相場見通しのつもりだが・・・たぶん後講釈(2013年04月〜2013年06月)
(本当は債券市場の話をすべきなのですが、多分短期が中心になります)
こちらはあまり当らない相場見通しやら相場後講釈やらを書いております。一応債券だけどもマネーマーケットに限りなく近い範囲をカバーしつつも、昔取ったなんとやらで債券市場のお話も。まあどっちにしても板に張り付いている訳ではないのでピンボケになる場合もありそうです。その節はご指摘を。
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2013/06/28「3か月TB入札は確りだったがセカンダリーが崩れる」
2013/06/27「相変わらず輪番の有無やその結果で振り回される債券市場/ドル調達の影響はまだ続く」
2013/06/26「上海株に振り回される株式市場とな/2年何と0.15%はグローバルドル流動性低下の季節要因」
2013/06/25「金先が突如大下げ」
2013/06/21「すっかり輪番と入札で動く相場とな」
2013/06/19「当座預金残高が80兆円超えになりますよ!」
2013/06/18「超過準備は都銀と信託が拡大」
2013/06/14「輪番実施後にお約束の相場下落とな」
2013/06/11「株式市場猛反発&債券市場は動き回る」
2013/06/10「益々のボラ上昇相場である」
2013/06/07「レポレート低下/30年国債入札はセットアップ効果で堅調/ついに黒田緩和直後水準に戻る相場」
2013/06/06「第三の矢発表で株式市場があばばばばー/輪番堅調も超長期は入札セットアップ/物国再開へ」
2013/06/04「ドル円が100円割れ/中期輪番堅調で中期債強い」
2013/06/03「金曜の訂正/短国買入結果は普通でした」
2013/05/31「国債買入のマイナーチェンジ/3か月TB入札が強い」
2013/05/30「各種市場メモ:10年カレントで補完供給とかレポレート急低下とか」
2013/05/29「中期債が弱いですね/米国10年2.1%に上昇とな」
2013/05/28「月曜は株式結局下落/当座預金残高70兆円を超える」
2013/05/27「金曜の相場は株式市場が日経平均先物中心に盛大に乱高下」
2013/05/24「債券1%の後株価が大急落して1000円超の下げとか大荒れでしたのでメモメモ」
2013/05/23「決定会合は順当に何もなかったのですが後場寄りで先物謎の急落」
2013/05/22「日経「大機小機」に盛大な死亡フラグ/債券市場は相変わらず不安定/麻生発言」
2013/05/21「米金利上昇に黒田総裁発言が結果的には追い打ちとなって債券またまた下落」
2013/05/20「1−5年のオペを分割しないでオファーしたら5年を入れたい向きが先物叩くの巻」
2013/05/17「もはや何が何だか判らないが債券市場は反発、5年国債入札も堅調」
2013/05/16「日銀シグナルオペ実施(まあ火曜もプチシグナルもやってたんですけど)」
2013/05/15「債券売り加速して5年が何と0.40%に金利上昇!」
2013/05/14「月曜日の債券市場も急落で10年以下の金利は黒田総裁ノミネート前の水準まで上昇」
2013/05/13「ドル円100円で10年金利0.7%先物1円下落キタコレ」
2013/05/10「ドル円100円!/債券市場と短期市場雑談を少々」
2013/05/01「国債買入の1年〜5年を3年で二つに割ってオファーしたが長めの方が重そうです」
2013/04/26「3M入札と2年入札は無難」
2013/04/25「中期が今一歩安定しません」
2013/04/23「短国金利は0.09%挟み水準に低下」
2013/04/22「緩まずに短期オペを実施」
2013/04/19「国債買入方式の見直しキタコレ/入札メモ」
2013/04/18「1年オペ実施打ち切りも相場崩れず/当座預金残高70兆円/懇談会はまあ普通の展開」
2013/04/17「火曜日も1年オペ打ち込み/物国WG開始/今度は実務者向け懇談会とな」
2013/04/16「シグナルオペで短期金利の安定を図る/引け際に売りを入れる人が居ますな」
2013/04/15「国債買入オペ実施しましたが・・・・・/ここで見通し1.5%の見込みとかニュース出すなよorz」
2013/04/12「まるで2003年6月から8月を1週間でやるかのようなシグナルオペなどの打ち込みキタコレ」
2013/04/11「中期債がさらに崩れて5年0.30%のマーライオン相場襲来!!」
2013/04/10「火曜日の相場は中短期が変調で5年0.20%台で引け2年も甘い」
2013/04/09「月曜日もまだ相場は荒れ模様」
2013/04/08「異次元緩和の翌日相場は最低金利を更新後に超大荒れ相場に!!」
2013/04/04「超長期がシマウマ相場/3MTB入札は期末の馬鹿買い一服/基金国債と短国残高」
2013/04/03「超長期連日の大暴れ/4日追加緩和無いかもで株と為替が大動きとな」
2013/04/02「期初も相場は動くのでした、で期初売り来たの巻」
2013/04/01「期末は変態ツイストフラット相場/当座預金残高58兆円とな」
2013/06/28
○その前に3か月TB入札のメモメモ
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20130627.htm
(3)募入最低価格 99円97銭6厘5毛 (募入最高利回り)(0.0942%)
(4)募入最低価格における案分比率 66.3065%
(5)募入平均価格 99円97銭6厘6毛 (募入平均利回り)(0.0938%)
ということで昨日の3か月TB入札は足切りが前回並みという結果でして、まあ昨日に関しては(その前の海外タイムからみたいですが)ドル絡みのベーシスとかが落ち着いて来たらしくてそれを受けて金先が戻っていてというので(米国のGDP下方修正攻撃で債券強かったですし)ほうほうこういう結果ですかそうですか、と思った訳ですが。
何か知らんですけれども、セカンダリーで新発いきなりヘロヘロになって0.096-0.0975位まで売られやがって何やってますねんという所でして、どこかの投資家が入札を絞ったとかいう要因でもあるのかと思ったのですが、市場推計(というか金ファクさんの集計だが)の落札分布を見るといわゆる不明玉が2.6兆円という事で、特段カワランチ会長となっているのですけれども、まあ何なんでしょうねという所で不思議ちゃんな入札ではありました。
時期的にはその6月末要因とか足元で資金余剰傾向にあるので買入系のオペのペースを落とせる(7月は短資さんなどの予想では10兆円程度の資金不足なので買入系のオペをペースアップするんだが日銀のTB償還が多いので新発の瞬間だけはロールニーズが少ないとも言えますな、うんうん)っつーこともあってやや需給が緩んだ要因とか、まーそんなのがある中で玉突き要因が飛んできたとかそんな事なんでしょうけれども、入札が滑らないでセカンダリーが滑るとか微妙に謎の展開でして、これが入札滑ってセカンダリーがコケるのでしたらば「ニーズが全然なかった」というケースになるのですが、入札が普通(と言うか確り目)でセカンダリーコケるとか誰か需要を読み間違えて札入れたら需要が無かったという話になるんですがそれにしては不明玉が平常運転というのが謎。
ま、だから何か相場の方向性が出るとか短期市場に今後何かオモシロ事象が起きるのかというとそういうレベルの話ではないと思います(ただの一時的現象)のでどうでも良いっちゃあどうでも良いのですけれども珍しく変な動きだったのでメモメモという事で。
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2013/06/27
○市場雑談メモ
・輪番空振りとな
昨日のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130625.htm
CP等買入 4,000 2013年6月28日
米ドル資金供給(固定金利方式) 2013年6月27日 2013年7月5日 0.600
米ドル資金供給(固定金利方式) 2013年6月27日 2013年9月19日 0.630
・・・・・・・・ということで昨日は輪番がパスされた訳ですが、月内最終受渡が昨日約定だったのでまあ普通に考えると昨日は輪番実施するだろ常識的に考えてとか思われるのに外れましたぞなという事になって、先物は142円20銭近辺からスココーンと下がって142円飛び台とかに下がるとか中々残念な展開。まあ債券市場の方はその後株式市場が中国株下落を受けてしょぼーんとなった(200円高位だったのが変わらず近辺まで下がるとかいう展開)のでその後戻ったりしてましたが、またまた輪番で上がったり下がったりという展開でもう何だかねという所ではあります。
ですから輪番の有無で相場がどうのこうのというのを防ぐために毎日オペ・・・・・というのはこれはこれで実際問題として事務的に回らない(オペ打つ方も応札する方も死ぬ)ですし、じゃあ日程を事前に全部公表すれば良いかと言うと、これはこれで現在の入札の事務的な部分の手直しをしないと微妙に不都合な部分もあり(米国は確かに事前に日程公表していますけれども、入札の事務的な部分で日本と米国では手法が異なるのですよ)、今のままで入札日程事前公表というのは個人的にはあまりお勧め致しません。
とは言え、市場のプライスアクションが輪番の日程当てっこ状態になっているというのもこれはこれで何だかねえという感じなのでバランスが難しいのですけれども、たぶん「ここは日程的に入るだろう」というような時には輪番打ち込んだ方が良いのかなあとか思うのですけど・・・・・・・・・
ちなみに昔々その昔は輪番月に1回とか2回とかいうレベルでしたが、当時は運用部現先のエンドと日銀現先のエンドと資金余剰日に受渡しが来る日と、国債入札の日とを外してからカレンダーを眺めていると日程がかなりの高確率で予想可能だったので社内で重宝されたりしましたが(自慢)、本来これだけ日程が多いともうちょっと予想可能の筈なのに微妙に市場の予想通りに来ない、というのもどうなんでしょという気はします。まあ勿論全部が全部市場の予想通りにやる必要は無くてそれこそクレクレ助長になるのですけれども、そうは言ってもこれだけの頻度でやるなら機械的に日程組んでも良いような気がするのですけれども、ど〜もこの輪番日程の組み方が昨日の輪番パスとかどうも微妙に市場の予想を外しに来ているような打ち方に見えてしまうのも????ではあったりします。
・・・・・・・などと申しておりますが、じゃあ機械的にやったら今度は今度で何かの拍子に金利が上昇した時に「こういう時には柔軟にやれ」とか言い出すのが市場クオリティでありますので、この輪番日程の組み方ってえのは結局どうすれば良いのかというのがあたくしの中でも常にもやもやとしている所でありまして、実際にはこれ市場の皆様のぶっちゃけアンケートでもしないと本当に本当の所ってどの辺にあるのかってのも判らんし、じゃあこうやった方が良いというような総意らしきものがあったとしてその通りにやれば良いのかというのもまた別問題ですし、さあどうなんでしょうかねえという事で結論は無いのでありましたとさ。
まーしかし最近は投資家の売買もすっかり入札と輪番にぶつけるのが常識というような状態になって通常売買が閑散になっておられるようでございまして、異次元緩和で異次元買入をして流動性というか市場の厚みというのはすっかりアレになってしまっていますなあというのは困ったもんだとは思います。
・金先とか2年とか
昨日も前場は金先微妙に弱めで2年は0.145%とかやっていました(引けは0.140%)が、だいたい皆様に教えて頂きましたように(汗)そもそもの震源が海外のドル調達でその動きが玉突き事故のようにあちこちで影響を与えた訳ですけれども、何でそういう話になるかというと6月末という要因も働いているので、実際問題としてはこの6月末を通過した後にまだこの調子なのか、という所を見ないと何とも。
つまりですね、いつもだったら大した問題にならないのが単に期末要因で増幅されて玉突き事故状態になったのか、そうじゃなくて震源の話がデカイので玉突きになっているのかという点が読みにくいのでありまして、はてさてどうなのかというのは来週にならないとワカランチ会長な部分があるなあというお話ではございまして、来週になっても何か変調という事だとあれれ?という事になるんでしょうかね。まあいずれにせよ国内で資金が締まっている訳では無いので別にそれでどうだこうだという話は国内円資金の世界では存在しないと思いますけどね。
つーことで今日は3MTBの入札があるのですが、国内円資金という意味ではこちらの入札ちゃんを見ればまあ普通に国内円資金の世界が貫録の安定推移という話でよろしいんじゃないですかね(^^)。
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2013/06/26
○市場雑談系メモ
・中国市場に振り回されて動いてましたな株価指数って
昨日の株式市場レビュー記事。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MOVBJT0YHQ0X01.html
日本株反落、米出口後の不透明感で資源、輸出下げ−中国株安
更新日時: 2013/06/24 15:38 JST
株式市場というかこちとら一部の個別株の他はインデックスの推移しか見ておりませんが(すいませんすいません)何か思いっ切り中国の株価指数が上がったり下がったりするとそれに反応するという感じで、(株の)前場引け辺りから中国の主要株価指数がゲロゲロになったと思ったら後場の寄りから株がGDしてあばばばばーになった後、中国株が下がるので更にうげげのげという感じになったと思ったら日本の引けに向けて戻ってきたのを見てホイホイと戻るとか、もうどんだけ中国市場のミラー展開やってるんだよという話ですが、
『東証1部の売買高は概算で22億9346万株、売買代金は1兆8962億円で、売買高はことし最低、代金は3月29日以来の低水準。値上がり銘柄数は769、値下がり852。国内新興市場では、ジャスダック指数
が0.7%安の88.97と反落、東証マザーズ指数が1.8%安の723.42と続落した。』(上記URLより)
つーことで売買代金2兆円割れですかそうですかとゆー所で、取引が低調な中で指数が上がったり下がったりしてたということですかねえわかりませんが。
一時は日本株が勝手に上がったり下がったりして世界の株価が日本株を見て連れて動いていた素敵な時期もあったのですが、こうやって他所様の動きのミラー状態になってああだこうだと振れるとゆー動きは何だか日本市場の中の人的にはちと残念だなあとか思うんですけどね。
・2年が一時0.15%ですと???
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MOVWJ26S972K01.html
債券は上昇、流動性供給入札結果や株安受け−超長期ゾーン買い優勢
更新日時: 2013/06/25 15:53 JST
昨日は結局ブルフラットして終了したのですけれども、前場ほえーって感じで話題を攫ったのは上記URLの中にもありますが前場に2年が何と2毛甘の0.15%をマークしていたことですな。
前日の引け後に金先が謎の(後述)ゲロゲロになったのを引っ張って前場は金先など弱めで短いスワップとかも弱く(これはちょっと前から弱かった)それに引っ張られたのかどうか知らんですが、というかそれしか要因が無いのですが2年が0.15%とかマークしやがりましてナンジャソラ状態。中期が弱めに推移して何だかねえという感じ(その間超長期はど堅調)でございましたが、まあその後盛り返して日本相互証券の引けは0.135%(5糸甘)になっておりましたぞなもし。
まー何ですな、そもそも金先の謎のゲロゲロおよびその前の短い所のスワップとかもそうなのですけれども、結局の所海外要因というかドル調達要因から来ているようで、ちょうどそのタイミングが6月末という皆さんあんまりポジションを膨らませたくないまたは閉じたい時にぶつかったから話がややこしくなったという面があり、中国の短期市場がここもと何か訳の判らん金利ランコルゲをしているのもありとか、その前からEM市場が微妙にアレとか、まあどこが起点なのか微妙ですが、全般的に変調気味になっているのに6月末というタイミングが効いていたという事でしょうかね。
つまり、いつもならそんなポジションヘッジせんわボケというようなポジションのヘッジが入って見たり、そこまで安くなる前にカウンターの買いが入るわボケというような動きのケツが重くなってみたりというような感じで時期的要因でオーバーシュートしているんじゃないですかねえという話のようなのですが、まあ短期市場絡みの話でEMとかが絡んだ話になると中々全貌をイメージしにくい(EMの短期市場って勉強したいのですが中々フォローするのも大変でワケワカラン所が色々とあるので、というのはお前の勉強不足と言われるとぐうの音も出ませんが)ので底流に何があるんでしょというのは気にはしておきたいものでありまする。
#昨日の教えてジェネラル召喚呪文に対してご教授頂きました皆様には感謝感謝ですぅ
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2013/06/25
○それはそれとして金先がアレだった件
えーっとですな、まあここもと新興国のマネーフローガーとか中国の短期市場金利ガーとかみたいな話が暫く前からあったと存じますが、今一歩ワカランチ会長な所もあって(ちなみに日銀のペーパーで少々前に中国の短期金融市場というか金融調節というかみたいなのがあったと思う)スルーしておりましたら、昨日の金先がアレ。
ユーロ円金先ってまあずーっと貫録の安定状態でして、例えば2014年6月限でしたら5月の長期金利ゲロゲロマーライオンの辺りでそれまでの0.23%レベルから0.25%とか0.26%とかのレベルに売られましました(一番安かったのが5月31日の0.270%)が、まあ0.25%から0.26%レベルの所で貫録の安定推移だったのですな。
ところが昨日は場中からちと怪しげな下げ方をしていて東京引け時間に掛けて1.5ティックとか下げておったのですが、欧州タイムに入って当限(現在の当限は2013年9月限)以外の金先が盛大に売られて夕方には2014年6月限で何と0.3%台への下落(軒並み4ティックの下落)となっておりました。
まあ普通に考えて今の状況でTIBORが上昇するような地合いにも見えず、大体からして国内円の短期金融市場は盛大に当座預金残高が積み上がり(ただし財政要因での資金余剰の為供給オペを抑えている分だけ足元需給はやや悪い)、まあファンディングで誰かの首が締まっているなどという話どころか気配も1ミリも無いという状況ですし、動いた時間が時間なので国内要因じゃなくて海外要因なのかねとか思いますが、それにしましても?????な動きだったのでメモメモ。
で、この原因誰に聞いてもよく判らんという答えしか返ってこないのですが実際の所どうなっているの教えてジェネラル!
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2013/06/21
○市場雑談
・当座預金残高が増えると短期金融市場での短国等の需給が緩む場合もある件について(メモ)
これ何回か書いておりますが折角の機会なので書いておくよ。質問時々されるし。
昨日の3MTB
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20130620.htm
(3)募入最低価格 99円97銭6厘0毛 (募入最高利回り) (0.0952%)
(4)募入最低価格における案分比率 40.5684%
(5)募入平均価格 99円97銭6厘3毛 (募入平均利回り) (0.0940%)
先週の3MTBはこちら
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20130613.htm
(3)募入最低価格 99円97銭8厘5毛(募入最高利回り)(0.0853%)
(4)募入最低価格における案分比率 79.7455%
(5)募入平均価格 99円97銭8厘6毛(募入平均利回り)(0.0849%)
ということで、昨日は新発3MTBの入札利回りが上昇しておりますが、じゃあ当座預金残高はと申しますとご案内の通り・・・・・・・・・
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/jx130620.htm
当座預金残高 833,400
やったねきくちゃん!という話は兎も角としまして、当座預金残高はどどーんと拡大している訳でして、資金需給的にはカネ余りなのに短国の需給が何故悪化して(いるから金利が上昇する)ますねんという話なんですけどね。
つまりですな、これって当座預金残高が拡大した背景によって状況が違う、という話でありまして、足元での当座預金残高拡大というのは基本的に財政要因による資金余剰モードになっており、その一方で短国買入などの短期オペペースが若干落ちているという状態があって、その結果として上記のような当座預金残高になっています、という状態でありますので、短国の需給が悪化しているという話っすな。
つーことで、まあ今は量的緩和状態になっているので必ずしもリンクしない面があるのですけれども、いわゆるトン調節あるいはそれに近いようなオペレーションをやって金利誘導をしている場合というのは、基本的にインターバンクの資金余剰時期というのは短期の資金供給オペがその分減る(減らさないと量が余り過ぎて金利コントロール上不具合が生じる)ので、短期金融市場では実は金利が上がりやすくなる、とまあ中々外部から見ると訳のワカランチ会長なことが起こる訳なのですが、定期的に質問されるので昨日の短国レートが上昇したのを見て書いてみました。
・輪番オペ効果恐るべしというか何というか・・・・・・・・・・
昨日の債券市場
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MOMUOO6K51HH01.html
債券は反落、FRB議長発言で米QE縮小観測−日銀オペ後に再び売り
更新日時: 2013/06/20 16:17 JST
『6月20日(ブルームバーグ):債券相場は反落。米連邦準備制度理事会(FRB)のバーナンキ議長が量的緩和(QE)縮小の開始時期に言及し、米国債が大幅下落した流れを引き継いで売りが先行した。その後は下げ幅を縮めたが、日本銀行が長期国債買い入れオペの結果を発表した後に再び売りが優勢となった。東京先物市場で中心限月の9月物は前日比58銭安の142円41銭で始まり、直後に142円37銭まで下落した。午前10時10分の日銀金融調節で国債買い入れオペが通知されると3銭安まで下げ渋ったが、午後は再び下落。142円60銭前後でもみ合いとなり、結局は41銭安の142円58銭で引けた。』(上記URLより)
・・・・・・・・・・・文章にするとふーんという所ですが、これ債券先物の日中足を見ると中々味わいが深いというか何というかなブツでありまして、10時10分から先物が昇竜拳状態になって、輪番オペの札入れが終わって結果も出た後場の寄りから今度は華厳の滝状態になっているという日中足がご覧になられるという事でございまして、何ちゅう輪番効果orzorzorz
まあ何ですな、最近の入札効果と輪番効果を鑑賞しながらこの辺の直近推移をみると更に味わいがががが。
http://www.jsda.or.jp/shiryo/toukei/shurui/
公社債種類別店頭売買高
いやまあ変に読み過ぎると変な解釈になってしまうかもしれないけど、しかしまあ昨日の債券市場のプライスアクションは(自主規制)。
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2013/06/19
○さあ20日が近付いてまいりましたよ(当座預金残高関連雑談)
http://www3.boj.or.jp/market/jp/menu.htm
日銀当座預金増減要因と金融調節(毎営業日更新)
18日の速報
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/jx130618.htm
当座預金残高 755,100
19日の見込み
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/jp130619.htm
当座預金増減 +4,400
ということでございますが、6月20日と言いますと毎度お馴染み四半期の中長期国債償還日でございまして、20日には財政絶賛払い超になりますので大変に素敵なことが待っておりますよ!!!
上田八木短資さんのレポート(というかデイリー)である。
http://www.ueda-net.co.jp/uedayagi/02-market/02_1.html
HOME → 上田八木レポート/マーケット情報/デイリー・シグナル
上田八木短資さんの予想ベースになりますが、上記URLにありますように20日は財政が4兆5000億円の払い超になりましておまけに貸出増加支援オペの3兆円のスタートがあるので堂々の当座預金残高83兆円キタコレという事でございまして、これでもう物価上昇率2%行ったも同然ですね良かったですね岩田副総裁様!!!!!!!!!
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2013/06/18
○業態別当座預金残高(一応メモ)
ふむ。
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/cabs/jcabs.pdf
5月の平残ベースで超過準備+その他当座預金残高が65.6兆円→69.6兆円になっているのですがそのうちの増分で一番寄与しているのがどう見ても都市銀行ですが、他に残高対比というベースで見た場合には月に落ちた外国銀行の当座預金が増えているのと、足元で信託銀行の当座預金残高が威勢よく増加しているのですな。
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2013/06/14
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130614/k10015290721000.html
NY外為市場 金融緩和巡り神経質な展開に
6月14日 4時10分
『13日の東京外国為替市場では、東京株式市場で株価が急落したことで投資家の心理が悪化したことに加え、アメリカが量的緩和を縮小するという観測を背景に、比較的安全だとされる円を買ってドルを売る動きが強まり、円相場は、一時、2か月ぶりに1ドル=93円台まで値上がりしました。』(上記URLより)
・・・・・・・・量的緩和縮小観測でドルが売られるとは新しい後講釈だなおいおい。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MOBIBL6K50XY01.html
NY外為:円が大幅高、日経平均の弱気相場入りで逃避需要
更新日時: 2013/06/14 00:09 JST
『6月13日(ブルームバーグ):13日午前のニューヨーク外国為替市場では、アジア時間に大幅高となった円が引き続き堅調。日経平均株価が弱気相場入りし、比較的リスクが少ない資産の需要が高まった。』(上記URLより)
・・・・・・・日本の株安でリスクが少ない資産の需要が高まるのに何故株安の日本円に需要が集まるんだかおじちゃん頭悪いからさっぱりワカランチ会長。
まあ要するによく判らんという事なんでしょうけれどもねえ。
○てきとうに市場雑談メモ
・株式市場などは何が何だか判らないので記事だけ貼っておきますね
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MOAY1G0UQVI901.html
日本株ことし2番目の下げ、円高加速嫌気し3日続落−全面安
更新日時: 2013/06/13 16:08 JST
『TOPIX の終値は前日比52.37ポイント(4.8%)安の1044.17、日経平均株価
は843円94銭(6.4%)安の1万2445円38銭。下落率は、ことし最大だった5月23日(TOPIX6.9%、日経平均7.3%)に次ぐ水準。
TOPIXと日経平均は7日に付けた直近安値を割り込むと同時に、黒田東彦総裁の下で初めてとなる日本銀行の「異次元緩和」を好感した4月4日終値も割り込んだ。5月22日に付けた終値での年初来高値(1万5627円)からの下落率は20%を超え、調整色を一層強めている。』(上記URLより)
ということで昼前位から平均株価はあばばばばーだわ為替が円高ヒャッハーだわという事で94円台とかになって平均株価もどどーんと下がったのですが、昼過ぎになりましてこんなのが報道されましてですね。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MOBERA6S972G01.html
黒田日銀総裁:量的・質的緩和で経済支える−安倍首相と会談
更新日時: 2013/06/13 14:27 JST
これ第一報出たのもっと早い時間(12時45分過ぎ)だったのですが、ほうほうと思ってから株価が持ち直して債券の方は上げを消す形になって来た訳ですが、結局引けに掛けて株価指数はまたまた下落しましたの図なのですがもう何が何だかという所でございまする。
#なお、市場のクレクレには退かぬ!媚びぬ!で胆力を示した黒田さんですが政治の以下略
しかしこちらでも「4月4日以来の安値」みたいな書かれっぷりですが、ドル円が95円割れとかやった時にブルームバーグの英文ヘッドラインが
10:06* YEN RISES TO STRONGEST SINCE APRIL 4 PER DOLLAR
(昨日のブルームバーグニュースのヘッドライン)
って4月4日以来とか意地悪だなあと思っていたらその後も上記引用のような書きっぷりという辺りにベンダーの意地悪モードを感じざるを得ませんな。
・輪番実施後に下げるというのも
という株安円高あばばばばーという展開で債券相場は景気よく上昇しまして、輪番オファーの後ちょっと頭打ちになったかと思ったら円高株安更に進行で前場引けに掛けて堅調推移。
でまあ輪番の結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130613.htm
国債買入(残存期間5年超10年以下) 16,978 4,508 -0.080 -0.073 45.1
国債買入(残存期間10年超) 4,181 2,000 -0.067 -0.053 55.0
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(6月17日スタート分) 14,614 8,011 54.8
国債補完供給(国債売現先)・即日(注4) 5 5 -0.400 -0.400
CP等買入 6,775 3,690 0.099 0.100 90.0
中長期、超長期ともに今回は前場引けの実勢水準からそれほどずれていない結果となりまして、ここしばらく前場引けの実勢からすっ飛んだ結果でウヒョーという動きが多かったのでちょっと惜しいですかという所ですが、後場に入ってまたまた相場の上値が重くなって、その後はさっき引用した安倍黒田会談の報道が影響したのかどうかさっぱりワカランチ会長なのですが、何か徐々に弱くなりまして「安倍黒田会談」のニュースヘッドラインは金利だけ上げ損という素敵な結果になってたのは何なんでしょうかね。
まあ最近は何故か輪番終わると相場が下がるというのがイミフの仕様なのですけれども、昨日の場合は前場引けの水準のままで翌日(つまり今日)の5年国債入札を迎えるとカレント0.3%割れで突入することになり兼ねずそれも勘弁という所だったのかも知れん訳で何なんでしょうね。
ところで昨日は物国の買入消却というイベントもあったのですけどね。
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/syokyaku/resul244.htm
国債整理基金による買入消却に係る国債の買入れのための入札結果
4. 買入最大価格較差 ▲30銭
5. 買入最大価格較差に係る案分比率 70.0000%
6. 買入平均価格較差 ▲34銭4厘
・・・・・・・・・前場の引け5年名目債のカレントの居場所が4毛ほど強かった筈なのですが、物価連動国債の買入消却が平均で前日比34銭安ですかそうですか予想物価上昇いやまあいいです。
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2013/06/11
○いやあ毎日ワケワカランチ会長ですなあ(市場雑談メモ)
・株式市場キタコレですが
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MO5DMQ0D9L3501.html
日本株ことし最大上げ、米雇用伸びや円高一服を好感−全面高
更新日時: 2013/06/10 15:32 JST
REITだけ上がってないんですけどそれはそれとしまして(−−:
米国の雇用統計がてきとうに良かったので各市場勝手に好感してヒャッハーは良いのですけれども、またまた引け近くに先物が暴れて、今回はこれまでの引け際叩きおとしではなくて引け際にウェールズとなって高値引けするわ現物引け後に更に上がるわと何やっているんでしょうねえという所っすけど、まあ昨日の場合はこれまでの動きと違って日中に上げたり下げたりするのではなくて日中ひたすら上昇モードという感じでしたので、そのあたりはちと違うかなと思いましたが良く判らんので詳しい人に聞いてください。
まあ何ですな、ここまでの下げが過激だったから戻りも過激なのかもしれんですし、今日のMPMに何か期待しているのかもしれんですけれども、まーそうは言いましてもMPMでの何かの期待がという話がベースにあって為替とかもそういう話をしているとなりますと、これは日銀何かしないと許さんという市場のクレクレ状態になっておりまして、はてさてどうなるのでしょうかねえと存じますですけどにゃ。
・債券市場の方は上がったり下がったりですが・・・・・・・
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MO0GDP6JTSE801.html
債券は上昇、日銀政策期待で中期ゾーンに買い−先物は限月交代
更新日時: 2013/06/10 16:03 JST
朝は下で寄った後に何故か上昇しまして10時10分に輪番が無くてしょぼーんとなってなのかどうか知らんけどまた下げたのですが、後場途中からまたまた上昇して引けとかになっていたようですが、何か正直何でそうなったのかがサパーリワカランチ会長な展開。店頭は閑散みたいだったようですけど何でまたこうホイホイと振れたんでしょうかねえまあいいけど。
為替の方も昨日は上がったり下がったりやっていまして、日中の振れという意味では昨日は株式市場の方は(終値前日比で言えば凄い動いたのですが)意外に大した事なかった感があります(一方通行だったから)けれども、債券と為替は何かまあ昨日の特に前場はやたら振れていた印象が(後場はお疲れなのか途中大人しい値動きでしたが)。
ということで、少しは落ち着きだしているような気もしますが、はてさてどうなるんでしょうかねえ。
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2013/06/10
○市場雑談とかまあそんなのを
・円関連の為替市場まで流動性低下病が伝染ですかねえ
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MO0Z6E6S972N01.html
NY外為:ドルが上昇、予想上回る雇用増で緩和策の縮小観測
更新日時: 2013/06/08 06:56 JST
えーっと、実際は雇用統計出た瞬間に94円台までドル安になってうひょーとなってたら次の瞬間には反転して96円台とかもう無茶苦茶な動きをしておりました訳で、木曜のドル円も急に値がすっ飛んだのですけれども金曜のドル円も何が何だかさっぱりワカランチ会長な値動きをしておりました。
日本の株式市場、というか日経平均がそうなっているという感じではありますが、ご案内のように株式市場の(日経平均インデックスの)値動きがやたらとチョッピーになってきたのがここの所の傾向ではございましたが、先週の中盤からはドル円まで値動きがポンポンすっ飛ぶようになってまいりまして、とにかく円関連の市場があちこちで流動性低下症状というか日中ボラティリティーの急拡大というか、そういう症状が起きておりまして甚だ遺憾の極み。
まあボラが全然ないとそれはそれで困りますが、しかしながらこの調子でポンポンと日中の値が動きまくりの飛びまくりとなりますと、みなさん手を出しにくくなりますし、ある程度のロットが捌きにくくなるという状況になるので何かあった場合に色々と問題が発生すると思いますけどね。で、結果からの後講釈になりますけれども、このハイボラティリティー蔓延状態を生んだのってちゃんと詰めないでとにかく派手な施策を打ち込んでしまった上に、ロジックがちゃんと詰めてないから金利が上昇した時に総裁が梯子外し発言をして債券市場のボラを更に高めた結果がこの有様ですよマッタクモウという所でして、明日の定例会見でその辺の考察をして頂きたいとは思いますが、まあどう考えてもあのおじちゃんそういう反省しないでしょと思うので期待薄。
・債券市場では謎の10年(?)売りだった訳だが
金曜の債券市場はまあ当然ながらドル円おはぎゃーの影響で上昇スタート。でまあ輪番オペのオファーも行われまして結果は以下の通り。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130607.htm
国庫短期証券買入 35,510 10,001 0.003 0.004 72.5
国債買入(残存期間5年超10年以下) 16,045 5,004 -0.049 -0.041 2.6
国債買入(残存期間10年超) 7,450 3,001 -0.035 -0.030 100.0
短国買入の方はまあ良いとしまして輪番オペですが結果は強くなりまして、ここもと輪番やると毎回強い所まで入るという格好になっているのですが、一つには業者もこのボラ高いたか〜い相場でポジションをそんなに拡大できないから入れる玉があまり無いという上に、株式市場もボラたかいたか〜いで昼飯挟みのリスクが更に意識されるとゆー所で、その辺あまり気にしなくても済むような投資家札が無いと札が全般的に引き気味になるということでしょうな。
でもって輪番の結果がウヒョーという感じだった上に、後場寄りから株式市場が一段のゲロゲロモードになったので、後場寄りは堅調スタートになったのですが、12時40分とかその辺だったと思うのですけれども、突如先物が下がったと思ったらさらに下がって垂直落下となりまして、何だ何だという感じでいましたが、どうも10年とかの気配が盛大にうんこになっておりまして、どう見ても10年(か9年か知らんがその辺)売りです本当にありがとうございましたという風情(ちなみにGPIFさんの中期運用比率がどうのこうののニュースの前だったのでそのニュースやニュースを受けた株価急反発とは別だと思われ)。
でまあ金曜の引けは先物の当限が9銭高(先限は1銭高)で超長期の引けは2毛強で5年の引けは1毛強なのに10年の引けは1.5毛甘という大変に素敵な引けになっておりましていやもう何だかねという所です。
・株式市場も大暴れでしたな
何故か記事の本文が消えていますが。
http://jp.reuters.com/article/idJPT9N0EF02D20130607
GPIFの中期計画の変更について午後3時から説明=厚労省
2013年 06月 7日 13:25 JST
金曜日の後場にこの発表が出て株式市場では(金曜は日経平均とトピの前日比の値動き率の乖離が終日酷かったのですよ、日経が強い方向での差がデカス)一旦値を戻して前日比プラスキタコレとかやっていたのですがまたまたここ数日と同じ傾向で引けに掛けて急に叩き落されて結局日経こそ前日比0.21%の下げで済んでいましたがトピは1.29%の下げだわ東証1部は上げ229銘柄の下げ1443銘柄だわと中々のアレな相場。で計画出たら株先下がっておりましたが・・・・・・
新興市場とかも大変にアレな状態とかになっておりまして、何かもう以前の債券市場大暴れもビックリというような暴れっぷりでこら困ります罠と思うのですけれども・・・・・・・・・
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2013/06/07
ドル円があばばばばー(追記:一時95円台とか無茶苦茶な動きになったのです)で皆様おはぎゃあございます(−−;
#ちなみに公共放送ニュースは5時も6時も7時もトップがドル円ですよ
○市場メモ雑談
・短期市場関係雑談
3MTBである
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20130606.htm
(3)募入最低価格 99円98銭0厘0毛 (募入最高利回り)(0.0802%)
(4)募入最低価格における案分比率 20.7890%
(5)募入平均価格 99円98銭0厘2毛 (募入平均利回り)(0.0794%)
