朝のドラめもん
2025/08/13
お題「FED関連も色々と話題は多いので一旦メモっておきます:でまあ結局は「これからのデータ次第」としか言いようが無い気がします」
バッテリー内蔵製品をホイホイと作り過ぎという気もします
https://www.asahi.com/articles/AST8D04LYT8DULFA001M.html
モバイルバッテリーやスマホ、回収・リサイクル義務化へ 発火多発で
新田哲史 2025年8月12日 10時00分
〇パウちゃんの後任とか利下げとかその他のメモ
・後任をだれにするのかというお話のようですが
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-08-11/T0UD6EGOYMTC00
次期FRB議長候補に両副議長ら、ベッセント氏人選拡大−当局者
Saleha Mohsin
2025年8月12日 3:51 JST 更新日時 2025年8月12日 7:52 JST
→ボウマン、ジェファーソン両副議長とダラス連銀総裁も候補者に
→ベッセント氏、今後数週間以内に追加の候補者と面談−当局者
ということで人選が行われているというネタがここもと続いておるわけですが、まあこんなクソ大統領に尻尾降ってでもFRB議長になりたいって何なんでしょうかねえとは思ったりはしますけど、冷静に考えたら輪転機ぐるぐるとか言ってた人の元で中央銀行の総裁の人選が行われた、とかいう事例がほんの12年半前くらいにどっかの国でもあったので、他の国を笑っている場合ではないのですな。
『来年に任期満了を迎える米連邦準備制度理事会(FRB)議長の後任候補として、ボウマン、ジェファーソン両副議長とダラス連銀のローガン総裁が検討されていると、匿名の政権当局者2人が明らかにした。』(上記URL先より、以下同様)
へいへいそうだっか。
『選考プロセスを主導しているベッセント財務長官は、今後数週間以内に追加の候補者との面談を行う予定だという。トランプ大統領は秋に後任議長人事を発表する見通しだと当局者は語った。』
秋までは変な議長が選ばれましたエライコッチャの儀は行われないのですねわかります。
『関係者によれば、この他の後任候補には、ハセット米国家経済会議(NEC)委員長、ウォラーFRB理事、経済学者のマーク・サマリン氏、ウォーシュ元FRB理事、ブラード前セントルイス連銀総裁らの名前が挙がっている。』
『トランプ氏は先週、クーグラーFRB理事の後任として、ホワイトハウスのミラン大統領経済諮問委員会(CEA)委員長を指名した。ミラン氏が就任するには、上院の承認が必要となるが、トランプ氏はミラン氏がクーグラー理事の残りの任期を務める見通しを示した。任期は来年1月末までとなる。』
ってなことでしらっと変態仮面のお名前も出ているのですが、ローガンさんって思いっきりNY連銀の市場調節担当だった人だったり、基本が物価重視おじさんの変態仮面が出ていたりとなっていまして、どっかの国みたいに「日銀当座預金が.
10%増えると予想インフレ率が 0.44%上昇する」とかいう妄言(実際に日銀当座預金が10%増えても予想インフレ率が0.44%上昇しなかったのはご案内の通り)を吐くような学者モドキが候補(しかもほぼ本命筋)に挙がっていなさそうに見えるだけまだマシなのではないか、と思ってしまいますな。
すなわち記事を見ますと、
『黒人で初の議長になる可能性があるジェファーソン氏は今年、金利据え置きの判断を一貫して支持している。』
『ローガン氏は22年にダラス連銀総裁に選ばれた。以前はニューヨーク連銀で、連邦準備制度の証券ポートフォリオ運用を担当していた。同氏も今年、金利据え置きを支持し、関税によるインフレに警戒する必要性を頻繁に指摘している。』
『ハセット氏は議長人事についてトランプ氏と既に協議している。ウォーシュ氏は17年に議長候補として検討されたが、最終的にパウエル氏が選ばれた。昨年11月にはトランプ氏が財務長官候補として検討した。』
『ウォラー氏はトランプ陣営と面会しており、ブルームバーグ・ニュースの先週の報道によれば、予測に基づいて政策判断を下そうとする姿勢や、連邦準備制度全体に深い知見があることが高く評価されている。』
ということですが、ウォラーはドテンドテンしそうなのでこのオッサンは怪しいわと思うのですが、他ってどこかの国の学者モドキと比べてみたらそこまで無茶苦茶な人選ではないかもとは思ったり思わなかったりする次第でして、でまあ今朝見たら変態仮面も面接はあったようで。
