相場見通しのつもりだが・・・たぶん後講釈(2014年1月〜2014年3月)
こちらはあまり当らない相場見通しやら相場後講釈やらを書いております。一応債券だけどもマネーマーケットに限りなく近い範囲をカバーしつつも、昔取ったなんとやらで債券市場のお話も。まあどっちにしても板に張り付いている訳ではないのでピンボケになる場合もありそうです。その節はご指摘を。
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2014/03/31「東京レポレート末初翌日物集計以来初のマイナス金利キタコレ」
2014/03/28「末初レートはほぼゼロ水準に低下」
2014/03/19「1年TB入札は3bp台半ばで順当」
2014/03/18「短国相変わらず堅調も3bp割れは慎重」
2014/03/17「短国買入は2兆円継続/貸出増加支援オペは3.5兆円の実施」
2014/03/14「輪番超長期減額がきっかけで瞬間先物1円安の交通事故下落/短国入札は3bp台に流れる」
2014/03/10「短国買入は2兆円継続で金利は低いまま」
2014/03/07「3MTBが入札後に3bp割れに」
2014/03/06「オペの状況や債券市場のボラ低下を見ると追加緩和手段ってないのではと思う」
2014/03/05「月初恒例の計数を色々と確認」
2014/03/03「3月渡し最初の短国買入は2兆円で3月の需給が心配です」
2014/02/28「3MTB2年国債共に超堅調入札」
2014/02/27「謎の超長期輪番200億円減額/短国は引き続き激強」
2014/02/25「金曜日の短国買入は何と増額/武者先生この前の暴落時のお告げを早速ドテンとな」
2014/02/21「貸出支援拡充を受けてTBは6bp近辺まで上昇するが3M入札堅調でまた戻る」
2014/02/18「1年TB入札が0.04%割れとな/業態別当座預金残高/海外投資家は追加期待ですかそうですか」
2014/02/10「短国買入は2兆円継続&短期需給ひっ迫で2年が0.075%ビットサイドまで金利低下キタコレ!!」
2013/02/07「武者先生のお告げ絶好調/3M入札も強い」
2014/02/06「6M短国入札強くセカンダリーはショートカバーで5bp割れ!」
2014/02/05「株価大幅下落で武者先生ドテン弱気レポートとな/営業毎旬とかその他の計数関連が公表されるので雑談」
2014/02/04「MBに関する雑談続き」
2014/02/03「短国買入は2兆円で入りました/1月MB末残は12月を下回る」
2014/01/31「短国入札が強いです/2月の短国買入額を予想(というか計算)してみる」
2014/01/30「インド中銀のサプライズに続き臨時MPMでトルコ中銀ヤケクソ利上げ」
2014/01/29「新興国のパニック状況は一服/CPオペ金利は相変わらず」
2014/01/27「債券はブルフラット/短国買入1月は11.5兆円」
2014/01/22「短国は再び堅調に/CP買入は相変わらずの民業圧迫(笑)」
2014/01/21「固定金利オペは残高減りますな」
2014/01/20「短国買入はまた2.5兆円のオファー」
2014/01/17「3M入札は足元重く0.06%台後半に/業態別日銀当座預金残高」
2014/01/16「1年短国は普通だが足元では謎の期近短国売りでGCなど高いみたい」
2014/01/15「短国買入を2.5兆円に増額してMBを前月末比上げようという帳尻キタコレ」
2014/01/10「短国入札&物国入札:物国は今回ネット発行量が前回より多くなりました」
2014/01/09「短国買入オペ予想通りの実施など」
2014/01/08「3M短国入札とか/日銀バランスシート関連」
2014/01/07「短国入札は金利低下方向か/新日銀ネット稼働」
2014/03/31
○マイナス金利キタ!!
東京レポレート
http://www.jsda.or.jp/shiryo/toukei/trr/index.html
こちらから金曜の数字を取りますと、T/N取引つまり31日スタート1日エンドのGCレポレートがTKRR集計開始以来の初のマイナス金利と相成りまして、堂々の▲0.011%ということでマイナス1.1bpという数値が公表数値で思いっきり出てきましたですよアヒャヒャヒャヒャ。
まあ朝からもうちょっと低い(マイナスの大きい)レートでの出合いの話もあったりしてましたからレートマイナス出てきてもシャーナイナイなのではありますが、市場の出合いと言いましてもレポとか現先って店頭取引だからベンダーとかでは出てきますけどこの手の公定みたいなのに出てくるのが中々お洒落とゆー所ですな。
そんな中(時間的にはTKRRの公表の方が後)ですが期末跨ぎで短国買入オファー。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of140328.htm
国庫短期証券買入 10,000 2014年4月1日
国債買入(残存期間1年超3年以下) 2,500 2014年4月1日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 2,500 2014年4月1日
国債買入(残存期間10年超) 1,700 2014年4月1日
国債補完供給(国債売現先)・即日(注3) 2,000 2014年3月28日 2014年3月31日
短国買入ですが、何も前日に末初レポレートがクソ低下しているの分かっているんだから約定ベースで末を超えるまで待てないのかねとか思ったりするのですが、まあご案内の通り4月はシグナルオペの足がバカスカ来る訳で、このオペを仮に1年でロールしてくれればそこそこ札が入りそうな気はする(先般の貸出増加支援オペでも1年物が結構入っていたようですので1年だったらニーズが一応あるんじゃねえかと)のですが、まあ平常運転で3か月でロールすると残高ガタ落ちしそうというのが4月にはございます。
でまあそういう背景があるのは念頭にあるので、実際問題としては金曜は短国買入を引き続き2兆円突っ込んで来るという予想もあって、1兆円のオファーというのはもう日銀がそもそも市場に配慮とかしてる場合じゃないというような感じでオペレーションの実施のやりくりに追われる中で一応市場に気を使ったという評価が(その界隈では)一般的とゆー所でしょうか。
オペ結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba140328.htm
国庫短期証券買入 28,734 10,001 0.002 0.005 61.3
国債買入(残存期間1年超3年以下) 12,689 2,500 0.008 0.008
国債買入(残存期間3年超5年以下) 11,702 2,504 -0.003 -0.003 55.0
国債買入(残存期間10年超) 6,461 1,702 -0.006 -0.005 40.2
国債補完供給(国債売現先)・即日(注4) 263 263 -0.400 -0.400
一応前日引け対比では甘になって良かったですね(棒)という所ですが、応札が2.8兆円しかなくて、2兆でオファーしてたら(さすがにその辺は市場状況ヒアリングしてるでしょうからまあ無かったと思うが)夢(悪夢)の出来上がりマイナスとかあったでこれという所でしゅかねえっつー事で。いやはや何とも。
なお、日本相互証券さんの引値を見ますと2年カレント近辺から手前に掛けてとか短国とかの水準見ると微妙に引けが金利上昇の巻となっておりまして、受渡ベースで期末の残高確保したからもうイラネという気のだいぶ早い方が早速叩き売ったのではないかと思われる風情はあるのですけれども、引き続き1日〜2日のGCレポとか短国現先レートとかあばばばばーな状況は継続しているようでして、玉無芳一状態が続いております次第な上に日銀が短国を1兆円お吸い上げになっておられますからもうねという所で、短国レートの方がろくすっぽアガランチ会長になっておられる訳で、短国レートが下がったままの状態が継続→有担保コールやら無担保コールの金利に低下圧力が掛かる→他の金利も波及して下がる→短国レートが更に低下圧力、というあばばばばーな循環が継続致しまして、MB積み上げのオペレーションが技術上困難になってきやがりますなあという話にもなろうかと想定しておる所です。
つーかですな、末初の玉が極端に無くなってマイナスレートになるとか、そらまあ金利は下がっているかも知れないけど、世の中には程度という物がございまして、ここまで金利が低下してしまいますと市場取引が極端に低調というかストレスが掛かっている状態(マイナス金利では取引が出来ない人もいます)になりますし、そもそも収益的に厳しい中で更に飯の種が無くなりますと市場参加者が戦線維持できなくて退出して更に市場機能が低下する(今に始まった事では無いだろうという夢も希望も無いツッコミをしないように)とか、最早何の為に金融緩和政策を実施しているのかワケワカランぞなもし(MB積み上げると実質金利が低下して投資や消費が活発化するらしいのですが)という状況ですな、ナムナムナム。
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2014/03/28
○一応昨日がスポ末なので市場メモ
・末初レートががががが
昨日はスポ末期末の日でございましたが、日銀の買入スチームローラー大作戦のお蔭を持ちまして玉無芳一状態ではあるものの、期末なので債券残高調整ニーズはあるわ資金の運用ニーズはいつもの通りにあるわという事で、GCレートやら現先レートやらが1bpだの何だのという世界になり、最終的には1bp割れとかの世界というおそロシアな状態になっておられたようで誠にアレ。
まあ何ですな、期末なので特殊ニーズという分は勿論あるのですけれども、じゃあ期初になって特殊ニーズが剥落した分でどうなるかというのがこれまた気になる所でして、剥落してもそれはそれでレートは低いままという悪寒は思いっきりする訳でございます。
つーのはですな、これまた期末要因があるとは思うのですけれども、新発CPレートがここの所低下傾向となっているようでして、まあ期末なのでバランスシート抑制の為にCP発行が抑制されるといういつもの仕様によって需給が締まる傾向はあるのですが、こちらも日銀のCP買入はせっせと行われていますし、そもそも短国レートが足元から残存1年まで3bp台で並んでしまっており、上記のようにキャッシュの運用ニーズは強いと来てますので、まあ金利低下の影響が波及しやがりますなという所です。
・固定金利オペェ・・・・・・・・・
昨日のオペ
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of140327.htm
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2014年3月31日 2014年6月30日
国債補完供給(国債売現先)・即日(注3) 4,000 2014年3月27日 2014年3月28日
オペ結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba140327.htm
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(3月31日スタート分) 990 990
国債補完供給(国債売現先)・即日(注4) 166 166 -0.400 -0.400
つーことでまあ足元で短国のレートが全ゾーン3bpとかやってる上に末初のレートがそんな感じになっているのですから3Mの0.1%なんぞ要らんわという話になるのは当然ではありますけれども、6874億円の期落ち(12/26オファー分)に対して990億円の落札ということで、固定金利オペの残高はこれで14兆円カツカツの水準まで減少という流れでございますな。
ま、3か月の0.1%固定金利オペなんぞに共通担保使う位なら次回貸出増加支援オペの4年0.1%に共通担保使う方が明らかに意味がありますので、そらまあ固定金利オペの札は益々集まらないです罠という所で、4月にバカスカ固定金利オペが落ちてくるのは仕方ないとは思うのですが、そこで4月固定金利オペが落ちてMBが前月比減少した場合にこれがまたちょうど間の悪い事に消費税増税とぶつかるというのが味わいがある話で、さて来月ってその分短国買入に皺寄せるんでしょうかねえという所なんですけど、先ほど申し上げたように末初がまさに末期的状態(って意味が違うか)になっているのでして、そのまま4月になだれ込みますとアチャーな事になると思われましておそロシアでありまする。
まあ昨日間違って短国買入を末渡しで打ち込んだ日には夢の買入出来上がりレートマイナスとか夢の札割れとか(下手したら両方)発生していたと思われますので、短国買入打ちこまなかったのは見てホッとしましたが、オペの方も最近はMB目標の帳尻に向けて短国市場にドンドン皺を寄せてくるわ、輪番オペの方ではデュレーション調整の為に闇討ち超長期減額をしてくるわとか、何ちゅうかこうディレクティブ達成に相当ヒーコラという感じで、市場機能論とか市場との対話ってなんでしたっけという感じがするのも実にこうアレという所ではありまする。
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2014/03/19
○一応市場メモ
・短国入札関連
1年TB入札
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20140318.htm
(1)応募額 15兆3,326億円
(2)募入決定額 2兆3,136億円
(3)募入最低価格 99円96銭2厘 (募入最高利回り)(0.0380%)
(4)募入最低価格における案分比率 95.0789%
(5)募入平均価格 99円96銭5厘 (募入平均利回り)(0.0350%)
ということでまあ3Mとか玉無芳一状態ではありましたが、一応1年ということで敬意を表して(かどうか知らんが)入札前から3bp台半ばから後半ですかねという感じでしたのでこんなもんちゃあこんなもんですし、応札15兆というのは直近2回の入札と比較してやや多め程度という感じっすな。テールが3厘あるのはそうは言ってもプライマリーのニーズがある分対応で入れないといけない分の札はきちんと強い所に入っていますねという所ですにゃ。
でまあここもとの3MTBよりも甘いレートでの入札になっておりますので、これは次の短国買入(今週は今日明日も短国入札があるので短国買入は月曜になる見込み)で1年TBの応札が予想されまして、日銀ニッコリで普通に2兆円オファーしてくるでしょうなあと思われます。1年買っておけば年末の残高が確保できますからねえ。
つーことで本日は3Mの入札があって明日は2Mの入札がありまして、その間に20日の国債償還要因がありますなあという所ですが、GCレートは木曜のスポネしか高くならない(しかも高いと言っても暫く前の水準からしたら低い)ですし、さすがにGCだの現先だののレートが低い所で張り付いているせいか他の利付債(利付国債とか社債とか)のレートも低下気味ですしCP新発レートも下がり気味ですし、短国レートの低下が短期市場全般のレートに波及している感じでして、益々日銀バキューム効果オソロシスという展開になっておりましてもう何だかねという所ではございます。
まあ短い所は玉無芳一の上に今申し上げたようにレートが全般的に下がり気味になっておりますので、そういう所からしますと3Mの入札も堅調ですねまあ仕方ないですねということで。
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2014/03/18
ムーシャ先生またもお告げ更新とな。
http://www.musha.co.jp/short_comment/detail/117
2014年03月17日 ストラテジーブレティン 第117号
日銀はQQE2の準備を〜日銀に呼応してリスクテイクに参戦した長期投資家を失望させるな〜
その長期投資家というのは貴殿の事ではないでしょうかなどと思いますが、14000円台のレンジワークしているようにしか見えない中で異常な売られ方ですかそうですかという感じで色々とツッコミどころがががががが。
・・・・・ただ今回アレなのは従来下がると中国ガーとか下げの後付講釈および先行き下がる話をしていたのに今回はメインがクレクレになっている所。
ところで話は違うが(雑談ばっかですな)このニュースはワロタ。
http://sankei.jp.msn.com/politics/news/140316/stt14031621550002-n1.htm
「隗より始めよ、なのに…」自民はベア見送り 職員恨み節 2014.3.17 05:00
ま、経営厳しくて下げた分は昨年既に戻しているようですが、それにしても経済産業省からなんらかの対応があるんでしょうかああ収益挙げている企業じゃないから関係ないですか(棒)。
○市場関連雑談
・業態別当座預金残高
例によってZIP形式のご提供なのですが、PDFで出さなくなったのは何でですねんと思うのですが何か理由はあるのでせうか。
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/cabs/cabs.htm/
業態別の日銀当座預金残高(2月)
でまあこちらから数字を確認しますと、今月は万遍なく各業態の超過準備が拡大しておりまして、特段の特徴がありませんという内容になっていまして、まあ特徴が無いのが特徴なのかもしれませんなあという位しか感想が無い。2月積み期間(2/16〜3/15)と言いますと短国買入が盛大に実施されたというか絶賛継続した月なのですけれども、その間にどこかの超過準備が劇的に増えたという感じではなくて、まあ万遍なく増えたという事は短期市場における短国物無芳一状態によって短期資金が運用難になっているという状態が市場全体の状況になっており、この間に短国をどこかの業態が盛大にガメたというかというと(局地的にどこかの人がガメてはいると思いますが業態レベルまで見た場合にはそこまでのインパクトは無いという意味)そういう訳でも無かったのかねという所ですかねえ、よーわからんけど。
・そういえば先週の3MTB
先週の3MTBと言えば平均は2bp台ですけれども足切りはそこそこ流れて3bp台に乗ったという入札でしたが、メモで一つ忘れていたのがありましたので俺様備忘の為に再掲。
先週の3M
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20140313.htm
(1)応募額 22兆5,498億円
先々週の3M
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20140306.htm
(1)応募額 33兆3,155億円
発行額のうち価格競争入札部分は大体5.2〜5.3兆円なのですが、これに対しての応札額というのは最近は大体30兆円台前半というか33兆円前後で推移しているのですが、先週の3MTB入札では応札が22.5兆円しかありませんで、そらまあ落札も流れます罠という話になるのですが、さすがに有担保コールレートを意識するような3bp割れという水準になりますと「今のところは」ニーズががたっと落ちます罠というのが判明したという所でしょう。
でまあ先週金曜にありましたように貸出増加支援が3.5兆円出ましたけれども、まあそうは言いましても日銀様の短国買入バキューム攻撃は継続しますので、今後の短国需給もど〜せ強いんでしょというのと、短国のレートがゼロ近傍まで下がるという事になりますと、まあ既に流動性がだいぶ落ちて市場機能って何それおいしいのという状態ではありますが、日銀のMB拡大で市場にストレスを過剰に掛けてしまうという最早何のために緩和政策しているのか判らんぞな状態になりますので、そーゆー点でオペレーションの技術的限界がどうのこうのという話になり、短国を変えないなら長国を買えば良いじゃないという話が展開されるかもしれませんよね、とまあそういう話にはなりますので「レートが下がった時の短国の応札状況」というのも見ておくと話のネタにはなるかも知れませんよ(^^)。