ということでアベレージは0.080%割れでして、0.080%の刻みの所で切れるという形になりまして、引き続き堅調な訳ですが・・・・・・・・
東京レポ・レート
http://www.jsda.or.jp/shiryo/toukei/trr/index.html
日証協はエクセルだけじゃなくてPDFか何かのデータ(別にHTMLでも良いけど)も出すべきと思いますがまあそれはさて置きまして、またまたGCレポレーとはTKRRで観測できるように絶賛低下しておりまして、これはまあ物無芳一であるという状況の下で業者の在庫がスッカラカンの中でGCで金を出したい人は普通にワサワサと居ますねいう状態なのでこういう現象が観測されるのですが、10日に短国発行が2本(水曜の新発6Mと昨日の新発3M)あるのでそこで若干需給が変わってレポレート上がるかもとか思ったのですが、良く良く考えたら入札が2発入った直後のこのタイミングでまた日銀が高性能掃除機の如くバキュームオペを打ち込んでくるので需給は少々アレな状態が続くということですかわかりません><;
つーか20日になると償還が来てその時の市場の位置しだいだけど待機資金になるとまたGCとか短国のニーズががががという事でしょうかねえ。何せCPも発行があまり多くない(と思うのだが単に体感的な印象で書いているので本当に集計取ると違うかも知れん)せいかレートがアガランチ会長どころか低い所で収斂して低位安定の助となっておりますもんで、短期市場は今日もゼニウナール状態であるという事でありました。
・30年国債入札
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/2013/resul017.htm
(3)募入最低価格 100円35銭 (募入最高利回り)(1.881%)
(4)募入最低価格における案分比率 3.4188%
(5)募入平均価格 100円67銭 (募入平均利回り)(1.865%)
昨日は前場もせっせとセットアップ状態で、どこまでセットアップしますねんとか思っておりましたら、足切り水準は大体市場の事前予想辺りで落ち着きましたのですが良く見ると平均の方が割と堅調な水準でして、そらまあ前日までも含めて超長期散々セットアップしたんだから落ち着いた入札になれよとゆー所でしたがセカンダリーが堅調だったのか何だか知らんけど超長期その後フラットニング(と言っても20−30はスティープしてますが)してましてまあひとまず安心というかそらあれだけセットアップして更に弱かったら勘弁という感じでしたが。
#おじちゃんよく判らないのですが何で昨日は4年辺りの引けが甘いの???って売りが出たんでしょうが
○振り出しに戻るモードですがさてどうする(決定会合プレビュー与太話)
ご案内の通り昨日の株式市場では日経平均株価途中では13000円の所で妙に抵抗して反発したりしていましたが、引けに掛けて失速して結局12904.02円とかになっていました。つーかトピックス対比で日経が無暗矢鱈と堅調だったのはアレは何ぞという所ですが。
まあ大体4月5日の水準近辺まで戻った訳ですがなどと言っているうちにドル円まで円高になって参りましたが、良く良く考えてみれば異次元緩和を打ち込む前にはトピは1000くらいでしたしドル円は93円位でしたし日経は12000円そこそこでしたし、そこから見たらまだ異次元緩和ローンチ直後のスタート時点に戻ったに過ぎないのであります(キリッ)。
・・・・・・・・・・ということで振り出しに戻った割には金利ちゃんの方だけ異次元の上昇をしておりまして、誠に異次元にも程があるわとかただの金利上げ損じゃねえかヴォケなどというようなことをいうのは信心が足りませんので注意しましょうという風情ですが、そういやBEIの縮小昨日はやっと止まって居ましたが拡大したBEIも縮小しやがりましたなあ(棒読み)などという事は言ってはなりません。
まあこうしてみますと、債券市場的な言い方(などと偉そうに申し上げていますが、別にあたくしが市場なのではなくて債券市場の中の人として考えた場合にやっぱりこういう感じなんだろうなあというのを市場の中の人とかとの雑談を元に勝手に組み立てているだけですので念の為ヘッジクローズを長々と入れさせて頂きます^^)をさせていただきますれば、ドル円が100円突破して長期金利の上昇がおっぱじまった5月10日(10年金利で0.590%→0.695%)の引け後にロンドンだか何だかで黒田総裁が金利上昇に対する放置プレイ発言をしたのがどう見ても失敗でしたよねという話。
改めて鑑賞してトサカに来たい皆様はこちらをどうぞ(^^)。
http://www.boj.or.jp/announcements/press/kaiken_2013/kk1305b.pdf
つまり、あの時点でもう少し「無秩序な金利上昇が起きないように注意する」とか言っておけば債券炎上初期段階だったのでその後のきゃりーがマーライオン相場にならなくても済んだかもしれない(済まなかったかも知れないけどさ)ということでありますし、結果からしてみたらあの時の一連の発言によって債券市場には「黒田総裁は所詮為替市場とか株式市場にしか興味が無くて金利に関してはどうでもいいと思っているだろう」というような不信感が生まれてしまったという事になっており、その不信感とそれ以前(異次元緩和ローンチ前も含む)の金利を下げる云々によって起きた黒田総裁への期待との落差がねえと思うのでありまする。
だいたいこの手の不信感って一度発生すると中々消すの容易では無いですし、大体からして市場との対話云々とかゆうとるけど別にその手の会合にオッサン出てくる訳でも無いですし、オペ手段改善で何とかしましょうという話だけなので、「チッうっせーな、反省してまーす」ってな所なんでしょどうせなどと言ってしまうのは日頃から世間的にどマイナーな世界に生息して僻み根性が強くなっているからですねどうもすいませんすいません。
・・・・・・・てな悪態はともかくとして、株価どころか為替まで何か振り出しに戻るモードになって参りまして、辛うじて4月4日後の水準にはありますものの、これは何とも残念無念という所になっておりますので、益々追加緩和クレクレ圧力が高まってくるものと思料されます。例えばこの話とか。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MNYJAP6KLVRA01.html
東証REIT指数が一時急落、日銀が次回会合で買い増し見送り報道で
更新日時: 2013/06/06 15:08 JST
「見送り報道で」ってその報道したのおまいらじゃねえかという気はしますがそれはさておき、何かもう2年オペといいクレクレモードになって参りましたのが誠にアレ。
でまあ何か2年オペに関しても続々と「導入を検討」という報道が相次いでおりまして、堀がすっかり埋まって大坂夏の陣の如き風情を醸し出しておる所ではあるのですが、何せ「実質金利は低下しています(キリッ)」とか言ってたBEIも急降下して元の木阿弥近辺になる(物国の引けを何で見るかでちょっとズレる)状況で為替も株もこの有様となりますと、益々クレクレ軍勢が押し寄せて大変に素敵な状況になるという所です罠。
・・・・・・・んーっとね、本来的に言いますと、「2年で2%達成のためのツールは全て投入した(キリッ)」と言ったのに足元の状況見て急に追加打ち込むとかドタバタ感が拭えないですし、さらには黒田さんが散々Disっておられました「戦力の逐次投入」モードに戻る話ですし、その上市場のクレクレに対応して(ちなみに2年オペって市場参加者懇談会みたいなのではそういう意見出てたと報道されていましたが、じゃあ市場が全体としてそれが無いと死んじゃうというような話でも無いと思う、まあその時の2年金利とかの上がり具合にも依存するけど)早速追加施策を投入となりますと、今度は「市場のクレクレに一々対応する」という非常に残念な展開が見えて参りますので、本来のべき論から言えば「2年で2%達成に向けて着実に進んでますよ、東京都区部のCPI見ましたか皆さん(キリッ)」と堂々と構えておけばヨロシとは思うのですよね。
ただこの雰囲気だと何かやらないと市場(って債券と言うより他の市場)が許さんという感じになりつつありまして、さてどういう反応をするのかというのを生温かく見守りたいと思うのであります。まあ債券は何かやるよりも「梯子を外して正直スマンカッタ」の一言で良いような気もするんですけどねえ。
ということで、何の雑談にもなっていませんが、要はこの調子だと為替市場や株式市場の軍勢が雲霞の如く押し寄せてきて外堀内堀埋めて大坂夏の陣モードになるんですがさてそこで平然としてられるのでしょうかねえ難しいんじゃないですかねえ、というのが結論なのでした(べき論は先ほど申し上げたように別ですけど)。
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2013/06/06
今朝は「経済指標が弱くて株安」なのですか何だか良くワカランチ会長ですね。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MNX6506S972Q01.html
米ADP民間雇用者数:5月は予想下回る伸び、増税など影響
更新日時: 2013/06/05 22:59 JST
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MNXSD36TTDS001.html
米国株:続落、S&P500は1カ月ぶり安値−統計が予想下回る
更新日時: 2013/06/06 05:23 JST
○第三の矢がどうのこうのというメモ
まあ今にして思えば月曜のモーサテで大田弘子さんが出てきて全力のドヤ顔で「大衆薬のネット販売解禁が目玉政策」とか言ってて見てるこっちは???だったのですがその違和感を大事にすべきであったと思うのでした。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MNW45N0YHQ0X01.html
日本株は大幅反落、成長戦略失望で午後崩れ−金融、電力中心
更新日時: 2013/06/05 15:57 JST
『6月5日(ブルームバーグ):東京株式相場は大幅反落。米国金融当局の量的緩和政策の縮小観測が引き続き重しとなる中、政府の成長戦略第3弾に対する失望も加わった午後の取引で崩れた。金融株を中心に、電機など輸出関連株まで幅広い業種が下落。安倍首相が電力システム改革法案の成立に意欲を見せた影響で、電力株は大きく売られた。』(上記URLより)
・・・・・・ということなのですが、実際には安倍さんの講演(下にURL置いときます)が出た当初は威勢よく株式指数が上昇(日経平均ベースで100円超ホイホイと上昇してた)して為替も円安に振れていたのですが、途中から急に失速しだしまして、その後さらに下がってあばばばばーという感じになって、またまた下げの非のお約束のように日経平均は引け成りだか何だか知らんけど、最後の最後に値段を飛ばして引け前の持ち直しを全部飛ばすの巻という展開。
そんなあばばばばーな相場の中で某4755だけは前日比プラスで推移していてプラスで引けた辺りが(9984もプラス推移してたけどさすがに最後はマイナスになってた)実にこう何と申しますかまあどうでも良いです。
つーことで、まあ選挙前なのにそんなややこしい調整が必要なもの出るのは難しいと思う訳でして、何を期待していたんでしょうかというのと、そもそも最初の所では上昇で反応していたっちゅーのも良くワカランチ会長で、失望で崩れたという絵は描きやすいですけれどもどうなんでしょうかね。まあちょっと吹き過ぎて変に期待を煽り過ぎた所に、まあ事前に報道されていたものと同じ程度だったので何か隠し玉があるとか過大に期待してた分が剥落したとかそういう事ですかねえ、良く判りませんけど。
安倍ちゃんの講演はこちら。
http://www.kantei.go.jp/jp/96_abe/statement/2013/0605speech.html
平成25年6月5日 安倍総理 「成長戦略第3弾スピーチ」(内外情勢調査会)
ふーんという所ではあるのですが、金融屋としては誠に残念なお知らせが少々ございますな。
最初の『1.健全な成長サイクルへ』の『(新たな朝を迎えつつある日本経済)』ですけどね。
『振り返れば、世界では、90年代後半から、IT革命と金融資本が世界の成長をリードし、経済のサービス化が進みました。しかし、富の分配までを金融が支配する、「行き過ぎた金融資本主義」は、2008年、リーマンショックで挫折しました。』
Oh・・・・・・・
まあ内容については話が色々あって何がどうなのかとかよー判らんですけれども、規制緩和とかの話はしているのですが、前半の部分が産業政策ちっくな感じがするのが少々気になるなあと思ったのだが気のせいでしょうかね。
で夕方には素案が出ているようですが手抜きでニュースの方だけ。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MNWXYJ6JTSEC01.html
名目3%、実質2%の成長率目指す−10年間平均で、成長戦略素案 (1)
更新日時: 2013/06/05 19:17 JST
『6月5日(ブルームバーグ):政府は5日夕、成長戦略の素案を公表した。安倍晋三首相が同日の講演でも表明した国家戦略特区の創設や規制緩和などを盛り込んだ上で、国内総生産(GDP
)成長率について今後10年間の平均で名目3%、実質2%程度を目指す方針を示した。』(上記URLより)
・・・・・・・・えーっと、これ以前からこういう数字が出ているから驚きはないのですが、今後10年間で「名目3%、実質2%」だと日銀の出している物価安定目標との整合性が無いように思えるのですけれども何かあたくし計算間違っていますかねえ????????
つーか日銀に物価目標2%を打ち出させて、じゃなかった日銀が打ち出していますし、しかもその2%って2年程度で達成という話をしている筈なのですが、その一方で名目3%だと実質1%近くになるような気がして仕方ないのですが、これだけ堂々と出されますと書いてるあたくしの方が何か盛大に勘違いをして恥を晒して回っている可能性があるのかなと思いつつ書いているので皆さん教えてジェネラル!
ちなみにブルームバーグだけではなくロイターも「名目3%、実質2%」と仰せで。
http://jp.reuters.com/article/idJPTYE95406U20130605
今後10年の平均で名目3%・実質2%成長目指す=成長戦略素案
2013年 06月 6日 01:44 JST
まあ何だかよく判らんので本職の人が色々と評価するのを見たいですし、大体からして今回の成長戦略に関してはまた参議院選挙終わって(普通に与党が勝つでしょうという前提の下)本格的なものが出てくるんでしょという期待はしておきますけどね。
○市場雑談メモ
・6M入札
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20130605.htm
(3)募入最低価格 99円95銭9厘 (募入最高利回り)(0.0818%)
(4)募入最低価格における案分比率 99.9345%
(5)募入平均価格 99円95銭9厘 (募入平均利回り)(0.0818%)
ということで0.08%レベルで決着となりまして、先週の3か月が物無芳一状態での入札で平均が0.08%割れとなりましたが、月末のレポあばばばばー状態は一服してまあやや穏当な結果にはなったのですが、さてこの0.08%台前半というレベルでどの位まで超過準備付利を超越したニーズ(日銀非当預先のニーズだけで充足するとはさすがに思えないのですが)が入って来るのかというのはまあ今日の3Mとその後の展開を見るという所ですかね、よー判らんけど。
ただまあ短国買入もせっせと実施されている訳でして、そういう状況も勘案すると短国の金利って上がっても限界あって、当座預金残高が増えてくる中で超過準備付利を超越したニーズも段々高まるのではないかとか考えますと方向性としては金利がホイホイ上昇というイメージも中々起きませんなあとゆーことで。
・物国発行再開関連
昨日の朝の金融ファクシミリ新聞で出ていたと思ったらロイターが続報を。
http://jp.reuters.com/article/idJPTYE95402I20130605
政府が物価連動債の発行再開で最終調整、今秋にも3000億円
2013年 06月 5日 13:27 JST
『[東京 5日 ロイター] 日本政府は5日、物価連動債の発行再開に向け最終調整に入った。複数の政府筋が明らかにした。まずは今秋に2000─3000億円発行することを目指し、銀行や証券会社などの関係者と協議を本格化させる。』(上記URLより、以下同様)
キタコレ!
『現時点で有力なのは今年10月に3000億円、来年1月に3000億円をそれぞれ発行する案だ。新たに発行する物価連動債は元本保証するタイプに切り替える。また、課題である流動性を確保するため物価指標との連動係数を細分化し、取引が成立しやすい環境を整える。初回利率は0.1%に設定し、「価格ダッチ」と呼ばれる方式での入札を想定している。』
ということでして、具体的な時期とか額とかが出てくるというのは(金ファクさんの所でも10月に3000億円とかいう話はありました、念のため)これは従来よりもやる気元気井脇な感じでございますな、うんうん。
しかし連動係数の細分化とか元本保証タイプという事になると、プライマリーディーラーだけではなくて投資家サイドの方でも色々と準備をしないといけない話になりますので、10月に出すなら出すで可及的速やかに商品詳細を公表して頂かないと「手対応になるのでお許しを」という所が続出して残念な事になりますので一つその辺をよろしくお願いしたいものであります、などという話は発行当局は先刻ご承知の助だとは存じますが一応書いてみる。
・輪番とか超長期とか
昨日は輪番オペの打ち込みが。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130605.htm
国債買入(残存期間1年超3年以下) 2,000 2013年6月7日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 5,000 2013年6月7日
国債買入(残存期間5年超10年以下) 5,000 2013年6月7日
中期と超長期でしたが結果は強め。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130605.htm
国債買入(残存期間1年超3年以下) 9,803 2,002 -0.004 -0.003 41.0
国債買入(残存期間3年超5年以下) 19,719 5,005 -0.030 -0.022 29.2
国債買入(残存期間5年超10年以下) 16,995 5,005 -0.029 -0.017 81.5
1〜3年以外の結果が堅調となりまして、後場の寄りから先物が上昇して始まった訳ですが、その後株式市場がご案内のようにあばばばばーとなる中で債券先物ちゃんは143円を奪回したのですけれども、引け際20分ちょいの所から失速するわ超長期はうんこだわという展開になりまして、どんだけセットアップするねんとゆー事ですか分かりません><;
まーとりあえず本日は30年国債の入札で、この後超長期ゾーン対象の流動性供給入札が来週の火曜日にあって再来週の火曜日に20年国債入札なんですが(その間に来週金曜に5年国債入札があるぞな)何か買いが来ればホイホイ強くなって入札を意識するとホイホイ弱くなるとか、中々落ち着きませんなあという所ではありまする。
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2013/06/04
きゃりーぱみゅぱみゅ効果の凄まじさを実感する月の始まりでしたな(違)。
○市場関連メモ
・ドル円がおはぎゃー
ほうほう。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MNU2A16TTDS001.html
NY外為:円が対ドル上昇、99円台−緩和縮小観測が後退
更新日時: 2013/06/04 05:12 JST
東京の夕方もドル円100円飛び台までやったのですがきっちり跳ね返していたのですが、ISM製造業でぶち抜けて98円台までやって戻るの巻となったんですかね良くわかりませんが。
まーご案内のように日経トピともに4月の緩和打ち込み直後の水準まで戻ってしまいましてドル円もその後を追うの巻となっておりまして、今日の株式市場がドル円に反応するのかNY株式に反応するのか知らんけど、少なく見てあと日経で500円少々、まあ1000円程度下がったら異次元緩和ローンチ前の水準に株が下がる(ドル円は94円から95円辺りなのでまだ糊代がありますけど)という事になってしまいまして、一方でだいぶ下がっては来ましたが10年金利は0.80%(まあ円高株安になったらもう一発金利低下するでしょうけれども)近辺とかゆー話でありまして、何と申しますかまあいいです。
#まあドル円は5月が無かったことになったと思えば良いだけの話なんですけどね
・オペ関連雑談メモ
例によってオペの確認。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130603.htm
国債買入(残存期間1年超3年以下) 2,000 2013年6月5日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 5,000 2013年6月5日
国債買入(残存期間10年超) 2,000 2013年6月5日
中短期を今回何故か2本立てにしているのですけれども、昨日の場合は株式市場を受けまして(他にも理由があったっぽい)債券市場が堅調推移していましたので、普通に1年〜5年でオファーをすると残存1年の所(このゾーンちょうど月末のインデックス大幅長期化に伴い売りが出ている筈ですし)の札ばかりが入ってしまう事になるので、それではマズーという事で年限を2本立てにしたんでしょうかね、まあ良く判りませんけどその辺は気を使った(債券市場に気を使ったのか、単に1年どころばかり打ち込まれると平均残存が短くなってしまうからそれは困るという気の使い方かも知れませんけどね!!)のすかねえという気はしました。
でまあ結果。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130603.htm
国債買入(残存期間1年超3年以下) 9,558 2,002 -0.001 0.002 34.0
国債買入(残存期間3年超5年以下) 21,278 5,003 -0.030 -0.022 21.4
国債買入(残存期間10年超) 6,254 2,002 -0.025 -0.020 99.3
中短期の輪番の平均が両方とも若干実勢より弱いかも知れないですけれども、まあ別に想定の範囲内の世界で無問題ということで堅調になったのか、株式市場がご案内の通りのあばばばばーになったから堅調になったのか存じませんが、その後も債券市場はキタコレとゆー展開になってましたし、何気にここの所中期債がやたらと堅調に推移しているというのが中々心温まる展開ではあるのですが、その件に関しては補足を下に。
しかし0.4%やってた5年カレントが0.3%割れまで一気に駆け上がる(昨日の引けは0.295%)というのはちょっとうーん何ですかねえ来週入札有るんですけど大丈夫かなあという気はするが来週の事は雇用統計出てから考えれば良いですね分かります。
なお、今月の輪番ですけれども、四半期末月は利付国債の利払いに関わる振替停止期間がございますので、日程的にかなりタイトで入札の前日とかもホイホイ輪番が入って結果として入札が強いレベルで実施されるリスクとゆーのがございまして、まあ強くても売れれば良いのですが、強すぎで業者の持ちになっちゃうとまたぞろ余計なボラの元を呼ぶので、運営は中々難しい状況が継続するんでしょうなあと思われる所です。
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2013/06/03
重要なことですがきゃりーさんのマーライオンシリーズCMは昨日で終了(の筈)です。
○市場雑談系である
・金曜の訂正
金曜の駄文ですが、国債買入のマイナーチェンジに関して「超長期の買入は同じ」とかアホウな事を書いてしまいましたが、買入回数が1回増えていますので中短期と超長期が増えて中長期が減ったというバランスになっておりますな(何故そうなったのか謎だがコピペ中に取り違えていたようで)。過去ログは取り消し線引いて訂正致しましたのでよろしくお願いいたします。誠に申し訳なし。
まあ何ですな、当初の場合は超長期の買入額について市場キャパというか従来の買入額との差を考えてこの位でしょうかねという数字を置いて、そこから平均残存2倍になるように鉛筆舐めたら中長期が厚いビュレットになったのですが、今回は中短期を増やさないと市場が安定しないという所から逆算したらこうなりましたという話っすな。
まあ今後もこんな感じでチマチマとマイナーチェンジの方は行われると思いますので、その点では市場動向見ながら買入を進めていくという姿勢は明らかにという所ではあるのですが、問題は買入の工夫云々だけではなく債券市場から見ると盛大に梯子を外しておりますシャチョーさんたちのスタンスがどうなってるのよ系の話になっているようにも思えるところがアレなのですけどね。
・一応オペメモ
昨日のオペ
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130531.htm
国庫短期証券買入 10,000 2013年6月4日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年6月4日 2013年9月5日
オペ結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130531.htm
国庫短期証券買入 34,363 10,003 -0.003 -0.001 21.7
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(6月4日スタート分) 2,035 2,035
ということで昨日は短国買入のオファーがあったのですが、落札結果はまあ普通の結果になりまして、木曜の短国入札の勢いはナンダッタンダという話になるのですが、需給という意味では木曜に短国入札やって玉が供給されたので物無芳一状態は一旦解消という事のようで、一瞬3月末の再来かとびびっておりましたがそこまでヒドスな話にはならなかったようですな。
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2013/05/31
○市場雑談メモ
・国債買入の6月以降についての内容が公表されたとな
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/rel130530b.pdf
当面の長期国債買入れの運営について
ということで鑑賞。
『1.買入金額
毎月7兆円強程度を基本とする。ただし、政策効果の浸透を促すため、市場動向を踏まえて弾力的に運用する。』
・・・・・・・・ということなのですが、「2年で2倍を前倒しでその前に2倍到達もありえますよウッシッシ」という形にしないままで「弾力的に運用」というのは実は運営的に難しい話でして、金利上昇してるからさあ前倒しで買いますかとしちゃいますと、買入ペースが年度縛りになっているので、年度の後ろの買入が減ってしまうという計算が出来てしまうので、「後ろの買入が減るのは需給不安に繋がる」とかそういうオモシロ状態になるに1万ドラクマ。
前回のMPM後の会見で黒田さん全力で年度ペースの前倒しを否定してたのがちょっとどうなのと思った訳でして、別に前倒しで買うのに対してフィージブルなのであれば緩和効果を前倒しで出す話なのですから問題ないじゃないのと思うので、否定するという発想がイマイチよく判らないのですけど、これは「2年で2倍にするのですがもし市場状況が可能であれば前倒しで達成していきます」っていう話とセットにしないと却って現場がやりにくいと思いますけどどうでしょう。
まあそういう意味ではこれは基本的に抜かずの宝刀になるんだと思いますけれども、一応ホイホイ金利が上昇した時にはそれなりに止めが入るという姿勢を見せたってえ事じゃないですかね。あまり弾力的にやり過ぎると朝三暮四の法則(違)になりそうな気がしますが。
買入対象銘柄と買入方式(コンベンショナル方式)については同じ(当たり前)なのでまあ良いとしまして。
『3.国債種類・残存期間による区分別の買入金額
別紙のとおり
4.買入頻度
月8〜10回(営業日)程度(必要に応じて回数を増やすことがある)』
買入頻度については別紙(次のページ)を適当に組み合わせて頻度を上げるということのようですが、では別紙の方を従来と比較してみませう。
<当面の月間買入予定>の所を見るとこうなるようで
〜1年:1,100程度×2= 2,200程度
1年〜5年:5,000〜7,000程度×6=30,000〜42,000程度
5年〜10年:4,500〜6,000程度×6=27,000〜36,000程度
10年〜:2,000〜3,000程度×5=10,000〜15,000程度
(変国物国は割愛)
でまあ合計が7兆程度になるという数値にするそうですな。
5月の買入は予定時点でこうなってましたが。
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/rel130418d.pdf
〜1年:1,100×2= 2,200
1年〜5年:6,000〜7,000×5=30,000〜35,000
5年〜10年:6,000〜7,000×5=30,000〜36,000
10年〜:2,000〜3,000×5=10,000〜15,000 2,000〜3,000×4=8,000〜12,000(5/31追記:何をどうコピペミスしたのか判らんのですが間違えておりましたので訂正いたします。誠に申し訳ございませんので謝罪はしますが賠償はしません)
(変国物国は割愛)
5月は合計が7.5兆円なので単純比較すると数字が合わなくなってしまうのですけれども、とりあえず「中短期を落ち着かせる方が金利が落ち着きます」という要望にお応え(?)して中短期を厚めにして、もともと発行量対比で買入が大杉だろという中長期部分にしわを寄せた形になっており、バランス的に超長期をここから削るとデュレーション2倍の方が厳しくなるので(7.5兆円対比でみたら減っても変では無い)(5/31追記:そこはちゃんと計算して改めて訂正します)超長期の方は維持増加(5/31追記:間違えておりましたので訂正します)となっておりますな。
まあ実際問題どうなのでしょうかとは思うのですけれども、もうちょっと小分けにするのかなとか、中期と超長期にもうちょっと傾斜するとかやるのかとも思いましたが、まーそこまで過激に変更という感じではなくて、マイルドに変更してみましたよということですかよく判りませんが。
あとまあ今回お洒落なのは別紙の数値に悉く「程度」というのが付いていることでして、書いていてあまりにもうっとうしいので回数の方の「程度」を省略しちゃいましたけれども、本当はオファー回数、一回当たりオファー金額、合計のすべてに「程度」というのが付いていまして、調節課の方にあんじょうよくやっといてくれやという事ではございますなという話。
とは言いましても、まあ先ほども申し上げましたが「全体としての買入スケジュールを前倒しする」という選択肢を総裁が否定するという(正直これはチョンボだと思うのですけれども)発言をしやがっているので、そうなると現場的にもあまりバンバン前倒しってやり難いんじゃないのとは思うんですが、これがまた皆がやり難いよね〜と思った頃にちょっと月の買入を一杯だけおかわりとかするといい感じでサプライズになったりしますので(^^)、あまり決め打ちしないようにしておきますね。
・短国入札&GCレートェ・・・・・・・・・・
昨日の3MTB入札。
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20130530.htm
(3)募入最低価格 99円98銭0厘0毛 (募入最高利回り)(0.0802%)
(4)募入最低価格における案分比率 16.5280%
(5)募入平均価格 99円98銭1厘1毛 (募入平均利回り)(0.0758%)
先週の3MTB入札は0.0938%/0.0942%でごじゃりまして、まあ素敵に金利が低下しておじゃりますなあという所ですが、そらまあ足元短期市場ではゼニが唸りをあげておられますので致し方なし。
・・・・・・ではあるのですが、市場推計のいわゆる不明玉が2兆以上とかありまして、えーっともしもし何でまたこんな金利水準でバサッと買うのよ誰よそんなニーズあるのは???と思ってしまう訳なのですが、まあレポレートの方を見るとさもありなんという話になるのでございました。
http://www.jsda.or.jp/shiryo/toukei/trr/index.html
東京レポ・レート
時系列データの方は「東京レポレート(一覧)」の方を見ると吉(リンク先はエクセルなので直リンしません)でして、水準を見るのはそこのT/N取引レートを見るのが吉なのですが、ご覧になれば判るように今週に入って絶賛低下傾向となって、水曜が0.075%で木曜が何と0.048%ということで何か今年の3月末を彷彿させるような(そこまでではないが)あばばばばー状態になっておりまして誠にアレ。
シグナルだの短国買入だのバカバカ実施した上に財政要因とかで日銀当座預金70兆円オーバーとなっているのもあるんですけれども、何でまたこの時期に急に短国やレポのゾーンに金がうじゃうじゃという状態になったのやらという所ではございまして、まあうじゃうじゃのお金が長いゾーンにお出掛け頂くまで続くんでしょうかねえこの傾向、よくわかりませんが。
・流動性低下病が株式市場の方に伝染したようで
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MNL0FL0UQVI901.html
日本株は大幅反落、米政策や欧州懸念で全面安−午後崩れる
更新日時: 2013/05/30 15:46 JST
まあ何ですな、日経平均先物が一番値動きが理不尽なように見えますけど、昨日も引け際の最後の最後に突如日経平均株価(現物インデックスの方)が100円以上ワープするとか何やってるんでしょうかと思うのですが、こうなりますと値動きが激しくなるような取引所売買システムってどうなのでしょうかと(あたしゃ高速売買対応云々の話が出る度に一応悪態はついているのですけど)思いますけどねえ。何か日経平均の寄与度が高くて品薄の銘柄がビュンビュン値動きして先物がビュンビュン値動きするとか如何な物かと思うのですが・・・・・・・・・
まーいずれにせよ債券の流動性低下病が株式指数先物の方に伝染とかどういうことですかねと存じますが、しかしまあ日経平均ベースでは5月の上げを全部お返しとか何という相場という事ではございますな。
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2013/05/30
○市場メモ雑談
・相変わらずの盛大なプライスアクションで
何故か昼の時点のニュースが引っ掛かってくるのですがロイターから。
http://jp.reuters.com/article/idJPL3N0E93MG20130529
〔金利マーケットアイ〕国債先物が株高で軟調、中期の需給不安で売りも
2013年 05月 29日 13:23 JST
米債が10年2.1%台キタコレとなっておりまして円債も10年0.965%(6毛甘)とかでおっぱじまったものの、何か知らんがその後は押し目買いだか何だか判らんけど反発となりまして、ホイホイ相場が戻るわ輪番が堅調で後場の寄りは10銭高とかになるわという中々素敵な値動き。
ではあるのですが、中期ゾーンが相変わらず重そうにしているのが雰囲気を良くしない所でして、午後1時前くらいから中期は下がるわ先物は下がるわでふと見ると米国債が10年2.2%とかになっているわという事で、どっちが先なのかワカランチ会長ですけれども前日もそうだったのですが、午後になって米債と円債が下がるというワケワカメな流れで下がったと思ったら引け近くに今度は切り返すとかもうお子様には良く判らん相場です><;
まあ何ですな、そのワカランチ会長なのはどうでもよい(良くないが)のですが、とにかくプライスアクションが落ち着かないというのは困ったもんだという所でございますが、最近は日経平均先物もすっかり落ち着かない病になっているようで、一々値動きが飛んでいるのを見ますと兎に角日中ボラを何とかして頂きたいものである(と言ってゼロになられても困りますが世の中何事も程々というのが大事)とゆー所ではございますな。
・オペ雑談
昨日は色々なオペがございましたが・・・・・・・・・
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130529.htm
国債買入(残存期間1年超5年以下) 7,000 2013年5月31日
国債買入(残存期間10年超) 3,000 2013年5月31日
国債買入(物価連動債) 200 2013年5月31日
米ドル資金供給(固定金利方式) 2013年5月31日 2013年6月6日 0.600
米ドル資金供給(固定金利方式) 2013年5月31日 2013年8月22日 0.610
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年5月31日 2013年7月9日
国債補完供給(国債売現先)・即日(注3) 2,000 2013年5月29日 2013年5月30日
(注3) 国債補完供給(国債売現先)・即日の売却対象銘柄は、10年利付国債328回です。
この中でマニア的に興味があったのは物国の輪番と昨日の国債補完供給。
結果は以下の通り。(一部のみ引用)
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130529.htm
国債買入(物価連動債) 1,092 201 -0.650 -0.699 41.0
国債補完供給(国債売現先)・即日(注4) 130 130 -0.400 -0.400
(注4) 国債補完供給(国債売現先)・即日の売却銘柄は、10年利付国債328回です。
まず物国の買入なのですが、買入価格は平均で基準価格較差69銭9厘安で最高落札が65銭安となっておりますが(以下自主検閲により割愛^^)。
あとへーと思ったのは国債補完供給で10年328回ってあーたそれ10年カレントじゃないですかしかもトリプルイッシューなんですけどどうしましたのよという事ですが、まあ深い意味があるのか無いのかは判らんです。まあ補完供給が発動されるのはショートになっていてお願いが入るからではあるのですが、その背景として物凄い勢いでショートになっているからかというとそうでも無いしょうも無い理由でもお願いが入る事もありますので、こればっかりは当事者じゃないと良くワカランチ会長ながら面白かったのでメモだけしておくので誰か詳しい人教えてジェネラル。
・レポ金利が低いですな
当座預金残高72兆円攻撃ということで、ここもとのシグナルオペや短国買入の累積によってすっかり短期の方は物無芳一というのは昨日も申し上げましたが、TKRR見れば分かりますようにレポ金利が絶賛低位推移となっておられます。
ということで今日は短国と2年の入札があるのですが、中短期が重いのを反映してるのかどうか知らんが昨日は2年カレントのBB引値が1毛甘になっておられる(もうちょっと弱い気もするが)一方で短国の方は玉無芳一になっておりますので、短国は堅調になって2年はどうなるんでしょうかね良く判りませんけど。
というただの備忘メモでした。
・輪番オペの頻度がどうのこうの
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MNJYXG6K50YH01.html
日銀幹部:「より頻繁、より少額」で意見一致−国債購入オペ
更新日時: 2013/05/29 20:01 JST
『5月29日(ブルームバーグ):日本銀行は29日午後、市場参加者との意見交換会を開き、国債買い入れオペに関して、「より頻繁に、より少額で」行うことで意見が一致した。日銀幹部が記者説明した。日銀も買い入れ頻度を現在の8営業日から「10営業日プラスアルファ」にする方針を示し、30日夕に6月以降の国債買い入れの日程を公表することを明らかにした。
』(上記URLより)
だからもうこの際全部日割りにしてだなあ(違)。
というのはともかくとして、まあ輪番オペの頻度がどうのこうのという話はテクニカル的には改善点であるのはその通りではあるのですが、それよりも問題なのは最初に「金利を下げる」とぶち上げておいて盛大に梯子を外した格好になっているシャッチョーさん(でどうもそのシャチョさんは梯子外したとか思って無さそうな所が誠にアレ)の姿勢の一貫性になっているような気がするんですがね、事ここに至っては・・・・・・・・・
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2013/05/29
○一応市場メモ書き
・米国10年が2.1%だと????
