朝のドラめもん
2024/10/29
お題「今更高圧財政アプローチでどう見ても圧力鍋の蓋が飛びますが/短国3M引け利回り上昇とな/総裁G20会見の「余裕がある」発言など」
しかしこんなのがあったのか
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA263FT0W4A021C2000000/
石丸伸二氏、衆院選の投票訴え 国民民主の選挙カーから
衆議院選挙2024
2024年10月26日 23:42 (2024年10月26日 23:52更新)
しかも同記事によりますと、
『石丸氏は7月の東京都知事選に出馬し若者や無党派層の支持を取り込み2位につけた。衆院選の公示前に国民民主の玉木雄一郎代表とインターネット番組で対談した。』(上記URL先より)
ということで、かねてよりその傾向があるんですが、玉木さんってネットで大声出している連中に媚びすぎる傾向にあって、まあその点不安しかない訳ですし、そもそも金融財政政策がアレな訳で・・・・・・・
〇利上げってむしろ早まるんじゃないですかねえという選挙後雑感
惜しくも不朽の大記録ならずか
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2024-10-28/SM1RZOT0AFB400
石破首相が続投に意欲、経済対策で「党派を超えて政策取り入れる」
萩原ゆき、広川高史
2024年10月28日 14:23 JST 更新日時 2024年10月28日 17:43 JST
→現時点で連立拡大想定せず、政策協議通じて信頼関係構築したい
→国政の停滞避け、政治改革に先頭に立って取り組む−国民理解を優先
『 石破氏は記者会見で、今後の対応について「国政の停滞を避け、政治改革や経済対策に先頭になって取り組む」と明言した。経済対策の策定や補正予算を国会に提出する時期を問われ、衆院選で各党が掲げた主張を踏まえ、「党派を超えて優れた政策を取り入れていく、その中で検討したい」と述べ、野党とも協議する考えも明らかにした。』(上記URL先より、以下同様)
>党派を超えて優れた政策を取り入れていく
だそうですが、
『衆院選で維新は消費税・所得税・法人税の減税、国民は基礎控除などの拡大による所得税減税を主要政策に掲げていた。』
って話をしておりまして、いやだからアホみたいにばらまきまくって居る方を整理してからその話をしろとしか言いようが無いのですが、財政拡張方向になるのが火を見るより明らかな訳で、またぞろ財政拡大というか放漫財政にも程がある状態な訳ですわな。
でまあなぜか財務省ガーとか相変わらず言われていますが、財務省に本当に力があったらこんな放漫財政状態になってないわという話なので、財務省ガーとか財務何とか教みたいな話から入っている経済論議はすべてゴミだし、そういうの言ってる論者は全員信用ならんと考えるのが妥当なのですが(個人の見解です)、まーーーどーーーーー考えましてもそっちの声がまたデカくなり、アベノミクスの劣化コピーみたいな放漫財政金融政策方向になるんじゃネーノと存じます次第。
でもって、
『維新の馬場伸幸代表は27日、「今の与党に協力する気は全くない」と自公連立政権入りを否定。立民への協力にも慎重な考えを示した。』
まあ大阪で公明とあれだけ大戦争したし野田さんの前の時とは言え無茶苦茶立憲に悪口雑言吐きまくって居ましたからそうなるわな、と思いましたが、
『国民の玉木雄一郎代表は28日夕、首班指名の「少なくとも1回目は玉木雄一郎と書く」とし、自民から連立政権入りを呼び掛けられても交渉には応じないと強調した。ただ、「支援いただいた方々が納得できるような理屈があれば、いろんな形はあり得る」と、決選投票で他党と協力する可能性には含みを持たせた。』
さすがタマキ先生おっしゃることが一味違いますわ、ということでございます。
・・・・しかしまあ何ですな、
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB274QH0X21C24A0000000/
日経平均691円高 幻の「暗黒の月曜日」立役者は国民民主
今堀祥和
スクランブル・フラッシュ
2024年10月28日 11:59 (2024年10月28日 15:23更新) [会員限定記事]
中身の記事が良くわからんけど、このヘッドラインだとまるで国民民主が株安を止めたヒーローみたいな書きっぷりに見えてしまって、さすがは日経だ株が上がれば何でもいいのか、とあきれましたが、今朝見ますとトップは
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA283LM0Y4A021C2000000/