しかMBが220兆円程度の所でこの有様という状況で本当に270兆円の積み上げ大丈夫なのかというのは非常に気になる所で、債券市場に関しても先般の輪番100億減額で交通事故みたいな相場に見られるように板がスカスカという事でMB積み上げの弊害が盛大に発生している訳でして、さすがにこれは異次元緩和をどう穏便に収拾するかという事を考えないと、政策の継続可能性もそうですけれども、それ以上に正常化過程が死ぬほど困難になってそっちでの弊害が大きくなるんじゃないのと思うのでした。
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2014/03/17
○オペ関連雑談
・短国買入は貫録の2兆円継続
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of140314.htm
国庫短期証券買入 20,000 2014年3月18日
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba140314.htm
国庫短期証券買入 45,483 20,005 0.002 0.004 90.9
ということで短国買入は普通に2兆円の継続となりまして、足切りは前日比甘となっていますが、木曜日の入札で玉が出た分はちゃっかり吸収(同じ銘柄かどうかは別だが)という運びになりましてGCレートとかは低下したみたいでもう需給的に玉がまともに出てくるタイミングが3M入札のタイミングしかございませんなあっはっはという所ですね。
ま、この前の輪番超長期減額と言い貫録の短国買入と言い、一々市場に配慮してられるか知らんがなという状態にオペの運営の方が進んでいますなあというのは把握しました。
・貸出増加支援オペ
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2014/rel140314a.pdf
貸出増加を支援するための資金供給の実施結果
(2014 年3 月実施分)
『付日における貸付予定総額34,653 億円
貸付先数 54 先』
3.5兆円ということは対象になる残高分ほぼほぼカバーした感じの貸出が出たんじゃないですかね。で、内訳は以下の通り。
『2.貸付(予定)総額および貸付先数の内訳
大手行 4 先 23,604 億円
地域金融機関等 50 先11,049 億円
合計 54 先 34,653 億円』
『3.貸付期間別の貸付(予定)額
1年 15,760 億円
2年 100 億円
3年 18,793 億円
合計 34,653 億円』
ということで、内訳見ててほーと思ったのは今回は1年と3年の借入が綺麗に割れている結果になっている事で、従来から2年はほぼ残高ゼロ近辺なのはまあ中途半端な年限だからという所なのでしょうけれども、1年の所の残高が多いのは何でなんじゃろと思って見るのでありました。
まあロールの時の金利が1年後だったらどう見ても0.10%だけれども2年や3年だと怪しいからという可能性を考えているのか、それとも担保繰りを柔軟に運営するとかとか思うのですが、もしかして昨年の1年固定金利オペのロール(落ちは4月からですが)の積りで入れているのかとか思いますと、今回の貸出増加支援の残高入って良かったねとは思いましたが、1年オペの方はきっちりと残高が落ちそうでして、日銀のMB積み上げ大作戦は今後もヒーコラという所で、それに煽られて短国市場もヒーコラの巻という事ですな。
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2014/03/14
武者先生お告げ投下のタイミングが凄すぎます・・・・・・・・・
http://www.musha.co.jp/short_comment/detail/116
2014年03月12日 ストラテジーブレティン 第116号
岩盤円安の先に起きる事
ということでメジャーSQの朝ですがおはぎゃあございますorzorzorz
○輪番であじゃぱー
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N2B8VC6TTDSC01.html
債券は下落、日銀買いオペ「10年超」減額を警戒−先物は一時急落も
更新日時: 2014/03/13 16:26 JST
『3月13日(ブルームバーグ):債券相場は下落。日本銀行がきょう実施した長期国債買い入れオペで、残存「10年超」を減額したことで需給悪化に対する警戒感から売りが優勢となった。現物債市場では超長期ゾーン中心に安くなり、先物は急落する場面があった。』(上記URLより)
ということで輪番オペの超長期が突如100億円減額オファー攻撃が来まして、ちょっとさがりましたねえああ仕方ないですねえとか思っていたらいきなり先物盛大に下落して1円安まで落ちたものの、すかさずホイホイ戻りましたけど、結局20銭程度安の水準までしかモドランチ会長となっておりまして、その後はその辺での推移。一旦戻ったりもしてましたが後場もう一発下がって結局18銭安で終了の巻となりました。
『日本取引所の高橋直也広報課長は、午前の取引で国債先物が急落した後にすぐに戻したことについて、「特にシステム面や取引面では問題はないようだ。通常の取引。誤発注という報告は来ていない」と説明した』(上記URLより)
まあこういう質問に対応しないといけない東証お疲れ様という所ですが、まあ下がって戻ったにしても全戻しじゃないですからそれなりに実弾もあったんでしょうな偶々誰かのストップロスに引っ掛かったとかのような気もするがそこはまあ詮索してもシャーナイナイなのでパス。
まあそれよりもアレなのはここもと「先生!債券先物ちゃんが息をしていないの!」状態になっておりまして、しかも現物債市場では入札と輪番が相場の材料というそれは材料というのかという状況になって、板がスカスカになっている中で交通事故みたいな動きで突如の急落という事案になっている事でして、まあどう見ても異次元緩和の副作用です本当にカムサハムニダという話ではなかろうかと申しますか、どうせMB270兆円までは無理してでも拡大するんでしょうけれども、その後政府や日銀の思惑通りに正常化が出来る環境になった際に余程注意しないと債券市場が何らかのアクシデンタルな動きであってもリアル北斗の拳状態になるリスクを見せてくれましたなといいだすのは大袈裟ですかそうですか。
ということで勢いでMB270兆円とか突っ込んでみたものの、短期市場はご案内の通りだわ債券市場までこの調子(そらまあ以前の量的緩和政策の債券市場バージョンやってるんですからそうなる訳ですが)だわという事で、いやまあ大規模買入継続しているうちは金融抑圧でも何でもやってますけれども、正常化という「帰るまでが遠足」の肝心のステージはどうやって収拾するのか非常に難しい所ではございますなという話で。
ということで一応輪番オファーはこちら。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of140313.htm
国債買入(残存期間5年超10年以下) 4,000 2014年3月20日
国債買入(残存期間10年超) 1,700 2014年3月20日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2014年3月17日 2014年6月9日
まあ超長期の輪番を減額したのは「買入国債の平均年限を7年程度とする」というディレクティブに関して忠実に運営した結果として、おそらく今月の超長期輪番の札の入り方から勘案すると平均残存年限が8年台に乗ってしまうのが確実なので、デュレーション調整の為に100億円減額したという単純に技術的な問題だとは思うのですよね。
まあ前回もそんな形で超長期輪番を200億円減額した訳ですが、前回減額した時はその前の月の買入平均年限が8年を超えていたというのが公表された保有残高の一覧から逆算すると明らかで、市場の中の人たちもそういう事実があるというのが分かっていましたので、減額そのものはサプライズでしたけれども、「まあそんなものか」という事でナンジャソラとなりながらも一応話としては判ったという所だったのですよね。
然るに今回に関してですが、直近公表された先月末の国債保有残高一覧から見ますと、先月の買入平均残存は7.92年位になっておりまして、平均残存期間が短くなりましたね輪番減額して良かったですねという認識になっていた所でして、月中の買入銘柄がどうなっているのかに関して当然ながら市場の方は判らないのですから、今回の減額は市場的に見たら闇討ちというか不意打ちにも程がある訳でございまして、突如闇討ちされたらそら相場が不安定になります罠という話で、まあ輪番減額⇒誰かが実弾売り⇒実弾来たから先物ヘッジ⇒何か交通事故みたいな流れでヒャッハーとかそういう話になったんじゃネーノとは思いますが、いずれにせよ輪番の闇討ち減額なかりせばこういう話にもならんと思う次第。
まあ何ですな、輪番に関しては以前出した買入予定額の紙がありますが、こういう感じで不意打ちで逸脱しかも減額とかされますと市場に無用のボラを与えるだけの話になりまして、只でなくさえ大規模買入で市場の流動性を枯渇させている中ですからボラ与えた途端に交通事故でピャーとか勘弁して欲しい所であります。
つーかですな、そもそも論として輪番の月額購入予定表って昨年基準の目標残高をベースにして作っていまして、あの時は2013年3月末の国債買入残高が輪番と基金で91兆円だった所に対して12月末に140兆円にしようというペースで、今年の場合は年末で142兆円(141.6兆な)の所を12月末で190兆円にするというペースだからして、そもそも論として表を作り変えて改めて計算しなおした方が良いんじゃないですかという感じはする所でして、今回のような調子でダマテンで買入フローを減額する方向で調整を行うというのが市場にとっては一番「予見可能性を下げる」方向でして、何せ市場の動くネタが入札と輪番しか無いという状況の元では、今回のようなダマテン減額調整攻撃をするのが一番市場が困るパターンとなると思うので、今後はもうちょっとこうその辺考慮した運営を願いたい物だと存じます。
まあ輪番100億減額だけでこの有様で、ってまあ輪番100億で債券先物1円下がるという訳では無くて複合事故みたいなもんでしょうが、年寄りはこういうのを見ると運用部買入の月1000億円ぽっちの停止で先物が最終的に10円以上下がるというお洒落な事案があった件をつい思い出してしまう次第(ちなみにあの時もその前に東証が債券先物のシステム変更して値付けがおかしくなって先物の流動性が極端に無くなって現物の流動性が無くなったという背景があったのだが)でして、流動性の無くなった市場というのはほんのちょっとしたことで大雪崩になるリスクがあるという片鱗を見せたんですかねえとか言うのは杞憂だと良いのですけど、まあ将来の出口政策と言いますか、異次元緩和の大風呂敷の畳み方に関して政策ロジックだけではなくオペレーション的な課題も見せてくれたのではないでしょうかねえ。
#4月から超長期先物始まって先物の板が分散した場合どうなるのかはあまり考えないことにします。
何せ日銀におかれましてはシャチョーが「ストックビュー」での説明をしているだけに、ストックを中心に考えるとどうしてもフローがグシャグシャになりやすいのですが、まあその「量的緩和」というロジックからしたらそらまあ「量」の方が重要ですし、中長期的に量が定量的に効果があるんちゃいますかという方が普通に理屈として通っているとは思う(なお置物理論によりますと今頃この量が効果を発揮して以下同文)のですが、まあ売買している身にとってみましてはやはり流通市場でのフローの方が短期的には全力で影響がある話ですので、もうちょっとこの辺のバランス何とかならんのかねという気はする所なのでありました。まあ難しい話ですけど。
○3か月短国入札
ヒャッハー
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20140313.htm
(3)募入最低価格 99円99銭1厘5毛 (募入最高利回り) (0.0340%)
(4)募入最低価格における案分比率 87.5541%
(5)募入平均価格 99円99銭2厘8毛 (募入平均利回り) (0.0288%)
・・・・・・・・と思ったらやはり3bp割れのニーズは限定的だったようで、足切りは流れたぜヒャッハーと思ったのですが、良く良く考えてみるとこの足切り3.4bpというのは先週のヒャッハー入札の足切りと同じ水準で、これでも大概に金利が低いという事実は厳然としてあるのでした。
でまあ新発が出ると発行日のGCとかも上昇してくれるのですが、新発が出た翌日には毎度お馴染みの日銀攻撃がダイソン掃除機の如く登場し、市場の中を高速回転しながら盛大に短国を吸引してしまいますので、ど〜せ需給が締まる上に来週には国債大量償還デーが待っておりますのでアヒャヒャヒャヒャという所ですな。
ま、足切りが3に乗ったのは今の所3bp割れのニーズはさすがに限定的というのが見えたという話で、そういう意味でのインプリケーションはあったという所ですにゃ。
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2014/03/10
○何とかの一つ覚えのように短国ェ・・・・・・・・・
金曜の短国買入は減額するのではとの予想も一部にありましたが誠に遺憾なことに2兆円の買入を継続の巻。
オペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of140307.htm
国庫短期証券買入 20,000 2014年3月11日
国債買入(残存期間1年以下) 1,100 2014年3月11日
国債買入(残存期間10年超) 1,800 2014年3月11日
落札結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba140307.htm
国庫短期証券買入 40,940 20,003 -0.007 -0.004 42.9
国債買入(残存期間1年以下) 2,396 1,102 -0.002 0.000 60.9
国債買入(残存期間10年超) 4,487 1,804 0.013 0.017 27.8
ということで落札結果は平均4糸強の足切り7糸強まで入ってまして、これは結構強めの所まで入りましたなという所でして、新発3Mもこれは強い所まで入りましたぞなという所ですけれども、流れっぷりから見ると新発3Mの応札が少なめだったのかも知れませんなあという感じはしますが実際に札を見れる訳では無いのでよーわからんけどな。
でまあ金曜は新発3Mが何と2.3bpとかで出合っていたようで、中長期の方がこう日々カーブのケツだけはちょっと動くけど先物とか先生先物ちゃんが息をしていないの状態になっていてウゴカンチ会長な中では短国のこの調子は異彩を放っているせいかベンダーでもニュースっちゅうか話題になっていたりしてますな、うんうん。
まー今月の場合は日銀の短国買入が先月末のオファー2兆円というのを見せられて、3月の需給逼迫が全力で危惧されて来ましたので、そーゆー意味では期末の残高確保の動きが前倒しになっている可能性はあるのですけれども、まあ現実問題としてそれ以外に日銀の買入残高が拡大しているというのもありますからして(フローも増えてますが)、まあこれはアチャーですわという所ですな。
期末の残高確保の動きで嵩上げされているのでしたら期初になると需給はやや緩んでくれるかも知れませんが、まあそれよりも貸出支援関連オペの残高をバカスカ伸ばして頂きませんと短国買入に掛かる負担というのは本質的には変わらないという事になりまして、MBを積み上げる中で低金利恒常化とかもアレですし、マイナスとか間違って付いてしまうとまあ特定銘柄が瞬間芸で付くのなら局地的な話で済みますが、ある程度全体的に恒常的な感じで推移しますと、それはそれで色々と不具合が生じるのですけれども、短国金利の低下がベンダーとかで話題になる中でのコメント見たらセルサイドの人たちのコメント的にマイナス金利無問題とかゆーのがありましたが、商品有価証券的な見方ではそらまあそうかも知れんが、世の中それだけではございませんのでやはりまあ不具合というものが生じると思われますので、とりあえず三途の川で沐浴をされて心を洗って来られる事を推奨させて頂きたいと存じます。
しかしまあ短国レートが馬鹿低下する状況まで短国買入拡大して市場にストレス掛けてまでMB増やしてそれは何の意味があるんでちゅかねえという気はするのですが、短期市場に掛けるストレスを軽減するという事を考えると貸出増加支援もこの際2倍とか言わないで10倍くらいオッケーにするとか、海外中銀の日銀デポに付利して短国買入圧力を軽減するとかして、よーは物理的な短国成行買い圧力を減らせば需給はちったあ改善するとは思いますが、まあ貸出支援関連の拡大ならともかく、海外中銀のデポに付利とか量的拡大をやりやすくはなるものの、それは金利的には上昇要因(そらまあ短国需給を緩和しようという観点で考えるからそうなるのは当然だが)になるので、益々何のためにMB拡大しますねんという話になりますな(大汗)。
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2014/03/07
○短国ェ・・・・・・・・・・・
昨日は30年国債入札で超長期ゾーンは動いたけど先物は瞬間10銭位動いておーと思ったらやたら底堅くて結局昨日も引値は10銭以内の巻とかなっておられましたが、一方で着実にヒャッハーとなっているのが短国ちゃん。
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20140306.htm
(3)募入最低価格 99円99銭1厘5毛(募入最高利回り)(0.0340%)
(4)募入最低価格における案分比率 60.0541%
(5)募入平均価格 99円99銭1厘8毛(募入平均利回り)(0.0328%)
前場引けが3.3bpの出合いでオファーとなっていた訳ですが、一応0.0340%の所まで入って按分60%ですかそうですかという結果だったものの、いわゆる不明玉がやたら多くて(3.4兆円とか)うーむこれはとか思ってたら2.7bpの出合いとかになって引けは3bpとかおそロシアな展開になっております。
どこの有担保コールだというレートになっているのは去年の3月にもそんな事がありましたけれども、去年の3月の場合は異次元緩和実施待ったなし状態の中で、実際に何が起こるのかワカランチ会長という状態でして、間違って異次元とか言って超過準備付利下げたり撤廃されたりしたらテラヤバスという思惑もあったのでターム物となります短国の金利が低下するのはまあ有りだったのですが、今年の場合さすがにここから付利金利の引き下げとかやる可能性皆無(やったら間違いなくMB拡大政策が崩壊します)なので、そういう意味で金融政策の先行き見通しベースなどでの金利低下なのでは無く、単に日銀がMB拡大の為に馬鹿買いをしているから金利が無理矢理下がっているという話なのがアレという事ですな。
でまあ2.7bpとかやってて引けが3bpとかなのですが、どこからどこまでがマジ買いなのか煽りんちょの買いなのかがワカランチ会長ではございますけれども、まあ今日の短国買入も3Mの新発が(不明玉の人たちがそのままガメ無い限り)打ち込まれて結局3Mカレントは物無芳一となるんですなあという所で、今月は引き続きヒャッハーな短国市場となるのですなナムナムという結果で。
なおGCレートは発行要因でちと上昇してまして、現物の利回りだけこの調子だと中々大変ですなあと思うのでありました。
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2014/03/06
だいたい雑談ですいませんすいません。
○市場メモと関連して追加緩和する手段の雑考
・6MTB入札ェ・・・・・・・・・・
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20140305.htm
(3)募入最低価格 99円98銭2厘 (募入最高利回り)(0.0357%)
