんでしょう。
○ということで、注目するのは2年入札と3か月FB入札
今週は火曜に2年国債、水曜に3か月FBの入札があるんですけれども、水曜以降の相場で5毛近く居場所が変った2年カレントものの入札がどうなるのかがまず注目。とりあえず目先は2年カレント0.95%くらいを目指しにやってる感じは致しますが、はてどうなんでしょうかな。2年くらいの金利になりますと(少々無理はありますが)足元金利の定積分みたいなイメージで考えられない事もないのですが、まあ8月に政策金利0.75%になって年度内に1%になるとか思うとそりゃまあ今までやってた2年0.8%台ちゅうのもちょっと割高モードということでしょうか。
それから水曜の3か月FBですが、こちらは足が9月4日と9月に突入します。前回のFBは8月決定会合越えではありましたが、8月の会合が少々後寄せになっている関係上越えた後の経過日数が少なくてイマイチ反応しにくかったので、そーゆー意味では今回の入札で既発債とハンデをつけてくるのかが注目かなあとは思います。それから、ここに来てどう見ても利上げないでしょという7月償還物へのニーズは高まっているようですし、まあ8月利上げをどのくらい織り込みに行くのかという所でしょう。全部織り込みに逝くのはさすがにやり過ぎだと思うのですが、まあ9−10月に利上げと予想してた人(あたくしもそうですけど)がその予想時期を8月に前傾してきている観(あたくしはまだ前傾してませんが)はあるようで。
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2007/05/25
○さてCPI
本日はCPIの公表。確か市場予想は4月全国コアが▲0.1%だったと思うのですが、まあここの数字で次の利上げ時期に関して思惑が浮上するでしょうということでまあ注目。
でね、市場の中の人たちが利上げ時期いつなのという予想をどのへんに置いてるのかが微妙にアレなのですけれども、先日の8月決定会合越えFBの入札がそこそこ確りだった事とか、TB/FBの値付けの感じ(10月足の辺りから上昇してる感じですか)からすると、現物金利からすればまあ9月から10月の利上げ予想って感じなんですかな(どうもロングタームのGCレートとかちゃんとフォローできてないので誰か教えてちょ)。
当たり前ですが新発3か月FBの足は暫く9月ですし、高格付けと言うか指標性のありそうなネームで中々9月末越えのCPとか出てこないので(これはってのは4月の終わりごろちょっとありましたが、あの時は3月全国コアCPI▲0.3%が出る前で、ついでにちょっと利上げ話が出てたときでしたけれども、この時は目の子で換算すると8月利上げでブレークイーブンって感じでした)微妙な所が良く判らんのですけど。
ということで、コアCPIがゼロとかになると利上げ予想時期が8月くらいには寄ってくると思うので、来週以降の3か月新発FBレートとかにも影響すると思う、というか影響しないとビビルんですけど、もしかしたらFBはあんまり上らないけどCPレートが上る(CPは国債じゃないので、長期国債代替の現金というイメージで買う人が相対的に少なく、より運用目的色が強く、政策金利上昇を読み出すと買い手の手が引っ込みやすい)のかも知れませんな、などと書くとコアCPIがマイナス方向にサプライズになったりするのですが(とほほ)。
世間の一部(というか短期市場から距離のある人、具体的には為替市場とか)で言われてる「7月利上げ説」ですけど、まあそれは今日の4月全国コアCPIがプラス0.1%以上で、5月東京コアCPIもプラスっていうような「こいつはびっくりだ」というような数字でも出やがらないと、何ぼ何でもムツカシイのではないかと思うのであります。
#では、その利上げ観測時期が1か月前倒しになったら長期金利がどうなるかというのはまた需給とか需給とか需給とかいうややこしいファクターがあるんですが、短期の方がその点わかり易い。
まあ2年がとうとう0.9%(というか0.905%とかついていたらしいですが)とかやらかしてまして、この辺りは「さあ盛り上がって参りました」って感じもするのでして、その意味では「利上げ時期前倒し」というか、「利上げペースの前倒し」といった(年度内1.5回が2回とか)ところでございましょうか。
#となるとやっぱり「思ったほど年度替りの価格上昇が無かった」というケースの方がサプライズになって相場が暴れるような希ガス
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2007/05/10
お題「何となく利上げ警戒ですか」
いやあの昨日「こりゃどうにも動きませんなあ」という話をしたらいきなり当日にこの有様なのがドラめもんクオリティなのですけれども。
○FB入札は堅調でしたが
昨日実施されたFB入札は0.565%挟みの落札となりまして、引けは0.565%ということで、先週入札の1週間短いFBが0.56%でありますからまあ順当な結果でございましたが、一昨日の6か月FBは0.615%と前日比5糸甘。まあ一昨日の引け時点で0.61%は思いっきりオファーサイドでしたんで0.615%でも仕方無いのかもしれませんが、もうちょっと長いところを見ると、ユーロ円金先が昨日も小甘かったり、2年が1毛甘の0.86%だったりとなってまして、目先7月位までの話じゃなくて、秋口に掛けての利上げ警戒モードっぽい雰囲気を値動きは示しておりますな。
ということで、うごかねえんジャマイカなどと昨日書いた途端にこの有様という所に髪様モードを感じるのですけれども、まあ強いて後付け理屈を並べるとすれば、(1)来週出るGDPがどうも強い数字になるでしょう→前回利上げの時はGDPが最後に背中を押す格好になりました。何のかんのと言ってもGDPの数字が強いと政府部内を納得させやすいですからねえ、(2)翌日(というのは今日)福井総裁の講演があるので、何か利上げ前のめりな姿勢が出てくるんジャマイカ、(3)月曜日午後に公表された3月の決定会合議事要旨で岩田副総裁と推定される発言の中に「0.5%という水準は市場機能の面から必要」という今まであまり岩田さんが言及しなかった論点が出てますなあ、などという辺りなのでしょうか。
そうは言いましても、新発3か月FB(8月6日償還)の入札が堅調だったということは、「利上げの警戒はあるけど7月会合までの利上げはねえだろ」という事かとは存じます。あたくしのべき論は別にして(べき論で言えばコアCPIの上昇基調が明確化するまで利上げ待って何の実害があるんだとは思いますが)予想屋(は別に本業ではないが)さんとして考えても最速で8月でしょと思うので、まーこの流れはそんなもんかなと思います。
なお、3月の決定会合議事要旨ご紹介するときにスルー致しましたが、財務省からの出席者からの発言にこのような部分があったのは注意しておくべきではなかろうかと思うのですが。