http://jp.reuters.com/article/idJPL3N0E93CH20130528
米金融・債券市場=大幅下落、利回りは約1年ぶり高水準
2013年 05月 29日 05:32 JST
メモリアルデー明けの米国様は金利上昇しているのですが、何かその記事読みますと2年の入札も滑ったようですな。どちらかと言うと金融不均衡の方を気にしていそうなFOMC内部的には債券下がっても株とかホイホイ上がるのだと痛し痒しのような気もせんでもないのだがさてどうなるのでしょうかよくわかりません。
・中期が弱めでしたな
昨日は超長期入札があった訳ですが、まあ入札はあまり強くは無いですが別にコケたという感じでも無くてこちらは特段問題があったとは思えません。
・・・・・・・のですが、何か知らんが昨日は中期が前場から弱くて、中期が弱いとどうも相場の雰囲気が悪くなるようでして、これまた何か知らんが14時半くらいから先物が親の仇のように叩かれて長期ゾーンも弱くてヘロヘロモードとなって、実はこの下げ局面で引値ではついていなかった10年0.90%台で引けるとかトホホではございましたが、何でまたこの期に及んで中期が売られるのやらと?????に思うのでありました。
・一方レポレートとかは低いんですけどね
TKRR(東京レポレート)を見ますと昨日よりも一昨日の方がレートが低かったりしますけれども、何はともあれ今週に入ってレポレート低めで、前週に打ち込んだシグナルオペやら短国買入やらによって資金が余るわ、財政要因で資金が余ってついに当座預金残高72兆円(今日も72兆円台の見込み)だわという事で、この辺は絶賛金余りという風情でしょうな。
ついでに言うと実際にちゃんと集計している訳でも無いので体感的な話になるのですが、CPの発行があまり多くないために需給的にCP金利が低い状況になっていて、さらに短国については為替絡みの海外様のニーズが急に出てきたりしますので、そんなこんなで短期のゾーンは確りと資金が唸りを上げている状態というのも中々味わい深い物を感じます。
・つーことで今日はどうするんでしょ
本日はまあ順当に考えるとたぶん輪番があると思われるのですが、米国債券市場があばばばばーとなっておりましてその他シグナルとかやるんですかねえ。まあシグナルとしての効果はあるかも知らんけど、実際問題としてこの前の1年オペの札の入り方から見るとオペやるより短国買入をやった方が物理的には効きそうではありますけれども、短国買入をされますとそもそも玉無し芳一になっている業者は応札に困るのでしょうかねえ、よー知らんけど。
そしてこれがまたお洒落なことに・・・・・・・・
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/rel130522b.pdf
「市場参加者との意見交換会」の開催について
日程がまさかの本日でありまして、その本日に米国債券市場があばばばばーとなって帰ってきているという巡り合わせの絶妙さに落涙を禁じ得ません><;
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2013/05/28
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130527/k10014871641000.html
日経平均 下げ幅ことし2番目
5月27日 16時5分
木曜金曜のスーパージェットコースター相場の後なので「下げ幅2番目」と言われてもそこまで下がった感がしていない所がオソロシス。
○市場雑談メモメモ
・株式市場の下げ幅2番目ですかそうですか
まー何ですな、上記のように「今年2番目の下げ幅」だったようなのですが、昨日の場合は寄りで下がってその後は14,000円を切らずに推移してまして、金曜日の安値を割らなかったのであんまり落ちた気がしなかったのですが、良く良く見たら値幅は取っていましたなという感じですし(苦笑)、まー相変わらず先物の板はスカスカで現物株価指数の方も15秒の更新ごとにホイホイ値段が変わってまして、まー木金よりは値動き的にはマシでしたけれども板の方がスッカスカやがなという状況は何かどこぞの債券市場とかいう所で見た光景にも似て誠に遺憾の極みに存じますな。
などと思ってたら引け後の夜間セッションで先物が金曜の安値を割り込んで下がっていましたが、ドル円が何気に101円割れとかやってるのが影響してるんですか分かりませんが。
まあこれでインデックスは5月の上げを全部お返しする格好になったのでございますが、良く良く考えましたら5月の上げを株式市場が全部お返ししている中で債券市場は下げをお返ししていませんなあ(ちなみに4月末は0.6%割れだぞな)と思いますとアレではございますな。
・当座預金残高70兆円ですよ!!!!
27日の当座預金残高増減速報
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/jx130527.htm
当座預金残高 680,100
28日の当座預金残高増減見込み
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/jp130528.htm
当座預金増減 +43,800
・・・・・・・・・どう見てもこれは本日日銀当座預金残高が70兆円到達という事でありまして、何と異次元緩和ローンチから2か月も経たないうちに木久扇師匠がつい先日提唱されておられましたインフレ率を2%にするしかも来年半ばには達成という素晴らしい量的緩和拡大が達成されましたよ!やったねパパ!!
・・・・・・・・・・・・・えーっと、今年に入って日銀当座預金残高はいい感じで拡大傾向に有る訳ですが、その間の物価上昇率っていやまあどうでも良いですけれどもね。
ということで、木久扇師匠の高座はいつ実施されるのでしょうかこの当座預金残高と物価の関係について詳しくご説明を賜りたいと存じますので宜しくお願いいたします。
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2013/05/27
○市場雑談というかメモになっているかどうか怪しいがメモをしておく
・おもわず株式市場の方を先にメモ(^^)
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MN9WMV07SXKX01.html
日本株は乱高下の末に反発、輸出一角や不動産、電力高い
新日時: 2013/05/24 15:42 JST
『5月24日(ブルームバーグ):東京株式相場は、乱高下の末に反発。きのうの米国株の底堅さや為替、国内金利動向の落ち着きから企業業績への期待が戻り、電機や精密機器など輸出関連株の一角、不動産や建設など金利敏感業種の一部が高い。電力株も上げた。』(上記URLより)
NY市場は100ドル以上下げた後に住宅関連指数が強い事もあって戻って、夜間取引で株価指数先物は上昇しておりましたので平均株価が200円以上上昇してスタートして一時は15000円台を回復した訳ですが、その後大幅下落して14000円割れもやった後に結局戻る、ということで前場523円高まで上昇して後場は502円安まで下落して下で引けるのかと思ったら今度は反発して結局128円高だった訳ですな。
もう何が何やらなのですけれども、後場指数先物が急落を始めたころ(12時45分過ぎ位から後だったかな)には債券市場では先物がホイホイ上昇してみたり、ドル円で円高ドル安が進んでみたりしていましてどうしましたのやらという所ではあるのですが、とりあえずアチャーと思うのは株価指数先物の板がスカスカな事。
金曜の場合は昨日の今日という事で板がスッカスカとなったというのもあるのかもなのですけれども、それにしても板がスカスカの中で指数先物の価格がビュンビュン飛ぶとゆーおそロシアな展開でありまして、株式市場に関しては指数が下がりましたなあとかいう話よりも指数先物の板がスカスカになっている中で値が飛ぶことが気になりますな。
つまり、これが一時的現象ならまあそういう事もありますなあという話なのですけれども、そうではなくて債券市場で見られた(というか今でもそうだが)流動性低下現象が株式市場にも波及するというのでありますとちょっとアレな訳ですが、さてどうなりますやら。
#平均株価の寄与度の高いどこぞの銘柄の動きとかがこれまた如何なものかという感じですが
・債券もまあ色々とございましたが
大事な事ですが(違)きゃりーがマーライオンのCMは2日まで放映ですからね!!
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MN9VL06JIJUX01.html
債券先物は下落、値動きの荒さや株反発で−日銀国債買いオペが下支え
更新日時: 2013/05/24 15:46 JST
『5月24日(ブルームバーグ):債券市場で先物相場は下落。最近の値動きの荒さを背景に売りが先行した。日本銀行が2日連続で長期国債買い入れを実施すると持ち直したものの、国内株価が上昇に転じたことなどから買いは続かなかった。東京先物市場で中心限月の6月物は前日比53銭安の141円98銭で始まり、87銭安の141円64銭まで下落した。午後の取引開始後には日銀買い入れオペの結果を受けて水準を切り上げ、株価が一時急落に転じると1銭安まで戻す場面もあった。しかし、株価が再び上昇すると伸び悩んで、結局は21銭安の142円30銭で引けた。』
『現物債市場で長期金利 の指標となる新発10年物国債の328回債利回りは同4.5ベーシスポイント(bp)高い0.88%で始まり、一時0.905%まで上昇した。その後は徐々に水準を切り下げ、午後に入ると0.825%まで低下。午後3時前から横ばいの0.835%で推移した。前日には一時1.00%と昨年4月5日以来の1%台に乗せたが、そこでは買いが入って0.8%台前半に大きく水準を切り下げた。』(上記URLより)
ということでまあ記事的にすればまあそうですなという事ですが、債券市場ちゃんの方はいきなり50銭以上下がって142円割れでスタートして始まった後に甘利さんの発言があった辺りから一段安になって10年0.90%台まで金利が上昇したわけですが、日銀が短国とか国債とかの買入をオファーしてやや持ち直しましてうだうだとやってまして、前場引けは前日比58銭安の141.93銭で終了。
輪番オペの結果が強くて後場の寄りは前場引けから40銭位上昇してスタートしたもののその後はそれほど踏み踏みにならないなあとか思ってたら株式市場の方がやや失速、とか思っているうちにモリモリと下落してきて、しかも平均株価の方が威勢よく下げるという木曜の株価上昇時点での逆みたいな売り方をしている間に債券先物はホイホイ上昇。
ところが、その後ご案内のように株価指数先物が下落してあばばばばーとなる中で何故か知らんけれども債券先物については誰か遺恨でもあるのかと言いたくなるくらいにやたら上値が重いというか売っている人がいて株価指数が豪快に下落して前日の安値を切った場面でも債券先物ちゃんは前日比1銭安の所までしか戻りませんでしたな。結局債券先物は前日比21銭安の142.30で終了とな。
・輪番オペとかキタコレ
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130524.htm
国庫短期証券買入 15,000 2013年5月28日
国債買入(残存期間5年超10年以下) 6,000 2013年5月28日
国債買入(残存期間10年超) 3,000 2013年5月28日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年5月28日 2013年6月28日
まあ午後の1か月固定オペは良いとしまして、10時10分のオペタイムでは短国買入と輪番の打ち込みということで、輪番に関しては前日に引き続き2日連続での打ち込みとなりましたし、短国買入も市況悪くないのに打ち込みと、まあやる気を結構出した打ち込みではございます。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130524.htm
国庫短期証券買入 39,215 15,006 -0.003 -0.002 98.1
国債買入(残存期間5年超10年以下) 8,375 6,001 0.000 0.042 5.8
国債買入(残存期間10年超) 5,520 3,001 0.028 0.041 21.8
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(5月28日スタート分) 2,350 2,350
落札結果ですけれども、5年超10年以下の方が平均4.2毛甘というのは大体前場引けの実勢なのですが、足切りの引け変わらずというのがどう見ても激強の結果でありまして、まあその結果を受けて後場寄りは先物値段飛んでスタートした訳ですが、平均の方が実勢という事はまあ普通に必殺の札もあって、ただそれだけでは札が足りずに冷やかし札がサックリ入りましたという結果ですな、うんうん。
基本的に輪番で入れるときに、もともとロング持ちの投資家が(自分または委託で)入れる時には素のロングを入れるのですから「入れたいレベル」で入れるのか、それとも「捌きたいロットがあるのでその分必殺で」入れるのかという判断の世界になると思いますが、業者が入れるとなりますと必殺で入れてヘッジ解除していればまあ良いのですけれども、そうじゃない場合って前日の木曜がそうでしたので思いっきり意識したと思いますが、株式市場の方が11時半まで営業しているので、オーバーランチのリスクがある(従来よりオーバーランチのリスクはあったのですけれども、株式市場が11時半まで営業するようになった上に前日のアレですので)ので札が引いてしまいましたとかそういう話ですかね。しかも金曜の場合は前日比安い所での輪番ですからロングを洒落で入れるという選択肢もない(ただの投げになる)でしょうし。
まあ必殺系の札が減った結果流れましたなというのは結構なお話ですし、この調子で強い輪番が続くのかも知れませんが、はてさて今後どうなるやらという所です。
あと、短国買入なのですけれども、こちらは前日の3MTB入札が結構堅調な結果で終了したので強いのかなと思ったら比較的実勢に近い所で決まっていまして、こちらはこちらで少々へーという感じなのですが、投資家札でも入りましたかね??業者の在庫水準は結構軽いんじゃないかと思うのですけれどもねえ。
○甘利さんェ・・・・・・・・・・
http://jp.reuters.com/article/topNews/idJPTYE94N00E20130524
経済再生は順調に進展、日銀も市場との対話実践=甘利再生相
2013年 05月 24日 10:44 JST
『再生相は株価の大きな下落幅について「想定外とか想定内とか言うことが、市場に無用の混乱を与えることになるのでコメントしない」と評価を避け、「市場関係者はいろいろな思いで(取引に)参加している。不安や疑心暗鬼、いろいろあると思う。その動きにいちいちコメントはしない」とも述べたが、同時に「アベノミクスは順調に進展している。日銀は市場との対話をきちんとやっていくことを、総裁自ら実践している」と指摘。政府・日銀の取り組み姿勢を強調した。』(上記URLより)
>日銀は市場との対話をきちんとやっていくことを、総裁自ら実践している
>日銀は市場との対話をきちんとやっていくことを、総裁自ら実践している
>日銀は市場との対話をきちんとやっていくことを、総裁自ら実践している
・・・・・・・・・・・・・orz
でまあロイターの上記記事のタイムスタンプだと10時過ぎになっていますが、実際には9時35分前後に共同とかクイックとかが「日銀は市場との対話を実践している」とかいうヘッドラインを打っておりまして、そのヘッドラインが出た直後辺りから債券先物がズルズルと下落した訳でございまして、まあ実際問題として発言を全部通しで見るとちょっと印象が変わるのかもしれませんけれども、この発言を見ると債券市場的には「ああそうですかこの債券市場の動きでも対話をきちんとやっているという認識なんですかそうですか金利上昇容認なんですね」という風に受け止めて更にスネてしまいますがなという所でございます。
そういや金曜にネタにしようかと思ったもののその時間のプライスアクションをちゃんと見ていなかったので良く判らんなあと思って確認してから引用しようと思ったのですが、木曜にもこんな事案があったのよね。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MN8TKY6S972F01.html
ロンドン外為:円急伸、100円台−甘利再生相の発言後 (引用者注記:これは23日のニュースです)
更新日時: 2013/05/23 17:54 JST
『5月23日(ブルームバーグ):ロンドン時間23日午前の外国為替市場で円が急伸、1ドル=100円台となった。この日の日本株下落について甘利明経済再生担当相が「ろうばいせず」やっていくと述べた後に上げ幅を広げた。』(上記URLより、念のためもう一度追記するとこれは23日のニュースです)
でまあ金曜に確認してみたら確かに甘利さんの緊急会見での「ろうばいせず」云々のヘッドラインが出た所でオリャーと円買いドル売りになっておりましたようで誠に遺憾の極みでございますな。
つーかさ、例の「甘利越え」もそうなのですが、甘利さん微妙にサービス発言成分が多めになっておりまして、そういうのって上げ相場の時は良いのですけれども、波乱相場になって来ると発言が一々裏目に出るリスクが高まるので、安倍さんや麻生さんを見習ってあまりコメントをしない方が無難な気がするんですけれどもとは思います。つーか内閣府ってこの前も余計な黒田発言公表で債券市場の下げを助長するような事をしておりましたが、頼むから静観してくらはいと思うのでありました。
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2013/05/24
いやもう何と申しますか・・・・・・でしたなあ。
各市場でボラ上昇するわランコルゲするわ値幅は取るわということで、市場動向はまあご案内の通りですが、俺様備忘録につきテイクノートしておくぞなもしということでまずは市場メモ(とてもじゃないが全部フォローできませんけどね)。
○本当に備忘録になっているかどうか自信は無い市場雑談備忘録メモ
・10年1%に上昇したり戻ったりですが(債券ネタメモ)
逆さ絵先生の議会証言、というかその後のQ&Aを受けて貫録の米債2%乗せ(つーか2.04%近く)になったということで国内債券市場売りスタート・・・・・はまあ良いとして、いきなり寄りから1円安とか何ですねんそれはとなりまして、ちょっと戻ったものの結局サーキットブレーカー発動で、その後10年カレント1%出合いとかもう何だかねという展開になった訳ですな。一方で株式市場は米株下がっても日経平均激強なのですがトピの方はあまりアガランチ会長という最近までの日経平均だけやたらサガランチ会長(浮動株が僅少の癖に平均株価の寄与度がやたら高い株がございましてですな・・・・)という状況でもうナンジャソラという所でした。まあ1%付けたらさすがにまたも登場節目で押し目買い攻撃で反発してましたけど。
とか何とかゆうとるうちに10時10分に日銀渾身(かどうか知らんが)のオペ実施と相成りました。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130523.htm
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 20,000 2013年5月27日 2014年5月27日
国債買入(残存期間1年以下) 1,100 2013年5月27日
国債買入(残存期間1年超5年以下) 7,000 2013年5月27日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年5月27日 2013年6月27日
上の3つが10時10分打ち込みのオペなのですが、期間1年の固定金利オペのオファーを本来だったら13時に行うのが定例的な時間の所をわざわざ10時10分にオファーするというのが最初の渾身でして、次の渾身は国債買入でして・・・・・
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/2013/offer013.htm
流動性供給(第142回)入札
1. 発行予定総額 額面金額で3,000億円程度
2. 発行日 平成25年5月27日
3. 発行対象国債
利付国庫債券(10年)第297回から第324回まで ただし、第298回、第305回及び第309回を除く
利付国庫債券(20年)第58回から第106回まで ただし、第59回から第61回まで、第64回、第70回、
第71回、第79回、第81回から第84回まで、第86回、 第92回及び第105回を除く
ご覧の通りでこの日は財務省による流動性供給入札(既発国債の追加発行)が行われる予定になっていまして(で予定通り行われましたが)、中長期国債入札日に中短期の国債買入をオファーする、というまあ以前から可能性についてはアナウンスされていましたけれども、モロにぶつけたのって最初だったような気がするんだが(5/25追記:15日に既に実施していましたすいません)、まあシグナルオペの方はちゃんと鉦や太鼓で宣伝していたようですな。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MN2KB66TTDSA01.html
日銀国債買い入れ、応札倍率「1年以下」上昇し、「1−5年」は低下
更新日時: 2013/05/23 15:29 JST
こちらのニュースは1日終わってからの記事なので落札結果とかも反映されていますが、まあそれはそれとしまして、上記URL記事にありますように、今回の日銀によるシグナルオペに関しては・・・・・・
『一方、日銀は午前の金融調節で、固定金利方式の1年物共通担保資金供給(全店)2兆円も同時に通知した。5月27日にスタートし、期日は来年5月27日となる。1年物オペは長期金利が0.9%台に急騰した15日以来となる。同行金融市場局は今回のオペについて、長期金利の過度なボラティリティの拡大に対応するため、とのコメントを発表した。』(上記URL先より)
ということで、今回は「長期金利の過度なボラティリティの拡大に対応するため」という建付けになっておりまして、えーっと前回シグナルオペを思いっきりアナウンス付きで実施した時の理由はなんでしたっけと思って過去の自分の駄文など読みますとありました。
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK067730320130515
UPDATE3: 日銀が資金供給2兆円追加、「シグナルオペ」に市場安ど
2013年 05月 15日 14:50 JST
『資金の大量供給に踏み切った理由について、日銀金融市場局では「やや長めの金利の急激な上昇に対応するため」としている。』(上記URL先より)
となってまして、前回は「金利の急激な上昇に対応」ということで金利の水準が上昇したという事について言及していましたが、今回のシグナルに関しては「長期金利の過度なボラティリティの拡大に対応」ということで、どさくさに紛れて「金利上昇に対処」という風に読める文言を避ける格好になっているというのがチャーミング。
まあよーするにですな、前日の決定会合後の会見でも見られましたように、金利の絶対的な水準感に対してああだこうだという事を決定的に言わなくなっている、というのが現在の日銀のエライ人たちのクオリティとなっておりますし、上昇云々という水準感を連想させる文言を使うとシグナルオペ実施が長期金利水準に対するコミットメントと取られ、そんな事言ったって長期金利水準の絶対的な制御何ぞ無理ですがな(そういえば長期金利もコントロールできるかの如くの触れ込みで長期国債購入の拡大と年限長期化を提唱した筈だったのに黒田総裁が会見ではその辺を思いっきりトーンダウンしてたりしますがそこは後ほど)という状況下で、下手にコミットしていると取られたくないというのもあるんでしょうが、今回「水準感」を思わせる文言を外したのが実にチャーミングな世界ではあります。
でもって輪番オペ結果は1〜5年が割と強い結果、というか応札する札があんまり無かったんじゃネーノ的な感じではありましたが、それはそれとして輪番確りですなあとか思ったら菅官房長官が「黒田総裁は市場との対話がうまくできている」みたいなまたおまいら債券市場をピキピキ言わせるのかよというのがあって、はてさてどうなったもんかなと思ったら債券市場の前場引け近辺から前場引け(11時半)までの間に株式市場が下がったのが効いたのか上昇したりしましたが、しばらくは先物ベースだとマイナスに逝ったり戻ったりみたいな感じで、途中までは株安債券安チックな感じになっておりましてほほうという感じ。
しかしながら後場中盤以降はご案内の通り株式市場があばばばばーの阿鼻叫喚(あれだけ現物指数の数値が飛ぶのをみたのは初めてかもしれん)となって、株安が前日比6%だのやりだして債券先物ちゃんは猛然と戻ってまさかの1円高でまたサーキットブレーカー来るか位の勢いまで行ってましたが、まあ先物の値動きが速いわ速いわという所で、先生!うちの先物ちゃんが過呼吸で悶絶してるんです!!状態の過呼吸悶絶相場と相成りましたのはご案内の通り。
ということで、10年債は1.0%までやっておきながら後場は0.80%近くまで低下するとか中々素敵な値幅を取っておりましたが、そらまあ日経平均の値幅が1500円近くやる相場ですからそういう事もありますわなという事なのですが、まあとにかく大きく動きましたという事で。
んでもってあっしの駄文だけでは何ですのでベンダーの後付講釈を。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MN6RN56S972N01.html
債券は大幅上昇、株急落や日銀オペで買い−米QE縮小観測で朝方下落
更新日時: 2013/05/23 16:27 JST
『5月23日(ブルームバーグ):債券相場は大幅上昇。米量的緩和策(QE)の縮小観測を背景に売り先行したが、日本銀行が大量の資金供給オペで過度な金利上昇をけん制し、中国経済への懸念をきっかけに内外株価が急落したことを受けて買いが優勢となった。』(上記URLより)
中国経済の懸念ちゃうやろというのはさて置き、まあ株価指数がドタバタ動くようになっている中で債券先物もドタバタ動いてたりしてたので何か関連はあったかも知れんねとは思うのだが最早さっぱりワカランチ会長でしたな、うんうん。
・一応オペとか短国入札とか
日銀渾身のオペ結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130523.htm
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(5月27日スタート分) 12,605 12,605
国債買入(残存期間1年以下) 7,205 1,101 0.002 0.006 2.8
国債買入(残存期間1年超5年以下) 15,745 7,001 0.019 0.028 94.3
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(5月27日スタート分) 1,820 1,820
えーっとですな、2兆円の1年固定は札割れですけれども、まあ12605億円ですから応札はそれなりにありましたよねという話ですが、輪番に関しては前場の引けの5年ゾーンの位置からしたら結構強い結果になっていました。これで後場猛然と戻るかというとまああまりそれは関係なかったような気がせんでも無い。つーか昼休みの菅官房長官発言で「日銀の市場との対話はうまく行っている」とかコメントしておいおいおいという感じではありましたが。
3か月TB入札結果
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20130523.htm
(3)募入最低価格 99円97銭6厘5毛 (募入最高利回り) (0.0942%)
(4)募入最低価格における案分比率 68.8905%
(5)募入平均価格 99円97銭6厘6毛 (募入平均利回り) (0.0938%)
債券市場も株式市場もあばばばばーだったので華麗にスルーされているようですが、地味に3か月TB入札の金利が今回も低下となっております。まあこれに関しては先般来日銀の短国買入が多めに入っていることが影響与えて来たかなあとか思うのですけれどもどうでしょうかね。
・・・・・・・・でね、まあどうでも良いのですけれども、良く良く考えてみると日銀がシグナルオペで今回「ボラティリティの上昇に対応」とか言って午前にオペを打ち込んだ訳ですが、終わって見れば前場よりも更に激しいボラとなっていましたな債券市場とか考えますと、別にこのシグナルオペのせいでは無いのでただの言いがかりではあるのですが(^^)、何と言う皮肉という所ではございますなあっはっは。
・各市場でボラが上昇というのもねえ
公共放送も当然ながら大々的にお取り上げ。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130523/t10014801051000.html
東京市場 大荒れの1日に 5月23日 20時52分
『23日の東京の金融市場は、大荒れの1日となりました。朝方はまず、債券市場が大きく動きました。取り引き開始直後の午前9時すぎに日本国債を売る動きが強まり、10年の長期国債の利回りは一時、1%ちょうどまで上昇し、およそ1年2か月ぶりの水準になりました。これは、アメリカの中央銀行に当たるFRB=連邦準備制度理事会が国債などを買い入れる金融緩和を今後、縮小するのではないかという見方から、アメリカの長期金利が上昇したことに引きずられた形でした。』
『外国為替市場ではこうしたアメリカの金融政策への見方を背景に、ドルを買って円を売る動きが強まり円安が進みました。さらにこの円安を受けて東京株式市場では、朝方、輸出関連の銘柄を中心に買い注文が増えて日経平均株価は300円以上も値上がりしました。』(上記URLより、以下同様)
ということでここまでは良いのですが。
『しかし午前11時すぎ、債券市場で変化が起きます。』
残念!11時過ぎは債券市場は昼休みですぞな!!
