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2026/01/30
お題「短国の5月6月償還の引値が地味に上昇傾向とな/総裁会見ネタの物価見通し部分も味わいがあるので」
ほほう
https://www.afpbb.com/articles/-/3619995
中国大使、オーストラリアに警告 ダーウィン港買い戻すなら「中国企業の利益を守るため行動」
2026年1月29日 12:37 発信地:シドニー/オーストラリア [ オーストラリア アジア・オセアニア ]
『【1月29日 AFP】中国の肖千駐オーストラリア大使は28日、オーストラリアが北部の戦略的な要衝ダーウィン港の管理権を中国企業から強制的に買い戻すなら、中国は自国企業の利益を守るために行動すると警告した。』(上記URL先より、以下同様)
あらあらまあまあと思ったのがそもそも論として・・・・・
『中国企業「嵐橋集団(ランドブリッジ)」は2015年、北部準州との間でダーウィン港を99年間賃借する契約を結んだ。この契約は広く批判され、インフラ売却に対する監視体制が強化された。』
99年間・・・・香港・・・・遼東半島・・・・・あ、あたまが・・・・・
って言っても香港とか遼東半島みたいに武力で強奪したんじゃないんだからそもそも売った方がアホウの極みとしか言いようが無い訳ですが・・・・・
〇長期債は連日ヘラっているとしか言いようが無い相場ですが地味に短国ちゃん
一応長期債
https://jp.reuters.com/markets/japan/6TDCB6VHEBPCFK5TJLC22UTXP4-2026-01-29/
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は反落、長期金利2.245% 弱めの日銀オペ結果が重し
ロイター編集
2026年1月29日午後 3:26 GMT+9
ということでしたが、
『国債先物中心限月3月限は前営業日比20銭安の131円52銭と反落して取引を終えた。根強い財政拡張懸念や日銀の国債買入れオペが弱めの結果となったこと受けて、国債先物は売りが優勢だった。新発10年国債利回り(長期金利)は同1.0ベーシスポイント(bp)上昇の2.245%。』(上記URL先より、以下同様)
っていってますけど財政懸念なら超長期ツイストフラットせんじゃろというお話でして、
『 OFFER BID 前日比
2年 1.249 1.256 0.011 15:10
5年 1.67 1.68 0.013 15:03
10年 2.244 2.251 0.017 15:05
20年 3.156 3.166 -0.005 15:08
30年 3.617 3.628 -0.007 15:13
40年 3.858 3.869 -0.036 15:02』
とおいうことで40年は入札前にクソ弱くしておいて入札堅調以降確り、という流れのの余波なのかもしれませんが、財政懸念で超長期がえっさほいさと強くなることもねえだろということで何かここもとメンヘラ相場の風情を醸し出しておられますなという印象ですがどうなってるんだか。
・・・・という中ですが足元では短国ちゃんが地味にですねえ、
売買参考統計値
https://market.jsda.or.jp/shijyo/saiken/baibai/baisanchi/index.html
(1/29引値)
国庫短期証券1358 2026/04/27 平均値単利 0.745←3Mカレント
国庫短期証券1359 2026/05/07 平均値単利 0.750←今日入札の新発3M
国庫短期証券1342 2026/05/11 平均値単利 0.785
国庫短期証券1307 2026/05/20 平均値単利 0.810
国庫短期証券1349 2026/06/10 平均値単利 0.810
国庫短期証券1313 2026/06/22 平均値単利 0.820
国庫短期証券1354 2026/07/10 平均値単利 0.820←6Mカレント
(1/28引値)
国庫短期証券1358 2026/04/27 平均値単利 0.745
国庫短期証券1359 2026/05/07 平均値単利 0.750
国庫短期証券1342 2026/05/11 平均値単利 0.750
国庫短期証券1307 2026/05/20 平均値単利 0.769
国庫短期証券1349 2026/06/10 平均値単利 0.770
国庫短期証券1313 2026/06/22 平均値単利 0.800
国庫短期証券1354 2026/07/10 平均値単利 0.810
(1/27引値)
国庫短期証券1358 2026/04/27 平均値単利 0.745
国庫短期証券1359 2026/05/07 平均値単利 0.750
国庫短期証券1342 2026/05/11 平均値単利 0.750
国庫短期証券1307 2026/05/20 平均値単利 0.769
国庫短期証券1349 2026/06/10 平均値単利 0.770
国庫短期証券1313 2026/06/22 平均値単利 0.800
国庫短期証券1354 2026/07/10 平均値単利 0.810
6Mに近い方は元々80b台に乗っていたのですが、ご覧の通りで4か月5か月辺りの短国の引値、と言いましてもこの辺って流動玉が薄いゾーンだから中々分かりにくい所ではあるのですが、5月後半償還とか6月償還銘柄の気配が地味に甘くなってきておりまして、もともと短国って需給の関係もあって先行きの利上げの織り込みが常に足りなさめで推移しやすい(その逆が交付税特会借入)のですが、その短国ちゃんですら5月後半以降の銘柄の引値が調整されてきておりまして、短国ですらこれというのは4月利上げの織り込み浸透が進んでいるということを意味するんじゃなかろうかと思ったのですが違いますかねえというお話。
ただまあ今日の新発に関しては足が5/7なので4月の利上げを食らったとて付利が100bpになるのは4/30以降ということですから、3月利上げまで織り込みに行くとなると調整の余地はありそうですけれども、4月利上げだと思った場合に足元の付利水準よりも高い水準に利回りが上がってくるとさすがにそこはガチの運用としても国債であるというプレミアムを勘案したらニーズがありそうなもんのような気がする(あくまでも個人の感想です)ので、今日の3Mの利回り自体は4月会合跨ぐとは言え4月利上げ織り込みのガチ度合いを見るのにはイマイチさんだと思いますけど、2月以降の3Mの入札がどうなるのかというのも見どころになってきたようなきがせんでもありませんな(とか言って3月利上げをうっかり織り込むと話の前提が変わりますが、笑)。
〇ノロノロとやっておりまして恐縮ですが総裁会見
https://www.boj.or.jp/about/press/kaiken_2026/kk260126a.pdf
総裁記者会見
――2026年1月23日(金)午後3時30分から約60分
・事実上手前の物価を盛大に上方修正した件については突っ込み不足が残念でした
前半の方でこういう質疑があったのですが、
『(問)過去のご発言から大きく二点伺います。まず一点目なんですけれども、私もちょっと今後の利上げペースを伺います。展望レポートを公開した半年前の会見で、日銀の展望は見誤って、インフレ率が見通しより高く推移してしまった場合は、利上げペースを速めるということをおっしゃっていましたが、現状はそのような状況に入っていないのか、トランプ関税公表前の見通しに予測数値が戻りつつあったりですとか上振れたりする中で、今の政策スタンスを伺えればと思います。(後半割愛)』
この質問が実に惜しくて、「トランプ関税公表前の見通しに予測数値が戻りつつある」だけではなく、政府の物価抑制政策が入ってきていて、その政策効果込みでの見通し数値なので、思いっきり「見誤ってインフレ率が見通しより高く推移してしまった場合」っぽい状況になっているんですよ。
まあこれ昨年出した物価見通しがトランプ関税の影響を過大に見積もった、あるいは利上げを先送りしたいというお気持ちを反映した(のかどうかは知りませんがwww)せいなのかはともかく、弱すぎたってことでしたねという事でもあるのですが、さて総裁どう回答したかと言いますと、
『(答)まず、例えば、私どものそれまでの見通しを上回って、現実の物価が高い上昇率を示しているような状況かどうかという趣旨のご質問だったと思いますけれども、今回の見通しを
10 月の展望レポートの見通しと比べますと、物価の見通しのところは、概ね同じかコアコアのところが少し上方修正になっている程度でありまして、』
おいこらちょっと待て(さすがにこれはリアタイで聞いてて思わず「ウソツケー」って声が出ましたw)という話で、「実は12月の利上げの時には状況の改善を受けて物価の見通しを引き上げていたんですけれども特に数値で出していませんでしたです、でもってその時の見通しに対してオンラインなんですよ〜」と説明すればうさん臭さはあっても説明としては筋が通っているのですが、10月展望と比較した場合には価格抑制策モリモリでの想定になっている分だけ上方修正してるじゃろというお話な訳でして、もうちょっと真面目に答えて頂きたいと思いました。
『われわれの見通しを、大幅に物価が超えて、それを追いかけるかたちで物価見通しがどんどん上がっているという状況ではないというふうに考えています。』
これまたややこしいのは従来の見通しが「一旦弱含んだ後に上がる」とかいう形にしていたので、この一旦弱含むの期間が今回無くなったわけですからショートカットされているんだから利上げその分前倒しになる筈だろという話なんですけれども、その辺を説明しないで「ビハインドじゃない」というのもまあ説明したら市場の利上げペースが前倒しになって、あの時点においては長期金利が跳ねるのがコワイヨーというのがあった、というお家の事情は分からんでもないですが、展望レポートで示している見通しってのは「一旦弱含みの期間があるから政策修正(利上げ)はその期間があることを込みで考えていきましょう」だったのが今回の見通しでは変更になっている、というのを思いっきり意味していて、まあそれが債券市場に浸透してきたのも4月利上げ観測の強まりに反映しているんだとは思うのですけれども、日銀の説明がこの辺りをだましだましというかおっかなびっくりというか、単純に間違えたと言ったら死ぬ病なのかはわかりませんけれども、どこまで逝っても「見通しを外した」と言わない仕様になっているから説明と展望レポート基本的見解の内容が整合性が取れなくなってしまうのよね、とは思いました。
でまあこの整合性の取れなささが今回の総裁記者会見で言えば、総裁発言がハトハトでしたという認識なってしまって、それなりに展望レポート基本的見解が出た時には債券市場とかは「あれこの展望の内容なら利上げ前倒しもあってもおかしくないじゃん」となっていたのですが、総裁会見でズッコケ三銃士になってしまったという話だし、為替ちゃんの方で円安がホイホイ逝ってしまった要因でもあったように思えます。
匙加減難しくて色々と考えてる、ってのはまあ理解できるんですけど、もうちょっとこう「トランプ関税の影響をちょっと悲観的に見ていたけど思ったほどの事は無かったですので元の軌道に戻しましょう」くらいの正直な説明してくれよとは思いますし、そうじゃない蒟蒻問答コミュニケーションするから日銀文学とか言われるんだゾとは思いました、あくまでも個人の感想ですけど、
でもってすいません、総裁の回答の続きがありまして、
『ただし、12 月の時点での考え方ですけれども、その時点までに持っていた物価の見通しが実現される可能性がだんだん高まってきたので利上げをしたという、これまでの考え方に基づいて、ということでございます。(後半割愛)』
この説明ももうちょっとこう何とかならんのか、というのがありまして、この「物価の見通し」ってのは、恐らく何ですけど、「2%物価目標を安定的に達成できるようになる」という方の見通しの話をしていまして、つまりは「2%物価目標達成に向けた確度が高まったから政策調整をした」というお話になるんですけど、この質疑応答の最初のほうにありますように、「見通し」が意味する所が展望レポートにおける物価見通し達成までの中間パスも意味するような説明がチョイチョイと入ってしまうのが話をややこしくする所以だと思うのですよ。
たぶんなんですけど、これ整理すると「2%物価目標達成するでしょう」っていう見通しに関しては目先の中立金利がどうしたこうしたとは関係なくて、2%物価目標が達成された一種の均衡状態に向けた政策調整を進めていく、って話になって、手前の経済物価見通しはその調整のペースを考える上で使うもの、という話だと思うのですが、意図的だか無意識だかにこの辺りが混同されてしまうので(日銀は意図的にやって煙に巻いている感がありますがwww)市場も解釈に困っているというところなのかな、とか思ったり思わなかったりしました。
でもって先の方でこんな質疑があったのですが、
『(問)政府の物価高対策の効果が見込まれる中で、展望レポートでは、先ほどもちょっと質問でありましたが、コアCPIが概ね横ばい、ただコアコアの方がですね、ちょっと前回比で引き上げられているというかたちなんですけれども、この短期間で、もし基調物価に関するご認識に多少の変化があったのであれば、教えて頂けたら幸いです。』
基調物価上げているんだし、そこに高校無償化とか給食費無償化も入っているんだからさらにあがっているよね、というお話なんですけど当然ながら植田さんそこは華麗にスルーしまして、
『(答)経済対策の基調物価への影響ですけれども、前回でも申し上げていたかとは思いますけれども、物価高対策が可処分所得にプラスの影響を与えて、消費を下支えする、それから様々な成長促進策等が経済を下支えして、ということで、どちらも成長率にプラスの影響を与えるというところを通じて、基調的物価にはプラスの影響を与えるという点は、12
月時点でも、われわれ、そういうふうに考えていたところでございます。今回はそれを定量的に把握して、それも含めて物価見通しを作ったところ、こういう姿になったということでございます。』
割とガッツリ上方修正していますよ、とは言っていないのがいつもの奴ですわと思いますし、そもそもこういう回答ができるなら何でさっきの質問の時に「今回の見通しを
10 月の展望レポートの見通しと比べますと、物価の見通しのところは、概ね同じかコアコアのところが少し上方修正になっている程度でありまして」って言ってるんだよおいおいおい、って所であります。
まあ当然これ説明にペテン成分が入っていることくらい植田さんにしろ想定問答作成大本営にしろ確信犯でやっているでしょうというのは想像するに難くない訳でして、これすなわち「今回の展望レポートは特に物価に対して結構な強気化をして何なら利上げペースの前倒し(そもそも関税の影響ガーで途中パスしていますしおすし)も可能」という作りになっているのですけれども、それを前面に出すのは一昨年7月会合のトラウマもありますし、時あたかも衆議院解散の日でもあるのでその辺りは静かにしておきましょう、というコミュニケーション上の配慮があった、というお話で、まあ市場はちゃんと展望レポートの紙の方を見て察してください、ってことだったんでしょうなあというのは把握しました。
でまあそれが実際問題この先利上げが前倒しになるのかどうか、についての本音がどっちなのかはこちとら知りようが無いので、まあこれからのコミュニケーション次第ではありますけれども・・・・・・・・
最後の方にこういう質問もありました。
『(問)ヘッドラインの物価上昇率が 2%をいったん下回る時期に関してちょっとお聞きしたいんですが、前回の展望レポートではこの表現が今年度前半にかけてという表現だったのが、私の記憶する限り、前回
12 月の記者会見から今年前半にはという言い方に変えられたと思うんですが、今後、この今年前半という表現も更に前倒しされて、つまり物価上昇率が
2%を下回る状態がより早く終わってしまう可能性について、どのようにお考えになってるでしょうか。』
『(答)ヘッドラインが 2%を切る時期については、割ともうすぐだと思います。それが2[%]を切った後どれくらいの期間
2[%]を下回ったままでいるかということについては、きわめて不確実性がまだ高いというふうに思っております。その期間の長さについて、短くしているとか、長くしているとか、そういう変化があったわけではございません。』
うーんなんか質疑が噛み合っていない(わざとやってるとは思いますが)という感じで、アクチュアルの物価が2%切っている時間自体は(見通し数値は同じだから)変わらないにしても、そこに政府の物価抑制策が乗っかっている分についての政策インプリケーションはいかに、って感じで聞いていただけるともうちょっと答えに困ったんじゃないかとは思うのですが、今回のこの物価がらみの説明って、実際には結構な上方修正を手前の方でやっているのを如何にして目立たないようにするのか、というのに腐心したコミュニケーションをしていましたな、という印象を強くしました、ってところです。
しかしまあ何ですな、会見聞いているときはおもんない会見だわと思っていましたが、文字起こしされたのを改めて読むと色々と味わいのある会見になっていたな、と思うのでまだ他の論点を成敗しようかと思いますが時間が無いので今朝はこれで勘弁。
2026/01/29
お題「FOMCは政策金利据え置きで経済の判断は現状引き上げ先行きリスクバランス改善ですわなあ」
よく考えたら今回のFOMC前にバランスシートの件に関してネタにしておきたかったのですが、何のかんのとワチャワチャしていてネタにできませんでしたすいませんすいません(今回ノーアクションだったので次回までに整理しておきたいですわ)
ということでFOMC声明文でござる。
〇FOMC声明文:現状判断と先行き見通しの中のリスクバランスを引き上げておりますなあ
https://www.federalreserve.gov/newsevents/pressreleases/monetary20260128a.htm(今回)
https://www.federalreserve.gov/newsevents/pressreleases/monetary20251210a.htm(前回)
・第1パラグラフ:現状の総括判断を引き上げていますねえ
『Available indicators suggest that economic activity has been expanding at a solid pace.』(今回)
『Available indicators suggest that economic activity has been expanding at a moderate pace.』(前回)
初手からいきなりこれでして、経済の拡大が「モデレートペース」から「ソリッドペース」になっていまして、経済の拡大がソリッドに引きあがっているのに利下げはねえじゃろ(ただしインフレがマンデートより下なら話は分かるのだがマンデートより上な訳で)というお話ですがご案内の通り政策金利は据え置き。
『Job gains have remained low, and the unemployment rate has shown some signs of stabilization.』(今回)
『Job gains have slowed this year, and the unemployment rate has edged
up through September. More recent indicators are consistent with these
developments. 』(前回)
雇用に関してはジョブゲインが依然として弱い、なのであんまり強くは無いのですが、失業率がサムサインズオブスタビライゼーションなので若干上がっているというのもありましてまあチャラか若干の見方改善か。
『Inflation remains somewhat elevated.』(今回)
『Inflation has moved up since earlier in the year and remains somewhat elevated.』(前回)
インフレに関してはサムホワットエレベーテッドは同じなのですが、「年初からちょっと上がっている」が抜けておりまして、まあこれは横ばいないしはインフレへの懸念がやや下がったという感じか。
ってな訳ですので、経済活動の現状判断は引き上げていますが、マンデートに関する部分では特段これに沿って威勢がよくなっているというほどでもない、という謎のバランスをとっております、ということで2パラですが。
・第2パラグラフ:先行き見通しには変化ないが雇用のダウンサイドリスクが上がっている云々を削除
『The Committee seeks to achieve maximum employment and inflation at the rate of 2 percent over the longer run.』(今回)
『The Committee seeks to achieve maximum employment and inflation at the rate of 2 percent over the longer run.』(前回)
これはいつもの枕詞。
『Uncertainty about the economic outlook remains elevated. The Committee
is attentive to the risks to both sides of its dual mandate.』(今回)
『Uncertainty about the economic outlook remains elevated. The Committee
is attentive to the risks to both sides of its dual mandate and judges
that downside risks to employment rose in recent months.』(前回)
雇用のダウンサイドリスクが下がっている、という文言削除でして、そりゃまあ経済活動の拡大がソリッドペースに引き上げられている中で当該文言が残っている方が妙なので順当なのは順当なのですが、こちらは「リスク認識の上方修正」となりますので、1パラ2パラともに上方修正という感じではありますわな。
・第3パラグラフ:政策金利据え置きで今後の金利調整に関しての文言も同じなので政策がリストリクティブであるという認識は同じですな
『In support of its goals, the Committee decided to maintain the target range for the federal funds rate at 3-1/2 to 3-3/4 percent. 』(今回)
『In support of its goals and in light of the shift in the balance of risks,
the Committee decided to lower the target range for the federal funds rate
by 1/4 percentage point to 3-1/2 to 3-3/4 percent.』(前回)
前回は利下げだったのでここの文章構成が違うのは仕様です。
『In considering the extent and timing of additional adjustments to the
target range for the federal funds rate, the Committee will carefully assess
incoming data, the evolving outlook, and the balance of risks.』(今回)
『In considering the extent and timing of additional adjustments to the
target range for the federal funds rate, the Committee will carefully assess
incoming data, the evolving outlook, and the balance of risks.』(前回)
引き続き「今後の追加的な政策金利の調整については」という文言は変わらずに生きているので、基本的には現状の政策金利水準が引き締め的な状態にあるという認識は変えていない(まあ変えていたら利下げ打ち止めになるのでビックラポンになるが)訳ですが、ただ(会見の方では言ってるでしょうけど)声明文ベースでは現状が引き締め的だの緩和的だのとかは言わないでいるのは先行き政策のコミットメントを声明文ベースでは露骨には明示しませんなという所ではあります。
『The Committee is strongly committed to supporting maximum employment and returning inflation to its 2 percent objective.』(今回)
『The Committee is strongly committed to supporting maximum employment and returning inflation to its 2 percent objective.』(前回)
3パラ最後は2パラ頭の枕詞の係り受け文言でいつも通りですね。
・第4パラグラフ:適切な金融政策スタンスを考えるにあたっては総合判断です云々はいつも通り同じ
フォワードコミットメントを行わなくなったので基本ここの文言が変わることはあんまり無いと思うのですが、無事に今回も同一文言でした。同一文言なのでパラグラフまとめて引用します。、
『In assessing the appropriate stance of monetary policy, the Committee
will continue to monitor the implications of incoming information for the
economic outlook. The Committee would be prepared to adjust the stance
of monetary policy as appropriate if risks emerge that could impede the
attainment of the Committee's goals. The Committee's assessments will take
into account a wide range of information, including readings on labor market
conditions, inflation pressures and inflation expectations, and financial
and international developments.』(今回)
『In assessing the appropriate stance of monetary policy, the Committee
will continue to monitor the implications of incoming information for the
economic outlook. The Committee would be prepared to adjust the stance
of monetary policy as appropriate if risks emerge that could impede the
attainment of the Committee's goals. The Committee's assessments will take
into account a wide range of information, including readings on labor market
conditions, inflation pressures and inflation expectations, and financial
and international developments.』(前回)
色々な指標を見ながらあんじょうようやっときますわ、という所ですわな。
・第5パラグラフ:あらあらあらーーーウォーラーちゃん議長のチャンスが出てきたからトラ公に媚び売っちゃってるのかなーーーー
などと変なことを良い子の皆さんは言っちゃダメですよ!!!!!!!∫dx
『Voting for the monetary policy action were Jerome H. Powell, Chair; John
C. Williams, Vice Chair; Michael S. Barr; Michelle W. Bowman; Lisa D. Cook;
Beth M. Hammack; Philip N. Jefferson; Neel Kashkari; Lorie K. Logan; and
Anna Paulson.』(今回)
『Voting for the monetary policy action were Jerome H. Powell, Chair; John
C. Williams, Vice Chair; Michael S. Barr; Michelle W. Bowman; Susan M.
Collins; Lisa D. Cook; Philip N. Jefferson; Alberto G. Musalem; and Christopher
J. Waller. 』(前回)
今回は投票メンバー交代です。
『Voting against this action were Stephen I. Miran and Christopher J. Waller,
who preferred to lower the target range for the federal funds rate by 1/4
percentage point at this meeting.』(今回)
『Voting against this action were Stephen I. Miran, who preferred to lower
the target range for the federal funds rate by 1/2 percentage point at
this meeting; and Austan D. Goolsbee and Jeffrey R. Schmid, who preferred
no change to the target range for the federal funds rate at this meeting.』(前回)
あらあらあら、ウォーラーちゃん急に利下げアピールしちゃってどうしちゃったのかなーーーーーー、やっぱりFRB議長の可能性が出てくると媚び売っちゃうのかなーーーーーーーー(煽り声で)、というネタは兎も角としまして、ミランは前回50利下げ提案ですから話は一貫しているのですが、前回以降でみたら米国経済普通に堅調さが増してるじゃろという状況で利下げ提案ですかそうですかってな感じでうーんどうなんでしょうとは思いましたが、まあそげなことで2名の反対でございました。
あと、前回は声明文第5パラグラフはバランスシート削減政策の停止に関する文言がありましたが、これは当然のことながら今回は対象外になりますので、該当部分の比較は割愛しています。
・ディレクティブは変更なし
https://www.federalreserve.gov/newsevents/pressreleases/monetary20260128a1.htm
Implementation Note issued January 28, 2026
https://www.federalreserve.gov/newsevents/pressreleases/monetary20251210a1.htm
Implementation Note issued December 10, 2025
こちらですが、一々比較引用するほどでもないのでその辺りは割愛しますが、当座預金付利金利の3.65%とか、翌日物レポオペ金利3.75%、リバースレポオペ金利3.50%(1社あたりの利用限度額1600億ドル)とか、リザーブ維持のために必要な場合はTビルを買うのを基本として場合によっては3年以内のTノートも買えまっせとか、プライマリークレジットの貸出金利を3.75%にする、とか言うのは同じです。
でまあそれはそれで良いんですけど、この3.50-3.75ってコリドアは如何にも狭い気が前々からする訳で、FF誘導金利をレンジで出している一種の弊害ではあると思うのですよね。つまりFF誘導目標をピンポイントの金利にしておいて、そこからの多少のブレを許容するけど、上下に関しては常設ファシリティで押さえる、って形で上下25位レンジとったほうがエエンチャウのというか、市場が永遠に常設ファシリティ頼みになってしまうのってそれはそれでマーケット機能として如何なものかって気はするんですけど、FEDはここを変える気はないのかなあとは思うのでした、まあたまにその話していると思いますけど。
〇ロンガーランストラテジーは変更なしのようですな
のようですな、などと言っているのはおっちゃん手抜きをしておりまして(おい)、
https://www.federalreserve.gov/newsevents/pressreleases/monetary20260128b.htm
January 28, 2026
Federal Open Market Committee reaffirms its "Statement on Longer-Run Goals and Monetary Policy Strategy"
うむ。
『The Federal Open Market Committee, at its annual organization meeting
this week, unanimously reaffirmed its "Statement on Longer-Run Goals
and Monetary Policy Strategy," often known as the consensus statement,
which articulates its approach to monetary policy.
