相場見通しのつもりだが・・・たぶん後講釈(2013年07月〜)
(いつもだと半期で更新なのですが異次元緩和で異次元相場だったので2013年2Qは3か月分でページを変えました)
こちらはあまり当らない相場見通しやら相場後講釈やらを書いております。一応債券だけどもマネーマーケットに限りなく近い範囲をカバーしつつも、昔取ったなんとやらで債券市場のお話も。まあどっちにしても板に張り付いている訳ではないのでピンボケになる場合もありそうです。その節はご指摘を。
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2013/09/30「2年入札も0.10%割れに」
2013/09/27「3MTB入札は何と0.02%台前半まで金利が低下」
2013/09/26「さて3M入札&当座預金100兆円越え」
2013/09/25「まさかの短国買入1.5兆円実施で短国金利は更に低下」
2013/09/24「2MTB入札は一段の金利低下&2年は0.10%に低下」
2013/09/20「3M入札はさらに過熱キタコレ」
2013/09/19「1年TB入札も激強」
2013/09/18「短期市場益々怪しい雰囲気が」
2013/09/17「短国買入が出来上がり0.06%まで低下という怪しい短期市場」
2013/09/13「短国入札が強くて益々短期市場が怪しい」
2013/09/12「GCレートが更に低下してレポ市場が変調」
2013/09/11「債券続伸/東京レポレートが急激低下キタコレ」
2013/09/10「東京五輪ヤッホーで株価ヤッホーも債券爆騰とな!!」
2013/09/09「雇用統計やや弱めで米国債券反発」
2013/09/06「米国10年3%/当座預金残高90兆円へ」
2013/09/04「CPオペは引き続きの低金利が困ったもんです/10年入札で割高10年更に割高」
2013/09/03「国債の利子課税扱いに変化が/市場メモ」
2013/08/29「また市場予想を微妙に外してくる輪番オペ」
2013/08/28「CPレートが軒並み0.10%割れになっている件は短期市場のプレーヤーの行動変化のせいだとマズーだが」
2013/08/27「お盆もとっくに終わっているのに売買高が最低水準とな」
2013/08/26「輪番オペで何故か5-10年を4500億円を割ってオファーするなど」
2013/08/23「CP金利が妙に低いのが気になります/中国PMIで一旦リスクオフ一服」
2013/08/20「米債2.9%ェ・・・・/7月積み期間の当座預金残高で非準備先(証券・短資)が拡大している件について」
2013/08/15「レポ金利が妙に乱高下する中で3M入札とな」
2013/07/31「2年入札は順調&レポ金利低下」
2013/07/30「消費税増税延期のネタで株下げ・・・かどうかは知らんけど株が下落」
2013/07/24「閑散に売りなく金利が徐々に低下とな」
2013/07/23「ご祝儀相場は空振りと/公社債売買動向6月も都銀の売買超低調」
2013/07/04「輪番で長期の買入を予想外に減額/3MTB入札ですな」
2013/07/02「補完供給で応札ゼロというのも珍しいですな」
2013/09/30
○オペとか短期雑談
・あら短国買入スキップ
http://www3.boj.or.jp/market/jp/menu_o.htm
オペレーション(日次公表分)
9月27日という選択肢が無いのは、27日に短期オペの実施がありませんでしたという話になりますのでまあオペ無しの巻。
ここもとのパターンとしては木曜の3M短国入札の翌営業日にあたる金曜に短国買入が実施される(ただし短国入札とぶつかった場合は週明け)という形でしたので、金曜は普通に短国買入が実施されるでしょうと期待(というか諦観というか^^)されていた訳ですが、何故か短国買入スキップの巻。
金曜に短国買入を実施すると受渡日が10月1日になるので、期末跨ぎを避けたという可能性があるのと、ご案内の通り足元期末要因で短国市場が世紀末ヒャッハー状態になっているのに配慮したとか、その絡みになりますが2年国債入札を前に短国買入を実施して買入レートが低下しまくって2年国債入札が大フィーバーするのを避けようとしたとか、まあ色々と可能性は考えられるのですが、期末跨ぎを避けたのなら今日も短国買入無い筈ですし、2年国債入札にぶつけるのを避けるのであれば今日短国買入の実施ですし、市場のヒャッハー状態への配慮だったら何を今さらという感じではありますな。
まあその辺に関しては中の人しか背景については判らんので何とも言えませんけれども、本来的に言えば先週木曜の3MTBは初の3カ月物TB年末越えになりますので、12月末のMB中間目標がある中で喉から手が出るほど欲しい物件であり、やる気満々モードで買入ヒャッハーとなる筈なんですけど、ここへ来て市場の金利低下が著しいので何ぼ何でもちょっと待てということになった(とはこのアタクシは思っていないが)のであれば、何ちゅうか折角の買いたい銘柄が登場したのにその前に買入攻撃で市場を壊してしまって肝心な時に買入打てないとかプギャーという感じではございますな(ちなみにどこからどこまでが期末要因で、そうじゃなくて単に日銀の買入累積攻撃で需給が締まっているのかは正直良く判らん)。
ちなみに今週は10月1発目のMPMがございますので、MPM2日目になる金曜には短国買入を普通は打ちまずで、木曜日は3M入札がありますので、期末跨ぎを避けるのであれば短国買入をまさか2日連続で打ち込むわけにも行かないでしょうから短国買入が後寄せになる(ので2年国債入札要因でスキップしているなら今日短国買入実施が妥当)ことになりますね。
まあいずれにせよ足元の状況だとちょっと沢山打ち込むと今度こそ夢の出来上がりゼロ落札とかマイナス落札とかの風景も見られるかもしれませんなあ(白目)。
・2年国債入札
お、おう・・・・・・・・
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/2013/resul044.htm
6. 価格競争入札について
(1)応募額 14兆7,368億円
(2)募入決定額 2兆6,801億円
(3)募入最低価格 100円00銭5厘 (募入最高利回り)(0.097%)
(4)募入最低価格における案分比率 81.8030%
(5)募入平均価格 100円01銭2厘 (募入平均利回り)(0.093%)
ということで2年国債入札貫録の平均も足切りも付利金利割れとなりまして、ご案内の通り付利金利の引き下げに関する思惑が1ミリも発生しえない状態、というよりもこの状況で付利金利を下げたら更に買入オペの運営が困難になるので、付利金利引き下げの可能性が益々なくなってきたという状態(MB目標から金利目標への再転換をしたら話は別だがまあ有り得ん)ですので、つまり利回り云々で考えた場合にはこの水準はちょっとという水準。
でまあ何ぼ何でも今の所は超過準備付利対象外の人たちのニーズだけで2年が付利金利割れまでやるほどの状況では無いと思われますので、担保玉不足とかその辺を見越したり、商品在庫持っておかないと苦しいかもですねとか、まーその手の要因はあったんでしょうなという所ですが、その後新発は0.10%で出合っていたりしたようですので、さすがに短国と2年の間にはまだ差があるという事ですかそうですか。
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2013/09/27
○短期メモ
・3MTB入札
落札結果である。
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20130926.htm
(3)募入最低価格 99円99銭1厘5毛 (募入最高利回り) (0.0307%)
(4)募入最低価格における案分比率 29.5726%
(5)募入平均価格 99円99銭3厘6毛 (募入平均利回り) (0.0231%)
まあ前場引けで3bpだの3bp割れだのWI取引で出合ってあちゃーという感じでしたので、空振りリスクを考えたら必札は上の方に入れないといけないけれども何ぼ何でも0.03%割れ水準でどこまでニーズがあるのかワカランチ会長とか考えると最低限在庫部分は上に入れて後はとりあえず下の方に入れておきますか、となってテールが7糸というこの金利水準にしてはデカめの結果になりましたという所で。
でまあセカンダリーは最終的に3bpとかに落ち着いてたみたいですが、これでちったあタイトにも程がある需給が緩和されてマシになるかというとそこにまた本日は日銀短国買入攻撃が堂々のご登場となって流通玉を吸収するんですね判ります(ヤケクソ)。
需給の引き締まりのどの辺までが期末要因なのかよく分かりませんが(期末要因じゃなくて日銀の買入攻撃+超過準備付利の外側の人たちの自動購入攻撃だけでここまで来ているとするともうお手上げ)、期初入りしてから需給に変化があるかどうか確認という所でしょうかね、あまり変化し無さそうな気はするのですが・・・・・・・・・・・
・当座預金残高101兆円キタコレ
昨日も申し上げたので別にどうでも良いが記念に残して置く。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/jx130926.htm
日銀当座預金増減要因と金融調節 (9月26日<木>分)
当座預金残高 1,012,400
当座預金残高 1,012,400
当座預金残高 1,012,400
副総裁のコメントマダ〜?(・∀・)っ/凵
・固定金利オペも順調に札割れ
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130926.htm
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(9月30日スタート分) 1,441 1,441
昨日は8000億円のオファーに対して1441億円ですが、ここの所固定オペの期落ちが続いていまして、概ね8000億円近く入っていたオペがロールで絶賛減額ロールとなってこの3日のロールの結果で1.2兆円位減額ロールになるという素敵な勢いですが、このオペが減ってくるとMB達成のために他のオペにしわ寄せが来るので短国ェ・・・・・・・・・・
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2013/09/26
○今日の短期雑談
・さて今日は3M入札ですよ
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_auct/auct20130919.htm
1. 入札予定日 平成25年9月26日
2. 発行予定日 平成25年9月30日
3. 償還予定日 平成26年1月9日
ということで日銀様の絶賛召し上げによりましてすっかり玉が無くなってしまった3MTBの入札が実施される訳ですが、まあ火曜日の短国買入の結果があばばばばーでございましたのでセカンダリーはどうせ2bpから4bpの間位(もはやてきとう)にいるんでしょと類推されますが、はてさてこの入札が幾らになるのかオソロシスという所でございます。
つーか今回の3Mから年末越えになるので、本格的な短国買入は明日からやれば良いじゃネーカという気がだいぶするのですが、その前に水準を下げてしまって入札を迎える状況になって時既にお寿司にも程がありますけれども、まーオペ実施部隊的に言えば「ワシらのディレクティブはMBだから市場機能ガー悪態つかれましても知らんがな」という話だと思いますので、この調子でMB270兆円にして短期だけではなくて長期の市場もあばばばばーになって出口政策どうするのという話に関しては政策委員会の皆様で何か考えて頂くという方向で何卒よろしくお願いいたします。
で、金利水準が前週対比アホほど下がった中でニーズが減るのかも注目されますが、年末越えのビルなのでモノとしてのニーズはあるでしょうからねえ(白目)。
・当座預金残高100兆円キタコレ
昨日の当座預金残高速報
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/jx130925.htm
当座預金残高 990,400
本日は火曜日の短国買入と輪番要因でこうなる予定
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/jp130926.htm
当座預金増減 +22,400
どう見ても当座預金残高101兆円です本当にありがとうございましたという所ですが、円安は進んでくれませんし株価は何となく足踏みですし、何か金利市場がおかしくなってしまった分だけ損した気分なんですけれどもきっと気のせいですね(すっとぼけ)。
・出口政策とかオペレーションの限界とかその他関連の雑談メモ
最近色々と無い頭を捻ってああだこうだ考えているのですが途中ですがメモ的に(^^)。
えーっとですな、出口政策という事になった場合にそれを受ける市場の流動性が皆無状態というのも困るのですが、良く良く考えると統合政府という意味で考えた場合、日銀の長期国債買入っていうのは財務省の国債発行年限を横から絶賛短期化している事になりますからして、出口政策という事になった場合にどうするのという問題もあるなあと。