高まる財政膨張圧力 物価対策や予算、財源議論置き去り
税・予算
2024年10月29日 2:00 [会員限定記事]
『政権の枠組みを巡る与野党の攻防が始まった。年内にも政府がまとめる経済対策と補正予算の中身は新たな枠組みに左右される。特別国会での首相指名選挙を控え、外交日程も立て込むなか、政党間で政策を協議する時間は限られる。与野党ともに家計や企業支援を主張しており、財政には拡張圧力が強まる。』(上記URL先より)
まあ昨日の正午前の記事だと株が上がってヒャッホウとなっていたんでしょうけれども、よくよく考えてみればこんなのどう見てもかじ取り次第ではトラスショック(あるいはそのミニ版)リスクを大いに高める流れですよね、ってことで日経さんも(課金してないから記事の中身は見れませんけど)夜になって落ち着いたら思ったようで何よりですわ。
ということでですな、
https://moneyworld.jp/news/05_00147752_news
与党大敗で進む円安・金利上昇 「高圧経済」を織り込み
記事公開日 2024/10/28 20:03
最終更新日 2024/10/28 20:09
『※10月28日正午過ぎにQUICK端末に配信された記事を再編集しています。
【日経QUICKニュース(NQN) 田中俊行、長谷部博史】衆院選から一夜明けた10月28日の金融市場では円安が加速し、長期金利が上昇した。自民、公明両党が議席を大きく減らす大敗を喫し、与党で過半数を割り込んだためだ。石破茂首相は政権維持に向けて野党との連携を模索する考えだ。協力を仰ぐとみられる日本維新の会や国民民主党との連携を見込み、市場は財政出動と緩和的な金融政策による「高圧経済」の実現を織り込み始めている。(以下会員記事)』
ということで円安になっておられた訳でして、ドル円154円行くかくらいの勢いになっていましたけどその後落ち着いたかと思いましたが米国金利様が上昇して結局153円になっておられるの巻となりましたな。
でまあこんな情勢になってしまいますと、日銀の金融政策がどうなるのかということで、12月の利上げ確率(毎度申し上げていますように12月と1月はセットのようなもんで、どっちであっても大差ないので12月かどうかを殊更に議論する意味はないと思います為念)が下がった、という話が横行しているのですが、よくよく考えてみますと為替市場は円安に進みやすくなっている(為替市場が財政拡張をどの程度価格に反映させるか、という話はあるし何なら米国大統領選挙の方が効く可能性が高いかもだが)になっている訳で、そんな中で日銀がノホホンとしていられるのか問題は実は選挙前より高まっている、としか言いようが無いですね。
〇今回の決定会合の注目材料は「日銀のハトハトチキン情報発信をどうるすのか」ですね
・・・・ということで木曜日の日銀会合、政策動かないのは確定で良いのですけれども、問題になるのは「ハトハトチキンモードの情報発信をどうするのか」という話になると思います。
でまあG20後の会見ですが(そういやネタにするの忘れてたかなと思ったら会見録が出たの昨日でしたので後の方でもう一度ネタにします)
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20241025/k10014618691000.html
日銀 植田総裁「時間的な余裕ある」利上げ慎重に判断する考え
2024年10月25日 9時22分
『その上で今後の金融政策の判断について植田総裁は「円安だけではなく、背後にあるアメリカ経済や大統領選挙の動向など全体を見た上で日本の物価にどういう影響を及ぼすのか丹念に分析して見極めていきたい。時間的な余裕はあると思っている」と述べ、利上げは急がず慎重に判断していく考えを改めて示しました。』(上記URL先より)
>時間的な余裕はあると思っている
>時間的な余裕はあると思っている
>時間的な余裕はあると思っている
って選挙前ではあるのですが、こう言ってしまったの結構な不覚でして、ここから円安が進行したり、物価高批判が高まったりした場合において、日銀がこのように「時間的な余裕はある」などと言っていると「日銀は人々の暮らしを何だと思ってるんだ」と批判の矛先を向けられやすくなる訳で、石破さん(あるいは野田さん)からしてみたら植田総裁って前任の首相から引き継がれた総裁だから別にぶった斬ってしまっても痛くも痒くも無いわけで、不人気モードの起死回生の一発に「日銀が円安などによるコストプッシュを抑制しないのが悪い」と批判の矛先を日銀に持って行って経済政策の不人気挽回というストラテジーに出るかもしれない訳でして、そんな中でこの「時間的な余裕はあると思っている」という言い方は表現として如何にもマズいと思うのですよね。