The reaffirmed statement is identical to the version adopted in August
2025. The Committee first adopted a similar statement in 2012.
Statement on Longer-Run Goals and Monetary Policy Strategy (PDF)
Reaffirmed January 27, 2026』
ということでですな、「The reaffirmed statement is identical to the version
adopted in August 2025」っていうことで、昨年8月に出したステートメントと同じでっせ、というお告げがあるのでそれを信用して変更なしですな、とか抜かしている手抜きおじさんの巻ですが、
https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/files/FOMC_LongerRunGoals.pdf
Statement on Longer-Run Goals and Monetary Policy Strategy
Adopted effective January 24, 2012; as reaffirmed effective January 27, 2026
まあ前回と同文と仰せなので今朝細かく読むのは割愛します(一応念のため確認はしておきますけど)、
・・・・うーむ中途半端に時間が足りないので今朝はFOMC声明文だけで勘弁してつかあさい、ネタはわんさか渋滞しているので甚だ申し訳なしおじさんなのですが・・・・・
2026/01/28
お題「交付税特会堂々の2回利上げでもセーフ金利/総裁会見の「政策反応関数」のトーン変化を見物するなど」
あらあらドルちゃん
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-01-27/T9IXZCT96OSG00
円が再急騰、片山財務相「日米連携」強調−為替動向の言及控える
・27日夜の外為市場で1ドル=154円台半ばから急伸、一時152円台後半
・これまでは「断固たる措置」や「憂慮」などの言葉で市場をけん制
Takashi Umekawa
2026年1月27日 at 22:53 JST
更新日時:2026年1月28日 at 0:17 JST
『片山さつき財務相は27日、円相場が再び急騰する場面があったことに関し、為替動向についてはコメントを控えつつ、米国と緊密に連携して対応すると強調した。主要7カ国(G7)財務相オンライン会合後、省内で記者団に語った。』
『円相場は27日夜の外国為替市場で1ドル=154円台半ばから153円台前半まで急伸。片山氏の発言後さらに上げを拡大し、昨年11月以来となる152円台後半を付けた。』(以上上記URL先より)
円高よういんとドル安要因とあるようだが、日米連携で対応となればまさに日本からは「誠意」を出さないといけませんからつまりは植田総裁が「誠意大将軍」のタスキを掛けて会見に登場しながら・・・・・(大嘘)
〇誠意利上げ(違)はさておきましても2年金利上昇したり交付税特会が順調に上昇したり
https://jp.reuters.com/markets/japan/3USESXYT3FMKJDJSQVUNJZHJ7I-2026-01-27/
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は反落、長期金利2.285%に上昇 財政懸念や日銀利上げ意識
ロイター編集
2026年1月27日午後 3:22 GMT+9
『[東京 27日 ロイター] - <15:10> 国債先物は反落、長期金利2.285%に上昇 財政懸念や日銀利上げ意識
国債先物中心限月3月限は、前営業日比32銭安の131円23銭と大幅反落して取引を終えた。財政拡張や需給を巡る懸念に加えて、日銀による早期利上げの思惑が売り材料だった。新発10年国債利回り(長期金利)は同5.0ベーシスポイント(bp)上昇の2.285%。きょうの国債先物は横ばいで寄り付いた後すぐに下落に転じ、一日を通じて売り優勢の軟調な展開が続いた。』(上記URL先より、以下同様)
もしかしたら木原官房長官の「消費税率下げたら戻すときには経済情勢を見て」が強烈に効いたのかという気もせんでもないですが、まあ引用するのも忌々しいから引用しないけど玉木のおっちゃんのところでも財政ガバガバ公約みたいなのが出ていたようですし、選挙おっぱじまって益々放漫財政音頭が鳴り響く状況になりますとまあ財政懸念ってなっちゃいますよね。実際問題として財政懸念で売ってるのか単にロスカットで売ってるのかとかは分からんですけど。
『また市場では「日米当局による協調的な為替介入が意識される中で、日銀は早期の追加利上げに動かざるを得ないとの思惑も強く、金利に上昇圧力がかかった」(国内運用会社)との見方も聞かれた。』
協調利上げ、ってネーミングをしたいところではあるのですが、利上げという行為自体を協調するわけではない(プラザ合意の時は文字通りの協調利下げ)のですが、誠意利上げじゃあそれただのネットミームで挙句に羽賀研二さんの例の画像(検索したら出るわ出るわw)を付けたらただの悪ノリになるので、もうちょっとマシなネーミング誰か考えてくれませんかねえwwww
というか誠意利上げするのかって言われると「円安で基調物価上振れ懸念」なのに円高で誠意利上げというのはこれ如何にとなりますが、実は今回の展望レポートって先般確認させていただきました通りで、そもそも手前の物価見通しを事実上盛大に上げていて、それはすなわち従来までの「この先アクチュアルの物価がコストプッシュ要因の剥落で下がる中、基調的物価がまだ2%に向かって上がる過程、という状態になっているので、利上げを急いでやる必要はない」という理屈の前提をしらっとひっくり返していることに他ならないので、円安が多少是正されたとて、次の屁理屈もとい利上げ正当化理論は用意しているというのが日銀の用意周到な所ではあります。
ということで、
『現物市場では10年物以外の新発国債利回りも総じて上昇。2年債は前営業日比1.0bp上昇の1.275%、5年債は同2.5bp上昇の1.710%、20年債は同3.0bp上昇の3.195%、30年債は同4.0bp上昇の3.660%、40年債は同3.0bp上昇の3.935%。』
『TRADEWEB
OFFER BID 前日比 時間
2年 1.273 1.28 0.011 15:10
5年 1.705 1.715 0.027 15:06
10年 2.278 2.285 0.045 15:07
20年 3.191 3.202 0.033 15:03
30年 3.652 3.664 0.037 15:10
40年 3.931 3.941 0.032 15:06』
ってなもんで、先物とか10年とかも(ノ∀`)アチャーって感じですが、中短期相変わらずでして、相場が上がっても下がっても2年の金利がじりじり上昇でござるの巻となっておりまして、市場予想の利上げパスが前倒しもさることながら、ペースがやっと「半年に1回」とか言うノンビリしたこと言ってる場合なのか問題になってきたようには思えます。まあ拙駄文、だけじゃなくて現場の人だと「とっとと当面のターミナル(ロンガーランのターミナルではない)まで利上げして様子見ってやった方がエエジャロ」という話はあったと思うのですが、そこまでの話はさすがにメインストリームじゃないにせよ、以前よりは考慮されるマターになってるんじゃないのかとは思いました、知らんけど。
でもって交付税特会6M
https://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/kariire/kari-result260127.htm
交付税及び譲与税配付金特別会計の借入金の入札結果(令和8年1月27日入札)
『本日、借入金の入札について、下記のように募入の決定を行いました。
記
1.借入根拠法律及びその条項 特別会計に関する法律(平成19年法律第23号)附則第4条第1項
2.借入日 令和8年2月4日
3.償還期限 令和8年8月5日
4.償還方法 令和8年8月5日に一括償還
5.借入利率競争入札について
(1)応募額 3兆6,402億円
(2)募入決定額 1兆3,000億200万円
(3)募入最高利率 1.050%
(4)募入最高利率における案分比率 51.3900%
(5)募入平均利率 1.014%』
前回は平均が0.972%で足切りが1.000%でしたが、今回は足切り1.005%に堂々の上昇となりまして、当たり前なのですがこれですと期中に政策金利25bp利上げになっても当預付利に負けないレートという大変に素敵なレートだし、3月会合手前までを75bpで計算した時の後ろの換算ブレークイーブン金利って、足切りの1.050%だと1.154%、平均の1.014%だと1.106%ということになりやがるという
代物でありまする。
でですな、これ4月利上げで計算した場合って、4月会合まで0.75%で計算すると、平均の1.014%で後ろの換算利回りは堂々の1.245%とかいう数字になっていますので、つまりは4月7月に利上げ食らっても鼻歌交じりで日銀当座預金よりも高いでござるの巻(なお本来は付利は1か月分を後払いだからその分を複利計算するのが厳密に言えば正しいのだがさすがにそれは勘弁)という大変に素敵なレートになっておられるの巻となりました。
3M短国も引値は0.75%(ただし昨日は今週の新発WIの引けが5糸修正されていると思うので0.75がガチレートなのかは微妙だが)だったりしますし、とりあえず7月とか言ってる場合じゃないゾという感じと申しますか、まあそんな金利で行けるなら(゚д゚)ウマーだからそれで行きまひょとなっているだけなのかは兎も角として、そんなレートになってやがるということで、なんかやっとこう短期方面もダイナミックな市場みたいになってきたじゃん生きてこんな光景を見ることができるとは、と感涙に咽び泣く今日この頃でございます。
〇総裁記者会見(その2):利上げ前倒し感は相変わらず無いのですが一部工夫の跡(かなあ??)
https://www.boj.or.jp/about/press/kaiken_2026/kk260126a.pdf
総裁記者会見
――2026年1月23日(金)午後3時30分から約60分
・利上げの影響の確認云々では発言の軌道修正をしてい
幹事社の質問の後半を昨日はネタにしましたが前半も当然重要な質問だった次第でして、
『(問)一点目は金融政策についてです。日銀は前回の金融政策決定会合で政策金利を0.75%に引き上げました。名目金利としては
30 年ぶりの高水準になっています。これまでのところ、利上げが日本経済にどのような影響を与えているのか、あるいは特に影響が出ていないのか、総裁のご見解を教えてください。また、市場では追加利上げは最速で
4 月会合との見方も出ていますが、今後の利上げのペースについて総裁はどのように考えていらっしゃるか、ご見解を改めて教えてください。(後半割愛)』
初手の質問だから丁寧に回答している、という事ではあると思うのですが、クドクドと回答して煙に巻こうとしている感もあるんですよね〜
『(答)まず、前回の利上げの影響に関するご質問ですけれども、昨年 12 月の政策金利引き上げ以降、市場金利が上昇していることに伴いまして、市場金利連動型の貸出金利は既に上昇しています。また、多くの金融機関は
2 月以降、短期プライムレートや普通預金金利を引き上げることを公表しています。』
一々言う必要ないんですけど。
『こうした中、昨年 12 月の利上げからさほど日数は経過していないわけですけれども、これまでのところ、企業等の資金需要は緩やかな増加を続けており、金融機関の貸出態度も引き続き積極的です。CP・社債市場でも良好な発行環境が続いています。』
というこの部分から説明すりゃいいんですよ。
『このように政策金利引き上げ後も、わが国の金融環境は緩和した状態が維持されていると認識しています。こうした金融環境を介して、政策変更の影響が実体経済や物価に広く波及するまでにはかなりの時間を要すると考えられますが、』
「かなりの時間を要すると考えられますが」っていうのは金融政策効果の波及ラグという意味では全く正しい説明ではあるのですが、それを言うから「かなり時間がかかる効果」を見るとかいう言い方をすると「利上げペースがクッソ緩やかになる」という話になって、まあ今まではそれでも良かったのかも知れませんが、高圧経済財政出し出し政権に代わってしまったのに同じこと言ってるもんだから、今度は「政策がビハインドするんじゃないのか」という話になってイールドカーブはスティープするわ為替は円安になるわ、となっているんだから世話はない。
でもってさすがに日銀もそのくらいは認識しているとお見受けするのは、
『日本銀行としては過去の利上げを含めて企業や家計の行動や経済・物価に及ぼす様々な影響を丁寧に点検してまいりたいと考えています。』
ということで「過去の利上げを含めて」という言い方をしているのがこれ若干微妙な発言トーンの軌道修正だと思われるところでして、個別の利上げの影響云々って言っていると、毎回半年くらい様子見地蔵となってしまう訳ですけれども、そもそも論として現状の政策金利水準が中立金利水準から見たら盛大に低いという認識がありーの、その上で経済物価情勢はむしろ長期均衡に近くなっているという認識がありーの、という状態であれば、様子見している場合じゃねえゾ、という事になる訳ですから、「過去の利上げを含めて」トータルで影響を見ます、ということにしておけば、今回の利上げ単体の効果を半年くらいラグがあるから見守りまっせ、という説明ではなくなるので、利上げ前倒しをする際に「前回利上げの影響が3か月では分からんじゃろ」とか言われたときに「いえいえそうではなくて過去の利上げも含めてトータルで影響をみるんですよ」とか煙に巻く事が可能になるというものです、と思ったんですが希望的観測過ぎますかねえ・・・・・
『そのうえで、今後の政策運営については、先ほど申し上げた通りですが、経済・物価の見通しが実現していくとすれば、経済・物価情勢の改善に応じて引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和度合いを調整していくという基本的な考え方に変わりはありません。もっとも、先行きの金利のパスや金融緩和度合いを調整するペースについては今後の経済・物価・金融情勢次第であります。毎回の決定会合において、その時点で利用可能な各種のデータや情報から、経済・物価の見通しやリスク、見通しが実現する確度をアップデートしながら適切に政策を判断していきたいと考えています。(後半)』
であるならば、「前回の利上げの影響を良く見極めて」とか言わないのが宜しい訳ですし、その点で今回ってその説明を多少軌道修正しているんですよね、というのを文字起こしを改めてみると思う訳でして、聞いてるだけじゃダメなんだよな〜って思ってしまう訳ですよ。
つまりですね、
https://www.boj.or.jp/about/press/kaiken_2025/kk251222a.pdf(12月会合の記者会見)
こちらの2ページのケツの方にあるのですが、ということですので幹事社質問への回答になるのですけれども、中立金利との関係を絡めて今後の政策金利パスについて聞かれた植田総裁は、
『それから、中立金利ですけれども、中立金利の推計値ですが、以前よりずっとお話ししてきました通り、相当なばらつきがあります。従いまして、その水準を前もって特定することは難しく、かなりの幅を持ってみる必要がある、というふうに考えています。このことを前提にしますと、私どもとしては、今後とも短期金利の変化に対する経済・物価の反応を点検し、中立金利の水準をそういうことから探りながら、金融緩和の度合いを調整していくことが適当と考えています。』
『そのうえで、金融緩和の度合いを評価するに当たっては、短期金利と中立金利の関係だけでなくて、実質金利の水準や貸出の動向などを含め、経済・物価・金融情勢を丁寧に点検しながら総合的に判断していく必要があると考えています。』(この部分直上URL先の植田総裁12月会合記者会見での総裁の説明)
「短期金利の変化に対する経済・物価の反応を点検し」っていうのはもちろん今回もその趣旨の発言はしているのですが、より「トータルで見た総合判断」っぽい説明をしておりまして、さらにこの会見録の4ページには、
『それから、1%にこの先もしなったとしたら、そこでも緩和的な状況といえるかどうかというご質問だったと思いますが、これはご指摘があったように、もちろん中立金利の推計はもっとシャープにできれば、それはそれに越したことはないわけですが、そう簡単ではないと思っておりますので、そっちはそっちで続けつつも、基本的には金利を
0.75[%]に上げたときの今後の経済・金融環境・物価の反応をよくみて判断するということになるかと思います。』(この部分直上URL先の植田総裁12月会合記者会見での総裁の説明)
まあこの時には利上げしたばっかりだったし、昨年末の時点で市場の先行き利上げ想定パスは全然遅くて、半年に1回も本当にできるのかよ位の話がメインストリームの予想だったので、12月会合で利上げして挙句に全力でファイティングポーズを取ったらエライコッチャになりかねないから、というのもあったとは思うのですけれども、12月利上げした時は上記のように「反応をよく見て判断する」という形で12月利上げの単体での影響を切り分け(実際にそう綺麗に切り分けできるもんじゃないですけど)て影響を見て行く、という感じの説明を思いっきりしていた訳ですわな。
とは言いましても別の質疑では相変わらず(ここからまた今回の記者会見からの引用に戻ります、ちなみに7ページの後半以降に飛びます)・・・・・
『(問)(前半割愛)もう一点、利上げの判断材料について伺います。昨年 12
月の利上げでは、賃上げの初動のモメンタムが大きな判断材料になりました。次の利上げに際しましてはどういったところが最も大きい判断材料になるとお考えでしょうか。』
この質問、ちょっと前の質問とも絡んでいるのでそちらは次に引用します。
『(答)(前半割愛)それから二番目は、前回の利上げに際してはその大事な決定要因の一つとして今回の春闘の初動のモメンタムをみたいということを申し上げたわけですけれども、今後の利上げを判断していく際にどういうところに注目するか、というご質問だと思います。』
さいです。
『平たく申し上げれば、前回のように割と絞ってこれとこれを特にみたいという局面ではなくて、物価・賃金がゆっくり上昇を続けているという中で、それがどういうペースで続くかということについて、多様な指標から判断を下していくべき時期かなというふうに思っております。』
ということなので、ナントカガーみたいな言い方をするのを控えてより「総合判断」チックに話を持っていこうとしているのは把握しましたし、従来の特定の指標や事象に紐つけた説明をするのは、例えば賃金ガーとか言い出したら次回は来年まで利上げができませんがな、とかいうことになるし、そもそもが特定イベント紐付けみたいにした上でそのイベントが毎回違うとかだと政策反応関数は何なんだよという話になるので、こういう総合判断チックな説明にしているのもまあよろしいんじゃないかとは思う訳ですが、植田総裁余計なことにこのあとに、
『その中に、一つは前回の利上げの影響がどういうふうに金融・経済・物価に出ていくかということも含めて考えたいと思っています。』
なんでこれを言うかね〜とは思うのですが、まあこれがハトハトチキン音頭の妙という所ではないかとおもったりする次第ですアイヤー。
でもってこの質問の前の方にこんな質疑がありまして、
『(問)(前半割愛)二点目も多少関連してるんですが、賃上げが物価を押し上げる力、ここも今後の利上げの判断で非常に重要になってくると思うんですけれども、4
月の価格改定期にそういった動きが進むかどうかが一つのポイントだと思うんですが、次の利上げの判断にこれがどれぐらい重みを持つものなのか、またそうした値上げが広がる可能性について、総裁、現時点でどのようにみていらっしゃるでしょうか。』
4月の価格改定を見て次の判断することができるのかという質問ですが、
『(答)(前半割愛)それから、賃金上昇が物価上昇に転嫁されるという点に関する、後半のご質問ですけれども、それをみていく際に、例えば
4 月の価格改定がたくさん行われる時期をどれくらい注意してみるかというご質問だったと思いますが、まず、だいぶ前は価格が上昇しても、その原因は原材料コストの価格上昇であって、賃金が転嫁されるというケースは相対的に少ないということだったと思いますが、ここにきて賃金の価格転嫁が価格上昇の理由であるというふうに、例えば、答えが返ってくるヒアリングの結果というのは非常に増えているように思います。』
ほう。
『そういう中で賃金にどれくらい価格が反応しているかということを継続的にみてきていますし、今後もみていきたいわけですけれども、ですから、どこの時点のデータがものすごい大事であるということでは必ずしもないですけれども、ただ
4 月は相対的に価格改定の頻度が高い月でありますので、そこにある程度の関心を持っていることは事実でありますが、これが次の利上げを判断するための最も大事な材料であるかと言われると必ずしもそうではなくて、一つの材料であるというふうにお答えするのかなと思います。』
まあこれは「価格改定が需要」と言ってしまうと4月の価格改定の動きがみられる4月会合、あるいはそれをきちんと確認した後というのなら6月会合の所での利上げみたいなのを意識されてしまうから回避した、ということだとは思うのですが、それに加えて今回って「特定指標や特定イベントに紐つけない説明」をするようにしているなあ、と思った次第でして、まあこれを(ワシ的な)好意的に解釈すれば早期利上げを抜刀するために変な制約条件をこっそり外しているとも考えられますし、一方では4月の価格改定に過度にスポットがあたって利上げ思惑が前倒しになるのを避けようとしている、ともいえるのでこの辺は微妙ではあるのですが、ただまあコミュニケーション的に言えば変に特定イベントに紐つけなくなった分だけ、自由度は高まるような説明になったなとは思いますが、政府との連携云々の連発があるので別に日銀が自由に独自の判断で次の政策やれると思っているかというとそこは・・・・ねえという感じではありまする。
てなわけで今回の会見、政府との連携ネタに絡めて国債買入の話も若干きな臭い感じがするのでそこも読んでみたいのですが、甚だ遺憾なことに今朝は時間の関係でここまでで勘弁して頂きたく存じますし明日はFOMC寝起き読みイベントの日ですな・・・・(滝汗)
2026/01/27
お題「早速「減税した軽減税率を戻すのは状況次第」キタコレ/介入とか短国とか/総裁会見(その1)独立性マター・・・・」
まーた無駄に威勢の良い事をいってるのか
https://jp.reuters.com/world/us/E2CMNXL3HJK2ZE32643QLS545Q-2026-01-26/
衆院選、与党で過半数取れなければ「即刻退陣する」=高市首相
竹本能文
2026年1月26日午後 4:24 GMT+9
『[東京 26日 ロイター] - 高市早苗首相は26日、日本記者クラブ主催の党首討論会で、衆院選の勝敗ラインとして掲げた与党での過半数は「控えめかもしれない」と述べる一方、「自民で過半数とは申し上げてない」とも語った。与党で過半数を獲得できない場合は「即刻退陣する」と明言した。』(上記URL先より、以下同様)
だったら今の時点で与党過半数なのに何で総選挙するのよって気もしますが、それよりも自民が勝った以上に維新がドロップしてしまうというリスクのこと考えてないだろって思いました、まる
ということなんですが・・・・・・・・
〇折角財政懸念に火消しをしているのに台無しにしていくスタイルは何とかならんのか
でもって今の記事URL再掲しますけど
https://jp.reuters.com/world/us/E2CMNXL3HJK2ZE32643QLS545Q-2026-01-26/
衆院選、与党で過半数取れなければ「即刻退陣する」=高市首相
竹本能文
2026年1月26日午後 4:24 GMT+9
即刻退陣の方はさておきますと、
『党首討論では各党が公約に掲げている消費税減税が議論され、高市首相は、中道改革連合が減税の財源としている政府ファンドに関連し、「年金積立金、外国為替特別会計の外貨資産、日銀保有のETF(上場投資信託)の統合運用は非現実的」と批判、安全性などの観点でリスクが高いとした。仮に新しいファンドを設立するなら、規模が小さく恒久財源にはならないとも指摘した。』
この点については評価したい。というか霞が関埋蔵金伝説みたいな構想に野田さん斎藤さんがあっさりと引っかかってしまうのが埋蔵金伝説の魅力、魔力、不可抗力〜♪♪な訳ですが、某船長のような人気VTuberとは違って本件は残念ながらアレ案件としか思えません次第で、これ突かれると厳しいことになるんじゃないかなと思ったり思わなかったり。
でもって消費税問題ですが、
『自民党が検討を加速すると掲げている食品消費税の2年間廃止の実施時期について、高市氏は首相としては2026年臨時国会で法案を提出したいとし、できたら年度内を目指していきたいと語った。自民総裁としては「国民会議」で議論の上で早期に実施すると述べた。』
とのことで、2026臨時国会で法案提出したいって今度はエライ勢いが良くなっていますなとか思った訳ですがその一方で・・・・・・・
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA2637R0W6A120C2000000/
消費税率戻すかは景気次第 木原官房長官、自民党の2年減税公約巡り
衆議院選挙2026
2026年1月26日 13:09
(2026年1月26日 15:09更新)
『木原稔官房長官は26日、飲食料品を2年限定で消費税の対象外とする自民党の衆院選公約を巡り、引き下げた消費税率を元に戻すかどうかは、その時点の経済状況を見て判断すべきだとの認識を示した。国会内で記者団に「その時の景気状況や物価、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)に応じて、その後の消費税の在り方は考えていく」と説明した。
高市早苗首相は25日のフジテレビ番組で、消費税減税に関し、2026年度中の実現を目指すと表明している。』(上記URL先より)
ちょwwwwwwwwwwwwwおまwwwwwwwwwwwwwww
まあ一々指摘するまでも無いのですが、ご案内の通りで、
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA232LW0T20C26A1000000/
自民・高市総裁、消費税減税「特例公債に頼らず」 市場への発信強化
各党に聞く
衆議院選挙2026
2026年1月23日 15:00
[会員限定記事]
まさに昨日拙駄文のネタにした記事ですけど、
『「食料品に限り、2年間限定。ここを正しく市場へのメッセージとして伝えなければいけない」と訴えた。「世界の勘違いもある」と指摘した。』(上記URL先より)
市場へのメッセージどこに逝ったんだよという話でして、「世界の勘違い」とは何だったのかと小一時間問い詰めたい次第でして、まあどうなってますねんと言った所ですが、とりあえずはベッセント介入砲撃(レートチェックだけですけど)などの一連の動きの方が優勢なので昨日市場がこれで反応したわけではなかったのが不幸中の幸いではあったのですが、結局そういう話になるやんというところでして、隙あらば「積極」の方が「責任」の枠を踏み外そうとしてくるだからおまいらの「責任ある積極財政」の「責任ある」が大丈夫かねと市場が懸念するってお話なんだと思うんですよねえ・・・・・・・
〇3M短国カレントの引値が夢の付利金利並びになっている訳だが
売買参考統計値
https://market.jsda.or.jp/shijyo/saiken/baibai/baisanchi/index.html
(1/26引値)
国庫短期証券1350 2026/03/23 平均値単利 0.710
国庫短期証券1352 2026/03/30 平均値単利 0.710
国庫短期証券1353 2026/04/06 平均値単利 0.745
国庫短期証券1336 2026/04/10 平均値単利 0.745
国庫短期証券1355 2026/04/13 平均値単利 0.745
国庫短期証券1300 2026/04/20 平均値単利 0.750
国庫短期証券1356 2026/04/20 平均値単利 0.750
国庫短期証券1358 2026/04/27 平均値単利 0.750←カレント3M
国庫短期証券1359 2026/05/07 平均値単利 0.750←今週入札の3MWI
国庫短期証券1342 2026/05/11 平均値単利 0.714
国庫短期証券1307 2026/05/20 平均値単利 0.740
(1/23引値)
国庫短期証券1350 2026/03/23 平均値単利 0.710
国庫短期証券1352 2026/03/30 平均値単利 0.710
国庫短期証券1353 2026/04/06 平均値単利 0.745
国庫短期証券1336 2026/04/10 平均値単利 0.745
国庫短期証券1355 2026/04/13 平均値単利 0.745
国庫短期証券1355 2026/04/13 平均値単利 0.745
国庫短期証券1356 2026/04/20 平均値単利 0.745
国庫短期証券1358 2026/04/27 平均値単利 0.745
国庫短期証券1359 2026/05/07 平均値単利 0.745
国庫短期証券1342 2026/05/11 平均値単利 0.709
国庫短期証券1307 2026/05/20 平均値単利 0.735
ということで何と3Mカレント近辺の引値が0.75%とめでたくも付利水準になりまして、マイナス金利解除からこの方3M短国の利回りって利上げ思惑が高まった時以外で付利をそう簡単に上回ることが無いという状況だったのですが、別に3月4月の予告ホームランを打ち込まれたわけでもないこの時点で4月会合前の銘柄が付利金利並びまで軒並み金利上昇とはこりゃまためでたい(かどうかは知らんが)ということでありまする。
毎度申し上げている通りで、カレントから外れてくると短国って浮動玉が一気に少なくなるから、気配値というのがそもそも論としてあるのか無いのかみたいな問題がある(から6Mで発行されて3か月経過している1342の引値が周辺対比どう見てもおかしい値付けになっているのだが玉が出てこないと値段がつかなくて修正のされようがない面がある訳ですな)ので評価は微妙なのですが、今般のムーブの面白いところは3月末償還までの引値と4月償還の引値で段差がついていることでして、ただ単に短い方が浮動玉無いから引値修正されない、ってだけなのかもしれませんけれども、昨年末の年末越え大フィーバー状態の時も、年度内償還物の金利が軒並みツエツエバエだったのに対して4月足の既発6Mや1Yの引値はあんまり強くならなかったというムーブがあったので、年度内短国に何らかのお家の事情ニーズがあるのか、それとも3月利上げを意識して年度末跨ぎではなくて期内償還を選考しているのか、よくわからんけど微妙に不思議ちゃんなムーブになっているのですが何なんでしょうかね。
今週の3Mの場合は足がまだ5/7とかで4月会合跨いでるちゃあ跨いでますけど、4月に利上げがあったとしても新金利適用が4/30からで、その直後には大型連休に入ってしまいますから(2日から連休)、5/7足の方が使いやすい説もありそうで、2月入ってからの3M入札でどのような価格形成してくるのかが3月間違ってワンチャン利上げのワンをどの程度マジになって気にしているのか(別に利上げが無いと思っていても皆でプレミアム要求すればレートは上がるんですけどね)とかそういうのが見れるのかもしれませんな。などと言ったらまたフラグ建築になってしまうのもアレなので本件はこの程度の記念メモということで(汗)
〇円買い介入の実弾は無かったようですがそうなりますと益々日銀の緩和是正前倒しに観測を支援しそうですな
https://jp.reuters.com/opinion/776AAEZWAVK2FJ2IBGRQUMFT3E-2026-01-26/
23日の円買い介入「考えにくい」と市場筋 日銀27日当預予想
基太村真司
2026年1月26日午後 7:05 GMT+9
『[東京 26日 ロイター] - 日本政府・日銀が23日夕方以降の円相場急伸時に円買い介入を実施していた可能性は考えにくい、との見方が市場で広がっている。介入資金が反映される当座預金の残高が市場予想に比べて大きな乖離が見られなかったためだ。』
『日本銀行は26日、金融機関などから受け入れている当座預金の残高予想を公表し、27日は財政等要因で6300億円減少するとの見通しを示した。大手短資会社の事前予想は3000億円の減少から1000億円の増加だった。』(上記URL先より、以下同様)