つまりですね、2年で2%達成した後は当然ながら中立金利水準に向けて金利を引き上げていかないという状況になる訳ですが、日銀の保有資産の含み損ガーとかいうのは時価会計しなければ良いのでどうにでもなるとしても、日銀はファンディングが銀行券部分はゼロ金利の永久負債みたいなもんだから銀行券残高が急減しない限りそっちは良いとしても、当座預金部分のうち付利対象になる超過準備(およびそれに相当する)部分(だいたい所要準備が6兆円程度しか無いので残り全部が付利対象ですが)は付利金利水準でのファンディングをしている格好になります罠。
となりますと、保有中長期国債の見合い部分が銀行券残高を大幅に超えるような状態になると、その銀行券残高超過部分というのは政策金利水準を正常化(いくらだかわからんけど本当に物価が2%という事になったら2%以下の訳がない)したらその分は絶賛逆鞘になりますぞな。
つーことで、財務省が将来の金利上昇リスクやら再調達リスクやらを勘案して発行年限を長期化しようとしている側から日銀が絶賛オーバーナイトファンディングに切り替えるというのを大々的に実施しているのが現状でして、従来はそれでも銀行券の範囲内に抑えるという事で逆鞘問題が顕在化するリスクは無かったのですが、ここから更にアホのように長期国債買いますよという事になると徐々にこの逆鞘問題がシャレにならなくなりますよねという所で、再調達リスクの方はマネージされているにしても、金利リスク管理を統合政府として考えた場合にこれどういう事になるんでしょうなあというのが気になる次第。
この「短期金利が上がって逆鞘攻撃」というのはそれはそれはオソロシスなものでして、1990年辺りですとその前の低金利状態によってポートには低金利の債券ポートがゴロゴロ転がっているのですが、一方でファンディングが短いというような業態でしかもオーバーローン(要するにかつての都市銀行など)となっていると、ポートに鎮座まします超長期債が3%辺りの利回りで、ファンディングが8%とか素敵な事になり、座っているだけで毎日チャリンチャリンとファンディングコストをチャージされるのですが、持っているものを売るとマーベラス売買損が発生するので毎日が火の国旅情(違)という状態になる訳で、はてさてそうなった時ってどうなるんでしょうね。
まーその時に景気が良ければその辺りは財務省もニッコリ状態ですから日銀の財務的な穴を埋めてよろしいがなという話だとは思うのですが、物価だけ上昇してスタグフレーションですがなとか、財政ガーの悪い金利上昇とかそういう残念無念な状態になって政策金利は上げないとマズーという状態になるというのは想像しない方が良いですかそうですか(白目)。
#という雑談ですが、まあもっと色々と考えて(というかさすがに財務省の中の人や日銀の中の人はそういうの考えている筈)計算する暇があったら計算しませんとね
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2013/09/25
○短国買入1兆5000億でオッペケペー
#川上音二郎状態とか書いてみて念の為検索したら春の波涛って昭和60年の大河ドラマとな。ホンノチョットマエダトオモッテタヨ
オペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130924.htm
国庫短期証券買入 15,000 2013年9月26日
国債買入(残存期間1年以下) 1,100 2013年9月26日
国債買入(残存期間5年超10年以下) 4,000 2013年9月26日
米ドル資金供給(固定金利方式) 2013年9月26日 2013年10月3日 0.570
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年9月26日 2014年1月20日
>国庫短期証券買入 15,000
>国庫短期証券買入 15,000
>国庫短期証券買入 15,000
ということで、短国市場が玉無し芳一状態な所でしたが、2か月新発を対象から除外して堂々の1.5兆円のオペオファーということで、つまりMB積み上げのためには短国市場がぐちゃぐちゃになっても知らんがなという意思表示が鮮明になったという解釈をさせて頂きたく存じますオペレーションの打ち方で、何が市場との対話だと小一時間問い詰めたい所ですが、打ってる方はMB積み上げを何とかせにゃならんという所でそんなことまで気に掛けている余裕はないわって話でしょうし、つまりはそもそも「MB2倍」とか言うのが元々の買入規模がそこそこあった中では無茶振りにも程があったという話に帰着するのでしょうがね。
でまあ1.5兆円オファーとか札割れるとか出来上がりマイナスかとか中々びびらせてくれましたが、「いや1.5兆円とかどう見ても無茶振りオファーをするということはそれなりに札が読めているに違いない」という裏読み的希望もありまして結果はさてどうなったかと申しますと・・・・・・・・・
オペ結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130924.htm
国庫短期証券買入 33,150 15,003 -0.040 -0.025 11.4
米ドル資金供給(固定金利方式)(9月26日スタート分) 0 0
国債買入(残存期間1年以下) 4,490 1,100 -0.014 -0.009 82.0
国債買入(残存期間5年超10年以下) 14,843 4,003 -0.019 -0.016 30.2
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(9月26日スタート分) 4,749 4,749
>国庫短期証券買入 33,150 15,003 -0.040 -0.025 11.4
札が3兆もあったのですが、まあとりあえずシャレで前日比利回り較差マイナス10bpとか入れてみる人がどの位いたのか存じませんが、3兆あっても当然ながら足切りは流れて前日比利回り較差マイナス4bpまで買われるという結果ですが、24日付の売買参考統計値が6bpか6.5bpでしたので、つまりは出来上がりで2bp辺り(例えば先週の1年カレントは売参が6bpだったので出来上がり2bpで、新発入札レベルから4毛8糸の金利低下だわ)というウヒャーなレベルまで金利水準が低下の巻。
でまあそのウヒョーなレベルとなった短国を受けまして2年の金利も進んでしまいまして、というかオファーが無くなってしまいましてというのが正しいと思うのですが、昨日は2年新発が0.09%の出合いというオソロシスな結果となりまして、債券市場的には後ろも強かったのですが、中短期ゾーンも強くて何ですかこれはという展開。
でまあ再三再四申し上げておりますように、今回の短い所の金利低下のタチの悪いのは政策金利の引き下げ観測とは全く関係なく金利低下が進行していることでして、以前短い所の金利が低下した時には異次元緩和前で、大規模緩和実施は見えていたけれどもそこの行きがけの駄賃で利下げみたいな事を間違ってされたら大変なことになるからヘッジで買っておかないとという仮需が発生していた面があった(から異次元緩和ローンチ後に例えば1年所の金利は0.04〜0.05レベルから0.09〜0.10レベルに戻った訳ですな)のですが、今回は誰も付利下げとか考えていない状態でこの有様というのが(市場機能論的に申し上げた場合の)問題の深刻さを示しておりますな。
つーかですな、こんな状態で付利下げたら更にオペ運営が困難になる訳でして、何でもいいからMB積み上げするなら(ただの本末転倒だが)付利上げた方が良いんじゃネーノという位の話でありまして、MB大量積み上げというオペレーション目標がある中で付利下げがどうのこうのみたいな話をしている方々がおいでだったような気もするのですがちょっとおまいらこの現状を見て物を考えろやと小一時間問い詰めたい所ではございます。
さて当座預金残高ですが、日銀謹製の見込みですと今日の予想数値までしか出てきませんので、本日は上田八木短資さんの所をご紹介。
http://www.ueda-net.co.jp/uedayagi/02-market/02_1.html
デイリー・シグナル
輪番と短国買入が26日渡しで打ち込まれましたので、26日の当座預金残高はこのままで行きますと100兆円突破ですよ100兆円突破!!!!
いやあ木久扇師匠の精緻な理論に基づきますとどう見ても緩和のやりすぎにしか見えませんが、師匠はこの当座預金残高をご覧になってどのようなご感想を持っておられるのか是非ともお伺いしたいものでございますなあ(棒読み)。
しかしまあ何ですな、12月末まで残り3か月になってきましたので、国債と短国の償還に加えてその他短期オペの推移に置きを入れて(多分この調子だと0.10%の固定金利オペとかドンドン残高減るでしょ)資金需給を推測(去年並みと置きたいが財政要因が去年と今年ではだいぶ入り繰りがありそうなのでそこが計算に困る)して逆算すると短期オペの残高が出てくるとかそういうことになるとおもうので(かなりてきとう)ヒマなら計算したいのだが、それ以外のネタも大量投下されている昨今中々追いつかないですなorzorzorz
で、その結果どうみても短国がこのままあばばばばーとなりますと、それこそいつぞやの米国のように財務省からお助けビルの発行とかしてくれないと敵わんわという所ですし、大体からして短国の金利がこれ以上低下された日には短期オペが困難⇒短期が買えないなら長期を買えばいいじゃない、というマリーアントワネット状態になってしまうとか、いやもうこの際円債買うと市場が壊れるから米債買えばバンバン買えるじゃないかとか、オモシロ思惑の世界になってくるので誠に遺憾でございますな、うんうん。
ちなみに、超過準備付利引き上げ以上に本末転倒ですが、秘策として法定準備率の絶賛引上げというのもありまして(ギャグですので念の為)、今の所要準備預金水準を一気に引き上げれば(銃声)。
しかしまあニャンですな、当座預金残高積み上げる為には誰かが超過準備を持たないといけないという事になるのですが、超過準備をどうやって持ってもらうのかという問題が当座預金残高100兆円レベルで大問題になるのにどうやってあと70兆来年積むんでしょうかねえというのと、あともう一つ重要な問題は「そもそも2年で2%の目標を達成する(キリッ)」と言っているのですからして、来年無茶振りして70兆円のMBを追加で積んでしまって短期市場から債券市場から全力で叩き潰してしまった後に、当然ながら出口政策の問題が出てくる筈(そうしないと物価が止まらなくなるでしょ)でして、その際に市場がぶっ壊れ状態になっていて出口政策が円滑に遂行できるのかよと思う訳で、市場が壊れるのも困るが出口の方がもっと巨大なリスクになるだろというのが超オソロシスなんですけど。
#ということでFEDネタに日銀ネタがあるというのにまさかの短期ネタで今日も時間ががががとなるアタクシ
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2013/09/24
○2MTB入札でウヒョー&2年が0.10%とな
金曜は2MTBの入札でして、前場途中までは一応WIで0.05%台後半での気配だったのですが、前場引けの時点で0.05%が出合うとか入札前から不穏な雰囲気で落札結果もはいこの通り。
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20130920.htm
(3)募入最低価格 99円99銭2厘0毛 (募入最高利回り)(0.0478%)
(4)募入最低価格における案分比率 39.2128%
(5)募入平均価格 99円99銭2厘4毛 (募入平均利回り)(0.0454%)
・・・・・・・・・0.05%割れですかそうですかこれはヒドスと思ったら後場になって短期のアホのような強さに引っ張られて2年カレントまで0.10%が出合うわ引けは0.10%がビットサイドになるわ(BB引けは0.10%)とウヒョーとしか申し上げようがない誠に遺憾な展開。
ご案内の通り、先週は実働4日中3日でTBの入札があるという入札連発ウィークだったのですが、最初の1Yから順に平均落札利回りが0.0686%→0.0573%→0.0454%ということでして、回を追うごとに需給が悪化するかと思えばその逆でホップステップ大爆発という爆発オチで締めるという素敵な結果になってしまいましたです。
まあ元はと言えばその前の週の金曜に短国買入を1兆5000億円も打ち込んで落札が2毛も流れて一気に目線が変わったのと需給が良いのがあからさまになったのが点火材料(もっと言えばそのまた前の週に短国買入2兆円打ち込みをして雰囲気が明らかにおかしくなったのはその直後から)だったりしますが、本日はまたまたその短国買入の実施が想定されておりますのがオソロシスな所です。
短期市場のオッペケペー状態を勘案すると見送りでも良いんじゃネーノとは思うのですけれども、何せ短国買入オペは帳尻オペとしてMB積むためにせっせと実施するというのが仕様になっているとしか思えない最近のオペの打ち方(そらまあMBを出すのがディレクティブですから、MB達成に向けて途中の残高積みもしておきたいという事になったら市場との対話も糞も無いというのは分かりますけど)ですので、今日想定される短国買入を何ぼ打ってくるのやらと大変にアレ。
まー何ですな、金曜の新発2Mって通常のパターンですと短国買入の対象銘柄にならないのですが、木曜の新発3Mなんて既に物はスッカラカンだと思われますので、今日は下手な打ち方をすると夢の出来上がりマイナス金利とか夢の札割れとかするんじゃネーノと今からガクブルもんでして、いずれにせよこれはオペレーションの限界キタコレという事では無いでしょうかと思うのでありました。
○どう見てもオペレーションの限界です本当にありがとうございました・・・・・なのかね??