(4)募入最低価格における案分比率 7.8707%
(5)募入平均価格 99円98銭3厘 (募入平均利回り)(0.0337%)
ということでまあ短国物無芳一なのでシャーナイナイなのですけれども、平均は3.5bpを切るレートとかになりやがりまして、足切りで3.5bpに乗っていますが按分7.9%と薄い按分でございまして、実質的には3.37bpの札がメインという事ですねわかりますという結果でまあ流れもしないしセカンダリーも確り(カバーニーズみたいな感じですけど)という結果になりましたな。
でもって本日は3Mの入札があるのですが、まあこの調子で物無し状態となっているとあまり流れるとも思えずで3bp台の半ばあたりからご相談という話でしょうし、流れると言っても4bpとかそういう話になるのでもう何だかねという所でございまして、今月頑張ってMB積み上げの短国買入攻撃が来るとまあろくすっぽレート上がらないどころか下がるリスクがががががという話ですなナムナム。
ちなみに今月償還物に関しては日銀の保有なんぼですねんと思ってみますと、昨日の6Mと今日の3Mの折り返し元の銘柄に相当する6Mの394回債が13,270億円、3Mの414回債が14,332億円となっていまして、この分に関しては(日銀に嵌っているのですから)償還ロールのニーズが無い筈なのですが、まあ3.5兆円のうち1.3兆円が日銀に沈んでいて普通に市中にあるのが2.2兆円しか無い筈なのにこの堅調入札というのが昨日の結果でございましたので、5.7兆円の入札であります所の3M入札もどう見ても堅調です本当にカムサハムニダという所ですな、うんうん。
なお、日銀保有の3月償還物の残高は先月末の数値によりますと89515億円となっていますので、まあ確かに日銀保有分の残高維持でも9兆購入とかそういう話になるからそこそこ買いが来る罠とか思いつつ見ている訳ですが、まだここから270兆円に向けて残高拡大しないと行けない訳でして、うち長期国債で50兆円だから残り20兆円積まないと行けなくて、長期国債買入以外の積み上げが本当に20兆円出来るのかねという気がだいぶしてくる今日この頃なのでありました。
とは言いましても長期国債の買入明細の方を見ましても結局流動性のあるカレントしか入ってこないという状況で、長期国債買入攻撃によって市場の流動性が極端に低下してきているのは顕著な訳でして、長期国債の買入をこれ以上増やすとかゆーのも中々難しい話で、1−5年の所はもう少し買入余地がありそうですが、特に長期ゾーンとかこれ以上拡大するとマジで流動性が皆無になりそうですから10兆とか増やすのかなり難しいですよねとか思いますとそもそもの270兆円という大風呂敷が大風呂敷過ぎましたねどうしましょという所ですな、うんうん。
・債券先物ェ・・・・・・・・・・
昨日の債券先物は前日比10銭安で引けておりまして、10年カレントの引けが1毛5糸甘とかなっていて前日比動いたじゃんとか思ってしまうのが悲しいのですが、良く良く見たら債券先物の引けが前日比10銭動いたのが2月20日の16銭高以来という残念な話。
では昨日は動いたのかというと日中の高安が6銭しか無くて、日中のティックチャートとか見ていると泣きそうになってしまう訳で、これまた日銀買入効果でマーケットのボラを下げていると言えば聞こえが良いのですが、どう見ても無茶振り状態になってきてますよねという所でして、まあこの手の市場動向を見ると追加緩和でMBを拡大するとか相当無理な話で、国債の買入もそんなに増やせないでしょとか考えると、実は量的な意味での追加緩和ってまあ技術的にも市場に与えるストレス的にも難しいですよねという話になります罠。
・つーことで追加緩和と言いましてもという話になるのだが
とまあつらつらと最近のアチャーな市場を見てて思うのですが、いやマジでこんな調子で市場にストレス掛けながら量的拡大で金融緩和でございとやっておりますと、いずれ実施しないといけない筈の金融正常化という話になった場合にどんだけおそロシアになるのかと思う訳で、これ以上何の追加しますねんというのが債券および短期市場の技術的な観点からのイメージだと思うのですけれども、追加緩和がどうのこうの言ってる人たちって実際に何を実施するという事になるんでしょうかねえという所です。
ま、どどーんと増やせるのETF位しか無いですよねとかそういう話になると思う(MB増やさないで長期と短期を若干振替するのは出来そうですが、1−5年の買入を増やして年間に直して数兆円のオーダーですよねえ)ので、もうこうなったら成長基盤オペを無理矢理何かにこじつけて金融機関に「押し貸し」でもしないといけませんねというか、そもそも量で勝負方式の追加緩和は難しいっすよねえとゆー所ですな、うんうん。
ただまあ従来の説明が「MB増やして長期国債買って異次元緩和で期待の転換を図って期待インフレを上げて実質金利を下げて」という理屈で勝負していただけに、いずれ追加緩和のようなものを出すとなった場合にはどう見ても従来のロジックでは説明できない方法を取らざるを得なくなりますし、そもそも「2年で目標達成」という話をしている以上、時間軸の長期化という政策は取れないですし、大体からしてMB270兆円達成にも相当のストレスが掛かっているのにこれに70兆円おかわりとかどこからどう考えてもミッションインポッシブルなので時間軸の長期化自体が物理的に無理という感じになって参りましたよね、とまあ考えるとどこぞの逆さ絵先生張りに「前のロジックを有耶無耶のうちに無かったことにする」攻撃をせざるを得ない訳です。でまあその中で最近執行部以外の審議委員の方々が異次元緩和の量で勝負ロジックだけではなく、成長基盤強化だのそもそも物価が単に上昇すれば良いもんじゃないですよねとか、(本来はそれが筋だと思うのですが)異次元じゃない白麿ロジックを出してきているのはその露払いですかそうですか、と考えると中々味わいが深い訳ですな。
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2014/03/05
○市場関連計数ネタ
・日銀当座預金増減要因見込み計数
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/fm/juqp/juqp1403.htm/
日銀当座預金増減要因(2014年3月見込み)
3月の資金過不足は国債償還要因とオペ要因を含めて1兆円程度の不足ということで、先月とは様変わりの筈なのですが、ここから今月は長期国債買入がたぶん6兆円台の後半位入って、貸出増加支援オペも入る一方で短国買入も2兆円ペースを維持するとなった場合には3月は順当に行けば4回入りますという事で、3月は相当の積み上げになりそうです。
なお、固定金利オペの期落ちが3月中に5本計2.8兆円程度ありまして、うち1回目の分は若干の増額ロールとなる3310億円のロールになりましたので、間違って全部落ちて2.5兆円減額になります。
あと、貸出増加支援オペがどれだけ出るのかはさっぱりワカランチ会長ではあるのですけれども・・・・・・・
http://www.boj.or.jp/mopo/measures/term_cond/yoryo81.htm/
貸出支援基金の運営として行う貸出増加を支援するための資金供給基本要領
『9. 貸付限度額
貸付実行日毎の貸付先毎の貸付限度額は、次の(1)から(2)を控除した金額相当額とする。ただし、貸付先が借り換えを希望する場合には、次の(1)から(2)を控除した金額相当額と借り換えの対象となる貸付けの金額とを比較して、いずれか小さい方の金額の範囲内でこれに応じる。
(1) 当該貸付先による平成24年10月から12月までの各月末における貸出(政府に対する貸出、地方自治体に対する貸出ならびに金融機関等および預金保険機構その他の別に定める公的法人に対する貸出を除く。以下同じ。)の残高の平均額に対する、貸付毎に別に定める四半期の各月末における貸出の残高の平均額の増加額
(2) 当該貸付先に対する、この基本要領に基づく貸付残高』
ということですけれども、
http://www.boj.or.jp/statistics/dl/depo/kashi/index.htm/
貸出・預金動向
ここの辺りの数値とか、この計数に関する時系列データを拾ったりして計算しますと(2012年の分は時系列データサイトの方を見に行かないといけないので)2012年10月〜12月の貸出金平残の銀行計というのを平均すると460兆9427億円で、2013年10月〜12月(今回のオファー時点での基準となる残高)の同数値が470兆9259億円になると思いますので、そこの数値を拾うと約10兆円という数字になりますな。
#なお拾っている数字が平残で、実際は末残ベースですし、そもそもこのオペ先自体が全金融機関対象ではなくて銀行、信用金庫など92先となっていますし、上記貸出計数に関してはそもそも貸出増加支援オペ対象にならない貸出も含まれていますので念の為
んでまあ営業毎旬報告を見ますと
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2014/ac140228.htm/
(別表2)の『「貸出支援基金」の内訳』を見ますと、貸出増加支援オペの残高が5兆843億円になっていますので、貸出増加支援オペ自体は全部出て5兆円までは行かないけれども、3兆から4兆位は出るのかもしれませんなよー知らんが(これ貸出先別計数とかどこかで公表されていると思うのでその辺を拾って回るともう少しちゃんと出せるのですが安直コースで勘弁)という所ですかねえ。
となりますと、恐らく貸出増加支援オペと固定金利オペのネットアウトもプラスとなりそうでして、そうなりますと今月はまたMBが盛大に拡大するという話になるんですかねえ。いやまあ確かに4月に固定金利オペがバカスカ落ちるので3月に積んでも4月に落ちが来るというのもあるのですけれども、いやー何と申しますかという所ではございます。
・国債の銘柄別残高
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mei/mei.htm/
例によってここからZIPで落として表計算ソフトに出してヘコヘコと計算するのですが、最近は輪番is需給イベントという事になっておりますので、何とかストだけではなく皆さんヘコヘコと計算しておられると思いますので今さらあたくしが申し上げても何ですが俺様メモという事で。
えーっとですな、前月との比較をして見たら最早笑ってしまうしかないのですが、差分を取ると買入年限のケツのカレント銘柄ばかり入っていまして、10年332回が20875億円、5年116回が10632億円、40年6回が532億円となっていましてナンジャソラという所ですが、20年カレントとか輪番の年限の切り方的には両端じゃないのですけれども、入札のタイミングとその時の状況的に入りやすかったと思われる20年147回が5810億円とそこそこ。ちなみにで30年41回は138億円となっていますという事で、まあ結局の所輪番が新発銘柄の大打ち込み大会になっているという状況となっております。
でもって平均残存年限なのですが、めんどいから償還日と2月28日の差分を365で割って年限を出すというアバウト方式で差分の加重平均を取ったら、アタクシの計算(およびタイピングと数字コピペ)が間違って居なければ(寝る前にヘコヘコ計算したので内容無保証)70096億円の買入分の平均残存が7.928年という数字になりましたがどうでしょうかね。
ということで、まあ先月の謎の超長期買入200億円減額攻撃が見事に効を奏しまして買入銘柄の平均残存は当月月末基準で見た場合には6年〜8年のレンジ内に綺麗に収まってとても良かったですね(棒読み)という所ではございます。
なお、来年の金融政策という意味ではMB拡大だったらそんなに悩まなくても良いのですが、そうじゃ無い場合には償還スケジュールとの兼ね合いでMBがどの位維持できるのかとか、国債買入残高を維持するペースは何ぼですねんという計算をヒマな時に行う所存。
・短期国債残高
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/tmei/tmei.htm/
これまた表計算ソフトに落として差分を取ったり残高計算してみますと、先月発行の1年TBでありますところの432回が9800億円入っていまして、1年物が買えてよかったですね(棒読み)という所でございますが、残高ベースで見ますと年末残高に跳ねる1年TB2銘柄の残高合計が24940億円となっておりまして、残高積み上げはそうは簡単に進みませんなあという所ですな。
で、4月の償還分って結構少ないのですが、これは12月に買入を絞った分の影響なのですけれども、MB200兆円の着地が見えたから減らしたというのもあるんでしょうが、良く考えたら4月には固定金利オペ1年物の落ちがバカスカ来るからその分を勘案して償還を減らそうとしていたんですか今頃気が付きましたすいませんすいません。
ま、その辺も勘案すると将来の償還デコボコを作らないようにという事で、短国買入のペースは遺憾ながらそう簡単に落とせないんでしょうなあ。で、短国市場が期末にヒャッハーということですかオラシラネ。
・MBは無事に拡大だがまだ足りぬということか
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mb/base1402.pdf
2月は平残、末残共にMB拡大していまして、末残ベースで204兆7525億円となっておりまして、まあ順調に拡大していますねという所ですが、年間70兆円という目標からしますと2か月経っているのですから6分の1、つまり10兆円以上は稼いでいないと数字上宜しくないという事になりますな。
んでもって3月に70兆円の4分の1稼ぐという話でしたら、17.5兆円を稼ぐという話になるので、ここから13兆稼ぐからやっぱり短国買入はそんなに減らせませんねとかそういう話ですかいなという気もするが、この辺は何をどう計画しているのやら良くワカランチ会長でしゅ。
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2014/03/03
○短国買入ェ・・・・・・・・
金曜のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of140228.htm
国庫短期証券買入 20,000 2014年3月4日
国債買入(残存期間1年超3年以下) 2,500 2014年3月4日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 2,500 2014年3月4日
国債買入(変動利付債) 1,400 2014年3月4日
ということで3月渡し一発目の短国買入は堂々の2兆円オファーとなりまして、3月の想定される資金需給からするとそんなペースでオペを打たなくてもMBの積み上げは可能な筈なのですが、どんだけMB積み上げる気なんじゃというオファー額。
なおオペ結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba140228.htm
国庫短期証券買入 52,111 20,003 -0.004 -0.002 42.6
国債買入(残存期間1年超3年以下) 10,913 2,503 0.001 0.002 28.2
国債買入(残存期間3年超5年以下) 12,113 2,506 0.000 0.001 33.3
国債買入(変動利付債) 5,219 1,401 -0.060 -0.082 80.3
2糸強平均の足切り4糸強ということでまあ順当に堅調な結果になっておりますが、何せ金曜は前場から3Mの短国が3.5bpレベルで出合っていたりしてまして、ただでなくさえ短国市場強い状況になっている訳ですが、特段市場の状況には気にせずに2兆円の買入を突っ込んでくるというのはどうしたんじゃという所なのですが、今3か月をせっせと買っても12月末の残高に跳ねる訳では無くて、それどころか償還が3か月後に来るのですからその分を買入しないといけなくなって、フローベースの買入が更に増えてしまうというケージの中でクルクル回る短国買入ハムスター状態になってしまう悪寒なのですが、資金需給的にそこまで買わなくてもMB残高の2月末対比の積み上げが可能なはずの所でどどーんと買入を入れてくるというのはちょっとふーんという感じではあります。
まあ3月は期末月で、期末独特の残高調整ニーズでの短国買い(とか買現先とか)のニーズがあるというのは調節の中の人も十分ご承知だと思いますが、そんな中で2兆円の買入を堂々打ち込んで来た(まあ資金需給見通しが出てから変わるかもしれないけど)訳でして、仮にこのペースで買入を実施すると3月の短国市場はかなりヒャッハーなことになってしまうと懸念されるのですが、そこまでして短国を買いに行くのはどうしてなのという所です。まあ市場の金利形成とか需給とか知らんがなそれよりもMBを兎に角積みたいという事かも知れませんが、買入大攻撃によって短国の利回りが盛大に低下してくると「短国買入の限界が出てきた」という話になって、今度はマリーアントワネット張りに「短国が買えないなら長国を買えばいいじゃない」という話になって、輪番拡大の思惑という話になるんじゃネーノという話になる次第。
つーかですな、水曜の輪番で超長期を謎の200億円買入縮小とか微妙にクソ細かい(たぶん)デュレーション調整をしている側から短国買入の方は市場動向知らんがなとばかりに盛大に2兆円の買入を行うというこのざっくり振りの落差があまりにも禿しいのは何なんですねんという所ではございますな、うんうん。
なおデュレーションが気になるのであれば、超長期の買入を減らすよりも中短期部分の買入を増やせば短期のオペに掛かる負担も減る(1〜3年買っておけばその分そのまま年末のMB残高に跳ねるのだから短国オペへの負担が減るし、そうは言っても短いですから将来的なバランスシート負担も小さいでしょ)と思うのですがどうでしょうかね。
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2014/02/28
○市場メモ
・3MTBェ・・・・・・・・・・・
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20140227.htm
(3)募入最低価格 99円99銭0厘0毛 (募入最高利回り) (0.0401%)
(4)募入最低価格における案分比率 25.8790%
(5)募入平均価格 99円99銭0厘3毛 (募入平均利回り) (0.0389%)
ということで平均落札堂々の4bp割れとなりまして、もう何だかねという感じでございますけれども、何せ需給がやたらと良いので致し方なしという所っすけど、この調子で逝って貸出支援オペが伸びなかった場合に恐怖の短国レートマイナスという話がまたぞろ出てくるわなとか、そもそもそういう状況でMB残高を積み上げる意味は何なんでしょとか、短国がマイナスに突っ込む位なら長期国債の買入を増やせばいいんじゃネーノ的な思惑とか、まあ色々とオモシロ事案が発生する流れも想定される訳で。
まー3月は国債償還要因もあるので資金需給的には短国買入をバカスカ実施しなくても良い筈なのですが、一方で期末要因の買いニーズがどの位あるのかというバランスになるのですかよく分かりませんという所で。
なお2年国債入札も堅調の巻で引値は7bpになっておりましたな。
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/2013/resul083.htm
(3)募入最低価格 100円05銭0厘 (募入最高利回り)(0.074%)
(4)募入最低価格における案分比率 49.7513%
(5)募入平均価格 100円05銭2厘 (募入平均利回り)(0.073%)
というメモ。
#なお超長期は輪番200億円減額の影響かどうか知らんが後ろの方が弱かったみたいですな
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2014/02/27
○市場雑談である
・超長期の輪番を200億円減額だと??