『先月、政策金利の引き上げが決定されたが、その経済への影響が現れるまでには時間を要することも踏まえれば、現在の金融市場調節方針のもとで、引き続き経済を金融面から支えて頂きたいと考えている。』
ということで、先般の利上げが経済に与える影響を確認する前に次の利上げを行うとなると、内閣府だけではなく財務省からも「それはいかがなものか」砲撃が飛んで来るんじゃねえのと勝手に想像しておりまして、まあ今のようなちんたらとした物価の動きだとどう頑張っても秋口以降ということになるんじゃないですかねえというのがあたくしの勝手な予想なのでした。
ちなみに8月だとまたGDP見て利上げといわれてしまい、基本的に「単一のデータに依拠しない金融政策」というのを強調している今の流れから考えると、よほど差し迫らない限り2打席連続でのGDP直後利上げは避けてくるんじゃないのというのもこれまた予想屋さんとしてのあたくしの見解。そう考えると11月も同じ理由でパスとなりますんで、短観見た後の10月なんて所を勝手に本命にしてみますが(べき論は別よ)どうでしょうかね。
しかしまあこれで来週のGDPで強い内容が出るとちったあ祭りモードになってくれるんですかな。ワクワクテカテカ。
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2007/05/09
お題「相場雑談など」
○6か月FB入札と3か月FB入札
大型連休の関係でしばしスケジュールが無かった短期国債の入札が昨日から戻って来ました。ということで昨日は6か月FBの入札がございましたが、落札結果はまあ穏当に0.61%近辺となって、引けも0.61%(はオファーのようですが)とまあそんなもんかなって結果になりました。穏当は穏当。
今回の6か月FBは11月12日償還でして、まあ目の子になりますけれども、手前からGCレートを何となく積み上げて行ってどこで利上げなのと考えると9月とか10月あたりの利上げを織り込んでいる(期末要因とかそもそものベースGCレート幾らで置くかとか目の子な部分が多いですのであくまでも適当ね)という所でしょうか。先月発行された10月10日償還の6か月(今は5か月ものですが)FBの利回りが0.580%などとなっておりまして、この1か月の金利に階段が出来ているという点を注目すると10月利上げ警戒とかになるんですが、そもそも前月の6か月FB入札が踏み踏み入札で、銘柄の需給が全然違うから必ずしも10月一点張りの利上げ警戒では無いと思います。
まー4月期初のスーパー金余りモードからちょっと冷静になっているという事でしょうかな。運用資金が余っているのは相変わらずのようなんですけどね。
で、本日は3か月FBの入札がありまして、今回から8月償還物になるのですが、どう見ても7月会合まで(8月頭の償還なので)の利上げ警戒は無いに等しい(警戒すべしというストラテジスト様もいますが、価格形成的には無警戒もいいとこ)というところですので、まあ運用する方としてもこっちの方が買いやすかろうというのはあると思います。よって昨日の6か月よりもこっちが本命でしょうな。レート的にもまあ既発債の7月後半償還ものの引けが0.56%でベターっと並んでいますので、入札は0.56%台で決着(0.57%まで流れれば目出度いが)すればするんでしょうなあという感じですか。
まあ3か月0.565%くらいだと勝手に想像して、そこから6か月が0.61%ってどうよって考えると、8月スタートの3か月が(例によってチョー乱暴な目の子計算ですので念の為)0.655%とかになるんですか。利上げ時期の置き方によりけりですけど、まあこんなもんちゃあこんなもんですけど、リスクプレミアム自体はもうちょっと欲しいかなって気もしないでもない。と申しますのはですな、一応理屈の上からは「手前3か月で抜けているのだから後半でここまでやられても無問題」という発想は成立するのですけれども、やはりそのやられ部分というのはやられ部分として厳然と存在しますので、そのやられがちょっと目立つ形になる(利上げ後の0.61%だとコールから14bp、GCから20bp程度逆鞘になる)のもあまりうまくない話だという訳でして。
という訳で、前月の踏み踏み入札(先月の頭は妙に6か月ゾーンの債券が買われておりましたな)で品薄になっているFB441に変りましてカレントがFB447になってくれましたので、まあ何となく短期国債市場が秋口の利上げを警戒しているというのが形に出てきた感じな昨日の入札ではございました。
○えーっとこんなレートで良いの??
昨日は6月4日の税揚げにぶつける形での国債売現先オペも実施されておりました。4000億円で5月9日スタートでエンドが6月4日なのですが、このレートが何と平均0.555%(足切り0.56%)なんですが、これってこんなもんで良いのでしょうか?うーむ。応札刻みが0.01%なのですから0.55%で札を入れた人が2000億円分はあるという計算になるのですけれども、積み期間が変ると何となくレートが強含みという最近のお約束のような展開が今月も発生するとそれは途中から負けそうな気もするんですが・・・・・
まあ先月の新しい積み期間から準備預金見込み額の公表が前倒しになって下さったのが影響して、朝一から妙に資金を取り上がる人が減ってくれて、結果としてコールが上りにくくなってGCなどのレートも上りにくい雰囲気にはなっておりますので、0.55%ですかそうですかというところなのかもしれませんし、このオペレートがホンモノになるのかちょっとこの先の動きに注目しておきたいと思います。
○まあしかし運用圧力は強い訳で
などと極めて細かい話を注目するとか申しておりますが、何せ展望レポートも出ちゃいましたし、コアCPIは▲0.3%だしと言うことで、3か月くらいのスパンのチョー短い所では注目するような話もないというのが実際のところなのであります(苦笑)。相変わらずCPレートも低位安定してて、おまけに発行体によるスプレッドも絶賛縮小し、短期国債とのスプレッドも低水準で安定と来た日には「やあ皆さん運用圧力大変ですね」ってなもんでございます。おまけに昨日なんぞは5年ゾーン1.5毛甘とかやっている中で1年ゾーンあたりの2年債の引けが強くなっているような次第で、またこのゾーン買い来てるのかよと行った所でああ運用圧力運用圧力。
まあね、こうなって来ますと次に相場が動いてくれそうなネタは何でしょかという与太話に花が咲くのでありますが、結局出た結論は「えーっと、来週GDPが出て決定会合もあるけど、GDPで強い数字が出て決定会合でいつもの公式見解がでたところで、ガイジン様あたりが『早期利上げ!』と勘違いしてビックリ売りでもしてくれますかなあ」と行った甚だ何も考えない他力本願(←という使い方は誤用ですので念の為)丸出しの話くらいしか出てこないのでありました(爆)。