ということなので、もしかしたらスモール千億円程度の実弾があった可能性も否定できないとは思いますけれども、その程度の財政資金のブレが発生する場合もありますし(交付税がらみとかのズレが生じるとそれなりにブレる)少なくとも兆円とか4桁後半億円水準の大規模な実弾の打ち込みに関しては否定されますわな、ということのようでして、短資さん方面からのコメントでは、
『市場では「微妙な結果だが、基本的には(介入があったとは)考えにくい」(東短リサーチ研究員の高井雄一郎氏)との声が出ていた。』
とのことなので実弾は無かったという話になる模様ですな。
・・・・・・ってことになりますとですね、まあ思いっきりここからはアタクシの妄想ストーリー全開になるんですけれども、ドル売り実弾介入をするってことになりますと、そこには米債売りのフローが発生するわけで、まあそれ自体で別に米国債券市場が大きく動くとかそういう話ではない(米債ったって長期債をガシガシもっている訳ではないですから)とは思うのですが、ただまあ足元に置いてはベッセント大先生が米国金利上昇の要因として日本での長期金利急上昇を挙げていた、というのと合わせ技で考えると、実弾介入をそうバカスカやるのは目先は難しいのかもしれませんなとかおもってしまった訳ですよ(個人の大妄想です)。
まあ米金利の件はどう見たって日本要因じゃなくてグリーンランド要因だろお前は何を言ってるんだとは思いますが、ベッセント大先生が日本要因という言及をぶっこんできた手前、ここで実弾介入しにくい、となりますとまあそれだけでは日本も大変じゃろ、ということでベッセント武士の情け砲が炸裂してわざわざレートチェック攻撃をぶちこんできた、などというストーリー(ただの妄想)を組み立てますと、当然ながらそこからは「実弾介入よりも日銀の超絶緩和政策の是正(引き締めしろという意味ではない)を先にやれ、時間稼ぎにワシらもレートチェックとかで牽制してやるわ」という話からの利上げ時期の前倒しの可能性が高まる、という話になるんでしょうなあってなもんですな(個人の大妄想です)。
昨日の円債ちゃんは2年の金利が金曜に引き続き逆行上昇していましたけれども、実弾をぶっこんで来なかった、というのは(いやまあ多分金曜のは実弾じゃないだろとは思ってた人の方が多いんじゃなかろうかとは思うので順当に近いとは思いますけど)、ストーリーとしては「日銀の緩和政策の修正が急務になって来た事を改めて確認できた」という話になりやすいんジャマイカとは思いましたが、まあ思いっきりアタクシの妄想が爆裂したポエムでもありますので、その辺は大幅に割り引いてもろて頂いて、ということでよろしくお願いいたします。
〇総裁会見:まあ今回は政治がこの状況なのでこっそりひっそりしていたい気持ちは分かるんだけどさあ・・・・
https://www.boj.or.jp/about/press/kaiken_2026/kk260126a.pdf
総裁記者会見
――2026年1月23日(金)午後3時30分から約60分
・パウエル連帯署名の件については回答するライフがゼロだと思えば良いんですかねえ
最初に幹事社がぶち込んできたからその後追及が行われると思ったのに無茶苦茶拍子抜けだった訳ですが。
『(問)(前半割愛)二点目は中央銀行の独立性についてです。FRBのパウエル議長がアメリカ司法当局から刑事捜査を受けたことに関し、グリーンスパンやバーナンキなど歴代のFRB議長がFRBの独立性を損なう前例のない試みだと批判しました。更に、ECBのラガルド総裁やBOEのベイリー総裁など多くの中央銀行総裁がパウエル氏を全面的に支持する共同声明に署名しました。植田総裁はなぜこの共同声明に署名されなかったのか、また中央銀行の独立性を脅かす今回のトランプ政権の動きをどのようにみていらっしゃるのか、ご見解を教えてください。』
どうせなら「アジアでも韓国中銀の李総裁やインドネシア中銀のワルジョ総裁が署名した」って付け加えて頂くとイヤミ成分が高まったかと(^^)
『(答)(前半割愛)後半のご質問ですけれども、まず最初に、中央銀行の独立性が確保されていることは、物価安定を実現するために重要であるということはよく認識しております。また、FRBのパウエル議長は、私も個人的によく知っていて、大変尊敬しております。そのうえでですが、本件は米国の内政に絡む事項でもあり、そのため、こうした状況におけるこれまでの私どもの対応と同様に、日本銀行総裁としては今回のステートメントに参加しないことが適当と判断致しました。』
との回答をしていましたが、内政問題だから云々ってのはちょっと説明にしては無理があるじゃろという話だし、事前相談云々の話はどこに逝ったんだという話だし、まあツッコミどころ満載の回答ではあるのですが、この後碌にツッコミが無かった、というのは「もうやめて!!とっくに日銀のライフは0よ!!!」という事でオーバーキルになるから手心を加えたとかなんですかね・・・・・とか思ってしまいましたが、一度はやはりオーバーキルをして頂きたかった訳で甚だ遺憾の極みとしか申し上げようがありません。
なお、独立性をネタにした質問ですが、その後の方で
『(問)(前半割愛)あともう一点、中央銀行の独立性に関して、政府ですとか政権との距離感について伺います。追加利上げを決めた前回の会見で、財務省ですとか財務大臣との関係性を良好との受け止めをお聞きしました。片山大臣もその点は再三強調されています。一方で、インフレ局面ですと、中銀の独立性が高い国ほどインフレが抑え込まれているという過去の実証研究もあります。一方で、供給ショック的なインフレ局面だと、政府ですとか中銀の役割分担、ポリシーミックスがとても重要という考え方もあります。総裁自身は今の日本経済の実情を踏まえて、この独立性ということをどういうふうに位置付けられているのか、この二点を伺えればと思います。』
「インフレ局面における中央銀行の独立性」ということでインフレ局面っていうのは通貨の相対価値が下がっている局面でもある訳でして、中銀が一番大事な「通貨価値を適正に維持する」というのが大事なのはインフレ局面ですがなって話ですわな。
ということで「今の日本経済の実情を踏まえて」って入れているのは暗に「インフレ上振れが続いている局面だったら独立性をしっかり考えないといけないんじゃないですかねえ」とぶっこんでいるのですが、植田総裁もぶっこみが来ているのは把握しておられるようで、以下のような全然回答になっていない回答をするのでありました。
『(答)(前半割愛)それから、後半の今後の局面で中央銀行の独立性とかはどういう役割を果たすのか、あるいは私どもがどういう考え方で政策運営に臨むのかというご質問だったと思いますが、当然、繰り返しでございますが、今回の見通しのような経済・物価の姿がきちんと実現していくあるいはその確度が高まるということであれば、徐々に金融緩和度合いを更に調整していくということが適切である、というふうに考えています。この点は、政府とも十分な意思疎通を図りつつ、しっかりと説明していきたいというふうに思っております。』
・・・・全然回答になっていない次第でして、まあこの独立性の問題は「もう止めて!!日銀のライフはゼロよ!!」ってお話なのは把握しましたが、どっからどう見てもそのまま看過して良い話ではないと思うので、まあ折に触れてこすり続けていきたい案件ではございますわな。
でまあ独立性に絡む話になりますが、消費税減税を絡めた質疑に関しては・・・・・・
・消費減税に絡む質問に一般論すら回答しないのがもう及び腰なのが明白で残念無念
『(問)二点質問させてください。今日衆院が解散を致しました。2 月 8 日が投開票の衆院選では与野党が消費税減税を競う構図となっておりまして、選挙結果にかかわらず財政拡張が意識されやすい状況となっております。それによる経済・物価への影響、特にインフレが加速する可能性について、総裁はどのように考えておられますでしょうか。(後半割愛)』
『(答)まず、消費税減税については、まだ決まったわけでは全くありませんので、例えば今回の見通しには織り込んでおりません。仮に減税されたらどういう影響が経済そして物価に及ぶかというのは大事な論点ですけれども、そもそも消費税率が引き下げられたときにどれくらい物価がそれに対して反応するかということに関して、様々な意見が海外をみてもありまして、必ずしもこうなるはずだというところがなかなか容易には決められないところでありますので、今後私どもも注意してみていきたいと思いますが、現時点でこうなるというふうにはっきり申し上げられる段階ではないです。(後半割愛)』
現時点で決め打ちできないのは当たり前にも程があって、そんなのは回答になっているようでなっていない話な訳で、一般的に拡張的な財政と緩和的な金融政策をミックスした場合に何が起きそうなのかというのはついこの前欧米が散々やっていたんだから、一般論でも言えばいいのにとおもうのですが、まあ見事なまでに何も言わない辺りがヘイヘイピッチャービビってるよビビってるよってなもんな訳ですけれども・・・・・・
その後の方で改めて質問されているのですが、
『(問)先ほど総裁、消費税について少しお答え頂いたんですけど、ちょっと補足でお願いします。先ほど総裁のお答えについては、消費税の減税が実施された影響について、総裁お答え頂いたんですけども、今のこの選挙戦の中で、消費税の減税がほとんどの党で議論されているということ、それ自体の経済や物価に与える影響について、総裁のお考えを伺いたいです。というのは、長期金利や円安に、財政規律の緩みに対する懸念というのが影響しているというのが市場でもよく聞かれる答えになっています。そういった意味で、消費税減税がこれだけ議論されていることの、物価や実体経済への影響、総裁どのように考えられますでしょうか。』
と更問ぶっこまれましても植田さん、
『(答)消費税率をどうするかということは財政政策でありまして、これは政府・国会でお決めになることでございます。ただ、私どもとしては、常に申し上げておりますように、政府が中長期的な財政健全化について市場の信認を確保することは、きわめて重要であるというふうに考えております。』
いやこれしか答えられないんかい!という話でして、せめて「一般論として申し上げれば中長期的な財政健全化について疑念を持たれるような施策が行われてしまうと通貨の信認に繋がるような問題を起こし、国民生活に悪影響を与えるようなリスクに繋がりかねないので政府・国会におかれましてはこの点を踏まえた議論をお願いしたい」くらいはビビらずに言えよと思う訳で、それをビビって言わない(言えない)という状況こそが「中央銀行の独立性」がオワコン化しているという事になっているじゃろ、と思う訳ですよ。
まあ前任の黒ちゃんがこの辺全部「知らんがな」で通してしまっていて、それが10年続いてしまったのが相当悪いので植田さんのせいというのはちょっと酷ではあるんだが、少なくとも白川さんだって福井さんだってちゃんとそのくらいは言うぞとしか申し上げようが無いので何とかならんのかねとは思いますが如何ですかねえ・・・・
・本来言うべきことをちゃんと言うのが「独立性」じゃないのかという質問にも当然無回答な訳だが
でもって独立性に関して「そもそもおまいら言うべきことを言ってないだろ」という指摘をした質問が後半というか残り時間少なくなってからのパートであった訳ですよ。これは良く言った。
『(問)事前の報道で本日の利上げ見送りはほとんど織り込まれていたんだろうと思いますけれども、本日
12 時半以降の長期債、2 年物も 5 年物も 10 年物も全て、見送り決定が発表された後売られてますよね。非常にわずかともいえるんですけれども売られていて、失望売りが長期債の中には出てます。それはきわめて足元の動きではあるかもしれませんけれども、高市政権が発足して以来、10
年物国債金利の利回りは0.75%上がって、その間日銀は 0.25%しか利上げをしていないので、明らかに長期債については日銀の意図する以上の動きをしてしまってるわけですよね。もしそうでないとしたら完全にビハインド・ザ・カーブですよ。これをどう対応するつもりなのか。』
という前置きはさておきまして質問のポイントは以下の部分。
『もう繰り返し繰り返し今日の会見ではそれは聞かれていますけれども、政府と連携して話し合ってやっていくと言うんだけれども、政府に対して、日銀は、バラマキ政策を採り続けたら長期金利が上がってしまって副作用の方が大きいんだということを説明しているんですか。』
『していても聞いてくれないんだとしたらば、この場を通じてかあるいは別の場を通じて、今の財政拡張的な政策は非常に国民生活にはマイナスなんだということを総裁が言うべきなんじゃないですか。』
まあ財政拡張をそのままマイナスというとやり過ぎですけど、さきほど言ってた「中長期的な財政健全化について市場の信認を得る」「という点についてちゃんと言ってるのか、って話ならまあそうですわなということでして、
『それが通貨の番人としての日銀の役割なんじゃないですか。もう一つ今日何度も聞かれてる独立性っていうのはそういうことをすることにあるんじゃないんですか。お答えを頂きたいと思います。』
という質問ですが、まあ余計なのを言ってしまっているせいも一部あるにしても、総裁綺麗に実質無回答でして、
『(答)まず、ごく足元の今日の金利の動向についてはコメントを差し控えさせて頂きたいと思います。それから、ここ暫くの長期金利の上昇については、最初の方でお答えしましたように、市場の声として、様々な要因に加えて財政政策に対する見方も影響しているという声があるというふうに申し上げたところですし、それから私ども常日頃から政府が中長期的な財政健全化について市場の信認を確保することは重要であるということを申し上げています。』
じゃあ今回の会見でも消費減税の影響について質問されたときにせめて「個別政策については特に申し上げませんけれども中長期的な財政健全化について考えていただくことが重要だと思います」位言えよって話な訳ですけれどもねえ・・・・・
『更に申し上げれば、独立性との関係ということであれば、私どもにとって一番大事なのは物価安定の目標をスムーズに達成するように金融政策をちゃんと運営していくということであるというふうに思っております。』
というのはこれ植田さんの過去のトラウマも関係しているし日銀の過去のトラウマも関係している話で、そもそも日銀がやらかしてしまったら世の中は日銀の政策運営を信頼しないんだからその状態で独立性も減ったくれもない、というのはそらまあその通りなんで言ってることは分かるんですが、だからと言って野放図な財政ばらまきを所与として何も言わないってのは独立した通貨の番人としてどうなんだ、とは思う訳ではありますな。
とか何とか書いていたら会見ネタ他のテーマやる前に時間が無くなってしまいましたすいませんすいません。展望レポート全文とかも含めて明日に続きます(とか言ってるうちにFOMCですわなあ・・・)
2026/01/26
お題「決定会合レビューあれこれ:高田っち利上げ提案だのイールドカーブや短国だの総裁会見だの為替介入だの/政権の言葉のチョイスはもうちょっと何とかならんのか」
展望レポート以外の部分とか市場のメモとかで参ります。
〇順当に高田委員が利上げを提案
https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2026/k260123a.pdf
当面の金融政策運営について
『日本銀行は、本日、政策委員会・金融政策決定会合において、次回金融政策決定会合までの金融市場調節方針を、以下のとおりとすることを決定した(賛成8反対1)(注)。
無担保コールレート(オーバーナイト物)を、0.75%程度で推移するよう促す。』
『(注)賛成:植田委員、氷見野委員、内田委員、野口委員、中川委員、田村委員、小枝委員、増委員。
反対:高田委員。高田委員は、「物価安定の目標」は概ね達成されており、海外経済が回復局面にあるもと、国内物価の上振れリスクが高いとして、無担保コールレート(オーバーナイト物)を1.0%程度で推移するよう促すとする議案を提出し、反対多数で否決された。』
ということで高田さん抜刀していますが、そもそも高田さんは「物価安定目標は達成」っていう認識なのですから、0.75%が中立金利(に近い)と思っていない限り利上げ提案しないと話がおかしいわ、と思っていましたので、今回高田っちは見事に筋を通してきました。
でまあ今回抜刀斎は賛成に回ったのですが、総裁会見では田村委員は「もうすぐ物価目標達成」という認識を示していたようなので、3月か4月には利上げ提案をしてくると思われますし、展望レポートの先行きクッソ強気に加えて円安なんですからそりゃまあ4月利上げ警戒モードになりますわな、ということで・・・・
〇ツイストフラットってのも微妙ですが短国3Mの4月償還の所の引値がちょっと甘くなって付利に接近とはこれ如何に
https://jp.reuters.com/markets/japan/WT3Q245Q4NI67GRAPK7HCY4BLA-2026-01-23/
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は反落、長期金利2.255% 日銀の利上げ前倒しを意識
ロイター編集
2026年1月23日午後 3:15 GMT+9
『[東京 23日 ロイター] - <15:11> 国債先物は反落、長期金利2.255% 日銀の利上げ前倒しを意識
国債先物中心限月3月限は前営業日比24銭安の131円36銭と反落して取引を終えた。日銀の利上げ前倒しが意識され、国債先物や現物市場で中期ゾーンに売り圧力が強まった。新発10年国債利回り(長期金利)は同1.5ベーシスポイント(bp)上昇の2.255%。一方、超長期ゾーンは金利低下が継続した。』(上記URL先より、以下同様)
ということでツイストフラットと相成った訳ですけれども、決定会合結果出てからGDして先物下がったということで、声明文と高田っちの提案を素直に読んだ結果という感じではありますが、カーブの後ろつよつよフラットニングする必要あるのか問題は多少気になるところでして、というのは後程の政府方面の情報発信ネタも含めて。
『日銀は23日の金融政策決定会合で、無担保コールレート翌日物の誘導目標を0.75%%程度で維持することを賛成多数で決めた。同時に公表された展望リポートでは2026年度の実質国内総生産(GDP)と生鮮食品を除く消費者物価指数(コアCPI)の見通しを引き上げた。』
数字が上がった以上に内容が強かった、というのは前述の通り。
『現物市場で新発債利回りはまちまち。2年債は前営業日比3.5bp上昇の1.250%と1996年以来の高水準を更新。5年債は同3.0bp上昇の1.690%。』
『一方、超長期ゾーンは引き続き低下した。週前半の大幅な金利上昇からの戻り過程が続く中、「40年債を中心にしっかりとした動きとなっている」(国内証券債券セールス担当)との声が聞かれる。
20年債は同0.5bp低下の3.190%、30年債は同2.5bp低下の3.640%、40年債は同6.0bp低下の3.935%。』
『 OFFER BID 前日比
2年 1.244 1.25 0.033 15:01
5年 1.681 1.691 0.024 15:03
10年 2.252 2.259 0.023 15:11
20年 3.187 3.196 -0.004 15:11
30年 3.637 3.644 -0.026 15:09
40年 3.933 3.941 -0.053 15:10』
となっておりましたが、短国ちゃんの売参を見ますと、
https://market.jsda.or.jp/shijyo/saiken/baibai/baisanchi/index.html
(1/23引値)
国庫短期証券1350 2026/03/23 平均値単利 0.710
国庫短期証券1352 2026/03/30 平均値単利 0.710
国庫短期証券1353 2026/04/06 平均値単利 0.745
国庫短期証券1336 2026/04/10 平均値単利 0.745
国庫短期証券1355 2026/04/13 平均値単利 0.745
国庫短期証券1355 2026/04/13 平均値単利 0.745
国庫短期証券1356 2026/04/20 平均値単利 0.745
国庫短期証券1358 2026/04/27 平均値単利 0.745←カレント3M
国庫短期証券1359 2026/05/07 平均値単利 0.745←今週入札の3MWI
国庫短期証券1342 2026/05/11 平均値単利 0.709
国庫短期証券1307 2026/05/20 平均値単利 0.735
(1/22引値)
国庫短期証券1350 2026/03/23 平均値単利 0.710
国庫短期証券1352 2026/03/30 平均値単利 0.710
国庫短期証券1353 2026/04/06 平均値単利 0.735
国庫短期証券1336 2026/04/10 平均値単利 0.735
国庫短期証券1355 2026/04/13 平均値単利 0.735
国庫短期証券1300 2026/04/20 平均値単利 0.735
国庫短期証券1356 2026/04/20 平均値単利 0.735
国庫短期証券1358 2026/04/27 平均値単利 0.730
国庫短期証券1342 2026/05/11 平均値単利 0.705
国庫短期証券1307 2026/05/20 平均値単利 0.730
ということで、何でそうなっているのかはよくわからんですが(っていつも分からんのですが笑)金曜日の引けは何故か0.745%に金利上昇の巻となっておりまして、しかもこれ4月足が軒並み0.745%に金利上昇しておりまして、3月足の方は引値が甘くなっていないということでして、一応整合性のある言い方をすれば、これって3月利上げの可能性を毛ほどは意識するとこういう金利になるのかしら、とは思いましたが、現実問題としてそうなのか、と言われるとさっぱりワカランチ会長ではあります。
ちなみに東京レポレートちゃんの方を見ますと、
https://www.jsda.or.jp/shiryoshitsu/toukei/trr/index.html
O/N T/N 1w 2w 3w 1m 3m 6m 1y
2026/1/16 0.743 0.750 0.742 0.740 0.740 0.741 0.748 0.787 0.891
2026/1/19 0.746 0.750 0.741 0.741 0.741 0.741 0.747 0.789 0.898
2026/1/20 0.741 0.750 0.742 0.742 0.742 0.742 0.749 0.795 0.907
2026/1/21 0.745 0.750 0.742 0.742 0.742 0.744 0.750 0.802 0.912
2026/1/22 0.746 0.750 0.742 0.742 0.742 0.744 0.752 0.804 0.915
2026/1/23 0.748 0.750 0.742 0.742 0.743 0.744 0.753 0.807 0.917
この1週間で特に動きが無い、という結果になっていまして、ついでに言えば1Mまではフラット、3Mは一応気持ち金利が高いのですが、この1週間見ると若干の上昇で、まあ誤差と言えば誤差ではあるのですが、一応1Mと3Mで差があるのは単なる期間プレミアムなのか、はたまた3月利上げの可能性を1ミリ位は意識しないといけないのか、というのは謎ではあります。
〇総裁会見詳しくは今日の会見録ですけれども「政府との連携」がやたらめったら出ていたのは不安感しかない
まあ金曜のはつまらなかったですねえ。なんつーかですね、時間返せって感じでしたけど
https://jp.reuters.com/opinion/EQTPGCTX65N6HAMZ2Q3XXT3WQQ-2026-01-23/
日銀総裁、次の利上げへ賃金・物価の上昇持続を重視 円安にも警戒
和田崇彦, 杉山健太郎
2026年1月23日午後 6:10 GMT+9
記事の書き方ですと、
『[東京 23日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は23日、金融政策決定会合後の会見で、次の利上げ判断に当たっては特定の事象に絞るのではなく、賃金や物価の上昇の持続性や上昇ペースについて「多様な指標から判断していく時期ではないか」と述べた。4月には企業の価格改定が多いが、その動向は追加利上げの「最も大事な材料ではなく、1つの材料」とするにとどめた。』(上記URL先より、以下同様)
ってなっていましたが、リアタイで聞いていた(ちなみによつべの日銀チャンネルは後半になって同接がそこそこ減少していたのは泣いた)のですが、植田さんの今回の説明は展望レポート1月号の記述が結構強い(物価に至っては手前でどどーんと伸び率を消す、という従来の見通しを物価抑制策の特殊要因のどさくさに紛れて盛大に上方修正しているわけですし)内容だったのに対して考えるとエライやる気のない説明になっていた感が強いです。
特にアタクシ聞いてて気になったのは、というか多分聞いててすげえ気になった人多いと思うのですが、
『衆院選を前に与野党が消費減税を掲げる中、債券市場では金利が急騰した。植田総裁は、長期金利は「かなり速いスピードで上昇してきている」との認識を示し、例外的な状況では機動的なオペを実施することもあると語った。政府と緊密に連絡しつつ、それぞれの役割でしっかり対応していきたいと強調した。超長期債については「年度末要因で需給が不安定になっている点にも注意したい」と述べた。』
記事の方ではあっさり味になっていますけど、この「政府と緊密に連絡」ってワードが何度も何度も出てきまして、もちろん質問に対しての答えだから、って面はあるのでその分は割り引くにしても、とにかくこの「政府と連携」についての説明が非常に耳につく会見でした、というのが今申し上げたハトハトチキントーンに加えて非常に気になったことですわな。
なんせ植田日銀様におかれましては、直前にBISとECBが呼びかかてG20の各主要中央銀行総裁の数多くが署名したパウちゃん連帯への署名の参加を「政府と相談して」拒否した、という輝かしい実績が爆裂していた訳でして、この「政府との相談」と合わせ技一本で「なるほど日銀は政府、というよりは官邸の許可が無いと利上げができないという政治従属しているんですねわかります」という印象を大変に強く与えてくれた上に、上記の記事にもありますように、長期国債買入に関する「機動的なオペの実施」にあたっても「政府と連携」という説明になっていましたので、これ即ち「日銀は政府に言われたら財政マネタイズをするんですねわかります」という印象も与えかねない説明になっていた訳でして、今回無暗矢鱈と「政府との連携」をアピールしたかのような説明になっていたのは、「中央銀行の政治からの独立」という文脈から見たときにあまり宜しくなかった(少なくとも誤解を招く)んじゃねえかと思いますし、この次に引用しますニュースにあった通りで、会見中にホイホイと円安が進行した大きな理由にこの「政府との連携」アピールがあったとアタクシは思うのですけどどうでしょうかね。
いやそりゃまあ経済物価情勢に関して情報共有してどういう状態なのかというのを分析する、とかいうことを連携するなとは言わないですし、政府の参加者も決定会合に出ているんだから、別に自由勝手にやれって話をしている訳ではないのですが、中央銀行の独立って究極的には「通貨発行を政治の要請によって野放図に行ったら自国通貨の崩壊につながりかねない」って話で、つまりは財政ファイナンスダメゼッタイって話だし、露骨な財政ファイナンスをしなかったとしても、過剰なインフレ放置して金融緩和を野放図に続ければ結果的には過剰なインフレタックスを国民に強いる、って話な訳で、過去の時代と違って現在って黒田緩和の飛んでもない負の遺産による飛んでもない規模の買入国債残高がありーの、インフレは目標対比上振れて推移しているのに実質金利ドマイナスを延々と継続しーの、という状態になっていて、「通貨価値の維持」という面において従来の比じゃない注意が必要な時間帯に入ってきている(あるいは既に入っている)訳だし、おまけに財政規律において市場からクエスチョンマークが隙あらば出される政権がいる、という状態なんですから、この「政府との連携」に関してはもっと慎重な物言いをしないとアカンじゃろと思いますが、まあアタクシの杞憂が杞憂で終わればいいんですけどね。
しかしまあ何ですな、
『米国のトランプ政権が刑事捜査の対象としたパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長を支持する各国中銀の共同声明への署名を見送ったことについて、中銀の独立性確保は物価安定実現のために重要なことだが、今回は米国の内政に関わる事項であり、声明に参加しないことが適当と判断したと説明した。』
この件、最初に幹事社が質問しただけでその後誰も質問しないとかお前らイカロスの羽プレゼントして差し上げるから会見場のその窓(があるかどうか知らんけど)から幹事社以外全員空飛んで会社に戻れと小一時間問い詰めたくなりましたが、いやお前ら中央銀行の独立性の観点ってそれ次回利上げのタイミングなんかよりも重要な話だろ何で聞かねえんだよ全員そろって肥溜めにでも入ってろと思いました、まる。
ああそうだよくよく考えたら署名云々の質問ではなかったけれども、さっきの「政府と連携」の部分に関する質問で「政府に対してちゃんと言うべきことを言ってるのか」というような質問はありましたので、その質問をした方には誠に惜しい事にイカロスの羽のプレゼントはございませんし肥溜め入浴体験ツアーへのご招待もございませんので念のため申し添えます(^^)。
でまあ今回の言い訳もとい説明によりますと、「今回は米国の内政に関わる事項であり」って事だそうですが、一国の政府と中央銀行の関係なんてそんなの須らく内政問題以外の何物でもない訳で(除くECB)、そこらの未開雑魚国家ならともかく、米国という世界のリーダー国で独立性に関わる深刻な問題が勃発しているのを「内政に関する事項だから知りません」って全然説明になっていないので更問がバンバン来るかと思ったら、政府との連携云々に絡んだ質問があった程度でお前ら何やってるんだと思いました、
というかせめて「政府と相談したという報道がありましたが、署名をしないという判断をしたのはどなただったのでしょうか」とか、「日銀の判断で署名しなかったのであれば、政府に「報告した」と言うべきであり、「相談した」という報道に関しては、事が中央銀行の独立性に関わるデリケートな問題であり、誤解を招かないようにするためにも、日銀として当該報道機関に対して報道内容の訂正を求めるべきだと考えられますが、そのようなことは行わたのでしょうか」とか質問しろよと思いましたが、何でお前ら質問しねえんだよ(同じ会見場に当該報道をしたロイターさんがいるから聞きにくいとかいうのは言語道断)とアタクシは思ったのですけれども、あたしゃ過激派ですかそうですかwwww
まあアレです、本件に関しては拙駄文でネタにしましたが、片山財務相が取材に対して「一切相談受けていませんが何か?」と回答していましたが、どっからどうみてもあれが正しい回答でして、相談したとかいうのが報道されたのがもう碌なもんじゃねえというお話ではありましたが、出てしまった以上有耶無耶にしていい話でも無いと思うのですがねえ(と過激派なのでした)。
〇総裁会見がハトハトっぽい中で円安に進んだと思ったらレートチェックで植田さんの尻ぬぐい&米国からのチェック砲とな
こちらが総裁会見中の為替市況ニュース
https://jp.reuters.com/markets/japan/TYNN4LLJDJOOLEDQ5XB5AEZKWQ-2026-01-23/
〔マーケットアイ〕外為:ドル158円後半、一時159円目前まで上昇 日銀総裁が会見
ロイター編集
2026年1月23日午後 3:56 GMT+9
『[東京 23日 ロイター] - <15:53> ドル158円後半、一時159円目前まで上昇 日銀総裁が会見
ドルは現在、158円後半で推移している。日銀の植田和男総裁の会見開始後に、一時158.95円まで上げ幅を拡大する場面もあった。』(上記URL先より)
ということになりまして、その後
https://jp.reuters.com/markets/japan/ZR3PRNXMQNITNPKEIAC2GGH6IU-2026-01-23/
ドルは159円台に上昇、1週間半ぶり 日銀総裁会見中に50銭円安進行
ロイター編集
2026年1月23日午後 4:37 GMT+9
『[東京 23日 ロイター] - 23日午後の東京外為市場で、ドルは14日以来1週間半ぶりに159円台に上昇した。日銀の植田和男総裁の会見開始後、50銭ほど円安が進行した。』(上記URL先より)
会見が進む中で159円台に乗ってホイホイと円安になっておった訳ですが・・・・・
https://jp.reuters.com/opinion/27G6O4VNXNNAJFR6G2KEONWB7E-2026-01-23/