ちなみに、日銀当座預金残高ちゃんのほうですけれどもね。
日銀当座預金増減要因と金融調節 (9月20日<金>分)
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/jx130920.htm
当座預金残高 987,600
年末のMB目標はこちらの4ページ目
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/k130404a.pdf
マネタリーベース 200
当座預金 107
ちなみに日銀のトップページの右側の下の方に(ネタにするタイミングを逸したのでネタにしませんでしたが)確か7月位からMBの数値だの日銀当座預金残高の数字だのが出るようになっておりまして、これは19日ベースのですけれども
http://www.boj.or.jp/
マネタリーベース1,811,800億円(2013年9月19日)
日銀当座預金残高934,700億円(2013年9月19日)
つーことで、20日はここに5兆円オンしているのですが、MB200兆円を達成するのに当座預金残高がそのままで計算すると、当座預金残高が112兆円になるのですが、年末は銀行券が増発されるのでもうちょっと少なくて済みまして(昨年末の銀行券残高が86.7兆円で直近の銀行券残高が83.1兆円だから4兆から5兆円程度の糊代がある)さっき引用したように107〜108兆円程度の当座預金残高とかまあそんな話になるんでしょう。
つーことはどう考えてもここから当座預金残高を9兆から10兆円積まないといけないのですけれども、貸出支援基金が伸びず、固定金利オペはロールの度に減っていく(足元での問題は政策金利の変更期待による金利低下ではなく、需給が極端に締まって短期金融市場での「モノ不足」が生じている状態で、まあどう考えてもその状況が解消しそうもない(さらに短国の買入を積みそうな勢いだから)のですから、先行き数か月間(最近の固定金利オペは4か月で実施)の担保繰りが固定化させるわ、GC金利とか下がっているし資金も余剰状態だわという状況の中で固定金利オペの残高は減る一方だわな)ので、さらに短国買入にしわ寄せが来て、短国の物不足が拡大すると益々固定オペの残高が減る(市場でのファンディングがつきにくい一般債などの分もあるのでゼロにはならない)という悪循環になりますので、はてさてこれはどうしたもんかという所っすな。
つーかね、これで短国買入札割れだの出来上がり金利がとんでもなく下がる(まあマイナスは極端にしても)となりますと、「短期オペの限界があってMB目標達成に短期部分が足りない」→「長期国債の買入をもっと拡大しないと目標達成が出来ない」という話になって、ただでなくさえ日銀買入攻撃の結果需給がアチャーになって価格形成があばばばばーになってセカンダリーの売買がスカスカとなっている中長期債券市場の方も誠にアレという話になってくると益々困ったちゃんになるんですけどねえ。
つーかまあ年末のMB200兆円は兎も角として(というか兎も角にならない可能性もあるのですが)来年末のMB270兆円ってどこをどう考えても無理無理無理という話になると思う訳ですが、これはもうMB増やすために何か別の事考えた方が良いんじゃないかというレベルのような気がするんですけれども、ということで与太話のネタになるのですが与太話コーナーはそのうちまたということで(与太にしても一応まとめが必要ですから^^)。
#ということで分かったような判らんような雑談コーナーでした
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2013/09/20
○だいたい市場関連メモ
・3M入札ェ・・・・・・・・・・・
昨日は3MTBの入札。
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20130919.htm
(3)募入最低価格 99円98銭5厘5毛(募入最高利回り)(0.0581%)
(4)募入最低価格における案分比率 32.7511%
(5)募入平均価格 99円98銭5厘7毛(募入平均利回り)(0.0573%)
・・・・・・・・・・・・orz
えーっと、先日の短国買入で衝撃の2毛強足切りになってそこから3Mの目線が0.06%(短国買入足切りの出来上がりレート)になった訳ですが、足元の玉無し芳一状態を鑑みますと0.06%目線で札入れて空振りの刑を食らう方がリスクだから上にも札を入れておきますかという展開になったら貫録の0.06%割れですかそうですかという流れ。
まあ本日は2M入札があるのですが、発行額が2.5兆円ぽっちしかない物件ですので、突っ込むときは突っ込むという大変に素敵な仕様となっておりますのでいやもうどうなるんでしょうかねえ・・・・・・・・
・5−10年の輪番
昨日の輪番
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130919.htm
国債買入(残存期間5年超10年以下) 4,000 2013年9月24日
国債買入(残存期間10年超) 2,000 2013年9月24日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年9月24日 2014年1月8日
ということで、5−10年の輪番ですが、10年カレントが銘柄交代して最初に入れることが可能になった輪番なので従来のお約束水準の4500億円に戻すのかなという見方もあったのですけれども、結局しらっと4000億円継続ということですので、4000億円に減らした時に「カレントの特定銘柄ばかりバカスカ入るから配慮した」説もあったのですが、恐らくそんな配慮はしていないでしょうねえというのは把握したという所ですな。
まあ買入銘柄の平均残存の問題だと思うのですが、この辺の計数に関しては今度じっくり計算してみます(って先週も言ってたような気がしますが)のでまた後日。
・結局ブルフラット
昨日の債券市場はまあお約束のように上昇したのですが、先物主導というよりも現物が強くて、しかも時間の経過と共に超長期が相対的に強くなる(引けにかけて手前が売られて押し込む中で超長期の強さが目立つ格好に)という流れになりました。
まあ何ですな、消費税問題の動向を見極めてからとか、Tapering開始の影響を見極めてからとか、まあそんな感じの毎度お馴染み様子見地蔵先生の言い訳につきまして、どう見ても増税予定通り方向な上に逆さ絵先生まさかのヒヨルド状態になってしまいましたので、買わない言い訳がががががで葉っぱ踏み踏みということですねわかりますという所ですかそうですか。
しかも期末で現物債の需給がーというのもありますし、まあシャーナイナイでした罠。と後で何が起きたか忘れないためにメモだけ置いておきました。
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2013/09/19
1年短国入札ェ・・・・・・・・
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20130918.htm
(3)募入最低価格 99円93銭0厘 (募入最高利回り)(0.0696%)
(4)募入最低価格における案分比率 6.4930%
(5)募入平均価格 99円93銭1厘 (募入平均利回り)(0.0686%)
0.07%割れかよおいおいという話もあるのですが、本日の注目は3M入札どの辺でやりますねんというのと、輪番の5年〜10年のオファーが(たぶん今日あるんじゃなかったでしたっけ)4500億円に戻るかどうかですが、それよりも何よりも今日のFOMCでおおビックリという所で。
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2013/09/18
○さて本日は20日渡しのレギュラーとな
http://www.jsda.or.jp/shiryo/toukei/trr/index.html
GCトモネ(T+1スタートの翌日物)レートの直近推移は以下の通り。
2013/9/9 0.085
2013/9/10 0.057
2013/9/11 0.040
2013/9/12 0.073
2013/9/13 0.094
2013/9/17 0.069
リファレンスレートのトモネちゃんが先週頭から上がったり下がったり忙しいのですが、まあ基調は金が余って潰さないといけなくてエライコッチャという状況で有る事には変わりがありませんですよねと申しますか、今日はT+2のレギュラーが恐怖の9月20日となっておりまして、はてさて20日渡しの所はどうなりますねんというお話。
つーかですな、当座預金残高90兆円少々のこの時点で短期市場が金余りでエライコッチャで玉無し芳一とかになってしまっておりますと、本当の本当にマネタリーベース2倍ニバーイとか出来るのかよという悪寒も致しますし、大体からして追加緩和するにしたって技術的に困難になるんじゃネーノという話(まあ追加以前に今の枠組みもそうだが)ではなかろうかという気もするんですが、良く考えたら短期に皺寄せしないで長期債もっと買えば技術的には行けるのかなとか鬼のような事を考えてはおりますが考えは纏まりません(^^)。
まーその長期にしたって日銀の買い攻撃でセカンダリーの売買がががががとなっているので、そうホイホイ増やして市場は耐えられるのかという問題もありますからねえ・・・・・・・・
というただのメモでした。
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2013/09/17
諸般の事情で出稼ぎなどもしている隙に短期市場から久々に黒煙がプスプスというか香ばしい香りがプンプンというか、まあそんな感じでして・・・・・・・・
その前に訂正。金曜の駄文で残高目標の期日を「年度末」とかうっかり書いてしまいましたが、本当の目標期日は「暦年末」であります(ログは訂正しました)。
何かその期日と「2年で2%」の目標期日の時期が異なる(異次元緩和をローンチしたのは4月だから)ように見えまして、そういう所の作り込みも正直言って今回の異次元緩和って出来的にどうなのかと思いますけどまああれはヤケクソのドタバタでエイヤーでやったからその辺の足ズレとか調整している暇がなかったんですねわかります。
○金曜の短国買入でウヒョーということで簡単に確認してみた話
金曜のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130913.htm
CP等買入 4,000 2013年9月19日
国庫短期証券買入 15,000 2013年9月18日
国債買入(残存期間1年超3年以下) 2,500 2013年9月20日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 3,500 2013年9月20日
国債買入(残存期間10年超) 2,000 2013年9月20日
国債補完供給(国債売現先)・即日(注3) 4,000 2013年9月13日 2013年9月20日
つーことで短国買入が1.5兆円でオファーされた訳ですが、そもそも前日の3M入札が強い結果になった上に札が大手の一部の業者さん所に偏在した結果、ショートカバーで0.075%がBBで2500億円(でしたっけ)一発テイクンとかやっているという素敵な結果になったというのにまだ短国買入1.5兆円も打ちやがりますかとゆうとったらこの結果。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130913.htm
国庫短期証券買入 16,919 15,000 -0.020 -0.012 75.9
国債買入(残存期間1年超3年以下) 11,047 2,506 0.000 0.001 19.6
国債買入(残存期間3年超5年以下) 16,240 3,502 0.007 0.008 29.0
国債買入(残存期間10年超) 7,244 2,004 0.004 0.005 60.2
国債補完供給(国債売現先)・即日(注4) 47 47 -0.400 -0.400
CP等買入 6,360 3,610 0.084 0.090 61.1
短国買入は前日比2毛強の足切りとなりまして、どう見ても入れられる札がそれしかないだろという3か月新発の引けが0.080%だったのでつまり3MカレントTBで出来上がり0.06%の札まで入るという有様。
先々週まではまあ需給ひっ迫気味とは言えここまでウヒョーな相場展開ではなかったのですが、先週に入ってレポ金利が華麗に低下してこの週末挟みの所のO/N(翌日物だが3連休なので4日ものになる)のレポや現先のレートがドカドカ低下(直近では東京レポレートのT/Nは水曜の0.040%から0.073%→0.094%と上昇しましたが)して何か素敵なレートになってしまっていたり、市場の玉不足が既に酷い状態になっていますが、20日に利付中長期国債の大量償還があって、当たり前ですけれどもその大量償還分の全部が全部そのまま中長期国債に回る訳ではなく、一部は待機資金となりますので、この待機資金が短国を買うだのGCレポやら現先を買うだのと言い出した日には更にオソロシスな事になりますぞなもしという所。
でですね、いやあの短国買入なんですけれども、今月はそもそも資金需給的には余剰になるのでそんなに親の仇みたいに買わなくても良いと思いますし、大体からして今短国買入をしても基本的に持ち込まれるのは新発3か月カレントが殆どになるので、年末の残高目標には関係ない数値でございますがなという状況でありまする。でまあこれが別に市場を壊さない買いであれば別にどうでも良いのですが、なにせ明らかに市場を壊しにいくような日銀の買いでして、ここでの大量買い継続って単に市場を壊すだけで日銀の政策的にメリットありましたっけ??という気もするので更に確認。
9月の資金需給
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/fm/juqp/juqp1309.htm/
こちらを見ると短国部分でショートになっているけれども、これは日銀保有の短国の償還分が国債償還要因から資金需給上除外されている(日銀の保有する国債が現金償還されてもそれ単体では民間の資金需給には中立だから)為でして、上記URLにあるように今月の短国償還はカレンダーベースで41500億円ありますな。
なお、正確な数値はこちら
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/tmei/tmei.htm/
日本銀行による国庫短期証券の銘柄別買入額(8月末)
からデータを取れば良いのですが、何故ZIPだけでしか提供しないのと思う訳で、HTMLテキストとかPDFとかエクセルとかでもデータくらはいと思うのですががががが。
でまあ正確な数値を拾うのは今回パスしまして、資金需給の方の41500億円を信用しまして今月の短国買入状況を勘案しますと、約定ベースだと今月の買入は35000億円なのですが、月末跨ぎの分が20000億円なので、それも加えると550000億円になるのだが、そもそも9月の資金需給計算の中でこの2兆分が入っているのかいないのかまで計算していないので(汗)そこが微妙なのだが、まあいずれにせよ今月末までに短国買入を一発入れれば楽勝で今月もネット資金供給の巻となっておりますな、うんうん。
んでもって異次元緩和ローンチ時の声明文でありますところのこいつ↓
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/k130404a.pdf
の4ページにございますように、当座預金残高をベースに考えますと昨年末47兆円で今年末が107兆円の数値が目途になっていまして、それを何も考えずに月ごとに進捗させようとすると(107-47)÷12=5兆円となるので、つまりはその辺無視して当座預金残高を進捗させようとすると直近で9月の半ばですので、8.5か月程度の経過となってるので当座預金残高の目安が90兆円弱(89.5兆円とか)になりますが、直近の当座預金残高が91.7兆円ですので進ちょくは順調。
