朝のドラめもん

2025/12/30

お題「主な意見なんですが総裁会見対比強いじゃないですかヤダー/その他雑談とか年末ご挨拶とか」

大納会が半ドンじゃないのは風情が無いこと夥しいですな(昭和脳老害ジジイ)

〇決定会合主な意見はなんですかこの強気はという感じですけどねえ・・・・・

ただまあゆうて市場ちゃんの方は一部のヘッドラインで為替が円高に振れたくらいだったかしら、とは思いましたが内容は強いと思いまっせ。

https://www.boj.or.jp/mopo/mpmsche_minu/opinion_2025/opi251219.pdf
金融政策決定会合における主な意見
(2025 年 12 月 18、19 日開催分)1

・とは言え経済の所はまあそこまででもないですけどやはり重要な指摘が

『T.金融経済情勢に関する意見』の『(経済情勢)』は6個の意見がありました。

『・ わが国経済は、一部に弱めの動きもみられるが、緩やかに回復している。先行きは、各国の通商政策等の影響を受けて成長ペースは緩やかなものにとどまるものの、その後は海外経済が成長経路に復していくもとで、成長率を高めていくとみられる。』

これは大本営なのでまあ良いとしまして、

『・ 直近の短観をみても、業況感は自動車関連の中小企業も含めて悪くない。米国の通商政策については、先行きの下振れリスクもひと頃と比べると低下したとみている。』

これも今回の大勢見解に沿っている話ですね。

『・ 地域企業からは、人手不足に対応した省人化投資が設備投資を押し上げているとの声が多く聞かれた。こうした投資は課題解決に向けた前進であり、経済成長にも寄与している。』

それはその通りですし、前向きな投資が行われるというのはイイハナシダナーにも程があるので良い指摘、とはいってもこれ自体もメインの見解で示されていますな。

『・ 来年の賃上げは、高めの物価上昇や堅調な企業業績、人手不足の継続などから、組合のある大企業では、少なくとも今年並みの水準になるとみられる。』

そうなりそうですな(じっと給与明細を見て目から汗が噴き出すorzorz)

・・・・とまあここまでは「展望レポートで従来示していた先行きの前向きな見通しが徐々に実現してきています」ってお話なのですが、最後の二人がちょっと違った視点の指摘をしておりまして、

『・ 先行き1、2年程度は、政府の経済対策が経済の押し上げに働き、成長ペースの一時的な伸び悩みもある程度解消されるかもしれない。家計のインフレ実感が緩和する可能性もある。』

これ前半と後半がイマイチ脈絡が無いので何を言いたいのかが分からんです。字数の関係で端折らないといけないのはわかるんだが、この後半部分の意味合いが分かる文章書いて欲しいわと思いました(とか言ってると脊髄反射で文章書いてるワシにブーメランなのですがwww)。

いやまあ「政府の対策によってアクチュアルの物価の直接的な押し下げがあるのでインフレ実感が緩和する」って言いたいんでしょうけれども、一方で成長ペースが維持されるなら基調的物価には上昇圧力が掛かるんだから、インフレ実感が緩和してくれないんじゃネーノと思いますので、そこの整理がどうなっているのかが良くわからんかったです。

というのはまあ良いんですけど最後の指摘は重要な論点。

『・ 今次局面は、コロナ禍で世界同時に金融財政両面から景気押上げ政策がとられた局面と類似し、当時と同様、グローバルな政策サイクルの一致から、世界経済・物価の上振れを展望する。』

これって「下手したら日本でも欧米タイプの物価高になってしまうリスクがあるで」という話でもあるわけですが、次の物価のコーナーを見ますとこれがまた結構な強い内容というか、その強さが循環的な強さではなくて構造的な強さになっているのが今回の主な意見のポイントかとは思うので、次に参りますね。


・物価の部分ですがポイントだらけでして・・・・・・・

『(物価)』の部分の意見は7個、こちらはかなり色々とポイントがありまして・・・・・

『・ 消費者物価の基調的な上昇率は、賃金上昇の販売価格への転嫁の動きが続くもとで、引き続き、緩やかに上昇しており、見通し期間後半には「物価安定の目標」と概ね整合的な水準で推移すると考えられる。』

最初はお約束の大本営なのですが、次の記述を見て目が点になりました!