ドルが一時2円弱急落、日銀総裁会見後に急動意 レートチェックのうわさも
青山敦子, 基太村真司
2026年1月23日午後 7:21 GMT+9
『[東京 23日 ロイター] - 23日夕方の外国為替市場で、ドル/円が159円前半から157円前半まで、2円近く急落した。植田和男日銀総裁の記者会見終了後で、円高進行の目立った手掛かりは見当たらず、市場では政府・日銀が介入を前提にレートの提示を求める「レートチェック」を実施したのではないか、
とのうわさも出ている。』
『円が急上昇し始めたのは、植田総裁の会見終了後、10分ほど経過した午後4時半過ぎ。それまで159円前半で推移していたドルが突然急落し始め、数分間のうちに157円前半まで下落した。総裁会見終了直後につけた1週間半ぶり高値159.23円から、およそ1.9円の下げとなった。』(以上上記URL先より)
ということでレートチェック砲が来た、というのの後に、夜中のうちに米国様が・・・・・・
https://jp.reuters.com/markets/japan/X74EXQD4ZBNKVKI7UQTW2JRYPA-2026-01-23/
NY外為市場=米当局がレートチェック、155.66円と4週ぶり円高・ドル安水準
ロイター編集
2026年1月24日午前 7:34 GMT+9
『[ニューヨーク 23日 ロイター] - ニューヨーク外為市場では荒い値動きの中、円が対ドルで急伸し、終盤の取引で155.66円と、約4週間ぶりの水準まで円高・ドル安が進んだ。円の突発的な急伸は少なくとも2回発生し、当局が為替介入の前段階となる「レートチェック」を実施したとの見方が広がっていた中、ニューヨーク連銀が正午ごろにドル/円のレートチェックを実施したことが関係筋の話で分かった。』(上記URL先より、以下同様)
ということで何と米国当局様がレートチェックをしてくださったということで、
『関係筋によると、NY連銀はドル/円相場を巡り一部カウンターパーティーに対しレートチェックを行った。NY連銀が米財務省の財務代理人として対応したという。ドル/円は中盤の取引で157.50円近辺で取引されていたが、終盤の取引で155.66円まで下落。その後は155.85円で推移している。』
『スペクトラ・マーケッツのプレジデント、ブレント・ドネリー氏は「複数の関係筋によると、米連邦準備理事会(FRB)がドル/円のレート提示を求めた。これはドルにとって弱材料になる。極めて異例で、強いシグナルと言える」と述べた。アナリストによると、米金融当局が当初は日本発の動きだった事案に関与するのは異例だが、前例がないわけではない。』
ということで、わざわざ米国当局様がご協力して下さったの巻ということですので、これはきっと植田総裁が例の署名に署名しなかったご褒美いやなんでもありま(ここで床に穴が開きボッシュートされる)
・・・・というかですね、これ米国当局様がわざわざレートチェックして下さったということはですね、当然ながらそれに金融政策もお答えしないといけないんじゃないか、という妄想も湧きおこる訳で、つまりはこの点からも利上げ時期が前倒しになるって説は無いですかねえ、と思ってしまいました。
〇しかし現政権は一々言葉のチョイスがあれなんですよねえ・・・・・・・・
金曜に見てたのでもこの辺りの発言ってもうちょっと言葉のチョイスがどうにかならんのかと思ったのですが・・・・・
https://jp.reuters.com/markets/japan/ZRIR6JI3PJMFRFT6RELXMB2YUU-2026-01-23/
消費減税伴う財政不安、「狼狽ショック」収まったように思う=片山財務相
山口貴也
2026年1月23日午前 11:10 GMT+9
『[東京 23日 ロイター] - 片山さつき財務相は23日の閣議後会見で、消費税減税に伴う財政不安に関し、「狼狽ショックは収まったように思う」との認識を示した。高市早苗首相が衆院解散を表明した19日以降の金利急騰に対する見解を問われ、答えた。片山財務相は、消費減税が軽減税率対象の飲食料品に限られ、2年の時限措置であることに加え、減税に伴う財源を巡り、首相が「赤字国債に頼らない」と言及したにも関わらず、海外に情報が正しく伝わっていなかった、とした。』(上記URL先より)
ということで、財政懸念(全部が全部財政懸念かというとまあ微妙ですけど)を市場がシグナルとして出しているのを捕まえて「狼狽ショック」とか言ってしまうのはさすがに「市場は馬鹿」と言われているようにこっちとしては受け取ってしまう訳で、何も売らなくても良いのに市場に喧嘩売ってるのは如何なものかと思いましたし、
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA232LW0T20C26A1000000/
自民・高市総裁、消費税減税「特例公債に頼らず」 市場への発信強化
各党に聞く
衆議院選挙2026
2026年1月23日 15:00
[会員限定記事]
『高市早苗首相(自民党総裁)は23日、日本経済新聞のインタビューで消費税減税の財源に関して「特例公債(赤字国債)に頼らない」と明言した。「食料品に限り、2年間限定。ここを正しく市場へのメッセージとして伝えなければいけない」と訴えた。「世界の勘違いもある」と指摘した。』(上記URL先より、以下会員記事)
さっきの片山財務相の説明のリピートではあるのですが、片山さんは「正しく伝わっていなかった」と言ってるのですけれども、高市総理は「世界の勘違い」って言ってまして、いやあの総理その言い方だと完全に他責思考に聞こえてしまうんですけど、って話な訳ですよ。片山財務相の場合は「伝え方が良くなかった面もあるかも」みたいなニュアンスも入っていると読めるからまあ市場に喧嘩を売っているとは読まれにくいと思うのですが、「勘違い」という言い方はどう見たって「市場が馬鹿」って言ってるように読めてしまう訳ですし、日曜日には、
https://jp.reuters.com/markets/japan/YNUIKCGW6NKNNAWMQDEQEKLHTE-2026-01-25/
市場の投機的、異常な動きには打つべき手を打っていく=高市首相
内田慎一
2026年1月25日午後 1:46 GMT+9
『[東京 25日 ロイター] - 高市早苗首相は25日午前のフジテレビの報道番組で、長期金利上昇を含む足元の市場の動きについて、市場で決まることで首相としてコメントすべきではないとした上で「投機的な動き、非常に異常な動きに対しては日本政府として打つべき手はしっかりと打っていく」と述べた。』(上記URL先より)
投機的な動き、ってのはまあ良いんですけど、「異常な動き」って言われますと、それ単体だったらあんまりカチンとは来ないのかもしれないのですが、その前から「狼狽」だの「勘違い」だの言われた挙句に「異常」って言われますと、つまり高市政権は債券市場を異常者の集団とでも思っているのか、と喧嘩売られましたわ、って印象を受けてしまいかねない、というかまあアタクシはおどりゃ喧嘩売っとるんかワレと思ってしまいますが、いやまあそれはただの僻みの多い人の偏見でただの杞憂なら問題は無いのですけど、解散総選挙実施の決意表明会見の時の物言いにしても、兎に角一々余計に強いものの言い方をして無駄な喧嘩を売っている(たぶんご本人たちは喧嘩売ってると思ってないのではないかと存じます所がさらにアカンタレではある)のは何とかならんのかとは思いますけど、まあ多分そこは治らんだろうなあとは正直思ったりするのでありました。
〇なお内閣支持率ですが支持率の下げ方がバラバラで出来上がり数値が似たようなもんなのが味わいがある
あんまり下がってない方はこちら
共同
https://www.47news.jp/13772067.html
【速報】高市内閣支持率は63%で4ポイント低下
2026年01月25日 16時19分 共同通信
『衆院選トレンド調査で、高市内閣の支持率は63.1%で、昨年12月の前回世論調査から4.4ポイント低下した。不支持率は25.0%だった。』(上記URL先より)
読売
https://www.yomiuri.co.jp/election/yoron-chosa/20260125-GYT1T00185/
高市内閣の支持率69%で高水準維持、衆院解散「評価しない」52%…読売世論調査
2026/01/25 22:00
『読売新聞社が23〜25日に実施した全国世論調査で、高市内閣の支持率は69%で、前回調査(昨年12月19〜21日)から4ポイント減とやや下がったが依然として高い水準を維持している。不支持率は23%(前回14%)。』(上記URL先より)
でもって下がっている方はこちら
日経・テレ東
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA222T40S6A120C2000000/
食品消費税ゼロ「物価高に効果なし」56% 高市内閣支持67%に低下
日経世論調査
世論調査
2026年1月25日 19:00
[会員限定記事]
『日本経済新聞社とテレビ東京は23?25日に世論調査を実施した。高市早苗内閣の支持率は67%と2025年12月の前回調査の75%から8ポイント低下した。内閣を「支持しない」は26%で、前回の18%から8ポイント上昇した。10月の内閣発足後、初めて内閣支持率が7割を割った。』(上記URL先より)
毎日
https://mainichi.jp/articles/20260125/k00/00m/010/108000c
内閣支持率10ポイント下落 解散評価せず4割 毎日新聞世論調査
政治 速報 国政選挙
毎日新聞 2026/1/25 15:22(最終更新 1/25 17:55)
有料記事 1326文字
『毎日新聞は24、25の両日、全国世論調査を実施した。高市早苗内閣の支持率は57%で、前回調査(2025年12月20、21日)の67%から10ポイント下落した。不支持率は前回の22%から7ポイント上昇し、29%となった。昨年10月の内閣発足以降、支持率は3カ月連続で65〜67%と高水準で推移していたが、衆院選(2月8日投開票)を前に下がった。』(上記URL先より)
・・・・・とはいえ出来上がりの数字自体は似たようなもん(70ちょっと切る位、共同が少し低い)なのでまあ元々の数字の方がおかしかったのかもしれませんけどよくわからんですな。
2026/01/25
お題「展望レポート基本的見解の本文を10月および12月と比較してみます。まあ強いんですが」
いやー日曜に作るとか大口叩きましたがあまりにも時間がアレなのでアップするのは全部月曜にします。内容的に日曜版(笑)は展望レポート逐条比較で参ります。
展望レポート基本的見解1月
https://www.boj.or.jp/mopo/outlook/gor2601a.pdf
12月決定会合声明文(別紙に経済物価情勢のアップデートがある)
https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2025/k251219a.pdf
展望レポート基本的見解10月
https://www.boj.or.jp/mopo/outlook/gor2510a.pdf
〇現状判断:現状判断文言って碌に変わってないんですよね〜
というのがまたも謎なんですけど比較して参りましょう。ということで『1.わが国の経済・物価の現状 』から。
『わが国の景気は、一部に弱めの動きもみられるが、緩やかに回復している。』(1月展望)
『わが国の景気は、一部に弱めの動きもみられるが、緩やかに回復している。』(12月声明文)
『わが国の景気は、一部に弱めの動きもみられるが、緩やかに回復している。』(10月展望)
という総括判断は変わらず。
『海外経済は、各国の通商政策等の影響を受けて一部に弱めの動きもみられるが、総じてみれば緩やかに成長している。輸出や鉱工業生産は、米国の関税引き上げの影響を受けつつも、基調としては横ばい圏内の動きを続けている。企業収益は、製造業において関税による下押しの影響がみられるが、全体としては高水準を維持しており、業況感も良好な水準で推移している。こうしたもとで、設備投資は緩やかな増加傾向にある。』(1月展望)
『海外経済は、各国の通商政策等の影響を受けて一部に弱めの動きもみられるが、総じてみれば緩やかに成長している。輸出や鉱工業生産は、米国の関税引き上げの影響を受けつつも、基調としては横ばい圏内の動きを続けている。企業収益は、製造業において関税による下押しの影響がみられるが、全体としては高水準を維持しており、業況感も良好な水準で推移している。こうしたもとで、設備投資は緩やかな増加傾向にある。』(12月声明文)
『海外経済は、各国の通商政策等の影響を受けて一部に弱めの動きもみられるが、総じてみれば緩やかに成長している。輸出や鉱工業生産は、一部に米国の関税引き上げに伴う駆け込みとその反動の動きがみられるが、基調としては横ばい圏内の動きを続けている。企業収益は、製造業において関税による下押しの影響がみられるが、全体としては高水準を維持しており、業況感も良好な水準を維持している。こうしたもとで、設備投資は緩やかな増加傾向にある。』(10月展望)
10月展望では米国関税の影響について駆け込みと反動云々というのがあった訳ですが、それ以外の文言って実は10月以降ずっと変わっていないんですよね。ナンノコッチャという感じですが・・・・・・
『個人消費は、物価上昇の影響を受けつつも、雇用・所得環境の改善を背景に底堅く推移している。一方、住宅投資は減少している。この間、公共投資は横ばい圏内の動きを続けている。わが国の金融環境は、緩和した状態にある。』(1月展望)
『個人消費は、物価上昇の影響を受けつつも、雇用・所得環境の改善を背景に底堅く推移している。一方、住宅投資は減少している。この間、公共投資は横ばい圏内の動きを続けている。わが国の金融環境は、緩和した状態にある。』(12月声明文)
『個人消費は、物価上昇の影響を受けつつも、雇用・所得環境の改善を背景に底堅く推移している。一方、住宅投資は減少している。この間、公共投資は横ばい圏内の動きを続けている。わが国の金融環境は、緩和した状態にある。』(10月展望)
消費とか住宅投資とかその辺の文言も同じなんですよね。
『物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比をみると、賃金上昇の販売価格への転嫁の動きが続くもとで、米などの食料品価格上昇の影響等から、足もとでは3%程度となっている。予想物価上昇率は、緩やかに上昇している。』(1月展望)
『物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比をみると、賃金上昇の販売価格への転嫁の動きが続くもとで、米などの食料品価格上昇の影響等から、足もとでは3%程度となっている。予想物価上昇率は、緩やかに上昇している。』(12月声明文)
『物価面では、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比をみると、賃金上昇の販売価格への転嫁の動きが続くもとで、米などの食料品価格上昇の影響等から、足もとでは3%程度となっている。予想物価上昇率は、緩やかに上昇している。』(10月展望)
物価に関しても現状判断文言って同じになっているのですよ。
・・・・ってまあなんだか不思議な感じはするのですが、一応日銀の理屈を敷衍して考えてみますと、「見通し通りに経済物価情勢が推移していけば徐々に利上げですよ」という話をしていて、見通し通りに推移しておりますので特段現状判断文言を進める必要もない、ということなんですかねえ、なんか不思議ちゃんですここの所は。
〇先行き判断経済編:海外、企業部門をやたらめったら強くしている訳ですな
『2.わが国の経済・物価の中心的な見通し2 』の『(1)経済の中心的な見通し 』に参ります。
『先行きのわが国経済を展望すると、各国の通商政策等の影響を受けつつも、海外経済が成長経路に復していくもとで、政府の経済対策や緩和的な金融環境などにも支えられて、所得から支出への前向きな循環メカニズムが徐々に強まることから、緩やかな成長を続けると考えられる。』(1月展望)
『先行きのわが国経済を展望すると、各国の通商政策等の影響を受けて、海外経済が幾分減速し、わが国企業の収益なども下押しされるもとで、緩和的な金融環境などが下支え要因として作用するものの、成長ペースは緩やかなものにとどまると考えられる。』(12月声明文)
『先行きのわが国経済を展望すると、各国の通商政策等の影響を受けて、海外経済が減速し、わが国企業の収益なども下押しされるもとで、緩和的な金融環境などが下支え要因として作用するものの、成長ペースは伸び悩むと考えられる。』(10月展望)
鏡の部分でも比較したので重複ではありますが、改めて見ましても先行き判断がエライ強くなっていますわなということで、「海外の判断が上がった」というのと「政府の経済対策が入った」というのと「企業収益の下振れが無くなった」というのがあって、特にこの企業収益の部分って賃金設定に関わる部分なので、12月声明文でも「下押し」があったのに今回しれっと「下押し」が無くなっているのは地味にポイント高いです。
次が企業部門。
『すなわち、企業部門をみると、輸出や生産は、当面、関税引き上げの影響が下押し圧力として残るものの、グローバルなAI関連需要にも支えられて海外経済が成長経路に復していくもとで、緩やかに回復していくと見込まれる。』(1月展望)
『(該当文言なし)』(12月声明文)
『すなわち、輸出や生産は、グローバルなAI関連需要が上押しに作用するものの、海外経済の減速を背景に弱めの動きになると見込まれる。』(10月展望)
輸出や生産が10月対比で思いっきり上方修正。
『企業収益は、当面、製造業において関税による下押しの影響が残るものの、全体としては高水準が続き、その後は、内外需要の増加から増益基調が明確になっていくとみられる。』(1月展望)
『こうした動きを受けて、企業収益も、高水準ながらも減少するとみられる。』(10月展望)
企業収益も「減少」の文言が無くなりました。先行き総括判断の方でもございましたので当然ですが。
『そうしたもとで、設備投資は、政府の経済対策や緩和的な金融環境にも支えられて、人手不足対応の省力化・デジタル関連投資や研究開発投資を含め、増加傾向を続けると考えられる。』(1月展望)
『こうしたもと、設備投資は、緩和的な金融環境が下支え要因として作用するなか、人手不足対応やデジタル関連の投資、成長分野・脱炭素化関連の研究開発投資、サプライチェーンの強靱化に向けた投資は継続されると見込まれるが、海外経済減速の影響を受けて伸び率は鈍化すると見込まれる。』(10月展望)
設備投資も「増加傾向を続ける」という風になって企業部門クッソ強いんですよね。
『家計部門をみると、雇用面では、女性や高齢者などの追加的な労働供給が見込みにくくなってくるもとで、景気の改善につれて、労働需給は一段と引き締まっていくと考えられる。こうしたもとで、本年の春季労使交渉では、昨年に続き、幅広い企業でしっかりとした賃上げが実施されるとみられ、名目賃金は、高めの伸びが続くと考えられる。』(1月展望)
『雇用・所得環境をみると、経済の成長ペースが伸び悩むなかにあっても、女性や高齢者などの追加的な労働供給が見込みにくくなってくるもとで、労働需給は引き締まった状態が続くと考えられる。こうしたもと、名目賃金は、企業収益減少の影響を受けて伸び率を幾分鈍化させつつも、最低賃金の引き上げもあって、増加を続ける可能性が高い。』(10月展望)
賃金も「高めの伸びが続くと考えられる」と強くなっている訳ですよこれがまた。
『個人消費は、物価上昇の影響が残るもとで、当面は横ばい圏内の動きとなるものの、雇用者所得の増加が続くもとで、次第に緩やかな増加基調に復していくとみられる。この間、政府によるエネルギー代の負担緩和策や
2026 年度から実施される税制改正などは、個人消費を下支えすると考えられる。』(1月展望)
『個人消費は、物価上昇の影響が残るもとで、当面は横ばい圏内の動きとなるものの、雇用者所得の増加が続くもとで、次第に緩やかな増加基調に復していくとみられる。この間、政府によるエネルギー代の負担緩和策や
2025 年度から実施される税制改正なども、個人消費を下支えすると考えられる。』(10月展望)
個人消費は文言同じですね。
『住宅投資は、当面は回復の動きが続くものの、その後は、住宅価格の上昇や人口動態等を反映して、緩やかな減少傾向をたどるとみられる。公共投資は横ばい圏内で推移し、政府消費は、医療・介護費の趨勢的な増加や防衛関連支出の増加などを反映し、緩やかに増加していくと想定している。』(1月展望)
『住宅投資は、当面、減少基調をたどったあと、その後の回復ペースも緩やかなものにとどまるとみられる。公共投資は横ばい圏内で推移し、政府消費は、医療・介護費の趨勢的な増加を反映し、緩やかに増加していくと想定している。』(10月展望)
住宅投資の見通しが若干強くなっていますね。でもって鏡にもありましたように、今回から「2段階評価」がなくなっておりまして、
『その後については、海外経済が成長経路に復していくもとで、成長率を高めていくと見込まれる。』(12月声明文)
『その後については、海外経済が緩やかな成長経路に復していくもとで、わが国経済も成長率を高めていくと見込まれる。輸出や生産は、増加基調に復していくと考えられる。企業収益は内外需要の増加から改善していくとみられ、設備投資は、需要増に対応した能増投資もあって、増加傾向を続けると考えられる。雇用・所得環境をみると、人手不足感が強まるもとで名目賃金は伸び率を高め、個人消費は緩やかに増加していくと考えられる。』(10月展望)
2段階方式ではなくなった訳ですな。
『こうした見通しを前回の展望レポートにおける見通しと比較すると、2025年度は海外経済の上振れやGDP統計改定の影響から、2026
年度は政府の経済対策の効果などから、それぞれ幾分上振れている。2027 年度は経済対策の効果の反動により、幾分下振れている。』(1月展望)
『(該当文言なし)』(12月声明文)
『こうした見通しは、前回の展望レポートにおける見通しから概ね不変である』(10月展望)
まあここは前回と比較してもしょうがないのでパス。
『この間、潜在成長率は、政府による各種の施策の後押しなどもあって、デジタル化や人的資本投資の進展による生産性の上昇、設備投資の増加による資本ストックの伸びの高まりなどを背景に、緩やかに上昇していくとみられる3。』(1月展望)
『この間、潜在成長率は、政府による各種の施策の後押しなどもあって、デジタル化や人的資本投資の進展による生産性の上昇、設備投資の増加による資本ストックの伸びの高まりなどを背景に、緩やかに上昇していくとみられる3』(10月展望)
潜在成長率の部分は同じですね。
〇先行き判断物価編:基調的な物価の足踏みが消えました
『(2)物価の中心的な見通し 』になります。
『消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、米などの食料品価格上昇の影響が減衰していくもとで、政府による物価高対策の効果もあり、本年前半には、2%を下回る水準までプラス幅を縮小していくと考えられる。もっとも、この間も、賃金と物価が相互に参照しながら緩やかに上昇していくメカニズムは維持され、消費者物価の基調的な上昇率は、緩やかな上昇が続くと見込まれる。』(1月展望)
『消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、米などの食料品価格上昇の影響が減衰していくもとで、政府の物価高対策の効果もあり、来年度前半にかけて、2%を下回る水準までプラス幅を縮小していくと考えられる。』(12月声明文)
『消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、米などの食料品価格上昇の影響が減衰していくもとで、来年度前半にかけて、2%を下回る水準までプラス幅を縮小していくと考えられる。この間、消費者物価の基調的な上昇率は、成長ペースの影響などを受けて伸び悩むことが見込まれる。』(10月展望)
アクチュアルな物価の方は一旦伸び率を下げるという見通しになっているのは変わらないのですが、今回は「基調的な物価の足踏み」が無くなったので強い訳ですな。
『その後は、景気の改善が続くもとで人手不足感が強まり、中長期的な予想物価上昇率が上昇していくことから、基調的な物価上昇率と消費者物価(除く生鮮食品)の上昇率はともに徐々に高まっていくと予想され、見通し期間後半には「物価安定の目標」と概ね整合的な水準で推移すると考えられる。』(1月展望)
『その後は、成長率が高まるもとで人手不足感が強まり、中長期的な予想物価上昇率が上昇していくことから、基調的な物価上昇率と消費者物価(除く生鮮食品)の上昇率はともに徐々に高まっていくと予想され、「展望レポート」の見通し期間後半には「物価安定の目標」と概ね整合的な水準で推移すると考えられる(注)。』(12月声明文)
『もっとも、賃金と物価が相互に参照しながら緩やかに上昇していくメカニズムは維持され、その後は、成長率が高まるもとで人手不足感が強まり、中長期的な予想物価上昇率が上昇していくことから、基調的な物価上昇率と消費者物価(除く生鮮食品)の上昇率はともに徐々に高まっていくと予想され、見通し期間後半には「物価安定の目標」と概ね整合的な水準で推移すると考えられる。』(10月展望)
この「その後は」の見通しは同じですな。
『こうした見通しは、前回の展望レポートにおける見通しから概ね不変である。』(1月展望)
『こうした見通しは、前回の展望レポートにおける見通しから概ね不変である。』(10月展望)
これはさておき、
『消費者物価(除く生鮮食品)の見通しは、原油価格や政府による施策に関する前提にも依存する。原油価格については、先物市場の動向などを参考に、見通し期間終盤にかけて、概ね横ばいで推移していく前提としている。政府による施策については、ガソリン税の「旧暫定税率」の廃止や電気・ガス代の負担緩和策、高校授業料や小学校給食の無償化などが打ち出されており、2025
年度と 2026 年度を中心に、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比を押し下げる方向に作用する。』(1月展望)
『消費者物価(除く生鮮食品)の見通しは、原油価格や政府による施策に関する前提にも依存する。原油価格については、先物市場の動向などを参考に、見通し期間終盤にかけて、概ね横ばいで推移していく前提としている。』(10月展望)
こちらは土曜日(前段の方)で申し上げましたが、今回ってしれっと「政府の物価抑制策全部盛り」をしているのですよね〜〜。
でもってコアコアの説明の方は、
『エネルギー価格の変動の直接的な影響を受けない消費者物価(除く生鮮食品・エネルギー)の前年比は、米などの食料品価格上昇の影響の減衰などから、2%程度までプラス幅を縮小すると見込まれる。その後は、賃金上昇を販売価格に転嫁する動きが続くもとで、同程度の水準で推移するとみられる。』(1月展望)
『エネルギー価格の変動の直接的な影響を受けない消費者物価(除く生鮮食品・エネルギー)の前年比は、米などの食料品価格上昇の影響が徐々に減衰していくことに加え、成長ペースの影響などから、いったん2%を下回ると見込まれる。その後は、成長率が高まるもとで、2%程度で推移すると考えている。』(10月展望)
コアコアは「2%割り込む」では無くなっていますので上方修正ですね。
『物価の基調を規定する主たる要因について点検すると、労働や設備の稼働状況を表すマクロ的な需給ギャップは、振れを伴いつつも、改善傾向をたどっている。先行きの需給ギャップは、上記の経済の見通しのもとで、プラス幅を緩やかに拡大していくと予想される。この間、女性や高齢者による労働参加の増加ペースの鈍化もあって、労働需給はマクロ的な需給ギャップ以上に引き締まっている。こうしたもと、多くの業種で企業が労働の供給制約に直面しつつある状況を踏まえると、マクロ的な需給ギャップが示唆する以上に、賃金や物価には上昇圧力がかかるとみられる。』(1月展望)
『物価の基調を規定する主たる要因について点検すると、労働や設備の稼働状況を表すマクロ的な需給ギャップは、振れを伴いつつも、改善傾向をたどっている。先行きの需給ギャップは、上記の経済の見通しのもとで、現状程度で推移したあと、見通し期間終盤にかけて、再び改善していくと予想される。この間、女性や高齢者による労働参加の増加ペースの鈍化もあって、労働需給はマクロ的な需給ギャップ以上に引き締まっている。こうしたもと、多くの業種で企業が労働の供給制約に直面しつつある状況を踏まえると、マクロ的な需給ギャップが示唆する以上に、賃金や物価には上昇圧力がかかるとみられる。』(10月展望)
こちらですが後半の「需給ギャップの示唆以上に上昇しやすい」の話は同じなのですが、見通しの面で言えば先行きの需給ギャップが一旦下がるというのが無くなっていまして、これは今回の見通しが「一旦下がってまた戻る」ではなくなっているのと平仄を合わせているのですが、こうやって何度も出てくるとやっぱり強い印象を与えますよね。
でもってインフレ期待ですが、
『次に、中長期的な予想物価上昇率をみると、緩やかに上昇している。先行きについては、景気の改善が続き、労働需給が一段と引き締まっていくもとで、企業の積極的な賃金・価格設定行動は更に広がっていくことから、予想物価上昇率は緩やかな上昇が続くと予想され、見通し期間後半には2%程度で推移すると考えられる。』(1月展望)
『次に、中長期的な予想物価上昇率をみると、緩やかに上昇している。先行きについては、従来より積極化している企業の賃金・価格設定行動は維持され、人件費や物流費を含むコスト上昇を販売価格に反映する動きは継続すると見込まれるものの、成長ペースの影響などを受けて伸び悩むとみられる。その後については、成長率が高まり、労働需給の引き締まりがより明確となるもとで、積極的な企業の賃金・価格設定行動は更に広がっていき、再度、予想物価上昇率は緩やかに上昇していくと考えられる。』(10月展望)
こちらも「成長ペースの影響などを受けて伸び悩むとみられる」が無くなっています。まあ全部平仄を取っているだけではあるのですが、こうやってこれでもかとばかりに上方修正の図を出されると強いな〜って印象になりますよね。
〇リスク要因経済編:下振れ部分が無くなって随分強くなった感じですね
次が『3.経済・物価のリスク要因 』の『(1)経済のリスク要因 』ですが、こちらも鏡で見た通りではありますが。
12月はこちらなのですが、項目別の方で10月と比較します。
『リスク要因としては、各国の通商政策等の影響を受けた海外の経済・物価動向、企業の賃金・価格設定行動、金融・為替市場の動向などがあり、それらのわが国経済・物価への影響については、十分注視する必要がある。』(12月声明文)
『第1に、海外の経済・物価動向である。通商政策を巡る不確実性は低下しているものの、これまで打ち出された各国の通商政策が、グローバルな貿易活動や国際金融資本市場への影響などを通じて世界経済を押し下げる可能性には、引き続き注意が必要である。』(1月展望)
『第1に、各国の通商政策等の影響を受けた海外の経済・物価動向である。通商政策等に関しては、夏場以降、日本を含む多くの国・地域で米国との交渉が合意に至っている。もっとも、通商政策等が内外経済・物価に及ぼす影響を巡る不確実性は、なお高い状況が続いている。これまで打ち出された各国の通商政策は、グローバルな貿易活動への影響、各国の企業や家計のコンフィデンスおよび国際金融資本市場への影響など、様々な経路を介して内外経済を下押しする方向に作用すると考えられる。』(10月展望)
通商政策の点はエライ勢いで上方修正されていますよね。特に重要なのはこれまで政策変更の先送りの言い訳に使い倒していた「不確実性は、なお高い状況が続いている」が無くなっていることですよね。
『この点、米国経済については、関税による企業収益の悪化を通じた雇用・所得形成への影響や、関税コストの消費者物価への転嫁を通じた個人消費への影響等に注意が必要である。AI関連については、グローバルに需要拡大が続いており、旺盛な設備投資が世界経済を押し上げる可能性がある一方、投資に見合った形で収益の拡大が実現しない場合には、資産価格の変動なども伴って、調整圧力が生じる可能性もある。この間、最近の米国や欧州等における財政拡張的な動きなどが、世界経済を押し上げる可能性にも留意する必要がある。』(1月展望)
『この点、米国経済については、関税による下押しの影響が顕在化する経路やタイミングを巡る不確実性は高く、企業収益の悪化を通じた雇用・所得形成への影響や、関税コストの消費者物価への転嫁を通じた個人消費への影響等に注意が必要である。この間、ウクライナや中東情勢等の帰趨次第では、海外経済への下押し圧力が高まる可能性がある。』(10月展望)