つーかこれ更に真面目に計算しようとすると今後の資金需給動向とかを確認しないといけないのですが、恐らく9月の資金余剰月に当座預金残高の進ちょくをある程度稼いでおきたい(10月11月が不足月になると思うので)というのがあって、まあそんなこんなで短期オペに負担が掛かっているという状況だとは思うのですけれども、それで市場を叩き潰してどうしますねんというのは正直????ではありまする。
あと、この前も申し上げましたが貸出支援関連オペの進ちょくが(まあ予定通り)悪いというのもあって、こちらがリニアに増加するなら今頃10兆円位になっていないといけないのですが、ご案内の通り先般のオペ実施でやっと8兆円(貸出支援基金等にカテゴライズされているものを含む)なのでこの分の帳尻もしないといけないというのもあって短国オペを実施しているというのはあると思いますが・・・・・・・
えーっとですな、「担保玉無し」状態に短期市場を追いこんでしまうと、それってそもそも市場がワークできなくなるという話でありまして、大体からして先月に出ていた業態別当座預金残高を見てて非準備先が増えているのがひじょーにいやーな予感はしていたのですが、つまり現状では非準備先でも金が余っているという状態なので、確かにTKRR見れば判るように足元でレポの金利自体は振れているので活気があるようにも見えますが、これって単に大昔のFF市場の金利が乱高下しやすかったようなもんで、市場そのものがマージナルになってきているので金利がぶれているだけという状態な訳ですよね。
つーことで、GCレポ(や現先)市場まで叩き潰すような買い方で市場を叩き壊してしまいますと、正常化プロセスをやる(2年で2%達成したら正常化プロセスですよねえ棒読み)にしてもGCレポ市場まで壊れた状態でどうしますねんという話ですし、大体からして日本の場合は米国の正常化よりも更に困難な点として国債発行残高が莫大に存在するというのがあって、米国のTapering如きであのプライスアクションをするというのに、受け皿の市場が壊れた状態でジャパンが正常化プロセスに着手しようとしたら膨大な国債発行が耐えられるんですかという所も気になるんですけどね。
まあ何ですな、そもそも論になるのですけれども、今回の短国買入の打ち込み方もそうなのですが、先日から輪番の5-10年について謎の減額を行ったり、何かオペレーションの打ち方が微妙に市場の予想を外す方向外す方向に打たれていまして、まあこうやって細々と計数を確認するとなるほどそういう事ですかねえ(ちなみに輪番の謎の4000億円攻撃の検証も今度やりますけど、多分買入分の平均残存年限の関係だと思います、ざっくり見た感じだとそうなので真面目に計数確認してみますけど)というのは分かるのですが、ど〜もその何と申しますか、計数だけ見て機械的にやってるんじゃないですか市場との対話ってのはどうしましたっけという感が漂ってくるというのはどうなんですかと思うのでありまして、ちょっとここもとの調節とそれに対する市場のリアクションを見ておりますと少々アレなものを感じるのでございました。
ちなみに金曜の買入だって新発3か月を持ちにしている業者がほとんどいない(一部の大手さんの所に偏在している)状態なのに札が集まらねえだろというロットでオファーしたらそらまあ札は流れるわなという所でして、いやまあ札流れても無問題というのであればそれで良いのですけれども、札が流れてしまうと市場の目線が変わってしまってその後さらに運営が厳しくなる訳でして、もうちょっと工夫の余地はありませんかねと思うのでありますが、そもそものディレクティブが無理ゲーであるというのが根本にあるので厳しいっすかねえ・・・・・・・
ということでイマイチ纏まりに欠ける上に一部のマニアの人しかワカランチ会長のような話を延々と展開致しまして誠に恐縮至極でございまする(汗)。
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2013/09/13
○短国入札とか
・短国入札ェ・・・・・・・
昨日の3M入札結果
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20130912.htm
(3)募入最低価格 99円98銭0厘5毛
(募入最高利回り)(0.0790%)
(4)募入最低価格における案分比率 30.3254%
(5)募入平均価格 99円98銭0厘8毛
(募入平均利回り)(0.0778%)
ということで貫録の0.08%割れとなりやがった挙句にセカンダリーでは複数の大手業者さんがドカドカ落札した影響のショートカバーだとは思われますが0.075%でガッツリ出合いとかもう何と申しますかの結果と相成りまして、TKRRの方は昨日は上昇してましたけれども、まー短国もこの有様とか需給ががががという状況ですの、というメモでした。いやはや。
・貸出支援第2回目とな
ふむ。
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/rel130912b.pdf
貸出増加を支援するための資金供給の実施結果
(2013 年9 月実施分)
貸付日における貸付予定総額8,812 億円
・・・・・・・前回が堂々の3.1兆円だったのですが今回は9000億円弱ですかそうですかという所でして、重点施策なのに札がこの程度とはケシカラン話ですなあ(棒読み)。
ちなみにこれとその他諸々の何ちゃら支援オペ関連で3月末(昨年末)対比で年度末(年末)には10兆円積むという計算になっていて、足りない場合は短期オペで帳尻攻撃が待っておりますので念の為申し添えます。
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2013/09/12
○レポ金利ェ・・・・・・
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0H64C220130911
〔金利マーケットアイ〕夜間取引で国債先物は強含み、海外勢が買い戻し
2013年 09月 11日 18:35 JST
『<15:12> 翌日物0.06─0.07%付近、レポGCレート一段と低下
無担保コール翌日物金利は0.06─0.07%付近での取引。主な取り手は地銀、信託、証券など。日銀が先日付で実施した国債や国庫短期証券買入などの金融調節で、当座預金残高が6日の過去最高(90兆5800億円)を更新する方向となる中、資金余剰感が強まり、資金ニーズは限られた。前日のような試し取りもみられなかった。レポ(現金担保付債券貸借取引)GCレートが一段と低下。T+1の平均レートは、10日が0.057%だったが、11日はさらに下がり、0.040%を付けた。T+1の平均レートの0.04%台は5月30日の0.048%以来。9日にオファーされた日銀オペが効いており、マーケットに現物、いわゆるモノが出てこない状況で、レポGCの運用サイドが強くなっている。』(上記URLより)
ということで昨日もTKRRは低下するわ現先レート下がるわですけれども、昨日も申し上げておりますように政策金利とかの思惑とかと関係なく需給オンリーで低下しているというのが質が悪い訳で、まあつまり市場機能低下コースですよねという話なのですが、真面目な話、短期市場での担保不足でレポ現先市場が完全に殲滅(瞬間的に悲惨な事になっている分にはまあ何とかなると思いますがそれが恒常化して市場そのものが消滅しちゃうと、という意味である)されてしまうと色々と悪影響が出てくると思うのですけど。
前回の量的緩和の時は何だかんだ言って関係者が市場機能維持のために無理して頑張っていたように見えますが、今回はたぶんそういう無理無理攻撃は出ないと思う(オペのやり方とかに違いがあるので)ので、本当の本当に不味い事になるリスクはあると思うんですけどねえ。
ちなみに当座預金残高は昨日は華麗に91兆円でありまする。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/jx130911.htm
当座預金残高 913,900
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2013/09/11
○市場メモ雑談
・何故か判らんが急に買いが来たので
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MSUHMC6TTDS701.html
債券は続伸、需給良好で投資家の現物買い−30年債入札は波乱なく通過
更新日時: 2013/09/10 16:03 JST
つーことで昨日の債券市場も雨株が上昇しようが日株が上昇しようが知らんがなという貫録の展開を示しまして上昇。しかも昨日はカーブがブルフラット(引けベースでまあ先物から10年がパラで後ろが5糸フラットしているという形だが)ということで、10年カレントで0.7台前半という位置でブルフラットとなという大変に素敵な展開。
いやーしかし何でまたこのタイミングで買いですねんという所で、雇用統計を受けて一旦米債は戻りましたけれども、FEDのTaperingに関しては結局9月実施の市場コンセンサスは動かず(エバンスとウィリアムスが結局Taperingを年内のどこかにやるでしょという見解を示したのもデカイと思う)という事なので、雇用統計で買いが来た訳でもないと思いますが、はてさて何がこの買いのドライバーなのよと。
まー何ですな、大体からして消費税の問題とかTaperingの問題とか、足元においては債券の購入を「様子見」するネタがうじゃうじゃしていましたし、その辺がいつまで経っても不透明だったので、その「様子見」期間が長くなればなるほど皆さん徐々にショートになっていくとゆーことで(ただしこの場合運用対象資産が増減していないのが前提にありますけど)、どこかで買わないと〜という人たちが居て、買いがいったん入ると「俺も俺も」状態になってうひょーとなるの図みたいな所っすかねえ良く判らんけどというお話なんでしょうかね。
でまあ確かにTaperingについては雇用統計見た時にはビビりましたけど(^^)、どうも来週のFOMCで実施の絵が出るという話で落ち着きそうなのと、消費税に関してもGDP2次速報が強い(予想通りだが)し、神風のように東京五輪ネタが投下されたので、まあ大丈夫でしょ(ちなみにアタクシは逆に安倍ちゃんが五輪はワシが育てた状態の高揚感で消費税延期を決めるリスクもあるかなとは思いますけどまあ順当に考えれば延期する理由を作る方が難しいわな)という所で、その辺の不透明感後退で買いの言い訳が出来たという事なのかも知れませんが、その辺の背景については買っている人に聞くしかごじゃりませんな。
・TKRRェ・・・・・・・・・
東京レポレート
http://www.jsda.or.jp/shiryo/toukei/trr/index.html
んーっとですね、日証協さんにお願いなのですが、データはエクセル形式だけではなくてHTMLテキストでもPDFでも良いので、環境に依存しない形式でも見れるようにして欲しいのですけれどもそれは兎も角として。
東京レポレートのT/N取引のリファレンスレートが昨日は0.057%とあちゃーな金利低下となっておりまして、これがどの位あちゃーかと言いますと、今年の3月末に盛大な資金余剰と短国のアウトライト買いニーズの高まり(翌週の追加緩和に対する思惑、というよりは正確には「間違ってベースレートをいじられたらエライコッチャヘッジ」だと思うが)によってレポ市場の玉が盛大に不足した時に、3/22:0.096%→3/25:0.074%→3/26:0.030%という金利の低下をやってくれたのがあったのですが、今回はその再来みたいな金利低下の巻。
20日の国債償還に向けてちったあ短国買入をセーブするのかと思いきやあまりセーブしていなかったりして、只でなくさえ資金余剰なのに買入してどうすんじゃとゆー所ではあるのですけれども、先行きの政策金利見通しとかとはあまり関係が無く低下(前回の場合は先程も申し上げたように「間違って利下げされたら困るのでヘッジ」もあってそもそも短国利回りの方も低かったので政策金利見通しのファクターが無い訳では無かった)しているGCとゆーのは要するに「国債の玉不足状態」という事でもありますし、大体からしてGCレートがこれだけホイホイ下がられると業者のSC取引もやりにくくなるでしょうし、正直言って誰得の展開にしか思えないのですけどねえ・・・・・・・・・
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2013/09/10
○こりはびっくり
昨日の債券市場
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MSOXGE6JTSEP01.html
債券は上昇、米金利低下や日銀国債買いオペで−先物は中心限月交代
更新日時: 2013/09/09 16:08 JST
どう見ても東京五輪効果で株が盛大に上昇するでしょうという中(まあ指数的に見ると寄りで飛んだけどその後はだらっとしてましたが)でも債券様は貫録の大してサガランチ会長でスタートしてその後何か知らんがじりじりと上昇して後場も上昇の巻となっていました。
まあ確かに為替が100円台乗ったと思ったら結局ドル伸びなくて99円台に戻ったり、株価指数も寄りが天井みたいなプライスアクションだったからというのはあると思いますが、何気に昨日は先物近辺が一番強いものの超長期とかもそこそこ付いて来ていたりするので、まあ引値表的には先物主導ですけれども、先物だけが引っ張った相場というよりはキャッシュも効果あったんでしょよー判らんけど。
まあいずれにせよびっくらの金利低下でありました事よということですが、GDP改定値が予想通りの数値で出てきて消費税も無事に行くでしょうというのもあったのかも知れません(ほとんどコジツケ)けれどもね。
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2013/09/09
○雇用統計ェ・・・・・・・・
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MSPEY46JTSFO01.html
8月米雇用:予想下回る17万人増−労働人口減で失業率7.3%
更新日時: 2013/09/07 00:00 JST
『米労働省の発表によると、非農業部門雇用者数(事業所調査、季節調整済み)は前月比16万9000人増加した。ブルームバーグ・ニュースがまとめたエコノミストの予想中央値は18万人増だった。前月は10万4000人増と、速報値の16万2000人増から5万8000人下方修正された。』(上記URLより)
直近の数字が若干市場予想より弱いのは兎も角として、前月分を盛大に下方修正とか何といういい加減な統計という所ではありますが、これがメリケンクオリティなので致し方ないとして、問題はこの結果でさてTaperingのタイミングが9月になるのか後寄せになるのか(年内は実施するでしょうという所でしょうが)微妙ちゃあ微妙になっておりまして、あと1週間ではあるのですがFEDのエライ人が何か言うとそれに反応するというような流れになりそうですな。
市場にここまで織り込ませてしまっていると不確実な状態を続ける方がリスクですし、そもそもTaperingについて文字通りの「雇用改善」すなわち経済の状況が強くなっているので実施というのが本音(表向きのロジックはこれですけど)なのか、「QEのこれ以上の拡大をしたくない」というのが本音(どうもこっちではないかと思うのですけれども)なのかというのによって9月開始かどうかが決まると思いますので、あたくしめは後者にウェイトが掛かっていると思っているので9月じゃないかなあと思うのですが正直これまでは予想に自信満々だったがちょっと微妙ではありまする。
まーいずれにせよ今回は「拡大が止まる方向になる」だけの話で実際問題としては縮小ではないのですが、それでも引締め方向の扱いになってしまうのが「オープンエンド買入政策」の設計が政策技術論上ダメダメであったと存じます。
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2013/09/06
米国10年国債ェ・・・・・・・
http://www.bloomberg.co.jp/markets/index_americas.html
時間によって数値がずれますが(当たり前)3.000とか表示されていた時間もありましたぞなもし。
○今日は当座預金残高が90兆円ですよ!!!!!!