ということでして、今回の決定会合で別に予告ホームランとかそんなもん出る訳はないと思っていますが、従来の米国経済下振れリスクガーと金融資本市場の不安定さガーのハトハトというかチキン全開の物言いをどの程度修正してくるのか、それから「時間的な余裕がある」発言の中和(例えば「待つことのリスクがさほど大きくないと認識している」程度に寸止めしておけば、いざとなったら「状況が変化して待つことのリスクが大きくなったので対応した」と言えるのでまだマシかなと思うのですが)をしてくるのか、という辺りが注目されるところだと思います。
まあこの辺りで従来通りのハトハトチキン発言をして、「米国の中長期的な見通しが不透明」だの「時間的な余裕はある」とかチキンモードを連発しておりますと、それはどっからどう見ても円安投機してくださいと言わんばかりの情報発信になってしまいますし、さらに言いますとそれって12月利上げを完全否定する情報発信になってしまいます(日銀が後日どう屁理屈を捏ねようとも市場は「サプライズ」扱いするという意味)ので、やはり円安に飛びやすくなる訳でして、その辺の懸念が今の日銀大本営にアリやナシや、というのが会見(あるいは展望レポートのリスク認識とかの辺り)で見えてくるんじゃないかと思います。ということで注目したいですな。
〇しかし今時高圧経済ですか・・・・・・
再掲
https://moneyworld.jp/news/05_00147752_news
与党大敗で進む円安・金利上昇 「高圧経済」を織り込み
記事公開日 2024/10/28 20:03
最終更新日 2024/10/28 20:09
ということで国民民主って「高圧経済」とか幻想的な話をしておられるようで、またぞろアベノミクス復活かよということで頭がクラクラするのですが、今の状況で高圧経済アプローチなんぞしたら圧力鍋の蓋がすっ飛んで大惨事になるわという話で、圧力鍋の蓋は円安方向にすっ飛ぶのか、物価高方向にすっ飛ぶのか知らんけど、そんなんアカンじゃろという話だし、だいたいからして高圧経済アプローチ取った米国と欧州がその後高インフレに苦しんで、米国はゆうて一次産品自前で供給できる強みもあるからコストプッシュで死ななかったけど、欧州普通に虫の息じゃん、ということで目の前でインフレ爆発大怪我事案が発生しているのに「高圧経済」とか言い出すのリフレ派の残党にしたって出し方がダメすぎるだろと思うのですが、まあ大真面目に国民民主さん仰せのようですからこれはヤバイ。
ま、ミニトラスショックでも起きて痛い目に遭わないとアホウ政治家たちの財政クレクレ圧力は終らないのかも知れないなと軽く絶望していますけどね。
なんかネットの記事とか見ていると「現実的な政策が支持された」とかいう謎の言説ばかり見つけてしまうのですが、「高圧経済」とかいう幻想的な思考をしている時点でどこが現実的な政策やねんと思う(あくまでも個人の感想です)次第でございますが、アベノミクス見直しとか言ってた石破さんが結局アベノミクスをさらにたち悪い格好で実践させられることになるとは世の中皮肉なもんですな。
〇ところで短国3Mあたりの引値が若干金利上昇しておられますが
毎度の売買参考統計値ちゃん
https://market.jsda.or.jp/shijyo/saiken/baibai/baisanchi/index.html
(10/28引値)
国庫短期証券1260 2025/01/14 平均値単利 0.025
国庫短期証券1207 2025/01/20 平均値単利 0.025
国庫短期証券1262 2025/01/20 平均値単利 0.025
国庫短期証券1264 2025/01/27 平均値単利 0.025
国庫短期証券1265 2025/02/03 平均値単利 0.020
国庫短期証券1248 2025/02/10 平均値単利 0.025
国庫短期証券1266 2025/02/10 平均値単利 0.025
1265(2/3)ってのが昨日ネタにした地獄レートの入札になった3Mカレントでして、1266は今週金曜に入札をやる新発WIになりますな。
ということで、例の1bp割れ入札、しかも平均が99.9997円で利回り0.11bpとかいう地獄債券であったわけですが、こちらなんと昨日の引けが2bpとなっておりまして、マジなのか雰囲気でついているのかはよくわからんですけれども、金利が上がっているとかクソ珍しい事案が発生しておりましておじちゃんはビックリですわ、と言っても3Mで2bpでして政策金利は25bpなのですからハチャメチャな低金利であること自体は同じなんですけどね。