・「メインシナリオが差し替えられました」というのを思いっきり明言しているのは結構なメッセージ

2番目の意見になるのですが、過去の経験則的に2番目に登場するのは執行部(総裁副総裁)の誰かだったり、植田総裁に極めて近い見解を示している意見、となっているのですが・・・・・・・

『・ わが国経済の成長ペースの伸び悩みがメインシナリオではなくなったことから、物価の基調に今後伸び悩みが生じる可能性も小さくなってきている。』

>わが国経済の成長ペースの伸び悩みがメインシナリオではなくなったことから
>わが国経済の成長ペースの伸び悩みがメインシナリオではなくなったことから
>わが国経済の成長ペースの伸び悩みがメインシナリオではなくなったことから

物価の方にしらっと入っているのがチャーミングですが、確かに拙駄文でも指摘しましたけど、今回の政策変更に当たって声明文別紙の方で経済物価情勢についての情勢判断文書を出していますが、確かにそこでは先行き当面の経済情勢に関して、10月展望レポート基本的見解で示されていた「成長ペースは伸び悩むと考えられる。」(10月展望)が「成長ペースは緩やかなものにとどまると考えられる。」(12月声明文)と上方修正されていたんですな。

ただ、声明文本体の方ではあくまでも先行きの2%物価安定目標の実現の高まりと賃金物価の循環の確認と下振れリスクの軽減を理由にしていましたし、総裁記者会見でも基本的にはその線で説明をしていまして、この声明文別紙の形で示した「実は今回中間レビューしてメインシナリオを差し替えました」というのを総裁会見や経団連講演ではあまり触れずに、この主な意見でしらっと「大本営の次の意見」として出してきたのにはまあ普通にメッセージ性があるわな、と思いましたが如何でしょうか。

つまりですね、1月展望レポートでこの辺の回答は出てくるとは思うのですが、今年の1月の利上げの時はトランプの不確実性なかりせばもうちょっと威勢よく利上げすることだってアリエール(冷静に考えたら2%物価安定目標が達成したと判断されるときに政策金利1%とかだったら(その瞬間の経済が循環的に悪くない限り)明らかに不適切な緩和水準じゃろという話な訳ですからね)だった訳ですが、そこに復した、ということになると、物価目標達成との距離が近い分だけ政策の緩和度合いを薄める作業は速くやらんとアカンノトチャイマスカという話にもつながるわけですわな。まあそこまで日銀が根性出すとはワシもあんまり期待しませんけど、理屈の上ではそうなる話なんですよね・・・・・・


・政策効果の押し下げはネグるし何なら基調物価にはプラスじゃろというお話

まあ「コストプッシュで上がるのは一時的」と言ってネグったんですから「政策効果で下がるのは一時的」と言ってネグらないと理屈が合わないので当然ですし、コストプッシュは所得の外部漏出なのに対して政策効果の方は財政支出なんですしおすし。

『・ 消費者物価の上昇率はベース効果を通じて次第に低下していくが、名目賃金はこれまでの上昇モメンタムが来年度の春闘に向けても維持されるため、実質賃金の上昇率は来年前半にはプラス圏に浮上し、物価の基調は2%に向けて着実に上昇し続けると考える。』

実質賃金が本当に上がる時が来るんでしょうかねえ・・・・トホホ。

『・ 企業の価格設定行動の積極化や、これまでの為替の影響もあり、物価の上昇は粘着的である。先行きについて、政府の物価高対策や経済政策は、その実際の効果の規模や発現するスピードにもよるものの、消費や投資意欲を高め、経済や中長期的な物価の上昇の力を高めるものと考える。』

まあその通りですわな、という政策効果に関する指摘ですが、この人そのどさくさに紛れてしらっと「企業の価格設定行動の積極化や、これまでの為替の影響もあり、物価の上昇は粘着的である。」という物価を巡る構造変化について指摘していますな。


・来春って3か月後の事じゃないですかヤダー

『・ 来春、賃上げ率が、3年連続で物価安定の目標と整合的な水準になることを確認できれば、物価の基調は2%に達したと判断できる。』

来春、って書かれると一瞬どっちだか分からなくなりますが、よく考えてみればそれは3か月後の話ですし、4月の展望レポートの時点で物価の基調2%達成ってことならば政策金利0.75%とか寝ぼけているばあいじゃないじゃないですかヤダー。