9月5日の当座預金残高速報
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/jx130905.htm
当座預金残高 891,800
本日の資金需給予定
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/jp130906.htm
当座預金増減 +14,500
89兆1800億円+1兆4500億円ですので遂に当座預金残高が90兆円キタコレという事になりますが、グレートザ岩田大副総裁様の高尚な理論によりますとそろそろ2%達成が目前になっておられる筈なのですがどうなっているのでしょうかねえ。
そういえば昨日ちょっとネタにしました先般の消費税関連の諮問会議の議事要旨ですが、第2回会合で伊藤隆敏先生がこのような発言をしておられましたの。
http://www5.cao.go.jp/keizai-shimon/kaigi/special/tenken/02/gijiyoushi.pdf
『それから浜田先生、すみません、非常に尊敬する浜田先生に反論するのは気が引けるのだが、やはり数字を出して議論していただいて、では、その所得効果はどれぐらいだとか、インフレ率は日銀が言っているほど上がらないのだというのであれば、その根拠を示していただいたほうが議論としてはかみ合うかなということが第1点。』(上記URL先の
本文23ページにある伊藤隆敏先生の発言より)
ちなみに浜田先生のお答えが中々正直でチャーミング(上記URL先見てちょ)なのですがそれは兎も角として、鶴光師匠岩田副総裁におかれましては具体的に数字をお出しになられたように実施した結果として、足元では岩田先生お得意の物価連動国債BEIって下がって来てるんですけどこれはどういう事なのかについてご説明を賜りたいものであると存じますけどねえ。
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2013/09/04
○市場雑談メモ
・CPオペェ・・・・・・・
昨日のオペ結果。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130903.htm
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(9月5日スタート分) 2,805 2,805
CP等買入 7,700 3,862 0.093 0.095 40.7
前回のCPオペも大概だったのですが、前回8月26日はこうなっておりました。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130826.htm
CP等買入 4,288 3,683 0.091 0.096 24.3
足切りレートの方は0.091%→0.093%と上昇しているのですが、応札が前回よりも増えているのに平均レートは0.096%→0.095%と低下していまして、0.10%割れの発行がホイホイ出ている現状を追認するような格好になっておりまして、実にアレな結果ですなあという流れですな、うんうん。
まー短期の所の市場機能って部分ではこのCPが一番特徴的な挙動をしてますのうと引き続き思うのでありました。
・10年入札で割高10年が更に割高とな
昨日は10年入札でしたが、円安とか受けて寄りは押して既発で0.75%位までやってましたがどうせ入札はニーズあるだろうと前場引けに掛けて強くなるわ、超長期は謎の弱さ(って売りがあったんでしょ)で10年入札だと言うのに前場引けでは10年堅調で超長期が弱いという謎展開。
入札結果はまあ順調でその後も10年堅調推移するも、超長期が弱くてついでに引けに掛けては株高のせいなのか何だか知りませんが先物とかも弱くなって、そもそも割高じゃネーノ的な10年カレント更に割高になるの図とか中々遺憾な展開。
つーても昨日グダグダ申し上げましたように輪番の仕様上引けのイールドカーブの形状を是としてそれを基準に買入が行われるので、イールドカーブの割高割安修正が輪番で入りやすいゾーンを中心に進まないという残念無念な話で、しかもこの日銀様の買いが市場での買いきりの中で巨大なシェアを持っているのですからそらまあ日銀買入効果で歪んだ需給とか歪んだカーブは修正されんわな(売らないから)という話。
へっぽこ需給とカーブの修正のために銘柄入れ替えオペでもやって欲しいわと思う位ですけれども、しかし入札で割高なものが更に割高とか何というプレイと思ったのでメモでした。
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2013/09/03
○源泉徴収の徴収義務者が日銀から変更になるとな
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/rel130902c.pdf
債券税制の見直し(金融所得課税の一体化)に伴う国債振替決済制度の主な変更点について
2016年1月から債券税制の見直しが行われますよということでこれに対応した変更なのですけれども、振替決済制度の口座とかも変更になるので、まあ源泉徴収適用免除の投資家にはあまり影響ないけど業者とかには影響しますぞなもしという事で。
PDFの4ページ目から概要の説明がありますが、5ページ以降から引用をば。
『1.源泉徴収義務者の変更』
『【現行】発行体である国の代理人として元利金を支払う「日本銀行」が国債の源泉徴収義務者となっています。このため、源泉徴収が適用されるすべての国債の元利金について、日本銀行が源泉徴収税額を控除して参加者に支払います。』
『【税制改正後】「国債権者の直近上位機関」(外国間接参加者を除く)が国債の源泉徴収義務者となります。このため、源泉徴収が適用される国債のうち、参加者が保有する国債の元利金についてのみ、日本銀行が源泉徴収税額を控除して参加者に支払うこととなり、顧客が保有する国債の元利金については、当該顧客の直近上位機関が源泉徴収税額を控除して当該顧客に支払います。』
ほほうという所ですが、基本的に銀行とか証券会社の場合は預金利子や投信収益分配金などの源泉徴収業務をしているから新たに業務が発生と言ってもまあそんなでも無いのかどうかはわかりませんので詳しい人教えてくらはい。
でまあPDF6ページ目がほほうと。
『2.指定金融機関等の通期非課税化』
キタコレ!
『【現行】非課税主体(注)(指定金融機関等、公共法人、非居住者・外国法人等)については、源泉徴収が免除されていますが、非課税主体の所有期間相当分しか免除されません。(注)本資料では、国債の利子について、所得税の源泉徴収が適用される場合には課税主体、そうでない場合には非課税主体といいます(以下同じ)。』
『【税制改正後】利払日の所有者の課税属性で源泉徴収の要否が判断されます。このため、利払日に非課税主体が所有している場合には、その所有期間にかかわらず、源泉徴収が免除(通期非課税化)されます。』
『(注)国債の譲渡所得(国債の売却時に受け取る経過利子を含む)は、税制改正後は申告分離課税により課税されます。』
ということですので、つまり国債売買の場合で課税主体が売買した場合でも経過利子は申告分離課税扱いっちゅうことだとみなし源泉徴収ってどうなるのこれ(直観的に考えると「経過利子が課税扱い」というのが無くなるような気がするのだが良く判らん)。
んでもってこれもジジイには感慨があるのがPDF7ページ目でござる。
『3.償還時源泉徴収の導入』
つまり発行時源泉徴収が無くなるという事ですな。
『【現行】期間1年超の割引国債(現在、発行なし)の償還差益については、発行時に源泉徴収が適用されます。期間1年以下の割引国債(国庫短期証券<T-Bill>)および分離国債の償還差益については、源泉徴収の適用はありません。』
『【税制改正後】個人(特定口座で保有する場合を除く)、一般社団法人、一般財団法人、人格のない社団等が割引国債または分離国債を償還時に保有している場合には、償還差益にかかる源泉徴収が適用されます。――上記の発行時源泉徴収は廃止されます。』
発行時源泉徴収廃止とはこれまた年寄りには感慨がある訳ですが、割引短期国庫債券(昔のTB)に発行時源泉徴収があって償還時に非課税団体(源泉徴収不適用団体ではない)が保有している場合に当該源泉徴収相当額が還付される云々とかで売買計算が色々とヤヤコシヤであったとかご存知の方は殆ど居ませんかそうですか(−−;
と言いつつ何か分離国債の償還差益が源泉徴収になるという扱いだと、償還差益課税部分が総合課税から分離課税になるのか良く判らんというか税制改正の方を真面目に読めですかそうですか(大汗)。
んでまあややこしいのがこれ。
『(注)源泉徴収義務者が国債権者の取得価額を管理していない場合には、償還金額に「みなし割引率」(期間1年以下の割引国債は0.2%、期間1年超の割引国債および分離国債は25%)を乗じて算出した「みなし償還差益」に税率を乗じる方法により源泉徴収税額を計算します。』
うむ、この見なし償還差益だが1年超で全部25%ってこらまた随分とざっくりしてますな。
でまあどうでも良いのですが、こういう制度になるという事はつまり税制改正までの間中期割引国債は事実上発行できないという事になりますな。
最後の『4.担保国債の取扱いの明確化』はあまりにもマニアすぎるのでパス(^^)。
で、国債振替決済制度の中で何が変わるのかという話ですが、『U.国債振替決済制度の主な変更点』という所に、
『1.口座体系の見直し
2.振替制限の廃止
3.課税口自動振替の廃止』
とありますが、そのうちの1番に関して今回は色々と変更点が多いようですが、詳しくはPDFの13枚目と16枚目にありますように、通期課税口と非居住者口が廃止になるんですな。
で、3番の課税口自動振替に関しては以下の通りでして、
『3.課税口自動振替の廃止』
『【現行】非課税主体が利子計算期間の途中で課税主体から国債を取得した後、継続して保有する場合、次の利払日には源泉徴収が適用されますが、その次の利払日以降は源泉徴収は適用されません。このため、非課税主体である参加者の課税口(自己口V)に記録されている国債は、日銀ネットにより、利払日に課税口(自己口V)から非課税口(自己口T)へ自動的に振替えています(「課税口自動振替」)。』
『【税制改正後】非課税主体が課税主体から取得した国債は、その時点で非課税口(自己口T)に記録することとなります。このため、利払日に課税口(自己口V)から非課税口(自己口T)へ自動的に振替える必要はなくなることから、「課税口自動振替」を廃止します。』
ということになりますので、たぶんさっき気にしていた経過利子の源泉徴収相当額のみなし処理というのは国債の場合は無くなる(課税玉の人が売りの場合も買いの場合も)ような気がするのですが、しかしこれ経過利子分が申告分離課税になるとそれはそれで経過利子分に関しての管理をしておかないといかんという事になるんですかな。
つーことで、大本の税制改正の方をちゃんと勉強していないのでアレなのですが(超大汗)、一応出ていたのでメモメモという事で。
○市場雑談メモ
・輪番
まあどうでもいいっちゃあどうでもいいのですが。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130902.htm
国債買入(残存期間1年以下) 1,100 2013年9月4日
国債買入(残存期間1年超3年以下) 2,500 2013年9月4日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 3,500 2013年9月4日
何故か短期と中期という組み合わせの買入で、これはインデックス長期化対応で短い物が世の中に出てくるからということを鑑みてそれに対して気を使ったような気もするのですが、市場予想では短いのばっかというのには微妙に意外感もあったのかねという感じだったりしたようですな。まあ30日に長期の輪番入れているから2営業日連続長期ちゅう訳にも行かないでしょうけど。
微妙にここの所市場の予想を外すようなプレイが出ているのですが、パターンにちょっと変化があるのかなという辺りとか、この前長期の買入を4000億円という事前アナウンスのレンジの下限を割った件についてどういう意味があったのか、というような話に関しては、もしかしたら日銀保有国債残高の月末分の数値が出るのでその辺を見ると何かヒントがあるのかも知れませんな。
・10年入札である
昨日は何か知らんが10年入札前に10年弱めということで推移しておられましたが、何せ今月は償還が伸びるので見た目のカレント利回りが上昇する(ので何となく絶対水準の利回りが上昇したように見える)というマジックがございますし、新銘柄確定なのでレポががががとか勘案致しますとここの償還カーブ対比でカレントプレミアムなんぼつけるんでしょうなあという所でございます。
日銀買入効果によってカレントにプレミアム付いて手前とのカーブ上割高になっても現在の日銀の輪番の「前日引け対比利回り較差入札」方式の場合は、割高である引値であってもその引値を前提にして買入をして下さるという素敵な仕様になっている以上、カーブ上の細かい所での割高割安が修正されない(ここの引けが割高だから買わない、というプレーをしない人という設定になるので)どころか下手すると更に進むという実に困った話ですので、どうせ10年カレントのカレントプレミアムって付いたら付きっぱなしになるから、カレント近辺のカーブって妙ちくりんな事になるんでしょうなあと思うのでありました。
まあカレントが吸い上げられてレポガーとか言いましてもそもそも輪番に皆で突っ込んでいるのが原因ですからある意味自業自得モードではあるのですけどね。
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2013/08/29
・輪番ェ・・・・・・・・・・・・
昨日の輪番もちと話題になっていましたが。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130828.htm
国債買入(残存期間1年超3年以下) 2,500 2013年8月30日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 3,500 2013年8月30日
国債買入(残存期間10年超) 2,000 2013年8月30日
超長期の買入に関しては毎度おなじみの入札があった翌営業日に入札のあったゾーンを含む輪番実施(それは財政ファイナンスに随分近いですねえなどというツッコミを大人の皆様はしてはいけませんぞ^^)というのでいつもの話なのですが、昨日えーという感じだったのは中短期の買いが入った事ですな。