『日銀が長期金利の行き過ぎた変動を抑えるため、金融機関に資金を貸し出す形で1兆円を超える資金を供給する措置をとったことで、長期金利は0.8%台まで低下。資金の流れが株式から債券へという方向に変わってきます。』
・・・・・・・・・・・・・・何という残念な説明。でまあ以下は全部中国経済指標のせいにしておりますので引用割愛なのですが、まあそれはそれとして前場確かに日経平均株価は16000円に接近とかもう何だかねという状況になりーの、その間にトピと日経の上昇率が1%位乖離しーのとなっておりましたし、それ以前の問題として先週末近くから日経が高値更新している間に新興市場がゲロ下げしてたりとか、連日上昇するのは日経平均の寄与度の高い品薄銘柄だったりとか、さすがにナンジャコリャという動きではありましたので、どこかで休憩してよという感じではあったのですが何も4ケタ下げんでも・・・・・・・・・・
(5/25追記:プライスアクション的に言いますと、前場引けに掛けて債券先物がやや戻って、日経平均先物が急に下がりだしたので全く外した話では無いのですが、「資金の流れ」としてのCashではなくて先物主体でしょう、というかそれしか考えられない)
まあ株式市場に関してはインデックスベースで見れば大体大型連休直後(日経とトピで違ってまして日経はそこまで調整してないと思う)の水準まで調整したという風情ですが、ではこの間何が起きていたかと言いますと各国の中銀が利下げを実施して「グローバル流動性相場がやって来たぜヒャッハーヒャッハー」とやっておった訳ですので、そーゆー意味ではとりあえず過剰流動性ヒャッハー相場に水をぶっかける形になったというような上澄み部分の振り落し(何で最初の変換で「付利お年」となるんだよorzorzorz)をやったような話かも知れませんが、やはりあの日経「大機小機」の大勝利宣言がどう見ても死亡フラグです本当にありがとうございましたという所ですがカトーさんねえねえどんな気持ちどんな気持ち(AA略)って所で。
でまあ別に相場の位置的にどうのこうのというよりも、やはり債券もそうですけれども株式市場ちゃんのほうもボラが上昇しているというのがちょっとねえというのは有りまして、まあそれの元をただせば異次元緩和によってボラは上がるわ海外の金融政策にスピルオーバーして海外含めて資産市場に流動性相場期待を巻き起こすわとか、そーゆー辺りについてはやはりまあ異次元緩和の異次元パワーというか亜空間殺法というか何かオソロシスなものを感じるのでありました。
○色々とコメントさせられて大変ですなあ
何せ昨日の場合は・・・・・・・
前場はこれ。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130523/k10014779011000.html
長期金利1年2か月ぶり1%まで上昇
5月23日 12時18分
後場はこれ。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130523/k10014791821000.html
日経平均株価 13年ぶり急落
5月23日 15時51分
ということでコメントさせられているのですが。
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPL3N0E40K720130523
UPDATE 1-日銀が適切に対応していく=長期金利上昇で菅官房長官
2013年 05月 23日 11:45 JST
『日銀の市場との対話はうまくいっていると思うかとの質問に、官房長官は「うまくいっていると思う。全幅の信頼を置いている」と答えた。さらに「株が上がれば金利が一時的に上がるのは、ある意味で自然なことだ。そうしたことも踏まえ、日銀では金利動向が落ち着くような形で市場調節や市場取引全般に関して、これまで以上に密接な意見交換の場を作っている。安心して見ているし、適切に対応されるだろう」と語った。』(上記URLより)
・・・・・・・・・・orz
これ株式市場が債券の前場引け以降謎の急落を開始してたし、まあ債券自体も戻り基調になっていたこともあって、官房長官発言について特段注目されなかったので良いようなもんで、長期金利上昇が「自然」だの、日銀の市場との対話が「うまくいっている」だの、もしこの発言がそれこそ1%付けて株が絶賛上昇しているタイミングとかでリリースされたら更に債券の下げに拍車を掛けるようなキーワードが並んでおりまして、まあこれに関しては材料にならなくて良かったですねとしか申し上げようがない話でして、いやまあ金利上昇に関して何か安心感を与えるようなコメントをしましたというお気持ちは十分にくみ取れるのでありますが、具体的なコメントをする場合っていうのは余程注意してコメントしないと、却って「何をズレた話をしているんだこの人は」という風に受け止められて逆効果になり兼ねない(昨日偶々ならなかったのはラッキーの世界)のですよ。
特に債券市場(の中でも特に円債)に置きましては、個人投資家の参戦が無いからポピュラーじゃありませんので、大体からして日陰者とかマイナーという認識があって世の中に中々知られていないという風に思っている人が多いと思われる所でして、「ど〜せ皆に理解されないんだ〜」とウジウジとしておりますと不肖このアタクシのように普段からブツブツと微妙な悪態を付くのが仕様になる、という風になるものでありまして(お前は特殊だろこのヴォケとか言われそうですが^^)、そもそもが「ああこの人債券市場理解してないで喋ってるなあ」というのに対してくらーい反応を示すのが仕様となっている、と考えられる節が大いにございますので(^^)、債券市場に関するコメントの際にはあまりややこしいことを言わない方が吉だと思います。
しかしまあ当然ながら株式市場に対する反応の方が大きい訳で。
http://jp.reuters.com/article/idJPTYE94M07420130523
訂正:日本経済は堅調に回復、うろたえる必要ない=株急落で甘利再生相
2013年 05月 23日 20:22 JST
『再生相は日経平均が急落した原因として、HSBCが日本時間午後に発表した5月の中国製造業購買担当者景気指数(PMI)速報値が7カ月ぶりの低水準となったことに言及。「このことを受けて、日経平均は連続で上がり続けていたので、利益確定売りのタイミングを探していた投資家が集中してしまったためだと思う」と分析した。』(上記URLより)
うむ、そういう細かい話を一々せんでも良いと思いますけどねえ、というか「うろたえる必要ない」とかわざわざ会見を実施して発言する方がヘイヘイピッチャービビってるよ!という印象を与えるので別にわざわざ会見を別途設定とかせんでも良いと思うのでして・・・・・
http://jp.reuters.com/article/idJPTYE94M07920130523
株式市場についてはコメントしない=安倍首相
2013年 05月 23日 19:50 JST
『[東京 23日 ロイター] - 安倍首相は23日夜、国際交流会議「アジアの未来」であいさつし、株式市場についてはコメントしないと語った。』(上記URLより)
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130523/k10014798941000.html
麻生氏 コメントはしない
5月23日 19時10分
『株価の急落について、麻生副総理兼財務大臣は、23日夕方、財務省で記者団に対し「基本的に株価は上がったり下がったりするものだから、私の立場としてこれがいいとか悪いとかをコメントするつもりはない」と述べました。』(上記URLより)
ってな感じで、安倍ちゃんや麻生さんみたいな対応で問題ないと思うのですけど、まあ何にせよ相場の暴れで昼は金利、夕方は株式とコメント求められてお疲れ様でございました。
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2013/05/23
○決定会合レビューその1:市場雑談というかクレクレというかベンダーヘッドラインキタコレというか
えーっとですな、昨日はご案内の通り金融政策決定会合があったのですが、昨日の債券市場では寄りは下だったのですが前場引けに掛けて先物がホイホイ持ち直してプラス圏内。何で先物上がりますねんという風情でしたが皆さん???という感じで、ベンダーとかでは「金融政策決定会合で長期金利上昇に対応した何らかの施策が取られるとの期待もあるようで債券市場上昇」とか書かれていてナンジャソラと思っていた訳ですが・・・・・・・・
決定会合の結果は12時7分とかあっさり味時間に出ておりまして、当然ながら別に何も出なかった訳ですが、後場の寄りでいきなり先物が禿しく窓を開けて下で寄ったのにはさすがに爆笑の発作を禁じ得ませんでしたというかこういうのを大草原不可避状態というのかという所wwwwwwwwwwwwww
でまあまたまた崩れて10年0.90%とかになってナンジャソラとか思ってたらまた途中から猛然と切り返すとかわけでの判らん相場になって引け際には超長期が失速して終了とかもう何が何だかワカランチ会長ですが、中短期が終日確り目だったような希ガス。
イブニングでは黒田総裁の記者会見のヘッドラインで実質金利が下がっている云々とか、金利は跳ねあがらないでしょう云々とか多分その辺りだと思うのですが、そういうヘッドラインが出た所で先物が下がった(その後夕刻に下がったのは為替要因だと思うのだが)のも中々チャーミングで、まさに「クレクレは甘え」が債券市場に降りかかってくる(どうでも良いが今変換したら最初に「付利かかってくる」とか出たのですがorzorz)となという所で。
しかしまあ何ですな、昨日のベンダーヘッドラインを見たらMPM結果出た後には「長期金利に関して言及なし」とかわざわざ打たれちゃうし、会見のベンダーヘッドラインもまあわざわざ債券市場関係者が(#^ω^)ピキピキとなるようなのを選んでいるのが実にチャーミングでございまして、かつての麿時代にベンダーヘッドラインを見ながら暴れていた株式市場や為替市場の関係者諸氏から見ますと「思い知ったか債券市場」という所でしょうなあと考えますと実に味わいが深いというものでありまするorzorzorz
何かね、「実質金利は低下している」とか「長期金利上昇の影響大きくない」とか「巨額の国債買入はリスクプレミアム圧縮する効果がある」とか「長期金利働きかけに一定の効果ある」とかもうヘッドラインの打たれ方が一々債券市場の神経を逆なでするような代物になっているのが中々お洒落でして、どうも前後の文脈を見ますと一応色々と気は使っていて、この前みたいに長期金利上昇は自然とかそういうスットコドッコイの発言はしなかったようなのですが、そらまあベンダー的にはオモシロヘッドラインを打ちたくなるのが仕様(なお一部そうではないベンダーもあると思いますが)なので、そーゆー意味ではメディアの「異次元緩和VS債券市場」みたいなフレームアップ的報道バイアスによるヘッドラインリスクが債券市場的には今後も高い状態が続くんだろうなあ(債券が戻ったらそのヘッドラインリスク問題は終わりそうな気がするが)という所ではございます。
ということで、総裁会見ネタに関してはこれはちゃんと全文を読まないとベンダーバイアスに乗せられてしまう可能性があるので明日にしますぞなもしという所です。
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2013/05/22
昨日は某経済新聞本紙のコラム「大機小機」で筆名カトーさんが大勝利宣言をしていたのが話題になっていたようで、変な死亡フラグ立てるなしとか思った訳なのですが、それはそれとしまして大勝利宣言をするのは物価上昇と共に雇用者所得が上昇して、雇用が拡大する中で経済が前向きに拡大していって財政も好転していくとかそういう状況になってから大勝利宣言をすべきものであって、株が単に急角度で上昇したからウハウハとか何なんですかねそらまあ金融業者はこの相場でウハウハですからそれはアリガタヤですけれども、それを以て政策の勝利宣言って・・・・・・
などとは思いましたがまあどうでもいいです。
○市場雑談メモ
・値動きが派手派手でお子様には分かりません><;
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MN35836JTSEF01.html
債券は下落、40年債入札結果低調で売り優勢−黒田総裁発言の余波も
更新日時: 2013/05/21 17:06 JST
『5月21日(ブルームバーグ):債券相場は下落。きょうの40年債入札結果が低調だったことを受けて、長期や超長期ゾーンを中心に売りが優勢となった。前日に日本銀行の黒田東彦総裁が景気回復に伴う金利上昇を容認する発言をしたことの影響も残ったとの見方もあった。
東京先物市場で中心限月の6月物は、前日比5銭安の142円07銭で開始後、プラスに転じて、15銭高の142円27銭まで上昇した。しかし、午後零時45分の40年入札結果発表後に水準を大きく切り下げ、2時すぎには53銭安まで急落。終了にかけて下げ幅を縮め、結局は23銭安の141円89銭で引けた。』(上記URLより)
何か最初前日比上昇だったんですけど結局マイナスになる中、何故か20年が堅調に推移してて40年国債入札がズッコケて瞬間30銭安だか何だかその辺まで下がったもののいったん持ち直し、と思ったら上値が重いので段々じり安シーザーになって2時位に先物が落札結果発表直後の安値切ったらゲロゲロになったものの、10年カレント0.90%が見えた所で何故か切り返して引けに掛けて先物が物凄い勢いでホイホイ戻りました、とかそんな感じですかよく分かりません><;
でまあ20年が何故か堅調で先物から10年が売りでも出ているのかやたら弱くて長期は先物対比弱くて、まあ相場戻る中で10年とか戻らず(というか下げの時から弱かった)で、引値見ると10年の所が一番甘いとか中々残念感の漂う展開ですので、長期ゾーンが全般売り物だったんでしょうかねえ良く判らんけれども。
まあ何か微妙に下がって戻ってという感じですが値動きが急に出てきてドタバタ動くとかな上に結構な動きをするので無力参加者であります所のミーなどは何がなにやらワカランチ会長というか動き出すともう何だかねという所で困ったもんでございましてまずとりあえず値動き落ち着けやという所でありまする。
・麻生さんの発言が債券下落に対してやや牽制的と
まあ市場が反応して居たという訳でも無いですけれども。
http://jp.reuters.com/article/businessNews/idJPTYE94K00620130521
日銀は市場との丁寧な対話を、円相場にコメントせず=財務相
2013年 05月 21日 09:21 JST
『東京 21日 ロイター] 麻生太郎財務相は21日の閣議後会見で、21─22日開催に金融政策決定会合を開催している日銀に対し、市場との丁寧な対話をしてほしいと期待感を示した。長期金利が不安定に推移するなかで日銀決定会合に対する期待を尋ねられ、財務相は「黒田(日銀)総裁はマーケットとの対話は丁寧にしてこられた。引き続き丁寧に対応してもらいたい」と述べた。』(上記URLより)
ということで市場との丁寧な対話をとかいやあのおじちゃんが株高で円債からのシフトでウッシッシみたいな発言しているのに黒田さんに要求するとは何ですねんとヘッドラインを見た時に思いましたが・・・・・・・
>黒田(日銀)総裁はマーケットとの対話は丁寧にしてこられた
>黒田(日銀)総裁はマーケットとの対話は丁寧にしてこられた
>黒田(日銀)総裁はマーケットとの対話は丁寧にしてこられた
お、おう・・・・・・・・・・・
いやー何ですなあ、あれだけ一生懸命懇切丁寧に説明していたどこぞの麿前総裁涙目の展開という所ではあるのですが、麿先生の場合は発言する側からダイナシーな話をするのもありますし、更には発言をわざわざ金融引き締め的な部分をやたら強調したり、政府との対立みたいな部分をやたら強調するようなメディアはいるわ、自殺者もエルピーダメモリーの経営危機も皆さんの失業も日銀の金融政策のせいですよと宣伝する人たちはいるわという事で、散々っぱら足を引っ張られておりました次第で、まあさすがにこう言われると(ハッタリが足りないとかあたくしも悪態ついてましたけど・・・・)麿カワイソスと同情の念を禁じ得ませんな、うんうん。
でまあそれはそれとしまして、
『国内投資家の投資スタンスに関連し「株、国債、現預金など、いろいろな形で分散するのは当然だ」としたうえで、1500兆円の個人金融資産のうち約880兆円は現預金だと指摘。「これが株に回り、新しい投資にカネが回る余地が出てきたことに特に反対していない」と述べ、最近の国債から株への資金シフトに違和感はないとの認識を示した。』(上記URLより)
これロイターの記者のまとめ方がおかしいと思うのですが、前回麻生さんは「国債から株へのシフトが起きて〜」というような言い方をしていたのですが、今回は「新しい投資にカネが回る」という言い方にしていて、恐らくこの部分は債券市場の足元の下落を受けて、「債券からの資金流出を容認」と取られないように発言を工夫している感がありまして、市場との対話云々の部分と合わせて考えますと、財務省の事務方が麻生さんに対して債券市場下落を容認するかのような物の言い方を微妙に避けるようなブリーフィングをしたんだろうなあと勝手に想像するのですがどうでしょうかね。
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2013/05/21
○昨日も債券市場が下げやがったので少々
・下げに結果的に追い打ちっぽくなった総裁発言とな
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MN2GOO6JTSE801.html
債券は大幅下落、黒田総裁発言や株高受け−先物は一時1円近い下げに
更新日時: 2013/05/20 15:47 JST
『5月20日(ブルームバーグ):債券相場は大幅下落。前週末の米国債市場で長期金利が上昇したことや国内株高への警戒感に加えて、日本銀行の黒田東彦総裁の発言も売り材料となり、先物は一時1円近い下げ幅となった。東京先物市場で中心限月の6月物は、前週末比25銭安の142円44銭で始まり、142円50銭まで下げ幅を縮めた。その後は徐々に水準を切り下げる展開。午後の開始後に一段安となり、一時は95銭安まで急落。売買が一時停止となるサーキットブレーカー発動まであと5銭に迫った。結局は57銭安の142円12銭で引けた。』(上記URL先より)
まあ前週末の海外市場の展開からして債券下がります罠という所だったのですけれども、後場ヘコヘコ下げたのは結果的にはこのせいという事になっておりますが、実は最初「黒田総裁発言で下落」とかベンダーに出てたのですが「黒田総裁発言ってどこにあるのよ?」という感じだったりしてましてですな(汗)。
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPT9N0CV00V20130520
経済・物価の先行き見通し改善で金利が徐々に上昇していくのは当然─黒田日銀総裁=内閣府幹部
2013年 05月 20日 11:59 JST
『[東京 20日 ロイター]内閣府幹部によると、日銀の黒田東彦総裁は20日の月例経済報告等に関する関係閣僚会議で、経済・物価の先行き見通しの改善で金利が徐々に上昇していくのは当然だとの認識を示した。』(上記URLより)
まーこれに関してはちょうど(狙った訳でも無いのですが)昨日再度ご紹介したG7後の黒田総裁会見での発言とあまりカワランチ会長だったりすると思うのですけれども、まあつまりきゃりーがマーライオン相場になってシグナルオペとか実施した後になっても特にこの前の発言との認識に変化はありませんですという話をしている、とまあそういう風に債券市場が取ってしまうのは致し方ない所ではあります。
ただまあこれ関係閣僚会議での発言という事になっていますので、そーゆー意味では債券市場と関係ない所での金利上昇のいいわけけとしてのロジックでもあるので、全くその辺の認識が変わっていなくて黒田総裁的には株高円安が正義なので債券市場何でしたっけそれとかいう認識で全て走っているかというと必ずしもそうでは無いのじゃないの発言した場所が場所だけに・・・・・・・などとちょっと気休めを言ってみるテスト。
・・・・・・・とは言えですよ、例えば逆さ絵のおじさんが長期金利の上昇に際して「景気が改善して長期金利が上昇していくのは当然」(キリッ)とか言い出したら米国債券市場がどのようなゲロまみれ相場になるかと想像致しますと、まあ発言として出たのはどうなのかねえと思う次第。さっきのブルームバーグニュースの記事によりますと、
『日銀の黒田総裁は20日、月例経済報告の関係閣僚会議で「経済・物価の先行き見通しの改善によって徐々に金利が上昇していくのは当然」との見方を示した。一方、「日銀の巨額の国債買い入れによる強力な金利低下圧力の下で長期金利が大きく跳ね上がるとは考えていない。いずれにしても市場関係者と密接なやり取りを続けていく」とも述べた。議終了後、内閣府関係者が記者説明した。』(前掲ブルームバーグニュース記事URL先より、脱字と思われる部分は原文ママ)
ということのようですが、まあ確かに「徐々に上昇」するのは自然なのですが、足元の金利動向のどこがどう「徐々に金利が上昇」なのかちょっと小一時間問い詰めたい次第でございまして、先々週末のG7関連での発言でもピキピキ逝っていた債券市場の中の人たちとしてはそろそろドッカーンとなってくるレベルですが市場との対話とか大丈夫ですかとか思うのですけれども株式市場と為替市場との対話ができていれば金利市場なんてあんなものはどうでも良いんですねああそうですかすいませんですねえという風情でして、ネットだと会員向け記事なので引用できないのですが、日経クイックさんの所のNQNニュースでは「はしご外し」とか思いっ切りお怒りなコメントが出てたりして誠にアレでございますな。
つーかこんな発言何で公表するのとゆー所でいやまあ内閣府ですから債券市場がどうのこうのとかご存知ないのでしょうけれども、言うのも不用意だが公表するのも不用意にも程があるわと「内閣府関係者」に八つ当たりしたくなる所ではありますな、とほほのほ。
・まあしかし何ですな
4月4日に異次元緩和をローンチした時の総裁会見を蒸し返してみる。
http://www.boj.or.jp/announcements/press/kaiken_2013/kk1304a.pdf
会見要旨本文10ページ目より。
『2点目は、市場参加者との対話についてです。これは、従来から金融市場局を中心に色々な形でやっているわけですが、今回の「量的・質的緩和」が、これまでと次元の違う規模であり質であるため、スムーズにオペレーションを行うには、かなり幅広い関係者から、単にオペの状況だけでなく、もう少し広く金融資本市場の動向等も含めて対話をしていく必要があるだろうということです。そういう形で、市場関係者の協力を得る必要もあるし、また、市場に無理なプレッシャーを与えることなくスムーズに「量的・質的緩和」をする必要があるということで、かなり幅広い相手と、幅広いイシューについて、より高いレベルで対話することを考えています。』
「市場関係者の協力を得る必要もあるし」「市場に無理なプレッシャーを与えることなくスムーズに「量的・質的緩和」をする必要がある」との事でございましたが、その協力するのって債券市場なんですけれどもど〜見ても債券市場とのコミュニケーション的には梯子外しとしか思えませんが何かというような大変に素敵な発言を(先週の金利急上昇を受けても)なさるとは誠に結構なお話ではございますなあと存じますが、まー救いがあるとすれば今週の金融政策決定会合での黒田総裁発言で少々梯子外し的な発言が出ても昨日の相場で織り込んだかもしれませんので、ちょっとだけ普通の発言(「経済実態を逸脱した急激な金利上昇は問題だ」くらいのごくごく普通の話)をすれば好感するかもしれませんですねという所ですかねえ。良く判らんけどさ。
ちなみに、昨日は4月12日の講演を引用しましたが、12日と言えば緩和打ち込んだ後に金利が上昇しちゃった後だったりしまして、そういう意味では4日の会見と12日の講演での表現の違いというのも面白いのですよね。つまり金融緩和の波及効果の説明なんですけどね。
上記URLの4月4日会見要旨本文7ページ目より。
『これは、先程も申し上げたように、長めの金利をさらに下げていく、あるいは資産価格のプレミアムに働きかけていくことによって、より十分あるいは迅速に資金需要に対応できるようになり、その結果、これまでよりも、当然、資金需要が出てくるわけです。このような形で、かなり直接的にイールドカーブ全体を下げ、リスクプレミアムを縮小していく効果があります。』
「長めの金利をさらに下げていく」、「かなり直接的にイールドカーブ全体を下げ」ですなあ。
一方で10年金利が0.5%後半で推移してた(12日に0.60%を抜けましたが)4月12日の講演ではこうなっております。講演本文の7ページ目より。
http://www.boj.or.jp/announcements/press/koen_2013/data/ko130412a1.pdf
『第1に、長期国債やETF、J−REITの買入れは、長めの金利の低下を促し、資産価格のプレミアムに働きかける効果を持ちます。これが、資金調達コストの低下を通じて、企業などの資金需要を喚起すると考えられます。』(上記URLの4月12日黒田総裁講演より)
既にこの時点で金利が上昇しているのでしらっと「長めの金利の低下を促し」となっておりますが、まあ元々決定会合での公表文書の方では
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/k130404a.pdf
『イールドカーブ全体の金利低下を促す観点から、長期国債の保有残高が年間約50兆円に相当するペースで増加するよう買入れを行う。』
『今回決定した「量的・質的金融緩和」は、これを裏打ちする施策として、長めの金利や資産価格などを通じた波及ルートに加え、市場や経済主体の期待を抜本的に転換させる効果が期待できる。』(以上上記URLの4月4日金融政策決定会合声明文より)
ということで、イールドカーブ全体に対して金利低下を「促す」とは言ってますが下げるとは言ってませんよねとか、政策の波及効果に関しても「長めの金利を通じた波及ルート」とは言ってますが下げるとは言ってませんよねとか言い逃れができる日銀の作文力恐るべしとしか申し上げようがない所ではあるのですが、まあそうは言いましても4日の黒田総裁の大見得からしたら梯子外しやがったなコノヤローという所でありまして、まあどこまでそのロジックで進んで行くのかを冷え冷えとした目で眺めたいと存じます。
・ボスがボスですのでシグナルオペが無かったんですねわかります
昨日のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130520.htm
CP等買入 4,000 2013年5月23日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年5月22日 2013年6月24日
・・・・・・・ということで順当に(まあ期待もしてなかったでしょうが)シグナルオペのようなオファーもなく短国買入も無し(というか短国の需給をこれ以上締められても却って市場が不安定になるから勘弁だが)という事でございますが、確かにまあレベル的にシグナルオペやった先週水曜の水準からみたらまだまだ上なので実施しなかったんでしょうなあというか、そもそも変にシグナルオペ乱発すると逆方向に無用なメッセージを与えるのを懸念しているのかどうか知りませんが、まあ普通にシグナルオペ無しという風情。
つーてもまあせっせと市場局がオペレーションしている側からボスがダイナシーな発言をしてしまうという図になっている中でせっせとシグナルオペを打つのも空しいんですかそうですかという所で、調節担当部署様におかれましてはそもそも無茶振りをされている中でのオペレーションに同情の念を禁じ得ない所でございまする。
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2013/05/20
○オペ雑談
昨日のオペですが。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130517.htm
国庫短期証券買入 20,000 2013年5月21日
国債買入(残存期間1年超5年以下) 7,000 2013年5月21日
国債買入(残存期間5年超10年以下) 6,000 2013年5月21日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年5月21日 2013年6月21日
とまあ引用すると4本のオペなのですが、金曜のオペは色々と味わいというか何というかなオペでございまして・・・・・・・・
まずは10時10分のオファーですが、国債買入の中短期がオファーされたのはまあ良いとしまして、何故か今回はそのオファーが3年の所での分割が無くて、1年超5年以下と年限的に中短期全部攻撃になってしまったのが債券市場的に「えー」という内容。
つまりですな、この時の債券市場って前日の続きでまあ上昇していた訳なのですけれども、オファーの有った時点での相場の位置からすると前日に入札のあった5年とか、それよりもまあ重そうにしている4年とかそーゆー年限が入らないで2年近辺しか入らないじゃネーノという事になってナンジャソラ状態。と思ったら先物に叩きが入りまして前場引けに掛けて下落したので結局輪番はたぶん中期も入れられる位置になったのですけれども何とも微妙な事になりましたなという所です。
一応この買入って額は多目にオファーしているのでその点では気を使っているのですが、相場が上昇している中で1年〜5年のオペを実施しますとそら短い所しか入らんわという事になりまして、がっくりして先物の叩き料理が入りましたというのが中々遺憾ではございましたが、オペ結果自体がそんなに悪いというものでも無かったので後場は持ち直しとなりまして、まあ先物の叩き料理で中期が外せて良かったですね(という風になっているのかどうか知らんが結果だけ見るとそうなる)というお話。
んでもって10時10分のオペでもう一つ不思議だったのは短国買入2兆円のオファーでございまして、確かに入札後ではあるのですが、そもそも金曜に申し上げましたように前日の新発3MTBの入札が好調(0.10%の2つ上の刻みの所で足切り)となり、セカンダリーも確りという展開で推移していた訳で、何もここで短国の需給を日銀が締めに行かなくても良かろうとゆー話で、日銀がとりあえず短期ゾーンの金利だけは力技が可能なのでという事で短国の需給を締めに来るとなというのが少々アレ。
ただまあ13時のオペで前日に引き続きましてシグナルオペは実施されていませんでしたが、まー木曜にやらないのに金曜にやるのはおかしいというのと、輪番オペ結果が崩れなくて債券市場も切り返していたのでそもそもやる必然性が乏しかったので実施しないでしょうなあと思うのですが、良く良く考えてみますと短期ゾーンの力技攻撃として前日シグナルオペを打たなかった分の穴埋めに短国買入を実施したんかいなという気もせんでも無いですな、よーわからんけど。
ということでまあシグナルオペは(地合いからしたら当たり前だが)実施されなかった訳でございますが、このシグナルも中々使い方が難しいなあと思う訳で、債券安に振れた時に打つにしても変な打ち方をするとコミットメントっぽくなってしまって、それを維持できなくなると更にあばばばばーになってしまいますので益々調節担当部署涙目という所ではございましてボードからマルナゲータの刑を食らっている某金融市場局におかれましては同情の念を禁じ得ません。財務省みたいに普段から全年限である意味ポジションを抱えているのと違うので慣れてないわなあというのは何となくわかるので猶更。
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2013/05/17
気温の振れ大きすぎですが、債券市場と同様にボラは適当な所で収めて頂きたい物です。
○債券市場反発&シグナルオペはスルーなどの市場関連ただの備忘メモ
・とりあえず5年入札無事(かどうか知らんが)通過とな
昨日の債券市場ニュース。
http://jp.reuters.com/article/treasuryNews/idJPTK067784320130516
〔金利マーケットアイ〕夜間取引の国債先物はしっかり、海外勢の買い戻し
2013年 05月 16日 17:38 JST
米債が無事に戻って堅調スタートとなって、朝から10年とか5年とか強かったということで前場から堅調。後場は株式市場というかインデックスが一段と弱含みになったのが効いたのかどうか知らんが、株価の軟調な上に5年国債入札も堅調な結果になって更に確り。つーか5年国債入札結果を見てから買いましょうという人がそれなりにいたのかどうか知らんけれども、如何にもという感じで落札結果発表後に一段と強くなったのですが、超長期って最後前日比甘になってやがるのね。
まあ相場戻りましたのでシグナルオペ効果で良かったですねと言いたい所ではありますけれども、ただまあどちらかというと市場の厚みとボラの低下を伴いながら堅調推移してくれないと何だかなあという感じではありまして、戻るにしろ急ピッチというのはどうもねえという所でして、いいから少し値動き落ち着けと思うのでありますた。
・相場が堅調だったのでシグナルオペ無しとな
昨日のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130516.htm
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年5月20日 2013年6月20日
ということで、13時のオペタイムで昨日はシグナルオペの実施無しという事でしたが、まあその前に既に相場は5年10年(と先物)中心に堅調ワッショイでしたし5年国債入札も堅調でしたし、ついでにその後の相場も強かったので、安心してシグナルオペを実施しなかったようですが、日銀の思惑通りシグナルオペが無い事に関しては全然キニシナイという風情だったようですので誠に結構な話(やや棒読み感)。
まーシグナルオペに関しても諸刃の剣な所がありまして、これでまた金利が上昇した時にどういう風にするのかというのによって「意思を不必要に示す」という風になってしまう惧れもある訳でして、そらまあこれで債券市場がこのまま戻ってくれればその辺悩まなくても良いのですけれども、うっかり何かの拍子(一番足を引っ張りそうなのは米国債動向なのですが、とりあえず2%手前で綺麗に反転してくれたので一安心)で債券市場がまた下落するような場合にシグナル出さないとこの前のはナンダッタンダということになりますし、下手にシグナルだすと今度は勝手に市場がコミットメントと受け止めて却って話がややこしくなるリスクもありますので、まあ運営難しいですよね、というか昨日も黙って1年オペ打っても良かったような気もするんですけど。一日だけ打って終わりだと如何にもピンポイントっぽく見られちゃいますから・・・・・・・・
・3か月TB入札はまずまず
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20130516.htm
(3)募入最低価格 99円97銭5厘5毛 (募入最高利回り) (0.0982%)
(4)募入最低価格における案分比率 30.7843%
(5)募入平均価格 99円97銭5厘7毛 (募入平均利回り) (0.0974%)
前日の1年TB入札が何故か足切り0.10%乗せになったのでどうなのよという見方も当初はあったのですが、前日の1年TBの状況を見て、こりゃ3Mが入札で0.10%に近い所まで行くかもしれないじゃあーりませんかという見方が蔓延したら「じゃあ買いますか」という話になったようで、何の事は無いリアルマネーの実需筋の買いを誘発して0.10%にはトドカンチ会長な落札結果であっさり収まりました(^^)。
まあ何ですな、このゾーンに関しては0.10%になると絶賛キャッシュ潰し(次にメモだけ置いているけど業態別当座預金残高を見たら超過準備の潰しニーズは素晴らしくあるでしょうというのが分かります)ニーズが発生しますので、通常の日銀当座預金制度の外側の人たちのニーズと、時々あったり無かったりするけどある時にはバシバシ来る海外系のニーズに加えてまあ買いイント高まるという事でしょうな。0.08%台とかになるとニーズ減るんでしょうけど。
・業態別当座預金残高
4月積み期間分が更新されました。
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/cabs/jcabs.pdf
まあ何ですな、都銀の超過準備が増えてまして、主に銀行業態の超過準備が増加傾向というのは大体イメージ通りなのですが、最近は増加率的な観点からすると信託銀行の超過準備がどどーんと増えているのねというのは何故なのか知ってる人教えてジェネラル!
さて上記URL先による当座預金残高の平残レベルの合計(積み期間ベースなので4月と書いてあるのは4月16日から5月15日になります、為念)ですが・・・・・・・・
昨年12月:46兆4891億円
今年1月:41兆0957億円
今年2月:43兆5767億円
今年3月:53兆6800億円
今年4月:65兆6340億円
・・・・・・・・・木久扇師匠の緻密な理論によりますと当座預金残高70兆から80兆程度で早期の物価目標絶賛達成可能という話でございましたので、もうそろそろ物価が上昇しだしてくるんですよね(棒)。
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2013/05/16
今朝の米国株式市場コメントってモーサテもまあこんな感じでしたな。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MMUWBF6K50YQ01.html
米国株:続伸、製造業活動弱く緩和継続観測−指数は最高値
更新日時: 2013/05/16 05:27 JST
・・・・・・・・・・・なんかね、雇用統計強くて「景気が良い」って買われて今度はNY連銀製造業指数が弱くて「緩和継続」って買われるとか楽しそうですなあ(白目)という所ですが。
#えーっと、モーサテによりますと某新聞の1面では今日はツッコミどころ満載の市場後講釈をしているようですので若い衆の勉強課題に如何でしょうか
○昨日に関しまして色々と雑記
・もはや何が何だか良くわかりません・・・・・・(・ω・;)
http://jp.reuters.com/article/jptokyomarket/idJPTK067665920130515
〔金利マーケットアイ〕夜間取引の国債先物は強含み、海外勢のショートカバー
2013年 05月 15日 17:03 JST
昨日の夕方の状況がヘッドラインになっているから何ですが、ここの時系列のヘッドラインを見るだけでお腹一杯になってしまいますぞ。まあ上記URL先の説明とあまり大差ないのですが俺様メモということで。
つーことで、何だか知らんけど昨日の債券先物はとんでもない下で寄ってその後「さすがに今日は輪番実施するんじゃネーノ」と言う期待があったのかどうか知らんけど徐々に戻り、その間(前日からそんな感じでしたが)超長期とかは割と堅調に推移するでござるの巻。
でもって10時10分の輪番タイムには1年以下と10年超という債券市場的に需給が悪くなさそうなゾーンの輪番が入るという謎展開でしたが、まあ逆に考えれば今日の5年入札の後に明日にでも中期の輪番入るんですからそれはそれで結構なお話ではないかとの評価もありましたな。
輪番の結果はまあ普通、というか10年超の輪番とか10年超のカーブが盛大にフラットしているのですから当然ながら10年ちょっと越えしか打ち込まれないと思うのですが、まあ普通の結果で後場もまあ堅調。というか何か知らんけど5年とか10年とか堅調になったり、シグナルオペキタコレとかあって何故か先物前日比プラスとかになって相場上昇。
なんでまたこんな所で相場戻りますねん変な所で戻すなよとか悪態をつきながら見物しておりましたら引け近くに何か先物大失速して結局前日比22銭安で終了しているのですけれども、結局上髭引いて下髭のほとんどない大きめの陽線を引くという先物のローソク足ってこれどういう類の線でしたっけとか思うのですが、昔は罫線の本とか買って勉強した筈だったのにすっかり忘却している自分が残念なのですが、そういや千代田書店も店頭販売止めて久しいですなあうんうん。
まー何ですな、昨日妙な所で戻った後にまた下がってしまった訳ですが、よーするにここもとの相場展開の中で中々総投げっぽくもならないし、板の方はスカスカなのでちょっと動きがあるとそっちの方にワサワサ動くという事でしょうし、買いで戻るのはまあ兎も角として先物ベースで当日安値から1円じゃ効かなく戻っちゃうとかいうような状態とゆーのは、まあ売りたい人だけじゃなくて買いたい人も相応に待ち構えているんでしょうねえとか、ごく当たり前の事ではあるのですが思ってしまいましたぞな。
・輪番オペとかシグナルオペとか
昨日のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130515.htm
国債買入(残存期間1年以下) 1,100 2013年5月17日
国債買入(残存期間10年超) 3,000 2013年5月17日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年5月17日 2013年6月19日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 20,000 2013年5月17日 2014年5月16日
午前に実施された輪番が上の2発で、午後に実施されたシグナルオペを含む資金供給オペが下の2発になりますがまずは輪番オペ。
まー昨日の相場的には先程申し上げたように輪番オペ対象のゾーンってどっちもそれほど需給が悪い訳でも無いゾーンでして、大体からして引値表を見れば判りますように、需給が悪そうに見えるのって中期と先物とそのちょっと先(昨日の引値表見ると超長期の手前ゾーンも含まれそうですが)ですし、今日は5年入札があるのでまあそっちの方が需給がががががという所ではあるのですが、何せ今日5年の入札があるのですから、黙っていてもそこで新規に玉が供給される訳でして、実は輪番で吸い上げるなら入札の後に吸い上げて貰った方がアリガタヤという話。
つまりですね、入札前に中途半端に買入オペ打ち込まれて需給を改善させちゃったり、うっかり需給をひっ迫させちゃいますと入札の水準が強くなってしまいますので、強くなった所で入札をしてその後はお助け無しとなりますと相対的にコストが悪くなった所で市場の皆様のロングが拡大するのでその後の捌きに苦労するぞなもしという話で、それよりも入札を安い所でやってその後に日銀の買入で需給を改善してくれた方がまあやりやすいです罠と思いっきり参加者的ポジショントーク満載にも程がありますが(-_-)、まー今日入札やって明日中期の輪番があった方がウッシッシという所だったのでこれはこれで良かったのかも知れませんな。
ただまあ別に事前アナウンスしたからと言ってスケジュール通りに買入を実施しないといけないという訳でも無いですし、大体からして月割りで買わないといけないというものでも無いのですからして、金利が上昇しているという事はつまり日銀の買入に応じるニーズが拡大しているという事を意味するのですから、ニーズが拡大している時にドンドン前倒しで買って誰かが困る訳でも無いので、あまり杓子定規に月割りせんでもよかバイと思うのですけど、そこまでの思い切りを見せていないのが惜しい所です。
まあ今日は米債が2%手前でクルリと反転しましたので無問題ですが、米債が前日までの調子で金利上昇して2%台乗せとかになってると円債も連れ安になってもおかしくなかったので、そういう時のタマに「前倒し買入で朝三暮四スキーム」攻撃を残しているのかも知れませんけどね!!
でもって後半のシグナルオペですがまたまたロイターから。
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK067730320130515
UPDATE3: 日銀が資金供給2兆円追加、「シグナルオペ」に市場安ど
2013年 05月 15日 14:50 JST
『[東京 15日 ロイター] 日銀は2営業日先となる17日付で総額2.8兆円を市場に資金供給すると発表した。共通担保方式で4月16日以来1カ月ぶりに供給額を2兆円追加し、急ピッチな国債利回りの上昇に対応する狙い。市場では、前日14日の経済閣僚らによる「金利上昇容認」の発言を受けて動揺が広がっていたが、これらをけん制する政策当局の姿勢が伝わり、安心感から長期金利の指標10年物利回りは低下に転じた。』(上記URLより)
>市場では、前日14日の経済閣僚らによる「金利上昇容認」の発言を受けて動揺が広がっていたが
ほほう(・ω・)
『1カ月物への応募は2080億円にとどまったが、1年物には2兆3174億円の応札があり、日銀は2兆0012億円を落札した。この結果、実際の資金供給額は2.2兆円余りとなった。資金の大量供給に踏み切った理由について、日銀金融市場局では「やや長めの金利の急激な上昇に対応するため」としている。』(上記URLより)
という事で、金融市場局様からわざわざそのような説明まで有りましたという事でして、つまり明白なシグナルオペ。でまあ金融市場局様におかれましては最近は国債買入砲の打ち込み方につきまして裁量権が拡大している訳ですから、このシグナルオペには「この調子で金利上昇継続したら国債買入の絨毯爆撃しちゃうよ〜♪」って意味も含まれますので、やっと好感しましたかとゆー話なのですが、どうせなら前日の短国買入の方で気が付いてよとは思うのですが、やはり短期市場の人たちとそれ以外の人たちでは短期関連の日銀のアクションや市場のアクションに関しまして当然ながら見ている細かさが違いますので、短期市場に判るようなオペであっても債券市場に必ずしも伝わる訳では無いので、こういう打ち方が「見せ方」として必要だったという話ですな、うんうん。
そういや日銀が2003年にシグナルオペをやった時も最初に「おー」とか言ったのは短期市場のうち営業局時代の積み上積み下調節による毎日の対話(のようなもの)時代の現場を知っている人たちで、某ベンダーで丁寧な解説があって急に気が付きましたとかいう懐かしい事案がありますように、まー日頃から細かいシグナルオペをやっていたような大昔と違いますので、シグナルって見せ方もあからさまに実施するとか鉦や太鼓で宣伝するとか、色々と工夫が必要となるんでしょうねえとか思ったのでありました。
まあそれはそれと致しまして上記ベンダー報道の金融市場局コメントなのですが、「やや長めの金利の急激な上昇に対応するため」(先ほどのロイター記事より)とのことで、まーこれ以上細々と言い出す訳にも行かないでしょうからこんな表現になるのでしょうけれども、「やや長めの金利」とは何ぞやとか「急激な上昇」の「急激」が問題なのか「上昇」が問題なのかという辺りとかは煙巻きモードになっている訳で、この辺に関しては今日以降のオペがどうなるかというので推測するしかありませんなあという所です。
本当は日銀のシグナルオペなんぞなくても市場が日銀の政策に対応して「市場がこういう動きをすることによって金融政策の効果が実体経済に波及して欲しいですなあ」という動きをしてくれれば良いのですが、シグナルオペをしたということは「意志を示した」ということになりますので、今日以降のオペ動向も注目される訳で、ちょっと相場が戻った程度でシグナルを止められると「ああ日銀は単にスピードに文句言っただけですね実は金利上昇容認なんですかそうですか」という解釈をされるリスクがあります(リスクがあります、というのは地合いによってはそういう解釈をしない可能性もあるので書いているこのアタクシも決め打ちが出来ないという事で、この手の市場センチメントというのは実にムツカシヤなのですよねえという話)ので、まあとりあえず1年オペの応札が満額以上に入っているうちは継続してた方が良さそうな気もしますが、あくまでも気のせいですので市場動向をせっせとヒアリングしておられる金融市場局の情勢分析次第ではございますな。
いずれにせよ、とりあえず水準そのものなのかスピードなのか、それともその合わせ技なのかはさっぱりワカランチ会長ではありますし、やや長めの金利とは何ぞやというのもありますけれども、まー1年の金利が馬鹿上がりしている訳では全くないという事ですし、「短期市場の」とは一言も言ってない(と思われる)のですから市場動向考えたら普通に中長期国債市場(か中期なのか知らんが)をイメージしているのでしょうから、「こっからホイホイ金利上昇するんだったら国債買入砲を当初予定以上に打っちゃいますよウヒョヒョヒョヒョ」とゆーのだけは判明した、とゆー解釈で宜しいかと思います。
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2013/05/15
お題「また相場が売られてしまったので相場に煽られネタが飛んで雑談大会になりますたorz」
債券市場のお告げがこんな所にあったとは不覚(違)
http://www.jiji.com/jc/c?g=ent2_ent2&k=g130259
きゃりーが「マーライオン」のモノマネ(2013/05/11)
#ちなみにこのシリーズは6月2日まで続くそうですな。
そういや米国金利上昇の後付理屈に「QE早期縮小観測」らしいのですが・・・・・・・
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MMSZT36VDKI701.html
米国債:10年債利回りが上昇−量的緩和の縮小検討の観測で
更新日時: 2013/05/15 05:07 JST
プロッサーのオッサンってタカ派が一枚看板の言ってみればタカ派芸人(失礼)でしかもFOMCでの投票権今年は無いのですけれども、このオサーンの発言で反応したとか絶対ただの後付理屈だろと思いますけどねえ。
#しかしその一方でQE縮小思惑関係なく株がワッショイというのも味わいがありますな
○5年が0.40%だと???