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-08-12/T0VUJKGOYMTC00
前セントルイス連銀総裁、FRB議長就任に前向き−独立性尊重が条件
Maria Luiza Rabello
2025年8月12日 22:38 JST
『前セントルイス連銀総裁のジェームズ・ブラード氏は、連邦準備制度理事会(FRB)の独立性が尊重されるのであれば、FRB議長就任の提案を受け入れるだろうと語った。
ブラード氏はCNBCに対し、11日にベッセント財務長官と話したことを認め、「短い会話をした。選考過程はまだ固まっていないようだが、ベッセント氏側の望む通りに進めてもらって自分は構わないと伝えた」と述べた。』(上記URL先より)
ということでまさかの変態仮面かよと思いましたが、この人は「ロンガーランの政策金利をピンポイントで示すというのは愚の骨頂」ということでSEPのドットプロットでロンガーランに票を入れない(だからブラードいたときにはロンガーランだけ1票少なかった)とか、「金融政策運営において見るべきインフレはあくまでも総合であって(ここまでは理念的にその通り)国民厚生を考えた場合コアで見るのは腐っている」(この時はエネルギー価格とかが上昇していて、米国コアって除く生鮮エネなのですが、国民厚生を考えたら持続的なエネルギー価格上昇を無視するのはアカンじゃろ、って話だった)とか言ったりと、まあメッチャ分かりやすく分類すると「物価重視派」の人なんですよね。
てな感じで、どっかの国の中央銀行(なにせガクシャモドキが副総裁になった後の2期目には当時の某スイス大使が候補にあがったりあがらなかったりしていたというテイタラク)から見たらまあマシなんじゃないのとか思いましたが、実際問題どこまでトラ公が干渉してきて、それをヘイコラと請けるのかしれっという事聞かないのか、というのは就任後になってみないとワカランチ会長。
・でもって米国CPI
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-08-12/T0VS8RGP9VD100
米CPI、サービスのけん引でコア指数が加速−財は緩やかな上昇
Mark Niquette
2025年8月12日 21:46 JST 更新日時 2025年8月13日 0:55 JST
→7月はコア指数が前月比0.3%上昇−前年同月比では3.1%上昇
→エネルギー除くサービスは前月比0.4%上昇−1月以来の大幅な伸び
『7月の米消費者物価指数(CPI)は、食品とエネルギーを除くコア指数の伸びが加速。前月比では1月以来の大幅上昇となった。一方で財の価格は緩やかな伸びにとどまり、関税による物価上昇圧力への懸念は和らいだ。』(上記URL先より、以下同様)
関税の影響がさほどでもなかったですね、でじゃあ利下げとなるのかというのも中々難しくて、サービス価格が強いのは期待インフレの少なくとも短期的なインフレ期待の上振れ傾向があるからではなかろうかってな評価もできないですかねえ、とか思ったら同記事でも、
『サービス価格上昇の再加速は、インフレ抑制が依然として困難なことを浮き彫りにしている。エコノミストや政策当局者はこれまで、トランプ大統領の関税政策に伴う財価格上昇を主に懸念してきたが、消費者需要はサービス分野のインフレを押し上げるリスクがある。』
『米連邦準備制度理事会(FRB)当局者は関税が財の分野に持続的なインフレ圧力をもたらすかどうかを議論しており、サービス価格が持続的に上昇すれば、当局者は新たな難題に直面することになる。』
ですよねー。
『CPI統計の発表後、トランプ大統領はパウエルFRB議長に改めて利下げを要求した。』
もう思いっきり利下げして物価が上振れして中間選挙でトランプが死に体になればエエんちゃいますかねえ(鼻ホジホジ)。
・・・・・まあ何ですな、幸か不幸か9月FOMCまでに雇用統計とCPIは各1回あるので、そこで文句ない(?)物価上昇の落ち着きと経済の弱さが出てくりゃ利下げでしょうし、そうじゃなかったら利下げしにくくてパウちゃんも大変ですわ(どうせ経済状況がどうなろうともトラ公は利下げ要求しかしないし)なと思うのですが、よくよく考えてみると去年も8月に出てきた米国雇用統計がクソのように悪かったのに後になったらそれは無かったかのような堅調維持に化けていたので、単純に雇用統計自体が(たぶんコロナの季節調整がおかしくなったのが後々まで響いているせいで)7月辺りの数字で変なのが出てくる仕様なんじゃないか疑惑が拭えないので、まあ経済指標次第でしょうよね、という愚感想しか思い浮かびません。