2年国債入札前なのでそこで買うかよというのがあるのと、あと1回輪番日程があると思われるので、明日輪番が有ると思われるのですが、その際に長期債の買入が入るというのはそれどう見てもインデックス長期化対応の売買と競合するんですけど(長期化対応で短い所に売りが出るので中短期の買いを入れた方が一般的に想定される投資家のオーダーフローと競合しないと思われる)何ですかこの嫌がらせはという事で話題に。
この前の輪番では急に長期の買入を事前アナウンスの下限を切ってオファーしてきたので、もしかしたら月末の輪番で長期買わないのじゃないかという観測も出たりして、何かここへ来て輪番のパターンが微妙に読みにくくなっているようですにゃ、うんうん。
最近の債券市場はもうすっかり現物債の投資家アクティビティーが下がって(今のレンジをどっちかに抜けたらアクティビティー上がるかもしれませんが、株もそうだけど)板がスッカスカとなっておられますので、輪番の市場での存在感がアホのように高まってしまっておりまして、そーゆー意味では輪番の予見可能性が微妙に下がるようなオペの打ち方をすると債券市場の価格形成にも何らかの影響を与えるのじゃないかね、とか何とか思いつつ輪番の精密予想しないといけないのかねとか思う今日この頃なのでありました。
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2013/08/28
○ところでCP市場ってどうなってんのよというマージナルな雑談
昨日の金融ファクシミリ新聞さん(つーかCPレートに関しては金ファクさんの所くらいしか大々的に表に出ているの無いのですけれども(昨日ご紹介した保振のはざっくりとした平均レート))でもニュースになっていましたが、最近CPの金利が益々低位モードになっていて、0.10%割れがドンドン普通のレートっぽくなってきて、格付けアクションをものかわともせず金利はアガランチ会長モードという事案があったりとか実にこうどうなってるんだ状態。
これで短国のレートが大々的に低下しているとかいうのであれば、まあ短期の市場金利が全般的に低下しているという話になりますけれども、そらまあ短国のレートも0.09%とかちょっと割った辺りとかで推移しているから一頃よりは若干低下しているのはいるのですが、どう見てもそれだけでは説明不可能な状態。
でまあ先日来申し上げておりますように需給ですよ需給という所ではあるのですが、CP市場におけるディーラーさんって基本的に大手銀行さんであるという市場構造を考えますと、これは大手銀行さんの短期市場における行動様式に変化が生じている可能性があるという話であって、これがCP市場の局地戦で済んでいる分にはまあそこだけ何か凄いですねそうですねで終了となるのですが、資金ポジション運営全般における行動様式変化という事になりますと、現在のQQEをこれからも拡大継続という話になっている建付けの中でそちらに影響が出るんじゃないですかねえというのが少々気になる所でございます。まあこの前も申し上げたように、恐らく9月の国債償還による資金余剰の後の動きを見ないと何とも言えないのですけど、短期市場全体の中では規模的には恐らくマージナルな話ではあるのですが、どうも足元の動きが妙に過激化しているように見えますので連日のようにメモをするのでありました。
#しかし盆休み明けている筈なのに20年国債入札あったのに何こう盛り上がるような感じがしないのが貫録の円債先生という感じで、どうもこう市場ネタが書きにくくてカナワンチ会長ではございますことですよorzorzorz
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2013/08/27
○市場雑談をしようと思ったら・・・・・・・(雑談メモ)
今日は20年国債入札でして、そもそも今月はリャンウーパー月(11月もあるでよ)という翌月インデックス長期化の規模が大きい月となりますので、さて超長期入札ネタでもと思いながら相場を見ておったのですが・・・・・・・・
債券先物9月限出来高:11970枚
東証1部売買代金:1兆2759億7800万円
・・・・・・・・・・orzorzorz
お盆ウィークはとっくに終了している筈なのですが、東証1部売買代金は19日のボトム12566億円といい勝負の売買高だし、先物売買枚数に至っては今月に入って一番少ない(ちなみに今月少ないのは6日の12029枚、19日の12603枚など)とかもう勘弁して下さいというお洒落な状態なので市場雑談を書こうにも書けませんな。昨日は輪番も無かった(のは市場予想通り)だし。
でまあ相変わらず微妙に振れるのがTKRR(東京レポレート)だったりしてますが、これは先日来申し上げておりますように、レポGC市場の商いの厚みが無くなってきて足元の資金需給(つーか短国の在庫状況というか)にホイホイ振らされているからという訳で、日銀様の盛大な買入によってあちこちで市場機能がアレと化しているのが誠に寒いものを感じる所でありますが、特に短期市場の部分については9月の動向も見ていきたい次第でして、実は今のQQEの枠組みがワークするのかみたいな話に繋がる可能性もありますなという考察もあるのですが、もうちょっと様子見てからその辺の考察をしたい所です。
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2013/08/26
○オペ雑談および市場雑談等
・謎の輪番オペ
金曜のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130823.htm
国庫短期証券買入 20,000 2013年8月27日
国債買入(残存期間1年超3年以下) 2,500 2013年8月27日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 3,500 2013年8月27日
国債買入(残存期間5年超10年以下) 4,000 2013年8月27日
市場で中期ゾーンに若干の荷もたれ感があったようですので、中期の買入を6000億円打ち込んだのは最近の中期の買入打ち込みの際に1回5000億円だったのに対して増額なのでほほう市場動向見てるんですねという話なのですが、何故かそれに合わせて長期ゾーンの買入が500億減額というのがワケワカラン。
つーのも、従来こちらの買入額は1回4500億円で推移していたのですが、直近では1回辺りの買入額をこちらの別紙の通りで中期は5000〜7000程度、長期は4500〜6000程度としていたので、まあ勿論「程度」だからぶらしても良いのですが、何も中期増やす側から長期減らして事前に話をしていたレンジを割りに逝かなくても良いのではと思う訳ですよ。
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/rel130530b.pdf
当面の長期国債買入れの運営について
2013年5月30日 日本銀行金融市場局
まあ市場局はそんなに他意がある訳では無く、中期増やしたからちょっと長期減らして全体額の帳尻を合わせるけど増やした分よりも減らした方が少ないんだから良いでしょとか、もしかしたら長期買うと10年カレントばっかりバカスカ入るので平均残存が思ったよりも長くなりがちなので少し帳尻合わせるかとか、まあ多分帳尻程度の思いしか無くて特段何かの政策的意図があるとは思わないのですけれども、何も長期の買入を事前にアナウンスしたレンジ割らんでもと思うのですよね。
つまりですな、折角中期の買入増やして市場に配慮しているのに、長期の買入額がレンジを割るという事になると「オペの事前予想可能性」という面でもそうですし、「買入の年限を長くするという政策意図」という面でも微妙に疑問を持たれるリスクが出てくる話でありまして、んなもんたかが500億の減額で市場を驚かさんでも良かろうにと、何でそういうどうでも良い所で市場に変なメッセージを送るリスクを取るんですかねえとちょっと??????であったのでとりあえずメモを置いておきます。
まあそれで市場が大コケした訳では無いので、中期の買入増額で重たかった中期が捌けてという方のメリットを重視したプライスアクションだったという事なのでしょうが、世の中オペ先だけが市場では無いのでありまして、債券市場の需給を考えたというのは市場の需給が見えている業者などのオペ先には伝わったのかも知れませんが、中期が重いから増やしたという方よりも「長い方が減額になって何と事前にアナウンスしていた額を割って来ました」という方にメッセージを感じてしまう人も当然ながら現れる訳でして、これ事前にアナウンスしていたレンジの範囲内での減額だったら別にどうという事も無くて「ああ調整ですね」で済むのですが、一応事前に「4500〜6000」というレンジを示していて、その数値をわざわざ割り込みに逝くというのは無駄なメッセージ性が出てしまうのでちょっと何だかなあと思ったのでありました。
・CP金利ェ・・・・・・・・・・・
細かい数字でインターネットでホイホイ見れるのはこの辺になりますけどね。
http://www.jasdec.com/reading/cprate_page.php
短期社債(電子CP)平均発行レート(日次)
この辺の過去データをポチポチ押して頂きまして、特に「事業法人(除く電力・ガス、その他金融)」の辺りでも見て頂くとちょくちょく0.10%割れの数値が見えてくると思いますが、まあそんな感じで推移しているようで、お盆明けモードになった先週後半になって気持ちもう一発金利が下がったような感じ(ちなみにさっきのURLは発行日ベースの数値が出ているので実質3日遅れの数値になる)で、コーナーケース扱いだった10割れもすっかりホイホイと見られるようになって誠に遺憾の極み。
まーよーするにCPの需給が良いという話になるのですが、事業法人さんのCP発行が急に大きく減る訳ではないので、そうなると金融機関のCP発行が減るのか、短期金融市場での運用資金が増えるのかのどちらかが現象として発生している、という事になるのでしょうが、そこで気になるのがこの前ネタにした準備預金動向でして、7月積み期間に準備預金制度非適用先の当座預金残高がどーんと増えているというのは、金融機関の金余り状況が証券会社にも絶賛波及して証券の資金ニーズも無くなりましたぞなもしという事になる(まあ業者は商品在庫のファイナンスが必要だから無担資金需要無くなりはせんが)のですかねえという話でもあります。
それよりもアレなのは、国内銀行業態の超過準備が減っていた方でして、超過準備積みたくないとかいう話になっているとすると今後の買入が本当に回るのかね当座預金残高積み上げられるのかねという話になりますし、まあそんな状況だから無担保の資金も要らんわという話になると短期市場の運用ニーズ絶賛大超過となるので、はてさてどうなんだかというのが少々気になりますです。
前回積み期間の国内銀行業態の超過準備減少が単なる季節的資金需給の綾であればそれほど懸念する話でも無いのですけれども・・・・・・・・・
#ということで雑談シリーズでした
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2013/08/23
○市場備忘メモ
・3MTB入札とかCP金利とか
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20130822.htm
(3)募入最低価格 99円97銭7厘5毛
(募入最高利回り)(0.0902%)
(4)募入最低価格における案分比率 0.7790%
(5)募入平均価格 99円97銭8厘0毛
(募入平均利回り)(0.0882%)
ということで足切りは0.09%に乗ったのですが按分が屁のような按分でこれ実質0.09割れかまあシャーナイナイとか思ってたら何かセカンダリーは0.09%近くに弱含みだったりして、何かこの辺の金利って下に突っかけそうで突っかけず、じゃあ金利が上がるのかというとCPの金利とか見ていると最近は新発が平気な顔して0.10%割れとかの発行になっていたり買入オペの金利が0.10%を割ってみたりと、毎度申し上げておりますようにこちらの金利形成がもう銘柄間格差はなくなるわクレジットリスク有る筈なのに付利金利よりも低いのがホイホイ出てくるわというどんな市場ですねん状態ですから、まーどー見てもこれ短国の金利が0.10とか厳しいんでしょうね。
#ちなみに20日のCP買入結果はこちら
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130820.htm
CP等買入 8,182 3,902 0.097 0.099 48.9
TKRRは微妙に上行ったり下行ったりしているのですが、一方でCPのレートが短国レートとの差がかなり詰まっている(以前短国のレートが0.05%だの0.06%だのとやっている時でもCPのレートは0.11とかあったので今の低下状態はその時から見てもえーという感じ)とかゆーのを見ていると、短期の運用難ここに極まれりという感じはするのですけれども、正直何でCPの金利がこうホイホイと10を割るのかがワカランチ会長ではございます。
たぶんGCが結構上がったり下がったりしているのとか、準備預金非適用先の当座預金残高が増えてるのとか見るとそもそもの短期市場におけるファンディングニーズの総量が減っている関係で板が薄くなっていて需給のブレが超足元に思いっ切り反映されていると思うので、あまり健全な感じはしないのですけどねえ・・・・・・・・
・中国PMI
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MRWT3A6KLVRT01.html
中国:8月のHSBC製造業PMI−予想外に活動拡大示す
更新日時: 2013/08/22 13:22 JST
てな訳で昨日は中国のPMIが出た所で株価は反発するわ為替はドル高になるわでリスクオンキタコレとか思ってたらふと見たらUST10年が2.9%抜けて確か2.925%とか位まで東京時間でやってやがったのが誠にアレ。
まあNY市場で更にあばばばばーとかには成らずに2.90%で踏みとどまっているのですけれども、中国PMI一発で随分とこりゃ砲撃力ありましたなとゆー所ですが、その他のEM株とかは引き続きあばばばばーだったりするので、色々と何がどうなっているのかムツカシヤですな。
貫録の円債先生もUSTが売られてるのに影響してるのか知らんけど微妙に後場途中に中期から先物あんど長期位までが弱く推移してました(引けに掛けて戻った)ので、ちったあ影響あったのかも知れませんな、よーわからんけど。
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2013/08/20
○市場ニュース雑談というかクリップ用メモ
・米債ェ・・・・・・・・・
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MRSJY66S972901.html
米国債:続落、2年ぶり高利回り−FOMC議事録に注目