(10/25引値)
国庫短期証券1260 2025/01/14 平均値単利 0.012
国庫短期証券1207 2025/01/20 平均値単利 0.012
国庫短期証券1262 2025/01/20 平均値単利 0.012
国庫短期証券1264 2025/01/27 平均値単利 0.012
国庫短期証券1265 2025/02/03 平均値単利 0.012
国庫短期証券1248 2025/02/10 平均値単利 0.012
国庫短期証券1266 2025/02/10 平均値単利 0.012
金曜の引けはこの辺1.2bpで、これも新発が1bp割れ入札だったのに1.2bpキタコレとか言ってた訳ですから、2bpとか見ると懐かしに涙が込み上げてとまらない(大げさ)という所ではあるのですけれども、どうしたのやらというところではありまする。
まあこの金利水準ですから「先行きの金利見通し」とかがまともに反映されているわけではないし、東京レポレート(最近ネタにしていませんがトモネはだいたい0.23%〜0.24%の間で推移していますし昨日のリファレンスレートは選挙結果受けてもターム物に特段の影響はありませんでした)から見たら無茶苦茶なネガティブキャリーなので、どう見ても単なる「モノ」としての需要でのレートだとは思いますが、それでもこじつけて見ますと・・・・・
まあこじつけてみれば、今回の選挙結果を受けて円安に振れやすくなるということで、円安すなわち日銀の再利上げが視野に入るつまりは12月1月の利上げあるでとなる、ということを少しは反映でもしたのか、あるいは財政拡張圧力によって補正の規模が大きくなってコロナの時のアレの如く短国の増発を行わざるを得なくなるとか(なお円安に飛んでドル売り為替介入したら外為特会が減ってまた短国発行が減るという話は華麗にスルーしておく)まあその手の思惑があるのか無いのかさっぱりわかりませんが、超越超過需要がちったあ改善されますと市場らしくなってくれますので(この金利水準で市場もへったくれもないけど)どうなるのか見ていきたいと思います。
〇という訳でG20後の植田総裁会見です
https://www.boj.or.jp/about/press/kaiken_2024/kk241028a.pdf
植田総裁記者会見(10月24日)
――G20終了後の加藤財務大臣兼内閣府特命担当大臣、植田総裁 共同記者会見における総裁発言
2024年10月28日
日本銀行
―― 於・ワシントンDC
2024年10月24日(木)
午後2時20分から約18分間(現地時間)
・米国経済の不確実性問答
『【問】植田総裁に伺いたいんですけれども、総裁は最近の講演や会見で、今後の利上げの判断に当たって、米国をはじめとする海外経済を注視するという姿勢を繰り返し述べられています。特に、米国経済の先行きについては依然不透明だという認識も示されてきましたが、今回G20などの会議に参加されてですね、この辺の認識がどのように変わったか、それから特に、直前に迫っているアメリカの大統領選のですね、不確実性についてどういうふうにお考えになっているかというのを伺えますか。』
コミュニケーションの時にああでもないこうでもないと次から次へと条件を変えてその場で都合の良い話をするもんだからこうやって聞かれるわけですが米国経済について聞かれるわけですな。
『【答】まず、大統領選については、皆さん、選ばれた大統領はどういう政策をするか、そしてどちらが選ばれるか分からないということで不確実性が高いなということは気にされていたところですが、』
まずこの時点でアホなんじゃないかと思うのですが、日本の総選挙みたいに急に実施の運びになっているなら兎も角として、米国大統領選挙なんて大昔から日程が分かっている話で「不確実性が高いから何もしません」とか言ってたら、事前にわかっている日程を捕まえて不確実性とか言ってるポジションテイカー普通にシバかれますけどこの人(なのか振付師なのかは知らんけど)は何を言ってるんでしょうかというお話ではあります。
『どっちに転ぶかは分かりませんし、私も特別な情報を持っていないので、それ以上のことはちょっと申し上げられないというふうに思います。』
事前に予定されている大統領選挙が不確定だからって言い出したら未来永劫「不確実性が高い」になりますが、植田さんとてアホウじゃないはずなのでどういう思いでこのクソ屁理屈を捏ねているのかちょっと頭の中を見てみたいですな。