昨日の債券市場に謎の衝撃が走った事案について。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of140226.htm
国債買入(残存期間5年超10年以下) 4,000 2014年2月28日
国債買入(残存期間10年超) 1,800 2014年2月28日
国債補完供給(国債売現先)・即日(注3) 532 2014年2月26日 2014年2月27日
>国債買入(残存期間10年超) 1,800 2014年2月28日
>国債買入(残存期間10年超) 1,800 2014年2月28日
>国債買入(残存期間10年超) 1,800 2014年2月28日
・・・・・・・・・・・ということで従来2000億円でオファーされていた超長期の輪番ですが、突如今回のオファーで1800億円という謎の減額を行いまして、債券市場びっくりして超長期が弱くなるわ先物が下がるわ(つーてもまあ10銭少々だが)という展開となりました。
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/rel130530b.pdf
2013年5月30日 日本銀行金融市場局
当面の長期国債買入れの運営について
こちらにありますように(新しいのが出ていない以上これが生きているという建付け)長期国債買入の運営については紙が出ていまして、これに対しまして以前もダマテンで「程度」のレンジを割る買入オファー運営にしてそのまま継続しているという事案(5年〜10年のオファーが4000億円になっている部分ね)がありましたが、今回もまたこの事案炸裂という事で、まあ今回だけの一発措置なら200億円一発だけという話になりますが、過去の例からすると今後のオファー額が1800億円で継続という事になると思われますので、そうしますと月額1000億円の買入減額になりますかそうですかという話になりますのでまあ一応そら反応する罠という所です。
まあ「程度」なのだからずれますよというのは判るのですが、そもそも買入大攻撃で需給が良くなっている長期ゾーンと違いまして、超長期の場合は発行も増える方向になっていて必ずしも常に需給が良いという状況でも無いので、うーんこのという所ではありまして、何でまた超長期減額するかなという所ですし、減らすなら減らすで事前にアナウンスしてから500億円位の刻みで実施するなら判るのですが、「ダマテンで200億円」というのが微調整っぽくて何でそこでそういう細かいことをするのかねと思ってしまいます次第。
とりあえず1月の買入実績的に買入銘柄の平均残存年限が8年を超えていたし、まだこっちサイドでは確認できないけれどもどうせ2月も似たようなペースで推移しているという事なんでしょうから、まあそういう背景で買入平均残存を調整したくて、そうは言っても全体の買入を思いっきり下げる訳にも行かないし、5-10年は既に「当面の長期国債買入れの運営について」の数字を500億円割っているし、紙も何も出さないで調整するなら超長期をちょっと減額するしか無いというのは判るのですが、それにしてもこれで2度目ですし、大体からしてストック重視の話を政策委員の方々がしている事でもありますので、昨年5月30日の紙について練り直した方が良いんじゃないでしょうかねえと思うのですよ。
しかしまあ何ですな、買入年限が短い方にぶれるとQQEの異次元国債買入における緩和が足りないという話になるのでイクナイですけれども、年限長い方にぶれる分には別に文句を言う人も居ないと思うのですけれども、そこでわざわざ超長期の買入を微調整して年限を合わせに行こうとする所が何というか残念感を漂わせてしまう所でして、まあ実行部隊からしたらそういう文句言われてもこっちは7年程度と言われているんだから8年超の状況を放置するわけにも行かんずらとゆー所ではあると思いますが、板挟みでナムナムという所でございますな、うんうん。
・短国入札でございますが
本日は3MTBの入札ですが、先週はMPMを受けて一旦金利が上昇した短国ちゃんは誠に惜しいことにまたまた需給が逼迫しやがりまして、4bpカツカツという所まで金利が低下しているようで入札がどうみてもヒャッハーになりそうな展開。
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140226-00000541-san-bus_all
主要大手銀行、成長支援融資を拡充へ 日銀の「貸出支援基金」拡充に対応
産経新聞 2月26日(水)16時22分配信
ということで、貸出支援基金拡充対応が大手行さんで行われておりまして、この貸出が伸びて頂きまして貸出支援基金の残高が相応に伸びて頂きますと、短期のオペに掛かる負担が軽くなるのですが、冷静に考えると貸出支援基金の残高が伸びる前に固定金利オペの3か月とかのニーズが更に無くなる(大体からして貸出支援基金の方で枠を使えるのであれば固定金利オペの3か月とかもしかして1年とか実施されても共通担保の無駄遣いになる(貸出支援オペは共通担保が無いと枠があっても使えませんから)のでニーズが更に下がるでしょと思われる)と思われますので、3月期末要因と合わせてヒャッハー相場になるのではというガクブル展開も想定の上さてどうなるでしょという所ですなorzorzorz
なお、この成長支援融資の基金が既存貸出からの振替で終わってしまうというような残念な事にならないように願いたいのですが実際どうなるのやら。
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2014/02/25
○すっかりサボっていたのですが市場メモなどの雑談
・金曜の話ですけど短国買入
金曜の短国買入。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of140221.htm
国庫短期証券買入 25,000 2014年2月25日
先週は確かにMPMを受けて木曜の3M入札では5bp台の落札になったものの、実際問題としてはその前にもっと弱めだった所に対して強い入札でその後5bp割れ水準に金利低下とかしていまして、まあ短国市場は相変わらずの好需給ですねという状況だというのに何故か短国買入が増額になるの巻。
つーことで何でですねんという話なのですが、先月MBが末残ベースで増えなかったのを気にして念の為バッファを取りに行っているのか、それとも先週は月曜に1年TBの入札があって落札が結構偏っていて市場状況から勘案したら業者の持ちになっているっぽいから、その業者から1年TBを買い入れて今年の年末残高を稼ぎたいというのがあるのか知らんが、というか普通に考えてその2つの理由しか思い浮かばないのですが、いずれにせよMB目標達成の調整玉だからシャーナイナイですし、MB目標達成がまず第一の行動原則だから仕方ないのではありますが、市場の需給動向とか知らんがなという豪気な動きには誠に遺憾とゆー所ではございますな。
3月の貸出増加支援オペでどの位の札が入るか次第で短国買入に掛かる負担が変わってくるとは思うのですが、何せ3月は通常ベースの買いニーズの他に決算要因での短国ニーズというオソロシスな物が発生すやすい傾向にありますので、ここから3末に向けては緊張というか絶望感の強い展開になるんですかねえ、よー知らんけど。
・超どうでも良いがムーシャ先生
ムーシャ先生がまたお告げとな。
http://www.musha.co.jp/5255
2014年2月24日
ストラテジーブレティン (115号)
年初のテクニカル調整は終わったか
先般の東京株式市場の下げはテクニカルな物に過ぎないとの事ですが、えーっとすいません先生ついこの前こんな御託宣を出されていた筈ですが。
http://www.musha.co.jp/5214
2014年2月4日
ストラテジーブレティン (113号)
市場の懸念は米中の需要不足
年初からのドテンがこれで2回目になりますが、何ぼ何でもこのサイクルで来ますと、どこぞの溜池山王証券様(仮称)におかれましては引導を渡して差し上げた方が宜しいのではないかと存じますが、その前に先生に思いっきり弱気レポートを出していただかないと困りますな。
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2014/02/21
○市場雑談というか短期関連雑談メモ
今般の施策ですけれども、貸出増加支援部分に関して現在未使用になっている枠が3月オファー分までしか使えないという事になりますので、3月にそこそこ貸出増加支援の利用が拡大しますと、その分短国買入とか固定金利オペとかの運営が楽になる可能性があります。
つーのはまあ短期の人は施策の内容見たら3分以内には判る筈ですので(^^)、とりあえず月曜の1年TB入札0.04%割れに見られたような「短国マイナス金利突入の恐怖」はやや(かだいぶかは知らん)緩和されたと思われまして、施策公表後からは短国レートやら2年の金利やらが上昇していた(2年の金利が上昇するには玉が出た出た玉が出た♪が必要なのでその結果GCレートも上昇していましたけれども)ので、昨日の3M入札は6bp行くか位の話まで逝ったようですが・・・・・・・・・
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20140220.htm
(3)募入最低価格 99円98銭5厘5毛 (募入最高利回り)(0.0581%)
(4)募入最低価格における案分比率 15.8996%
(5)募入平均価格 99円98銭6厘5毛 (募入平均利回り)(0.0541%)
ということで結局強めの決着になって、しかも空振りの人が居たようでその後セカンダリーでは5bp割れの巻となっていたようで、そらまあ先々では短期のオペが楽になるかも知れませんが、現実問題としての足元での需給には影響ないですもんねという残念な事案が発生しましたので、本日の短国買入の結果がこれまたおそロシアという所ではございます。ナムナム。
3月の資金需給予測とか短資さんが出していると思いますので、またオペ予想とかを皆様しておられると存じますが、あたくしもそれに乗って計算しないといけませんね!