更新日時: 2013/08/20 03:59 JST
瞬間風速で2.9%マークですかそうですか・・・・・・・・・・
だから議事録は5年後に出るTranscriptであって今週出るのはあくまでも議事要旨ですぞなもしという悪態は1万回位は申し上げたと思いますのでスルー致しまして(粘着^^)、ミニッツ待ちとかそういう問題ではなく、ようはTaperingはどうせ年内のどこかで始まるんでしょうけれども、その影響って始まってみないとワカランチ会長だよね〜とか言ってる内に皆さん様子見地蔵になって積極的に買う人が居なくなってしまいましたとかそういう話ですよねと思うのですがどうっすかね。
とまあそんな事を考えますと、Taperingやるならやるでとっとと開始時期を決めるなりやっぱやらねえよヴァーカと宣言するなりして、とにかく方向性を見せろやゴルァと思う次第でして、個人的には9月FOMCでまずは「オープンエンド買入はやりすぎなので買入拡大を毎月削減(USTとMBSの月の拡大額をそれぞれ1m$ずつ減らすとか)して来年のどこか(多分前半)で拡大停止するからもうオープンエンドじゃないよ〜。あそうそう必要があったらまたQE4やるからね〜」とでもアナウンスして、とにかく一回灰汁抜けさせないとアカンと思われますけどね。
ただまあ昨日ネタにしたようにFRBの「資産買入政策と金利政策は完全に分離」というのは虫のよすぎる理屈であって、ブラード総裁も指摘しているように、Taperingトークといやいや拡大だってあるぜよみたいなのが続くと先行きの政策金利パスがどうしても影響される訳でして、だったら「フォワードガイダンスでの金利政策を中心にしております」というのをより前面に出してLSAPについては別に規模縮小しなくても良いけど拡大はすっぱり止めた方が一々市場が振り回されなくても済むような気もしますが良く判らん。
#従ってオープンエンドとかトンマ政策だったにも程があるというのは連日申し上げておりますが、それはそれとしてほんの1年前に「米国のように日本もオープンエンドをすべき」とか主張していた連中ちょっとツラだせやコノヤローと思うのですが、そういう人たちは既に何事も無かったようにしているのが非常にトサカに来るので過去の人様のレポート調べて糾弾会をしたい気分である
しかしまあ何ですな、米債売られると米株が一緒になって売られておりますのを見ますと、まあ足元だけの瞬間芸だとは思うものの、米債が米株のヘッジになっておりませんという状態ですので、つまり米債を持っていても株式ポートフォリオのヘッジどころか一緒になってズブズブと沈没してしまうという状況になっているとは何ということでしょう状態で、日本株ポートと米債ポートが一緒にズブズブとかになるとマズーな人もいそうな気がするが気のせいかもしれませんな(-Д-)。
○当座預金残高である
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/cabs/jcabs.pdf
平残ベースで見ると(というか普通は平残を見る)当座預金残高自体は6月積み期間よりも4500億円ほど増えているのですが、良く良く見ると『その他の当座預金取引先』の残高が2兆円弱増えていて、都市銀行の超過準備が1.1兆円、外銀が0.7兆円増えているので地方銀行、信託銀行、その他準備預金制度適用先の残高は落ちているのですなうんうん。
だからどうしたと言われても困りますが、今回ほほーと思ったのは最初に申し上げた「その他の当座預金取引先」が(元の数字がそれほど大きくないので)率的に結構な増え方をしていることでして、これって多分短資会社と証券会社になると思われる(違ったらスイマセン指摘キボンヌ)ので、はてさてこれはどういうことなんですかにゃあという所ですが、足元GC市場ちゃんでの業者の売りが多く無かったりするのと関係あるんすかねえというような寝惚けた事を申し上げてツッコミを待ちたいと思うのだ。
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2013/08/15
○短期雑感というかただの雑メモ
・今日は3M入札ですな
ということで3M入札なのですが、足元ではGCのレートが相変わらず上がったり下がったりするのですけれども、その前は0.10%辺りで安定した時期もあったのに対して直近ではこの状況。超過準備付利と関係ない人は0.10%を割っても突っ込んでGCを買い(=資金運用)ますので、この人たちのニーズがGC市場の売りニーズに対してどの程度のシェアを持っているかでレート形成が思いっきり変わってくる箇所が発生するということで、0.10%辺りで推移している時はGCの売りニーズに対して事実上のGC成行買いニーズが大幅に不足している為、超過準備付利金利との裁定が働くレベルまで金利が上昇し、そうじゃない場合にはコールとかの金利の方まで下がっても不思議では無い(まあ資金調達時限の関係とか無担保コールのクレジットアベイラビリティの関係とかあるからそこまでは余程の事が無いと下がらないと思うのだが)という流れでして、つまりは超過準備付利と関係ない人たちの買いが多い、または(同じ話の裏表だが)業者の在庫が軽くなってファンディングニーズが低下した場合に足元のような状況がという所で。
今週は火曜日に2MTBの入札があったのですが、市場推計(つーか金融ファクシミリ新聞さんの集計だったりしますが)の落札分布を見ると投資家にそのままスポッと嵌ったという感じですが、今日の3Mの入札でどの位そのまま投資家に入ってしまうんですかねえというのはちょっとだけ気にしております。
つーても昨今は(今週はお盆で発行体さんがお休みだったりしますが)CP市場はレートが猫も杓子も同じようなレートという市場の価格発見機能はどこにおいででしょうかという状況な上に0.10%割れの発行もひょいひょい出てくるという有様でございますし、まあ短期市場的にはど〜みても金イラネ状態なので、しばらくこのような感じが続くんでしょうな。
GCレートが低い弊害としてGC−SCスプレッドを維持するとSCレートが当然ながら下がりますが、そうなるとSC出すサイドのうち投資家的に言えばそんな低い水準だったらSC出すの躊躇しますなあとなりますし、SCレートが下がらんとなると今度はGC−SCスプレッドが拡大する事になるので債券ディーラーというかマーケットメーカーのポジションコストが高まるという事になりますので、市場の取引がバカスカ行われているような状態の中だとひじょーに業者がしんどくなるのですけれども、最近は売買が低調でポジションがウゴカンチ会長なのでしょうかよくわかりません><;
まあ色々と金利が限界的に低下すると市場機能方面には弊害がありますなあという雑談メモでありました。何が何だか判らん話で恐縮至極。
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2013/07/31
・短期関連雑談
TKRRである
http://www.jsda.or.jp/shiryo/toukei/trr/index.html
そこにある中では普段は翌日物のT+1というののレートを見て頂ければ良いのですけれども、今週に入って0.08台にまた低下しておりまして、最近は短国レートよりもこっちのほうが振れが大きかったりするのですが、売りが少ないというよりは買いが多いので下がったっぽいのが背景的になんなんですねんとゆー所。
まあそれと関係あるのかどうかは不明ですが昨日の2年入札(もう2年は短期カテゴリーで話をするのがすっかり慣れておりますな)ですけど。
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/2013/resul029.htm
(3)募入最低価格 99円94銭0厘 (募入最高利回り)(0.130%)
(4)募入最低価格における案分比率 2.0258%
(5)募入平均価格 99円94銭5厘 (募入平均利回り)(0.127%)
前場引けの気配が0.130/0.135でオファーサイドで切れるのは予想通りとして、按分が2%しか無くて市場推計のいわゆる不明玉が2兆以上という結果で入札空振り組のカバーらしき動きで0.115%の出合い(日本相互証券の引けは0.115%)となりまして堅調というか誰ですか2兆もガメたのは(まあ一人じゃないかも知れませんけど)発行日来月15日の先渡キャッシュ潰しですかそうですかという結果に貫録の2年金利クオリティを感じるのでありました。
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2013/07/30
記事の内容が判らんが昨日「債券市場が騒然」となってたらあの貫録のウゴカンチ会長はねえと思うのだが(−−)
http://www.nikkei.com/markets/features/26.aspx?g=DGXNASFL290K1_29072013000000
NQNスペシャル「まさか」の消費増税案検証 悪い金利上昇のおそれ
公開日時2013/7/29 13:26
○ということで少々メモというか市場雑談
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MQO4UY1A1I4H01.html
日本株1カ月ぶり安値、業績楽観薄れ全業種下げる−円高嫌気
更新日時: 2013/07/29 15:34 JST
株式市場があばばばばーですが株のせいで円高になってるのか円高のせいで株安になっているのか中々こうワカランチ会長ですけれども、まあ一方で債券市場ちゃんはもっと買われてもよいような気もするのですがアガランチ会長だったというのは消費増税云々のネタが上値を抑えているのでしょうかねえ、とか言うと尤もらしいですけれども。
ただまあ何ですな、昨日もちょっと申し上げましたが、消費増税見送りネタが債券市場にどういう影響を与えるかと考えるとこれがまた意外に難しくて、財政再建やっぱりやる気なし→日銀の国債大量購入が財政ファイナンスでどうのこうの→債券売りでアヒャー、と単純にそうなるかとゆーとこれがまた話は別で、そもそもマネーの根本的なフローに変化が起きない場合って国債の消化状況は変わらないですよねとか思いますと中々簡単では無かろうと。
あとまあ株式市場の反応というのを考えた場合、構造改革大好きな海外投資家の皆様におかれましては選挙で大勝利して安定政権基盤が出来たというのにやっぱりジャパンは改革できないですかそうですかという話になって海外の株式買いが終了して逆流してしまうんじゃネーノという話も気になる訳で、つーか株が下がりそうな勢いでして、そっちの方が現実問題として債券市場に影響するのかもね〜などと考えると中々纏まらないのでありました。まあ昨日の各市場のプライスアクションが何かの示唆かもしれませんが。
とりあえず自分用メモでした(汗)。
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2013/07/24
○市場メモ
・売る人がいなくなって金利がじり安ですねわかります
・・・・・・ってまあ小見出し書いたら終了位の話なのですが、先物から長期ゾーンが堅調で推移。143円80銭台までやってつえーと思いつつも引けに掛けてはやや押し込むけどやっぱり堅調推移という所で、一頃の「押し目が無いのだがふと気が付くと居場所が違う」コースになってきたのかねと思いつつも、ただまあそのバックに従来であれば「売る人と買う人がいて、戻り売りをしている人が代わりばんこで買戻しに入る物凄いのんびりした踏み回転」みたいなのがあったやに思うのですが、足元では従来のように節目節目の売りVS押し目待ちの買いただし押し目待ちきれないという構図でもなさそうなのが何とも。
まあネタの無い中では日銀が機械的に買うのが効く、というそれだけの話と言ってしまえばそれまでなのですが、かつての短期市場のような不気味な静けさが何ともですな。まあ長期だから昔の短期ほどのどよよーんとした流れにはならんでしょうが。
・2MTBなど
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20130723.htm
(3)募入最低価格 99円98銭3厘5毛 (募入最高利回り)(0.0971%)
(4)募入最低価格における案分比率 0.2685%
(5)募入平均価格 99円98銭4厘0毛 (募入平均利回り)(0.0942%)
2か月なので刻みの関係があるのですが、3か月TBがここもと0.095%オファーとかだったのでまあ結果ってこんなもんでしょという所ですが、一方でTKRRの方が低いのでビルの利回り影響するのかと思いましたがふーんという感じ。
まーそれはそれとして新発CPの利回りがもう最近何でもかんでも同じような水準(除く日銀オペ対象外銘柄)となっていまして、銘柄間格差とかまるっきり無いわという状況が元々そういう感じではあったのですが更に猫も杓子も同じようなレートで0.10%台前半で張り付くという有様。まあ発行量が多くて格付けで片足長期BBB格持ちとかだとやや高い場合もありますがそれでも0.11%は割っているので、まー差が無いことないこと。
いつもの短期クオリティではあるのですが、目先そう簡単に追加の金融政策(あたり前ですが出口方向の話が出てくる可能性はマイナス無限大であって何か出るとすれば追加の方だが)は出てくるとは思えず、6月の追加騒ぎは何だったんでしょうという所ではあるのですが(最近すっかり「事前報道」が外れるようになってきましたねえ)、その手のネタは無く、超過準備はホイホイ置いて良し、という状況になってくるとまあ見事に無風になりますなあという所でありまする。
というメモでした、ただの俺様備忘メモですいません。
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2013/07/23
○ご祝儀ヒャッハーとは成らなかったですな(市場メモ)
株式様におかれましては寄りはそこそこ上がったけどその後は何か為替が引っ張ってるのか株が為替を引っ張っているのかよく判らんのですが、株式寄り前は100円80銭辺りだったドル円が9時過ぎになるとまたまた100円に吸い寄せられるようにドル安の巻となって平均株価とかトピとかも前日比変わらず近辺とかマイナスとかやったりして何だご祝儀ヒャッハーじゃないのかつまらんという所ですが、結果織り込み済みにも程があったのでシャーナイナイですか。
で、債券。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MQ6GJ56K50XZ01.html
債券は上昇、日銀国債買いオペや円高で−長期金利は2カ月ぶり低水準
更新日時: 2013/07/22 16:13 JST
前場から株がヒャッハーにならないし為替も100円近辺だしで債券は特にサガランチ会長となり、前場引けに掛けて徐々に上昇したと思ったら輪番の結果がまあよろしですなあとなり一段高となって10年0.8割れ(前場から割れてましたが)の巻。