米国のところが特にそうですが「不確実性が高く」がこれまたなくなっていますし、下押しの話が多かったのが随分と削除されている、という内容になっていましてまあ強いのよね。
『中国経済については、不動産市場や労働市場における調整圧力が続くなか、先行きの成長ペースを巡る不確実性は引き続き高いほか、通商政策の影響も相俟って、一部の財における供給能力の過剰が世界経済・物価に及ぼす影響についても注意を払う必要がある。このほか、地政学的リスクの動向についても、引き続き留意が必要である。』(1月展望)
『中国経済についても、不動産市場や労働市場における調整圧力が続くなか、先行きの成長ペースを巡る不確実性は引き続き高いほか、通商政策の影響も相俟って、一部の財における供給能力の過剰が世界経済・物価に及ぼす影響についても注意を払う必要がある。このほか、最近の米国や欧州等における財政拡張的な動きなどが、世界経済を押し上げる可能性にも留意する必要がある。AI関連については、グローバルな需要動向次第で、資産価格の変動なども伴って、世界経済の押し上げ・押し下げ双方の要因となりうる。』(10月展望)
AI云々は前の方にありましたのですが文章の流れ上引用がこうなりましたが、全般的に10月対比ではリスク要因の説明が随分前向きになっている訳ですね。
『第2に、輸入物価の動向である。各国の通商政策等の影響を受けて、物流などの供給面の混乱が生じたり、サプライチェーンの再構築などが進んだ場合には、そのコストが嵩む可能性がある。また、資源・穀物価格については、地政学的な要因や天候要因等により、大幅に変動するリスクに引き続き注意が必要である。輸入物価が大幅に上昇することがあれば、家計の生活防衛的な動きが一段と強まり、経済を下押しすることも考えられる。一方、輸入物価が下落すれば、経済が上振れる可能性もある。中長期的には、気候変動問題への各国の対応等を巡る不確実性もきわめて高い。』(1月展望)
『第2に、輸入物価の動向である。上記の各国の通商政策等の影響を受けて、グローバルに物流の混乱が生じたり、サプライチェーンの再構築などが進み、そのコストが嵩んだりするようなことがあれば、輸入物価が上昇し、国内需要を下押しする可能性がある。また、資源・穀物価格については、先行き、ウクライナや中東等を巡る地政学的な要因により、大幅に変動するリスクに引き続き注意が必要である。中長期的には、気候変動問題への各国の対応等を巡る不確実性もきわめて高い。また、輸入物価が大幅に上昇することがあれば、家計の生活防衛的な動きが一段と強まり、経済を下押しすることも考えられる。一方、輸入物価が下落すれば、経済が上振れる可能性もある。』(10月展望)
輸入物価の部分は語順など変わっているのですが書いてあること自体は多分変わっていないという評価になると思います。
『第3に、やや長い目でみたリスク要因として、わが国を巡る様々な環境変化が企業や家計の中長期的な成長期待や潜在成長率に与える影響がある。人口動態の構造的な変化等に伴う人手不足感の強まりは、デジタル化やAIの利活用などによる省力化投資の動きを加速させる可能性があり、政府の取り組みと相俟って、成長期待や潜在成長率を押し上げることも考えられる。一方、そうした資本と労働の代替が十分に進展しない場合には、供給制約によって成長率が下押しされるリスクがある。また、これまで打ち出された各国の通商政策はグローバル化の潮流に変化を及ぼしていく可能性があり、今後の各国の政策の展開次第では、そうした変化が急速に進むことも考えられる。』(1月展望)
『第3に、やや長い目でみたリスク要因として、わが国を巡る様々な環境変化が企業や家計の中長期的な成長期待や潜在成長率に与える影響がある。感染症の経験や人手不足の強まり、脱炭素化に向けた取り組みや労働市場改革の進展などは、わが国の経済構造や人々の働き方を変化させるとみられる。人口動態の変化等に伴う人手不足感の強まりは、デジタル化などによる省力化投資の動きを加速させる可能性がある。一方、そうした資本と労働の代替が十分に進展しない場合には、一部の業種における供給制約によって成長率が下押しされるリスクがある。さらに、これまで打ち出された各国の通商政策はグローバル化の潮流に変化を及ぼしていく可能性があり、今後の各国の政策の展開次第では、そうした変化が急速に進むことも考えられる。』(10月展望)
こちらも基本的に書いてあることは同じですね。
〇リスク要因物価編:しれっと為替円安による期待インフレの上振れ要因が入って為替警戒モードを示す
『第1に、企業の賃金・価格設定行動やそれらが予想物価上昇率に与える影響である。企業の賃金・価格設定行動は、従来よりも積極化しており、賃金と物価が相互に参照しながら緩やかに上昇していくメカニズムは維持される可能性が高いと考えられる。』(1月展望)
『第1に、企業の賃金・価格設定行動やそれらが予想物価上昇率に与える影響である。企業の賃金・価格設定行動は、従来よりも積極化しており、中心的な見通しでは、成長ペースの伸び悩みが物価動向に影響を与えつつも、賃金と物価が相互に参照しながら緩やかに上昇していくメカニズムは維持されると想定している。』(10月展望)
ということで、ここも経済見通し2段階モードじゃなくなったのの影響で表現が強くなっています。
『そのうえで、販売価格に賃金を反映する動きが想定以上に強まったり、先行き労働需給が一段と引き締まっていくとの見方が強まり、賃金の上昇圧力が高まっていく可能性もある。こうしたもとで、中長期の予想物価上昇率の高まりを伴いつつ、賃金・物価ともに上振れていくことも考えられる。一方、関税による企業収益への影響等が長引いた場合には、企業がコスト削減に注力する傾向が強まる可能性もある。こうしたもと、物価上昇を賃金に反映する動きが弱まることも考えられる。』(1月展望)
『もっとも、各国の通商政策等の影響で企業収益が大きく下振れる場合には、コスト削減に注力する傾向が強まる可能性がある。こうしたもと、物価上昇を賃金に反映する動きが弱まることも考えられる。一方、販売価格に賃金を反映する動きが想定以上に強まったり、先行き労働需給が引き締まった状況が続くとの見方が強まるもとで、賃金の上昇圧力が強まっていく可能性もある。こうしたもとで、中長期の予想物価上昇率の高まりを伴いつつ、賃金・物価ともに上振れていくことも考えられる。』(10月展望)
この部分も「強くなる」の方が先に来るようになっていまして、芸が細かいけど上方修正チックな変化です。
『この間、このところの米などの食料品価格上昇については、供給サイドの一時的な要因の影響が大きく、消費者物価の押し上げ寄与は次第に縮小していくと想定している。もっとも、今後天候不順等の一時的な要因が新たに生じた場合や、人件費や物流費の上昇を販売価格に転嫁する動きが強まった場合には、価格上昇が想定以上に長引く可能性がある。食料品は消費者の購入頻度が高いものであるだけに、価格上昇が長期化すると、予想物価上昇率の変化を通じて、消費者物価を押し上げる方向に作用する可能性がある。一方、家計のコンフィデンスの悪化を通じて個人消費が減少し、消費者物価を押し下げる方向に作用する可能性もある。』(1月展望)
『この間、このところの米などの食料品価格上昇については、供給サイドの一時的な要因の影響が大きく、消費者物価の押し上げ寄与は次第に縮小していくと想定している。もっとも、今後一時的な要因が新たに生じた場合や、人件費や物流費の上昇を販売価格に転嫁する動きが強まった場合には、食料品価格の上昇が想定以上に長引く可能性がある点には留意が必要である。食料品は消費者の購入頻度が高いものであるだけに、価格上昇が長期化すると、予想物価上昇率の変化を通じて、消費者物価を押し上げる方向に作用する可能性がある。一方、家計のコンフィデンスの悪化を通じて個人消費が減少し、消費者物価を押し下げる方向に作用する可能性もある。』(10月展望)
食料品価格云々に関しては同じですね。
『第2に、今後の為替相場の変動や国際商品市況を含む輸入物価の動向、およびその国内価格への波及は、上振れ・下振れ双方の要因となる。通商政策の影響など、世界経済の先行きを巡る不確実性は引き続き残っており、これが供給サイドから輸入物価を上昇させたり、為替相場や国際商品市況を大きく変動させる可能性がある。』(1月展望)
『第2に、今後の為替相場の変動や国際商品市況を含む輸入物価の動向、およびその国内価格への波及は、上振れ・下振れ双方の要因となる。各国の通商政策等の影響をはじめ世界経済の先行きを巡る不確実性はなお高く、これが供給サイドから輸入物価を上昇させたり、為替相場や国際商品市況を大きく変動させる可能性がある。』(10月展望)
という為替市場のお話に関しては、
『この点、企業の賃金・価格設定行動が積極化するもとで、過去と比べると、為替の変動が物価に影響を及ぼしやすくなっている面があることや、そうした動きが、予想物価上昇率の変化を通じて、基調的な物価上昇率に影響する可能性があることにも留意が必要である。』(1月展望)
『この点、企業の賃金・価格設定行動が積極化するもとで、過去と比べると、為替の変動が物価に影響を及ぼしやすくなっている面がある。』(10月展望)
今回為替市場の動きが予想物価上昇率に作用して基調的な物価に影響する、という文言が復活しておりまして、これは一昨年7月の利上げの時に最初に持ち出したもの、すなわち円安大警戒モードというのを意味しますわな。
〇金融政策運営に関しては先行き不確実性云々が
『4.金融政策運営 』ですがあまりにもクソ長くなったので金融政策運営の部分だけ。
『金融政策運営については、現在の実質金利がきわめて低い水準にあることを踏まえると、以上のような経済・物価の見通しが実現していくとすれば、経済・物価情勢の改善に応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになると考えている。日本銀行は、2%の「物価安定の目標」のもとで、その持続的・安定的な実現という観点から、経済・物価・金融情勢に応じて適切に金融政策を運営していく。』(1月展望)
『金融政策運営については、現在の実質金利がきわめて低い水準にあることを踏まえると、以上のような経済・物価の見通しが実現していくとすれば、経済・物価情勢の改善に応じて、引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになると考えている。そのうえで、こうした見通しが実現していくかについては、各国の通商政策等の影響を巡る不確実性がなお高い状況が続いていることを踏まえ、内外の経済・物価情勢や金融市場の動向等を丁寧に確認し、予断を持たずに判断していくことが重要と考えている。日本銀行は、2%の「物価安定の目標」のもとで、その持続的・安定的な実現という観点から、経済・物価・金融情勢に応じて適切に金融政策を運営していく。』(10月展望)
ご案内の通り、今回は10月にあった不確実性云々部分が全削除となりまして、元に戻ったの巻となりました。
ということで淡々と比較してみたでござるの巻でした。
2026/01/24
お題「とりあえず決定会合レビューその1ということで」
どう見ても朝じゃないですが午前中なので朝という事にしておいてくださいwww
ご案内の通りで政策に関しては現状維持でしたが、展望レポートの記述が今回はエライ強くなっているように見えるのでその辺りをさらっと今朝は参ります(続きは明日やってる暇が有ったら明日ですが暇が無かったら週明けに)
展望レポート基本的見解1月
https://www.boj.or.jp/mopo/outlook/gor2601a.pdf
12月決定会合声明文(別紙に経済物価情勢のアップデートがある)
https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2025/k251219a.pdf
展望レポート基本的見解10月
https://www.boj.or.jp/mopo/outlook/gor2510a.pdf
〇展望レポート基本的見解(物価編):えーっとこれ10月から手前を何ぼ上方修正したのよ
今回に関しては12月声明文も出すので3本並べて(紙に打ち出して赤ペンでねじり鉢巻きでチェックするアナログジジイで誠に申し訳ございません)比較を頭からヘロヘロとやっていたのですが、まあ内容が定性的にエライ強くなったなというのもある(なお総裁会見で総裁が説明してたのは12月とはそんなに大きく変わってないよ、でありましたがその辺は後程)のですが、今回って物価見通しの文言も計数もあがっていたじゃないですか。
つまりですね、
消費者物価指数 (参考)消費者物価指数
(除く生鮮食品) (除く生鮮食品・エネルギー)
2025 年度 +2.7 〜 +2.8 +2.9 〜 +3.1
<+2.7> <+3.0>
10月時点の見通し +2.7 〜 +2.9 +2.8 〜 +3.0
<+2.7> <+2.8>
2026 年度 +1.9 〜 +2.0 +2.0 〜 +2.3
<+1.9> <+2.2>
10月時点の見通し +1.6 〜 +2.0 +1.8 〜 +2.2
<+1.8> <+2.0>
2027 年度 +1.9 〜 +2.2 +2.0 〜 +2.3
<+2.0> <+2.1>
10月時点の見通し +1.8 〜 +2.0 +2.0 〜 +2.2
<+2.0> <+2.0>
この中で2027年度っていうのは「見通し期間の後半には物価安定目標と整合的な状態になっている」っていうのを以前より示しているので、ある意味これは予想の数値というよりも定常状態になった数値の事を示しているようなもんでして、言ってみればFEDのSEPで言うロンガーランを出しているようなもん、という解釈になる筈なので、その点では27年度に関しては10月展望の時点で「見通し期間後半は達成」なのですからあんまり気にしなくて良いんですよ。もちろんこれが2%を遥かに上振れしたらエライコッチャですが、それは緩和修正が今の時点でビハインドしていますって宣言しているのと同義になるのでそんな見通しは普通出てきません。
ということでですね、今回アタクシがほえーと思ったのは手前の25年度および26年度の数値な訳ですよ。
これって今回しらっと上方修正されている訳ですが、もともとは日銀の物価見通しってヘッドラインに加えて基調も一旦下がってまた上がる、だったのですが、今回って(これまた後日逐条比較やりますが今朝はパス)基調が一旦下がる図が(経済見通しの一旦足踏みの削除と共に)削除されているので、まあそれも含めて、と考えてしまいたくなるのですが、基本的見解4ページの物価見通しの所を見ますとですね、
『消費者物価(除く生鮮食品)の見通しは、原油価格や政府による施策に関する前提にも依存する。原油価格については、先物市場の動向などを参考に、見通し期間終盤にかけて、概ね横ばいで推移していく前提としている。(1月展望)
『消費者物価(除く生鮮食品)の見通しは、原油価格や政府による施策に関する前提にも依存する。原油価格については、先物市場の動向などを参考に、見通し期間終盤にかけて、概ね横ばいで推移していく前提としている。』(10月展望)
というのは前段部分でここは気にしなくて良いのですが問題はこの次でして、
『政府による施策については、ガソリン税の「旧暫定税率」の廃止や電気・ガス代の負担緩和策、高校授業料や小学校給食の無償化などが打ち出されており、2025
年度と2026 年度を中心に、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比を押し下げる方向に作用する。』(1月展望)
『エネルギー価格の変動の直接的な影響を受けない消費者物価(除く生鮮食品・エネルギー)の前年比は、米などの食料品価格上昇の影響が徐々に減衰していくことに加え、成長ペースの影響などから、いったん2%を下回ると見込まれる。その後は、成長率が高まるもとで、2%程度で推移すると考えている。』(10月展望)
展望レポートの見通し計数作るにあたっては、政府による各種施策に関しては「決定が確定したものは影響を試算して加える」ということをしている、というのが日銀の建付けになっておりますので、10月展望の時点ってガソリン暫定税率の廃止もまだ正式決定していなかった訳ですな。でもって今回はこちらの説明通りで、「ガソリン税の「旧暫定税率」の廃止や電気・ガス代の負担緩和策、高校授業料や小学校給食の無償化などが打ち出されており、」というのが決定されており、これらが「025
年度と 2026 年度を中心に、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比を押し下げる方向に作用する。」となっている訳ですよ。
つまりですね、1月展望って10月対比で見たらガソリンも電気ガス代も高校授業料も給食無償化も全部盛りでコアCPI下振れの要因として乗っけているのですから、もし10月対比で物価見通しが横ばいだったらその分は下押ししていないと話がおかしくなる訳ですが、ご覧の通りにコアCPIで10月対比で中央値ベースで2025年度は横ばい、2026年度は+0.1と上方修正されていまして、下押し分はどこ逝ったって話ですし、コアコアだとどっちも+0.2の上方修正になっているので同じく下押し分(こちらは差っ引く項目が少し減りますけど)はどこに逝ったんだというお話で、これ結構な上方修正しているんですよね。
でまあこれ成長率見通しが、
実質GDP
2025 年度 +0.8 〜 +0.9
<+0.9>
10月時点の見通し +0.6 〜 +0.8
<+0.7>
2026 年度 +0.8 〜 +1.0
<+1.0>
10月時点の見通し +0.6 〜 +0.8
<+0.7>
と上がっている(関税政策の影響が大したことなかったというのと政府が財政打つから)訳で、経済が上振れするからその分で物価に上方圧力が掛かる、というのは一応理屈としては分かるのですが、これまでってそんなに経済見通しにビビットに数値動かしてましたっけというツッコミもありますし、政府の物価抑制策効果をモリモリにした場合に物価って何ぼ押し下げになりますねんと考えた場合に、今回の上方修正ってGDP上方修正だけでは説明できないサムシングエルス成分が入ってませんか、という気がするんですよね。
とは申しましても不肖このアタクシ、エコノミストでも何でもない市井の野良日銀ヲチャーでしかありませんのでこの詳しい要因分解ができる知能を持ち合わせていないので甚だ遺憾の極みなのですが、もしこれを分解した場合、成長率上振れだけで説明できなさそうな成分(成長率上振れを従来よりも過大に評価している場合、とも言えますが)があるのであれば、それって「物価安定目標達成に必要なフィリップスカーブのY切片のシフトアップ要因」って事なんじゃないですかねえ、とか思ってしまった訳ですので、だれかちょっとこの実質盛大な上方修正の要因分解計算してくれませんかねえ(←自分で何とかしようとはしないロクデナシ)。
まあアレです。これまでって延々と「この先アクチュアルの物価はコストプッシュ要因で上振れた分が剥落するので2%を割り込んできます」って説明をしていて、実際には物価が思ったほど下がらん、というのを繰り返していた訳ですわな。
でもって今回もまだその説明自体は生きている(というかさすがにこれでもかと政府がぶっこんで来る物価抑制財政政策が一旦は効いて数値自体は一旦下がるでしょうけど)のですが、今回は政府の各種価格抑制策の下押し要因を全部盛りできる、というどさくさに紛れて物価見通しを上方修正ぶっかまして来た、ということなので、何のことはない日銀ってこれまでの「物価は一旦下がるんだからそんなに利上げを急がなくてもエエンデスヨ」という説明を見事に放棄した事になっているんですよね。
つまりですな、本来ならちゃんと手前の物価見通しを引き上げて、「コストプッシュで上がった分は下がるって見通しにしていましたがいつの間にかコストプッシュ要因が価格設定行動というノルムの変化に化けていましたねテヘペロ」と見通しが外れた(物価安定目標の達成という意味では好ましい方に外れたんだから事象としてはイイハナシダナーではあるのだが)ことを説明すりゃいいのに、とは思うのですけれども、政府の物価抑制策モリモリを活用して目立たないようにして手前の物価見通しを威勢よく上方修正してて、その際に「実はこれ盛大に上方修正してるんですよ〜」と説明すれば可愛げがあるのですが、そういうのは華麗にすっ飛ばす辺りが相変わらずの日銀クオリティだな、と思った次第です。
てなわけで、この物価の計数って「政府の価格抑制策モリモリ乗せ」というのを勘案した場合、思いっきり「物価目標達成」への認識がエライ勢いで強まっている、ということを示唆しているとアタクシは読み取った訳なのですが、まあその辺どうなんでしょうかねってなもんです。ちなみに日銀の見通し計数って「年度平均」になるので特殊要因込みを計算する場合には年度の中でどこまでが前年比効果が出てどこからその裏が出るとかを月次展開して計算する必要があったりしますのでよろしくお願いします(誰に?)
〇展望レポート基本的見解(とりあえず鏡の比較):10月からは莫大に上方修正、12月からは・・・・・
とりあえずアタクシのショパンの事情により今朝は鏡の比較部分参ります。鏡とは『<概要>』ですね。
・先行き見通しが「二段階方式」では無くなって自信ニキになっているのでやっぱり結構な情報修正じゃろ
『先行きのわが国経済を展望すると、各国の通商政策等の影響を受けつつも、海外経済が成長経路に復していくもとで、政府の経済対策や緩和的な金融環境などにも支えられて、所得から支出への前向きな循環メカニズムが徐々に強まることから、緩やかな成長を続けると考えられる。』(1月展望)
『先行きのわが国経済を展望すると、各国の通商政策等の影響を受けて、海外経済が幾分減速し、わが国企業の収益なども下押しされるもとで、緩和的な金融環境などが下支え要因として作用するものの、成長ペースは緩やかなものにとどまると考えられる。その後については、海外経済が成長経路に復していくもとで、成長率を高めていくと見込まれる。』(12月声明文)
『先行きのわが国経済を展望すると、各国の通商政策等の影響を受けて、海外経済が減速し、わが国企業の収益なども下押しされるもとで、緩和的な金融環境などが下支え要因として作用するものの、成長ペースは伸び悩むと考えられる。その後については、海外経済が緩やかな成長経路に復していくもとで、成長率を高めていくと見込まれる。』(10月展望)
10月展望と12月声明文は12月の利上げの際に比較しましたけど、この時って海外経済が「幾分減速」に見通しを上方修正していたのですが、今回ってこの「減速」文言がなくなり、10月と12月で示されていた、「一旦海外の減速の影響を受けたあとは海外が戻って戻ってくる」の「戻ってくる」部分の表現だけになっているのですよ。
ですので、総裁記者会見では今回って12月からそんなに大きく変わっていない云々という説明になっていましたけれども、どこからどう見てもここの表現変化を見ますと12月から見ても「一旦減速が無くなった」のですからやっぱり盛大な上方修正だと思うんですよね。
まさかとは思いますが年末年始のうちに「一旦減速してそれが終わった」という認識なので見通しのオンラインで進んでいる結果ですよ、って強弁するのかもしれませんが、なんぼなんでもそれは無理があると考えますと、今回は声明文の文言を素直に対比してみれば12月対比で先行き見通しがかなり強くなったというか、自信ニキが強まったという話になると思います。
ただまあアレです。12月利上げの際に上述の文言を莫大に強くしてしまいますと、12月の時点で「この次の利上げ」の市場見通しが前倒しになってしまいまして、あの時点で市場がそんなに利上げパスを強く置いていなかった(今なら円安も相まって決定会合前の段階でも4月利上げの可能性を見るムーブは普通に有ったと思いますが12月の利上げ前に12月の次に4月というとたぶん過激派扱いされてた希ガス)ので、あのタイミングだとそこまで上方修正文言を入れにくかった、とかいうようなしょーもない配慮があったのかもしれませんね、ということなのかとは思ってしまいました。そうじゃなかったら「12月から見たらそんなに大きく上がっていない」という結論にならないじゃん。
というのが鏡の一発目の文言を見たときの感想と総裁会見での説明の温度差でして、まあこの温度差があったからこそ、「展望レポートでは威勢の良い話になっているのに植田さんの会見がまたまたハトハトになっていないか」となって、それも会見の途中から円安に振れた要因だったと思ったりしました。なんか人が寝ている間にNYでもレートチェック入って円安火消しモードのようですが。
・物価の先行きでも基調物価の一時的な伸び悩み→削除→上昇続くとドンドン威勢が良くなるの巻
『物価の先行きを展望すると、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、米などの食料品価格上昇の影響が減衰していくもとで、政府による物価高対策の効果もあり、本年前半には、2%を下回る水準までプラス幅を縮小していくと考えられる。』(1月展望)
『消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、米などの食料品価格上昇の影響が減衰していくもとで、政府の物価高対策の効果もあり、来年度前半にかけて、2%を下回る水準までプラス幅を縮小していくと考えられる。』(12月声明文)
『物価の先行きを展望すると、消費者物価(除く生鮮食品)の前年比は、米などの食料品価格上昇の影響が減衰していくもとで、来年度前半にかけて、2%を下回る水準までプラス幅を縮小していくと考えられる。』(10月展望)
物価高対策の効果、に関しては12月声明文でも言及していますが、この時は見通し計数を出していないのでどういう見込み方をしていたのかはブラックボックスの中ですな。でもってこの次の部分ですけれども、
『もっとも、この間も、賃金と物価が相互に参照しながら緩やかに上昇していくメカニズムは維持され、消費者物価の基調的な上昇率は、緩やかな上昇が続くと見込まれる。』(1月展望)
『(対応する該当文言なし)』(12月声明文)
『この間、消費者物価の基調的な上昇率は、成長ペースの影響などを受けて伸び悩むことが見込まれる。』(10月展望)
ということで、12月声明文では「基調物価の伸び悩み」文言が削除されていて上方修正をしていたのは12月に確認した通りですが、伸び悩み文言について、10月からの推移を見ますと、伸び悩み文言→削除→基調物価は上昇が続く、ということで一段の上方修正になっておりますがな、というお話。
『その後は、景気の改善が続くもとで人手不足感が強まり、中長期的な予想物価上昇率が上昇していくことから、基調的な物価上昇率と消費者物価(除く生鮮食品)の上昇率はともに徐々に高まっていくと予想され、見通し期間後半には「物価安定の目標」と概ね整合的な水準で推移すると考えられる。』(1月展望)
『その後は、成長率が高まるもとで人手不足感が強まり、中長期的な予想物価上昇率が上昇していくことから、基調的な物価上昇率と消費者物価(除く生鮮食品)の上昇率はともに徐々に高まっていくと予想され、「展望レポート」の見通し期間後半には「物価安定の目標」と概ね整合的な水準で推移すると考えられる(注)。』(12月声明文)
『その後は、成長率が高まるもとで人手不足感が強まり、中長期的な予想物価上昇率が上昇していくことから、基調的な物価上昇率と消費者物価(除く生鮮食品)の上昇率はともに徐々に高まっていくと予想され、見通し期間後半には「物価安定の目標」と概ね整合的な水準で推移すると考えられる。』(10月展望)
「その後」はまあ同じなんですけど、基調物価の伸び悩みって認識が完全になくなった上に基調物価の上昇は続くって強気に転じているですから、こりゃどう見たって緩和修正のタイミングは前倒しになる、という話になりますわな。
・手前の消費者物価見通しを実質的に引き上げ(前述の物価抑制効果モリモリ全部乗せ分勘案)ているのに・・・・
『前回の見通しと比べると、成長率については、政府の経済対策の効果などから、2025
年度と 2026 年度が幾分上振れている一方、2027 年度は幾分下振れている。消費者物価(除く生鮮食品)の前年比については、概ね不変である。』(1月展望)
ちなみに12月はこの部分に該当する記載項目自体が無いので比較の仕様がなく、10月のは別に前回との比較だからどうでもよいので今回のだけ見ますが、CPIの見通しが物価抑制効果モリモリの分を含めたらそこそこ有意に上がってるじゃろという話になる筈だというのに「概ね不変」と書いているのが中々の小賢しさでございますがこれぞ日銀クオリティって感じです。本文読まないと気が付かないようにできているのが油断も隙もありません。
なんでCPI見通し上振れって堂々と言わなかったのかと言えばまあ大体理由はお察しということで、それによって金利がアイヤーって言って上昇されるとそれはそれで困るとかいういつものハ〜アソンタクソンタク♪と忖度音頭を踊りたくなるのは悪意の解釈ですかそうですかqqqq
・リスク要因の「不確実性ガー」は12月会合で削除されたものを継続しています
本文の方では為替の言及が(物価の方で)あったりしてそっちも注目されていましたが、鏡の方は12月に行われた割と重要な上方修正をそのまま引き継いでいるにとどまっています。
『リスク要因としては、各国の通商政策等の影響を受けた海外の経済・物価動向、企業の賃金・価格設定行動、金融・為替市場の動向などがあり、それらのわが国経済・物価への影響については、十分注視する必要がある。』(1月展望)
『リスク要因としては、各国の通商政策等の影響を受けた海外の経済・物価動向、企業の賃金・価格設定行動、金融・為替市場の動向などがあり、それらのわが国経済・物価への影響については、十分注視する必要がある。』(12月声明文)
『リスク要因としては様々なものがあるが、とくに、各国の通商政策等の影響を受けた海外の経済・物価動向を巡る不確実性はなお高い状況が続いており、その金融・為替市場やわが国経済・物価への影響については、十分注視する必要がある。』(10月展望)
・リスクバランスは26年度の下振れ文言が削除ですな
『リスクバランスをみると、経済・物価のいずれの見通しについても、概ね上下にバランスしている。』(1月展望)
『(リスクバランスへの言及項目は元々なし)』(12月声明文)
『リスクバランスをみると、経済の見通しについては、2026 年度は下振れリスクの方が大きい。物価の見通しについては、概ね上下にバランスしている。』(10月展望)
まあこれ自体は12月声明文の時点で「不確実性ガー」が削除されているので12月にはその項目がなかったけれどもステルスで変更になっていたんじゃないかということで12月対比横ばいってことになるのかな、とは思いました。
とまあそういうことでとりあえずこの辺で今朝は勘弁していただきとう存じます。
2026/01/23
お題「よく考えたらカーニーはん/高市さんはやはり筋金入りのホンモノのアレかなと/3MTDB入札はまた金利上昇」
しつこく今日も(バイクじゃない方の)3ない運動を掲げていきたいですな
https://boutsui-tokyo.com/measures/3nai/
〇カナダ首相の演説が世界的に話題なのですがよく考えたら蟹のあんちゃんじゃないですか
https://news.ntv.co.jp/category/international/fa0409dbde284e4eb546d2de09961255
「大国に従い、安全を買う時代の終焉」――カナダのカーニー首相が中堅国の団結訴え
日本テレビ放送網
2026年1月21日 21:51
すいませんすいませんそういやカナダ首相はカーニーはんでした。
『カナダのカーニー首相は20日、スイスで行われているダボス会議で演説し、大国に従う事で安全が買える時代は終わったと指摘。中堅国が協力し、新しい秩序を構築する必要性を訴えました。』(上記URLより)
ということでしたが、カーニーはんってBOE総裁の時は(前任がマーヴィン・キングという名総裁だったのもありまして)微妙感溢れる存在でしたけれども、カナダ首相になってから真価を発揮していますし、昨今では隣の暴もといトラ公に対する3ない運動を(隣人なんだから一番恐ろしいというのに)頑張っておられるという腹が据わった立派なムーブをしておりますがな。
『私たちは、大国の競争が激化する時代に生きていることを日々思い知らされています。ルールに基づく秩序は衰えつつあります。「強者はしたいことをして、弱者はそれを耐え忍ぶ」。トゥキディデスのこの警句は不可避なものとして語られます−国際関係の自然な論理が再び前面に出てきているのだと。そしてこの論理に直面して、各国は波風を立てずにやっていくために同調する傾向が強くなっています。迎合し、トラブルを避け、従順であることによって安全を買おうとする。しかし、そうはいきません。
では、私たちにはどのような選択肢があるのでしょう?1978年、チェコの反体制派ヴァーツラフ・ハヴェルは「力なき者たちの力」と題するエッセーを書きました。その中で、彼はシンプルな問いを投げかけています。共産主義体制はいかにして存続したのか?