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2014/02/18
○その他雑談
・1年TBが何か強いようですが
昨日の1年TB
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20140217.htm
(3)募入最低価格 99円96銭1厘 (募入最高利回り) (0.0390%)
(4)募入最低価格における案分比率 82.1480%
(5)募入平均価格 99円96銭1厘 (募入平均利回り) (0.0390%)
・・・・・・・・・えーっと何ですかこの4bp割れというのは。
先週の3MTB
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20140213.htm
(3)募入最低価格 99円98銭9厘5毛 (募入最高利回り)(0.0421%)
(4)募入最低価格における案分比率 64.3961%
(5)募入平均価格 99円98銭9厘7毛 (募入平均利回り)(0.0413%)
まあ先週も5bp割れですし、金曜の短国買入も引き続き2兆円攻撃ではありましたからというのはありますが、何ちゅうか休みだったので良く判らんが日銀買入攻撃とその他の買い要因でアホのように強いというのは把握した。
・業態別当座預金残高
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/cabs/cabs.htm/
ここからデータを落として来ると、都市銀行、外国銀行、信託銀行、その他当座預金取引先(準備預金非適用先)の超過準備が拡大ということで、1月積み期間は自然体での資金は自然体で減って居る中で日銀買入攻撃の影響での当座預金残高拡大がという感じだったように見えますな。よーわからんけど。
・決定会合プレビューというか何というか
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-N14UVF6S972U01.html
ロンドン外為:円が下落、日本の成長が予想以下−ポンド高い
更新日時: 2014/02/17 18:26 JST
『2月17日(ブルームバーグ):ロンドン時間17日午前の外国為替市場で、円は下落。日本の国内総生産(GDP)成長率が市場予想を下回ったことで、日本銀行が緩和策を強化するとの観測が強まった。』(上記URLより)
・・・・・・・・・・・えーっとですな、多分この程度で追加緩和をする位ならもっと前に実施してますってという風にしか思えませんので今日の黒田総裁会見に注目とかコメントも某モーサテでもあったのですが、んなアホなという感じなのですが休みだったので良く判らんのでパス。
しかしまあ何ですな、休み前に申し上げたように師匠が金融政策の理論と解説という点で屁の突っ張りにもなっていないという所で、まあ内部管理とか海外中銀との連携とかそういうのが出来るタマでは無いのは端から明らかとしか申し上げようがない中で、あの金懇はもう何なんでしょうか(と書いたつもりが悪態成分足りないとのご感想も頂戴しまして^^)という状況なので、黒田総裁が説明に関してはオンパレードで、まああの感じですからど〜見ても今の気合だ気合だ攻撃が続くだけだと思います。
#ということで虫干しネタと雑談でどうもすいません
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2014/02/10
○市場メモをば
・短国買入は2兆円とな&2年が0.075%とな
金曜のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of140207.htm
国庫短期証券買入 20,000 2014年2月12日
国債買入(残存期間1年以下) 1,100 2014年2月12日
国債買入(残存期間10年超) 2,000 2014年2月12日
短国買入2兆円で来やがりましたか・・・・・・・・・で結果。
オペ結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba140207.htm
国庫短期証券買入 44,862 20,009 -0.004 -0.002 13.2
国債買入(残存期間1年以下) 4,953 1,105 0.000 0.000 89.2
国債買入(残存期間10年超) 5,656 2,003 0.023 0.029 26.6
GCレートが低い状態になっている中でしたので、オペ結果は順当に強い結果という話になりまして、2糸強の平均で足切りは4糸強という結果でまあ強い罠・・・・・と思っておりましたら金曜日は2年とかのゾーンが軒並み強くなりやがりまして、0.075%が引値になっていますが多分普通にビットサイドという感じで、何か知らんが投資家買いキタコレという様相で、まあ短期の所ですから銀行さんじゃネーノと思うのですけれども、政策的な思惑云々では無くて物理的に短国の買入が市場のキャパ的にあじゃぱーになっている中で玉無し芳一という素敵な展開になっているという所でしょうなあ。
つーことで何か短い所が盛り上がって(というか別に金融政策に対して何かポジションテイクしている訳では無く、単なる需給逼迫だから盛り上がるというよりは盛り上がる感じですが)参りましたという所ですな、ナムナム。
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2014/02/07
ムーシャ先生のドテン弱気レポート効果おそロシア・・・・・・・・・・・・
○そのまえに市場(といっても短期)メモ雑談
・短国入札が堅調
おみゃあは債券市場ネタなのに30年国債入札はスルーするのかというツッコミはしないようにお願いします(^^;
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20140206.htm
(3)募入最低価格 99円98銭7厘5毛 (募入最高利回り)(0.0501%)
(4)募入最低価格における案分比率 35.3326%
(5)募入平均価格 99円98銭7厘7毛(募入平均利回り)(0.0493%)
まあ順当ちゃあ順当ですが、また5bp割れの平均と相成りまして、GCレートも低いという状態ですので、普通に短国が物無し芳一状態になっておられるという状況で、しかしまあ短国買入今月は一応前月の2.5兆円連発攻撃から買入フローは落ちているものの、まあ2兆円の買入を継続されるとそれはそれで多いですねという感じになっておりますな。
んでもってまあ今月の場合は2Mの発行が無い分だけ2兆5000億円ほど通常よりも国債発行要因による資金不足が少なく、そのぶんだけ短国買入の帳尻が楽になっている筈なのですが、そういう状況下でも短国需給がこの有様という状況になっておりますと、これ固定金利オペがバカスカ落ちだして来ると短国買入での帳尻攻撃が物理的にかなり困難になるかもね(ただし短国のニーズは何気に銀行勢のお家の事情的買入の有無と海外ニーズで平気でぶれます。投信のニーズはかなり安定的なベースがありますすが上積み部分の残高自体は最近はそれなりにぶれていると思います)という所で。
まあ何ですな、先日資金需給見込みが出ましたので、それを受けて今日の短国買入は額をそのまま2兆でやってくるのか1.5兆円でやってくるのかで若干違うかとは思いますけれどもさてどうなんでしょ。
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2014/02/06
○市場メモ
・短国入札が強いとな
昨日の6M入札
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20140205.htm
(3)募入最低価格 99円97銭5厘(募入最高利回り)(0.0501%)
(4)募入最低価格における案分比率 83.7656%
(5)募入平均価格 99円97銭5厘 (募入平均利回り)(0.0501%)
先週の3M入札が平均5bp割れまで突っ込んだものの、その後5bp割れは買いが続かず結局5台に戻ったという実績があった訳ですが、それにもめげずというか何というかで、6M入札は5bp割れ寸前の所で決着という結果ですが、発行予定額3.5兆円のうちいわゆる不明玉が2.8兆円位あって、空振りになった業者のカバーが入って強い出合いもという展開でして、先週の3Mのセカンダリーイマイチモードとの差は何ですねんという感じです。
まあ何ですな、6Mの場合は時々ニーズがあったり無かったりで妙な挙動をする事もありまして、残高確保的に3Mより長いのが欲しいとか、オペ玉や担保玉として使いやすいとか、その手のニーズがあったのかも知れませんけれども、GC(というかTKRR)が低かったりするので単に需給が強いだけなのかも知れません。
でもって今日は3Mの入札があって、昨日の6M入札の強さがど〜ゆ〜バックグラウンドになっていたのかというのは少しは見えてくるかも知れませんな、うんうん。
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2014/02/05
○昨日は株式市場が盛大にアレだったのでどうでも良い雑談
・さてこれは底打ちの香りだと良いのですが
元日のムーシャ先生
http://www.musha.co.jp/5168
2014年1月1日ストラテジーブレティン (111号)
「桐一葉」から歴史的転換点を考える
でまあ見出しを見ると『(2) 見え始めた世界資本主義の新たな繁栄』とかあったりしまして景気のよいお話なのですが、そもそも「桐一葉」云々というのは独眼流さんが株式市場の下落方向での転換を予測した時の名言(その後スターリン暴落)であって、世界資本主義の繁栄というお題で桐一葉はねえだろとは思うのですけど・・・・・・・
昨日のムーシャ先生
http://www.musha.co.jp/5214
2014年2月4日ストラテジーブレティン (113号)
市場の懸念は米中の需要不足
・・・・・・・・・・歴史的転換点で世界資本主義の新たな繁栄だったのに株価指数で1割ちょっと持って行かれただけでいきなりこういう話になるとは恐るべきことですが、まあ今朝のモーサテでもここもと謎の強気の話をしていた方が妙に弱気の話をして新興国がまだダメでどうのこうのでそもそも昔から新興国市場がどうのこうのとか説明しておりまして、まあこれは実に良い感じで底打ちのサインが出てきましたという所ではないかと愚考する所ではありますので、ムーシャ先生におかれましてはこの弱気レポートを最後に隠居して頂きますと株式市場の為に大変に結構なのではないかなどとは全く思っておりませんので今後も素晴らしいレポートを期待したいものでございます(棒読み)。
・しかし金融政策のクレクレがまた起きそうですなあ
残念ながらネット版の記事が無いのでURL貼って晒しネタにできないのが惜しいのですけれども、昨日はどこぞの何とかストが確かブルームバーグでコメントしていたのですが、「日経平均14000円維持に向けて日銀はETFの買い増しを決定すべき」とか言ってる方がいて、金融政策はお前のポジションの為にあるんじゃねえよと小一時間問い詰めたくなる事案があった訳ですが、モーサテに出てた某氏もFRBの金融政策が新興国の下落をどうのこうのとかコメントしていてこらまあ今後金融政策クレクレの展開になるだろうなあと思った朝のひととき。
一方で主要国の金融政策ってFRBはご案内の通りでタカ派もハト派も揃ってTaperingは予定通り実施という流れですし、おまけに次回のFOMCは3月なので今月は(議会証言とかはあるけど)特段のイベント無し。日銀に関しては出てくる経済指標は強くて、物価はこの前出た指標も堅調だし雇用に至ってはこれ普通にほぼ完全雇用じゃねえのというような数字が出てくるし、その他指標も堅調という有様で、逐次投入しない日銀が追加の措置を逐次投入する雰囲気無しだし次の決定会合まで2週間ありますな。
まーFOMCなりMPMが近くても結局の所この2中銀は方向性を明確に出してしまっていますので新興国が少々どうなったからと言っていきなり方向転換という訳にもいかないと思いますが、しかしFRBにしても(最近の)日銀にしても資産価格が上がってプラスでしたぜウェーハッハッハという話をこれまで盛大にしていた訳でして、都合の良い時だけ成果として持ち出している資産価格が下がってだんまりとか中々インチキな部分はある訳でございますので、そらまあ株式市場とかがクレクレ言うのも一理あると思います。がしかしどうせ何もしないですし知らん顔モードになるんでしょうけどね。
てな訳で今週のECBに期待が集まりますが、ECBの場合利下げの弾は一発分あるのですけれども、ECB最大の問題はどう見ても利下げ一発実施したら次の弾が無い事でして、そもそも資産買入コースなのか長期LTROみたいなのを入れるコース(問題が流動性ではないので長期LTRO入れてもプラシーボ効果だが)なのか、マイナス金利コース(マイナス金利を入れると量的緩和が出来なくなるのだが良いのかね)なのかさっぱり見えてこないところであります。
つまりですね、次に0.25→0.10の利下げを実施するのはまあ結構なのですが、次の一手が手詰まりというのが見え見えの中で最後の弾を打ってしまうと、その後狙い撃ち攻撃を市場から食らうリスクが結構高いですし、大体からしてサプライズバズーカみたいなのでもやらないとインパクトで無さそうな気がするので、まーやるかどうかはかなり微妙な線だと思います。できれば「やるやる詐欺」で引っ張って行きたいというのがドラギ総裁の作戦だと思いますけどね。
・そういえば明日は師匠の高座もとい岩田副総裁の金融経済懇談会ですよ!!!
まあ今日は株価戻ってしまうと思われるので何ですが、先週金曜にCPI見た時にはCPIまた上昇幅拡大して日銀某局某課の中で奉祝大提灯行列(これが昔の某証券だったら若手のハッスル隊が練り歩く展開ですかそうですか)でもやっていたのではないかと存じます次第というタイミングで、いやこれは金融経済懇談会のタイミング設定ドンピシャでしたなあという感じでしたが・・・・・・・・・・・・・・
さて明日の金懇ですが、その後の会見で当然の如くMBと物価のリニアなご関係に関する質問が出たりするのは想定されていましたが、足元の状況を反映して資産価格に関してああだこうだと問い詰められたりするようなお洒落な展開が想定される次第でして、いやあ実にこれは良いタイミングでしたなあ(ニヤニヤ)という所でございまして、明日の金懇およびその後の会見が実に楽しみになって参りました(棒読み)。
○月初なので日銀から幾つか計数が公表されておりますな
ということで計数シリーズ。
・当座預金増減見込み
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/fm/juqp/juqp1402.htm/
日銀当座預金増減要因(2014年2月見込み)
先週金曜にああだこうだ(一部適当に置きを入れて)計算した時にはオペ実施前の時点で資金需給が9兆円程度の不足でこれを埋めるのに国債買入が6.4兆円の短国買入がさて幾らでしょうとか計算しましたが、財政要因による資金不足(には日銀保有国債&短国の償還要因も含まれる)は9.85兆円の不足という数字が出ていますな。
その中で長国買入が6.4兆円程度となりますので、残りは3.5兆円程度という計算になりますけれども、固定金利オペの落ちが2.6兆円程度ありまして、うち2000億円の落ちが確定していますが、残り2兆円弱に関してこの落ちをどの位で見積もるのかが良くワカランチ会長ですけど、昨日は3割で見ましたが、良く良く考えたらもうちょっと多目に見て固定金利オペが2月全体で半減の1.3兆円の落ちで見ると結局足りないのが4.8兆円になりますな。
今月の短国買入は受渡日ベースで4回実施となる筈なので、2兆円4回だと8兆円で楽勝過ぎる数字になりそうですし、のこり3回1.5兆円だと6.5兆円なので足りているには足りていますがちと微妙に少ない気もしますし、まあこの辺は匙加減が入る所になるのでしょうけれども、あまり手前で買い過ぎても後で償還の山が出来るだけの事なのでどうなんでしょうかねえという所で。
・長期国債銘柄別残高
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mei/mei.htm/
日本銀行が保有する国債の銘柄別残高(1月末)
ここにZIPのリンクがあるので落としてちょという所ですが、同じように12月末の数値も
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mei/index.htm/
↑こちらから落とせますので、この差分を取って見ることによって「前月対比どの銘柄が入ったのか」という点と、「さて各銘柄の残高が発行残高対比でどの程度まで進んでいるのか」というのを確認するというのが基本的な鑑賞態度。
さらに比較的どうでも良いですが、新規買入を行った銘柄の平均残存(ちなみに日銀の言う「7年」は単純にリーガルマチュリティーベースでの平均残存になりますが、時価(というか日銀の購入価格)ベースなのか額面ベースなのかは知らんです)を計算すると味わいがあるかもしれませんがまあ知らんがな。
なお、この鑑賞手法は既に人口に膾炙しておりますので、だいたいセルサイドのフローセールスは自分でヘコヘコ手を動かして自分で計算してほれほれご覧くださいとすると思われますが、まあバイサイドの皆様におかれましてもこの程度の計算は自力で実施するように心がけた方が宜しいんじゃないでしょうかねと余計なお世話。
ちなみに相変わらずカレントばかり入っていて、現象面としては財政ファイナンスとどこが違うのかという状況(ま、財政ファイナンスだと皆が思わなければ財政ファイナンスじゃない、という蒟蒻問答というか何というかな世界なのですが)はいつもの話なのと、50%超の銘柄も買入対象になっているがな益々流動性無くなるわ(そらまあ買入残高年間50兆円純増なんですからドンドン買入していかないと回らんからね)という辺りですか鑑賞ポイントは。
・短期国債銘柄別残高と関連雑談
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/tmei/tmei.htm/
日本銀行による国庫短期証券の銘柄別買入額(1月末)
ここからまたまた例によってZIPで表計算ソフトに落としてヘコヘコ計算する訳ですが、ヘコヘコ計算すると1月の絶賛短国買入拡大によって3月償還の落ちが多くなっておりまして、2月は買入の落ちが43,081億円だったのに対して3月は買入の落ちが89,515億円という数値になりますな。
まあ3月の場合は国債償還要因で資金が浮くので買入の落ちによる日銀当座預金減少要因をカバーしますので良いのですが・・・・・・・
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/rel130129c.htm/
年度の本行保有国債の乗換え引受けおよび平成24・25年度の国債買入消却への対応
『(1) 償還期限到来国債(ただし、資産買入等の基金における買入残高分を除く。以下同じ。)のうち、利付国債額面総額11兆7,000億円については、割引短期国債をもって、借換引受けを行うこと。』
とありまして、中長期国債の償還分の償還引受の枠がさて幾ら残っているのでしょうという点に関して良く考えたら計算していなくて、年度末でこの枠一杯だと償還乗換じゃなくて現金償還になってしまうのでしょうか良くわかりません教えてジェネラル><;
なお、中長期国債の買入分の3月落ちは額面ベースで42,401億円の落ちでして、銘柄別の残高をざっくり見ると結構買っている感がありまして、この分に関して現金償還が入るとその分は日銀当座預金減少要因になってしまいますので、計算するのがめんどいじゃねえかというのに今気がつくトンチキなあたくし。
それ以外の国債発行償還要因に関しては各銘柄の償還額(中長期国債の場合途中で買入消却と流動性供給入札で増減しているので補正が必要)を拾ってきて計算して、発行額に関しては国債発行計画および入札カレンダーで計算して、その他一般財政要因に関しては別途何らかの方法で類推する(素人だとワカランチ会長なので基本前年並みで置くことになりそうだが)というような話になろうかと思われます。そのうち計算したいと思いますが。
・営業毎旬報告
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2014/ac140131.htm/
全体の数字はこちらを見ればヨロシアルなのですが、この前質問があったので豆ということで申し上げますと、別表1の所にある「長期国債」残高に関しては、これは日銀の買入価額ベースになりますので、さっきの銘柄別残高とは微妙に異なる筈です。
それから別表1の所にある「国庫短期証券」ですが、これは償還乗換に伴う国債買入部分が含まれているので銘柄別残高と大幅に乖離が生じます(前もネタにしたけど質問がありましたので再掲)ので念のため。
・一応MBですが末残は減りましたが
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mb/base1401.pdf