でまあそのCPIちゃんですが、ロイターさんから
https://jp.reuters.com/economy/inflation/7S2NDYB26RJCJHIVP4E4A37IHM-2025-08-11/
アングル:統計局長解任で高まる米CPIの注目度、TIPS市場に打撃も
By Anirban Sen, Carolina Mandl
2025年8月12日午前 8:03 GMT+9
これは確かにそうじゃなとオモタ訳でして、
『[ニューヨーク 11日 ロイター] - トランプ米大統領が7月雇用統計の発表後、労働省労働統計局の局長を解任した影響で、同局が12日に発表する7月消費者物価指数(CPI)への注目度が一段と高まっている。
7月の非農業雇用者が予想外に低調だった上に、過去2カ月分の雇用者数が大幅に下方修正されたことに不満を強めたトランプ氏は、労働統計局長だったエリカ・マッケンターファー氏の解任を1日に命令。後任がデータに政治的な要素が加わるのでないかと投資家に疑念を抱かせる人事になれば、CPIの信頼性を巡る懸念が強まり、インフレ連動国債(TIPS)市場に打撃を与えかねない。』(上記URL先より、以下同様)
基準年改定に伴うサンプル入れ替え(および推計方法の改定、だったか忘れましたが)によって飛んでも無いショックが起きる、というようなことがジャパンでも大昔(リーマンショックよりも前だわさ)にあったり無かったりしましたなあ(遠い目)。
『アナリストの見立てでは、投資家が不安を感じればTIPSに要求するプレミアムが上昇し、連邦政府の資金調達コストを直撃する。TIPSは通常の米国債に比べて流動性が低いため、利回り上昇が増幅される恐れもある。』
『モルガン・スタンレーのアナリストチームは6日のノートで「労働統計局が発表するCPIを巡る不透明感のせいでTIPSがインフレヘッジ機能を提供できなくなる状況では、全般的な需要が減少し始めるのではないか」との見方を示した。』
というお話でして、CPIがポンコツ指標になってしまいますと、そもそも色々なものがおかしくなってしまう訳で、大丈夫かこいつらとしか申し上げようがないですが、そうですよねインフレスワップとかTIPSとかの値付けも難しくなる罠、ってな話ですが、まあCPIがポンコツ指標にならなければセーフということで・・・・・・・
・FED高官発言のクリップ
バーキンさん
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/5SGMIJAW3BO3VEI7BJ32SHRCEU-2025-08-12/
消費者動向が今後のインフレと雇用の鍵=米リッチモンド連銀総裁
By ロイター編集
2025年8月13日午前 1:56 GMT+9
『[ワシントン 12日 ロイター] - 米リッチモンド地区連銀のバーキン総裁は12日、関税を見越した消費行動などが物価上昇の影響を和らげている可能性があるが、今後需要が減り失業率が悪化する恐れもあるとの見方を示した。一方、今のところ家計支出が堅調に推移していることから、失業率の急速な悪化は回避できるとの楽観的な見方を示した。』(上記URL先より)
本チャンはこちら
https://www.richmondfed.org/press_room/speeches/thomas_i_barkin/2025/barkin_speech_20250812
Why the Consumer Matters
Aug. 12, 2025
Tom Barkin
President, Federal Reserve Bank of Richmond
The Health Management Academy
Four Seasons Hotel Chicago
Chicago, Ill.
でもって時間も無いので本編は読めていませんが、こちらハイライトというのがあるのでそれを読んで読んだ気になるの図というのをしますが、
『Highlights:』
『・Over the last several months, I’ve been saying “It’s really hard
to drive when it’s foggy.” In the context of high uncertainty about the
implications of government policy changes, businesses have been on pause.