彼の答えは青果店から始まります。毎朝、店主は店頭に看板を掲げます。「全世界の労働者よ、団結せよ!」。彼はそれを信じていません。信じている人は誰もいません。それでも彼は看板を掲げます−トラブルを避けるため、従順であるとを示すため、うまくやっていくために。そして、どの通りの店主も皆同じことをするから、体制は存続するのです。
暴力だけではなく、人々が内心では誤りと知りつつ儀式に参加することによって、体制は維持されるのです。ハヴェルはこれを「嘘の中で生きる」と呼びました。体制の力は真実からではなく、真実であるかのように振る舞おうとする皆の意思から生まれます。そしてその脆弱性も源は同じです−たった一人でも演技をやめたとき、青果店の店主が看板を取り外したとき、その幻想はひび割れ始めるのです。
いまこそ、企業も国家もこの看板を取り外すときです。』(と冒頭のごく一部だけですが上記URL先より引用)
まあ皆様ご案内の通りの説明ではあるのですが、カーニーはんすげええええええと言うお話になるのですが、こういう展開になってきますと・・・・・・
https://www.ecb.europa.eu/press/pr/date/2026/html/ecb.pr260113~ec4630b9fa.en.html
STATEMENT
International central bankers on the statement by Federal Reserve Chair Powell on 11 January 2026
返す返すも先般のこちらに植田さんの署名がないというのが悲しいとしか言いようが無いのですけれども、まあ今更ノコノコ署名に加わるって訳にも行かないとは思いますけれども、中央銀行業界(というかなんというか)的に考えたらカーニーはんがこういう演説をしました、ともなりますともはや植田さんの国際的な業界プレゼンスってもう皆無じゃんと言うお話ですが、東アジアには韓国銀行李昌繿麹ルがいますのでお任せあれってことですな、アイヤー。
〇寧ろ財政規律に関しては不安感しか起きない記事が出てたはずなので違和感が・・・(個人の感想です)
昨日の円債ちゃん
https://jp.reuters.com/markets/japan/CVEXNAEYZVPMTHLHPNYCUIY22M-2026-01-22/
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は続伸、長期金利2.235% 超長期債の金利低下継続
ロイター編集
2026年1月22日午後 3:27 GMT+9
『[東京 22日 ロイター] - <15:13> 国債先物は続伸、長期金利2.235% 超長期債の金利低下継続
国債先物中心限月3月限は前営業日比27銭高の131円60銭と続伸して取引を終えた。米金利の低下などがサポート要因となり、国債先物は買いが優勢となった。新発10年国債利回り(長期金利)は同5.0ベーシスポイント(bp)低下の2.235%。超長期ゾーンは金利低下が継続した。』(上記URL先より、以下同様)
ってことでしたが、
『朝方の国債先物は売りが先行。夜間取引の下落の流れに追随して始まった。その後、現物市場の長期・超長期ゾーンでこの日も金利低下が続いたことを眺めて、国債先物はじわじわとプラス圏に浮上した。「米金利の上昇が一服したことも、円債のサポート要因となった」(三井住友トラスト・アセットマネジメントのシニアストラテジスト、稲留克俊氏)という。』
『後場に入り、国債先物は上げ幅を拡大。現物市場で長期・超長期ゾーンの金利が一段と低下した流れが波及した。週初からの金利上昇の反動のほか、「業者のショートカバーや投資家による買いが入ってきている」(国内証券債券セールス担当)。あすの日銀金融政策決定会合を控えてポジション調整の動きも出ているという。』
『前日にベセント米財務長官や片山さつき財務相が超長期金利の急上昇に対して言及したことを受けて「市場では政策対応への期待から超長期債は金利低下が続いているようだ」と、農林中金全共連アセットマネジメントの債券グループ、シニアファンドマネジャーの長友竜馬氏は指摘する。』
でまあ引けは、
『 OFFER BID 前日比
2年 1.209 1.222 -0.006 15:12
5年 1.654 1.667 -0.02 15:02
10年 2.233 2.24 -0.049 15:05
20年 3.182 3.195 -0.073 15:11
30年 3.657 3.668 -0.102 15:10
40年 3.981 3.995 -0.059 15:10』
ということでブルフラットなんですけど、まあ水曜の戻りは地獄みたいに売り込んだ所からの牽制などもあったから分からんでもないのですが、昨日ってしれっとこんな報道があったんですよね。
読売さんですけど
https://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20260122-GYT1T00043/
自民衆院選公約、消費税減税は曖昧表現「検討加速」…首相は明記迫ったが財政規律の緩み懸念受け「まさに折衷案」
2026/01/22 07:35
#選挙・自民党
『自民党は21日に発表した衆院選公約に、消費税減税の検討加速を盛り込んだ。高市首相(党総裁)が自身の「悲願」として強く求めたものだ。財政規律の緩みを懸念する党幹部らとのせめぎ合いの末、実施するとは明言しない曖昧な表現で決着した。(鶴田瑛子)』(上記URL先より、以下同様)
ってことで、やっぱり消費税減税は「高市さんの悲願」だそうで、しかも経緯に関して同記事では、
『だが、衆院選を前に中道改革連合など野党各党が消費税減税を掲げる方針を示し、「消費税が争点になると苦戦する」(首相周辺)との見方が広がった。首相は小林氏に公約への消費税減税の明記を迫ったが、小林氏は党内の懸念を受け、「そこまで書けない」と反論。複数の政府・自民関係者によると、「2人で相当やり合った」という。』
ってことで、高市さんやっぱり減税する気満々で、高圧経済万歳のリフレ教にすっかり帰依してしまっているじゃん、というのがこの記事と月曜の会見(というか演説)の合わせ技一本で明確になった、としか思えないんですよね。
でまあ高市さんがその調子で有れば、選挙終わって無事に勝敗ライン確保出来たら(与党連合の過半数ごときで勝ったというのも随分とハードル低い話ですが)高市さんすっかり高圧経済リフレ万歳モードになって突っ走るし、その場合は財政規律なんてあったもんじゃない、という話になる未来しか見えない訳ですわな。
すなわちですね、高市さんは現実見て豹変してくれるメローニさんではありませんでしたということで、経済財政政策に関しては物凄い勢いでホンモノのアレを感じさせる風格を備えたお方でありました、ってえお話で、選挙に勝ったらその「選挙に勝ちましたよ」というのを材料にして「悲願の消費税軽減税率0%」に突撃するホンモノであらさられた、という話の筈なんですが、昨日はこの読売記事に関しても「自民党が止める、つまり財政規律は維持されるので債券に買い安心感」というような解釈もあったと思いますが、こんなん高市さんが筋金入りのホンモノであったことを示す記事なんだから債券買い材料にはならんじゃろ、と思ったんですけどね。
ちなみに昨日はそんなことで債券は買いの買いの買い状態でしたけれども、ドル円見てたら朝がたこそ円高でしたけど、気が付けばホイホイと円安が進行して金曜の夕方の時点では158円80銭とか90銭とかの水準まで円安が進行しておりまして、どう見たってそっちの反応の方が普通じゃろと思っておりましたので、財政懸念に関してはやはり外国為替市場の反応の方があてになるかな、と思いました(個人の偏見です)。
記事の続きを読みますと、
『最終的に、維新との連立合意から一歩進め、公約は「検討を加速」との文言で折り合った。』
『自民幹部は「まさに折衷案だ。検討次第で、実現しないこともあり得る」と解説した。公約を決定した21日の党総務会に出席した財政規律派の一人は「苦労した文言だと感じたので、発言はしなかった」と明かした。』
ってことですけど、そもそもコバホークって自民党総裁選出てた時は普通に積極財政派でしたので、本当にそんなに止める気あるのかってのは微妙ですよね、と思う訳ですよ。
しかもこの記事の題名にあったように、「財政規律の緩み懸念受け「まさに折衷案」」ということでして、つまりは直近での債券市場(や外国為替市場)での値動きを見て「これは火消しておこう」ということになってとりあえず矛を収めておきました、ってだけの話なんじゃないのとは思いたくなっている次第ではあります。
まあ足元の債券市場の動きが「サナエショック」と呼ばれてしまったりしたら選挙的にもよろしくないですからね・・・・・
あと、ちょっと笑ったのはこちらのサムネでして、
https://www.yomiuri.co.jp/pluralphoto/20260122-GYT1I00048/
同記事内のサムネ「自民党内での消費税減税を巡る経緯」でして、日経に続いて読売もこの比較推移表を出して来たのには結構笑ってしまいました。
いや何か知らんけど債券市場って(昔は必ずしもそうではなかったのだが)アナーキーさがなくて根拠のない空手形でも妙にありがたがる傾向が他市場対比強くねえかってのはますます昨日の市場でおもってしまいましたな、というお話ではございました。
〇3M入札はWIでの調整が正当化される結果になっておられましたな
https://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20260122.htm
国庫短期証券(第1358回)の入札結果
『本日実施した国庫短期証券(第1358回)の価格競争入札及び国債市場特別参加者・第T非価格競争入札について、下記のように募入の決定を行いました。
記
1.名称及び記号 国庫短期証券(第1358回)
2.発行根拠法律及びその条項
財政法(昭和22年法律第34号)第7条第1項、財政融資資金法(昭和26年法律第100号)第9条第1項並びに特別会計に関する法律(平成19年法律第23号)第83条第1項、第94条第2項、同条第4項、第95条第1項、第123条の18第1項、第136条第1項及び第137条第1項
3.発行日 令和8年1月26日
4.償還期限 令和8年4月27日
5.価格競争入札について
(1)応募額 10兆3,114億円
(2)募入決定額 3兆6,987億7,000万円
(3)募入最低価格 99円81銭6厘0毛
(募入最高利回り) (0.7393%)
(4)募入最低価格における案分比率 59.5054%
(5)募入平均価格 99円81銭8厘9毛
(募入平均利回り) (0.7277%)』
おーあと一息、って感じですが(とは言え付利よりも利回り高くなったらワチャワチャと買いがやって来そう^^)前日に3Mカレント周りとWIの引値が修正されたのがガチなのか入札前の押し込みなのかというのが毎度(特に3Mに関しては)????なので入札どうなるんじゃろと思いましたけど、前日のWIが0.725%になっていたのに対して平均0.7277で足切りが0.7393とほぼ0.74水準まで届く結果になりましてあらあらそうですかそうですかという風情。
あとですね、かならずしもその数字自体が常に指標として適切なのかというのは微妙な面はあるのですが、応札額の方が年初一発目(その前は12月18日の入札まで遡る)から微妙に減っていまして、年始一発目が11兆5872億円、2発目が10兆6739億円、昨日が10兆3114億円、という具合に応札額が減ってきているという流れ。ちなみに12月18日の応札額は11兆3199億円でしたがそもそも発行予定額がこの回までは4.3兆円で1月発行分から4.7兆円と増えているので応札倍率的な観点で言えば実質的にはやはり1月になって応札の勢いが鈍化している格好ですね。
ま、年末は謎の短国大フィーバーがございましたのは拙駄文既報の通りではありますが、年末越えて一発目の時点では年末の勢いがまだあった感(償還が無いとは言え、12/18の入札以降新発の供給が無いんだからしゃあない)がありましたが、ここもとちょっと金利がじり高って感じになってきたのは中々味わいがある。
売参ちゃんを見ますと
https://market.jsda.or.jp/shijyo/saiken/baibai/baisanchi/index.html
(1/22引値)
国庫短期証券1336 2026/04/10 平均値単利 0.735
国庫短期証券1355 2026/04/13 平均値単利 0.735
国庫短期証券1300 2026/04/20 平均値単利 0.735
国庫短期証券1356 2026/04/20 平均値単利 0.735←直近までのカレント銘柄な既発3M
国庫短期証券1358 2026/04/27 平均値単利 0.730←新発3M
国庫短期証券1342 2026/05/11 平均値単利 0.705←既発6Mの成れの果て銘柄
国庫短期証券1307 2026/05/20 平均値単利 0.730←既発1Yの成れの果て銘柄(昨日3Mとか書いてましたねすいません)
(1/21引値)
国庫短期証券1336 2026/04/10 平均値単利 0.714
国庫短期証券1355 2026/04/13 平均値単利 0.714
国庫短期証券1300 2026/04/20 平均値単利 0.725
国庫短期証券1356 2026/04/20 平均値単利 0.725
国庫短期証券1358 2026/04/27 平均値単利 0.725
国庫短期証券1342 2026/05/11 平均値単利 0.704
国庫短期証券1307 2026/05/20 平均値単利 0.730
となっていますが、手前の銘柄軒並み0.735%なのに新発だけ0.730%はねえだろと思いますのでその辺は眉に唾をつけながら見るという感じですが、まあ0.73〜0.735の引けであれば入札の平均落札よりも甘めの水準ということですので、年末のあの栄耀栄華状態はどうなったのよとは思います次第。
あとは、さすがにそれを本気で気にしているひとはいないかもしれませんけれども、頭の片隅に3月利上げの可能性をちらつかせているので3M近辺のレートに若干なりとも情報圧力を掛けている可能性ってどうなのでしょうか、とも思ってしまいました。まあその辺は知らんけど、言えそうなこととして3月利上げのリスクがチラチラと浮かばない訳でもないモードなのかもねと解釈するとそれはそれでいと面白しという感じです。
〇決定会合ですな
まあどうせ政策変更なしなのですが、物価目標達成に向けた進捗についての評価や、為替円安によるアクチュアルな物価への影響をどうみるのかとか、あとは高田っちの利上げ提案(高田さんの「2%物価目標は達成」認識だと利上げ提案をしない方がロジカルじゃない、というゴイスーな話になると思うの)出るか出ないかとかですかね、知らんけど。
会見の方では「なぜ中銀総裁による声明に署名しなかったのか、でひと悶着お願いしますwwww
今朝は時間の都合上この辺で勘弁させていただきます
2026/01/22
お題「財政規律スタンスに対する円債市場の評価が厳しくなった気がしますが/短国3Mとか生活意識アンケートとか」
ほうほTACOりましたか、と言いたいのですが・・・・・・
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN21D530R20C26A1000000/
トランプ氏「グリーンランド関税」見送り NATOと枠組み構築へ
グリーンランド問題
2026年1月22日 4:56
(2026年1月22日 5:06更新)
[会員限定記事]
とは言いましても、
https://www.yomiuri.co.jp/world/20260122-GYT1T00067/
トランプ大統領、「グリーンランドは北米の一部」…ダボス会議で演説「レアアースが目的ではない」
2026/01/22 00:58
#ダボス会議2026
もともと無茶苦茶な言いがかりつけているのトラ公な訳で、「枠組み構築へ」って言うのがそもそもチンピラゴロツキの言いがかりに対して話を聞くという時点でとんでもなく屈服なんじゃないかという気が非常に漂ってくる訳でして・・・・・・
特に他意はありませんが「3ない運動+1」につきまして貼っておきますね!!!!
https://boutsui-tokyo.com/measures/3nai/
あくまでも他意はありませんし、ある文字列を読み替えましょうとかそんなことは一切申し上げておりませんのでお間違えの無いようによろしくお願いいたしますwwwwww
〇とりあえず一旦戻ったんだが財政規律に関する市場の見方は高市会見でかなり厳しくなったように見受けられました
よし!我がマーライオン画像集(ではないのだが)へのリンクを貼ったらマーライオンが止まったようだな!!!!(白目)
・債券市場は全部とは言わないけれども結構戻って一服ではありますが・・・・・
https://jp.reuters.com/markets/japan/LG2YBGPLDNIQZFUIHZCGRREMNQ-2026-01-21/
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は反発、長期金利2.28% 日銀オペ結果が支え
ロイター編集
2026年1月21日午後 3:28 GMT+9
『[東京 21日 ロイター] - <15:13> 国債先物は反発、長期金利2.28% 日銀オペ結果が支え
国債先物中心限月3月限は前営業日比29銭高の131円33銭と反発して取引を終えた。前日までの売られ過ぎた反動や長期・超長期債対象の日銀国債買入れオペが強い結果と受け止められ、円債は買い戻された。新発10年国債利回り(長期金利)は同6.0ベーシスポイント(bp)低下の2.28%。』(上記URL先より、以下同様)
ということでありまして、
『2年債は前営業日比1.5bp上昇の1.225%。一方、5年債は同1.0bp低下の1.685%、20年債は同8.0bp低下の3.265%、30年債は同15.0bp低下の3.725%、40年債は同15.5bp低下の4.055%。』
前日飛ばした分の全戻しとは行きませんでしたがまあ一応そこそこ戻すには戻した訳ですけれども・・・・・
『TRADEWEB
OFFER BID 前日比 時間
2年 1.217 1.229 0.018 15:06
5年 1.67 1.685 -0.012 15:14
10年 2.278 2.286 -0.055 15:07
20年 3.229 3.248 -0.089 15:17
30年 3.708 3.724 -0.123 15:14
40年 4.025 4.049 -0.135 15:12』
ってな感じで戻ってはいるのですが、アタクシが昨日見ていて極めて強い印象を受けたのは、ベンダーとかで散見しました何とかストとか市場参加者とかのコメントにおける「財政規律」に関する皆様の指摘がかなり手厳しくなっていて、今までとは明らかにトーンが変化しているというのが特徴的だったと思います、個人の感想ですけどね。
でまあその手のコメントってのは相場順張り系コメントという説もあるのですが、昨日ネタにしましたように、昨日朝の日経新聞の社説にあったように、高市さんの解散総選挙表明会見における発言が、「ああやっぱりこの人たちは財政規律をしっかり考えるという発想は一切ないんだな」と再認識させてくれた、というのが大きかったと思いますので念のため再度貼っておきますが、
・問題は消費減税の財源云々だけではないのではないでしょうかというのがあるわけでして
これは昨日の再掲
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK199ZE0Z10C26A1000000/
[社説]消費税減税ポピュリズムに未来は託せぬ
社説
2026年1月20日 19:15
『日本の財政を「行き過ぎた緊縮」と呼び、恒久的な歳出削減や財源を伴わない無責任な減税ポピュリズムに未来は託せない。』
『安倍晋三元首相が2度の延期と引き上げで達成した財源を手放すのが高市首相の「私自身の悲願」なのか。』(以上昨日の日経社説より、再掲です)
でもってこちらでは無課金勢のため見ることができない記事の中では「高市首相の消費税を巡る発言の推移」ということでコロコロと言ってることが変わっている件を分かりやすく図表化してみたりしてて、日経さんは昨日もアグレッシブに正論パンチをぶちかましております。
そりゃまあ世界最大の財政赤字国の首相が「これまでは行きすぎた緊縮財政」って言ったらこいつ危ないわとなるのが当たり前でして、消費減税の財源云々の話も勿論あるのですが、それ以前の基本的な姿勢についての「行き過ぎた緊縮」発言の方が多分中長期的に効くヤバイ発言であった、という事だったというお話ではありまして、これを払拭するのは結構大変なことになりそうな気がします、つまりですなあ・・・・
・債券の人って一度「こいつは信用ならん」の烙印を押すとその後が大変なことになるのでして・・・・
ところで、円債債券市場の人って当局からなんか発言入ると割とナイーブに信用してしまうという傾向があるようで(というのは他市場経験者から指摘されますねえ私の経験上では)、ダボスでの片山さんの発言、あるいはベッセント財務長官が米国長期金利上昇を日本金利上昇のせいにする(んなことあるかいな)という発言があったのも買い材料になった云々という話になっているのですが(アタクシはあんなのただの落語だろと思う人だが)、その辺りでもやっぱり変化が出てきている感じですよね。
と申しますのは、アタクシ見ていた市場関係者コメントでも「(片山大臣が)必ずお約束するとか言ってもそんなのあてにならんわ(超意訳)」というような指摘が割といくつもホイホイと出てくるようになっていたのが昨日の動きという感じでして、債券の人たちって一たび「こいつは口だけ番長」という烙印を押すとその後何をいっても「口で言っても何の足しにもなりませんので具体的な行動をお願いします」っていうようになる(まあそれをコンフィデンスというんだが)ので、その場しのぎで何か言っても無駄どころかうっかりすると逆効果まである、という恐ろしいことになってくるのでして、全部が全部そうなっているとはまだ思いませんけれども、コンフィデンス喪失までの距離は先般の高市会見(というか演説)で誠に遺憾ながら近づいてしまったんじゃネーノとは思ってしまいましたですわよ、個人の感想ですが。
なお自分の備忘の為に貼っておきますがこちらが片山大臣の落語ですね
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-01-20/T95I3BKK3NY900
片山財務相、市場安定へ対応「必ず約束」−金利急騰で沈静化呼び掛け
・国債の安定消化に安心感、今後の国債入札「計画通りできると確信」
・超長期債利回りが20bp超上昇、市場では消費減税の財源懸念くすぶる
Takashi Umekawa、Erica Yokoyama
2026年1月20日 at 23:12 JST
更新日時:2026年1月20日 at 23:47 JST
・折角なので財源探しとかしなくても財政懸念を払拭する簡単な一つの方法につきまして提案だがwww
すでに債券市場の中では散々皆様が指摘しているので何もアタクシが書く話でも何でもないのですが、まあついでに書けば・・・・・・・
「経済ブレーン(笑)連中を一夜にして全員放逐して政府や与党に関与させない措置をとる」
というのが最も低コスト、しかも国会の議決も何も必要なし、ということでして、経済財政会議の民間委員を全員元に戻す(と言いたいが新浪さんは別の事情で戻せませんなあ)とか、成長戦略会議とかのアレを追放するとかしまして、そこに加えて野口審議委員の後任も経済ブレーン(笑)系ではないお方をノミネートする、とかすれば財政懸念に対する物凄く前向きなメッセージになると思うんですよね。いやマジで。
っておそらく円債市場の10人中20人くらいが既に思っていることなので何を今さら祐天寺というところですが、まあついでに江戸十里四方所払いとかもすれば完璧(それはたぶん憲法違反ですのであくまでもウソですからお間違えの無いようにwww)といったもんですな。さらには破防法適用(以下言ってることが無茶苦茶のため削除されました)
まあ後段はただの悪い冗談ですけれども、経済ブレーン(笑)連中は「もっと財政出しても大丈夫」って話ばっかりしていたように思えますが、ちょっと説明してくれませんかねえって感じです。
・なのでこういう「財源探しましょう」的な話ではないんだよなあと思う
まあこの辺りは日経だよなと思う記事ですが今朝の記事ではこんなのが
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA204IV0Q6A120C2000000/
「サナエ・ショック」起こさぬには? 消費税減税は財政計画とセットで
衆議院選挙2026
2026年1月21日 5:00
[会員限定記事]
『与野党の主要政党が消費税減税を掲げて衆院選を戦う。社会保障に充てるはずの財源のうち、少なくとも5兆円の穴が開く減税は本来なら望ましくない。だがあえて「金融市場に混乱を起こさずに減税を実現しよう」と考えたなら、どんな策が欠かせないのか。「トラス・ショック」を経験した英国の教訓から探ってみる。』(上記URL先より、以下会員記事)
でまあ無課金だから記事の中身はワカランチ会長なので勝手なこと書いて違ってたらゴメンやでなのですけれども、さっき申し上げたように「財源有ればヨシ!」と現場猫が出てきてOKOkという話なのかと言いますと必ずしもそうではないでしょという話でして、そもそも論として「行き過ぎた緊縮」ってのをある程度撤回(全部撤回しなくても良いとは思うが「行き過ぎた緊縮」をして何で世界最大規模の財政赤字国になるんだよというお話なのでその思想を修正したと世の中に思わせる情報発信が必要ってお話だと思うの)しないとダメダメネーと思う訳ですよ、個人の感想ですけど。
まあそう考えると高市さんってあんまり深い考えなしに無駄に強い言葉を使って無用のハレーションを巻き起こす天才あるいは天災だなと思ってしまいますwww
〇今日は3MTDB入札だがWIの引けは少し修正してきててどうなるのでしょうか・・・・・
明日が決定会合2日目になるので今日は木曜ですけどTDB入札
https://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_auct/auct20260115.htm
国庫短期証券(第1358回)の発行予定額等
『1. 入札予定日 令和8年1月22日
2. 発行予定日 令和8年1月26日
3. 償還予定日 令和8年4月27日
4. 発行予定額 額面金額で4兆7,000億円程度
5. その他 記の発行予定額を変更する場合には、入札日の前日に再度公表する予定です。』
ということで、今回までが4月会合跨がずの3M、と言ってもその後ろを見ると別に段差が付いていない引値になっているのが短国市場クオリティなんですけど・・・・・・
(1/21引値)
国庫短期証券1336 2026/04/10 平均値単利 0.714
国庫短期証券1355 2026/04/13 平均値単利 0.714
国庫短期証券1300 2026/04/20 平均値単利 0.725
国庫短期証券1356 2026/04/20 平均値単利 0.725←先週入札だった現在のカレント3M
国庫短期証券1358 2026/04/27 平均値単利 0.725←今日入札の新発3MWI
国庫短期証券1342 2026/05/11 平均値単利 0.704←既発6Mの成れの果て銘柄
国庫短期証券1307 2026/05/20 平均値単利 0.730←既発3Mの成れの果て銘柄
(1/20引値)
国庫短期証券1336 2026/04/10 平均値単利 0.690
国庫短期証券1355 2026/04/13 平均値単利 0.700
国庫短期証券1300 2026/04/20 平均値単利 0.700
国庫短期証券1356 2026/04/20 平均値単利 0.695
国庫短期証券1358 2026/04/27 平均値単利 0.700
国庫短期証券1342 2026/05/11 平均値単利 0.690
国庫短期証券1307 2026/05/20 平均値単利 0.720