・公共放送もネタにするとな
公共放送ニュースのネタになっていたのか。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130514/k10014563811000.html
長期金利さらに上昇 国債売る動き続く
5月14日 16時15分
『長期金利を巡っては、投資家が株式などに資金を振り向けるため、国債を売る動きを強めていましたが、14日の市場について関係者は、「国債が売られて価格が下落してきたことで、損失を一定の範囲内に抑えようという売り注文が銀行などから多く出され、長期金利の上昇につながったようだ」と話しています。』(上記URLより)
>投資家が株式などに資金を振り向けるため、国債を売る動きを強めていましたが
・・・・・・・・・・まあ話として分かりやすいからこういう報道になるのってシャーナイナイな面はあるのですが、直近で債券利回りが連日上昇している間に株式は何ぼ動いておりますねんという話でございますが、大体からしてそんなグレートローテーション(笑)みたいな動きって直接起きませんがなとゆー所ではございますが、でもまあこの公共放送ニュースの場合最後に「国債が売られて価格が下落してきたことで、損失を一定の範囲内に抑えようという売り注文が銀行などから多く出され、長期金利の上昇につながったようだ」ってコメントがあるだけ出来が良いですな、うんうん。
昨日の引けを備忘で。
2年328回:0.135%
5年110回:0.395%
10年328回:0.855%
20年144回:1.660%
30年38回:1.780%
40年5回:1.660%
何がオッペケペーって5年が昨日は0.40%とかやりやがった訳ですが、先物1円安の時に0.40%だったのに引けで先物戻っても0.395%の引けという所で、延々と0.1%台で推移していた5年金利がニバイニバーイどころか3倍に上昇しているとかえーっとですねという所ではございますが。
昨日は30年国債の入札があって、入札自体はごくごく普通の結果、というかこの地合いで前場の引けの板辺りの平均落札とか堅調じゃねえのとゆーところで、落札結果出た後は先物様値持ちしていたはずなのですが、その後から何故か急にスココーンと下がってしまい、昨日は結局サーキットブレーカー発動しなかったのですが先物3営業日連続で1円下落する場面が発生するとはきゃりーぱみゅぱみゅ効果恐るべし(違)。
・一応シグナルオペもあったんですけどにゃあ
昨日のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130514.htm
社債等買入 1,500 2013年5月20日
国庫短期証券買入 15,000 2013年5月16日
米ドル資金供給(固定金利方式) 2013年5月16日 2013年5月23日 0.620
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年5月16日 2013年6月18日
ということで昨日は10時10分のオペタイムに短国買入1.5兆円の打ち込みがあったのですけれども、先週金曜に2兆円の短国買入が実施されまして入札がその後まだ行われていないというタイミングですので、このオペ自体は別に打たなくてもよさそうなタイミング、と申しますか、短国に関して言えば1年辺りのTB(および利付も含めて)についてはやたらとニーズがあって明らかに3か月と比較してインバートしている状態で全く問題が無く、3か月TBは1年以内の中では一番需給が重そうではあるのですが、別にそれで相場がコケるとかいう話でも無いので、入札のレベルをあまり強くしない方が業者も投資家もハッピーだとゆー所でして、どうせ買入するなら入札前にやるよりも入札後にやってくれた方がやりやすいんですけどねえと思う次第。
つーことで、まあ昨日の短国買入自体は短期市場的には意外感があった筈で、これはシグナルオペみたいなもんだったと思う(というのは別にシグナルオペだと一々宣伝する訳では無いのでこっちが勝手に想像するだけなのだが)のですが、まあ短期ゾーンについては確り(とは言っても昨日とか2年の引けがちと甘くなっているので少々アレな気もしますが)でしてもっと後ろの方の話になっているからなのか、単にスルーされているからなのか知らんけど、結果的にはシグナル不発となっていて、今日明日の入札に向けてTBの気配だけ堅調にしただけとなっておりましたのは残念無念。
・まあ世の中そんなもんでしょうなあという所ですが
まあ債券相場の扱いなんぞそんなもんですからねえとは思うのですが。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130514/k10014556101000.html
長期金利の上昇は「当然の流れ」
5月14日 11時8分
『麻生副総理兼財務大臣は、このところの長期金利の上昇について、国債を売って株式に買い換える人が増えていることが主な理由だとしたうえで、「株価の上昇傾向が強ければ当然の流れだ」と述べ、投資の環境を考慮すれば自然な動きではないかという認識を示しました。』(上記URLより)
えーっとだからそういう動きじゃないんですけれどもという所ですが、株価が上昇して為替が円安傾向になりますと大体当局の皆様におかれましては調子に乗ってこういう話をするのが仕様でございまして、そういえば2003年の夏も竹中なにがしとかいう人(だけじゃなかったけど一番目立った罠)が金利が上昇するのは普通みたいな発言を債券市場がキモい時に行って相場があばばばばばーになったりしたことがありましたなあとか思うとまあ所詮債券市場なんてそんな扱いの日陰者ですからええどうもすいませんねえとブツブツと悪態をつくので債券の人間は暗いとか景気が悪いとか言われるんですねわかります(><;
『また、甘利経済再生担当大臣は、「金利が上昇すれば国債の利払いに跳ね返り、財政再建への影響が当然ある。政府・日銀が市場としっかり対話するなど、金利の変動が小さくなるよう引き続き努力したい」と述べ、金利が大きく変動するような状況は、国の財政再建の観点から好ましくないという認識を示しました。』(上記URLより)
まあ別にあまりややこしい事言わんでも良くて、甘利さんのこの程度の発言をしておけば良いのですけれども、大体こう株が上昇して政策当局の皆様が株高ヒャッハーとなると債券市場の事など知ったことか株が上がっているんだから細けぇこたあ良いんだよという発言をおっぱじめるのは何時まで経ってもカワランチ会長で誠に遺憾なのですが、来週の決定会合後の会見で黒田さんが要らんことを言わないようにお願いしますって昨日も書いたか(−−:)。
ちなみにこんなのもあったぞなもし。
http://jp.reuters.com/article/marketsNews/idJPTK067636120130514
UPDATE1: 株価上昇で債券から株式に資金がシフトしている=長期金利上昇で菅官房長官
2013年 05月 14日 16:38 JST
『[東京 14日 ロイター] 菅義偉官房長官は14日午後の会見で、債券市場で長期金利件が上昇していることについて、株価上昇で債券から株式に資金がシフトしているとの認識を示した。また、市場の動きに逐一コメントすることは控えたいと語った。』(上記URLより)
まあね、これって麻生さんとか菅さんとかの問題ではなくて、スタッフの皆さんちゃんとブリーフィングしてよという所なのですけれども、実際問題として別にこの3日で急にアセットアロケーションが変わったとかいう話じゃないので、こういうヘッドラインを打たれるような話をされちゃうと元々ど〜せ債券市場なんてどうでも良いと思ってるでしょうから仕方ないですねえとか僻む債券市場の皆様が更に僻んでしまいますので(-_-メ、市場の中の人たちが見て脱力してしまう「市場の状況認識」を下手に言わないで、先ほどのような甘利さん発言みたいな感じで済ませておいた方が吉なんですけどねえ。
○さて来週はMPMですのう
来週は金融政策決定会合な訳ですが、昨日あたりから「決定会合で何か対策だせやゴルァ!」というような趣旨の紙とかコメントとかが散見されるようになっておりますが、昨日の下げを受けまして今日辺りは更にこの手の債券コメントが出るんでしょうなあということでまあ雑談なんですけど(^^)。
・デュレーション7年が拙かったのか長期金利下げをアピールしたのが拙かったのか
まあこうやって中期の金利があばばばばーとなってしまいますと後付の話にはなるのですが、中短期の国債をガシガシ購入して中期までの金利をガッチリ抑え込んでイールドカーブの手前を強烈にアンカーさせるという麿方式の方が金利全体の安定化には効いていたんですねえというのが判ったのでして、何か「長期金利を下げるためにはもっと長い国債を買え」とか「短期の国債買うよりも長期の国債を買うのが効果がある」とか言ってた話は何だったんでしょうなあというお話になるのですが、まあいまさらそう言ってもシャーナイナイ。
ただまあ論点として考えますと、買入国債のデュレーションを7年近辺にするという事にして中短期ゾーンの需給を悪化させてしまったのがアレだったのか、それともイールドカーブ全体を押し下げるというのをアピールしまくったのがアレだったのかというのは微妙な所でして、円安になって株式市場が上昇しているんだから目的は達成されてるんじゃヴォケと言われますとそれはそれで仰せの通りなので困ったもんですな(^^)。
今回の異次元緩和のロジックって本来は「長期国債大量購入でイールドカーブに影響を与える」→「金利が下がるのでポートフォリオリバランスで資産価格に好影響」→「インフレ期待が上昇」となってまあそうなったらフィッシャー効果で金利も上がるかもしれませんけれどもそれはそれ、という話だったはずなのですが、そのイールドカーブの影響の方をすっ飛ばして金利が上昇しちゃっているのが誠に遺憾というか何というかなのですけれども、そらまあ株価と為替に効いてるから良いんだよと言われてしまえばはあそうですかという事なのですが、お前さん「イールドカーブ全体に効果」って散々連呼していたのはナンダッタンダとゆー話になった場合にはやはり市場(ただし債券)とのコミュニケーションがボロボロになっていますよねという話。
まあこれ株高円安がキープされているから良いようなもんで、金利上昇で株価に影響とか為替に影響とかそういう話になった場合(そういやちょっと前に日米20年国債金利差がとかモーサテで言ってた為替の専門家さんがいましが何で足元で円高にならないんでちゅかねえ)いやもうねえという事になるんですけれどもその時はオラシラネ。
・まあ買入の前倒し実施をせっせと行うという辺りですかね
そもそも異次元緩和実施ということで「戦力の逐次投入はしない」「2%目標達成のためにやれることは全て投入しました」という話を4月の4日にしたばっかりでありますので、ここで債券市場お助け措置をあらたな政策枠組みとして投入するとか言いますと「えーっともしもし先月の話は何だったんですか」とか「つまり4月の政策は検討不足のまま投入したんですね失敗ですね」とかいう事になりましてそれこそ進退問題とは言いませんが、まあ先月切った大見得というか大風呂敷が早速綻びですかそうですかという大変に残念な話になりますので、普通に考えると「4月に決定した政策の枠内でどう工夫するか」ってのを(仮に何かお助けをするのであれば、ですけれども)行うというのが自然という事になります。
まあ本当に中期の金利をアンカーさせたいのであれば、時間軸の強化を実施するのが正解(2003年の債券ゲロゲロ相場を止めたのは時間軸のコミットメント明文化(明文化したのは相場が落ち着いた後で、その前に俊ちゃんによる強力なコメントが出た、というのが時系列的には正しいです、念のため)なのですよね)ではあるのですが、何せ今回の政策枠組みでは「物価目標達成2%を2年で達成」を一枚看板にしておりまして、今いきなり「いやーやっぱり2年は無茶だから5年くらいの長い目で見てねテペヘロ」とか「経済が良くなれば1%だっていいじゃないにんげんだもの」とか言い出す訳にも参らず(将来の時点になった場合はまた話は別だけど先月の今月でそれは有り得ない、という意味です念の為)、時間軸を強化しようが無いのが残念な所。
となりますと、まあ「2年で実施する」と言ってる国債等の買入についてペースを前倒しして実行するのもアリエールですよという話(と同時またはその前から実際にバシバシと購入しないといけませんが)くらいしかすることが無い訳でして、それもスケジュール事前公表とかしちゃうと買入が無制限フルアロットメントで実施とか言うのであれば別ですが(それは今の買入方式だったら有り得ん)、そうじゃない限り地合いが悪い時にはそこに皆で売りをぶつけに行くだけで、しかもその時に高く売れるのであるから他の時には流動性が落ちるだけ、という残念なパターンになりますので、まあ事前公表とかしない方が良いのじゃないのかねと思うのですが、ここは見解が分かれそうな所なので見解保留。
出来得れば中短期金利をアンカーさせる為に「買入国債の平均年限2倍」というのを引っ込めて頂ける方が良くて、少なくとも相場が落ち着くまではもうちょっと中短期を厚く買った方が良いようには思えるのですけれども、ニバイニバーイの看板の手前難しいですかねえ。問題が中期ゾーンに波及しているので、まあとりあえず中期ゾーンの火消しをどう実施するかという話にはなるのですが、つーかたぶん中期を火消しできれば直近では超長期とか下げ渋りだしているので落ち着くんじゃないのとは思いますけど。
他にはあまり思い浮かばないのですが、まあ今日辺りは何とかストの皆さんから色々なコメントが出てくるのではないかと期待しておりますが、よーするに中短期ゾーン、つーか中期ゾーンの金利上昇を止めて落ち着かせれば後は買入効果が効いてくる「筈」なので、その辺に的を絞った作戦を展開していただければと。
#あと「市場との対話」的にはとりあえず偉い人が債券市場が脱力するコメントを避けて頂ければ・・・・・・・
ということでただの雑感会になってしまいましたすいませんすいません何かネタがあった筈なのですが相場のプライスアクションですっかり頭からネタが飛んでしまいましたですよorzorzorz
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2013/05/14
○2日で先物2円下げとな!!
・金曜はまあ判るが月曜も先物1円下落とな
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MMPI5V6TTDS201.html
債券は大幅下落、サーキットブレーカー発動−円安・株高や入札警戒で
更新日時: 2013/05/13 15:42 JST
・・・・・・・・まあ金曜はドル円が暫くずーっと逝きそうで逝かなかった100円を抜けてついでに101円とかあっさり逝ってしまいましたから1円下がるのもまあシャーナイナイなのかも知らんが昨日も1円下げとなという所で。
昨日は大体想定通りの国債買入が実施されまして、落札結果の方は前場引けの実勢から5糸から1毛以内の程度のちょっと弱めという感じだったのですが、別にまあそこまで馬鹿売られという筈では無いのですが後場寄りから上記URL先にありますように一段安とかもう何だかねえという展開で、13時37分とかに100銭安の売り気配(その前に1回付いたけれども戻った)となってサーキットブレーカーになるわ10年0.80%になるわとゆーことで。
まー地合いが地合いだからとしか申し上げようが無いのですけれども、日銀ちゃんの国債買入に向けて売りをぶつけてその時だけはロットが捌けるのですが、それ以外の時間に現物債の流動性が落ちてロットが捌けませんぞなという誠に遺憾な流れになっておりまして、まあ皮肉な話ですが日銀の買いがてきとうに入るからそこに皆さんが行列を作るので中々ポジション整理が進まないというのもあるんですかねえよく判らんけど。普通だったらもっと早くに投げる人が投げるので整理が進むと思うのですけどねえ。
ということで昨日の日本相互証券さんの引け。
2年328回:0.120%
5年110回:0.330%
10年328回:0.775%
20年144回:1.625%
30年38回:1.760%
40年5回:1.785%
さてさて黒田総裁がノミネート、という話が出たのが2月の最後の週末だったのですが、その直前になります2月22日の引けでも見てみましょう。
2年325回:0.040%
5年108回:0.130%
10年327回:0.725%
20年142回:1.720%
30年37回:1.915%
40年5回:2.065%
・・・・・・・・・・・・orz
まあ何ですな、2年の金利とかは付利金利が間違って下がったらどうしましょというヘッジ仮需部分があったので金利が上昇するのはシャーナイナイな部分があってここは仕方ないのですけれども、えーっと5年が0.3%台って良く考えたら今年の年始(なので2%物価目標の前である)とかで5年が0.2%に乗った時にこれはまた金利上昇しましたねとか言ってたのは何だったんでしょという水準でありますな。まあ超長期の金利に関してはフラットニングした分金利水準が2月22日水準から上昇しておりますのが辛うじて格好が付いておりますが、10年までの金利が黒田総裁ノミネート前から比較して金利上昇ですかそうですかという所で。
いやまあドル円が8円くらい円安に振れてて平均株価は3000円位上昇しているんで金融緩和の効果が出ているんです(キリッ)とか言われてしまうとはあそうですかとしか申し上げようが無いのですけれどもね。
#あ、そうそうモーサテの日経朝刊ご紹介コーナーで長期金利上昇ネタについて「水準的には問題ありません自然な姿です」とアナウンサー氏だけではなくご登場の何とかストさんが発言しているのを見て(#^ω^)ピキピキっとなった債券市場関係者の方はいらっしゃいますか〜〜っと
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2013/05/13
○円安で10年0.70%とな!という備忘メモ(備忘メモにもなっていない説もあるが)
金曜日の債券市場ですが、まあ円安に振れておまけに101円台まで進みやがりまして、一段安になってサーキットブレーカーがまた登場の巻とかになっておりましたのはご覧の通り。まあ今回の下げでは押し目買いもありまして、サーキットブレーカーで止まった後上で寄ったりしてたのはまあこの前のゲロゲロ相場とは違う所という感じですかねえ、よー知らんけど。
まあ2年とかがゲロゲロにはなっておりませんのでそこまでの悲壮感はないのですし、押し目買いがワサワサということですが、10年と先物が親の敵のように売られて進行という状況のようです。先物は102銭安の143.70で終了してBBさんの引けベースでは10年が0.695%で10.5毛甘なのですが、場中は0.70%とかもう何もかも皆懐かしいレベルをマークしていて何ですねんそれという風情でありましたことよ。
債券先物の売買高が54523億円とか水曜木曜が2兆割れ(目標は1.4兆円台)とかやっていたのが嘘のような先物大活況で、まあそれだけ現物の売買もあったんでしょうかねえよー知らんが。
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2013/05/10
○ということで市場雑談メモ
・ドル円100円とな
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MMJM7E6S973201.html
NY外為:円、対ドルで100円台に下落−09年4月以来の円安
更新日時: 2013/05/10 05:00 JST
『5月9日(ブルームバーグ):9日のニューヨーク外国為替市場では円が対ドルで下落。4年ぶりに1ドル=100円台に下げた。日本銀行のデフレ脱却に向けた対策が円安の背景にある。』(上記URLより)
なにゆえこのタイミングで急にドル円100円となという感じでして、どうもこの辺の記事とか見ても理由がワカランチ会長という感じですわな。デフレ脱却に向けた対策ガーとか今に始まった話では無いですし、それよりも今月に入ってECBから始まって欧州非ユーロ圏とか豪州とかインドとか韓国とかが利下げして日本以外の金融緩和合戦状態になってこれはどう見ても金融緩和スピルオーバーです本当にありがとうございましたという風情ですし、イニシャルクレーム強いとか言ったって米債が馬鹿売られしている訳でも無いですし、何なんでしょうねえ。
でまあこのタイミングで何で急に動くのよというと後は日柄的なものしか思い浮かばないのですけれどもはてさてどうなんでしょうかねえ、、、、、、、、、、、、、、
・6Mと3Mの短国入札はまあそこそこではあるが
昨日の3M
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20130509.htm
(3)募入最低価格 99円97銭7厘5毛 (募入最高利回り)(0.0902%)
(4)募入最低価格における案分比率 55.1872%
(5)募入平均価格 99円97銭7厘7毛 (募入平均利回り)(0.0894%)
一昨日の6M
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20130508.htm
(3)募入最低価格 99円95銭5厘 (募入最高利回り)(0.0888%)
(4)募入最低価格における案分比率 20.5732%
(5)募入平均価格 99円95銭6厘 (募入平均利回り)(0.0868%)
ということで、6Mと3Mを単純比較するのも何ですが、一昨日の6Mよりも3Mの金利が上昇という結果になっておりまして、じゃあ何でですねんと考えますと先週木曜日(つまり先週末)に短国買入が1.5兆円行われたのですが、この時に応札が5.6兆円と割とあったのですけれども、その後短国買入が実施されない中で入札が2本(いやまあ償還もあるのですけれども)実施という事で需給が重くなってきているので入札レベルがやや金利上昇しましたねとかそういう話。
でもってどうせ今日は短国買入があると思いますのでその分だけ需給が改善するでしょうねという話になるのですけれども、何だかまあ日銀の買入一発で需給がころころ変わるとか誠に遺憾な市場ですなあという所で。
あとまあどうでも良いのですが、日銀の短国買入額が拡大して保有残高のシェアが拡大すると短国の発行時点で実質的に市場消化額的に瞬間的に増額ロール状態になるんですなあとか思ったりした次第。長期国債だとあまり気にならない(発行と償還が足ずれしているので)のですが、短国の場合は2か月物以外に関しては基本的に償還日に新発が発行されるというロール形式での発行になっているので、日銀が途中でホイホイ購入してしまうと、その購入分に対応する償還は短期金融市場の資金需給的に言うと財政払い超要因を減らすことになる(国債持ってるのが市中じゃなくて日銀だから)ので、そのぶんだけ発行の瞬間は実質的に市中の消化に負担を与えているという事になります罠。
もちろんその分は日銀がどうせ購入するので最終的に消化されるのですけれども、瞬間的には日銀の買入が却って入札時の瞬間的な需給を悪化させる可能性もあるとか考えたら皮肉なもんですなあとか思いましたが、まあそれが新発国債の引き受けを行わない事による市場でのチェックが入るという意味でもあったりするのかなあとかふと思ったのでメモ。
・ウゴカンチ会長というか何というか
何か最近の債券市場様って長期国債買入があるか無いかでまず動きがあって、長期国債買入が無いと何となくズルズルと弱い日は弱くそうじゃない日は凪。んでもって長期国債買入の有った時は結果が市場予想よりも強いか弱いかで動きがあって、どっちもないと助けて先生!相場ちゃんが息をしていないの!!(AA略)状態になるという誠に遺憾な相場が展開されているような気がするのですが気のせいでしょうか。
つーかですな、流動性が無いからオファービットが開いて、オファービットが開くから投資家が動くと売買コスト掛かるし、業者の方も流動性供給したがらないしで更に流動性がアレという展開になるのですが、普通こういう時はどこかでその連鎖が止まるものなのですけれども、何せ日銀様がダイソンの掃除機の如くバキューム買入を実施しますので、投資家にしても業者にしても世の中で一番良いビットを出してくれるのがバキューム掃除機様であらされますので売りたい時にはバキューム様の所に逝けばヨロシという状況ですと何時まで経っても市場の流動性が戻らんですわなあという所で。
んでもって買う方はと言いますとこれは入札でという事になりますと何のことないまあこの異次元緩和打ち込まれた時に言われていましたけれども、財務省から買って日銀に売るというのがお仕事化していくということですかねえどうなんでしょ、という愚痴でした。
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2013/05/01
○国債買入の中短期ゾーンを分割とな
まあメモ程度の話ですが。
昨日のオファーのうち国債買入系のオペ(全部引用すると大杉なので)
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130430.htm
国庫短期証券買入 10,000 2013年5月2日
国債買入(残存期間1年超3年以下) 2,000 2013年5月2日
国債買入(残存期間3年超5年以下) 4,000 2013年5月2日
国債買入(変動利付債) 1,400 2013年5月2日
ということで、今回は中短期の国債買入に関して「1年〜3年」と「3年〜5年」を分割して買入のオファーを実施と相成りました。まあこれやっておかないと上げ相場の時には1年から2年、下げ相場の時には4年から5年ばかりが入って「平均残存7年近辺」を達成するのにコントロールが難しくなるというのもあって分けた、ということなのでしょうけれども、何か今回はオペのオファーがFAXで来たあと日銀ネットで来たりとか色々と大変だったようで、オペの手直しをドタバタとやっていて、マルナゲータの刑を食らっている金融市場局の皆様大変ですなとゆー所であります。
でまあ結果(買入系のみ)
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130430.htm
国庫短期証券買入 35,113 10,006 -0.003 -0.002 83.9
国債買入(残存期間1年超3年以下) 9,025 2,002 0.001 0.002 46.2
国債買入(残存期間3年超5年以下) 17,864 4,003 0.009 0.010 33.5
国債買入(変動利付債) 2,883 1,407 0.000 -0.094 78.0
前日比利回り較差で入札するのでこの数字だけ見ると出来上がりでどのゾーンでどの程度の利回りが入ったのかとかはワカランチ会長なのですが(そこまで細かい話は分からんですすいませんすいません)、とりあえず数字を見ると3年超5年以下の応札が多いなこれという印象ではございまして、どうも中期がさえませんなという所ですかそうですか。
というメモ書きでしたが、まあ市場は流動性が戻ったというより単に売買する人が減っているだけのような展開が相変わらずというのが誠に遺憾に存じますという話のようで砂。
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2013/04/26
○3M入札と2年入札がございましたが無難でおじゃる
3M入札結果
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20130425.htm
(3)募入最低価格 99円97銭8厘0毛 (募入最高利回り)(0.0892%)
(4)募入最低価格における案分比率 76.2236%
(5)募入平均価格 99円97銭8厘2毛 (募入平均利回り)(0.0884%)
3Mの場合新発は一応5.7兆円が出てくる(同額の償還はあるけど)ので地合いが普通以下の場合はセカンダリーよりも甘い水準で入札が切れるというのが仕様なのですが、今回の入札は普通に0.09%割れ水準になっておりまして、一時結構ヘロヘロになりつつも何とか0.10%割れという感じだった短国もすっかり0.09%割れ水準になって落ち着きまして何より。
つーかまあ元々資産買入で当座預金残高を積んでいかないといけませんのですが、先般出ておりました計算式だと成長基盤とか貸出支援とかの関連オペが増えるような絵になっておりまして、実際にそれって増えるのかねという点が???でして、その分穴が開きそうになった場合はどうせ短国の買入が増えるので、短国単体で考えた場合需給はそんなに悪化する訳でもない筈だったのですけどね。ただし、国債買入のシフトと付利下げヘッジのニーズが無くなった分で2年とかその近辺の国債の需給が悪化(というかそれ以前の需給がタイトになり過ぎ)しているので、まあ短期とそこらへんってやや性格は違うのですが全く影響がない訳でもないという所でしょうな。
2年入札結果は順当のようで
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/2013/resul007.htm
(3)募入最低価格 99円94銭5厘 (募入最高利回り)(0.127%)
(4)募入最低価格における案分比率 45.9512%
(5)募入平均価格 99円94銭8厘(募入平均利回り) (0.126%)
まあこちらはこんなもんで特段の波乱も無かったようで、結果が特段市場に影響という事でもなかったみたいですというか、そもそも市場が落ち着いたというか今度は先物出来高がすっかり減っている所に見られますように、単に売買がすっかり細くなっているだけのような気もするのが誠に遺憾の極みではございますな。
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2013/04/25
モーサテによりますとついに為替市場で20年債利回りをネタにするようになったようですが、20年債利回りが低下すると投資家の海外シフトが起きるとかすいませんそんなに急に為替オープン投資がバンバン増える訳無いわヴォケと存じますけど、20年債利回り注目という文字を見てさすがに吹いたわ。
○決定会合プレビュー雑談および関連市場雑談
ということで市場雑談のようなメモを先に。
・短期は安定しましたが中期が案外ですの
昨日はまあ大方の予想通りに中短期+中長期の国債買入が実施ということで、これで残り1回の中短期+変動国債は30日のオファーでまあ確定でしょうな。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130424.htm
国債買入(残存期間1年超5年以下) 5,000 2013年4月26日
国債買入(残存期間5年超10年以下) 5,000 2013年4月26日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年4月26日 2013年5月31日
でまあオペ結果ですけれども。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130424.htm
国債買入(残存期間1年超5年以下) 28,788 5,008 0.003 0.006 27.4
国債買入(残存期間5年超10年以下) 19,150 5,000 -0.003 0.000 80.0
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(4月26日スタート分) 13,155 8,008 60.9
中短期の方が若干弱かったという結果だった訳ですが、来週も買入あるのは見えている中であるにも関わらず今回突っ込もうというのがあったんですねえというのが大方の評価になっていまして、短期ゾーンは安定しているものの何気に中短期の取り組み改善が遅れているという感じだったのが債券市場的にはふ〜んという結果だったようですな。
一方で短期の方ですけれども、先週の頭辺りでは短国のレートも0.10%に接近していましたし、何か知らんけど利付国債の短い所とかも重そうで0.10%超という水準で推移していましたが、その後日銀の短国買入攻撃に加えて短期ゾーンは買いもあったみたいで水準が訂正されて、先週木曜の3M入札が平均0.091まで金利低下したと思ったら今週になって火曜辺りからは0.09%がビットサイドっぽくなって昨日は0.09%は明確にビットという感じで、こちらはすっかり安定したでござるの巻。
いつもだとここが安定してくると中期もあっさり安定するという感じだったのですが、やはり異次元緩和ちゃんによって国債買入の中心ゾーンが短い所から後ろに動いたので需給って変わっちゃったのかね(1年以内の短期ゾーンに関しては資金が余りまくっている関係で金利はアガランチ会長なのですが)とか思う昨日のひとときでした(ついでにこの話の展開上関係ないのですが昨日はまた超長期が弱くて、毎日シマウマ相場状態で何やってるんですかと思うのですが)。
・ということで時間軸政策の方が「金利」には効きますねという雑談
まあ金利に効くというのと物価に効くというのは話の問題が違うので、だから時間軸政策にしろとゆー気はサラサラ無いのですが、長期国債買入を行って金利を低下させることによって政策効果ガーと言っているので、まあ金利が下がりやすい政策をするなら時間軸的な要素をツッコんだ方が良いですねと思われる次第。
ということで、今回の展望レポートと同時に時間軸に関する何かが出るんじゃネーノという話もあるようでして、昨日は展望レポートの数字がただの情報局プロパガンダ数値になるとゆー悪態を申し上げましたが、時間軸の方に関しての雑談を。
えーっとですね、時間軸に関してですけれども「2年で2%達成」というのを出しているので、これ時間軸って伸ばしようが無いのが残念な所ですし、大体からして2年で2%達成させる勢いでの緩和を実施するということは、ガイダンス文言で「2%達成するまで実施」とか言い出したらそれは緩和のやり過ぎになりますよねという話になりますし、その「2%達成は足元の数値じゃなくて中期的な見通しベースですよ」となりますと更に曖昧になってしまうので時間軸長期化効果が出ませんぞなもしという話。
米国で時間軸がワークしてるのって物価の方が安定している中で失業率目標のロンガーランの数値まで行く時間が相当長いという見通しになっているからワークするのですが、日本の場合そもそも物価を押し上げて早期に目標達成という見通しになっているので、時間軸をより長く効かせに行くと物価安定目標を上の方に乖離させますよと宣言するようなもんで物価安定目標というのと自己矛盾を起こすというのが残念な話。
まあ結局2%なんて無理くりの数字じゃなくて1%を当面目指してその後2%にしていきますので1%達成したからと言っても緩和政策は継続ですよってロジック展開に持っていった方が時間軸としては効くのですが、まあそれではレジームチェンジにならないので駄目ですと言われるとはあそうですかとしか申し上げようがないのですけどにゃ。
大体からして英国という不思議国家は別にして主要国全体として信用バブル処理とか人口動態の変化とかの中で潜在成長率低下してて物価に関してもディスインフレ傾向になっていて実はそっちの方が「ニューノーマル」なんじゃないですかとゆー中で、日本のCPIが趨勢的に2%とかになれるのかよという気もするんですけどね。
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2013/04/23
「日銀から2015年に2%の物価見通しが出れば強いコミットメントが確認されるので円安が進む」という不思議理論をモーサテのコメントの人(電話で話をしていたどこかの誰かさん)がゆうとったのだが、2%の早期達成が本当に見えてきたら時間軸が盛大に短期化して金利は上がって円高要因になると言う話をした方が自然だと思うのですが、まあとりあえず足元なんでも良いから円安ネタにこじつけたい、というのだけは把握しました。
○何となく市場備忘メモ
・短国金利は0.09%近辺とか
先週は短国買入打って1年オペ打ってと慌ただしく推移していた訳ですが、水曜辺りからGCレートもやや下がって木曜の3MTB入札がこれまでの0.10%カツカツ水準から0.09%台前半へ金利低下してほほーと思ったら金曜に追い打ちのように短国買入の打ち込みがあったという話は昨日もしましたが、週明けでも短国金利は0.09%近辺での推移となっているようで、とりあえず短期市場の抑え込みには成功している感じでございますな。
・落ち着いたと思ったら後場終盤からまた売りとな
んでもって昨日の市場ちゃんですけれども、国債買入は無かったのでこれでまあ普通に考えると水曜に1年〜5年と5年〜10年の買入を打ち込んで来週火曜に1年〜5年と変国の買入を打ち込むというスケジュールになるんでしょうなあというのは把握した。つーかこれ逆で実施したらインデックス系の投資家に対する嫌がらせ以外の何物でもないのですけど。
というのはともかくとして、まあ国債買入はスルーでしたがまあ8割がた予想通りでしたので特段の反応は無くて前場はキャッシュは平和に推移(スワップはスティープ)していたのですが、何か知らんがまたまた後場終盤位から超長期がヘロヘロになって前日の盛大なフラットも何でしたっけという感じでしたが昨日はスティープとか円安のせいだとは思うのですが連日何なんでしょうかねという所で、イールドカーブの手前は上記のように落ち着いたものの、まだ後ろが落ち着きませんですなあという所で砂。
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2013/04/22
○まずは金曜の訂正
金曜の国債買入に関する駄文ですけれども、今月の実施回数を「2回」と書いたのですが、良く良く考えると「中短期2回」「中長期2回」「超長期1回」「変動国債1回」ですので、3回で実施すると考えるのが妥当でして、そう考えますと今月は先週金曜日に実施して、あと2回実施というのが普通の考え方でしたすいませんすいません(過去ログ分は訂正線で訂正しました)。
んでもってMPM結果が出る日と流動性供給入札のある日が恐らく外されまして、約定と受渡しが月末跨ぎになるのを避けるのでしたら今日と水曜(か木曜)かなあと思います。今月の大型連休は中3日が営業日なので30日オファーの2日受渡の可能性もあるのですが、月末は債券インデックス関連の売買が入るので、その日に大規模な国債買入を入れるとか投資家的には大迷惑としか申し上げようがなく、民業圧迫にも程があるので月末にオファーするのは止めなはれとは思うのですけれどもね(中長期や超長期が入らないならそこまでの大迷惑では無いが)。
○その他オペ関連
・短国買入を緩まずオファーとな
金曜のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130419.htm
国庫短期証券買入 15,000 2013年4月23日
国債買入(残存期間5年超10年以下) 5,000 2013年4月23日
国債買入(残存期間10年超) 3,000 2013年4月23日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年4月23日 2013年5月28日
ということで国債買入が実施されたのですが、短国買入も1兆5000億円オファーされていまして、木曜の3か月TB入札が0.09%台前半まで強い結果になる中で更に追撃のように短国買入のオファーということで、こちらはもう落ち着いておりますがなという所ですが短国買入を入れる所が何気にチャーミング。
金曜のオペ結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130419.htm
国庫短期証券買入 55,934 15,006 -0.004 -0.003 52.0
国債買入(残存期間5年超10年以下) 19,169 5,003 -0.018 -0.013 47.5
国債買入(残存期間10年超) 7,100 3,001 -0.055 -0.047 28.1
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(4月23日スタート分) 9,780 8,005 81.9
まあ一応オペ結果を置いておく訳ですが、短国買入応札5.6兆円ですからまあオペオファーはしておいて良かったという事ですかね。いずれにせよ先週からの1年オペ打ち込みに加えて短国買入を緩まず入れてきていまして、とりあえず短期の金利はアガランチ会長であるというのが明確になっていますなあという所でありまふ。
・まあフラットするのは判るのですが
金曜の日本相互証券さんの引値
2年:0.125%(-0.5)
5年:0.220%(-1.5)
10年:0.580%(-0.5)
20年:1.430%(-6.5)
30年:1.545%(-6.0)
40年:1.555%(-5.0)
国債買入のスケジュール変更がアナウンスされたのを好感したということになっておりまして、まあ木曜のアナウンス以降超長期が益々堅調になっていて金曜は朝っぱらから超長期が吹っ飛んでおりましたので、まあそういうことだと思うのですけれども、確かに5月以降超長期の買入額がもしかしたら増えそうですよねとゆーのは判るのですけれども、増えるったって1000とか2000とかの話の筈なんですが、何故か10年20年が盛大に6毛もフラットするとかワロスとしか申し上げようがないのですが一応メモだけ置いておきます。実際は何がこういう動きを引き起こしたのでしょうか誰か教えてジェネラル。
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2013/04/19
公共放送ニュースになっていて正直ビックラこいたわ。
http://www3.nhk.or.jp/news/html/20130419/t10014026443000.html
日銀の国債買い入れ 入札回数増へ
4月19日 5時44分
『日銀は、新たな金融緩和策の下で大規模な国債の買い入れを始めていますが、買い入れの規模が大きすぎて、債券市場が混乱したことから、入札回数を増やして、1回当たりの買い入れ額を減らすことになりました。』(上記URLより)
ということですが、この記事後の方に誤植があるのですが、その誤植がそのままニュース画面に出ていたのでちょっと残念無念。
○市場雑談関連
・国債買入オペの運営を手直し
時間的には後になるのですが、昨日の夕方に上記公共放送ニュースでも話題になってしまいました国債買入オペの運営見直しが公表されまして、それで債券市場がホイホイ買われるというのも何だかなあという感じなのですが、まあそれは場中の超長期入札以降の流れという所なのでしょうけれども。
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/rel130418d.pdf
当面の長期国債買入れの運営について(2013年4月18日)
ということで結果は以下の通り(物が図表なのでレイアウトを改変しています、あと変国物国は変更ありませんのでゴテゴテを避ける為に引用割愛)
今月の残り分(2回実施)(4/21追記訂正:良く考えたら3回実施が妥当でした)
残存期間:1 年以下 今月分終了
残存期間:1 年超5 年以下 5,000〜6,000を2 回
残存期間:5 年超10 年以下 5,000〜6,000を2 回
残存期間:10 年超 3,000を1回
5月分(8回実施)
残存期間:1 年以下 1,100を2回
残存期間:1 年超5 年以下 6,000〜7,000を5回
残存期間:5 年超10 年以下 6,000〜7,000を5回
残存期間:10 年超 2,000〜3,000を4回
(注1) 原則として、2つの残存期間区分を同時にオファーします。
(注2) 買入対象銘柄の残存期間が重複する利付国債の入札日(流動性供給入札を含む)には、原則オファーしません。また、物価連動債および変動利付債の買入は月の後半に行います。
(注3)残存期間1年超5 年以下については、残存期間の区分を細分化して同時にオファーすることがあります。
ということで、元々のがどうなっていたかと言いますと・・・・・・・・
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/rel130404d.pdf
当面の長期国債買入れの運営について(2013年4月4日)
今月の残り2回分
残存期間:1 年以下 今月分終了
残存期間:1 年超5 年以下 10,000を1回(第5回)
残存期間:5 年超10 年以下 10,500を1回(第4回)
残存期間:10 年超 3,000を1回(第4回)
5月分(合計6回)
残存期間:1 年以下 1,100を2回
残存期間:1 年超5 年以下 10,000を3回