細かい話をすれば、6月に向けて需給的にちょっとタイトになりやすくなる(超短い所の話ね)というのはございますので、その辺くらいなんでしょうけれども、特に方向性が出そうな感じでもないかなあって所です。
#と、延々と話をして結論が「動きませんなあ」で恐縮至極
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2007/05/07
デリバティブ取引の目的は損失の回避に限り投機的な取引は認めないとか言ってる時点で根本的発想が如何なものかと思われますけれどもね。>土曜の某新聞記事
しかし経済指標が強くても弱くても買いとは恐るべきNY株式ですけど、まー警戒感とか言ってるうちは下がらないんでしょ。M&Aネタで上昇っていつか聞いた「土地含み益を勘案した企業価値」とどこがどう違うのか小一時間ですけど、まああれから18年とかですからね。
#と思ったらモーサテ某評論家(後追い講釈と発言時系列の整合性の無さが実に香ばしい人)のコーナーで「日本株出遅れ論」が出てきましたな。海外がバブっているかも知れないという点検は全く行わずに中国や米国の株高は所与ですかそうですか(^^)
○CPIに展望レポートでスティープとは
ご案内の通り先月末(もう先々週末なのですが^^)にCPIなどの指標と展望レポートが出た訳ですが、CPIは上りにくく、展望レポートでは弱気になったとは言え一応金利調整(というか利上げ)路線は踏襲しておりましたな。で、そー考えると「利上げはするけど物価は上りにくい」ということで、2年ゾーンあたりで年度内で1回半くらい(2回までは織り込んでないでしょ)の利上げを織り込んでいると思われる(0.85%位ですから)中短期ゾーンの金利は低下に限界があるものの、長期とか超長期ゾーンは物価上昇しにくいから、中短期対比で堅調になるのかなあとあたしゃ漠然と思ったんですな。
で、連休中の相場でございますが、1日は物の見事に5年から先物に掛けてが堅調となり、2日は下落しましたが、この日もマイルドなスティープ商状と2日続けて緩やかにイールドカーブはスティープ(5年VS20年で1.5毛)の巻。1日の中期ゾーンの買いが「ほええ」という感じなのですが、展望レポートと総裁記者会見を受けて市場の考える利上げペースが遅くなったという解釈なんでしょうか。
まあ1日や2日の動きでどうこう結論を出すのは早計なんですけど、(1)展望レポートなどが「利上げ路線継続」よりも「経済見通しがやや弱気になっている」点を重視した(2)もともとあたくし(というか除くデリバティブの短期市場)が思っていた利上げペースよりも債券ポートの皆さんの方が利上げペースを早めに見ていた(まあ早期利上げ説とか先月後半にも出てましたしね)のどっちか/合わせ技なのかなあと漠然と思うのでありました。
#などと後追い講釈をすると外すのがドラめもんクオリティ
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2007/04/26
○心理戦っちゃあ心理戦なのですが
今回の大型連休越えは昨日もオペ金利が微妙に低下しておりますし、GCレートも特に上らず、というか1日スタートの翌日物は金利下がってますので、まあ落ち着いた展開もいいところでございます。結局今回は変なタイミングで利上げ観測が飛び出してTB/FBの金利がちょっと上昇したのがガス抜きになったような格好だったのかな(その金利上昇で運用サイドとしてはちったあ出せたし)とも思うんですけど、まあ事前に「大型連休越え警戒」って話が割と多かったせいか逆に皆さんきちんと準備したの図。
この前の期末越えではどうだったかと言いますと、3月中旬までノーケアーモードだったのに20日受渡のあたりから急に大騒ぎになって「おいおい大丈夫か」って感じもあったのですけど、期末直前になったら急に落ち着くの図ということで、まあ大体ありがちな話ではございますが、「皆が安心してる時にはいざとなると大騒ぎ」「事前に警戒してる時は実は何も起きない」というのがマーケットクオリティ。
ちなみに去年の大型連休越えですが、量的緩和を解除したにも関わらず3月に当座預金を全然引かなかったのに、3月末越えの資金を確保してた人が多かったんで、4月に金が大余りしちゃって、4月最終週まで金利は下がりっぱなし。(2か月FB入札が過熱してショートカバーで業者間市場で100円とかが出合ったというキングオソロシスな事もありました)ところが、大型連休直前になって急に「当座預金残高が減ってきたので需給がタイトに」とか何とか言い出して連休越え金利が大爆発してエライコッチャになったのであります。あれはビックリしましたよ。
まあ結局このあたりって心理戦でもあるんでしょうなあなどととっても平穏な大型連休越えを見て思うのでありました(^^)。
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2007/04/25
お題「盛り上がりそうで盛り上がりません><;」
○上りそうで中々上らんターム金利
昨日は3か月FB入札に加えまして大型連休越え対応(レギュラー発行日は26日ですが)のCP発行が最上位各銘柄中心に行われまして、ターム物が沢山取引されるの図という感じでした。
新発3か月FBに関して言えば前場は一応頑張って引けで0.59%の出合いまでやってくれたので、ここのところFBが0.57%あたりからちょっと金利上昇したのにろくに金利が上昇する気配の無いCPもちったあ金利が上るのかなとも思ったのですが、結局のところ6月エンド(なので2か月物)までは0.6%を割ったままで、運用圧力が相変わらず高いのか概ね0.59%あたりでの推移と金利はアガランチ会長の巻。
うーむと思ってたら、3か月FB入札も平均落札0.586%相当で決着して、引けになってみれば0.575%ということで(実力は0.58かな)結局アガランチ会長。まあCPのレートがまるっきり上昇しないというこの運用圧力を見てるとそれも仕方ないのかなあという感じではございます。とにかく短い所というか足元に関しては運用圧力が高いのと、次回利上げに関して(5月利上げとかノーポジならではの好き勝手言える結構なご身分の方は別にして)まあ年内1回くらいはあるでしょという感じで、目先の利上げが無いというのがコンセンサスなので、安心してターム物運用が出来るという所かと思うのです。で、安心して運用するもんだから現先レートと短国やCPレートに殆ど差が無く、ついでにクレジットスプレッドも潰れまくるのですけどね。