というこの意見、まあさすがに高田っちの意見だとは思うのですが、高田っち以外の意見ったらマジで腰を抜かす所存w


・最後の意見2つはやや慎重気味ですがそれでも弱くはない

『・ 米関連以外の食料品でも高めの価格上昇が続く中、今後の物価動向を見極めるうえで、企業の値上げ姿勢と消費者の購買状況等を注視すべきである。』

『・ 世界的な人口動態・気候変動を背景に、輸入物価の上昇ショックが断続的に発生している可能性もあり、基調的物価やインフレ予想にも影響を及ぼし得るため、その動向を注視すべきである。』

最後の二つは前者が「ゆうて今後まだ価格設定行動や購買行動が腰折れするかもしれないから注意」と慎重だし、後者はまあどっちとも取れるのですが、物価が強いのが実は単純にグローバルな継続的なコストプッシュである(ので基調物価ではない)と言いたいのかなとは思いましたのでややこの2つは慎重気味ですが、全般的に見て物価のパートが強いですし、しかも指摘されていることが循環的要因というよりも構造的要因に寄っているように見受けられますので、物価目標達成に向けた盛り上がりが田村さん高田さん以外の政策委員にも波及しているように見受けられたのですがどうでしょうかしら。

でまあそう考えると、ホンマに半年に1回の利上げで政策金利1.5%になるのが来年の夏とか悠長な事言っててエエノカという話になるとしか思えんのだが、その辺りは1月展望レポートを注目したいなと思う訳です。


・政策に関して

政策変更したから意見は多いのですが、『U.金融政策運営に関する意見』は18個ですわ。

『・ 賃金と物価がともに緩やかに上昇していくメカニズムは維持される可能性が高く、先行き、経済・物価の中心的な見通しが実現する確度は高まっている。「物価安定の目標」の持続的・安定的な実現という観点から、政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整することが適切である。』

これは大本営。

『・ @世界経済のダウンサイドリスクは引き続き大きいが、米国の関税の影響は、異例のリスクとまでは言えなくなったこと、Aわが国企業の収益は高水準を維持し、来春に向けた賃上げのモメンタムは維持されていること、B国内物価は、食料品インフレが収束し、いったんは2%を切る見通しだが、その後は賃上げを伴う上昇を予想できることから、今回、金融緩和度合いの調整を行うことが適当である。』

これも大本営でしょうね。

・いきなり「次回を待つリスクは大きい」来ました

『・ 企業業績は賃上げを支え得る程度に堅調であり、為替の物価に与える影響などを踏まえると、このままの金融環境では物価上昇圧力が持続するため、次回会合を待つリスクは大きい。』

しらっとこの「次回を待つリスクは大きい」が大本営の直後に出てきているのがウヒョーという感じで、大本営の鉄砲玉に使われている感が強いですが、まあこれ次回を待つリスクは円安ですよね。

・現在が過度に緩和的という意見も来ました

『・ 実質金利がその均衡値から乖離した状態が続くと、マクロの資源配分に影響が出て将来的に偏りが生じ、持続的な経済成長にも影響を与え得る。』

『・ 現状の金融環境が経済実態からみて過度に緩和的になりつつあるため、政策金利を0.25%引き上げることが望ましい。今後も適切なタイミングでの金融緩和度合いの調整が必要である。』

『・ 日本の実質政策金利は群を抜いて世界最低水準であり、為替市場を通じた物価への影響も踏まえ、緩和度合いの調整を行うことが妥当と考える。』

『・ 0.75%に金利を引き上げた後も実質金利は大幅なマイナスであり、緩和の範囲内の調整である。引き続き、わが国経済を強力にサポートする金利水準、金融緩和の度合いにある。』

ちょwww4名wwwwwwww

いやまあ高田っちと田村抜刀斎が抜刀をするのは分かるのですが、他2名も抜刀しているというのはハーコリャコリャって感じですwwwww


・実質では低いけど名目は久々のゾーンですよと言う指摘

『・ 政策金利の変更後は、実質金利でみるときわめて低い水準にあるとはいえ、名目金利では久方ぶりの水準となるので、経済や金融市場への影響のモニタリングが肝要となる。』