残存期間:5 年超10 年以下 11,000を2回と12,000を1回
残存期間:10 年超 2,000を1回と3,000を2回
・・・・・・・・ということで、今月分に関してはどさくさに紛れて(幅を見ているのですが)中短期と中長期の買入額が増える可能性があり、5月分に関してはこれはもうあからさまなのですが従来総額8000億円の買入を予定していたのがこれまた幅を見ているのですけれども8000億から1兆2000億円の間で買入が行われるということでしらっと超長期買入増額の可能性の刑ワロタという所でございまして、20年国債入札やった日の引け後に「超長期の買入額が来月は増えますお」とか売り方虐殺ショーにも程があるというものです(−−)。
でまあこれまた幅があるのですが、その分どこが減っているかというと中長期(5年超10年以下)の部分が減る可能性があって、トータルの7.5兆円程度というのは同じという数字になっておりますが、もともと新発の供給される額対比で何ぼなんでも中長期ゾーン多くねえかという話だったので気持ち修正したというのもあるでしょうな。
更に中短期の部分について(注3)にあるように「オファーする場合には細分化も」という話をしているのは、恐らく普通にやっていると中短期の所で2年近辺ばかりが入ってしまう可能性が高く、そうなった場合に買入国債の残存期間長期化というディレクティブに対して運営が苦しくなるからという事ではないかと思料されます。
んでもって回数が増えて1回の買入額は減ったのですが、中短期、中長期ともに相変わらず6000とか7000とかってのはまだ多い気がするんですけど、まあ物理的にこれ以上回数増やすのしんどいとゆーことなのですかね。特に中長期に関しては1回の買入はアッパー5000だと思ったのですけれども。
つーことで、トータルの買入額は同じですが、(1)超長期の買入が増える可能性がある(2)中短期の買入で2年ばかりが入らないようになる可能性がある、という2点からすると、従来の施策よりも日銀の買入年限がやや後ろに倒れるという風に単純に読むと思えますので、一応地味に市場フェーバー(売り方アンフェーバー)という事ですがそこまで買われるものなのかというイブニングの反応についてはオラシラネ。
あと、国債入札の日にも買入を打ち込む可能性がある(ただし入札と同じ年限は被らせない)というのはそうしないと日程組むのが死ねるという事でしょうけれども、回数が月8回で入札日も有りという設定だと微妙に読みにくいちゃあ読みにくいですし、中長期国債の買入に関しては依然として1回のポーションが大きいように見えますので、もうちょっと回数増やした方が良かったかもしれませんねとか思いますが、これに関しては走りながら考えるしかないので、今後もMPMと企画からマルナゲータの刑を食らった金融市場局の工夫は続くのでしょうな。
・一応入札メモというか何というか
3か月TB入札はここもとまでの0.10%直前という水準から低下して0.09%台前半での決着。
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20130418.htm
(3)募入最低価格 99円97銭6厘5毛 (募入最高利回り)(0.0942%)
(4)募入最低価格における案分比率 6.3662%
(5)募入平均価格 99円97銭7厘1毛 (募入平均利回り)(0.0918%)
連日の1年オペ攻撃(は火曜までで一旦終わりましたが)によって当座預金残高は増えるわGCの買いは増えるわで金余りじゃわという状況になりやがりましたのでそらまあ金利も下がりますぞなという事ですが、その一方で「当面は」資産買入拡大を実施するためにはどう見ても超過準備付利金利水準を下げる訳にも行かない(相変わらずこの点について付利金利は利権みたいな阿呆言説が時々聞かれるのですが、まあさすがに最近まともな本職でそういう事を言う人は居なくなってきましたかね)ですし、これからアホのように買入を拡大するというのを勘案すると付利って動かないでしょ、と思った場合の3MTBの居場所ってどんなもんなんでしょうかね。
でまあ「当面は」と申し上げましたのは、買入拡大しても物価がアガランチ会長ですよという話になった場合に、じゃあやっぱり買入拡大よりも付利下げですなとかまた言い出す可能性が無い訳では無いので別に未来永劫付利下げの思惑が浮上しないというもんでも無いという事は恐らく短期関連の皆様の意識には必ず存在しているものと思われますので「当面は」と書いた次第でございます(−−;少なくとも向こう半年くらいは関係ないと思いますけどね。
20年入札
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/2013/resul005.htm
(3)募入最低価格 99円45銭 (募入最高利回り)(1.536%)
(4)募入最低価格における案分比率 97.2413%
(5)募入平均価格 99円66銭 (募入平均利回り)(1.522%)
前場引けの新発発行前取引の板が1.510/1.515で終了していまして、そこから見ると落札結果的には流れたような感じではあるのですが、まあ元々流れるでしょうという予想になっていたので「予想通り流れましたなあっはっは」という所で、アベレージが若干甘かったかも知れんが、まあ問題はこれが売れるかどうかという話ですよねという所。
んでもってまあ投資家の買いが来るのか来ないのかがワカランチ会長だったのですが、結局のところそこそこ買いも来ましたね良かったですねコストも良い所で落札できて良かったですねとゆーよーな感じで債券市場は堅調推移となったようで何よりという所でございましょうか。
後は今日あるかどうか知らん(あと2回だから今日やりそうなもんだが来週2回でも違和感ない)(4/21追記訂正:良く考えたら3回実施が妥当でしたので金曜と来週2回ですな)ですけれども、国債買入が変に滑らなければ異次元緩和の異次元債券市場シリーズも一旦落ち着いて、今度は日銀買入で玉無し芳一相場というそれはそれで逆の方向性で困った相場になるんでしょうねアヒャヒャヒャヒャという所ですが、その前に売り方殲滅ショーがあるんですかねよー知らんけど。
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2013/04/18
○オペとかその辺関連メモ
・1年オペ見送りましたが特にこけなかったようで
昨日のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130417.htm
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年4月19日 2013年5月24日
ということで午前に1年オペが無くてついでに午後の固定金利も昔の基金オペロール分になる1カ月物だけとなりまして1年オペもう終了かよ残念無念とか思ったのですが、そもそも火曜の1年オペの応札減ってたし、まあ昨日は東京レポレートのT/Nが下がっておりましたようにGCレートが下がっておりましたし、1年TB入札も0.10%割れレベルで結構不明札もあって短期の金利が0.10%割れ水準でアンカーされていましたし、大体からして連日の1年オペで日銀当座預金残高が積み上がっていたとか、まあ市場が沈静化していたからオペ実施無くてもとりあえず落ち着いておりましたという所で、債券市場ちゃんにも特段の悪影響は無かったようで何より。
まあ昨日応札がゼロになるまでやったらどうよ的な事を申し上げたあたくしとしては落ち着いたからと言って直ぐに止めちゃうのってあまり推奨しない(結果的に問題ないだろうと資金需給動向を見て判断したのでしょうが、シグナルオペみたいにして実施したものなので、需給動向以外の面も考えるというか、市場がナーバスになっている時なので無駄でもどうせタダなら打っておくというのも大事だと思うのですよね)のですが、まあ中短期金利がとりあえず安定したという話なんですかね。正直言って5年が0.2%台にいるうちはあんまり安定した感はしないのですが。
・当座預金残高がオールモースト70兆円ですよ木久扇師匠!
昨日の日銀当座預金残高実績速報
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/jx130417.htm
日銀当座預金増減要因と金融調節 (4月17日<水>分)
>当座預金残高 697,200
>当座預金残高 697,200
>当座預金残高 697,200
・・・・・・・・・・・・・木久扇師匠の精緻な理論によりますと『インフレ率を2%にするためには、日銀当座預金を昨年末の約40兆円の倍、70〜80兆円にすべきだ。』との事でございましたので、早くも69兆円ですよいやあこれでインフレ率2%達成ですね良かったですねところでどういうメカニズムで物価に波及するんでちゅかあたくし頭が悪くてさっぱり分かりませんぞなウェーハッハッハという所でございますが、そんなことより昨年の4月辺りに震災要因による予備的資金需要分が剥落して日銀当座預金残高が減ったのを捕まえて「引締めで円高になったケシカラン」とか言ってた何とかストの皆様におかれましてはこの日銀当座預金残高の直近の拡大と為替市場の関連につきましてのコメントをぜひ頂戴したいものだと思うのでありますた。
・懇談会は普通の話だったんですかねえ
昨日の引け後に市場参加者との懇談会の第2弾が実施された訳ですが。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MLEA2V6KLVS501.html
日銀幹部:長国オペ1回当たり金額減らし頻度増やすこと検討
更新日時: 2013/04/17 19:41 JST
『4月17日(ブルームバーグ):日本銀行は市場参加者との意見交換会で大勢を占めた意見を踏まえ、長期国債買い入れオペの1回当たりの金額を減らして、頻度を増やすことを検討する。日銀幹部は17日の意見交換会後、長国買い入れオペに関して議論が集中したことを記者団に明らかにした。現在は1回当たり1兆円程度で4月に5回、5月に6回実施する予定。市場への影響が大きいため、出席者からは、金額を小さくして高い頻度にした方が良いとの意見が多かった。』(上記URLより)
アベノミクス三本の矢の第一弾としてイールドカーブ全体を押し下げるような異次元金融緩和をしているというのに債券売り叩いて金利上昇させて国策に反するような非国民な売り方はまとめて消毒して殲滅だヒャッハーなどというようなイベントは無かったようで誠に残念でございますが(^^)、まあオペの一回の額自体がマーケットインパクト的に大きい部分(特に中長期の1回1兆はインパクトでかいだろと思います)については見直すのが吉という事でございますが、この際ヤケクソで全営業日に渡って日割り実施するという方向・・・・・にはならないでしょうが(する方も受ける方も事務が爆発するわ)、まー週に2本程度のペースにしてポーション減らした方が良いでしょうねえとは思います。それから適当な柔軟性は残して置いた方が変な狙い撃ちされずに済むと思います。
このニュースを受けてイブニングセッションで債券先物は大した反応はしていなかったような気がするのですが、その前後から欧州市場でユーロがあばばばばーになっていたので債券先物はホイホイ上昇していましてどっちの要因かワカランチ会長だがユーロあばばばばーでドイツ国債とか強くなっていた方に引っ張られていたんじゃネーノと思うがよーわからんけどな。
・ということで超長期入札と3M入札
つーことで今日は超長期入札と3MTB入札なのですが、3か月の方は昨日の1年国債もまあ特段問題なく通過していますし、足元は先ほど申し上げましたようにGCレートも落ち着いていますし当座預金残高は盛大に積み上がっておりますし、大体からして日銀のオペが短期市場の金利跳ねあがりを許さんというスタンスですのでまあ特段どうという話でも無いでしょ。
でもって超長期なのですが、ここもと連日調整モードで昨日も10年くらいまでは落ち着いた展開の中超長期だけパッとしませんなあ状態で推移しておりますが、さてこちらの入札がコケるかコケないかという話です罠。
まー日銀の買入も拡大しましたけれども、短期ゾーンのように直接手を突っ込んでヒーヒーと言わせるというよりは、まず中短期を落ち着かせることによって長期以降に波及するという従来の制御手法の思想に則って考えるとまず中短期がそこそこ落ち着きつつある(5年0.25%近くで落ち着いたというのもどうかと思うが)所でさあ後ろに波及ですよとなった所で改めて買入効果に注目が集まるというような展開になるんですかねえ良くわかりませんが。
ちなみに2003年の相場下落の時に良く行われた嫌がらせプレイというか売り崩しプレイの手口としては「10年入札の落札結果発表後に5年に大量売り」とか「20年入札の落札発表後に10年に大量売り」というような手法が良く見られておりまして(ちなみに10年入札直後に5年をドカンと売って翌日に新発政地債を全部ツモ切りというのが一番お洒落)、誠に遺憾の極みの展開が続いていたのを昨日のように(というのは大袈裟ですが)思い出してしまう所ではございますのでまあ入札もそうなのですが落札結果発表後に国賊プレイが炸裂するかも傍観したいと存じます(−−;
#まあ入札滑ってもセカンダリーで買われれば無問題だと思いますがね
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2013/04/17
相場様が中々落ち着いてくれないのでメモが増えるのであります(−−)
○市場雑談っつーかオペ雑談
・連日の1年オペ打ち込みが続くのでありました
昨日は海外要因などもあってだと思うのですが債券朝から強かったのですけれども、それにも手を抜くことなく朝のオペタイムに1年物固定金利オペを連日の打ち込み。
つまりこの一番上の奴ですの。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130416.htm
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 20,000 2013年4月18日 2014年4月18日
米ドル資金供給(固定金利方式) 2013年4月18日 2013年4月25日 0.640
CP等買入 4,000 2013年4月19日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年4月18日 2013年5月23日
ということで昨日もきっちり1年物オペを2兆円という多分札割れするだろうなという規模で実施してさあ必要ならいらっしゃいませ皆さんどうぞと意志を引き続き示すの巻。
一応オペ結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130416.htm
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(4月18日スタート分) 10,230 10,230
米ドル資金供給(固定金利方式)(4月18日スタート分) 1 1
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(4月18日スタート分) 1,910 1,910
CP等買入 10,610 3,980 0.099 0.102 48.4
1か月オペの方は札が入らない割には1年オペの方は札が入るという展開は続いておりまして、今回も1兆とか札入っていましてほっほーという感じですが、木曜以来の連日シグナルオペと言いますか1年の0.10%資金絶賛大供給によって「短期の金利が0.10%を大きく上回るような事態は絶対許さん」というのをきっちり示しているという事で、昨日も申し上げましたが、こーゆーのは短期の人とかそっち方面に近い人とかにはよーく伝わるのですけれども、まあ債券の人的には伝わる人もいれば伝わらない人も居る(短期やって無いで長期金利系プロパーだと特にそう)ので、実際問題として中短期ゾーンの金利が低位で安定するのを確認しないとその辺を信用しないと思われます。
つーことでまあここまで来ますとこのオペに関しては応札がゼロになるか中短期国債の金利が先般の政策決定後に上昇した分をある程度奪回するまで、と申しましても付利下げ思惑で下駄履いた分を幾らで見るのかが難しいですが、追撃の手を緩めることなく実施するという感じで中短期を落ち着かせて中長期金利も落ち着かせるスキームという事で宜しいんじゃないでしょうかと思うのでした。何せこのオペの場合は買入系のオペじゃないので別に札が入らないからケシカランという物ではなく、札割れが大きくなるということは市場の鎮静化を意味するので実は札割れ上等というものでもありますから、そーゆー点ではオペをホイホイ打ちやすいというものでして、まーこれだけ連日やったのでしたら中途半端に変な所で止めないで頂ければと存じます(^^)。
・5年国債入札一応メモ
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/2013/resul004.htm
5年利付国債(第110回)の入札結果
(3)募入最低価格 100円10銭 (募入最高利回り)(0.279%)
(4)募入最低価格における案分比率 14.9212%
(5)募入平均価格 100円15銭 (募入平均利回り)(0.269%)
前場引けの気配が0.265/0.270で27ヒットで、前日から利回り水準低下して入札を迎えてしまった上に相場のボラがボラですから1毛(=5銭)流れるのはまあシャーナイナイでして、事前の評価的にはまあ何とかなるんでしょうけれども本当に札足りるのか大丈夫かという話もあったので懸念されていたような事にはならずに良かったですねという結果。
何か知らんけど後場途中から相場様は一段高になったのですが引け近くに超長期が失速してブルスティープというか超長期がモドランチ会長状態になったのがちと残念ですけれども、まあ中期がコケるとエライコッチャになりますのでコケなくて良かったですねという所で。
○これまたメモですがWGとか懇談会とか
・物国WGキタコレ
月曜日に出ていましたのですが(汗)。
http://www.mof.go.jp/about_mof/councils/meeting_of_ilbe/press_release/bukkoku20130415.html
物価連動債の発行再開に関するワーキング・グループを開催します
平成25年4月15日
『物価連動債の発行再開に向け、市場関係者を交え、具体的な入札方法や発行再開時期等を検討するため、物価連動債の発行再開に関するワーキング・グループを開催することとしましたのでお知らせします。なお、メンバー及び第4回会合(※注)は以下のとおりとなっております。
1.メンバー
国債市場特別参加者及び国債投資家懇談会メンバーのうち、参加を希望した者
2.第4回会合
平成25年4月22日(月)
3.その他
議事概要・資料については、会合終了後、財務省ホームページにて公表予定 』
ということですので、まあ実際問題として入札の方法をどうするのか(新型の発行に合わせて既発の買入消却を実施するとかその手の話がありますよね)とか、その手の事務的な詰めを行って後はニーズを見ながら発行再開へというお話のようで。
まあ流動性が無くて新規発行が無いからニーズが無いという鶏が先か卵が先かみたいな話もありまして、発行再開したらニーズが広がる可能性もありますし、やっぱりニーズ的にはイマイチでしたという可能性もあるしよー判らん所ではあります。まあ某副総裁の言う「銀行が出口政策でニーズ」というのはちょっと考えにくいですけど、BEIにも金融政策的に注目されるでしょうというのもあって時期的には宜しそうな感じではありますね。
・対話第2弾ですな
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/rel130416c.pdf
「市場調節取引実務担当者との意見交換会」の開催について
今回は「実務担当者との意見交換会」とのことで、本日の引け後に実施のようですけれども、式次第によりますと説明コーナーがあって自由討議コーナーがあるみたいですが、もうこの際説明する日銀の皆さんが北斗の拳よろしくモヒカンスタイルで「ヒャッハー!売り方は消毒だ〜!」と言って登場した方が意図が良く伝わってよろしいのではないでしょうか是非ご検討くらはい(嘘)。
まあ国債買入の日程について市場状況的に必要ならば前倒しも辞さず位の発言が出てくるのではないでしょうかとは思いますが、実際問題として国債買入の日程を事前公表した方が良いのかしない方が良いのかというのも難しくて、事前公表しちゃうと「じゃあいついつまでは買入無いじゃんヒャッハー売り叩きだぜ〜」というのも出たりするし、かと言って全部ブラインドだと「今日はオペがあるのか無いのか」で一々相場がぶれることになるのでそれもそれで何だかなあという所で、一長一短ではあるのですが、あまり硬直的な運営にならない方が良いでしょうなというありきたりの結論になるのでした。
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2013/04/16
○市場雑談メモ:とりあえず短期の金利をアンカーさせると
・金曜に引き続き月曜も引け際に崩れるとな
昨日の債券市場ちゃんですが、前場からシグナルオペに短国買入があったりしまして、「とりあえず短期ゾーンを落ち着かせて全体に波及させましょう」という冷静に考えたら元々の麿システム時代(つーか麿システム以前も含めて)の金利アンカー作戦(オペ詳細は次に書きます)に出ましたなという所で、中短期は比較的しっかりだったのですが超長期が何せ朝から弱めでどうもパッとしませんですなあという展開。
でまあそれはそれと致しまして、昨日は引け前15分弱の所から急に5年の気配が弱くなったり元々ヘロヘロだった超長期の気配が更にヘロヘロになったりと、そらまあ今週は5年(今日)と超長期(木曜)の入札があるからコンセッションしても良いのかもしれませんが、それにしても金曜に引き続きまして昨日も引け際に相場が崩れるという形になっていまして、金曜に関しては丁度まあ変なニュースフローが出ていたからそれを理由にすることは出来るのですが、昨日に関しては引け際に何かの材料があった訳でも無かったのでして、どうもこの「連日の引け際売り」というのは相場を意図的に下げようとしている人でもいるんじゃネーノとか思ってしまいたくなるのは気のせいですかそうですか。「イールドカーブ全体を押し下げる」と総裁様が仰せだというのに連日引け際に売りとか国策への協力姿勢が欠如している第五列と言った所でありまして誠にケシカラン話でありますなあ(棒)。
まあしかし何ですな、黒田総裁が総裁ノミネートって話になったのが2月の25日でございましたのでその前営業日である所の2月22日の引けと単純にカレントの居場所を比較すると(カレントの償還が3か月伸びていますが)昨日の引けは2月22日対比で10年は8毛(同銘柄で比較すると9毛)金利が低下していますけれども、先物チーペストとか5年とか2年とか盛大に金利が上昇しておる次第でありまして、その一方で超長期に関しては20年で20毛程度、30年で30毛程度の金利低下になっていますので、結果から見ると今のところは「イールドカーブ全体の押し下げ」というよりは「ツイストオペの実施」状態になっているのがワロタという所ではございますな。
・とりあえず「短期をアンカー」攻撃で全体の落ち着きを待つということで
昨日のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130415.htm
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 20,000 2013年4月17日 2014年4月10日
国庫短期証券買入 20,000 2013年4月17日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年4月17日 2013年5月22日
ということで、昨日はまたまた午前中に固定金利オペ1年物の打ち込みを行いまして、更に金曜に1兆5000億円打ち込んだ短国買入のおかわりを更に増し盛りの2兆円で打ち込みというオペレーションを実施。
えーっと、従来通りのペースでの短国買入を実施という事になりますと、大体月に5兆から6兆円程度の買入を打ち込みをしておくとペースが同じと言う感じになる筈なのですが、金曜月曜の2営業日でいきなり3兆5000億円の短国買入を実施という盛大な勢いでのオペ打ち込み。しかも1年物固定金利オペは連日ホイホイ打ち込んでいますので、短期物のオペレーションを実質的には拡大するような勢いでの打ち込みになっておりますな。
オペ結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130415.htm
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(4月17日スタート分) 15,078 15,078
国庫短期証券買入 55,036 20,002 -0.004 0.002 8.3
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(4月17日スタート分) 1,150 1,150
短国買入が5.5兆円も応札があるのが結構ヘーという感じで、そんなに打ち込む物があったのですかいなとは思うのですが、まーそれはそれとしまして1年までの所の金利上昇を抑えることによってその先の金利もアンカーさせて行きましょう、という姿勢が伝わったオペでございました。
まあ残念なのはそういうオペをせっせと打っても元々日銀のオペがどうのこうのというのに債券市場プロパーだと(短期ゾーン兼務だとこういうのにビビットに反応するのだが)イマイチ反応しませんので、日銀様の努力空しく2年の引けは5糸甘の0.13%(今帳面見たら0.13%って黒田総裁ノミネート前の5年金利だわw)に上昇するわ5年は0.270%(1.5甘)だわというのは先程も申し上げましたが、いずれにせよまずは日銀が自由自在にホイホイ打ち込みができる短期ゾーンのオペを使って1年の金利を0.10%アッパーで確りアンカーさせることによって、その後ろの金利を徐々に落ち着かせてボラも下げて行きましょう、というような良く良く考えてみれば従来の日銀が行っていたオペレーションの基本的な発想(3年までの金利をガッチリ抑えることによって後ろの金利を抑えるという戦法)に立ち返ってみましょうね、とゆー話になっているのも実に味わいの深い物を感じるのでありました。
#ちょっと落ち着くとホッとして直ぐに追撃を止めるのが日銀の悪い芸風なのでそれには注意したいが
・つーことで後は時間軸強化・・・・・・・・なんですけど・・・・・・・・
市場雑談から少々脱線気味になりますが、先般2003年相場との比較って雑談をしたと思いますけれども2003年相場ってシグナルオペの実施とかの後、最後に中短期あばばばばーとなって俊ちゃんの時間軸への強力発言があって、その発言を裏付ける為のコミットメント強化がその後のMPMで実施された訳なのですな。
つーことでまあ相場を落ち着かせるという観点で言えばやはり時間軸の強化というのを入れるというのが吉ではあるのですけれども、金曜のニュースにもありましたように展望レポートの物価見通しが引き上げだの(今日はネタの都合上明日回しになってしまうのですが)さくらレポートでの全地域景気判断上方修正だのとゆーよーな鉛筆舐め舐めじゃなかった景気物価判断の上方修正が打ち込まれている状況。
更に黒田さんは「2年で2%達成」を連呼している上に、そもそも打ち込んでいる政策自体が目先1年は良いとしてその後のフィージビリティー大丈夫かという代物なのでそれを3年4年とか続けるような話にも持ち込みにくいですし、大体からして2年で2%達成できます(キリッ)とか言ってるのに2%達成しても延々と超大規模緩和拡大をしたらそらマズーだろとか、まあ色々と考えますとこの時間軸をどうやって強化したら良いのかが意外に難しい気がするのですがどうなんでしょうかね。
まあ日銀企画の皆様が色々と知恵と工夫というか悪知恵と屁理屈というか存じませんが(^^)、現状のフォワードガイダンスをさてどうやって強めましょうかみたいなのをせっせと考えているのでは無いかと勝手に愚考するのでありますが、2年で達成を連呼しすぎたのと、そもそも2年先までのスケジュールを示してしまっていて、その内容が大規模にも程があるという点で時間軸政策との整合性が取りにくくなっていますなあという所ですが、企画が何かお洒落な物を考えてくれるに違いありませんので次回決定会合を楽しみに待ちましょう(棒読み)。
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2013/04/15
相場がマーライオンなので致し方ないのですが、金曜の駄文は朝からゲロだのうんこだの爽やかな朝のひとときに誠にケシカラン表現の連発でございましたなどうもすいません。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-ML9H5Q6JTSE801.html
円上昇、1ドル=97円63銭−米財務省が通貨安競争回避求める
更新日時: 2013/04/15 05:05 JST
ふーん。
○またまた市場メモ雑談その1:今日も私家版相場概況のようなメモ
金曜の債券市場ですが、火曜に中短期が変調になったと思ったら水曜にマーライオン襲来となって木曜ヤケクソのシグナルオペに加えて30年国債入札の札入れ終わって後場寄る前という何ともアレな時間帯(そういうのは本来応札に間に合わせる為には10時位までには出せよと思うのだが)に国債買入2回分まとめて明日実施するだよああそれから短国も買うよのアナウンスがあり、でも30年入札が滑ったので13時に再度シグナルオペ実施とか色々と日銀による強い意思表示あるいはヤケクソ劇場が展開された訳ですが、金曜はその肝心の国債買入が実施されたのでありました。
こう見るとなかなか盛大だわ(後場のオペは後ほどネタにするので引用割愛)
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130412.htm
国庫短期証券買入 15,000 2013年4月16日
国債買入(残存期間5年超10年以下) 10,000 2013年4月16日
国債買入(残存期間10年超) 3,000 2013年4月16日
国債買入(残存期間1年以下) 1,100 2013年4月16日
国債買入(残存期間1年超5年以下) 11,000 2013年4月16日
ちなみに買入対象外は2年312、313回、5年90回、10年308〜313回、20年24〜26、28〜30と32回、30年1回のようでございますな(たぶん合ってると思うが内容無保証)。
でもって前場の引けが22銭安の144.51銭ですが先物回り(ただしチーペスト近辺は対象外)以外だとそこまでゲロゲロでは無くて20年超とかは比較的強めに推移していたのですが、昼休み中に出た国債買入等の結果は以下の通り(後場の分割愛)。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130412.htm
国庫短期証券買入 68,565 15,003 0.003 0.006 6.4
国債買入(残存期間5年超10年以下) 29,166 10,007 0.006 0.018 3.4
国債買入(残存期間10年超) 8,133 3,004 0.010 0.011 81.0
国債買入(残存期間1年以下) 4,644 1,103 -0.007 -0.002 45.0
国債買入(残存期間1年超5年以下) 44,307 11,001 0.015 0.022 73.1
短国は置いときまして、1年以下は直近ゲロゲロしている間に買いがさすがにここには入って物無芳一状態なのでこれまた置いときまして、それ以外の結果が全般的にやや甘めなのと、1年超5年以下の応札が4.4兆円とちょっと多いですね、というのはありましたが、後場寄りからいきなり先物が144.14銭近辺(だったと思う、あまりにも速くて前後場足真面目に取っておかないと判らなくなる)と前場引けからいきなり40銭近く下落してスタートし、やっと前場ちょっとマシになったと思った板がまたスカスカになってゲロゲロとなるのでありました。
しかしまあ確かに国債買入若干弱かったかも知れんが、後場寄りで前場引けから40銭近く下げて(その後143円台とかになって行くわけですが)取引しないといけないほどの悪い結果だったっけという感じではございまして、まあ何なんでしょうねえという所で。
でまあしらっとシグナルオペを金曜も打っていたのですが、その時間は既に相場様が前日に引き続いてヒャッハー状態になっておりましたので、甚だ遺憾ながらスルー状態。つーかまあ黒田総裁の講演ヘッドラインが出ていた(これがまた少々アレなのだが次に)のでそっちを見ていてシグナルオペに気が付かなかった説もあるのだがwwww
という事でシグナルオペ。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130412.htm
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年4月16日 2013年5月21日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 15,000 2013年4月16日 2014年4月3日
国債補完供給(国債売現先)・即日 2,342 2013年4月12日 2013年4月15日
とまあそういうことで、またまた1年物のシグナルオペを打ち込んでみたものの肝心の債券市場は反応しておりませんでしたな、残念無念。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130412.htm
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(5月21日エンド分) 2,030 2,030
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(4月3日エンド分) 13,470 13,470
国債補完供給(国債売現先)・即日(注4) 80 80 -0.400 -0.400
固定金利オペに1兆3470億円もオファーがあったとなという所ですが、シグナルオペをせっせと打ってもあまり反応しないどころか引けに掛けては残念なニュースヘッドラインが。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MKZ8NS6JTSEI01.html
日銀が物価見通しを1.5%以上に上方修正へ、14年度−異次元緩和受け
更新日時: 2013/04/12 14:53 JST
こちらの更新日時にありますように、ベンダーヘッドラインの方も14時50分過ぎ(52分だったかな)に出たのですが、先物のティックを見るとこのタイミングで先物下がった感じではございまして、まあ金曜の後場は先物から10年が弱かっただったのですけれども、引けに掛けて更に先物から10年が売られて引け直前にサーキットブレーカー状態になって1円安で引け申さずとなってイブニングの寄りも遅れるの巻となりましたです。
つーことでBBの引けは2年0.125%(+1.0)5年0.255%(+5.0)10年0.620%(+7.0)20年1.460%(+5.0)30年1.550%(+4.5)40年1.525%(+4.0)で先物は100銭安の143.73円の気配という事で、日銀渾身の買いとシグナルオペ再びだというのに残念な引けとなっておりましたですな、うんうん。
つーことで金曜の相場ですけれども、まあオペが滑ったのは滑ったのですが、前場の引けから後場の寄りの間に40銭とか先物がぶっ飛ぶほど滑ったオペなのかと言われますとちょっと???でありまして、何もそこまで親の仇のように売らなくてもとは思う次第で、そんな下叩くなら国債買入で3毛甘でも入れておけばよいじゃんと考えますと、何か相場崩そうとしているのかとも思ってしまうぞなもしという所で。
日銀による国債買入がとりあえず2発分打ちこまれて結果が出た訳ですから、少なくとも後場に日銀の買いがある訳では無く(当たり前)とゆーことで、買入結果が出て、まあ応札も多かったという事ですからここで売りをぶつけると相場は下がりやすいというのは確かにあるのですが、まー何というかアレでございますなあと思ったのでした。
ということで金曜の相場ですが、国債買入前倒しをしても残念な事に金利が上昇したという点では空振りとなりましたが、まあ考えようによっては本当にこの大量の国債買入が出来るのかという問題が有った中での金利上昇でございますので、この際ヤケクソで国債買入をバンバン前倒しして実行して売り方殲滅ツケロ買いの勢いで買入を進めておくと後の運営が楽になるかもしれませんですね(違)。
○市場メモ雑談その2:「市場との対話強化」を空しく見せる残念なニュースでしたな
先程URLを付けたニュースを再掲。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MKZ8NS6JTSEI01.html
日銀が物価見通しを1.5%以上に上方修正へ、14年度−異次元緩和受け
更新日時: 2013/04/12 14:53 JST
『4月12日(ブルームバーグ):日本銀行は26日公表する「経済・物価情勢の展望(展望リポート)」で、2014年度の消費者物価指数(生鮮食品を除くコアCPI)前年比上昇率の見通し(中央値)を0.9%から1.5%以上に上方修正することを検討している。4日の金融政策決定会合で、2年で2%の物価安定目標を実現すると表明したことを受けて、それと整合的な見通しを示す。関係者への取材で明らかになった。』(上記URLより)
とまあそういう事でどう見ても鉛筆舐め舐めです本当にありがとうございましたというのはともかくと致しまして、債券市場が不安定になっている時に「展望レポートの物価見通しを大幅に上方修正」という取りようによっては時間軸に影響を与えそうな(というのも債券市場はどうせコストプッシュ以外で物価なんぞ上がるかヴォケと高を括っているから中短期がアンカーされる、というか先週木曜に中期が盛大に戻ったのはまあそういう辺りやね)ヘッドラインが打たれるようなコメントをベンダーにするという日銀関係者ェ・・・・・という所であります。
何つーかさ、「市場との対話の強化」とかMPMで謳っているんだったら、展望レポートの物価見通しの部分って思いっきり時間軸に跳ねてくる話で、しかも足元で債券市場が荒れていて、更にアンカーされている筈の中短期がコケている、という状況なんだからこういうの出るタイミングじゃないだろと思うのでして、こういう所で「やっちまいやがって」というのをやらかすのが日銀の芸風で、もともと国債発行しないといけない部署(つまり財務省)と比較して債券市場に対するメッセージの出し方とか、そもそもの債券市場に対する配慮の仕方とかを分かっていない(からこそ10年国債入札日の前場引け2分後に臨時決定会合のアナウンスをしちゃうというようなプレイが炸裂するのだが)のは、まあ元々債券市場がどうのこうのというのに対してそこまで詳しくないっつーかそこまで細かく見なくても済んでいた(問題は足元の短期市場とかの方なので)から慣れの問題という面はあるのですが、それにしてもこういうの出ると「市場との対話」というスローガンが台無しになるのでもうちょっと物を考えて頂いてベンダーなどに対応して頂きたいとまあ思うのでありました。
ちなみに、展望レポートで大本営発表よろしく物価見通しが上方修正される件については日銀の行動パターンからすると大体自明ではある話なのですからして、通常の状況であったら「はいはい願望レポート願望レポート」と逝った所で済まされてしまうものだったのかも知れませんが、日銀の国債買入絶賛前倒しの効果空しく金利が上昇している中で、しかもこれはブルームバーグの悪意としか思えないのですが、そのタイミングの金曜引け間際という所でヘッドラインを打つというブルームバーグニュースの債券市場破壊工作ですかそうですかと申し上げたくなるようなタイミングの設定というのもございましたなという所ではありまして、その辺りで下げが増幅された面はございますな。
つーことで繰り返しになりますが、まあ今回の展望レポートが盛大に願望レポート&大本営発表モードになるのは普通に考えれば特段のニュースでも無いのですが、今まさに債券市場が不安定という所でこういうのが出ると普通の話であっても市場に変な影響を与える可能性がある、というような所でポロリが出てしまうとゆーよーなこの手の積み重ねが(債券だけじゃなくて)「市場との対話」というお題目を空しくしてしまいますのでご注意を願いたい物であると存じます、はい。
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2013/04/12
お題「色々と市場とかオペ関連でドタバタでしたのでその辺のメモ雑談」
何というか毎日大騒ぎであるが、さすがにマーライオン襲来に対して放置プレイで市場をゲロまみれにする訳には逝かなかったということなんでしょう。まあ中期が落ち着けばねえって所ですな、うんうん。
○だいたい昨日の概況私家版メモ
ということで何となくしか書けないがざっくり書いてみる。違っていたら教えてジェネラル。
ブルームバーグの記事である。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-ML0X7M6TTDST01.html
債券は上昇、日銀があす買いオペ実施と発表−30年債入札は低調な結果
更新日時: 2013/04/11 16:22 JST
『4月11日(ブルームバーグ):債券相場は上昇。日本銀行があすに長期国債買い入れオペ2回分を同時に実施すると発表したことを受け、買いが優勢となった。一方、きょう実施の入札が低調だった30年債の利回りは上昇が続いた。東京先物市場で中心限月の6月物は前日比40銭安の143円76銭で始まり、一時は143円40銭まで下落。しかし、日銀が今月予定している長期国債買い入れの2回目と3回目を12日に同時に実施すると発表。午後の取引開始後には144円59銭まで上昇。その後は弱めの30年債入札結果を受けて下げる場面もあったが、徐々に買いが優勢となり、終了間際には144円77銭まで上げ幅を拡大。結局は57銭高い144円73銭で引けた。』(上記URLより)
ということでまあ上記の通りなのですが、俺様備忘録ということで俺様備忘をしておく。
・シグナルオペキタコレ
昨日のオペオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130411.htm
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 15,000 2013年4月15日 2014年4月15日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年4月15日 2013年5月20日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 20,000 2013年4月15日 2014年4月7日
ということですが、前日の債券相場で中期がゲロゲロマーライオンになった上に夜の黒田総裁の会見(昨日ネタにしましたように)で金利市場に関して「ある程度あり得る動きだ」だとかゲロまみれになって貰いゲロしそうになって涙目になっている市場からしたら「知らんがな」と言われたとしか思えん発言(「市場を注視して点検する」ともゆうとったのだが)をしておりまして、ゲロゲロは今日も逝くとばかりに中短期弱いという残念な状況。
つーことで上記にあるオペオファーの一発目が10時10分に打ち込まれまして、何と1年物固定金利オペしかも1兆5000億円ということでシグナルオペキターとゆーお話。しかも全店オペでして、10時10分に打つのは普通は先日付本店オペなので、つまりは通常のタイムスケジュールを逸脱したオペという「意思を示すオペ」となった次第で日銀の意志を受けて(かどうか知らんがたぶん)相場はちょっと戻ったものの結局シグナルオペパワーは続かずに前場引けは143円69銭で(▲47銭)終了の巻。うむ残念。
なおオペ結果は応札2.6兆円でありましたとさ。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130411.htm
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(4月15日スタート分) 26,310 15,003 57.0
・国債買入ニバーイニバーイとな!!!!!!