で、その市場が織り込んでそうな利上げ時期ですけど、まあ目の子ですが、TBレート見てると10月以降12月くらいとかの利上げって感じですけど、長いタームのGCとかたまに出合う少々長距離砲のCPレートとか見てると、8月利上げの線は警戒しているような感じと読めますので、まあ今後の経済指標(5月に出るGDPとか)次第では、8月利上げのネタで盛り上がる時もあるんでしょうかね(月末のCPIがダメダメだったら盛り上がりにくいけど)。
#ただまあ昨日ちょろっと書いたように、金融政策判断は単一のデータに依拠しないってしつこく主張している所を見てると、今度利上げする時には「GDPを見て上げた」って言われ方をしないように注意してくるというのがあたくしの超越独断的大予想。
話はちょっと飛びますが、長いタームのGC取引と言えば、最近ではGC取引で数ヶ月のターム物とかも色々と行われてアクティブにアービトラージというか要するに資金ディーリングをしている向きも増えてきたらしいと聞く訳でして、初回利上げ(=ゼロ金利解除)の頃はろくにタームが動かず(お家の事情じゃなくてアクティブに行く人が本当に少なかったから)オペ金利がモロに跳ね上がったのを思いますと時代は進んで来ましたなあという感じが致します。市場の片隅で箱庭をいじってる身分としてはそんな時代に追い着くのも努力が必要でござる。
○久々のひでえ入札になってしまいましたな
20年国債入札でございますが、入札直前の前場最終気配が2.095%−2.100%で、債券先物が133円89銭。で、落札結果は平均が100円3銭は良いとして最低が99円85銭で落札上位を見てるとどう見ても大手どころ揃って手を引っ込めやがったですぅという感じで落札業者もばらけまくり。そしてその後は嫌がらせのように中期が強くなって引けてみたら債券先物は133円97銭となるも、20年新発国債の引けは2.11%(しかもオファー)ということで、価格に直すと99円86銭だか85銭9厘だかになると思うのですが、入札を何でヘッジしても負け確定です(あ、30年でヘッジすればセーフだけど)。本当にありがとうございました。
まあこうなると事前の先回り買いだか嫌がらせだか知りませんけど、入札前に20年強くなったのはありゃ一体何だったんだというお話になるんですけど、こればっかりは終わって見ないと何の事やら判らんのでして、入札で踏まされた人はご愁傷様としか申し上げようがないのでありました。最近の入札は割と平穏なのが多かったのですが、前回の30年買占め入札に引き続き今回はヘロヘロ入札と何かまた始まったかなって感じではございます。
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2007/04/20
○そういや早期利上げの思惑はどこへ
昨日は中国の利上げ懸念だか何だか知りませんが株価指数が威勢良く下げる中で堅調な債券市場の巻。前日0.85%の引けだった2年カレントも0.835%まで低下しておりまして、まあ一昨日の5月だか6月利上げ云々という話はどちらに逝ってしまったのという感じ。
当然ながらTB/FBは昨日も動かずですし、CP発行レートの方も特に上昇する雰囲気も無く(と言ってもここからもう一発下がるほどの勢いも無いんですけど)まあ極めて落ち着き払った展開でございまして、一昨日のアレは一体全体何だったんでしょうか。
・・・・ということで、昨日は「利上げ云々相場は持って2年入札まで」などと申し上げましたが、そもそも書いた時点で終了していたということですかそうですか(超大汗)。
そもそもですな、ここの所の総裁や副総裁の発言などを見ておりましても、あたくし別に利上げに前のめりな印象は受けないのです。ただまあ読みようによっては早期利上げに積極的って読めるのかもしれませんが、そこはどちらかというと現在の金融市場が「ど〜せ選挙まで利上げできない」といった見方が強いので、いやあのそうじゃなくて経済物価情勢次第でございますからって話をするために原則論を強調してるって思うのですけど、ど〜でしょうかね。
#いやさすがにコアCPIがゼロやマイナスで利上げは無いと思うんですけどね
しかしまあ昨日市場参加者な知人と話してたんですけど、「どういうルートでまことしやかに風雪が回るんでしょうなあ」って感心しましたよ今回は。。。。。ま、だいたい日本の金融政策に関る与太話もとい思惑は海外為替市場から来る事が多いと思うんですけどね(^^)。
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2007/04/19
お題「早期利上げ観測とははて面妖な」
なんちゃらショックで下げた後不死鳥のように復活して市場最高値を更新しにいくという値動きを20年弱前に極東の国で見た覚えがあるんですけど・・・・・
○早期利上げ観測ですかそうですか
今朝になってニュースでも話題になっていますが、今回はまた見事に出所がわからないという早期利上げ観測。昨日は前場から債券先物も威勢良く叩かれまして(その後戻りましたけど)、10年1.7%をあっさりブレイクするわ、金先も叩かるわということでしたが、肝心の国内債券市場の中の人たちは「はて何のこっちゃ?」って感じなのでありました(苦笑)。正直、遅い時間になってから「何か為替の方で利上げ前倒しとかいうデマが流れているらしいぞ」という話を聞いて「また勘違いガイジンか!」と呆れてしまったというのはここだけのハナシです(恥)。
まあね、6か月TB0.565%などというのも10月まで利上げ無しの一点張り過ぎでちょっとそりゃどうよというのはあるんですが、何がどういう理屈になると利上げが前倒しになるんだかという感じですにゃ。何でも最近日本の金融政策に関する観測レポートが曲がりまくることで著名などこぞの海外レポートでも利上げが早まるという話を出したとか言われてたそうですな。
ということで、どうも為替だか海外だかというのが今回の震源地のようですけど、日本の金融政策に関する見方をレポートするならまずは債券市場とか短期市場(除くデリバティブ市場^^)を見たら如何でしょうかと思うのですが、ど〜もこの為替だのガイジンだのという人たちは日本の金利市場はローカルドメドメの頭の弱い連中がやってるとでも思っているのか、市場の価格形成を見事に無視した俺様理論が出てくるのが恐ろしいところです。まあそーゆーのも出てくれないと相場らしくなくてつまんないからどうぞやってくださいってなもんですけど(^^)。
大体からして、「当面日本のコアCPIがゼロどころか小幅のマイナスで推移する」っていうのが「ど〜せ早期利上げできないでしょ」っていう見方の背景にあった筈でして、先日の総裁の国会答弁やら金融経済月報で強気な話はでてますけれども、さすがにコアCPIマイナスで利上げもう1回はやらんでしょうと思いますし、福井総裁もそこまで特攻する訳にはいかんでしょ(てかさすがに周囲が止めるでしょ)と思うんですけどね。何か物価が絶賛大上昇するって話でもありましたっけ?