ってなことになっていまして、3M新発WIだけではなくて、カレント3Mも修正している(ただしその1週前の銘柄は修正されているものの1毛階段がついていますわな)という中々素敵な水準で、これ付利金利が0.75%に対しての0.725%ですから、政策金利が0.50%だった時の0.485%に相当する訳でして、それって利上げ観測が皆無だと中々つけてくれなかった利回りではある(なお利上げ観測がある時は0.50%超えになったこともある)訳でして、もちろん今週利上げはあり得ないでしょうから良いんですけど、3月利上げを形の上だけでも警戒することにするかしないか、というような風情のレートに接近しててすごいすごい、と思ってしまいます。
もちろんですが、再三再四申し上げているように、本来は資金をフィックスすることによるタームプレミアムという物が発生して然るべきなので、全ゾーンフラットしかも付利金利よりも低いとかいう今の利回り形成が如何なものかというお話は常にあるのですが、4月利上げが関係ないテナーの銘柄で0.75%に利回りが接近する、というだけでほっほーと思ってしまう程度にはマイナス金利解除以来のパンチドランカーによって短国市場を見る目がジャンキー状態になっているのですが(涙)、まあちょっと注目ちゃあ注目ではないかと思うのですが如何でございましょうか。
〇生活意識アンケート(出遅れました)は景況感良くてインフレ期待は上振れせずとかいう日銀ニッコリの展開
https://www.boj.or.jp/research/o_survey/data/ishiki2601.pdf(本文)
「生活意識に関するアンケート調査」(第104回<2025年12月調査>)の結果
・ 調査実施期間 :2025年11月5日(水)〜12月8日(月)
・景況感がだんだん良くなっている上に「景況感の根拠の質が上がっている」のが物凄く大きいと思いました
『1-1. 景況感等』の『1-1-1. 景況感』から参ります。
『1-1-1. 景況感
景況感のうち、現在(1年前対比)については、「良くなった」との回答が増加し、「悪くなった」との回答が減少したことから、景況感D.I.は改善した。先行き(1年後)については、「良くなる」との回答が増加し、「悪くなる」との回答が減少したことから、景況感D.I.は改善した。』
これ「悪くなった」が目に見えて減ってきているのは日銀滅茶苦茶ニッコリだと思いますけどどうですかね。
しかも・・・・・
『1-1-2. 景況判断の根拠
景況判断の根拠については、「自分や家族の収入の状況から」との回答が最も多く、次いで「マスコミ報道を通じて」、「勤め先や自分の店の経営状況から」との回答が多かった。』
こちらも「自分や家族の収入の状況から」の比率が増えていて、2番手の「マスコミ報道を通じて」が減っているのに対して、「勤め先や自分の店の経営状況から」が増えている、という形になっているので、まさに「前向きの循環メカニズム」じゃないですか日銀大歓喜ですよ、という回答でして、非常に良い内容になっているなあ、というのが初手の時点で見受けられる訳ですよ、ゴイスーゴイスー。
・景況感が上がっているというのに暮らし向きの方は・・・・
『1-2. 暮らし向き、消費意識』に参りますが、
『1-2-1. 現在の暮らし向き
現在の暮らし向き(1年前対比)については、「ゆとりが出てきた」との回答が増加したものの、「ゆとりがなくなってきた」との回答も増加したことから、暮らし向きD.I.は悪化した。』
これは二極化って奴だとしたらあまりよろしくない話。まあ2回前よりは悪くない内容なので今回いきなり判断するのは早計だと思いますが。
『1-2-2. 収入・支出
収入については、実績(1年前対比)は、「減った」との回答が減少したことから、現在の収入D.I.は改善した。先行き(1年後)については、「増える」との回答が増加し、「減る」との回答が減少したことから、1年後の収入D.I.は改善した。』
ゆうて収入は改善しているんですよね(じっと給与明細を見て目から汗を出す人orzorz
『支出については、実績(1年前対比)は、「増えた」との回答が増加し、「減った」との回答が減少したことから、現在の支出D.I.はプラス幅が拡大した。先行き(1年後)は、「増やす」との回答が小幅に増加したことから、1年後の支出D.I.はマイナス幅が小幅に縮小した。』
支出のプラスって支出が出る方にプラスなので結局収入も支出も増えてますという話なので、好循環と言いたいのですがただの二極化疑惑もあるので判断保留ですよね。
『今後1年間の支出を考えるにあたって特に重視することは、「今後の物価の動向」との回答が最も多く、次いで「収入の増減」、「余暇・休暇の増減」が多かった。
商品やサービスを選ぶ際に特に重視することは、「価格が安い」との回答が最も多く、次いで「安全性が高い」、「信頼性が高い」が多かった。』
こちらなんですけど、「今後の物価」を気にしたり「価格が安い」を重視したりする人がまた増えてきているのですけれども、アタクシ思いまするにこれって円安が効いてきているんじゃないかって気がする(円安になると物価高懸念が出てきやすい傾向にあるようなので)のですがはてさてどうなのかと思いました。
・雇用DIはじりじりですけど着実に改善の巻
『1-2-3. 雇用環境
1年後を見た勤労者(注)の勤め先での雇用・処遇の不安については、「かなり感じる」との回答が減少したことから、雇用環境D.I.は改善した。』
こちらはここもと匍匐前進ですけどじりじり改善していて実にいい傾向なのでちょっと私(以下自粛wwww)
・足元の物価認識は相変わらずのエライコッチャ
本命の『1-3. 物価に対する実感』ですが、
『1-3-1. 現在の物価
現在の物価(注1)に対する実感(1年前対比)は、『上がった』(注2)と回答した人の割合が9割台半ばとなった。
1年前に比べ、物価は何%程度変化したかについて、具体的な数値による回答を求めたところ、平均値は+17.8%(前回:+16.9%)、中央値は+15.0%(前回:+10.0%)となった。
(注1)「あなたが購入する物やサービスの価格全体」と定義。
(注2)『上がった』は「かなり上がった」と「少し上がった」の合計。』
>平均値は+17.8%(前回:+16.9%)、中央値は+15.0%(前回:+10.0%)となった。
>平均値は+17.8%(前回:+16.9%)、中央値は+15.0%(前回:+10.0%)となった。
>平均値は+17.8%(前回:+16.9%)、中央値は+15.0%(前回:+10.0%)となった。
アイヤー。
・一応1年後のインフレ期待は鉋屑程度には下がりましたね
『1-3-2. 1年後の物価
1年後の物価については、『上がる』(注)と回答した人の割合が8割台後半となった。
1年後の物価は現在と比べ何%程度変化すると思うかについて、具体的な数値による回答を求めたところ、平均値は+11.6%(前回:+11.9%)、中央値は+10.0%(前回:+10.0%)となった。』、
まあほぼ誤差ですけど・・・・・・・
・5年後も鉋屑程度には・・・
『1-3-3. 5年後の物価
5年後の物価については、『上がる』(注)と回答した人の割合が8割台前半となった。
これから5年間で物価は現在と比べ毎年、平均何%程度変化すると思うかについて、具体的な数値による回答を求めたところ、平均値は+9.8%(前回+10.0%)、中央値は+5.0%(前回:+5.0%)となった。』
どう見ても誤差ですけれども、一応インフレ期待の変な上振れが起きていない、という意味では日銀ニッコリの展開でして、景況感は「身の回り景況感の改善を受けて」改善しているし、収入と支出はどっちも拡大しているし、インフレ期待は足元のアクチュアルなインフレ高止まりを受けても不必要な上振れが起きていない、ということで今回は日銀願ったりかなったり、の回答になったという評価でエエンチャウノとは思いました。
2026/01/21
お題「債券続落大スティープなので色々と備忘のために記事を貼る/日銀はビビリンチョ対応をしない方が良いとは思いますが・・・・」
うーむマーライオン(不謹慎ですいませんすいません)
https://doramemon7743.sakura.ne.jp/justfunsight-marlion.html
〇本格派のマーライオンなのかはよくわからんところではございます(円債とか米トリプル安とか)
・火曜日はイブニングで変わらずくらいで戻ってきたけど結局はあばばばばーな相場でございましたな(備忘メモ)
あばばばばー
https://jp.reuters.com/markets/japan/SJOH3UXPRZMCVBV2JCTNR2HHDY-2026-01-20/
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は続落、長期金利一時27年ぶり2.350% 財政拡張懸念で
ロイター編集
2026年1月20日午後 3:17 GMT+9
『[東京 20日 ロイター] - <15:13> 国債先物は続落、長期金利一時27年ぶり2.350% 財政拡張懸念で
国債先物中心限月3月限は、前営業日比30銭安の131円04銭と続落して取引を終えた。財政拡張懸念や20年債入札が弱めとなったことを背景に売り圧力が継続した。現物市場の新発10年国債利回り(長期金利)は一時2.350%と1999年2月以来の高水準を更新した後、同7.0ベーシスポイント(bp)上昇の2.340%。』(上記URL先より、以下同様)
ということで超長期のゲロゲロマーライオンぶりが目立っていますが、何気に横綱が30銭安なのに10年7甘ってのも結構なスティープじゃんというムーブになっておりまして、
『国債先物は朝方から売りが先行。与党からも消費減税に前向きな姿勢が示され、財政悪化懸念から軟調地合いが継続した。時間外取引の米長期金利の上昇も円債の圧迫材料となった。』
消費減税に関しては何となくなんですけど「検討を加速させる」とかいう検討する(やるとは言っていない)の遣唐使モードのような風情も醸し出しているのですが、それだけではなくて、高市さんの月曜の会見での説明を全体としてみた場合に積極財政出す気満々で意気揚々、ってのが全般として非常にわかりやすいという総合的な話として財政懸念ってなっているように思えます次第で、「責任ある」積極財政モードというやや真人間になってきたのかと思っていたら、何のことはない選挙モードになった途端に「積極財政」が前面に勢いよく出てきて、責任ある云々はどう見ても「責任ある(笑)」にしか見えませんわなという評価が少なくとも円債の人たちからは多かった、ということに尽きるんじゃないかと思いますので、消費減税の話を多少トーンダウンさせたとてどうなるんでしょう感はだいぶ漂って来ているんじゃないかっていう気がしますけどどうでしょうかねえ。
『後場に入っても国債先物は弱含みで推移。この日実施された20年債入札は弱めの結果と受け止められた。ただ、想定内の範囲と受け止められ、相場への影響は限られた。』
20年国債入札は入札前も結構調整して迎えまして、足切りはベンダーが報じてた市場事前予想水準とされるものよりも若干弱かったですけれども、まあそんなにアカンタレな結果という訳でも無かったとは思うのですが、
『2年債は一時1.225%と1996年以来の高水準を付けた後、前営業日比1.0bp低下の1.210%。5年債は一時1.715%と過去最高水準を更新した後、同1.0bp上昇の1.695%。20年債は同19.5bp上昇の3.450%と過去最高水準を更新。30年債は一時3.875%と過去最高水準を更新後、同19.5bp上昇の3.860%、40年債も一時4.215%と過去最高水準を付けた後、同26.0bp上昇の4.205%。』
『 OFFER BID 前日比
2年 1.204 1.211 -0.011 15:02
5年 1.691 1.701 0.013 15:02
10年 2.334 2.341 0.071 15:08
20年 3.431 3.442 0.186 15:08
30年 3.849 3.857 0.25 15:10
40年 4.177 4.205 0.273 15:08』
てな訳ですが、昨日は引け後も日本時間の夕方はなんかバンバン下げていまして、思わずマーライオンの画像も貼りたくなる(ちなみにあのアングルから撮影したかったので水陸両用観光遊覧船(まだあるのかな)に颯爽と乗ったんですけどw)訳ですが、
https://port.jpx.co.jp/jpxhp/main/index.aspx?F=future&disptype=day_through
先物価格情報
燦然と輝く「安値:130.66 (01/20)(17:37)」がありますが、さすがに米国株安祭りがあったせいなのか先物反発して終わりそうな勢いですし、今日は輪番もありますし(でもって輪番と言えば、の雑談はのちほど)まあどうなんでしょうかねえという事で(変なこと言ってフラグ立てないようにしますwwwwww)
・トラ公の発狂で米国トリプル安には草も生えないがあんまり他人事でもないし何で円高にならんのか
https://jp.reuters.com/markets/japan/ZMK6LHT75ZLOPCLT5EILL4OZFA-2026-01-20/
「米国売り」再燃、トランプ氏が欧州に追加関税 恐怖指数8週間ぶり高水準
Saqib Iqbal Ahmed
2026年1月21日午前 1:22 GMT+9
『トランプ大統領は17日、米国がグリーンランドを購入できるようになるまで欧州8カ国からの輸入品に10%の追加関税をかけると表明。これを受けEU各国は930億ユーロ相当の対米関税の発動などを含む報復措置の取りまとめに着手するなど、緊張が高まっている。』
『こうした中、20日の序盤の取引で米国株式が大幅続落。外国為替市場で米ドルが売られているほか、米国債も売られ、国債利回りは上昇している。投資家の不安心理を示す「恐怖指数」として知られるシカゴ・オプション取引所(CBOE)のVIX指数は一時1.9ポイント上昇し、20.69と8週間ぶりの高水準を付けた。』(以上上記URL先より)
ということで米国トリプル安ざまあwwwwwwwトラ公に天罰キタコレwwwwwwwとか言いたい所ですが、まあこの動きを見てトラ公が無事にTACOってくれればいいんですけど、そのうち米国債券市場に関税課すとか米国株式市場に関税課すとか言い出すんじゃないか(ギャグですので念のためw)このモウロクジジイというお話だし、こんなニュースもありまして、
サムネイルがとんでもないドアップなので閲覧注意
https://www.sankei.com/article/20260120-OUQPZX7KJFJ4HFKU5GIO4Q4EVI/
ガザ平和評議会でトランプ氏から高市首相に招待状 参加期間3年超で10億ドル拠出要請か
2026/1/20 17:47
岡田 美月
国際 北米 イスラエル・中東情勢
『外務省は20日、トランプ米大統領から高市早苗首相宛てに、パレスチナ自治区ガザの暫定統治などを担う国際機関「平和評議会」への参加を呼びかける招待状が届いていたことを明らかにした。受領は日本時間17日。外務省関係者は今後、参加可否を検討するとしている。』
『ロイター通信によると、評議会の設立に関する草案で、米政権は招待国・機関が3年以上の参加期間を望む場合、10億ドル(約1583億円)の資金拠出を求めるとしている。』(以上上記URL先より)
からの、
https://www.afpbb.com/articles/-/3618683
トランプ氏、フランス産ワインとシャンパンに200%関税警告
2026年1月20日 15:35 発信地:ワシントン/米国 [ 米国 北米 ]
『【1月20日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は19日、フランスがパレスチナ自治区ガザ地区の戦後統治と再建を監督する「平和評議会」参加に慎重な姿勢を見せていることを受けて、フランス産ワインとシャンパンに200%の関税を課すと警告した。』
『仏マクロン政権のジャンノエル・バロ外相は19日、「現時点ではフランスは受け入れられない」と述べ、評議会の憲章は、国連(UN)が支持している戦後ガザの復興・統治の枠組みを超える内容だと指摘した。』(以上上記URL先より)
・・・・どうみてもカツアゲです本当にありがとうございましたというお話なんだが、これ日本にもまた関税話復活とかいう話になりますとナンジャソラというお話になりかねないとかいう狂気の沙汰なのですが、これが飛んでくると話がややこしくなる(日銀大本営からしたらまた利上げを渋る言い訳になるからある意味では助かる話でもあるがw)なあとか思いました、まる。
なお、米国様がトリプル安とか言ってるのですが、まあ米国株安と今日の輪番と下げ過ぎの自律反発(かどうか知らんが)でイブニングの債券先物昨日の東京よりも値上がりして戻って来ているのは結構なのですが、ドル円ってさっきみたら158円台に堂々と乗りっぱなしでして、米国トリプル安なのにドル円円高に振れないのかよ、というのも何気におそロシアな気がしまして寒い・・・・・・・
〇日経が結構気合入れて財政懸念ネタをぶっこんでおりますな
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB1998P0Z10C26A1000000/
長期金利、一時2.380%に上昇 減税で財政悪化懸念
グローバルマーケット
2026年1月20日 9:19
(2026年1月20日 17:23更新)
『高市早苗首相は19日、食品を2年間、消費税の対象としない考えを示した。立憲民主党と公明党がつくった新党「中道改革連合」は19日に発表した基本政策に「食料品消費税ゼロ」を盛り込んだ。』
『市場の一部では、減税が恒久化される可能性も織り込み始めている。一段の財政悪化が意識されるなか、金利上昇が続くとの見方が多い。投資家の間では債券売りや、買い手控え姿勢が強まっている。』
『償還までの期間が10年を超え、財政リスクを反映しやすい超長期国債では売りが膨らんでいる。新発40年債利回りは一時前日比で0.275%高い4.215%をつけ、初めて4%台に乗せた。』
『財政拡張によるインフレ効果が意識され、中期国債にも上昇圧力が波及している。新発5年債利回りは前日比0.035%高い1.715%に上昇し過去最高となった。』(以上上記URL先より)
ってこちらの記事(前半は引用割愛しましたが)何気に会員記事になっていないのが日経のやる気元気井脇と言ったところだと思いましたし、今朝の社説は(電子版にはタイムスタンプの通りで前日夜にでますしちゃんと無課金勢も全部読めますね)
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK199ZE0Z10C26A1000000/
[社説]消費税減税ポピュリズムに未来は託せぬ
社説
2026年1月20日 19:15
この社説、題名もそうなんですが初手の時点でサムネの画像の説明部分に『高市首相は19日の記者会見で食料品の消費税率を2年間ゼロにする考えを「悲願」だと表明した(19日、首相官邸)』ってやってるのが芸が非常に細かくて、何で急にこんなに財政懸念の懸念のトーンをヒートアップさせてきたのかはアレですが、日経のランボー怒りの表明を感じましたのは私だけでしょうか・・・・・
『高市早苗首相が19日の記者会見で食料品を2年間、消費税の対象から外す考えを表明した。2月8日投開票の衆院選は与野党そろって消費税減税を公約する構図が固まった。日本の財政を「行き過ぎた緊縮」と呼び、恒久的な歳出削減や財源を伴わない無責任な減税ポピュリズムに未来は託せない。』(上記URL先より、以下同様)
>日本の財政を「行き過ぎた緊縮」と呼び、恒久的な歳出削減や財源を伴わない無責任な減税ポピュリズム
>日本の財政を「行き過ぎた緊縮」と呼び、恒久的な歳出削減や財源を伴わない無責任な減税ポピュリズム
>日本の財政を「行き過ぎた緊縮」と呼び、恒久的な歳出削減や財源を伴わない無責任な減税ポピュリズム
中々の気合の入り方で、
『消費税は大平正芳内閣の一般消費税、中曽根康弘内閣の売上税の相次ぐ挫折を経て、竹下登内閣の1989年に実現した。安倍晋三元首相が2度の延期と引き上げで達成した財源を手放すのが高市首相の「私自身の悲願」なのか。』
大平首相って「一般消費税導入」を堂々と選挙で持ち出して負けてしまった(その後40日抗争が起きたのは思いっきり記憶がある位のジジイです、もちろん当時は選挙権無かったので念のためw)という立派なお方でしたが、そこまで話を戻して「私自身の悲願」に対して砲撃をしているのも中々でありますな。
でまあ締めの部分では
『財政悪化への懸念から市場では円安と長期金利上昇が加速している。供給制約下の需要追加、円安による輸入価格上昇の両面から物価高対策としても疑問が多い。「即効性が乏しい」という首相の過去の発言とも矛盾する。
日本経済はインフレで名目国内総生産(GDP)の伸びに比べ金利の引き上げが遅れる「財政のボーナス期」にあるが、選挙のたびに財政規律が緩むようでは困る。与野党は衆院選で財政健全化の目標と道筋も明示すべきだ。』
ってな締め方をしていまして、日経新聞がこの件ではものすごい勢いで頑張っているのが目立ちますな、とは思うのですが、なんか変なもんでも食ったのかというこの真人間ムーブですな、ビックラ。
まあBBGでも
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-01-20/T951R0KK3NYA00
市場に刺さらぬ「財政規律」、衆院解散で金利上昇−消費減税財源に懸念
・40年国債利回りは過去最高の4%超まで上昇、市場は財政悪化を意識
・軽減税率ゼロで消費税収5兆円減、高市首相「赤字国債に頼らず」
Takashi Umekawa、Keiko Ujikane
2026年1月20日 at 14:57 JST
更新日時:2026年1月20日 at 17:39 JST
『債券市場で金利の上昇圧力が強まっている。高市早苗首相が衆院解散を表明した19日に打ち出した消費減税の財源を巡る懸念が要因だ。首相は「財政の持続可能性」を強調したが、市場にその声は刺さっていない。』(上記URL先より、以下同様)
ということで、
『「財政にも配慮する」との政権側の発信にもかかわらず、市場の動揺は収まるどころか増幅しつつある。消費減税によって失われる財源をどう手当てするのか、実効的な裏付けに乏しいことを市場は見透かしている。財務省試算によると、軽減税率をゼロ%まで引き下げた場合、消費税収は年間約5兆円減少する。首相は赤字国債に頼ることなく財源を手当て
する考えだが、兆円単位の穴を埋めるのは容易ではない。』
ってお話ですが、まあ既に皆様ご案内のところではありますが、
https://www.yomiuri.co.jp/election/shugiin/20260119-GYT1T00308/
高市首相「高市早苗が内閣総理大臣でよいのか国民の皆様に決めていただく」…解散表明会見全文
2026/01/19 19:03 (2026/01/19 19:15更新)
結局全体のトーンが財政出す気満々だし、
『信なくば立たずであります。重要な政策転換について、国民の皆様に正面からお示しし、その是非について堂々と審判を仰ぐことが民主主義国家のリーダーの責務だと考えました。その本丸は責任ある積極財政です。これまでの経済財政政策を大きく転換するものです。行き過ぎた緊縮志向、未来への投資不足、この流れを高市内閣で終わらせます。』(上記URL先より)
って行き過ぎた緊縮志向なのに何で財政ポジションが馬鹿みたいに悪化し続けてきたんだよというお話でして、まあこれみたら市場との対話だの責任あるだのってのはただの目くらましと普通に思う罠としか申し上げようがないですもんね。
・・・・・ということでこの辺まで皆様既にご案内の記事をペタペタ貼っているだけで恐縮ですが(恐縮なのでアタクシ謹製の素材画像を最初に提供した次第wwwww)、まあ後日忘れないためにも並べておきました。
でもって今日と金曜日の注目が「日銀の対応」になるんですが・・・・・・
〇日銀は「信認」をどう得るかを考えて頂きたいのですが・・・・・(=輪番増額や臨時輪番は危険な賭けになると思うのよね)
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-01-20/T94VG6T9NJLW00
超長期金利急騰、昨年4月来の変動に−財政と需給警戒で95年来の4%台
Hidenori Yamanaka
2026年1月20日 at 9:21 JST
更新日時:2026年1月20日 at 17:34 JST
ここの記事に「日銀による国債市場への介入」って論点があるんですが、まあすっかりデフレ菌に脳が侵されている人も散見される訳ですが、ここで超長期金利の上昇にビビって臨時輪番だの輪番増額だのを今日いきなりぶち込むのが悪手オブ悪手である、と「私言いましたよね」をしておきたく存じます次第なんですよ。
つまりですね、足元では「財政への「信認」」が問われている事態な訳で、そういう「信認」の問われる状態になっている中で日銀がいつものビビリンチョをかまして輪番増額(なら今日)とか臨時輪番(なら明日)とか言い出しますと、それはまさしく市場から「日銀は財政ファイナンスに積極的に打って出た」というストーリーになるので、そりゃまあ物理的に買いが入れば債券市場はその瞬間は戻ってくれると思うのですが、「日銀が財政ファイナンスを露骨に実施」ってことになると「通貨の信認」問題になってくるので、うっかりすると円がトンデモナイ売られ方をするという破壊的なリスクがあるわけですがな、というお話なんですよね。個人の感想だからそうはならないかもしれないですけれどもかなりの賭けになると思うですよね〜。
ちょうど例のパウちゃん連帯署名問題で日銀だけ主要中銀の署名に参加しないというプレイをやって、しかもその時に「政府に相談した」とかいうのが表ざたになってしまうという極めて残念な事案が発生していて、それだけでも「日銀は財政従属なので財政ファイナンス懸念がありますなあ」っていうストーリーになりやすい状態になっているのですから、変な火消しをするのって火消しにならないリスクが従前以上にある(もちろん輪番増額や臨時輪番をやって無事に止まるかもしれないのでそこはもう分からんけど)と思います。いやー間が悪い間が悪い。
でもって金曜日は金融政策決定会合終わって展望レポート出て、ということで毎度おなじみ植田総裁のハトハトチキンショーもとい記者会見があるのですが、ここでまあどうせ超長期金利の大上昇についてのコメントなども言われるでしょうし、それ以前の問題として明日からのMPMで金利上昇の話も議論に上がってくると思うんですよね。
そしてここでもう一つ懸念しているのは、これまでの日銀のパティーンですと足元の超長期金利上昇にビビって今後の緩和調整に関しての植田総裁の説明がトーンダウンしてしまうんじゃないか、というのもこれまたアタクシが懸念している所でして、これ今後の利上げに関してまたぞろ「慎重に対応」というトーンを強めた言い方をしてしまうと、まずは為替市場が円安に飛びやすくなる(トラ公があんな自爆しているのに対ドルで大して円が上がらん状況なのがアレですし)訳でして、為替市場が円安に飛びやすくなると俄然長い方の金利にもダメージ、ということになり兼ねませんので、ここで日銀がビビリンチョをしてしまうのに対して非常にイヤーな予感しかしない、ということで「私言いましたよね」をさせていただきましたwwwwwwwwwww
まあ要するに「信認」ネタで売り込まれだすと元(インフレ下の高圧経済しかも財政ポジションがトンデモナイ状況なのに・・・・)から断たないとダメなんですよね、ということですね〜
〇そういや生活意識アンケートをネタにするのうっかりしていましたのですが時間が中途半端に足りないので明日にでも(滝汗)
概要
https://www.boj.or.jp/research/o_survey/ishiki2601.htm
「生活意識に関するアンケート調査」(第104回<2025年12月調査>)の結果
本編
https://www.boj.or.jp/research/o_survey/data/ishiki2601.pdf
「生活意識に関するアンケート調査」(第104回<2025年12月調査>)の結果
というのがありまして、よく考えたら昨日ネタにする話の積りで読んでいたのですが債券市場があの有様になっていたのですっかり頭から飛んでおりまして、今日こそと思ったら昨日の債券市場がこの有様ということで時間が足りなくなってしまいましたすいませんすいません。
2026/01/20
お題「無責任減税合戦でスティープとな/1年短国は7月利上げを織り込み過ぎてお釣りがくるんですが/財源錬金術キタコレ」
????