でまあ3か月TB入札と30年入札の札入れも終わった所で後場寄りからどうなるんでしょうなあなどとゆー12時15分(でしたよね)に日銀から荒業第2弾のオファーが。
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/rel130411a.pdf
長期国債買入れのオファー日程について
『当面の長期国債の買入れについては、「当面の長期国債買入れの運営について」で公表しているところですが、このうち、4月の2回目(残存期間5年超10年以下および残存期間10年超)、3回目(残存期間1年以下および残存期間1年超5年以下)については、4月12日(金)に同時にオファーすることとしましたので、お知らせします。なお、4月12日(金)には、このほか、国庫短期証券買入れもあわせてオファーする予定です。』
・・・・・・・・・・・・・・・・・(Д)°°
ということで前場のシグナルオペちゃんがイマイチ効きが宜しくなかったので第2弾の砲撃が行われた訳ですが、何と事前にアナウンスしていた予定(確かに日付は書いてませんでしたが)をいじって「明日国債買入ニバーイニバーイですよ」という砲弾の打ち込みが参りましたが、ニバーイニバーイに新たなバージョン発生とかワロスワロスとしか申し上げようがございません。
などとワロスとか言ってる場合ではなく、当初市場のコンセンサスとして金曜には国債買入4月2回目の打ち込みがあるだろうなあとは思っていたのですが、3回目分、つまり中短期ゾーンの買入分について盛大に前倒し実施となったのでそれはサプライズ。
そらあーた来週あると思っていた1兆2100億円(内訳は中短期(1〜5年)が1兆1000億円で短期(〜1年)が1100億円)の国債大購入がいきなり明日になりますよとなりましたら当然なのですが、後場の先物寄り付きは盛大に値段がすっ飛んで上昇してスタートし、踏まされてしまった方もおいでだとは存じますが、踏み踏みの怪我人が処理された所でまた先物ヘロヘロしだして(つーか値がポンポン飛ぶから何が何だか)30年国債の落札結果発表タイムへ。
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/nyusatsu/2013/resul003.htm
(3)募入最低価格 105円20銭 (募入最高利回り)(1.545%)
(4)募入最低価格における案分比率 1.0416%
(5)募入平均価格 106円36銭 (募入平均利回り)(1.492%)
前場引けが1.47%とかその辺で、まあ相場が大荒れモードなのですからビットが引くので平均がこの程度なのはまあシャーナイナイなのでしょうが、足切りが盛大に流れてしまってしかもモノが30年なので5毛流れても価格に直すと1円とかになるのでアチャー感が漂うということで、落札結果発表後またまた先物などゲロゲロうんこ状態に。
ちなみに、時間が前後しますが中短期ゲロゲロマーライオン相場の中しらっと3か月TB入札も実施されたのですが、こちらの落札結果は(短国の落札結果発表は12:35で中長国の落札結果発表は12:45な)前日の2か月および月曜の6か月と同様に0.10%の直前の所で足きりになるという結果で、これが0.10%台乗せると更に雰囲気が悪化する所(まあ0.10になったらさすがに買いが入るとは思うのだがそれまでの2年ゲロゲロマーライオン状態を見ると手が引いてもおかしくなかった)でしたのでこちらはホッと一息という所でしょう。
・日銀怒りのシグナルオペ第2弾ワロタ
オペオファー再掲である。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130411.htm
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 15,000 2013年4月15日 2014年4月15日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年4月15日 2013年5月20日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 20,000 2013年4月15日 2014年4月7日
でまあ13時の定例オペタイムに何と通常の旧基金固定金利オペのロール分に加えましてヤケクソで1年物のオペしかも2兆円とかどう見ても札割れしそうな巨大ロットでのシグナルオペのオファー2発目が行われました。
でまあ最初のうちあまり反応してなかったようにも見えたのですが、日銀怒りのシグナル2発に国債買入ニバーイニバーイ攻撃という盛大な大砲撃による日銀の意志が伝わったのか(どうかは知らんが)中期に盛大に買いが入ったようで5年とかの中期がズンズングイグイ上昇しまして、何か前日の引け後とかに0.30%やっていた筈の5年は引け近くには0.20%割れとかの気配まで買われまして、カーブ的にも先物よりも中期が強いというゲロゲロマーライオンの後にすっきりしたら腹が減ったので盛大に食いますか状態でオソロシスという展開。
一方で入札がうんこだった超長期はその後も弱かったのですが、引けに掛けて中期主導でぐんぐん上昇する中でこっちがヘロヘロになって、BBの引けベースでは5年20年がそれぞれ7毛強の5毛甘で12毛ツイストスティープとか何なんですかこの相場は、ということで最早他市場とか気にしている暇もなく大暴れの相場なのでありました。
○2003年の6月から8月を5営業日でやっているんですねわかります
シグナルオペと俗に言われる(日銀がそうだと公式に言う訳では無いと思った)オペなんですけれども、相場がゲロゲロマーライオンになってシグナルオペ実施!という意味では2003年8月27日に打ち込まれた「手形オペ9か月」が著名なのですがいかんせん10年前の事なので知らない若い衆も多いでしょう(ドヤ顔)。
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/fm/ope/m_release/2003/ope0308.htm/
短期市場オペレーション(2003年8月)
そこの『現先および手形買入・売出方式によるオペレーション』の辺りを見て頂きたいのですけれども、この時期は手形オペの本店オファーが4か月物、全店オファーが6か月物で打っていたのですけれども、27日突如9か月期日のオペを打ったのですよ。
でまあこの時期って2003年6月の高値から金利が上昇する流れの第2弾で中期がゲロゲロに崩れてゼロ金利政策しててCPIもマイナスなのに2年カレントの利回りが0.2%台に上昇するとか5年カレントの利回りが8月頭の0.3%台からこの週には0.6%台に乗ったと思ったら0.65%も上回るとか、見事な中短期ゲロゲロ相場になっていたのですよ。
つーことでこのシグナルオペ実施して短期の人間は「うひょー」と思ったのですが債券方面にそれが伝わるまで30分ほどかかったようですが(とその時のメモ書きには書いてある)、うんこゲロゲロ状態から反発してその日は戻りましたという展開ではございました。
・・・・・・・つーことでですね、何か「盛大にブルフラットして高値マーク」→「超長期売られて相場下落」→「一段落して相場落ち着いてやや戻る」→「今度は中期に売りが出て相場崩壊」→「日銀のシグナルオペ炸裂」という流れって2003年6月から8月に掛けて盛大にやっていた動きを5営業日でやったような感じを受けましたなあ、という雑談メモでありました。
ちなみに2003年8月27日以降どうなったかと言いますと、翌日も9か月オペ実施したのですけれども、その後やっぱり中期ヘロヘロになって2日後には5年0.7%近くになって、翌週(9月頭)の10年国債入札の落札結果発表後に中期債の大量売りにスワップ払いで9月2日には0.97%まで金利上昇という誠に残念な展開になったのですが、この間に政府高官が「長期金利は一喜一憂するレベルでは無い」とか要らんことを言ったりして(ちなみに塩爺財務大臣は火消し発言をしていたんですがそれ以外が要らんことをゆうとったみたい)うんこに拍車を掛けるという動き。
でまあ9月3日には5年1.035%のザラ場安値付けたのですが(この日はもはや現物売れないのでスワップの払いでズタボロになっておりましたようで)、福井総裁が「時間軸は揺るぎないものとして約束(キリッ)」と発言してやっと火消しになった(後日時間軸に関するコミットメントの強化がMPMで行われた)という大変にお洒落な展開でしたが、まああたくしのメモもだいぶアレですのでこの時の状況に関しては当時生息していた年寄りに聞くのが吉と思います。
○国債買入のスケジュール前倒しに関連して
つーことでまあ国債買入のスケジュールが変更になった訳ですが、元々はこう書いてありましたな。
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/rel130404d.pdf
当面の長期国債買入れの運営について
『日本銀行では、本日の金融政策決定会合における決定を踏まえ、当面の長期国債買入れを下記のとおり運営することとしました(4月5日以降に実施する同買入れより適用)。』
で、(付:長期国債買入れの月次の運営方針)というのがあった訳ですが、こちらにありますように、元はと言えば「こういう日程でやりますよ」とアナウンスしたものがあっさり変更になってしまいました、という事であります(いやまあ2回目と3回目を同じ日にしただけですと言い訳はできるのですけれども)ので、まー日銀としてはちょっと見苦しい動きであります罠。
とは言いましても中短期債市場がマーライオン状況になってこの調子では本来耐性の有る筈の方まで貰いマーライオンになってしまうという恐れがあるという非常時でありますので、この際お掃除部隊緊急出動も止む無しとなったという事でしょうな。
まあそんな訳ですし、大体からして怒りのシグナルオペ2発とか、もう強烈に意思を示したとゆー所ですから市場がうんこゲロゲロ状態になったら更なる前倒し、というかそれこそ5月分を前に寄せるのも辞さず、というようなことになるのでしょうなあと思われますが、ただまあそういう事になってしまいますとオペの予見可能性が下がるので、一発のオペの大きさが大きさだけに市場に無駄なボラティリティを与えるという点では良からぬ事でもあったりします。
でまあ事前に買入日程を公表するとか、もっと買入のポーションを細かくして実施日数を増やすとか、まあ今後も色々と工夫をしないといかんでしょうなあとは思うのですが、しかしまあ見事なまでに相場が振り回されるとか異次元政策だから仕方ないのですが勘弁ですなあ。
○で、意見交換会
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-ML338T6KLVRA01.html
日銀が市場参加者と意見交換会、短期国債購入を維持−オペ公表も検討
更新日時: 2013/04/11 19:25 JST
『4月11日(ブルームバーグ):日本銀行は11日午後、市場参加者との意見交換会を開催した。市場関係者から最近の国債市場のボラティリティ(変動)の大きさに不満が示される中、短期国債の買い入れ規模を従来程度に維持するとともに、長期国債の買い入れの日程を今後も公表する方向で検討することなどを伝え、市場の安定のために柔軟に対応していく方針を示した。』(上記URLより、以下同様)
『意見交換会には日銀から内田真一企画局長、青木周平金融市場局長が出席。民間からは日銀の金融調節の取引対象先のほか、機関投資家など46金融機関の関係者が参加した。出席した日銀幹部によると、最近の国債市場のボラティリティの高さについて出席者の間から、これほど大きく政策が変更したのでやむを得ないとの意見があった一方、不満を示す声も聞かれたという。』
いやそら不満タラタラだろ常識的に考えて・・・・・・・
『同幹部はその上で、これまで資産買い入れ等基金の枠組みの中で行っていた固定金利方式の共通担保資金供給オペは今後大きく減少していく一方、短期国債の買い入れについては、15兆円以上ある現在と同程度の残高を維持する方針を伝えたとしている。』
ほうそうですかという所ですが、まあ今後色々と工夫する中で試行錯誤が発生して、その試行錯誤の際にまた怪我人が続出するのではないかと思うと遺憾の意を禁じ得ませんな。
『日銀はこうした事態を受け、これまで日程を公表していなかった長期国債の買い入れについて、4月の2回目(残存期間5年超10年以下および残存期間10年超)と3回目(残存期間1年以下および残存期間1年超5年以下)の買い入れを12日に同時にオファー(提示)するとともに、国庫短期証券買い入れのオファーも併せて行うことを公表した。』
しかしさすがに短国買入とかまで事前アナウンスというのは今回は事態が事態だけに仕方なかったのかも知れんが、さすがに如何なものかと思いますぞな、つーかあたくしは長国買入に関しても事前アナウンスするよりもポーション小さくして買入頻度を上げる方が良いと思うんですけどね。ここは正直意見が割れるところだと思いますが。
という事で今日は雑談大会でどうもすいません。
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2013/04/11
短期に干天の慈雨とか言ってたら雨どころの話では無かった件についてということで、市場があまりにあまりなので他のネタがすっかり脳内から飛んでしまいマーライオンメモとその他雑談で勘弁である。
○中期でマーライオンとな
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MKZ7LB6TTDSU01.html
債券は大幅安、30年入札を警戒−夜間取引でサーキットブレーカー発動
更新日時: 2013/04/10 18:10 JST
『4月10日(ブルームバーグ):債券相場は大幅安。市場ではあす実施の30年債入札への警戒感が出ており、売りが優勢だった。午後に入ると2年や5年などの中期債利回りが急上昇。長期・超長期債の利回りも軒並み水準を切り上げた。東京証券取引は夜間取引で債券先物売買を一時停止するサーキットブレーカーを発動した。』(上記URLより)
ということで昨日の債券市場ですけれども、前場から2年とか弱くてうーむという感じではあったのですが、どちらかと言うと長期超長期の方が弱くてスティープ気味だった(20年がヘロヘロ)筈なのですが、午後になって長い所は少し持ち直した感じの一方で5年とかの中期が弱くなってきましたなあとか言ってたら14時20分位から中期と先物が更にヘロヘロになってきて引け際には5年とかドンドン甘くなって先物は安値近辺で引けるわですが先物よりも中期の方が弱くなってBBの引けは先物51銭安(CTDは5.5甘)に対して10年5.5甘(0.580%)で20年6.5甘(1.360%)で30年6.5甘(1.450%)とかに対して5年7.5甘(0.275%)とか5日の先物2円90銭下げた時(つまり先物がここより1円下の143円台)よりも盛大に甘くなるという展開で2年も引けは0.120%とかにしやがっておりました。
んでもってイブニングになっても更に中期がゲロゲロマーライオンになってしまいまして、上記ブルームバーグ記事によりますと5年は0.305%だの2年は0.130%だのと実に盛大な中短期ゲロゲロ相場になって、イブニングセッションで前日の引けから1円下がってサーキットブレーカー発動とか、はあそういう風にサーキットブレーカーが発動するんですか(先物の当日終値対比で変な所で発動するから最初何の事だかワカランチ会長でしたぞな)といったオシャレな展開になっておりましたぞなもしという所ですが、ニバーイニバーイどころか2年や5年の利回りが3倍になっておりましてジェシーもビックリの展開おそロシアでございまする。
つーことで昨日は最後の方になって中期が盛大にコケてしまいまして、まあ売りがあったから下がったと言ってしまえばそれまでなのですが、何で売りが出ますねんとゆー所でございまして。いやまあ超長期はオファービットが飛んでしまったので流動性リスクプレミアムが高まったという事なのでしょうが、2年とかそこまで関係ないだろとか思うんですよね。まー元々付利下げヘッジの仮需があったのと、日銀の中長期以降の買入絶賛拡大(買入国債の平均年限を長くするのだから当たり前)という日銀の動きに対応するには長期化必須→じゃあ中短期外しますかというのがあって重くなった、という状況になってはおったのですな。
でまあ一方でどこからどう考えてもこれから日銀がせっせと買うから金利がそうそう上がる訳も無しという事でロングで何とかなるでしょという状況で、まあ皆さんいい感じで腹いっぱいになっている所にマーライオン襲来となってゲロゲロ相場になってしまいましたという所なのでしょうが、2年の金利にしても普通に考えて0.10%髭で止まるだろとか思っていたら2年も(入札から弱かった)カレントだけではなくオフザランも0.10%台乗っけてあっさり上昇し、5年も0.20%って一回止まった(金曜日に)水準だったのにそれを抜けた所で全員ロング状態の中でマーライオン到来という事で、リスク耐性の低い(この文脈で言うリスク耐性の高低というのは投資額の規模とかに比例する訳では無く、MTM損益をやかましく言われるとか、ボラティリティー対比でみたリスク値をやかましく言われるとか、まあそういう人たちから順にリスクに対してセンシティブになるので大手だからリスク耐性が高いとか中小だから低いとかいうものではない)人がもらいゲロ状態になってしまったんでしょうかねえという所でありまする。
つまり満員電車で・・・・と例を書こうと思いましたが爽やかな朝のひとときに対して極めて遺憾極まる文章になりそうになったのでここは自主規制という事で(−−;
いやまあ「中短期は盤石」という前提で相場が形成されていましたので、その中短期がこのように盛大にコケますとあちゃーというところでありまして、「長期債を買って長期金利を下げる」という理屈に関しても実際問題としてフラットニングが盛大に進んでいる場合(FEDのツイストオペでも実は中短期の金利って上昇したのだが、そもそも米国の場合は日本と比較してイールドカーブが断然スティープしていたので長期がマーになった訳では無い)には中短期の金利のアンカーが弱まると素敵な相場になるんですなあと改めて(何度も再認識させられている気がしますが)認識するのでありました。
つーても別に今回の措置で中短期のアンカーが外れたとは思ってませんですし、どうせこんなの中短期から長期超長期への資金シフトと、付利下げ対策仮需の剥落による需給要因に加えて皆がブルになっていたからでしょ所詮はと思っていますけれども、まあ中短期がどの程度のペースでほぐれるのかというのがマーライオンモードが止まってしれっと元に戻るまでに掛かる時間に影響するでしょうねえという所で。絶対水準的には5年の0.30%って何ですかそれという所ではありますのでねえ。
まあしかし中短期マーライオンの一環で残存1年以下の引けが軒並み0.105%になっているのにはワロタという所ではございまして、超過準備付利よりもお得な利回りですよ超過準備から振らないんですかねえとか思ってしまいましたぞな(まあロットを買いに行ったら買わせてくれないのかもしれませんが)。
まあしかし国債買入の規模がでかくて市場にボラを与える(毎日「今日は買入あるか」というので動くとかもうね)ということで、結果として流動性リスクプレミアムを拡大させております以上、市場のボラを下げる為にやはりヤケクソで良いですから「国債買入オペを完全日割り制で実施」という先日書いたネタのご採用も検討されるということで如何でしょうか(^^)>金融市場局様
○ということで本日はこんなのがあるそうで
一昨日アナウンスされておりましたが。
「市場参加者との意見交換会」の開催について
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/rel130409b.pdf
『日本銀行では、本年4 月4 日の金融政策決定会合において、「量的・質的金融緩和」に伴う対応として、市場参加者との対話の強化を決定しました。その具体的な取り組みの一つとして、以下の要領で「市場参加者との意見交換会」を開催します。今後も適宜の間隔で会合を開催する予定です。』
本日はこんなのが行われるようですが、巷間言われている所によりますと今回は記念すべき初回ということもあってなのかどうか知りませんが、40先の役員クラスの方がご参加されて対話とか意見交換とかするそうですが、まあ正直役員クラス集めて意見交換って何の意見交換しますねんという所で。
まあ何ですな、そもそもこの市場参加者との対話の強化というのは声明文にもありましたように『上記のような巨額の国債買入れと極めて大規模なマネタリーベースの供給を円滑に行うためには、取引先金融機関の積極的な応札など市場参加者の協力が欠かせない。』(4月4日決定会合後の声明文より)というのがお題でありまして、つまり「金融機関の皆様におかれましては国策で有ります所の本行による国債買入に協力してくださいね(はあと)」という為のものという事ですので、つまりは戦時中の貴金属供出の如く金融機関の国債を自主的に(−−)供出(対価は払われますが^^)して国策に協力しましょうという話を役員連中集めて実施という事ですから、どう見ても「対話と圧力」です本当にカムサハムニダという解釈をするのはあたくしの性格が歪んでいますかそうですか。
まあ次回以降も役員連中集めるのでは無くて普通に実務担当している人たち(の中で上席連中)を呼んで意見交換会をやるとは思うのですが、このアナウンスして初回だしまあここは一発偉い人集めて実施しましょうとか言ってたらいきなり足元の債券市場でゲロゲロマーライオン相場が発生するというこの出オチ感溢れるタイミングの絶妙さが日銀クオリティという所でございまして、実に味わいの深い物を感じる昨日の相場ではございました。
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2013/04/10
○市場メモ雑談
昨日の債券市場ちゃんも先物値動きの方は相変わらずてきとうに飛んでいましたけれども、現物の方がワケワカランチ会長(というかまあ判らんでも無いのだが)で短い所は2年カレントが0.10%乗せたり5年の0.20%が引けになってしまったり(金曜は0.21%とかの出来はあったけど引けでは戻った)といやあの中短期何でそんなに重いのというか、日銀買入効果だか何だか知りませんが、5年カレントの所とそのちょっと先の所の利回りがインバートしているとか中々意味不明な展開。
まあ中短期に関しては単売りもあるし後ろへの入替もあるしという事なのでしょうけれども、5年0.20%ってそうなのかとゆー所で????ではございますが、まあ日銀の吸い上げが始まると需給関係がスチームローラーの如く押しつぶすことになるのでしょうなあっはっはorzorz
で、昨日も超長期がヘロヘロの巻となっておりまして、いやまあ7兆円買入キタコレでフラットした反動なのかも知れませんが、昨日の場合はシマウマでは無く月曜に続いてのスティープで明日の30年入札までヘロヘロで金曜辺りに入りそうな超長期含めた国債買入で需給改善ですかそうですかという所ですか、よくわかりませんが><
まあ何ですな、一旦相場が大暴れしてオファービットが開いてしまい、まあウハウハの人も居るでしょうけれども怪我人も出ていると思われる状況で特にマーケットメークに関しては慎重にならざるを得ないという展開が続きますと、流動性リスクプレミアムが乗っかってくるんですなあという実にこう残念な展開ですが、どうせ買入以下同文。
でまあ買入が進んだ後の相場というのを想像するのがオソロシスなのですが、この調子ですと流動性リスクは残ったままで日銀買入の需給でリスクプレミアムを叩き潰すという形になって、債券市場が機能低下したままで緩和政策が続くという事ですから、実際に緩和政策が効果を発揮して物価上昇して目標達成という事になって今度は正常化から引締めに向かわないといけない、という時になって機能低下した債券市場は金融政策の正常化プロセスを消化できないという実にシャレにならない展開になりそうで非常に懸念される所ではございます。大体からしてゼロだったものを2年で2%やろうという超強力政策なのですから、当然ながらオーバーシュートで今度はインフレが望ましくない水準まで高進するリスクを内包している政策なんですからねえ・・・・・・・
とか何とかこの政策のエンドゲームの図を考えていると絶望ばかりが出てくるのは気のせいですかそうですかどうもすいません。
それからオペ雑談ですが短国買入とか。
昨日のオファー
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130409.htm
国庫短期証券買入 15,000 2013年4月11日
米ドル資金供給(固定金利方式) 2013年4月11日 2013年4月18日 0.640
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年4月11日 2013年5月16日
昨日の結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130409.htm
国庫短期証券買入 77,305 15,002 0.022 0.024 84.1
米ドル資金供給(固定金利方式)(4月11日スタート分) 1 1
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(4月11日スタート分) 15,980 8,006 50.1
固定金利オペが順調に残高を増やしておりまして、まあ目先(というのはそのうち政策が効かないと言ってヤケを起こして付利を下げたり撤廃してとか言い出すリスクがあるからですが、まあそんなことしたら当座預金100兆は兎も角として170兆とか絶対無理だろと思いますが)付利の引き下げは無いとゆー話になり、短国などの金利も上昇して中短期も引けだけ見ればちょっと重そうということでこういう結果。これもまあいずれ日銀の買入効果が出てくると状況変わるのかも知れんが。
そんなわけで短国買入も1兆5千の買入に対してせっせと買入が入るの巻で、まあ当面MB目標達成のための調整玉という扱いではあっても、そらまあ短国買入をジャンジャン減らして当座預金残高を大幅に減らすってのは見せ方として良くないでしょうから買入は続くということで。
でもって短国買入も基準利回り対比の利回り較差入札になったので、出来上がり幾らというのが基金オペと違って一覧性が無いのが遺憾ですがまあこれは毎回大体どのくらいになるのか確認しないといかんです罠という所ですが、昨日は2毛甘ですかそうですか。
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2013/04/09
円相場に関しては海外の方がノリノリですなあ。しかし「日本の機関投資家の買い」って言いますけど普通為替ヘッジ掛けてくるもんじゃないの?円投するにしてもそれは全体のごく一部のポーションになると思うが(まあそのごく一部が為替を動かすと言われればはあそうですかという所ですけど)。まあノリでも何でも動けば後付で正当化されますけれどもね。
○まずは市場雑談
・2年中国も6か月短国利回りもニバーイニバーイ!!