丁度都合の良い事にこれから大型連休越えの資金がどうのこうのという話も出る時期ですんで、ターム物金利に動意がちったあ出てくるかも知れませんが、展望レポートでそんなど派手な物が出てくるとは思えず「事前に上ると材料出た時に下がる」のパターンになるんジャマイカという感じですな。この利上げネタを引っ張るにはもうちょっと良質の燃料が無いと難しいんじゃないでしょうかねえ。ということでこの利上げ云々相場は持って2年入札までと大予想(すると外れるのがドラめもんクオリティと最初から逃げを打つ^^)。
○CPレート下がってたんですけど・・・・
などとまあ柄にも無く変な予想もどきをかましちゃいましたが、昨日はCP発行レートが何と前日から見て低下しちゃってるというのがあって、それにあたくしが煽られているという節があるのは否めません(おい)。
昨日のスポット受渡は20日でして、CPの発行がやや増える日であったのですが、期末越えで発行されたCPの期落ちも同様に20日以降から多くなりまして、ここもと足元の資金潰しというか消化ニーズがTB/FBやCPに入っていてCPに関しても在庫がかなり軽くなっているというのが背景事情としてある状況。で、そもそも期末越えだと各種お家の事情とか、そうでなくてもまあ念の為手元流動性は厚めにという発行体の人も多いと思料されますので、調達圧力よりも運用圧力の方が勝る状態になってしまいまして、発行がやや多い日だというのに金利が低下する次第と相成りました。
前日までの感じだと上位格付けのCPで7月償還ものが0.6%乗せ、6月償還ものが0.59%〜0.60%に近いところという感じだったのですが、昨日は運用側の運用圧力だのCPディーラーの在庫確保(運用と現先玉)圧力だのという勢いの勝ちでございまして、世の中金利が上る(しかもそのネタは金融政策ネタ)中で見事に7月償還もので0.6%割れ続出とか6月償還もので0.58%台続出(銘柄によって若干差がありますが)とかいう有様。新発3か月FB(7月23日償還)の引けが0.575%であることを勘案するとこれはまた素晴らしい運用圧力と言ったところでございます。うーみゅ。
ちなみに今申し上げましたようにFB入札は0.575%レベルでの入札になって、引けもまあそのあたりということでして、オペの金利なんかもちょっと上昇したのを見ると、一応金先下がったりしたのに敬意を表しているのか、それとも調達サイドは調達サイドでちょっと大型連休越えとか気にしてるのかもしれませんね。
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2007/04/18
○1年TB入札とかございましたが
昨日は30年国債の入札も1年TBの入札も順調な結果だったようですわな。30年に関しては市場推定によりますと、野村證券がやたら大量落札するわ、事前予想よりも10銭以上強い結果になるわという有様で、久々に「またノムラか!」のCFを思い出す(古いね)あたくしなのでありました。最近あまり入札突撃をしない野村(他社もそうですけど)さんですが、ここぞと言う時はやりますなあとか書いてますが、今日も30年が強くならないと突撃の意味はないっすけどね。まあそれは兎も角。
1年TBの入札自体はそんなに注目されてなかったりするのですが、平均0.66%台での落札で引けが0.665%で、1か月前に償還が来る419回TBが0.64%で延々と安定してた事からするとまあ順当も順当な結果だったと思います。でもまあストラテジストだのエコノミストだのという人たちの次回利上げ予想時期が8月〜9月あたりに集中しているという状況に対してこのレートは何なのよという感じでして、1年TBのゾーンはど〜もこう償還まで持ち切りを前提にするとリスクリターンが合わないなあっていう所ですけど、このレートはこのレートで安定しやがっているので、まあ皆揃って「なんなんでしょこのレート?」と思いながらも「まあそうなってるんだからそうでしょう」という事にしてるんでしょ(1年TBは発行が少ないので割高になりやすいというのもあるが)。
#昨日申し上げましたように、6か月FBが0.565%だのという位置にいる(しかもちゃんと買いも着てるようで)ので、その時点で市場の見てる利上げ予想時期がストラテジストなどの予想時期より後寄せなんですけど、それにしても1年の0.665%って足元のGCとか現先レートから10bpちょっとしか無い訳で、年内利上げも無さそうなレートだと思うのですが、それはちょっと・・・・
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2007/04/17
○準備預金残高見通しの前倒し公表開始
先日ちょっとだけ申し上げましたが、昨日から準備預金残高見通しの前倒し公表が開始されました。朝8時の時点で当日何も無かった場合の準備預金残高の予定額が公表されるって話です。
http://www.boj.or.jp/type/release/nt_cr07/ntjunbi01.htm
大昔は準備預金残高の増減は前日終了時点で速報が判ってまして、当日9時20分にオファーされる当日スタートのオペ金額およびその内容に関して市場が予想して、「積み上」だの「積み下」だのとか「手形オペ」「TBオペ」の違いで調節スタンスが出てくるといったとてもマニアックな世界でしたが、公社化に伴い郵政部門の動きが計算上財政からその他残高に移ってからは、その他残高がでかい上に威勢良くぶれるので(特に年金定時払いのような日は)朝の時点で「オペが無かった場合に積み上なのか積み下なのかワケワカラン」という日もあったかと存じます。
という訳の判らん部分がちょっとわかりやすくなって、当日オペ前にすげえ積み下なのかと思ったら実はそうじゃないとかいうような事が事前に判るようになりますと、朝から慌てて取り上がりといった事態がちったあ抑制されるということのようですな。実際落ち着いてたみたいだし。
それは良いのですが、郵貯銀行が民間銀行として正式に発足した場合に、この準備預金関係の計数公表ってどういう扱いにするんでしょう。いままでの「その他」残高のぶれっぷりを見ておりますと、郵貯銀行の資金出入りが判らないと実態ベースの積み上積み下が判らんということになりそうですが、どういう公表の仕方をするのかは頭が痛いでしょうな。
ただまあコールレートに関しては今の市場構造(というか全銀預金超という状態)が変らないうちは足元のお家の事情によって振れやすいという状況に大きな変化は無いんでしょうな。所要準備預金額を増やしてその代わりに準備預金に付利するECB(でしたっけ?)方式にすればまた違ってくるんでしょうけど。
ところで、一つ質問なんですが、この8時時点での予想数値って日銀のサイトのどこを見ると載っているんでしょうか?昨日あちこち探してみたんですが、どうも見つかりませんで・・・・(汗)
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2007/04/16
○よく動く足元のレート
足元と申しますのは今回はGCのお話なんですが、まーレートがよく動きますなあという感じでございます。期初からの推移を申し上げますと、まず期初初日の2日月曜は0.58%レベルから0.56%レベルに低下し、その勢いで4日水曜には0.52%〜0.53%レベルまで急低下。で、そこまで下がったと思えば今度はレートが上昇しだしまして、スタートが新しい積み期間に入る11日水曜日のGCレートは0.60%に上昇して木曜には0.61%〜0.63%まで上昇と相成りました。ということで0.58%→0.52%→0.62%という動き方をしてたんですけど、金曜になると、今度は0.6%台はさすがに高いでしょということで運用資金が出てきてまた0.6%割れとなっております。いやはやよく動くのであります。