まあそれはそうなのですけど、別にどうという事でも無かろうとは思います(こちとら大昔の預貯金金利水準の記憶が鮮明にある老害ジジイですから(お年玉握りしめて郵便貯金してた人))


・ビハインドのリスクの指摘

『・ 海外環境が今年の利下げ一辺倒の反動から、来年に向け利上げバイアスに一転する可能性もあるだけに、ビハインドザカーブになることを回避すべく、着実な利上げが望ましい。』

10月の総裁会見では幹事社質問への回答で「現状はビハインド・ザ・カーブに陥る懸念が高まっているとは認識していません」とぶっこんでしまって円安加速させた植田日銀ですが、まあ普通にこういう指摘も出てきててるので、昨日ネタにしたように今回の総裁会見ではビハインド云々に関しても「懸念高くない」みたいな不用意なハトハトチキン回答を封印していましたので、さすがに政策委員会が全体的に「政策調整の遅れのリスク」を強く意識するようになった、というメッセージ性が強いかなと(この意見が、という訳ではなくて全体の構成が、です)思いました。

・今後の利上げに関して

『・ 今後の金融緩和度合いの調整に際しては、特定のペースを念頭に置かずに、経済・物価・金融情勢を丁寧に点検しながら、毎回の決定会合において、適切に判断していくことが望ましい。』

『・ 先行きの政策運営については、経済・物価や市場の状況を見極め、タイミングをみながら金利の調整を行っていくことが重要である。』

『・ これまでの利上げに伴う経済・物価への影響はほとんどなく、中立的な金利水準まで、まだかなりの距離があると言える。当面は数か月に一回のペースを念頭に、経済・物価の反応を確認しながら、金融緩和度合いの調整を進めるべきである。適時に政策金利の調整を進めることが、将来の急激な金融引締めを回避し、経済の持続的・安定的な成長に繋がる。』

メジャーペースでやるのかどうか、ってのは難しいところで、できるのであればメジャードペースで行って一旦の中間目標ここ、ってなっていた方が金融市場は落ち着きやすいのですけど、まあ無理じゃろうなというのはこの先の中立金利云々の話で明らかかなと思います。


・財政と金融が補完するなら利上げじゃないのかしら

次の意見ですが何を言いたいのかが謎でした。

『・ 日本経済は現在、食料品などのコストプッシュインフレで多くの家計が困難に直面する一方、2%の「物価安定の目標」の持続的達成が現実味を帯びるという、重層的な局面にある。その点では、財政政策と金融政策は補完し合う関係にある。』

だから緩和しろといってるのか正常化しろといってるのかがわからんかった。


・中立金利云々の話はこれまでの「精緻化路線」が見事に粉砕されています

まあ当然なんですけどね。

『・ 中立金利の水準を事前に特定することは難しく、かなりの幅をもってみる必要がある。今後とも、短期金利の変化に対する経済・物価の反応を点検し、中立金利の水準を探りながら、金融緩和の度合いを調整していくことが適当である。』

『・ 中立金利の特定が困難な中、中立金利の水準を志向していくのではなく、海外金利環境の転換も見込まれるだけに、自由度をもった対応が必要である。』

『・ 利上げの影響は、金融市場の変化、金融機関の金利設定や融資行動の変化、企業の設備投資行動や家計の貯蓄・投資行動の変化などの経路を経て、景気や物価の変化となって現れてくる。各段階での働きをヒアリングや様々な指標を通じて把握し、利上げの働きを注意深く観察することによって中立金利を見定めていく、というアプローチを、計量的なモデルを用いた中立金利の推計と併用することで、地に足の着いた政策判断が可能になる。』

まあ植田さんが言い出したことになっていますけど、植田さんだって中立金利が重要な概念であったとしても政策運営のガイダンスに使うのは無理があることくらい分かってない訳も無いと思うので、何であんなことを言い出したのかが未だに謎なんですよね・・・・・・・


・これはキャッチーな書き方で砲撃していますね

『・ 円安や長期金利上昇の背景には、インフレ率に対し政策金利が低すぎることが影響している面が相応にある。適時の利上げを進めることは、先々のインフレ圧力を抑制し、長期金利の抑制に繋がり得る。』