丸八真綿の回し者になった筈では無いのですがあちこちでニバーイニバーイが炸裂するのはもう何なんでしょうかという所ですが昨日の6MTB入札結果。
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20130408.htm
国庫短期証券(第357回)の入札結果
(3)募入最低価格 99円95銭0厘 (募入最高利回り)(0.0997%)
(4)募入最低価格における案分比率 77.6315%
(5)募入平均価格 99円95銭3厘 (募入平均利回り)(0.0937%)
ということですが、先週(の緩和前に)入札が行われた3か月TB入札が平均0.0465%で足切り0.0481%でしたので(3Mと6Mの差がありますが)前週の短国入札から見て華麗に利回りがニバーイニバーイと高見山大五郎さんまた現るの巻だったりしますが、足切りが0.10%にここまで接近するとは中々お洒落な結果ではございました。
背景としてご案内の通りですが付利下げが当面無くなった(とは言いましても年末位になってこの緩和政策が当初企図していた効果が全然出ないとか、物価は上がれどもただの円安によるコストプッシュドリブンだったとか、まあそんな破目になった時にはヤケクソで「やはりMBではだめなので利下げ」とか言い出す可能性は考えておかないといけないのがオソロシスなのですけれども)という事で、とりあえず「付利下げヘッジでの運用ニーズ」というのが無くなって来ている上に、てきとーに色々と置きをしてからの算出になりますが、とりあえずMB目標行かす為の短国買入って入るにしても今年の後半以降になってバカスカ入る可能性がありますなあという程度で、足元でそこまで親の仇のように短国の買入がオファーされないでしょという見通しもあり、更に期初で少し売りが出てみたりとか、諸々の要因でGCのレートも0.100から0.101とかそんな水準。
そんなこんなで0.10%割れを大きく割る短国のニーズ自体がやや弱まっている(そうは言っても投信とかは自動購入分がありますけど)ので札の無い所自然と着実に買いが入るレベル(どう見ても0.10%に少しでも髭が付けば無尽蔵にビットが湧いて出てくるという感じですから)まで金利が上昇したということでニバーイニバーイとなるのでした。
ちなみに、2年国債に関しては金曜にも0.090%ヒットしていたような気がするんですが、何故かカレントの引けは0.085%になっていましたけれども、昨日のBB引けは0.095%とこちらも絶対水準で明らかに買いがあるのを背にしたところまでヘロヘロ化となりまして、この新発に関しては入札時より弱めでしたので利回りニバーイとは行きませんが、既発に関しては平気で0.05%割れ水準をやっておりましたので、こちらもまたニバーイニバーイと色々な所の金利が微妙に面白い数値を叩きだしているのが何ともお洒落ではございます。
・昨日も大概に壮絶な相場
金曜のイブニングで引けから1円位上昇するわ雇用統計で米債は強いわでこれは1円高の買い気配からスタートかとか思っていたら144円91銭(+89銭)でスタートしてもはや何が何だか判らないのですが先物だけの値動きで言えば50銭位下がってまた50銭位上がって70銭位下がるとか盛大な動きを9時半前までにやりましたが、その後は上昇。期待の国債買入もオファーされして上がったあと下がって結局前場引けに向けては上昇して144円90銭(+88銭)で前場終了。
でもって国債買入については超長期が予想より弱く、5年超10年以下に関しては平均の4毛5糸強はまあそんなもんなのでしょうが、足切りが7毛9糸強まで流れたので後場寄った直後にサーキットブレーカー。ブレーカー解けて145円25銭で寄った後は今度は一転して下がって途中で一度戻したものの引けに掛けてヘロヘロになって国債買入が弱かった超長期が弱くて、先物は144円34銭(+32銭)で終了したのですけれども超長期は20年9毛5糸甘で30年10毛5糸甘とか金曜のスーパーツイストフラットの翌営業日はツイストスーパースティープとか毎日カーブがツイストしてしかもそれがトレンドじゃなくてシマウマ相場(木曜と金曜は2日連続フラットでしたが)とかどんだけロックンロールな相場なんだよという所で。
しかもイブニングでは円安が進行しているのに何故か先物が40銭位上昇しているというワケワカランチ会長な相場で、しかも何で先物が上昇しているのか判らんというのが何ともはやという所ではございまする。
○流動性プレミアムと(結構大真面目なのだが)オペは日割りオファーにしたらどうだという世間話
どうでも良いツッコミだが昨日はこのページにオペオファー内容が更新されるまでの時間が妙に長かったのですが今日以降は改善されますよね。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/menu_o.htm
ということで(どういうことだ)国債買入オペのオファー。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/of130408.htm
国債買入(残存期間5年超10年以下) 10,000 2013年4月10日
国債買入(残存期間10年超) 2,000 2013年4月10日
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式> 8,000 2013年4月10日 2013年5月14日
ちなみに金曜から資産買入基金の共通担保が全店オペ固定金利方式に名前が変わっていますので念のため申し添えますってどうでも良いのですがお待ちかねタンホイザの国債買入。
対象銘柄は10年293回以降と超長期40回以降と30年債と40年債。ただし除外銘柄は10年308回〜313回と40年1回となりましたが、昨日はまあ先物クソ高(つーか金曜が先物クソ安だったのだが)なのでまあもとより先物回りは入らないとゆー状況でしたが、結果は先ほども申し上げましたが以下の通り。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130408.htm
国債買入(残存期間5年超10年以下) 20,505 10,000 -0.079 -0.045 80.8
国債買入(残存期間10年超) 6,337 2,002 0.016 0.023 26.6
共通担保資金供給(全店)<固定金利方式>(4月10日スタート分) 15,250 8,009 52.5
つーことで超長期の平均2毛3糸甘がちょっと甘い感じで中長期の平均4毛5糸はまあこんなもんだけど7毛9糸の足切りは流れましたぞなという事でしたが、まあこの結果を見て次回はもうちょっと札を引くようになるのかも知れませんし、しばらく慣れるまで時間が掛かりそうですなあという所で。
というのはまあ前振りのメモ。
でまあその結果はともかくと致しまして、ここもとの相場様の動きとか見ておりますと、国債買入が入るかどうかの思惑で相場がウロウロしているのもそうですが、大体からして日銀がこれから馬鹿買いするという事ですから、いずれ債券市場の流動性が日銀の馬鹿買いによって大きく低下するでしょうという思惑を先取りしたかの如くオファービットが開いている訳ですよね。
んでもって流動性が低下してオファービットが開きますと、投資家サイドから見たら売買の執行リスクや執行コストが上昇しますので、もし投資予定の債券利回りが変わらない状態だとするとこれらのリスクやコストの分だけ目に見えない(売買しなければ一応顕在化しないから)運用利回りの低下に繋がる訳ですよ。
となりますと、他に条件が変わらずに流動性が低下すれば、投資家的発想からしますと流動性低下に伴うコストやリスクの拡大分だけ利回りが上昇してくれないと従来と同じ投資収益が期待できませんよねという話になるので、つまりは流動性リスクプレミアムが乗っかってしまうという状態になって価格の低下(金利の上昇)要因になってしまうという話。
確か1998年だったと思いますが、東証のアホウが債券先物のシステムを変更して狂ったように値段が飛ぶ設定に変更して暫くした時にどこかの誰かが先物に成行で巨大な買いを入れて一瞬でストップ高になってその後板が解けた途端に今度は売り板になって元に戻るとかいう変態相場が発生して、その後先物がヘッジに使えない(指標とカレント以外の流動性があまり高くなく、今よりも圧倒的に先物でのヘッジをマーケットメーカーが使っていた)ので売買が滞るようになって金利上昇の一因になってしまったという素敵な事案がございましたが、まあそれを思い出しました(正確に言うとこの時あたくしは債券の隣で株をやっていたのでやってるなあというのを見ていただけなのですが)という所。
つまり何を申し上げたいのかと言いますと、日銀の債券馬鹿買いアナウンスによって流動性の低下を先取りした形になった上に、昨日の結果にありますように1回の国債買入オペの市場インパクトが巨大になってしまって、流動性の低い所に成行巨大買いが入る、というような状況になっていまして、一方で日銀の馬鹿買いはこれから残高が増えていくものの今のところはまだ始まったばかりで現実の玉吸い上げはまだまだ、というような市場状況によって、債券市場に流動性プレミアムを発生させてしまって、その結果として金利が上昇していますぞなという結果になっている(TBや2年などの金利はこれとは別で買入が従来の想定より減る分の需給要因と付利下げが当面なくなったので付利下げヘッジの仮需が剥落したせい)のかなあとか思ってみましたけれどもどうでしょうかね。まああたくしのイメージなんですが。
でまあ流動性というのは一回落ちると戻るのに時間が掛かるのですが、今回の場合は日銀がこれから国債をどんどん吸収しますから流動性プレミアムの分は需給でいずれ吸収されてしまうのでしょうが、流動性プレミアムの方はこの後落ち着くのかそれとも需給がタイトになってそのままオファービット開きっぱなしなのかは正直ワカランチ会長ではございます。2年以下に関しては逆に従来日銀の買入と付利下げ思惑の仮需も加えてやたらとタイトになっていた需給が緩和されるのでオファービットは落ち着くんでしょうけれども。
つーことでで、まあ今後に関しては日銀の買いで需給が締まるので別に金利が馬鹿上がりとかはしない(日銀の馬鹿買いが今後も継続するという前提に立った場合なのでそれがコケるとなると話は別ですが目先それを心配する必要は一ミリもないでしょう)でしょうけれども、将来の出口政策ガーという風になった場合の流動性プレミアムは中々素敵な事になりそうで、それもまた望ましくないパスで不本意な形で出口とかなった時には更に凄い事になるんだろうなあと何年先の話になるか知りませんが、ここもとの動きはよーく覚えておこうと思います(というかその為に駄文を残しているのだが^^)。
とまあそーゆー事で前振りが長くなった(つーか多分この前振りもあたくしの言いたい事であるが)のですが、流動性の無い相場で市場残高対比で買入の額が明らかに大きそうな国債買入を実施するにあたって、金曜月曜の相場を見るとやはり「各回の買入のインパクトがでかすぎ」という事になるのではないかと思います。そもそも流動性が下がっている相場の中で政策的意図による成行買いが巨大インパクトで入る、という事になると元々下がっている流動性を更に下げて、結果として(いずれは需給で調整されるにせよ)流動性リスクプレミアムを更に拡大させる、というのはあまり上手く無い話じゃネーノとか思うのですよ。
でもってそれに対しての対策ですが、オペの日程を(FED方式で)事前にアナウンスするというのはオペの予見可能性を上げることによって流動性リスクプレミアムを下げる効果があると思うのですけれども、これだけ市場インパクトのある買いとなりますと事前アナウンスするとそれに向けてマニュピレーションが起きてしまう惧れもある訳でして、それもどうかという希ガス。
てなわけで、これあたくし的には別にギャグでは無くて結構大真面目に考えたのですが、この際国債買入オペ「毎営業日に分けて買う」という風にしたら、毎日日銀による一定の買いがあるという事で相場のアンカーみたいになるかどうかは知らんですけれども、少なくともオペの予見可能性が高まりますし、一回の買入のインパクト自体は低下するので「今日はオペがあるか」とかいう事で相場が一々ランコルゲしなくて済むと思うのですがどうでしょうかねえ、などと言うと事務が回りませんかそうですかすいませんすいません。
などと言いつつも折角思い立ったので物は試しに計算すると大体この辺のデータを使う。
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/k130404a.pdf
「量的・質的金融緩和」の導入について(の4ページ目の別紙)
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/acmai/release/2013/ac130331.htm/
営業毎旬報告(平成25年3月31日現在)
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mei/mei.htm/
日本銀行が保有する国債の銘柄別残高(3月末)
http://www.boj.or.jp/announcements/release_2013/rel130404d.pdf
当面の長期国債買入れの運営について
声明文別紙にあるように年末には長期国債の残高を140兆円にするのですが、営業毎旬報告の3月末から数字を拾うと現在の国債残高が91.3兆円(ちなみに12月末の営業毎旬報告を見ると89兆円になっています)になっていて、3月末の国債銘柄別残高で輪番+基金の償還を銘柄ごとに拾うと額面ベースで15.6兆円になりますから、140-91.3+15.6=64.3兆円の積み上げが必要で、これを4月から12月までの月割り(9か月)で計算すると7.2兆円弱という数字が出てきますが、現在のところでは当面の長期国債買入の運営についての所にありますように、とりあえず4月は6.2兆円で5月以降は7.5兆円弱の買入になりそうな感じ。
でまあこれをヤケクソで営業日ベースで日割りにしてしまいまして、年末までだいたい38週間あって平日の銀行休業日が9日あるので、大体36×5で180営業日位年末までありますので、64.3兆円を日割りすると3600億円位になりまして、それを買入額の月間予定で比例配分して買入をしつつ、札の入り方を見てデュレーション調整をしたい時には1か月位前にはアナウンスするというのでどうでしょう(って既に買入始まっているからこの計算の前提が違っているので本当はもっと真面目に計算しないといけませんが)って所で。
#ちなみにシャレで計算したら中短期(1〜5年)が1450億円位、中長期が1650億円位、超長期が400億円位という数字になりました(1年未満が100億円位)。でまちがって札が割れたらキャリーオーバーという事で^^;(さすがに物国変国は従来通り)
まあオペレーション的に誰得にも程がありますけれども、やはり中長期ゾーン1回1兆という買入はインパクトありますので市場の流動性が飛ぶのかオペの度に日銀に高値掴ませて価格がその度に飛ぶとか、特に買入が進むと更に凄まじい事になりそうなのでこの際ヤケクソでご検討されるというのは如何でしょうか^^;
・・・・・・・・ってオペ対象先も事務が回りませんかそうですかすいませんすいません(−−;
でまあ人のふんどしになりますけれども、厭債害債さんのエントリーが心に沁みます。
http://ensaigaisai.at.webry.info/201304/article_2.html
困った
作成日時 : 2013/04/08 19:17
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2013/04/08
○別の物が色々とニバーイニバーイ!
・正直目の前に板がある訳では無いので正確性は保証しかねますがメモを残して置く
ま、目の前に板が有って手を振らないと行けなかったらメモをしている所の状況では無いような気がしますが。
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MKQ1F46KLVRW01.html
債券は大幅反落、急激な金利低下警戒−東証サーキットブレーカー発動
更新日時: 2013/04/05 16:12 JST
『現物債市場で長期金利 の指標となる新発10年物国債の328回債利回りは前日比8ベーシスポイント(bp)低い0.375%で開始し、一時は0.315%と、4日に記録した過去最低水準0.425%を更新した。しかし、直後から水準を切り下げ、午後に入ると16.5bp高い0.62%まで上昇。午後4時すぎからは0.505%で推移している。2年物の327回債利回りは3bp高い0.09%と、1月8日以来の高水準を付けた。5年物の109回債利回りは一時6.5bp高い0.21%まで上昇。新発5年債利回り
としては昨年9月20日以来の高水準を付けた。20年物の143回債利回りは一時29.5bp低い0.845%と、03年6月以来の低水準を付けたが、その後は1.17%まで上昇。午後2時半からは1.135%で推移。30年物の38回債利回りは32.5bp低い0.925%と過去最低を記録したが、その後は1.225%まで急上昇した。』(上記URLより、ここで書かれているブルームバーグの引けはBBの引けとやや違っているので注意)
金曜の債券市場ですが、国債買入の年限別内訳が出たのが前日の夕方6時ごろで、その辺りで先物上げ現物強くなるの巻をやっておりましたし、まあとりあえずあの流れだと買わないと(というか踏まないとというか)いけない人が先に買いを入れざるを得ない流れでしたからシャーナイナイなのですが、朝から先物は34銭高146円38銭とかで始まって10年0.375%で20年は1%割れるわ8時50分位に10年0.33%とかで10年が13毛強で20年25毛強とかやってて多分これまた9時前(たぶん55分とか)に10年0.315%(12毛強)とかもうエライコッチャ。
とか何とか思ってたら9時直後位から先物が下がってきて一方で超長期はサガランチ会長で先物前日比変わらない位まで下がって30年21.5強出合い(つーてもオファービットが飛んでいるから最早ワケワカラン)とか盛大にフラットしておりましたが、先物の方はヘロヘロで中期もヘロヘロ。10時には先物145円台(確か10時で13銭安の145.91)とかになり、10時10分の国債買入タイムで今日は国債買入無しということで先物が更にヘロヘロ。10時20分くらいには40銭安とかの水準にまで下がって気がつけば5年が0.14%出合ってて10年も0.4%台に戻るの巻。
前場引けでは先物が34銭安で5年が1.5甘位で10年が2強位で20年が10強位で30年はワカランチ会長。まあ日銀の金融緩和がより長い所を買いますよという内容で、おまけに輪番の短い所の買いが減っている事から見られるように、この日銀の買入に乗っかるとなれば長期化入替をするのが妥当という事になりますので、入替の反対側になります中短期がヘロヘロになりますがな、という話のようで。
でまあ後場も145.67(37銭安)位で寄ったと思ったら超長期対象の流動性入札の結果が思ったよりうんこで先物さらに一段安になって13時ちょい過ぎにはついに先物100銭安の145.04まで下落。このサーキットブレーカーの発動要件がイマイチ良くワカランチ会長なのだが、100銭安を付けただけでは直ぐに止まらなくて、何か100銭安が明確な売り気配になると止まるのだか何だかみたいで、13時3分くらいからサーキットブレーカー発動。
で、その間にも5年とか10年とかの気配が弱くなりまして、15分間停止後に144.50近辺で寄ったように見えたのだが即座にスココーンと下落して13時20分には200銭安に下落して24分位からまたサーキットブレーカー登場。それが解けてまたまたスココーンと下げて安値は2円94銭安の143円10銭まで下げて10年の安値は0.62%(18.5毛甘)なのもひえーなのですが、もっとひえーだったのは5年が0.21%(8毛甘)までマークした事で、おいおい5年金利0.2%台かよと思いましたが、先物が良く考えたら290銭も下げているのですからそういう事ですかそうですかというオソロシアな展開。
んでもってその後は買いでもあったのか今度は戻る戻るで13時45分位には安値から2円位戻って145円前半とかになったと思ったらまたその後落ちるとかもう何が何やらでしたが、結局15時の引けは144.02銭で前日比202銭安で2年カレントは何か0.09%(3甘)とかまでやっているとか盛大なおそロシア相場でした。
と思ったらイブニングで謎の上げをやっていて、夕方には先物が東証の引けから1円以上上昇しているしおまけに週末の雇用統計は弱かったのでもしかして今日は寄らないまま1円上昇して買い気配になって寄りからサーキットブレーカーですか分かりません。
なお、ほとんど走り書きのメモと先物の日中足を見ながらのメモですし、相場があの有様でございますのでこの辺のメモの正確性は一切保証致しかねますので念の為。
・要らんもんがニバーイニバーイ!
もう今年の債券市場の流行語大賞は異次元緩和のキーワード「2倍」で問題無いと思うのですが、そのニバーイニバーイはMBとか日銀購入の長期国債平均残存だったと思うのですが、金曜の債券市場ではこんなものがニバーイニバーイに(^^)。
5年の金利がニバーイニバーイ:3月4日に所信聴取でより長い国債を大量に買って異次元緩和みたいな話をした時に5年金利は何と0.095%(短い輪番がゼロ金利落札になった影響)になっておったのですが、まさかの0.21%まで金利上昇
10年の金利がニバーイニバーイ:つーか1日の高安で0.315%〜0.620%ってどんだけ動いているんだよ
というように要らんもんまでニバーイニバーイになるのが異次元緩和恐るべしという事ですが、そういやオプションのボラもいきなりニバーイニバーイになっていたようですなおそロシア。
・まーしかし流動性が落ちる市場の将来を暗示しているんですかねえ
大体からして新発の7割位をこれから買って行きますよ、とまあそんな事を仰せになっている日銀ちゃんの追加緩和な訳ですが、後で再度引用しますが、総裁の記者会見でちょうどまあ債券市場の皆様にとってイメージしやすい回答がございましてで、それは「新発の7割も買って価格形成に影響でないのか」という質問に対して、「いや価格形成に影響があるのはフローよりも買入のストックだから大丈夫ですよ」というウソも大概にせえと思う説明がありまして(後掲します)、そこでこのような発言があるのですよ。
『ちなみに、これまでのいわゆる資産買入等の基金では、残存期間1〜3 年の国債を買ってきましたが、その際も、実は、グロスの買入れ額は発行額の7
割に達していました。今回やろうとしていることは、いわば全てのゾーンに拡げてやっていこうということであって、これまで以上に市場金利の形成をそれぞれのゾーンでやり難くすることは意図していません。』
(4日の総裁定例記者会見より)
・・・・・・・・・orz
えーっとですね、特に3年以下のゾーンって買入が進んできて(と付利下げの思惑もあって)金利水準が補完当座預金金利を恒常的に下回るようになってからというもの、オファービットが離れてしまったのではないかと存じますし、まとまった大玉を捌こうと思ったらもはや新発で買うかオペにぶつけるかというようになってしまっていると思います。でまあ黒田さんの話によれば「これが全ゾーンになる」という話でありまして、どう見ても「全てのゾーンで市場金利の形成をやり難くする」ようにしか見えないですよね。つまり債券市場の皆様におかれましては大体3年とか2年とかのついこの前までのセカンダリー流動性の無さが全ゾーンに波及する、と思っておくと大変精神衛生上宜しくないのではないかと存じますのでまあそんな可能性があるっちゅーことで。
まあ今回の場合は入替売りの売り食らったのと短期の需給が変わる(今まで馬鹿買いされていた短期ゾーンの馬鹿買いが若干なりとも緩和される)というファクターで中期が弱くなって相場が下がったもんで盤石中期がコケるという事でそもそものイールドカーブの前提があららというのもあったとは思いますが、ただまあ普通に考えてこれから日銀が馬鹿買いするのですからオファービットが飛びながら金利が低下するとかそういう感じなんでしょうな。
でも金曜みたいに何らかの拍子で売りが入ると流動性が無い分だけエライコッチャになるリスクがございますなあ、というのが金曜のご教訓だったんでしょうかねえ、良く判らんが。
・物価連動国債の引けェ・・・・・・・・
BBの引けだと直近の数値がネットで拾えないのですが、売買参考統計値(まあ国債に関してはそれほどBBの引けと違わない筈)の4月8日版、つまり金曜の引けを見るとですなあ。
ダウンロードはこちらのページから適当に落とせます(全銘柄だすと結構な量なので注意)
http://market.jsda.or.jp/html/saiken/kehai/downloadInput.php
・・・・・・・えーっと、全銘柄売買参考統計値前日比変わらずという素敵なプライスになっているのですが、もしかしてこれはBEIが大幅に変化したという事でしょうかとか言いたくなりますが、一応(これもまた後の会見の所でネタにするかもしれませんが)物価目標の中でBEIを参考にするとか何とかすっかり話題になっている事でもありますので以下自粛という事で。
#いやまあ金曜の相場でそこまで手が回らんというのは判るが(^^)
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2013/04/04
○市場雑談メモ
・超長期シマウマ相場とな
昨日の債券市場様におかれましては超長期が重く推移してイールドカーブはスティープとなった訳ですが、先週金曜から毎日超長期が強くなったり弱くなったりのシマウマ状態になっているとか何なんですかこの相場はとしか申し上げようがございません。期初のフローみたいなのがあったりポジションのアンワインドみたいなのがあったりとかはあるようですが、もはやここまでくると何をネタにしてやっているのかがさっぱりワカランチ会長なのでございまするorzorz
まあつまり判らんから誰か教えてケロケロという事を書いているだけなのですが。火曜とかでも10年入札弱くて相場が下がったとか言っても弱かったのは先物で10年は入札後崩れた訳でも無いとか、ひじょーに難しい相場、というか誰かのお家の事情で売買フローが入るとそのままモロに出てしまうというような相場なんですかねえとゆー所ではありまして、MPMの後少しは何かの方向性とか出るんでしょうかねえ。
・3M短国入札は金利上昇だが0.05%割れ
国庫短期証券(第356回)の入札結果
http://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20130403.htm
(3)募入最低価格 99円98銭8厘0毛 (募入最高利回り)(0.0481%)
(4)募入最低価格における案分比率 20.6951%
(5)募入平均価格 99円98銭8厘4毛 (募入平均利回り)(0.0465%)
ということで今回は0.04%台後半に上昇。東京レポレートも上昇していますが、期末の特殊成行ニーズが一巡して若干需給が緩和されたので金利上昇ということですが、まあ上昇したと言っても0.05%割れ状況は続いておりまして、すっかりこの水準が定着となっていますし、短国の日銀による買入自体は金融政策の結果いかんにかかわらず暫くは多い状況が続きますから、まー金利上昇するったって限界ありますわなあと思いますし、大体からして需給が緩んでくると大喜びして日銀が短国の買入を増やすので直ぐに相殺されるのが短国市場の仕様ではございまする。いやはや。
固定金利オペをロールする人たちのロールが減ってきている(ので札割れが続いているのですが)分だけ足元のGCが瞬間的な需給で振れやすくなっているのでしょうかとか勝手に妄想する訳ですが、まあこの辺りに関しても基金オペの整理を行う際にちょっと流れが変わるかもしれませんが、短国買入の拡大と長期国債の買入拡大で資金供給そのものがアウトライトの買い中心になってしまい、その上量的緩和状態になっているというような状態が恒常化しちゃいますと、足元だけ需給が振れやすくなるというような形に変わるのかもしれませんね(FFだけは良くぶれていた米国みたいなイメージ)。従来は足元の需給を短期の資金供給オペで均して足元金利があまりぶれないように誘導していたのですけれども、買入オペ主体での資金供給となると細かい調節がしにくくなるのかもとか考えていますがただの考えすぎかもしれませんので念の為。
○基金保有国債&基金保有短期国債
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/mei/mei.htm/
日本銀行が保有する国債の銘柄別残高(3月末)
http://www.boj.or.jp/statistics/boj/other/tmei/tmei.htm/
日本銀行による国庫短期証券の銘柄別買入額(3月末)
何故か今回からZIPで寄越すようになったでおじゃるとなりましたが、従来PDFだったので数字を一々拾わないと行けなかったのですがZIP解凍するとExcelで出てきますのでだいぶ便利になりましたぞなもしという所ですが、何でこれだけZIPでおじゃるかの??
という話はともかく、基金国債買入の償還スケジュールの変化前月対比は以下の通り。
2013年06月まで:9995→7138
2013年12月まで:50965→50965
2014年06月まで:93899→96709
2014年12月まで:42996→46199
2015年06月まで:52705→63033
2015年12月まで:12627→13066
2016年06月まで:0→3243
トータル:263187→280353
ということで、まあ手前の残高自体は償還分を除いて変わらない(1年超を買っているのだから当たり前)のですけれども、買入の前月比の差分を見ると買入年限は3年までとなっていますが、大体2年が入るのが多いのねというが見えますなあ。
で、本当はここで輪番まで含めて償還スケジュールを集計すると基金オペと輪番オペを統合したあとの買入で日銀の保有長期国債残高がどういう推移をしていくのかが想定できるので、逆に基金+輪番の新輪番オペ(もうめんどくさいから長期国債買入という名前で良いと思いますが)でどの位のゾーニングになるのかとかの想像が可能になるのですけれども、全銘柄の償還スケジュール計算して集計するのが(今までのPDFのだと)めんどくてしょうが無かったので手抜きしてデータ集計してなかったよってまあ暇な時に集計をしてみようとか思っております(が今日結果が出ると残念なことに^^)。
なお、6月までの必要買入額を計算しようと思って営業毎旬報告見ようとおもったら何故か月末計数が月初2営業日目の昨日になっても出てこないのって決算期末の仕様でしたっけ??
ということで毎旬報告じゃなくて額面集計を見ますと280353億円ですので、6月末の残高目標34兆円に対して不足が6兆円。償還が7138億円あるのでその分買わないといけませんから3で割ると2兆2000億円少々買わないといけないですね。んでもって12月末の残高目標が44兆円で償還が50965億円あるのですから、7月〜12月はトータルで15.1兆円の購入をしないといけませんので6で割ると月に2兆5000億円少々買わないといけない、というのは別に今に始まった話では無いのですが、基金買入によるコミットメントでの買入ペースってオープンエンド実施後よりも今の方がペースが速いのでありまして、「オープンエンドを前倒しして金融緩和を強化」と言っている人は足し算と引き算と割り算のできない残念な人たちであるというのが判るかと存じます。
基金短期国債買入の償還スケジュール変化前月対比は以下の通り。
2013年06月まで:127263→149882
2013年12月まで:4995→9098
2014年06月まで:238→5517
トータル:132496→164497
ということでせっせと買っているのですが買っている側から償還が来るのでハムスター状態となっているのはカワランチ会長。ただまあ新発3か月TBの償還がようやく目出度くも7月に突入致しました(3月の最後の入札分から)のでここからは買った分が6月末の残高に跳ねる可能性がより高まって良かったですね(棒)という所でございます。
つーことで、現在の残高が16.5兆円ですが償還が15兆円ありますので目標残高19.5兆円に対しまして購入しないといけないのが18兆円となりまして、3で割ると月に6兆円のペースで購入しないといけません。しかもどうせ全部がカレント3か月で入る訳では無いのでその分も乗っけないといけないのですが、今ですらこの状況なのにオープンエンドで月10兆とか無理ゲーにも程があるのですが、この辺りに関しては短国の買入額を目標にするよりは当座預金残高みたいな形にした方がいずれ長国に短国が置き換わるのでオペ的にやりやすいんじゃないですかそれに短国の馬鹿需給も改善されますし、というのはやや自分の都合も含めておりますが(笑)、短期の所を無理無理潰すというフレームから多分変化するんじゃネーノとは期待も込めて考えていますがどうでしょうかね。
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2013/04/03
・為替が円高というのも兎も角として株価にビックリしたぞな
http://www.bloomberg.co.jp/news/123-MKKH9G6S972E01.html
大胆な緩和持ち越しの公算も、市場は失望の懸念−黒田日銀あす初会合
更新日時: 2013/04/02 06:00 JST
『4月2日(ブルームバーグ):日本銀行は3、4の両日に新正副総裁の下で初めてとなる金融政策決定会合を開く。追加緩和に踏み切るとみられているが、正副総裁が就任間もないため、政策委員会をまとめきれず、大胆な金融緩和は4月2回目の会合である26日までずれ込むとの見方もある。その場合は金融市場で失望感を生む可能性がある。』(上記URLより)
つーのもあったのかどうか知らんですが、昨日は朝っぱらからドル円92円台に突っ込んだ上に株がどどーんと下がってトピが2.5%以上下げたりした時はナンジャソラと思ってしまいましたが、これはまたクレクレキタコレなのか何だか知らんですが、市場の期待にお答えする黒田総裁に対しても容赦ないですなオソロシスという所でした。その後戻って前場引けにほぼ下げを戻したと思ったら昼休みに円高に振れて後場寄りからまたGDして下落したとかもう何が何やら・・・・・・・・・
・超長期暴れ過ぎ
昨日の債券市場はその辺の円高株安などもあってか高寄りしたのですが、10年国債入札がイマイチで何故か先物が盛大に叩かれる(その後引けに掛けてやや戻しましたが)という暴れん坊将軍な展開でしたが、それはそれと致しまして超長期は朝から強いという相場でござんして、先週金曜は強烈にツイストフラット、月曜はスティープで昨日はフラットとかもう何が何だか分かりません何やってるんですかマッタクモウ。
普通は期末特有の成行売買が一巡するとちったあ冷静になるんですけれども、何か期末の余波なのか新たに暴れている人がいるのか、期初のお家の事情成行売買というフローが今度は入っているのか知らんですけれども、どこまでやるのこの大暴れ超長期という所で誠に遺憾に存じます、という雑記メモでした。
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2013/04/02
○市場雑談メモとかニュース雑談など
・期初の売りキタコレでしたが
昨日の債券市場、寄りは先物がホイホイ下がって何でまた先物?とか思っておりましたら時間の経過と共に長期超長期がダメダメになり、その後超長期が20年債(の20年とかその手前とか)中心にあばばばばーとなってしまい先物10銭少々しか下がってないのに超長期6毛甘とか金曜のツイストフラットニングは一体全体ナンダッタンダというか金曜超長期買った人南無阿弥陀仏としか申し上げようがない展開。まあ要するに期初の売りキタコレなのでしょうけれども、まあ派手に動きますぞなもしという所で。
しかしこれがまた良く判らんのですが株式市場が期初の売りでも無いのでしょうけれども豪快に下がって引けに掛けてトピ3%安とか何やってますねんという展開でそれを見て買いが来たのか何だか知らんけれども結局10年とか先物は引け水準まで戻るものの20年30年の引けは3毛5糸甘、というか15年ゾーンの引けが4毛甘となっていましてああそこですか売りが出たのはということですかよくわかりませんけど><;
ついでにイブニングで為替市場ちゃんでドル円でストロスでも引っ掛けたのか円高キタコレとかなったら債券先物上昇してるとか値動き派手派手すぎて期初から疲れますぞなもしという所ではございましたな。
・基金買入系の結果とか
昨日のオペ結果
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/ba130401.htm
国庫短期証券買入(資産買入等基金) 42,880 10,004 0.042 0.043 40.1
国債買入(資産買入等基金)(残存期間1年以上3年以下) 30,247 8,005 0.056 0.060 52.4
共通担保資金供給(資産買入等基金)(4月3日スタート分) 1,880 1,880
基金短国のレートが若干程度でありますが上昇しておりまして、期末の絶賛成行買い(または買現先)ニーズ一巡という事でございますかそうですか、と言いましてもまあすっかり0.05%割れは定着の図となっておりまして、短国レートの水準もまあ0.05%割れの水準での推移というのが普通に目が慣れてしまいましたなあという感じです。
基金国債の方も金利上昇の巻で、こちらも期末の絶賛キャッシュ潰しニーズ一巡とか先週の2年国債入札が割と流れた(ちなみに2年新発は発行前なので基金オペに入りません)影響もあるんですかよくわかりません。
そして地味に毎回札割れ祭りなのが固定金利オペでして、そらまあ0.10%の金がいるのかという話になりますと、同じ共通担保でもファンディングが付きにくい物であればニーズがありますし、まあ国債の商品在庫の中である程度はこちらでファンディングをしても良いのかもしれませんけれども、そもそも金利水準の方が低下していて10bpでファンディングを付けると逆ザヤになるゾーンの国債が絶賛増殖する中ではニーズが減る罠そりゃという所ではございますし、まあ今後このオペ無くなりそうな感じも思いっきり漂います(普通の共通担保オペになるんじゃないですかね)からねえ。
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2013/04/01
○市場雑談メモ
・何なんですか金曜の引けは
金曜の債券市場引け
先物:145.46(40銭安)
2年:0.065%(+1.0)ちなみにカレント以外は0.045%ね
5年:0.130%(+1.5)
10年:0.560%(+5.0)
20年:1.385%(▲2.0)
30年:1.515%(▲4.5)
40年:1.580%(▲4.5)
・・・・・・・・・・・・(Д)°°
ということで何がどうなるとこうなるのか全くワカランチ会長なのですが金曜の債券市場ちゃんは中々豪快なツイストフラット。しかもこういう時って普通10年は先物じゃなくて超長期に引っ張られると思うのですが、そうなっていない所を見ると10年のせいなんですかよく判りません。つーかどういうフローが来るとこうなるのよ(いやまあそういうフローなんでしょうが^^)。
つーことでメモを取っておかざるを得ないのでメモしただけ。
・当座預金残高58兆円キタコレ!
好事家は毎日チェックするページですが。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/menu.htm
日銀当座預金増減要因と金融調節(毎営業日更新)
3月29日分速報をぽちっとな。
http://www3.boj.or.jp/market/jp/stat/jx130329.htm
当座預金残高 581,300
>当座預金残高 581,300
>当座預金残高 581,300
>当座預金残高 581,300
>当座預金残高 581,300
>当座預金残高 581,300
・・・・・・・・・・やったねパパ!あと20兆円積み増せば物価目標2%達成だよ!!!!
でまあ4日に何をする(正直変なつぎはぎ政策出したらそこで試合終了になると思いますが)のかという話をつらつら考えてはいるもののまー予想はこの前しましたけど、細かい計数に関しては結局この週末あまり真面目に考えなかったので構想が纏まらずパスですけれども、先日某溜池山王方面の証券会社のストラテジストの方が予想だしてたような記憶がございまして、割とアグリーだったので(もちろん微妙にワシのイメージとは違いますが)二番煎じも何なので考えないというのもあったりしますが詳しいのを見たければ溜池山王証券までお問い合わせくらはい(^^)。
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