まー足元の需給に左右されるからレートが上ったり下がったりするのはアリなんでしょうけれども、それにしても何か上げ下げの勢いが凄いなあと思うのです。何もこんなに動かんと0.55%〜0.60%で推移してりゃ良いのに、何でそんなに動くのよっていうのは昔の感覚なのかなあ。。。。
で、その間に3か月FBがずーっと0.55%〜0.56%で推移しているのが中々興味深い訳でして、業者の在庫ファイナンスのコストに跳ねてくる足元のGCレートがぶれる中でFBのレートは妙に安定しているというのはGCがぶれても所詮それは一時的要因だってマーケットが認識しているからなんでしょうかな。それとも単にこのゾーンへの買いニーズが強いので安定してるだけなのかも知れませんけど。
何はともあれ、GCレートの動きっぷりは利回りだけ見てると中長期債よりも動きが良いという状況でして(笑)、取引自体はでかい市場なのですが、参加者層の広がりは求められますなあってことなのかと勝手な結論をつけておきます。
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2007/04/11
○FB入札メモメモ
昨日は2か月FBの入札があったのですが、落札のテールが流れて0.56%乗せの最低落札になってしまいました。昨日も申し上げたようにここもとちょっと現物重くなり、GCレポもまた0.5%台後半モードですからちょっと重いんですかねって所かなあ。
あとですな、今週に関して言えば昨日に引き続き今日もFBの入札がある(今日は3か月)ので、ここもとのつよつよ入札でトホホな運用側は「ど〜せ今日は確りだからそれ片付いた明日の方がいいや」ってなもんで見送った人も多かったんじゃないかと。これで今日の入札が「何だ流れるんじゃん、じゃあ行こう」と言って人気がかえって集まったりするとお笑いなのですが(^^)。
あと、昨日のFBは償還が既発の3か月ものFBと同じ日なのでそんなにイラネってのもあった(持ち切り運用者としては償還が集中するのは再投資リスクが集中することになるのであまりうまくはない)のかも知れませんね。
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2007/04/10
○短期国債やっと重くなってまいりました
先週木曜までやたらモノ無し振りで大変な事になっていたTB/FBでございますが、金曜の3か月FB入札で平均落札が大体0.550%あたりでやりましたが、さすがにそこからの金利低下はちょっとという事で0.555%の引け。で、週明け月曜は0.555%オファーの0.560%ビットという感じで、短国買入が4000億行われましたが結果もイマイチでして、ようやく恐怖の好需給が一巡した感じです。とは言え相変わらず0.56%ビットとかですからまだ確りしてますが(苦笑)、今日は2か月FB、明日は3か月FBの入札がありまして、都合7兆2000億円の入札となりますので、GCレポレートよりも低い状況というのもさすがに修正されるんジャマイカと(ちなみにGCのレートは大体0.56%くらいのようです)。
あと気になったというかオモロイなと思ったのですが、昨日はTB/FBには少々売り物が出てきたようで、それも需給緩和に一役買っております。で、昨日の中長期債市場と言いますと、米国雇用統計を受けて律儀に下で寄ってスタートしたのですが、長期ゾーンは買い優勢で敢えて現物で下を叩く向きも(少なくとも国内最終投資家には)乏しいので相場は戻るの巻で、長いところの戻りが確りしてましたな。まあフツーに準備預金の積み進捗だとか、期末越えだとか、利上げ懸念だとかと言った短期市場のネタで相場が動く時はある程度「はあはあそうですか」という動きをする(オーバーシュートすることも多々ありますけど)のですが、「そりゃねえよ」というような「お家の事情」的な買いが入って超絶需給状態になったりするタイミングって長期(とか超長期)ゾーンの現物債の動き(というか需給)に逆相関するんですよね(あたくしの駄文をお読みの方は過去にもそんな話があった記憶あると思いますけど)今回も現象としてそうなりました。
そこから勝手に結論を引っ張り出すのは間違いの元なのですが、長期や超長期の待機資金がTB/FBにゾロゾロ入ることもあるということなんでしょうかね。実際にやってる人がいればその人しか知らぬ話ではございますけど、まあ不思議だなあと思う昨日の相場なのでありました。
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2007/04/09
お題「短期のカーブもクレジットスプレッドも寝ております」
○さすがにちょっと下げすぎたようで
水曜に0.52%近くまで低下したGCレポレートですけれども、何ぼなんでもやり過ぎでしょうとか、FBの発行が3発あった(うち2発はショートカバー入ってそうですけど)とか、あまりにもコールが低下するので調節がちょっと積み下で推移させられてるとか、まあ要因はあると思いますが、GCレートもまた0.55%を越えたようですな。金曜の国債買現先も0.55%までレート上昇(しかも平均と足切りが同じなので0.55%を取りに行った感じですかね)してます(水曜は平均0.533%)が、水曜と違って今回のオペは足が新しい積み期間に掛かるので単純比較はちと難しいですけど、0.55%を取りに行ったという動きっぽいのでレート上昇しましたねって所でしょうか。
別に昨日今日始まった訳ではありませんが、足元の金利が妙に振れるというか極端な動きをするのがどうもこうあたくし的には何だかなあという感じでして、需給を反映してぶれるのはその通りなんですが、「積み前半は高くて後半は低い」とか「ちょっと需給がぶれるとトコトンまで動く(水曜のGC0.52%とか)」というようなのは香ばしいというか何も考えてねえだろというか。オモロイといえばオモロイのですが。
○ターム物は相変わらずフラットしてます
金曜は3か月FBの入札がありまして、まあさすがに前回までの大盛り上がりとは行かずに引けは0.555%となってましたが、これで足元ゾーンから6か月までが0.55%〜0.56%あたりという見事なフラット状態。そんな状況ですので、CPのレートも見事にフラットしているようで、こちらも3か月近い所(3か月はここの所あまり発行がないのでよーわからん)まで0.56%〜0.57%という感じです。
ということで、まあカーブが潰れる中でスプレッドも潰れて来ておりまして、FBvsCPでスプレッドが1〜2bpしかない状態ですし、特にあたくしが注目してるというか気にしてるのは銘柄間較差が思いっきり潰れていることでして、通常だと電力ネームとシングルA格(長期)クラスだとスプレッドがそこそこついているのですが、ここへ来てそのスプレッドが1bpあるかないか位まで潰れてきているようですな。
だいたいこのような感じで銘柄間較差(というかクレジットスプレッドというか)が潰れていくというのは背景に運用難があるときでございます。特にここもとはキャッシュ潰しの動きがあって、利回りベースで投資するのにちょっとどうなのよというレベルまで金利が低下した上にその状況が比較的安定しちゃっており、ついでに月前半でCPの発行が少ない事が背景にあって、スプレッドが潰れるという形で出てきてるのかと思います。
てな訳で、カーブは潰れるわクレジットスプレッドは潰れるわという調達側ウハウハ運用側涙目の状態ですけれども、月の後半になって積み期間が変わって大型連休越えが意識されるようになる時期になるとどうなるのかは注目であります。というか皆で思っている通りの展開になるのかねえとは思うんですけど。債券市場では「皆の読みが揃うと不思議とその逆に行く」という悪魔の法則がございますが、昨今の短期市場ではそうでもないようですので(苦笑)。
まあそんなことをつらつら書いておりますが、要するに短いところでは遂にネタが無くなって(反転すればまたネタが戻ってきますが)しまったなって所でしょう。カーブもスプレッドも潰れたら後やる事無いですわ。