But the fog is lifting.』
霧の中での運転は大変だが霧は上がってきている、ときまして
『・Recently, in the context of high uncertainty, we have seen consumer spending soften.』
消費者支出が弱まっているという現象が見られます、だそうで
『・But I take comfort in the underlying dynamics. Unemployment is low.
Real wages are up. Asset values are high. It’s hard to envision a sustained
consumer pullback in such an environment.』
失業率が低く、実質賃金が上昇しており、資産価格が高い、という状況の中において、個人消費が持続的に弱まっていくというのは考えにくい、との見立てになっていまして、
『・So, what does a solid, but stretched consumer mean, in the context
of the road ahead? I anticipate the ride will be bumpy, but bearable.』
今後の政策運営の相変わらずデコボコ道を走るような状態ではあるが、別に耐えられないようなデコボコな訳ではないでしょう。
というのがハイライトで、今ものすごい勢いで斜めよみしましたけど、じゃあ金融政策どうするのよという話はスルーして経済の見通しだけで話をしている模様ですので、そこは何ともという感じかなと思いました。
シュミッド総裁
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/S6Z7UOKIOJPGLMZDUW5BIYGA2U-2025-08-12/
現行策維持が適切、関税の物価への影響は限定=米カンザスシティー連銀総裁
By ロイター編集
2025年8月13日午前 3:56 GMT+9
『[12日 ロイター] - 米カンザスシティー地区連銀のシュミッド総裁は12日、関税措置による物価への影響がこれまでのところ限定されていることは、現行の「控えめに引き締め的」な金融政策スタンスを維持する根拠になるとの考えを示した。』(上記URL先より、以下同様)
『シュミッド総裁はオクラホマ州で開催の経済開発会議での講演原稿で「経済が勢いを維持し、企業の楽観的な見方が高まり、インフレ率がFRBの目標を上回る水準で高止まりする中、当面は控えめに引き締め的な金融政策スタンスを維持することが適切になる」と指摘。「関税措置のインフレへの影響は限定されているように見えるが、政策スタンスを緩和する機会ではなく、政策を据え置く根拠になると捉えている」と述べた。』
ってな話で本チャンはこちらですが
https://www.kansascityfed.org/speeches/the-federal-reserve-and-outlook-for-the-economy-and-monetary-policy/
The Federal Reserve and Outlook for the Economy and Monetary Policy
Delivered at the Southern Economic Development Council Annual Conference in Oklahoma City, Oklahoma.
August 12, 2025
ざっと目を泳がせた程度ですが、最後のパラグラフに、
『Instead of puzzling over potential tariff effects, I intend to remain
data dependent. In my view, and in discussion with my contacts, growth
remains solid, inflation remains too high, and therefore policy should
remain modestly restrictive. That said, as I stated earlier, inflation
is determined by the balance of supply and demand, and if I see indications
that demand growth is weakening significantly, I will adjust my views accordingly.』
ってありまして、現状インフレが高止まりしているのでモデストリーに引き締め的な政策が適切、って話をしていまして、その前の方では「“wait-and-see.”
」とか言ってますんで、まあ結局はこのあと出てくるデータ次第でやっぱり物価が沈静化して景気が弱めなら利下げはするじゃろうし、いまのままの感じでウダウダしているとちょっと動く大義名分に乏しい、って感じで、これを綺麗に言えば「データディペンデント」だろうなと思いました、月並みな感想ですが。
あと、みんな注目ボウマンさんが講演をしていますな
https://www.federalreserve.gov/newsevents/speech/bowman20250809a.htm
August 09, 2025
Thoughts on the Economy and Community Bank Capital
Vice Chair for Supervision Michelle W. Bowman
At the Kansas Bankers Association 2025 CEO & Senior Management Summit, Colorado Springs, Colorado
でまあ他の要人の皆様も色々とお話をしているのですが、なんか謎に時間が無くて追いかけてられませんけれども、折角のお盆時期なので何とかして追いついていこうかと思います(というか金融政策ネタが渋滞しているんですよねすいません)
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