上記URL先の図表の一番下の所に1月と12月の実績数値(他の所は対前年比伸び率)が示されておりまして、まあ1月は末残ベースでMB増えなかったですけれども、良く良く見れば平残ベースでは増えていますし、そらまあ12月末ですから特殊要因ありますぞなもしという話ではあるのでございますが、しかしながら末残が微減となった月というタイミングで新興国市場があじゃぱーとか全く日銀と関係ない要因での動きなのは言うまでもありませんが、実にこう芸術的な間の悪さを示しておりますが、それを逝ったらTaperingしているFEDの方がよっぽど間が悪く、しかも3月までFOMC無しとかお洒落にも程がありまして、まあ間が悪いのは今年の金融政策のお題になるのかもしれませんね。
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2014/02/04
○市場雑談メモである
・MBの雑談続き
確報キタコレ。
日銀当座預金増減要因と金融調節
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/jd140131.htm(1月末)
マネタリーベース 2,008,800
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/jd131230.htm(12月末)
マネタリーベース 2,018,500
ということで1月末は惜しくも12月末対比でMBは9700億円ほど減少してしまいましたが、昨日申し上げた話に関してちょうど読者様からの問い合わせもありましたので(正直読み直して自分の書き方が宜しくなかったと思う)確報見ながら追記とゆーことですが、お返事の方が後になりまして誠に恐縮でございまするm(__)m
日銀公表のマネタリーベースの解説
http://www.boj.or.jp/statistics/outline/exp/exbase.htm/
マネタリーベースの解説
『1. 統計内容
マネタリーベースとは、「日本銀行が供給する通貨」のことです。具体的には、市中に出回っているお金である流通現金(「日本銀行券発行高」+「貨幣流通高」)と「日銀当座預金」の合計値です。
マネタリーベース=「日本銀行券発行高」+「貨幣流通高」+「日銀当座預金」』
ということでございまして、つまり銀行券残高+貨幣(コイン)残高(日銀保有分を除く)+日銀当座預金残高という数値になる(と思うのですが間違っていたら絶賛訂正しますので詳しい人教えてちょ)訳ですな。
んでもって昨日ネタにした『日銀当座預金増減要因と金融調節(1月実績)』ですけれども、昨日は速報値ではなくて実績値が出てきましたのでそちらから。
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/fm/juqf/juqf.htm/
日銀当座預金増減要因と金融調節(1月実績)
例によって例の如くこちらからZIPで落とすと、先月の日銀当座預金残高が幾ら動いたかというのは表計算ソフトに出てくる数値のうち「当座預金」って所を見ると吉なのですが、
『当座預金:34,095』
というのが出て参りますので、3.4兆円の当座預金拡大という形になります。で、これだけ見るとマネタリーベースって前月比3.4兆円拡大しているように見えるのですが、残りの項目である日本銀行券発行高と貨幣流通高に関してはどうかと言いますと、表計算ソフトで出てくる数値の中で最初の所に、
『銀行券要因:43,618』
というのがあると思います。
で、「当座預金増減要因としての銀行券要因」とは何ぞやという話になるのですが、これは市中に流通している銀行券が金融機関を通じて増えたり減ったりする要因という事になるのでございまして、1月ですと季節性で市中の銀行券が金融機関に戻ってきて、それを受けた金融機関が日銀に預け入れることによって当該金融機関の当座預金残高が増える、とまあそういう結果になっていて、その総額が4.3兆円あったという事になります罠。
従って、1月の当座預金の増分のうち、4.3兆円に関しては銀行券の市中残高が減少している分とツーペーとなっておりますので、日銀当座預金は増えているけれどもマネタリーベースという意味では銀行券残高減少と相殺されてマイナスになるので、ネットではマイナスになりますよとゆーお話なのでありましたという事です。
ちなみに上記の差分は9523億円で、最初に引用した日銀公表月末対比の数値の差分9700億円に届かないのですが、残りは四捨五入とかの関係に加えて貨幣(コイン)流通残高の減少(つまり還流みたいなもん)の要因でしょうかね、よー判らんけど。
なお、先ほどのマネタリーベースの解説部分ですが、「2. 利用上の留意事項」というのも引用してみませう。
『2. 利用上の留意事項
(1) マネタリーベースの流通現金は、マネーストック統計の現金通貨と異なり、金融機関の保有分が含まれます。これは、マネーストックが「(中央銀行を含む)金融部門全体から経済に対して供給される通貨」であるのに対し、マネタリーベースは「中央銀行が供給する通貨」であるためです。
(2) 1981年3月以前のマネタリーベースは以下の定義であり、それ以降の計数とは不連続です。マネタリーベース(1981/3月以前)=「日本銀行券発行高」+「貨幣流通高」+「準備預金額」
(注) 「日本銀行が供給する通貨」という観点では、準備預金非適用先(短資会社、証券会社等)の日銀当座預金も含む「日銀当座預金」の方が「準備預金額」より適当と考えられることから、2000年5月に現在の定義に変更し、1981年4月に遡って新しいベースのデータを公表しました。』(先ほどのマネタリーベースの解説部分のURLより)
(1)に関しては先ほどああだこうだ申し上げた通りでして、日銀が公表するマネタリーベースの計算では日銀から外側に出た分を流通現金として認識しますので、先ほどの説明のような計算になる(筈です)のですが、マネーストック統計の場合ですと金融機関保有分の流通現金は統計に含まれないので、銀行券要因による日銀当座預金の増減のうち、元々が金融機関保有分だった場合には日銀当座預金の増減分はマネーストック統計上の流通現金の増減に跳ねないので金融機関の手元現金の増減に応じて前月対比の差分にズレが生じると思われます。
(2)に関しては次の(注)も含めて味わいがある話ですけれども、2000年5月に定義変更したのはどう見ても量的緩和金融政策導入の影響です本当にカムサハムニダという所でございまして、まあ正直申し上げてその豚積み部分というのは実際の経済活動に伴うマネーという意味で意味があるのかという事を勘案すると経済活動の実力ベースという意味では準備預金の方が適切なのかも知れませんけれどもね(=実態の経済活動が活発化して、金融機関の信用創造が増えれば預金金融機関の預金残高が増える筈なので、その結果として所要準備額が(所要準備預金率を一定とした場合)拡大するので)。
とまあそんな感じで自分の頭の整理も含めて補足してみました。
・固定金利オペとな
昨日のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of140203.htm
国債買入(残存期間1年以下) 1,100 2014年2月5日
国債買入(残存期間10年超) 2,000 2014年2月5日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2014年2月5日 2014年5月7日
オペ結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba140203.htm
国債買入(残存期間1年以下) 5,687 1,108 0.001 0.001 35.5
国債買入(残存期間10年超) 5,990 2,004 -0.024 -0.020 62.8
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(2月5日スタート分) 1,280 1,280
ということで、固定金利オペは堂々の1280億円で盛大に札割れとか思われますが、そもそも2月5日にエンドの来る固定金利オペってえのが2本(10/3と10/31にオファーされた分)あって1240億円になっておりまして、割と穏当に同じような額がロールされておりましたな。
ちなみに昨日は1/30にオファーされた固定金利オペの3190億円のスタートがあったのですが、こちらは落ちが2本(10/1と10/30にオファーされた分)で5140億円ありまして、こちらは2000億円ほどの落ちという形になっております。
で、今月の固定金利オペのエンドがあと19500億円ほどありまして、これがどの位の歩留まりになるのかという話だと思うのですが、3割くらい落ちるとすると6000億円分くらい短国買入に化けないと計算が合わないという話になりますし、まあ何だかんだと言ってもMBが増えているというのを見せないと緩和がドンドン拡大しています(キリッ)と言いにくいでしょうから、1月に1兆円弱とは言えMB落ちた分の穴埋めもあるでしょうし、とまあそんなこんなを考えますと先週金曜日の短国買入が2兆円だったのはまあ妥当だったのかなという所ですね。
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2014/02/03
○市場メモ雑談である
・短国買入は2兆円とな
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of140131.htm
国庫短期証券買入 20,000 2014年2月4日
国債買入(残存期間1年超3年以下) 2,500 2014年2月4日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 2,500 2014年2月4日
国債買入(残存期間5年超10年以下) 4,000 2014年2月4日
ということで短国買入は2兆円でのオファーとなりました。まあ1.5兆円×4だとちょっと少ないかなという所ですので、とりあえず2兆円で実施という流れですかそうですかという所でございまする。
なお結果。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba140131.htm
国庫短期証券買入 50,545 20,008 0.000 0.001 39.2
国債買入(残存期間1年超3年以下) 8,580 2,506 -0.002 -0.002 38.7
国債買入(残存期間3年超5年以下) 10,565 2,502 0.004 0.006 33.0
国債買入(残存期間5年超10年以下) 13,416 4,005 0.008 0.009 32.1
木曜の3M入札が平均5bp割れまで突っ込んでその後5bp乗せ水準になっていましたので、そういう意味では新発が少し持ちになっていたと思われますので平均が引けというのはまあこんなもんでしょうかね。2兆5千億円攻撃よりはマシですけれども、そうは言いましても2兆円を4週間打ち込んだ上に2Mが今月は発行されないので需給は良い状態が続くんでしょうかねえ。
・1月末MBは12月対比惜しくも減りますな
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/fm/juqx/juqx.htm/
日銀当座預金増減要因と金融調節(1月実績速報)
こちらからファイルを落として確認しますと、1月の当座預金増減要因は銀行券が43620億円の還流超過、一般財政要因が28535億円の揚げ超になっていて、国債発行償還とその他要因を含めて当座預金増減要因が146805億円の不足。これに対してオペ(と補完貸付)で180905億円の資金供給が行われて当座預金残高は34100億円の増加になりましたという結果。
でもって当座預金残高は34100億円増えているので当座預金残高だけ見ると前月末残高対比で3兆円少々増えている形になるのですが、銀行券が還流している分はMBの減少要因になりますので、銀行券43260億円の還流分がMB減少要因となって結局の所MBは前月末対比で9520億円の減少という結果になりますな。
つーことで途中から短国買入を2.5兆円に拡大した効果もあって当座預金残高は増えましたけどMB減少してしまってこれがまた(全くもって関係は無いのですが)どうせ確報が本日出た所でマネタリーベースの月末残高が前月比減少しているというのが明確になる(まあ日銀当座預金残高と金融調節に関しては日々更新分もあって、30日のMBが出ていてそこから31日の増減速報を見ればMBの額は分かりますけど)訳ですが、何とも間が悪いことに足元で新興国市場があじゃぱーとなっている訳でして、Taperingに加えて(なおTaperingとは言いますがLSAP自体は拡大が続いているのですけどねえ)日銀のMB拡大が止まっている(単に季節的変動の問題であってトレンドとして買入は続いているのですけどねえ)という事で、日米の消極的な金融政策スタンスが新興国市場の金融市場をおかしくしていて日銀ケシカランとか言い出すスットコドッコイが登場するに1万ドラクマ。
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2014/01/31
○短国関連雑談
・短国入札ェ・・・・・・・
昨日の3M短国入札結果
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20140130.htm
(3)募入最低価格 99円98銭7厘0毛 (募入最高利回り)(0.0510%)
(4)募入最低価格における案分比率 27.5013%
(5)募入平均価格 99円98銭7厘6毛 (募入平均利回り)(0.0486%)
ということで足元で日銀の短国買入攻撃の効果ですっかり玉無し芳一となっていました3M短国ですが、一応事前の予想よりはちょっと流れた感はあるのですが、そうは言いましても水準がそもそも5bp割れるかというような時点で金利が低いがなという所ではあるのですが、まあそんな結果。さすがにセカンダリーは5bpレベルでやっていたようではございますが、まあそれにしても日銀バキューム効果恐るべしという所ではございまする。
・2月の短国買入はフローベースは減ると思われますがさて・・・・・・・・
何せ日銀バキューム効果があまりと言えばあまりという状況が昨年の終わり近くから続いていますのでシャーナイナイなので計算してみたが内容無保証なのでツッコミキボンヌですが、一応こんな感じで計算する筈というロジックは合っていると思うのだが計算してみる。
まー要するに資金過不足要因の最後のケツの部分を短国買入で帳尻合わせて、その帳尻の結果として前月対比でMBが拡大するような格好になるような額の買入になる、という風に考えるとヨロシアルなので・・・・・・・・・
その1:日銀保有国債償還を計算
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mei/mei.htm/
日本銀行が保有する国債の銘柄別残高(12月末)
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/tmei/tmei.htm/
日本銀行による国庫短期証券の銘柄別買入額(12月末)
ここからZIPでデータを落としてきて1月償還になるものを計算すると、中長期国債に関しては2月は2年国債の償還だけで16274億円(1月中の輪番で打ち込まれている可能性はあるのだがそこは誤差としてネグる)。短期国債は償還順に406、417、386、407、409、346、410の7銘柄(3Mが4回で2M、6M、1Yが各1回)で日銀買入額を合計すると43801億円。
その2:国債発行償還要因による過不足を計算
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/index.htm
入札カレンダー
発行分に関しては2月のカレンダーで予定を確認して、入札予定額を確認するには発行計画の平成25年度分を見ればヨロシ。
http://www.mof.go.jp/jgbs/issuance_plan/fy2014/calendar131224.pdf
発行予定額をそのまま足すと10.3兆円になる筈ですが、第U非価格入札分での上振れがあるので適当にそこは見積もって11兆円とかにしておく。
償還額に関しては幾つか確認方法があると思いますが、今回は2年国債しか償還が無いので過去の入札情報から発行額を確認しておけばヨロシあるね。長いのに関しては買入消却と流動性供給入札での出入りがあるのでその分確認しないといかんのだが。
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/past_auction_schedule/index.html
でまあ結論としては2年313回の発行額が29681億円でこれが今回償還。
なお、短国に関しては第U非価格のおかわりが無いので、基本的に1回の入札額に変化が無い限りは発行と償還がバランスする筈なので細かい数字は確認しなくても良いのですけれども、2月に関しては2カ月物TBの発行が無い(償還は4日の税揚げにぶつけている)ので、2か月TB分の2.5兆円が償還超過になります。
ということで、国債発行償還要因での資金出入りは長国発行で11兆円不足、償還で3兆円余剰だが日銀保有分が1.6兆円不足、短国は2MTB償還で2.5兆円余剰で日銀保有分が4.3兆円不足という結果になりますな。合計で11.4兆円の資金不足。
その3:銀行券要因と財政要因ですがこれは専門家じゃないと難しいずら
過去の数字はここを見ると判る
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/fm/juqf/index.htm/
去年の2月はこちら
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/fm/juqf/juqf1302.htm/
でまあ銀行券の季節性は大体同じで、連休要因のズレによってのズレがある程度(大型連休の前に銀行券が増発になって連休後に還流する)とかだと思うのですが、国債発行償還以外の財政要因に関しては租税徴収の方は毎度同じにしても財政払いの方はさすがにこれ超本職の人じゃないとワカランチ会長でして、短資さんなんかでも予想を出しているのでまあそれをご参考にという話になってしまいます。なお月初(月初2営業日位)になると日銀という更に本職の方が当月見込み数値を出してくるので、これを見ながら補正することになります。
基本的には昨年程度として銀行券要因の過不足は無し、一般財政要因は2.5兆円の余剰ということにしますが、外為とその他という要因も何気に動きがあって最早ここは置きをしておくしかありませんな。実際には来週補正するということで。
でまあここまでをガシャガシャ計算するとざっくり9兆円程度の不足というような話になるような気がするのでありました。
その4:あとはオペレーション要因である
でまあこの9兆円程度の不足をオペレーションで埋めてかつ前月比プラスの数字に持って行くというような感じのオペになると思うのですが・・・・・・・・・
輪番に関しては今月の実績が6.3兆円をちょっと切る位の数字になっていましたので、まあ6.3兆円で置くとしまして、あと読めないのが固定金利オペと貸出支援基金の増減分ということになりますな。ちなみに固定金利オペの期落ちは目の子で3.5兆円程度あったと思うのですが(細かく計算していない)1回の期落ちが小さいのも多くてどの位落ちるのかは謎な所があります。
9兆円のうち輪番で6.3兆円埋まるとしますと残りが2.7兆円ですが、固定金利オペが落ちる分と、MB増やす分の糊代がありますので、2月は短国買入を4回実施すると考えますと1.5兆円×4で6兆円の買入を実施するか、2兆円×4で8兆円の買入を実施するのかというような感じ(途中で買入額を調整してその間に落ち着かせるかもしれませんが)かな、とまあそんな計算結果になるのではないかと思います。
つーことで、来月は2か月TBの償還要因で2.5兆円資金余剰要因があるのが何気に効いていて、短国買入のフローは足元の毎週2.5兆円攻撃からは緩和されるでしょうなあという結果になるかと存じますです、はい。
なお、これ基本的にアタクシが適宜拾ってきた数字でやっているので正確性については本人はそれなりにちゃんとやっている積りですが別に査読をしている訳ではありませんので念の為申し添えます(国債発行償還要因の所で計算間違えというか何か見落としている気がだいぶするんだが・・・・・・・)。
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2014/01/30
○最後に俺様用市場メモ
・新興国通貨防衛ヤケクソ利上げとな
http://jp.reuters.com/article/idJPTYEA0S04820140129
トルコ利上げは「もろ刃の剣」、新興国減速に懸念移る