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2007/04/06
お題「何か短期国債が無茶苦茶強いんですけど><;」
まあ相場雑談というよりは相場愚痴って奴ですな。
○6か月FBが0.555%ってあーたそりゃ
昨日は6か月FBの入札が実施されました。足は10月10日ということで期末を越えるモノでしたが、キャッシュ潰しだか何だか知りませんが人気爆発となりまして、落札結果公表後も買い(というかショートカバー)が入り出合いは0.555%となりました。まあカバー一巡したらさすがにオファーっぽくなってたようですが(日本相互証券の引けは0.560%)。
えーっとですな、確かに足元のレポ金利とかも金がうじゃうじゃ出て水曜は0.52%とかになってましたが、さすがにやり過ぎ感も出て昨日は0.54%あたりという動きになっとる訳でして、その「6か月が0.555%だの0.56%」というのはさすがにちょっと足元GCだの現先レートに対してのリスクプレミアムなさ過ぎで如何なものかと存じます。
ということで、利上げが10月10日まで無いと確信しててもそのレートどうなのよという水準でありますから、8月とか9月に利上げがあったら死亡確定という実に香ばしい水準でございます。これを持って「短期市場では次の利上げ時期が10月以降という見方が支配的になっている」というのはまあそうなのかも知れませんが、一応無警戒な訳は無いと思いますし(あたくしが勝手に聞いてる範囲内ですから根拠レスですが)、そもそもの水準がどう考えても利回りベースで買う気が全然しない所まで来てるんで、期初に余剰資金が爆発してる結果とした方が吉のような・・・
ちなみに、日本相互証券の引け利回りベースで言えば、昨日の新発債(FB441)が0.560%で1か月短いFB435が0.565%(前日比1.5bp利回り低下)とレートが逆転しておりますが、いいのかそれでって所ですな。まあ引け値だけ並べてみると(その引け値で実際に買えるのかという話はあるのですがそこは気にせんでくれ)カーブが思いっきりフラットしているので、レート逆転というのは単に個別の需給関係の反映でもあるんですけどね。
○本日は3か月FB入札ですが相場愚痴^^
今週はちとイレギュラーで、今週2度目の3か月FB入札になるのですけれども、今申し上げたように6か月FBが0.555%だの0.56%だのとやらかしているので、どう考えても0.55%から0.56%の間で収まるとしか申し上げようが無いですな。需要が爆発したら平均落札はかなり確りするかも。
・・・・と書くと入札が流れるのがドラめもんクオリティなのですが、この金余りキャッシュ潰し攻撃はもうちょっと続くでしょと思うので、まあ来週の2か月FBとかもっとオソロシスでございます。(去年の恐怖0%テイクンがチラチラしますよマッタクモウ)今日の入札はその何というか「お家の事情」な人は買えるのかもしれませんが、普通に短期資金運用として見た場合にちょっと魅力というものが無さそうに見える(昨日の6か月の方がもっと酷いが)のですけどねえ。
ちなみにオペの金利とかも低下しておりまして、昨日も共通担保オペが実施されまして、期間は大体2か月でオファーされましたが、こちらの平均落札利回りは0.572%で足切りが0.57%と相成りました。大体上位格付けネームのCPが似たようなもんとなっておりまして、まあこっちの金利もじりじり低下という感じでございます。さすがに0.55%の壁があるんでこれ以上下げるのは段々しんどくなっているとは思いますけど・・・・・
まあ「次の積み期間になると資金需給にも変化が出てきて金利が上るでしょう」という見方を皆さん揃いも揃ってしておりますのですけれども、これでそのとおりに動いたらそれはそれで何というかまた絵に描いた展開か!という感じですわな。
どうもあたくし思いまするに、短期(だけじゃないのでしょうが)の参加者および時々参戦する人たちの中で、特に大きなポジションで参戦する「お家の事情」な人が目立つんで「絵に描いたような展開」が発生するんじゃないかと。先日の短期市場フォーラムでのCS銀行の市東本部長が「皆さんもっとリスクを取りましょう」と言ってた(ことにこの前は悪態をつきましたが、まあそれはそれということで^^)のを思い出しますわな。何か(特に大手のプレーヤーが)利回りがどうのこうのという前にまず買うか売るか(あるいは運用するのか調達するのか)というという結論が先にあって動いているように見えてしまいます。何かこう「お家の事情丸出し」な動きを見てるとおじさんはがっかりですよ。。。。。
そーゆー意味では昔は(と言い出すのはジジイの証明ですけど)もうちょっとマーケットはお家の事情じゃなくて相場観のぶつかりあいみたいなのもあったと思うんですが、昨今はまあなんちゅうか悪い意味での「説明責任」が蔓延しちゃってるんじゃないかなあとちょっとくらーい気分にもなるのですが、その辺の話はまたいずれそのうちする事があるかもしれません。
#と、どうもこう相場のネタも無いもんで相場の話というよりはただの愚痴になっておりまして恐縮至極です。
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2007/04/05
○短期市場怒涛の金余り(か?)
短期の金利が全体的に低下してると言う話を昨日も申し上げましたが、その金利下がりっぷりは継続しておりまして、まさに怒涛の金余りと申し上げてもおかしくない状況となっております。オソロシス。
GCレポレートが0.52%〜0.53%近傍まで低下しておりまして、まああっという間になんちゅう金利低下という感じ。2日にもオペ金利ネタ書いたのでご記憶あるかと存じますが、30日の共通担保オペの金利が8日間(4日〜12日)で0.581%/0.58%となっていたので「何だ期初から金利が下がるんでもないのね」と思い込んでそんな話をした覚えがございますけど、もう見事にオペ金利に騙されてしまいましたという感じです。赤面赤面。
ちなみに、そのオペ金利ちゃんですけど、2日の国債買現先が4日〜18日で0.571%/0.56%で、3日の国債買現先は5日〜27日で0.554%/0.55%とまあ順調に低下してはいたのですが、昨日はとうとう6日〜13日で0.533%/0.53%という水準まで低下しちゃいました。まあ足元のGCが上記のような有様ですし、今回のオペ期間は積み期間を跨がないので益々金イラネってのもあるでしょうけど、金曜から連日怒涛の低下でございますな。
まーFBも確りしておりますし、CPレートも低下してて2か月もので0.58%割るような感じになってたりするようですが、何せ現先レートもGCレートに鞘寄せされて0.55%割り込んでおりますので何かこう思いっきり正当化されてしまいそうな感じ。期末ちょっと前には何かやたら売り物だらけだったのが一気に風景が変わったという感じ。
・・・・まあしかし4月になると金が余ってくるという見方はありましたし、去年の4月は新発2か月FBに怒涛のキャッシュつぶしが来て入札空振り組のショートカバーで100円テイクンとかいうキングオソロシスな事件がありましたが、あーた何も2年連続で怒涛の金余りって同じパターンやらんでもええじゃろ。というか、イベントリスクだの何だのと言って、1月とか2月も決定会合前に金が急に出なくなったと思ったらイベント通過で金出まくりというのをやっとった訳でして、何かこうどうしてそう判で押したような展開になるんかいなという感が致します。
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2007/04/04
○動かんと言うか落ち着いてるというか
昨日は10年国債入札に3か月FBの入札とイベントがあった筈なのですが、債券先物の日中値幅が11銭とはこりゃまた参りますな。新発10年国債(は285回のリオープンでしたが)の日本相互証券での後場の出合いは見事に一本値という状況で、これが入札日かという相場だったそうですな。