しかし織り込み済みとは言え選挙終わったんだからもうちょっと先物売買高無いもんかねと思うのだが、先物の売買高17107枚でして、この前の衆議院選挙の時だって直後の月曜(火曜以降は大型補正で財政アチャーネタから大商いになったのですけれども)の先物売買高24797枚だったのにまあ1兆円台ですかそうですかという所ですな。先週金曜よりも少ないとは残念なことで。
売買高と言えばこれ。
http://www.jsda.or.jp/shiryo/toukei/toushika/index.html
公社債投資家別売買高
http://www.jsda.or.jp/shiryo/toukei/toushika/tkbk/index.html
国債投資家別売買高
6月って利付中長期国債の四半期償還があるのですけれども、いやもう売買代金が減ること減ることという所で、都市銀行の除く短国の売買代金が売り買いグロスで3兆5千億ちょっととかもう皆さん入札で買ってオペで外してその他はホールディングカンパニーという状態になっておられるのが大変分かりやすく示されておりまして誠に遺憾の極みでありまする。
何かね、かつての量的緩和時代に30兆円の当座預金残高目標達成させる為に短国をバカスカ買って市場の玉を思いっ切り吸い上げてしまってTBゼロ金利入札とかいう残念な状況になった時にもうセカンダリーが完璧に干上がってしまったというような残念な展開になった訳ですが、それよりは状況はだいぶマシの筈なのですが、この調子で国債バカスカ日銀が吸い上げて行くと益々売買高がアチャーになるんですかね、良く判りませんけど。
とは言いましても、短国と違うのは日銀が吸い上げると言いましても元々の発行残高がありますし、大体からして短国のように発行残高がホイホイ償還されていくわけでも無いので、本当の本当に玉が無くなっている訳では無いので、売り材料が出た時にさてどうなんでしょうなというのはあります。
ちなみに、あまり参考にならないかもしれませんが、量的緩和解除の時って実際は3月に解除されましたけれども、まあその前から「これはどう見ても解除が近いだろ」という見方になっていたにも関わらず、短国市場の場合は何せリアル玉無し芳一状態になっていたので、実際に需給が崩れるまで結構時間が掛かりまして、何せどう見ても3月(遅くても4月)には解除するだろという状況でしたが、中々先の解除を織り込みに行かなくて???という状態だったりしましたので、短期の場合は物理的なキャッシュ潰しニーズというのを中々侮れないという面白い事案がございます。お暇な方は過去の量的緩和解除前後の短期商品の利回り推移をみるとヨロシある。もしかしたら買入が進み過ぎると長期債の世界でも反応半歩位遅くなって市場参加者が???となるような展開が起こるかも知れない仮説を立ててみたくなったのでメモメモ。
話は変わりますが今日は2M入札ですが、TKRRが昨日は下がっていたのですが短国のレートは0.095%レベルとあまり動かずの巻で、長い所もそうですけれども、短い所も最近は妙に安定というか何というかで、こちらも短国買入とかが入るとその分需給が引き締まるとか、結局日銀オペで需給が動くものの、それ以外の要因での動きが乏しいですなあという感じのようで。
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2013/07/04
・輪番ェ・・・・・・・・・・
昨日の輪番オファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130703.htm
国債買入(残存期間1年超3年以下) 1,000 2013年7月5日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 4,000 2013年7月5日
国債買入(残存期間5年超10年以下) 4,500 2013年7月5日
国債補完供給(国債売現先)・即日(注3) 2,000 2013年7月3日 2013年7月4日
後場にありました補完供給で10年329回ですかそうですかというのもありますが、それはそれとして昨日の輪番オファーで「ほえ?」という反応がややあったのはこの中の5年超10年以下の所でして、オファー額が4500億円になったこと。
5月末に出された国債買入の予定の2ページ目に月間買入予定が示されていますが。
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/rel130530b.pdf
残存期間:5年超10年以下
月当たりのオファー回数:6回程度
一回当たりのオファー金額:4,500〜6,000 程度
月当たりの購入額:27,000〜36,000程度
とまあこういう事になっておりまして、4500億円というのは事前アナウンスの下限額なのですけれども、6月中は5〜10年ゾーンは1回5000億円の買入でしたので、何でここで減額するしという事でちょっと相場がビックリしたのかどうか知らんけど、相場がちょっと下がってしまいました。
あと、昨日の輪番ですけれども超長期がスキップされたので入札前に超長期の輪番にぶつけようとしていた人がガックリで売りという話もあって、どんだけ輪番依存ですねんという所ですが、まあそういう相場に日銀がしたのですから如何ともし難いっすな。
ちなみに輪番の結果は、
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130703.htm
国債買入(残存期間1年超3年以下) 4,180 1,005 0.000 0.000 77.0
国債買入(残存期間3年超5年以下) 13,619 4,006 -0.004 0.001 27.2
国債買入(残存期間5年超10年以下) 12,419 4,505 -0.003 0.001 72.6
国債補完供給(国債売現先)・即日(注4) 75 75 -0.400 -0.400
ということで、1−3年ゾーンは別としまして、中期と長期に関しては前場引けの先物1銭安だいたい現物債引け近辺という板からすると足切りが引け強まで入っておりまして、あら結果良かったのねという話になって後場は相場は(ちょっとですけど)上昇してたので、特段どうのこうのというのは無かったのですけれども・・・・・・・・・
今回何でまた減額しましたねんという話なのですが、当然ながら調節やってる中の人しかその本当の理由は判らんので勝手に妄想する訳なのですが、まあ妄想およびお友達との雑談の結果幾つか考えてみたんですけどね。
まず最初に思ったのは6月の買入で比較的平均残存が長めに買えた(月末オファーで月跨ぎの買入があったのでその分が公表されていないので正確なのは判らんのだが8年程度)ので、じゃあ長期ゾーンの買入をちょっと減らしても良いんじゃネーノと調節に出たのかなあとゆー所。もちろん超長期を調整するとか、他の部分を調整するという手はあるのですけれども、10年減らしたのは日銀買入効果によって10年ゾーンの需給がアホほどタイトになっている事を意識してちょっと減額してみましたとか。
買入の年限がそこそこ行ってる(まあ10年というよりは超長期の長い所(40年6回とか^^)が効果を出しているようにも見えますが)というよりは10年カレントの需給を意識した方が大きいような気もせんでもないのですが、いずれにせよテクニカルな調整なのでしょうが、先週水曜のオペスキップ⇒月跨ぎの買入実施という変化技もそうなのですが、何かここもと「市場の予想を微妙に外してくる」オペの打ち方になっている点は若干気になる所でございます。
でまあこの「市場の予想通りにやれば良いのか」という話になりますと、オペレーションの予見可能性の問題や、買入オペ実施における技術的なテクニカルな問題など、話が色々と拡散してしまって、整理整頓しないと無限にダラダラと話をする事になるのでその辺はもっと自分で整理した上に市場の中の人(まあワシも中の人だが)の色々な見解を聞かないと「ワシはこう思うが実は総意は別」みたいな話を延々と続けることになるので、どういうのが良いのかってえ話はまあ教えてジェネラルという所でもあります(とクレクレ^^)。ま、最近すっかりセカンダリーの売買が不活発と言いますか、先生!大変なの!!円債セカンダリー市場ちゃんが息をしていないの!!!(AA略)状態と申しますか、まあそんな事になっている中で輪番その他のオペちゃんにおかれましてはあまり変わった事やらないで普通に予想すると普通に実施されるでしょうなあというようになった方が良さげな気はします。
ま、市場のの方がオペ日程大予想とかしておりますけれども、オペの打ち方を見て行くうちに「どういう理屈でオペの日程が決まっていくか」という予想パターンがこなれてくるのかもしれませんのですが、大体同じようなパターンでオペの日程を決めて頂けるとそのうち市場の方も慣れてくるのかも知れませんなあとか思いますけど、その辺のパターンがコロコロ変わられると無駄なボラが出るので何でも良いのですがある程度一定のロジックでやっていただけるとアリガタヤ、というのが多分市場の中の人としての一般的な見解のような気がするのですがどうっすかね。
いやまあ完全ランダムでサイコロでも振って決めるというのも別の考え方としてアリだとは思いますけれども、多分買入額がこれだけでかくなって、すっかりセカンダリーが低調になってしまった状態だとサイコロオペをやられると厳しいかなとも思います。
なお、20世紀の終わりごろ(^^)はオペ日程予想の髪様(神様ではない)であったアタクシ(つーかあの時代にオペ予想というのは即日オペの予想(しかもそれをするのは債券の人間では無い)で、輪番とか運用部買切とかの日程や現先オペのエンド日の予想をしている人なんぞ居なかっただけなのだが^^)でございますが、さすがにパターンがどうなっているのかとかを資金需給とオペの打ち方見ながら想像するのはある程度気合とヒマが必要になります(ちなみに20世紀の頃は最終的にはトン調節をしておりましたので実を言えば昔の方が予想は遥かに簡単だったと思う)ので、まあヒマと気合があったら過去のデータとパターンを見ながら色々と考えてみたいと思います。
・今日は3M入札な訳だが
今日は3MTB入札ですが、当座預金残高は昨日現在で絶賛83兆円と、やったねきくちゃん2%物価上昇達成だよ明日はホームランだ!という所なのですが、そうやって銭がいらっしゃるという状況なのに何か知らんが金の動きが悪くて、GCレポレーとは0.10%に乗った状態のままだわ短国レートは0.09%台後半での推移だわと、当座預金はあれども何かその金がすっかりマワランチ会長となっているのですな。
28日に短国買入を2兆円打ち込んでいまして、こちらが引けまで入っていましたので需給的にはここで少しマシになった感がある(前日の27日の入札は入札が前週並みだったのですが意味不明にセカンダリーでコケて足きりよりも安くなりやがるという謎展開でした)のですが、今週に入ってもまだ0.09%台後半の展開で、短国の買いは一定量常にある筈なのでそれなりに需給が良くなっても然るべき(まあさすがに昨日とかやや需給好転した感じみたいですけど)なのですがイマイチ低調。
つーことで今日は3か月TBの入札なのですが、最近の落札分布とか見ても普通に皆さん購入しているように見えますし、当座預金残高の水準は素敵な水準になり、超過準備はうじゃうじゃある筈なのですが、その割には水準が進みませんなあという所ではございます。とは言いましても間違って0.10%に乗ったら(乗らないのだが)超過準備からの振り替わりでアホほど買いが入ると思われるのでここから金利の上昇余地も無いので、落札水準がどうのこうのよりも、投資家の札がどのような感じで入っているのかというのを想像する方が注目なのですけどね。
なお、超どうでも良いのですが、新発3か月TBは毎回償還ロールで発行される訳ですが、今回発行の見合いになる来週月曜償還の3か月TBが0.04%レベルの暗黒時代の最後のレガシーTBでございますので再投資利回り上昇(^^)も今回までですなあっはっは。
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2013/07/02
○市場メモ雑談
昨日の債券市場ですが、えーっとまあ確かに円安っちゃあ円安でしたけど何か知らんが朝から中期とか先物とか長期とか弱くて、その後輪番が無いということで下がって、後場途中からは超長期がヘロヘロになって終了・・・・・・だったのですが、何でそんなに調整するんですかというのは正直ワカランチ会長なのですが、単に入札準備としか(^^)。
しかしまあ何ですな、リオープンルールが変わったので今回の場合0.95%まで押し込まないと329回債がリオープンされますので新銘柄にならない、ということですが、この銘柄ってレポが厳しくて需給が良い状況を反映して手前との比較でカレントプレミアム(というか単なる需給プレミアム)が1毛位ついている状況。そこにリオープンが出てくるので、まあその方が良いという所でしょうかね。つーかまあ0.9台に乗るとまた買いが来るので下手に押し込み過ぎるとやりにくいということですかそうですか。よー知らんけど。
あと、昨日は国債補完供給即日のオファーがあったんですけどね。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130701.htm
国債補完供給(国債売現先)・即日(注3) 2,000 2013年7月1日 2013年7月2日
(注3) 国債補完供給(国債売現先)・即日の売却対象銘柄は、10年利付国債328回です。
ということで、先週末に引き続き補完供給即日が毎度お馴染みの10年328というトリプルイッシュー銘柄だった訳ですが、
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130701.htm
国債補完供給(国債売現先)・即日 0 0
応札無となという所でして、このオペ自体は元々リクエストベースで実施するものなのでリクエストした人が確保できましたので応札しないで済みましたよんという話なのですが、いつもだと応札があるのでへーと思いましたぞな。当日までショートが埋まらないか、フェイルを食らったのかという所だったのが自力で埋まったのかフェイルが当日中に解消したのかという話なんでしょうが、328も相変わらずの状況でカレント近辺の需給良すぎですなあという所で。
10年カレントの所ってイールドカーブが局地的に変ですなあとか思うのですが、そうなっても解消をしようずらという動きには中々なりにくいのは日銀買入バキューム効果というのもあるかなあとかつらつら思いつつまあ今日は10年入札ですなあどこまで押し込みやるんですかなあとか拝見したいと存じますです。
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