2014年 01月 29日 16:00 JST
トルコリラとか昨日は利上げで通貨上がったものの夕方になってからあっさり売られていたのが何というかまあ味わいがあるというか何というかでございますな。
・3MTB入札ですが
ここもとすっかり3か月カレントとかの玉が無くなっておられるようで、昨日は5bp割れ水準とかの気配になっているようで、今日の入札水準ががががという所でございますな、ナムナム。日銀の短国買入吸い上げ効果恐るべしで、吸い上げ効果が高いのはどこぞの掃除機だけにして頂きたいものでありますorzorzorz
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2014/01/29
ほうほう。
http://jp.reuters.com/article/idJPTJEA0R02J20140128
政策期待から新興国売り一服、トルコ中銀利上げ観測でリラは一段高
2014年 01月 29日 04:02 JST
さてどうなりますことやら。そういや中国の理財商品って「債務不履行を回避」とか言われているけど利払いがカットされているのもそら債務の一部不履行だと思うのちゅけどねえ。
#どうでも良いが2012年12月以降で貸出残高とMB残高の関係を取って「ある程度相関」という事に統計的な意味があるのかと小一時間問い詰めたい>モーサテ
○その前に市場メモ雑談
市場メモ雑談と言えば先日久々にあたくしが超長期のフラットニングヒャッハー相場に関してただの感想を申し上げた途端にフラットニングが止まったような気がするのですけれどもそういう事は言わなかった事にしておきますorzorz
・CP買入金利上昇とな
昨日のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of140128.htm
CP等買入 4,000 2014年1月31日
米ドル資金供給 2014年1月30日 2014年2月6日 0.580
オペ結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba140128.htm
米ドル資金供給(1月30日スタート分) 0 0
CP等買入 9,934 3,764 0.087 0.091 24.6
ドルオペの方はまあ良いとしまして、CP買入のレートが0.091/0.087となりまして、前回のオペが21日のオファー分で0.085/0.082だったので上昇しましたねという結果ではあるのですが、応札額に関しては前回が9189億円で今回が9934億円(買入予定はどちらも4000億円)でそんなに札は変わっていませんし、良く良く見ますと今回のCPオペは31日スタートとなっていまして、31日と言いますと月末なのでCPの落ちが多いタイミングとなっておりますので、そーゆー意味では「入れられる銘柄」が増えている可能性がありまして、その結果としてレートが上昇しましたかそうですかという結果ですな。
ちなみにCP新発に関しては日銀の買入で枠いっぱいになっているんじゃネーノと思われる銘柄に関してはレートがやや高めなのでこの落札結果水準でもワークするんですが、そうじゃない銘柄の場合(その日のGCとか短国の状況にもよりますが)昨日の落札結果だとワークしたりしなかったりという感じだと思われますので、そういう意味では昨日の場合は応札して落札したのは良いけれども銘柄合わず(高いレートの人に先に打ち込まれて枠いっぱい攻撃になる)となったのが少しあったですかね(ちなみに前回の買入は落札3991億円な)という所でございますので、レートは上がったもののまあテクニカル(?)な上昇という所ですな。
ま、先般も申し上げましたがしつこく申し上げますと、短期金融市場にストレスが掛かっていない状況下であればCP買う位なら社債買いをした方が意味があると思いますし、こういうテクニカル上昇というのを見ると買入継続してる意味あんのかねとは思ってしまいますけどまあいいです。
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2014/01/27
○市場メモというかオペメモというか
・債券市場はブルフラットしておりますなあ
いまさら何を書くとツッコまれそうですが債券市場は木曜の超長期入札が強かった所からそれまでのイマイチパッとしない超長期が猛然と戻って海外おはぎゃーの影響もあって金曜もブルフラットしてさて今日はどうなるんでしょという展開。
まーしかしこの一連の流れって典型的な売りモードの時の相場ですなあという感じでして、何となくズルズルと売られるけれども売られる時には適当にブレーキが掛かりながら下がって、戻る時は材料一発でいきなりきゅいーんと戻ってしまうの巻という流れでして、まあこの日銀買入大会の中で本格的にショートポジションで一勝負という根性のある(もしくは無謀な^^)方というのは中々いらっしゃられないものと愚考致しますが(^^)、まあそうは言っても株は(この前まで)堅調だわ為替は(この前まで)円安だわという展開で物価は妙に堅調だし何かロンガー大勝負というのもどうかねえとか言っていると結局(実際にショートでは無くても)気分的にショート目になっている人が多くて下がる時はじりじり、上がる時はヒャッハーという展開になるんじゃネーノとか勝手に思うのでありました。
・短国買入は2兆5000億円とな&木曜の話ですが固定オペ
金曜日のオペである。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of140124.htm
国庫短期証券買入 25,000 2014年1月28日
国債買入(残存期間1年超3年以下) 2,500 2014年1月28日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 2,500 2014年1月28日
国債買入(残存期間10年超) 2,000 2014年1月28日
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba140124.htm
国庫短期証券買入 54,429 25,009 -0.004 -0.002 6.4
国債買入(残存期間1年超3年以下) 7,472 2,502 0.003 0.003 97.9
国債買入(残存期間3年超5年以下) 11,619 2,500 -0.001 0.000
国債買入(残存期間10年超) 5,995 2,005 -0.025 -0.021 49.1
ということで短国買入ですが2.5兆円でのオファーになりまして、結局1月の短国買入は11.5兆円となりまして、まあ前月対比のMBを増やすために保険掛けて来ましたなという結果になりました。でまあその結果短国買入が足切り4糸強まで入りまして、元々物がだいぶ無くなっている感じの短国市場ちゃんにおかれましては更に堅調モードという感じになって参りましてまあシャーナイナイという所で。
ちなみにMPMがあったりしたのでスルーしていましたが(汗)木曜に固定オペが
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba140123.htm
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(1月27日スタート分) 2,070 2,070
木曜に行われたこの固定金利オペですが落ちが1441億円でしたので増額ロールキタコレではあるのですけれども、そもそも前回のオペが9月30日オファーという全力で金利が低くて物無し芳一状態でしたので、入れる人というのも中々居なかったという状態でしたので、そーゆー意味ではこのオペの折り返し前分ってえのは相当のマージナルなニーズのある部分(つまり市場ファンディングがし難い共通担保についてのファンディング部分ですかね)という所なのかもしれませんね。
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2014/01/22
○一応市場メモ
・2M入札
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20140121.htm
(3)募入最低価格 99円98銭9厘5毛 (募入最高利回り)(0.0638%)
(4)募入最低価格における案分比率 76.7617%
(5)募入平均価格 99円98銭9厘7毛 (募入平均利回り)(0.0626%)
入札前までにGCレートが下がっていてとりあえず短国の短い所の在庫が捌けた感じだったので2Mは普通に堅調かと朝までは思っていたのですが、結局この前の3Mよりは強いですけれども普通に6bp台での落札で足切りの按分も割とあってふーんという結果。
まあ2Mというのは結構需要が振れやすかったりするのですが、この2Mは足が3月25日と期末ギリギリでして、ここの所四半期末になると短国に決算調整ではないかと思われる買いが入りやすく、しかも3月なので本決算ですからその動きは大きいでしょうなと思われます。更に3月の場合は年金要因が無いので偶数月ほど資金余剰じゃない筈ですから、短国買入は12月のような減り方はしないでしょと思われる所でして、そんなこんなでこの短国は償還の時点での再投資リスクが高い(金利がアホほど下がっている可能性がある)物件でもありますので、償還日が宜しくないのと、日銀の短国買入に入らないのがちょっと敬遠されましたかねえという所で。期近の短国が捌けてる感じだったからニーズあるのかなと思ったのですけれども2か月だとちと長いですかね(資金繰り上期末に足を置いておく方が便利という人にはニーズあるんですけど)という所で。
・CP買入
昨日のCP買入結果。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba140121.htm
CP等買入 9,189 3,991 0.082 0.085 51.6
前回のCP買入は10日のオファーで応札が10380億円だったので若干オファーが減ったのですけれども、落札レートは平均0.086%で足切りが0.079%になっていましたので、平均は前回から下がって足切りは金利上昇という微妙な結果になりましたが、前回のCP買入が年末年始明けで水準感がやや微妙で札が散ったのに対して今回は直近にCP買入があったのでレベル感がつかみやすかったからという程度の話だと思います。
まあしかし何ですな、CP買入自体はここから当面は残高維持という形での買入が続くのですけれども、CP新発については日銀の買入枠が一杯になった銘柄とまだ買入余地のある銘柄との間で思いっ切り(と言っても1bpから2bpという世界だが元のレートが低いので思いっきりである)スプレッドが付くという残念な状況がすっかり定着していまして、政策効果としては日銀買入によるクレジット市場の緊張緩和とかポートフォリオリバランスの促進というよりも、ただの市場の歪みを生み出す介入と化していまして、どうせMBから見たら屁なんだから当初の目的を達成したので短国に振り替えるとかしたらどうでしょうと言いたくなるような露骨な市場の歪みっぷりですけれども、惜しくも各資産の買入残高に関しては声明文で表明しているので急に残高を減らす訳にも行かないのが惜しい所ですな(^^)。
まあ社債買入も似たような面はありますが、あちらは3年の所の金利を下げているので意味がある話でして、CPの場合は企業の短期資金繰りだけの話なので、金融市場におけるストレスが無いのであればCPの買入する意味ないじゃんとは思うのですけど今さら引っ込める訳にはいかないですからねえ・・・・・・・・・・・
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2014/01/21
○一応短期メモ
・固定金利オペは減額ロールとな
昨日は4月17日エンドで固定オペ実施
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of140120.htm
国債買入(残存期間1年以下) 1,100 2014年1月22日
国債買入(残存期間5年超10年以下) 4,000 2014年1月22日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2014年1月22日 2014年4月17日
結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba140120.htm
国債買入(残存期間1年以下) 6,410 1,112 0.006 0.006 59.7
国債買入(残存期間5年超10年以下) 13,874 4,005 -0.010 -0.008 1.1
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(1月22日スタート分) 1,661 1,661
大幅札割れちゃあ大幅札割れですが、もともとこのオペの期落ち分が1853億円しか無かったので、この程度と言えばまあそうでしょうなという感じです。でまあ先日来申し上げておりますように4月に入ると去年の1年オペの期日がバカスカ来るので、この時にオペを入れた人からすると4月に足の来る資金供給オペに入れると只でなくさえ多い固定金利オペの期落ちが更に増えることになりますので、資金繰りや担保繰りの平準化という観点からも応札しにくいかもしれませんなという所で。
あとまあ先週木曜位まで短国の期近が売りを受けたらしく重くなっていたのが最終投資家にめでたく嵌ってだいぶ解消されたみたいなのが効いてるのかどうか知らんけどGCレートも低下したのもあるかも知れんけど。
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2014/01/20
○一応オペのメモ
金曜のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of140117.htm
国庫短期証券買入 25,000 2014年1月21日
もしかしたら3兆という説も一部であったみたいですが(足元が重いのでこの際やってみる説)、まあさすがに月内にあまりコロコロといじってしまうのもイクナイという話になったか前回に続いて2.5兆円のオファー。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba140117.htm
国庫短期証券買入 67,428 25,010 -0.002 -0.001 87.7
前回よりは応札減っています(前回は7兆1499億円)し、レートの方も1糸強平均の2糸強足切りというのは前回と同じでして、按分が56.4%から87.7%に上がっていまして、入札大会の後でのオペで、しかも足元で超短い所がちょっと重かったりした(とは言え残存1か月以内というのはそれはそれで国内銀行系以外の最終投資家に一定のニーズがあるのでレートが調整されれば売れるし時間を掛ければ基本的に捌ける)という中ではそこそこの落札結果でしたなという所です。
なお、今週金曜にまたまた短国買入があると思われますが、ここで2兆円にするのか2.5兆円を継続するのかは正直どっちなのか良くワカランチ会長です。ただまあ手前であまり調子に乗って買入拡大しても3Mとかが入ってしまうと将来の買入オペに向けて無駄な期落ちを作ってしまうだけなので必要以上に無駄玉は打たないと思いますけどにゃ。
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2014/01/17
○各種市場関連メモ
・3M入札とか
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20140116.htm
(3)募入最低価格 99円98銭3厘5毛(募入最高利回り)(0.0661%)
(4)募入最低価格における案分比率 8.8687%
(5)募入平均価格 99円98銭4厘1毛(募入平均利回り)(0.0637%)
既発(つーか期近)が若干重めだったということもあって足切りが6bp台後半に突っ込むという結果になりましたけれども、まあそもそものニーズが無い訳では無いので金利が上がればそれなりに買いとかそういう展開でしょという所。んでもって今日は短国買入がたぶん2.5兆円でオファーされますので、どの位在庫が捌けるのかという所ですか。
・固定金利オペ
昨日のオペ結果(固定金利オペ分だけ)
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba140116.htm
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(1月20日スタート分) 3,000 3,000
オペは4月14日エンドで行われましたが、折り返しの元のオペが4700億円位だったので、減額は減額になっていますが、まあそこそこ札が入った感じですな。つーのも4月に入ると去年実施された1年物シグナルオペのエンドがバカスカ来るので、この時期ってオペの期落ちが結構バカスカある状況になっていて、そこに敢えてさらにオペの期落ちを入れると期日分散的な意味でどうなのよとゆーことでそんなにニーズねえのかなとか思っておりましたもんで。ただ1年オペの期落ちが沢山ある人と、直近の3か月固定オペでの落札している人が必ずしも被っているかも微妙なのですがね。
・業態別当座預金残高
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/cabs/cabs.htm/
業態別の日銀当座預金残高(12月)
何か知らんですけど最近この手のデータをZIPで公表するようになったのは何でですねんという気はだいぶする所でして、そらまあ表計算ソフトに落とせるので計算したりするのには便利なのですけれども、PCの環境に依存しないで読めるPDF形式で出すのが廃止というのも如何なものかとゆー気がするんですけど。
#なお自分のPC用に表計算ソフトを買う破目になったから悪態をついている訳ではありません(^^)
つーことで表計算ソフトに落として眺めた訳ですが、12月積み期間は国債大量償還要因があったということで、国内商業銀行とかその他準備預金適用先の超過準備が拡大している一方で、信託銀行とか外国銀行とかの超過準備が減っているのと、その他当座預金取引先の中での証券の当座預金残高も減っているという結果になっております。
まあ順当な結果っぽい(なお12月は年金定時払いもあるので基本的に国内商業銀行の所には資金が増えやすいと思う)はあるのですが、証券の当座預金残高って案外増えないもんですなあとか思いながら上記URL先から落としてきたデータを見るのでありました。
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2014/01/16
○市場メモ雑談
・・・・・・っていつもの短国の話ですが。
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20140115.htm
(3)募入最低価格 99円94銭2厘 (募入最高利回り)(0.0580%)
(4)募入最低価格における案分比率 96.6356%
(5)募入平均価格 99円94銭3厘 (募入平均利回り)(0.0570%)
ということで6bp乗るとだいぶニーズがあるので足切り6bpレベルとか寝言を申し上げた気もしますが、結局先週の6M(0.0580/0.0601の極薄按分)よりも強い結果という結果で、短国市場様におかれましてはGCレートからオペに入らない短い所(ただし玉がある場合のみで無い場合はオファーが無い)、3か月、6か月、1年と見事に逆イールドちっくな形になっておりますが、日銀の短国買入に入れるに際して3か月カレントみたいに暫く持っていると買入対象外になる訳でも無いし、持っていてもアモチ稼げるし、将来的に短国買入が増えて物無し芳一状態になった時の再投資リスクが低い点でも便利ということで短国の長い方がニーズがあるという状態になっていて、イールド形成がお洒落な感じになっておられるのですが、金利形成に日銀の買入効果が結構効いてますなあと思う物の、何せ金利については知らんがななので致し方ない所で、目標達成の調整項にされたのでシャーナイナイという所ですな。
なお、中長期国債の場合は1年を切ると日銀買入のチャンスが減る(まあその前に日銀の買入シェアが大きくなって買入対象外になるケースもありますが)のでレートの方は1年短国と比べるとやや高いという現象でして(ただし中長期国債の場合には短国のようにロットが一発で捌ける訳では無いのでそもそもニーズが違っているというのは大有りなので一概に日銀買入のせいだけではないけど)、まあMB目標に向けて皺寄せが来る短期市場におかれましては年末のどう見ても無茶振り目標に向けてどういう皺の寄り方が来るのかが実に楽しみ(楽しくは無いが)ではありまする。
なお本日は3M入札がありますが、短い所はそこそこ重そう(つーか昨日の1年もいわゆる不明玉はそんなに多くない)にしているので昨日の1年よりはイールド高くなるんじゃないですかねえ、と適当に寝言を言ってみるテスト。