まー期初ということで投資家的に色々と雑務が嵩む時期でございますので、相場に参戦するヒマが無いというのはあるにせよ、在庫ヘッジとかでもぶれないっつーのは別にこの水準なら待ってりゃ買いが来るでしょう(というか実際に買いがあるんでしょうけど)ってことなんでしょうかな。で、こういう時は得てして業者が頑張って相場を支えていたりするんですが、今回はそんな頑張ってるという感じもなくて単にエネルギーが無いという感じのようですな。
そりゃまあコアCPIがマイナスですから金融政策動くのどう見ても目先3か月(というかTBの利回り見てりゃ6か月でございますが)はある訳ございませんわなという事で、金融政策という一番相場的に動きやすいテーマ(実は利上げしても長期金利上ってないのですがそれはそれ^^)が今年度前半(下手したら後半もですが)のテーマになりにくく、ちょっとこう取っ掛かりも無いっちゅうことなんでしょうな。
短い所も見事に平和というか安定というかでして、カレンダーベースで新年度になってみたら、コールレートが見事に安定というか低下しまして(というか毎月判で押したように積み前半にコール上昇して後半低下っつーのも何だかなという気が)、そっちが引っ張ってるのかレポレートも0.55%近くまで低下して、TB/FBのレートに結果として鞘寄せされてきた形でございますな。新発CP(月初なのであまり発行多くないのですけど)も軒並み0.6%割り込んでおりまして、ついでに言えばタームのプレミアムも小さくなってフラット化となっております。
ということで、昨日のFB3か月入札はもう何も申し上げることも無いという感じで、0.56%ちょいの平均落札に対して引けにかけては0.555%という有様で、相変わらずGCや現先と比較したら保有期間中トータルして勝てる感じが全然しない水準でございます。相変わらず資金潰しとか待機資金の買いとかが来てるような感じですな。
#そりゃまあ2年が0.8%で1年が0.65%で3か月が0.55%という中で待機資金を置いとくんだったら流動性が高くて価格変動性無いと思えば3か月に行きたくなるのは何となく理解できますが
ということで、こりゃ暫くは落ち着いた、というかネタなし相場が続くんでしょうかねえという感じでございます。
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2007/04/02
○ロンバードあれこれ
金曜に公表された資金需給実績によりますと、金曜に実行された貸出(=ロンバート)は2兆7000億円となったようです。即日スタートの共通担保オペで1兆円の供給に対して3兆1243億円の応札がありましたが、その中の空振り分とかも入ってきたのかなあという感じです。無担保コールも終日確りで0.8%台での出合いもあったようですし、ロンバートの金利上限制約がもうちょっと広かったらコールなどのレートは上昇してたのかもしれませんな。
で、金曜は「期末というのはもっと殺伐としてるもんなんですよ」などと申し上げましたが、昨今のトレンドとしましては、ロンバードなどで作る金利回廊に関して「通常は広めにしていても、積み最終日(はよりぶれやすい)にはバンドを狭くする」というのが主要国の中銀の動きとなっております。まー冷静に考えてみますと、金利政策としてボードが25bp上げるとか上げないとかで議論している側から現場でしらっと100bpとかのブレを容認してたら何のための金融政策なのよって話になりますもんね(^^)。よってまあ期末などにオペ頼みロンバード頼みになるのは仕方ないのですけれども・・・・・
あくまでもあたくしの推測に過ぎませんが、何かこうそのオペ頼みロンバート頼みでポジションを膨らませている参加者もいるんじゃねえのという気もするのですよね。で、その挙句に先日悪態をついたどこぞの外資系証券様謹製レポートのように、「日銀の金融調節が稚拙だからポジションの巻き戻しを余儀なくされた」という解説が出てくるわけですわな。てめえらがポジションを膨らませすぎなんじゃねえのと思う訳だが(苦笑)。
短期のオペが多い(のは今の構造的に仕方ないのですけど)のでついオペを使いたくなるという面もありますけれども。
○期越え後の金利はそんなに下がってませんな
まあそれ以前に思いっきり落ち着いてますってえのもあると思いますが、期末を抜けて金利がドカドカ下がるのではないかという期待あるいは懸念もあった超足元の金利はGCレポレートで0.58%中心とかですので、あんまり下がらんと言ったところです。金曜は共通担保本店オペで4月4日スタート12日エンドが8000億円オファーされてまして、普段T+2のスタート日でオファーされる事が多い共通担保オペなのですが、4月4日なのでT+3スタートでして、GCレポで調達する人も応札しやすいシメシメの資金供給でした。
で、オペの結果は平均0.581%で足切り0.58%となっておりまして、まあ割と確りという感じ。応札が5兆1440億円あったのは下のほうに「入ればラッキー」札があったからだと思いますが、まあ多いといえば多いですわな。
大体この0.58%がGCの中心になってたんで、まあそんなもんですかなという感じですけど、期越えが終わって金利急低下と予想してたほどの展開にはならず、暫くはそれほど劇的な金利低下をしてくれるという格好にもならんのかなという所です。コールレートが大きく下がってくれば話は別だと思いますが。
まだ実際にカレンダーベースの4月が始まってみないと判らんのですが、一応金曜の「案外レートが下がりませんなあ」状態に後付け解釈をしてみると・・・・「期初になったら足元のレートが大きく下がるでしょ」と皆が思うと、それに最適化した運用調達になるので、運用側は長めのタームで固めておきたくなるし、調達側は短めのタームで繋ぎたくなるしということで、期初になっても調達側の意欲が落ちないという事になり、結果「案外金利が下がりませんなあ」ということになるんでしょうな。
○その他相場雑感少々
それまでも相場雑談ですが、尚のこと相場雑談は続くのでした。
・コール0.715%は10年ぶりですかそうですか
金曜の無担保コール翌日物の加重平均金利が0.715%だった訳ですが、この水準は1997年3月31日以来の高水準という風に報道されておりました。10年ぶりですよ10年ぶり。
ということで、ほとんど古文書状態のあたくしの10年前の小汚い帳面を見ますと(当時は短期の局地的な話しか書いてない)、この日のコールは0.72%とか書いてますな。当日は売手即日を4月9日エンドと4月4日エンドで計9000億円実施して積み上3000億円は市場予想の緩めの方だったのですが、金利が上る(しかもオペの落札金利は1%乗せ)のでTB即日オペを11時20分にオファーしたと書いておりました。ようやっと10年前に戻ったと言うことですかそうですか(涙)。
ちなみに、そのろくすっぽメモもない帳面を見ると、「三塚発言で株大幅安」(3月24日)とか「松島発言で金先・債先大幅下落」(3月18日)とか懐かしいお名前がございますが、発言内容までメモが無い(当時はそこまでメモをちゃんと取ってなかった)ので今読むと何のこっちゃでございますな(苦笑)。
・しかしこりゃ暫く動かんのかなあ
金曜はCPIの発表があって、予想通りながらマイナスの数字が出たというのにまあ債券も短期もうごかねえうごかねえ。今日は短観が有るとは言え、さすがに今回はそんなにぶれないでしょうという感じで、そうなってしまうと正直月末の展望レポートまで相場の取っ掛かり材料が中々見当たらないですな(それでも何とかして動いちゃうのが相場ですけど^^)。特に短い所に関しては、この調子だとまあ夏が終わるまで動きようも無いとなれば、3か月ものFBとかの金利も目先2か月は動きにくいという感じかということで。
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