『それから、米国経済を中心として、何か今回の会合で追加的な情報ないし認識が得られたかという点ですけれども、素直に申し上げまして、ごく最近のデータがそこそこいい、ということから、雇用統計等ですね、多少アメリカ経済の先行きについて楽観論も少し広がりつつあるかな、という気も致しました。』
米国経済の下振れリスクガーは引っ込めるつもりなのかしら10月展望で。
『ただ冷静に考えてみますと、その前は少し暗いデータが出ていたわけで、その後はちょっといいデータが出ているということですので、もう少しこのいいデータが長く続くのか、あるいは一時的な振れに過ぎないのかということについて分析を深めないといけないな、というふうに思ったところです。』
人の心配する前に日本の心配してほしいですし、そういうのはFEDがちゃんと分析していますよね、ってお話でFEDからしてみたら大きなお世話にもほどがありますね。
・円安と「時間的余裕」問答
次の質問は円安です(しかしさすがにG20ともなると質問がちゃんとしていますね)。
『【問】足元で為替の円安が進行しています。物価の上振れリスクに対するご認識と政策判断の時間的余裕があると言えるのかどうかについてお願い致します。』
ということでもう早速「時間的余裕」がバズワードになって質問されるわけでして、これ事あるごとに質問されますし、この「時間的余裕がある」を連呼するとニアータームの政策修正をマッコウクジラで否定することになりますし、「時間的な余裕がある」を言わなくなった途端に予告ホームラン、みたいになってしまってコミュニぇーション的によろしくない(政策反応関数が「時間的余裕がある/ない」は不味いでしょ)と思うのですが、まあこれはマズイ傾向ではあります。
『【答】足元の円安傾向の日本のインフレ率への影響というご質問だと思うんですけれども、これは先ほど申し上げましたような米国経済に関する見方の振れ、それが特に足元はちょっと楽観的な方に振れてる可能性があるというような背景のもとで起こってる現象、他の要因もありますが、というふうに思いますので、円安だけではなくて、その背後にあるアメリカ経済動向に対する見方、その他大統領選も関係しているかもしれませんが、この全体をみたうえで、それが日本の物価にどういう影響をするかということを、丹念に分析して見極めていくということかなと思っております。』
とりあえず「円安で物価上振れ懸念」と言いたくないのだけはわかった。
『【問】時間的余裕は。』
『【答】一応、時間的な余裕はあるというふうに考えております。』
何だのこの「一応」ってのは、って感じですが、さて10/25にこういっておいて10/31には時間的余裕の部分をどう説明するのか、まあ不毛な話ではありますが笑えるネタではあります。
・金融市場の不安定性
次がこの問答。
『【問】マーケットは最近、8 月初旬の大きな混乱からは安定してきたように思いますが、マーケットの不安定な状態というのは解消されたのか、まだいろいろリスクが残っているのかという点をお願いしたいです。マーケットやアメリカ経済の動向全体を踏まえて、世界経済について、総裁ご自身は以前に比べて若干リスクは後退したというご認識なのか、改めての確認をお願いします。』
これも結局毎回「マーケットが不安定か」って聞かれるわけで、政策反応関数をわけわからなくする屁理屈なんですよね〜
では回答。
『【答】マーケット動向ですけれども、一応、引き続き不安定な状況にある、あるいは例えばインプライド・ボラティリティ等をみても、一部のマーケットではかなり高い状態が続いているというふうに考えております。今後については、先ほど申し上げましたように、これを生み出している背後にある経済に関する認識がどういうふうにいくかということも含めて考えたいと思います。』
これもさっき引用したニュース記事が金曜の朝には出ていたので引用しましたが、急にIVとか持ち出してきましてお前は何を言ってるんだ状態。
『それも含めて、世界経済全体ということですけれども、全体としてはソフトランディングが実現していくという認識は引き続き皆さんの中にあると思いますけれども、国毎にある程度のばらつき、かなりのばらつきがあるというところに皆さん注意を払っているという点はあったかな、というふうに今回の会合を通じてみておりました。』
世界経済に関してソフトランディングが全体として実現だったら米国経済下振れガーの連呼とか中期的に不確実性が高いとか言ってる場合じゃないと思うのですけどね〜
ということで、この辺の説明が木曜の決定会合でどうなるのかを見てみたいので、今日明日でドル円155円オーバーでオナシャスと言ったところですな〜
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