まー短国もそうですけれどもCPとかも買入効果ですっかり10bp割れが定着しちゃっています(日銀当座預金の外側に居る人の買いだけでは何ぼ何でも無理)し、日銀が金利の低い所まで堂々成行買いを入れてくるのを前提にして価格形成するとそらまあ10割れで新発CP買ってもその下で日銀が買うのですから超過準備に置くよりもトータルでお得になりますとかいう凄い計算になってしまいますよねいやーあっはっはという所ですし、全般運用物無しになるとそもそも現先とかレポとかのレートが低くなるのでそれとの比較という話にもなりますし・・・・・・という事で金利のアガランチ会長(つーか下がるのだが)はまだ続くのでありました。
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2014/01/15
○市場雑談というか短国買入とか
昨日の短国買入オファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of140114.htm
国庫短期証券買入 25,000 2014年1月16日
(輪番以下割愛)
一応結果(輪番以下割愛)
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba140114.htm
国庫短期証券買入 71,499 25,015 -0.002 -0.001 56.4
2糸強までしか入っていないし応札多いしで、ちょっと足元重いんですかね。
で、それはそれとして先日は2兆円×5本で10兆円とか申し上げていたのですが、どうも2.5兆円を2本入れて11兆円にする(短国入札2本実施の翌営業日になるのが昨日と今週金曜なのでこの2回が2.5兆円)という形になるみたいで、まあ短期の方では予想されていた(つーかそういう見通しが出ていた)ので特段のサプライズではなかったのですが、うーんこのという感じ(2.5兆円3回で11.5兆円になるかもですけど)。
んでもって何で11兆にするかと言う点ですが・・・・・・・・
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/fm/juqp/juqp1401.htm/
日銀当座預金増減要因(2014年1月見込み)
8日に出ていましたが、1月は財政が17兆5200億円の不足見込みとなっていて、これに対して輪番で7兆弱の買入が行われるのですが、短国買入10兆でええやんと思って駄文を書いたような気がするのですが、どうも前月対比でのMBを減らしたくないという事のようで、短国11兆円買入をしておけば基本的にMBが前月末対比でヨコまたはそれ以上になるという計算のようで(短期の人には今更の話で恐縮ですが)。
ということで、これまで短国買入で(受渡ベースの)月内で買入額をいじったケースは時々あるのですが、買入レートが下がり過ぎたとか割とその辺はざっくり目に回していたと思うのですけど、今回は11兆円または11兆5000億円(今月は固定金利オペがあと3回期落ちになって合計が大体8000億円で増えるのか減るのか足元では微妙だと思うのですが、減るリスクを考えると5000億円糊代があった方が良さそうな気もするので)という数値に落ち着かせるために月内でオファー額をいじるの巻という流れ。
でまあ短国買入はMB目標着地の為の最終調整というか帳尻項目になるので、別にこれはこれでその理屈からしたら不思議な話ではないのですが、MB目標って最終の数値はあるけど途中経過って別に少々ブレてもエエヤンとゆー気はする所でありますが、そこを律儀に数値を合わせようという動きでして、正しく「目標はマネタリーベース」であるというのを見せてくれる動きですなあという所です。
まあ11月と12月の短国買入の動きがまさにそうでしたので今さら何を言うとかツッコまれそうで誠に恐縮ではありますが(大汗)、MB目標に向けて前月対比でのMBをヨコ以上に持って行きながら目標に向けて積んで行くっつー動きをしますと、銀行券要因は基本的にそんなに極端に振れないのと資金需給的に見た場合銀行券増発還流は短期的には日銀当座預金とツーペーになる(中期的には成長通貨分増えるという話)のでほぼ気にしないとしましても、財政要因でとにかく月次資金需給のデコボコが多い(中長期国債の発行が毎月なのに償還が四半期、偶数月の年金定時払い、地方交付税要因と法人税揚げ要因などでござるが、国債償還と年金がぶつかる6月12月は財政要因の払いが大きくなるぞなもし)ので、その帳尻を短国買入でしながら「MB増加ペース」をある程度スムージングしていくとなりますと、当然ながら11月と12月のように短国の金利がバンバン下がっても気にせず短国買入を行ったと思ったら今度は全然買入を実施しないとか、まあ財政要因のデコボコの裏側みたいな短国買入が継続するという話ですな。
つーことで、先ほども申し上げたようにそもそも金利誘導している訳ではないからどうでも良いっちゃあどうでも良いのですけれども、今後もMB拡大で短国買入の額が増えるでしょという中においても「短国買入はMB拡大ペースのスムージングツールですが他は知らんがな」状態で短国買入を運営するとデコボコが更にでかくなるような気がせんでもないが正直買入によってどういう銘柄が入ってくるかによっても変わるので色々と考えないといけませんなこらまたメンドクサ。
#さらに細かい話をすると、今買入をしても年末越えは今日入札する1年TBしかないので、年内に償還が来てしまいまして、MBを基本減らさないように推移させるという運営をする為には落ちた月に結局その分を買入しないといけなくなるという関係上、足元で札があるからと言って調子にのって買入をバンバンしていると落ちの時に要買入額が上がってしまうので運営が面倒になると思うのでそれはそれでややこしい
ちなみに短国買入ってあまり短いのはそもそもオペ対象にならない(そらまあ再来週償還とか打ち込まれても直ぐに残高落ちちゃうから意味は無い罠と)ので、期近債ってまあ基本的にはキャッシュ代替持ちきり系最終投資家のニーズはあるとは思うのですが、ちょっと売りが出るとオペで捌けないのでヘロヘロ化する時はするというのがあって、そうなった場合ってオペに入る部分との逆イールドとかが普通に発生してしまいますし、先週の入札で見られましたように3か月よりも6か月の方が金利が低い(今日の1年もまあ足切りは6bp乗る程度のレベルで先週の3Mよりはレート低いでしょと思われる)とか、日銀短国買入の影響が妙な出方をしていますなあという感じではありまする。
つーことで、今後の短国買入残高がどうみても増えざるを得なくて、それもMB270兆円を目指すとかいう事になると結構買わないと帳尻が合わない中で、短国買入に帳尻を全部持っていくと短国(関連してGCとかも)市場って玉無し芳一になるだけではないストレスが掛かりそうですなと存じますが、目標がMBであって別に短期金利をスムージングさせるとは一言も言っていないですから(金融政策決定会合の声明文をご覧ください)知らんがなということですねわかります。
別に月々の走りは目標にもディレクティブにも入っていないのだからそこまで芸を細かくせんでもエエンチャウノとは思いますが、MBを綺麗に推移させる方に重点なので今後も帳尻芸の皺寄せが全部短国買入の上げ下げに出て来るという形になりそうですな、まあ4月以降1年オペの期落ちで固定金利オペが減ったら上げ下げどころか上げっ放しになるかもしれませんけど・・・・・・・・・・・
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2014/01/10
○市場雑談メモ
・3MTB入札
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20140109.htm
(3)募入最低価格 99円98銭4厘5毛(募入最高利回り)(0.0628%)
(4)募入最低価格における案分比率 60.3963%
(5)募入平均価格 99円98銭4厘9毛(募入平均利回り)(0.0612%)
ということで前回よりもレートが上昇となった訳ですが、一昨日の短国買入の応札が割と多かった事とか、足元でGCレートが高くなっていて、背景にオペに入らない短い債券に何か知らんけど売りでも出たのか重そうになっていて業者の在庫がしんどそうという事で金利が上昇したようですが、まあどうせ来週買入2発ありますし、今日と来週の6Mと1年TBとかは期間が長いのでニーズあるでしょというのもあり、まあ別にズルズルとゆーことにもならんでしょ、よー知らんけど。
・物国入札
入札前のバイバック
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/syokyaku/resul261.htm
3. 買入決定額 額面金額で300億円
4. 買入最大価格較差 +20銭
5. 買入最大価格較差に係る案分比率 95.0000%
6. 買入平均価格較差 ▲20銭1厘
入札結果
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/2013/resul069.htm
6.応募額 8,604億円
7.募入決定額 2,995億円
8.発行価格(募入最低価格)105円90銭
9.募入最高利回り ▲0.482%
10.募入最低価格における案分比率 6.5934%
第U非価格結果
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/2013/resul069a.htm
6. 募入決定額 35億円
7. 発行価格 105円90銭 (▲0.482%)
入札後のバイバック
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/syokyaku/resul262.htm
2. 買入決定額 額面金額で244億円
3. 買入価格較差(注) ▲20銭1厘
落札結果はBEIが110台後半水準で若干事前予想よりも強めとかその程度の話ではございますなという所ですが、今回ほほーと思ったのは入札後の方のバイバックの額が少なかったことと、第U非価格入札がイマイチちゃんだったこと。前回の入札では入札後のバイバックが2022億円あったのですが、今回は244億円しかなくて、これはつまり「入替ニーズでの入札では無い人」の札がかなり多くなっていたという事でして、つまりは新規に物価連動国債市場に突っ込んで来た人が増えているというイイハナシダナーな話。
なお、第U非価格は前回438億円ありましたが今回35億円というのはつまりニーズがあるからということで入札突っ込みやがったなということでして、こちらには微苦笑を禁じ得ませんという所ではあるのですが、まあ新規の人が結構入っているということですから宜しいんじゃないですかねえ。
つーことで、前回は1213億円のネット発行でしたが、今回は2995+35-300-244=2486億円となりまして、ネット発行額も増えておりますということでまあ全般的に良好な入札ということでよろしいんじゃないですかねえ。
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2014/01/09
○市場雑談メモ
・想定通りに短国買入
昨日のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of140108.htm
国庫短期証券買入 20,000 2014年1月10日
国債買入(残存期間1年超3年以下) 2,500 2014年1月10日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 2,500 2014年1月10日
国債買入(残存期間5年超10年以下) 4,000 2014年1月10日
国債補完供給(国債売現先)・即日 2,000 2014年1月8日 2014年1月9日
ということで短国買入がオファーされた訳ですが、落札結果は以下の通り。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba140108.htm
国庫短期証券買入 58,093 20,006 -0.002 -0.001 78.3
国債買入(残存期間1年超3年以下) 6,197 2,504 0.002 0.002 68.8
国債買入(残存期間3年超5年以下) 7,851 2,504 0.002 0.003 58.6
国債買入(残存期間5年超10年以下) 13,186 4,003 0.003 0.004 41.4
国債補完供給(国債売現先)・即日 215 215 -0.400 -0.400
落札結果は平均1糸強の足切り2糸強でして、一昨日の新発の売買参考統計値が0.060%でしたので、新発3M的には恐らくほぼ前日の実勢近辺という感じの落札結果となっています。でもってちょっと注目しているのは先月実施された1年TBがどの位入ったのかという所ですが、これは月末値しか判らないので実際に今回入ったのかその後のどこかで入ったのかは判らないのが残念なのですけれども、今回の入札ベースで言えば、先月の1年TB419回の売買参考統計値が0.050%になっていまして、入札レベルが0.0587%/0.0597%でしたので、まあ幾らで入れてもウッシッシという結果。
この1年TBってやたらと不明玉が多かった奴ですので、今月末の時点でどの位入っているのかというのってまあそういう意味で個人的に注目、というか本当は今回の買入でどの位入っているのかを知りたいくらいな話ではございます。
・当座預金増減予想
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/fm/juqp/juqp1401.htm/
今月は13兆円の不足見込みになっていますが、MBという意味では銀行券要因での当座預金増加部分というのはMB的に言えば中立になります(銀行券もMBですので、銀行券要因での当座預金残高拡大は単にMBの構成要素内での振替に過ぎない)ので、MB拡大に関して言えば財政要因での不足となります17兆5200億円部分を埋めておかないといかんですよねという話に。
でまあ毎月別に律儀にMBリニアに増やさなくて良いのですけれども(というか中長期国債発行償還の関係があるからそもそもリニアには増やせない)、そうは言ってもあまり前月対比でMBを極端には落とせませんと考えるとやはり短国で10兆は稼いでおかないといけませんとまあそんな話になるのでほぼほぼそんな感じになるんでしょうな。
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2014/01/08
○だいたい市場雑談メモ
・3M短国入札ですが
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20140107.htm
(3)募入最低価格 99円98銭5厘5毛 (募入最高利回り)(0.0601%)
(4)募入最低価格における案分比率 10.0786%
(5)募入平均価格 99円98銭5厘9毛 (募入平均利回り)(0.0584%)
ということで足切りは0.06%に乗って決着しまして、その後も特段強くなる訳でも無いという穏当な結果となりました。んでもってGCに関しても入札を受けて若干上昇という感じなのでほぼほぼ穏当という結果。
・・・・ではあるのですが、今月は従来のパターンですと受け渡しベースで2兆円の短国買入が5本実施されるという流れになると思われまして、年末に1回目を実施していますが、あと月内渡しで4回短国買入をするとなりますと、今週1本、来週2本、再来週1本という形で今日、来週の火曜と金曜、再来週の金曜(月末週の金曜は来月渡しなので2月分の計算になる)に各2兆円の短国買入という日程になるものと思われますので、今日のオペオファーとその結果が注目という所ですな。
昨年11月は週2兆円×4本の短国買入があって、1か月でレートが盛大に下がったのですが、今回はそもそものスタート時点で6bp割れだわGCレートは昨日ちょっと戻したとはいえその前は玉がスッカラカン状態になって低い水準だわという事で、発射台が低い所からさらにレートが沈むんですかそうですかとゆー所で、特に20日の週とか中々お洒落な事になりそうな悪寒が今からするのでした。でまあ昨日も申し上げた通りで、長期債みたいに「皆がそう思っていると意外にそうならない」というパターンになるかと言うと投資のタイムホライズンが(短期だから当たり前なのですが)短い(満期保有前提でも3カ月物のタイムホライズンは3か月でしかありませんので)ので需給にどうしても引っ張られてしまいますねという所でしょうな。
・日銀保有国債明細など
日本銀行が保有する国債の銘柄別残高(12月末)
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mei/mei.htm/
でまあここからZIPで落としてきてという話なのですが、カレントゾーンの入り方が一番顕著なのが5年のように見えますな。つまり5年国債の投資家層が一番入札で購入して日銀に放り込むトレードをやっているという事ですねわかります。
日本銀行による国庫短期証券の銘柄別買入額(12月末)
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/tmei/tmei.htm/
こちらも償還毎に計算して毎月の償還スケジュールを計算しておくと短国買入のペースがどうなるかがある程度予想できるのですが、それはそれとして1年物TBが先月幾ら入ったのでしょうかというのを確認しようと思ったのですが、良く良く考えたら先月は1年TB入札以降に実施された短国買入で年内渡しの物が無かったので419回債の残高はゼロのままなのでした(最初すっかり忘れて???となっていたのはここだけの話^^)3カ月物の418回の入札が12日木曜にあって、翌日の13日に実施された短国買入が年内渡しの最終でございました。
ということで、まあこちらに関しては1月末のデータで419回と424回(になる筈)という1年物TBがどの位入るのかを見たいと思います。なお419回については今年の12月に償還してしまいますので年末のMBには跳ねないのですけれども、だいたい1年物がどの程度のペースで入るのかを確認するのに良いかと思いまして。
・営業毎旬報告
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2013/ac131231.htm/
まあご案内のようにとりあえずめでたくMB200兆円の中間目標達成したのでリンクだけしておきます。MB270兆円に行かせるために「その他」部分がどういう配分になるのかという計算はてきとうに置きを入れて年末にやりましたが、気が向いたらまた更新してみたいと思います。
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2014/01/07
○市場雑談メモ
・短国入札ですな
年末年始の関係で今週は3か月の入札が2発(今日と木曜)、6か月の入札が1発(金曜)にあるのですが、年末の着地が見えた辺りから余剰資金がワサワサ出てきて足元ではGCレートやら現先レートやらが絶賛低下となっておりますし、先々週金曜に短国買入2兆円の打ち込みがあって今月の短国買入規模がでかくなるのが見えているという状況を受けて短国の需給が締まるでしょうという見通しがありますので、既にその辺を見越した価格形成という感じのようで。
つーことで需給が良いでしょうなあとか言っている中での短国入札なので3発あるけどどうせこれ徐々に需給の良さが顕在化するとかそういうパターンになるんじゃネーノと思います。皆さんが同じ事考えていると意外にそうならない、という可能性もあるにはあるのですが、長い所と違って短い所は投資のホライズンが日単位だったりしますから需給パワーが効いてしまうのですよねえという所で。
・新日銀ネット稼働
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2014/rel140103a.pdf
新日銀ネット第1段階開発分の稼動開始について
『日本銀行では今般、新日銀ネット第1段階開発分(注)の稼動開始に特段の支障がないことを確認しましたので、新日銀ネット第1段階開発分を予定どおり
本年1月6日(月)に稼動開始します。』
ということで新日銀ネット第1段階分の稼働アナウンスがありましたが、その後特段のご連絡もございませんでしたし、普通の時間にコールレートとか出ていましたように問題もなく稼働してめでたしめでたしという所ですが、現先オペの担保を共通担保と共通化する事が可能になりましたという件についてはいやそのオペもう全然やってないだろとか思いつつも、各種のオペに関して(時限措置でやったもの以外は)廃止しないでしぶとく残しておくと何かの拍子に使う事があるかもしれませんねという事務方の念の入れようには感心するというか何というか。
まあオペ先的には使わないオペの為に一々書類が必要になったりするので正直メンドクサという所でもあったりするのですけどね!!!!!
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