なんか抜刀斎が抜刀してるんじゃないかという気がします。これは見事に一般ニュースのヘッドラインにもなってましたけど狙ったでしょ〜


・財政リスクプレミアムへの言及は重要ですな

『・ 長期金利の水準と変動はリスクプレミアム要因も相応にあるとみている。グローバルにも財政やインフレが意識されており、丁寧にみていきたい。』

ってのが最後にあるんですが、城内大臣ご臨席の中ですけれども臆せず日銀はガンガンこの点についてはぶっこんでいくべきだし、何なら大臣がいるからこそぶっこんでいかないとイカンと思います。


・なお城内大臣は追加利上げに五寸釘をさしておりますが大丈夫かね

ということで今回は全部の意見を引用しましたので量だけは無駄におおくなりましたが、最後の最後に政府からの出席者の意見で城内大臣のお言葉をば。

『V.政府の意見』の『(内閣府)』から。

『・ 高市内閣は、「責任ある積極財政」の下、総合経済対策に関連する施策の実行など「強い経済」の実現に最大限注力する。』

『・ 今回の提案は、物価安定目標を持続的・安定的に実現するために必要と判断されたものと受け止めている。他方で、設備投資や企業収益等の今後の動向を十分注視する必要がある。』

『・ 日本銀行には、日本銀行法、政府・日本銀行の共同声明の趣旨に沿って政府と緊密に連携し、2%の物価安定目標の持続的・安定的な実現に向け、適切な金融政策運営を期待する。』

1番目と3番目はどうでもいのですが、「他方で、設備投資や企業収益等の今後の動向を十分注視する必要がある」はまた五寸釘差しにきやがった、ということですがはてさて今後はどうなっていくのか楽しみではありますが、どうせ円安に振れると利上げ容認してくるんだから、政策委員会の大勢見解はこのように示しながらも植田総裁がハトハトチキン音頭を歌い、官邸の取り巻きのブレーン(笑)の皆様が高圧経済馬鹿踊りを踊って円安に飛べばエエンチャイマスノというヤケクソな事を思ってしまいます。



〇ただの雑感だがこういう「やりくり」は「問題を大きくして後に先送りしてしまう」というジャパニーズしぐさの典型に見えるんだよな

今回の予算案に関連してこんな指摘が次々と
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA256670V21C25A2000000/
高市予算、28年ぶり「黒字」は本物か 与野党で示すべき市場への責任
予算・税制2026
2025年12月29日 5:00
[会員限定記事]

https://jp.reuters.com/markets/treasury/GRC2R5ULIFNDRCP3I7PRMSDEVQ-2025-12-28/
マクロスコープ:高市氏が予算案で講じた「会計操作」、国債発行抑制を強く意識
鬼原民幸
2025年12月29日午前 8:18 GMT+9

日経朝刊本紙のほうでは「高市予算、かりそめの黒字 補正予算で収支悪化/金利上昇で利払い増 財政、野党も責任重く」(2025/12/30付日本経済新聞 朝刊)ってのもあるみたいですわな。


・・・・えーっとですね、こういう「とりあえず目先はやりくりで何とかする」っていうのは一度や二度はしゃあない面は勿論あるのは分かるんですが、これをやって後でエライことになった典型がまさに今起きている「異次元緩和の後始末」な訳でして、「2年で2%、できなかったら職を賭す」って言ってたんだから2年で達成できなかった時点で他のやり用を考えればいいのに、ハロウィン追加緩和→補完的措置→マイナス金利→YCC政策、とやってしまって問題の先送りを散々っぱらからやらかした挙句、いざ出口への道が見えたときに、それまで積み上げた緩和の山崩しをするのが恐ろしくなって今度は緩和修正の先送りに狂奔して今に至る、という事案が起きているのですわな。

まあこの目先のやりくりしてたら云々ってそれこそ満州事変以降全部そうじゃろみたいな話だったりもするので、日本の伝統芸能にも程があるんだけど、無理なやりくりの行き着く先は焼け野原であったり過度な通貨安コストプッシュインフレだったりと、碌なことになっていないので、もっと正々堂々と赤国増発をして問題の所在を早期に白日の下に晒すべき時間帯にもうなっているんじゃないの、と過激な事を年の瀬に思ってしまいました、というだけのジジイの雑談で年末は締めさせていただきます。


・・・・ということで今年も拙駄文にお付き合いいただきまして誠にありがとうございます。新年は暦通りで5日から参りたいと思います。良いお年をお迎えくださいませ〜




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