https://jp.reuters.com/markets/japan/NR2VDBDCAZOHFLBFX6LWVUUHYQ-2026-01-19/
米財務長官、欧州に報復自制求める グリーンランド巡り
ロイター編集
2026年1月20日午前 1:29 GMT+9
『[ ダボス(スイス) 19日 ロイター] - ベセント米財務長官は19日、欧州各国の政府はデンマーク自治領グリーンランドを巡る対立に絡み米国が講じる措置に対し報復すべきでないと述べた。』(上記URL先より)
何を言ってるのかさっぱりわかりませんな
〇無責任減税合戦でもうだめピヨ・・・・って感じでしたがさてどうなるのやら
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA192DO0Z10C26A1000000/
与野党が消費減税で横並び 見えぬ財源年5兆円、かすむ成長戦略
衆議院選挙2026
2026年1月20日 2:00
[会員限定記事]
『高市早苗首相の19日の解散表明で衆院選の2月8日投開票が固まった。与野党が物価高対策として消費税減税で競い合う構図が強まっている。各党は家計に配慮する姿勢を見せているが、円安や金利上昇が進めば、かえって家計や日本経済の重荷になりかねない。』(上記URL先より、本編は会員記事)
まあそもそも論として食料品の税率ゼロになったとてどうせ税率引き下げを半分くらいはどさくさまぎれの値上げでオフセットされてしまうに1万ジンバブエドルとしか思えない勢いの食料品価格の体感ベースの上がりっぷりなんですけどそれは兎も角。
https://jp.reuters.com/markets/japan/3XHF2BBKPJKZDLHN3TIDM33RVQ-2026-01-19/
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は続落、長期金利27年ぶり一時2.275% 財政悪化懸念で
ロイター編集
2026年1月19日午後 3:19 GMT+9
『[東京 19日 ロイター] - <15:13> 国債先物は続落、長期金利27年ぶり一時2.275% 財政悪化懸念で
国債先物中心限月3月限は、前営業日比57銭安の131円34銭と続落して取引を終えた。米金利上昇や財政悪化懸念を背景に円債の売り圧力が強まった。現物市場の新発10年国債利回り(長期金利)は一時2.275%と1999年2月以来の高水準を更新した後、同9.0ベーシスポイント(bp)上昇の2.270%。』(上記URL先より、以下同様)
土曜日(でしたっけ)の共同通信砲がモロに効いてしまいましたが、
『国債先物は朝方から売りが先行。前週末の米長期金利の上昇や夜間取引の下落に追随して始まった。衆院解散・総選挙を巡り、与野党ともに消費減税を検討すると報じられたことを受けて、財政規律の緩みが意識され、長期・超長期ゾーンを中心に金利上昇圧力が強まった。』
まあ野党が口当たりの良い事を言うのはどうせそんなもんじゃろと思いましたが、一度は引っ込めた消費税減税をまた抜刀するんじゃないかとなりますと影響する訳で、しかも昨日も共同通信の記事を確認するようなムーブしか出てこなかった、という悲しい流れがあった訳でして、こちらでは引用しませんけれどベンダーに出てくる市場コメントが(相場に引っ張られたのもあるとは思うけど)「もうだめピヨ」みたいな悲しみのコメントになってきた風情があってだいぶ悲壮感があるのですが、ゆうて陰の極かと言いますとまだまだこれからピヨという風情でもありますしおすし。
『ただ、足元の金利上昇は行き過ぎとの見方から、きょう夕方の高市早苗首相の衆議院解散表明での発言やあすの20年債入札で需要があることが確認できれば、金利上昇はいったん落ち着き、週末の日銀金融政策決定会合を控えて様子見になるとみる。』
『高市首相の衆議院解散表明については「消費減税について言及があった場合、財源を示せるかが注目だ」(国内運用会社ストラテジスト)とし、財源が示さされたなかった場合は、債券の売り圧力が一段と強まる可能性があるとの声も出ている。』
とりあえずさっき見たらイブニングの債券先物は前日とそんなに変わらん水準なので高市さんの会見は既に織り込み済みだったということでよろしいんですかねえ、知らんけど。
『現物市場で新発債利回りは総じて上昇。2年債は前営業日比2.0bp上昇の1.215%と1996年以来の高水準、5年債は一時1.690%と過去最高水準を更新した後、同4.5bp上昇の1.685%。20年債は同10.0bp上昇の3.255%と過去最高水準を更新。30年債は一時3.610%と過去最高水準を更新した後、同12.5bp上昇の3.605%、40年債は一時3.950%と過去最高水準を更新した後、同14.5bp上昇の3.945%。』
あばばばばー
『 OFFER BID 前日比
2年 1.211 1.224 0.027 15:05
5年 1.675 1.688 0.041 15:02
10年 2.264 2.271 0.09 15:09
20年 3.254 3.265 0.106 15:13
30年 3.599 3.611 0.123 15:13
40年 3.931 3.946 0.138 15:13』
年始っていきなり金利上がってスタートした訳ですが、その後いったん戻ったかなと思ったら先週末に年始の水準を全ゾーンで抜けたんですが、超長期様はその抜けをとっくの昔にやっていたので、年始から見たスティープニングが中々エゲツナイ事になっておられて悲しみが止まらないのですが、昨日の場合は20年入札あるから押し込んだという訳でも無さそうな下げですけど、じゃあゲロゲロマーライオン相場なのかというとそれもなんか違う気がするというのがさらに悲しいです(個人の感想です)。
と、メモだけしておきますが、結局は「責任ある積極財政(笑)」というお話でしたという事ではありますけれども、初手の段階では大高圧経済の話をしてたんだからこうなるのシャーナイじゃろということで、選挙に勝っても負けても結局財政ジャンという話でして、結局は総選挙するとか言い出したのが破綻を速めているということでしたが、まあだましだまし問題の先送りされるよりは決着ついて良いのかもしれませんね(ヤケクソ)
〇1年短国は何と7月利上げは全部織り込んでお釣りがくるという金利形成が&気候変動オペ雑感
ほうほうそうですかそうですか
https://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20260119.htm
国庫短期証券(第1357回)の入札結果
『本日実施した国庫短期証券(第1357回)の価格競争入札及び国債市場特別参加者・第T非価格競争入札について、下記のように募入の決定を行いました。
記
1.名称及び記号 国庫短期証券(第1357回)
2.発行根拠法律及びその条項
特別会計に関する法律(平成19年法律第23号)第46条第1項
3.発行日 令和8年1月20日
4.償還期限 令和9年1月20日
5.価格競争入札について
(1)応募額 9兆3,939億円
(2)募入決定額 2兆6,122億8,000万円
(3)募入最低価格 99円03銭3厘
(募入最高利回り) (0.9764%)
(4)募入最低価格における案分比率 95.7342%
(5)募入平均価格 99円04銭0厘
(募入平均利回り) (0.9693%)』
12月に実施された1年短国は12/17が入札日でしたが、事前予告ホームランにより12月利上げは市場的には織り込んでおりましたので、12/22-12/21のテナーで0.8627/0.8749の利回りだった訳ですが、今回は思いっきり0.97%水準まで金利上昇しましたの巻。
売参ちゃんの金曜の引けが(すいません3Mの方ばっかりみててネタにしてませんでした)カレント1年が0.920%の引けで新発WIは0.955%の引け(甘くしている)にされていましたが、それよりも甘い結果になっておりまして、これ例によって7月会合利上げだと思って計算しますと、平均落札の0.9693%でも、手前0.75%だと思った場合には後ろが1.221%水準というかなり素敵な金利になる訳です。(ちなみに0.90%だと手前0.75%後ろ1.072%です)
でもってですね、これ4月会合で利上げだと思って計算しますと、手前0.75%に対して4月会合後の換算レートが平均落札の0.9693%の場合は1.052%、足切りの0.9764%だと1.062%という水準で、4月利上げでも間尺にあってしまいそうなレートになるのが中々お洒落な水準となっております。
とは言いましても、そもそも論として間違って(いやまあ間違わなくても4月利上げは為替次第でアリエールなんじゃネーノとは思うのだがそれはさておき)4月利上げがあった場合って、それはもはや「半年に1回」という話ではなくなる訳で、あっという間にホイホイと短期政策金利が1.25%だの1.50%だのになり兼ねませんがな展開になるので、4月会合以降来年の1月までの換算レートが1%そこそこではそれは4月利上げ織り込みレートとは言わない訳ですな、ナムナム。
とは言え、先ほど申し上げましたように、今回の1年短国に関しては既に「半年に1回利上げ」に関しては全部織り込んでお釣りがくる(なんせ後半の換算レートが1.25%に乗っているんですから)という水準まで金利が上がっていまして、1年短国に関しては元々3Mと違って「短国というモノだから買う」みたいな人がそこまで多くない(単純計算で3Mの4倍の価格感応度があるんだから避難所に使うのにはイマイチさんですよね)というのもあって、モノとしての需要よりもその時の金利観を反映しやすい面があって、金利先高観が無いと堅調オブ堅調で、金利先高警戒になると急にコケやすくなるという物件ではありますので、今回は短国方面ではさすがに「年1回利上げと決め打ちするほどの自信ニキは減って来てリスクプレミアムを普通に要求する動きになって来た」という評価になるかと思いました(個人の感想です)
ということなので、ここもとは徐々に「短期市場における先行き金利観の形成」や、本来あるべきな「タームもの金利に本来あるべき流動性リスクプレミアム」が短国市場にも反映されるようになってくるという傾向がさらに出てきたのは中々結構な事かと思います。(ちなみに念のため申し添えますが福井の俊ちゃんの時の量的緩和解除の時は解除の前から徐々にちゃんとした金利形成が進んでいったので0.75%になってやっとかよとは思うけど)
ちなみに引値ちゃんですが売参によりますと、
https://market.jsda.or.jp/shijyo/saiken/baibai/baisanchi/index.html
(1/19引値)
国庫短期証券1351 2026/12/21 平均値単利 0.940←前回債
国庫短期証券1357 2027/01/20 平均値単利 0.965←新発
(1/16引値)
国庫短期証券1351 2026/12/21 平均値単利 0.920
国庫短期証券1357 2027/01/20 平均値単利 0.955←WI引値
引値は0.965%と入札レベルよりも強く引けさせていますが、ちなみにこの0.965%であっても7月会合まで0.75%で計算した場合の後半のレートは1.211%になりますので、これまた7月利上げを完全織り込んで思いっきりお釣りがくる(12月にもう1回あったとしても全然楽勝で賄えますわな)というレートであるのは同じ、ということで短国の1年どころは中々素敵なレートになっております。
ちなみにこの短国ちゃん関連ですけれども、ここで気候変動オペとかいう何でそんな長期間の実施をノリでコミットしたのかというオペがありまして、
https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2025/mpr251001a.pdf
気候変動対応を支援するための資金供給オペレーションの実施スケジュールについて
2.オファー日等
オファー日: 2026 年 1 月 29 日
スタート日: 2026 年 1 月 30 日
エンド日: 2027 年 2 月 1 日
オファー金額: 無制限
というのが有るわけですが、こちらはご案内の通りですけれども念のため貼っておきますと
https://www.boj.or.jp/mopo/measures/mkt_ope/ope_x/opetori22.htm
気候変動対応オペの取引概要
『(6)貸付利率
貸付日における「補完当座預金制度基本要領」4.に定める適用利率とします。』
ということで、今週利上げが無ければ補完当座預金適用利率は0.75%のままになりますので、素敵なことに0.75%で借りれますので、借りた分の見合いであらかじめこの1年短国を放り込んでしまえば(気候変動オペはフルアロットメント方式だから適用限度額の範囲内で借り入れができることは事前に確定している)ノーリスクで20bpちょいの丸抜きという(゚д゚)ウマーにも程があるプレイが炸裂する訳ですが、まあ別に1年固定0.75%でファンディングしたものをこれでフィックスする必要もないのかもしれませんが、気候変動オペの「掴み金」っぽさが良くわかるわけですが、とんでもないことにこのオペって2031年3月まで実施することになっているので、あと5年もこれやるんですよね・・・・・・
〇しかし消費税減税音頭どうなるんですかねえ(財源が無いよりも筋の悪そうな話が・・・・・)
再掲しますが
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA192DO0Z10C26A1000000/
与野党が消費減税で横並び 見えぬ財源年5兆円、かすむ成長戦略
衆議院選挙2026
2026年1月20日 2:00
[会員限定記事]
『首相は19日の記者会見で、食品を2年間は消費税の対象としないことについて「実現に向けた検討を加速する」と明言した。今後設置する国民会議で財源やスケジュールなど...』(上記URL先より、以下会員記事)
ってことなので、まあ実際に選挙終わって検討したら「財源無いからやっぱりだめですテヘペロ」ってなるかも知れないということは期待(???)したいのですけれども、もっとアレなのがありまして、
https://jp.reuters.com/markets/japan/V5F7HMX2DFIFJCFFA2IA2BTML4-2026-01-19/
立公新党「中道」、恒久的に食品消費税ゼロ 財源は政府系ファンド活用
竹本能文
2026年1月19日午前 11:32 GMT+9
『[東京 19日 ロイター] - 立憲民主党と公明党の衆院議員による合流新党「中道改革連合」は19日午前の会見で、食料品の消費税を恒久的にゼロとする方針を明らかにした。同時に持続的な賃上げの実現や現実的な防衛政策などを掲げた政策綱領を発表した。』
『会見した公明党の西田実仁幹事長は「政府系ファンドを創設し、株式配当や債券クーポンなどの運用で無理なく財源を確保する」と説明した。立憲民主党の安住淳幹事長は「財源なしで消費税を下げるのはポピュリズム」と指摘。高市早苗首相が否定してきた食品消費税減税を改めて打ち出したことについて「ぶれている」と批判、「われわれ(の政策)を気にしてくれている」とも指摘した。』(上記URL先より)
まあ選挙公示前だからゴリゴリ突っ込んでも良いのかもしれませんが面倒というかアホラシカなので細かいのは割愛しますけど、年金基金とかを集めて政府系ファンドをつくると何故か運用利回りが良くなるので、それが恒久財源になる、とかいう錬金術の話をしていまして、いやあの民主党政権の時に「埋蔵金」とかいうのを提唱する詐欺に引っかかって財源があると思ったら埋蔵金は有りませんでした、の二の舞やってるのが学習効果無いのかとおもってしまいました。
年金資金の運用で超過収益あがるんだったらそれは年金の支払い(現在なのか将来なのかはともかく)に充当する話で有って、年金運用益を召し上げて目的外使用するとかただの流用だろうというお話だし、もっとそもそも論を言えば、色々な所の資金だの基金だのってその資金だの基金だのの目的によって適正な運用方法が違ってくるんだから、それを纏めて同じ運用をしたらアセットアロケーションもへったくれもあったもんじゃないだろという話だし、さらに言えば運用収益が出なかったりマイナスだったりしたらその翌年には食料品の消費税急に10%とか20%とか取るのかという感じでまあツッコミどころが満載過ぎる訳ですけれども、こういう錬金術メソッドが出てくるのが選挙目的の口当たりの良い釣り餌とは言え(ノ∀`)アチャーって感じですが、錬金術をドヤ顔で出してきて「財源なしで消費税を下げるのはポピュリズム」ってのは腰が砕けますわな・・・・・・
まー見事なまでに減税ポピュリズム大会の選挙になってしまいますので、選挙後の方が心配になる次第ではございます(選挙中は途中でどうせ様子見地蔵の市場になるんじゃろと思ってるんですが甘いですかねえ・・・・・)
〇ランボー怒りの登場ですね(メモだけ)
一応備忘で
https://jp.reuters.com/markets/japan/E5W7AWZHEFMZRBGNKL2HEIXAI4-2026-01-19/
FRB議長、クック理事解任巡る最高裁の口頭弁論出席へ=報道
ロイター編集
2026年1月20日午前 3:27 GMT+9
『[ 19日 ロイター] - 米連邦準備制度理事会(FRB)のパウエル議長は、21日に連邦最高裁で行われるトランプ大統領によるクックFRB理事解任の試みを巡る訴訟の口頭弁論に出席する。AP通信が19日報じた。』(上記URL先より)
パウちゃんがこんなに頑張っているというのにどこかの国の中央銀行ときたら・・・・・・・・・・
というかですね、あの署名問題の後に今年植田さんはどの面下げてシントラのECBフォーラムいったりジャクソンホールのシンポジウムに行きますねんという話で、いやまあ皆さん大人だから表面上は普通に対応するでしょうけれども、裏では「ミスターウエダは政府の鼻息うかがってパウエルに連帯できない腰抜けなんですよねー、クスクスクス」って後ろ指さされながら(紳士淑女の皆様がそんなことはしない説はありますが笑)過ごすことになりかねませんよね、ってなもんですがパウちゃん頑張れ超がんばれ。
という辺りで今朝はご勘弁
2026/01/19
お題「パウエル支持表明の一件で日経がランボー怒りの3連鎖コンボを示すとな/3M短国は0.70%/ETF等今日から売却ですか・・・・」
トラ公どうみても正常な判断力があるとは思えないんだが・・・・
https://www.cnn.co.jp/world/35242853.html
トランプ氏、グリーンランド領有巡り欧州8カ国に追加関税 現地では抗議デモ
2026.01.18 Sun posted at 09:22 JST
ってのも無茶苦茶に頭がおかしいんだがなんですかこれは・・・・
https://www.yomiuri.co.jp/world/20260116-GYT1T00247/
トランプ氏が中間選挙「行うべきでない」と発言し物議…報道官は「ただの冗談」と説明、食い下がる記者に「真に受けているのはあなたのような人だけ」
2026/01/16 16:24
このモウロクジジイは中間選挙前か中間選挙直後に戒厳令でも出しかねませんし、間違ってそんなことになったら米国軍の理性が問われる事態になり兼ねませんな・・・・・・(韓国軍は現場が「そんな無法な命令は聞けない」って対応をした訳ですが)
そういやこんなことがありましたが・・・・・
https://news.ntv.co.jp/category/politics/67e17314c2244d7dab9abe2574146b14
高市首相、トランプ大統領に“ノーベル平和賞推薦”伝える方向で調整
日本テレビ放送網
2025年10月28日 8:49
全く持って遺憾の極みではあるのですけど・・・・・・
〇例のパウエル支持表明の一件で金曜日の日経が3連鎖のコンボで批判をかましておられましたな
まあこの件は土曜の朝にでも「今、緊急で動画を回しています」とか言いながら更新しようかとも思ったりしましたがいつものぐうたらが出てしまいまして週明けにノコノコとネタにする訳ですが、
金融面の記事
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB154IE0V10C26A1000000/
「パウエル氏応援団」、参加見送った日銀 日米政権との摩擦避ける
金融政策
2026年1月15日 17:30
(2026年1月15日 18:32更新)
[会員限定記事]
電子版の方では15日に早速出ていたようですが、本紙の方では金曜の朝刊に出ていまして、とりあえず紙の日経朝刊をゲットして中身を拝読しましたが、電子版での小見出しは上記URLにある通りに『他国に干渉せず、原則貫く日銀』って何となくポジティブな感じになっていますが、本紙の記事(というかまあ電子版でも無課金勢じゃ無かったら読めるんでしょうけど)を見ますと、前半では米国への配慮とか米国怒らせて貿易その他で難癖付けられたくないですよね、みたいな話になっているのですが、途中からは「他の中銀から批判的なまなざしも向かう」「日銀の独立性」など指摘されていますわなの巻。
春秋
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK151BM0V10C26A1000000/
春秋(1月16日)
2026年1月16日 0:00
[会員限定記事]
これは無料部分を見ても「はてなんじゃらほい」って感じなのですが、こちらはパウちゃんに対するトラ公の横暴を「もはや法治国家とは言えない」という勢いで批判しておりますし、
社説
https://www.nikkei.com/article/DGXZQODK156UK0V10C26A1000000/
[社説]FRBに連帯できぬ日銀の謎
社説
2026年1月15日 19:30
こちらはありがたいことに全文公開している(社説だから皆が読めるように、というのは筋の通った対応でありがたい事でございます。まあ本紙で改めて確認しましたが全文公開ですな)訳でして、謹んで社説の後半からまとめ部分を引用させていただきますと、
『緊急声明は「パウエル氏と全面的に連帯する」とうたい、中銀の独立性を「物価、金融、経済の安定の礎」だと位置づけた。』
『ユーロ圏を代表する欧州中央銀行(ECB)のラガルド総裁をはじめ英国、カナダ、韓国など10を超える中銀トップらが名を連ねた。主要7カ国(G7)の中銀で唯一参加しなかったのが日銀だ。』
『日銀は不参加について「他国の中央銀行などの対応についてコメントすることは差し控える」と回答した。中銀の独立性をどう考えるかは「物価の安定を実現するために重要であると認識しており、この点は日本銀行法においても明確に規定されている」と答えた。』
『だが中銀の国際協調を保つうえで不参加は得策ではない。トランプ政権との関係を重視する高市早苗政権に配慮したとの思惑も招きかねない。日米財務省間には円安という懸案もある。政府との事前協議を経た対応だとの報道もあり、市場で日銀の独立性すら疑う見方が出てもおかしくはない。』(以上上記URL先1/16日経社説より、以下も同様)
この点は最初の金融面での記事でも思いっきり言われましたわな、そりゃそうだ。
そして最後の締めの部分が、
『トランプ氏はロイター通信のインタビューでパウエル氏の解任計画はないと語る一方で、FRBの政策に「大統領は発言権を持つべきだ」と独立性を軽視した。各国中銀は声を上げ続けるべきだし、日銀もそれに加わってほしい。高市政権も、日銀の独立性を尊重する基本原則を忘れてはならない。』
ということで、日経が思いっきり正論パンチで殴り掛かるレベルということでして、日経がこれだけ正論パンチをぶっこんで来るという流れになりますと金曜の定例記者会見は(どうせ政策変更が無いので余程素っ頓狂な展望レポート出してこない限りは)このネタがそれなりに盛り上がらざるを得ないと見込みます、というか日銀記者クラブちょっとおまいらちゃんとぶっこめよというお話ではあるのですが、とにかくツッコミどころが満載過ぎますし、更問をしていかないと本件は追及が捗らないと思うので更問プレイの実践も頂きたいですわな、とは思いました。
あと、これはフラッシュでヘッドラインだけ出てきたものの惜しくも該当記事がネット版だと見当たらないのですが、日本記者クラブで金曜に片山財務相が記者会見を行ったのですが、そこで片山さんから「パウエルFRB議長支持の是非、日銀から全く相談受けてない」という発言をしていたそうで、そもそも相談があったのか、そもそも誰が署名しないと判断したのか、という話までツッコミどころ(相談が無かったのであればロイターの記事はとんでもない誤報だし日銀を貶めるものなので厳重抗議しないといけないんですけどねえ(・∀・)ニヤニヤというお話でんがな)になるのでエライコッチャではありますわな。
まあいずれにしましても、日経がこんな3連鎖コンボの正論パンチをぶっこんで来るというのもあんまり見ない(って日経無課金人間が言っても信ぴょう性がアレだが笑)事態でして、まあ本当に「どうしてこうなった」としか申し上げようが無いですわな・・・・・・・
ちなみに、例の署名の方は木曜の朝にみたインドネシア中銀総裁が追加になった(南アフリカは初手で入ってましたねすいません)時と同じかな、とは思いますが、直近では
https://jp.reuters.com/markets/japan/E6AQPT5HTROJTAVTPBX353TWBY-2026-01-17/
米FRB副議長、パウエル氏支持を表明 独立性は「経済の基盤」
Howard Schneider
2026年1月17日午前 11:35 GMT+9
元記事書いてるハワード記者はFOMC後の会見にも登場する熟達のFED担当記者ですね。
〇責任ある積極財政の是非を問うとか言いながら選挙やってるんじゃあねえ・・・・
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD1603C0W6A110C2000000/
円安は投機より日本の「実力低下」反映 為替介入だけに頼るな
編集委員 清水功哉
マネー底流潮流
2026年1月18日 11:00
[会員限定記事]
『ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)を反映していない――。円安について、日本の当局からよく聞く説明だ。しかし、円相場の下落は本当に日本経済の実態と整合的ではない投機的なものなのか。むしろ日本の「実力低下」を映している部分の方が大きいのではないか。』(上記URL先より、以下会員記事)
ってことで日経新聞の清水編集委員がそもそも介入で問題解決しますか、って問題提起をしているようです(無課金なので中身は知らん)けれども、片山財務相の日本記者クラブでの会見では為替に関する質問がバンバンと出ていたようですわな。
https://jp.reuters.com/opinion/SPFCNWEA65M6TJUZKWOTZTKXZI-2026-01-16/
為替円安、ファンダメンタルズ反映しない動きには「断固たる措置」=片山財務相
山口貴也
2026年1月16日午後 5:30 GMT+9
『[東京 16日 ロイター] - 片山さつき財務相は16日、為替円安を巡り、ファンダメンタルズ(経済の基礎的条件)を反映しない動きには、断固たる措置をとる考えを改めて示した。日本記者クラブで記者会見した。』(上記URL先より、以下同様)
ということで日本記者クラブでの会見でして先ほどネタにした「パウエル議長支持の是非、日銀から全く相談受けていない」という発言がヘッドラインで流れて爆笑の発作を禁じ得なかったのですが、本題の為替に関しては「断固たる措置」と表現を更にエスカレートさせております。
『片山財務相は、米財務省と2025年9月に交わした財務相共同声明を引き合いに「急激な、ファンダメンタルズを全く反映しない動きについては断固たる措置がとれる」と指摘。「これは介入のことだが、それに何ら制限や、制約や、条件は付いていない」と述べた。』
しかもきちんと「断固たる措置=為替介入」って言ってるわけで、他のベンダーも念のためということでBBGを見ますとですな、
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-01-16/T8KPTZKK3NY900
片山財務相「為替介入に制約や制限ついていない」−日米共同声明
・「あらゆる手段含め断固たる措置取ると再三言っている」−市場けん制
・日米声明の合意には対応策として為替介入が含まれているとも発言
Takashi Umekawa
2026年1月16日 at 11:41 JST
更新日時:2026年1月16日 at 17:03 JST
『片山財務相は声明では「急激な、ファンダメンタルズを反映しない動きには断固たる措置が取れる、これは介入のことだが、これには何の制約や制限はついていない」と述べた。』(上記URL先より、以下同様)
ということでまあ頑張っておるわけですが、
『高市早苗首相が解散・総選挙に踏み切るとの観測から14日に円は一時159円45銭と約1年半ぶりの安値を付けた。片山財務相は同日、「極めて遺憾であって憂慮している」と円安をけん制。ベッセント長官の韓国ウォンの下落は行き過ぎとの発言も円の下支えとなったものの、円安基調は変わっていない。』
『16日の円は対ドルで158円台後半で推移していたが、片山財務相の発言後、一時157円台に上昇した。介入が意識される160円に接近する中、市場は通貨当局の情報発信を注視していた。』
とまあそういう推移になっていた訳ですが、まあ結局金曜のNYは158円に戻ってますし、157円台に戻ったと言ってもそれ戻ったうちに入らんがなということで中々残念だが当然の展開になっているようですな、ナムナム。
〇3M短国入札は徐々に正常化しつつありますが(0.70乗せ)タームストラクチャー復活にはまだまだ道が遠いかなあ
https://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20260116.htm
国庫短期証券(第1356回)の入札結果
『本日実施した国庫短期証券(第1356回)の価格競争入札及び国債市場特別参加者・第T非価格競争入札について、下記のように募入の決定を行いました。
記
1.名称及び記号 国庫短期証券(第1356回)
2.発行根拠法律及びその条項
財政法(昭和22年法律第34号)第7条第1項、財政融資資金法(昭和26年法律第100号)第9条第1項並びに特別会計に関する法律(平成19年法律第23号)第83条第1項、第94条第2項、同条第4項、第95条第1項、第123条の18第1項、第136条第1項及び第137条第1項
3.発行日 令和8年1月19日
4.償還期限 令和8年4月20日
5.価格競争入札について
(1)応募額 11兆6,530億円
(2)募入決定額 3兆6,813億6,000万円
(3)募入最低価格 99円82銭2厘5毛
(募入最高利回り) (0.7132%)
(4)募入最低価格における案分比率 92.7692%
(5)募入平均価格 99円82銭3厘8毛
(募入平均利回り) (0.7079%)』
金曜に申し上げました通り3M新発WIは0.715%に修正(なのに同償還の既発短国1300回の引けは0.700%という面白引値だったのですが)されてた訳ですが、入札の結果は0.7079/0.7132なので別に夢の利回り修正とは相成らなかった模様ですな。
とは言いましても今年に入っての3M新発って、0.6926/0.7004からセカンダリーで0.670までがっつり金利低下→0.6755/0.6987からセカンダリーで0.695とイマイチさん→0.7079/0.7132という流れになった訳で、さすがに発行増額でちょっとづつマシになってきているような雰囲気ではありますが、
売参ちゃん
https://market.jsda.or.jp/shijyo/saiken/baibai/baisanchi/index.html
(1/16引値)
国庫短期証券1353 2026/04/06 平均値単利 0.690
国庫短期証券1336 2026/04/10 平均値単利 0.690
国庫短期証券1355 2026/04/13 平均値単利 0.700
国庫短期証券1300 2026/04/20 平均値単利 0.700
国庫短期証券1356 2026/04/20 平均値単利 0.700←新発3Mの引け
国庫短期証券1358 2026/04/27 平均値単利 0.700←木曜入札の3MWI
(1/15引値)
国庫短期証券1353 2026/04/06 平均値単利 0.695
国庫短期証券1336 2026/04/10 平均値単利 0.695
国庫短期証券1355 2026/04/13 平均値単利 0.710
国庫短期証券1300 2026/04/20 平均値単利 0.700
国庫短期証券1356 2026/04/20 平均値単利 0.715
国庫短期証券1358 2026/04/27 平均値単利 0.710
ということで概ね0.70%で並ばせて引かせておりまして、まあとりあえずはそんなもんじゃろという感じですが、前週と違いまして入札のアベレージよりも強めの引けになっているので前週ほどのションボリ感は無いと思うのですが、まあそうは言いましても平均で0.7%に確りと乗った水準で推移させている訳でして、需給の適正化というよりもこれもしかして円安飛んだ場合の3月利上げワンチャン(さすがに1月は無いでしょうから)についてどうお考えなのでしょうということで東京レポレートの方もチェックしますと、
東京レポレート
https://www.jsda.or.jp/shiryoshitsu/toukei/trr/index.html
O/N T/N 1w 2w 3w 1m 3m 6m 1y
2026/1/7 0.746 0.745 0.740 0.739 0.739 0.740 0.746 0.780 0.885
2026/1/8 0.739 0.742 0.738 0.738 0.738 0.738 0.745 0.779 0.884
2026/1/9 0.743 0.750 0.739 0.738 0.738 0.739 0.745 0.781 0.885
2026/1/13 0.746 0.749 0.741 0.739 0.739 0.740 0.747 0.781 0.886
2026/1/14 0.740 0.750 0.740 0.739 0.739 0.740 0.745 0.780 0.886
2026/1/15 0.744 0.749 0.741 0.739 0.739 0.740 0.746 0.781 0.886
2026/1/16 0.743 0.750 0.742 0.740 0.740 0.741 0.748 0.787 0.891
てな訳でこっちは1Mと3Mの段差(無いに等しいが)が特段動いている感じではないですなという所で、6mや1yが気持ちだけ金利上がっているかもしれないし誤差の範囲内かもしれないし、って感じで今のところこっちでは特にそういう動きは無いですな。
とは言いましても、交付税特会が(元々金利がやたら高いという面はあるにせよ)3月利上げ織り込みレートになってみたりしますように、その他のオープン市場の金利とかでも3月リスク無いとは言えない位の気持ちの籠った金利が発生したりしなかったり(奥歯に物の挟まった言い方ですいませんがまあ短期市場は個別性の強い世界なので表に出てこない数字というのもあってですね・・・・)というムーブがあったりなかったりするので、政策金利が0.75%にまで上がって来てしかもこの先も政策金利は上げ方向、となってきてようやっと市場っぽくなりつつありますな、とウン十年間待った甲斐があったとしか言いようが無いのでおじいちゃんは感涙に咽び泣くのでありました。
などと大げさな事言ってますが、まあそもそも論としてリアルマネーのファンディングや運用の取引であれば資金を長期間フィックスするという点にプレミアムが乗って然るべきなので、金利観だけではなくてちゃんと資金をフィックスする分の流動性プレミアムがタームストラクチャー上乗ってくる姿というのもこれはまた本来のあるべき姿でして、まだまだそうはなっていない部分が多いですけれど、徐々にこの辺も本来あるべきリスクプレミアムを乗せたレート形成になっていただきたいものではありますな、とか思いました。
〇今日からETF等の売却がおっぱじまりますなあ
ただのメモではあるが
https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2026/mpr260116a.pdf
「指数連動型上場投資信託受益権等の処分の指針」の実施日について
『日本銀行は、2025年9月18・19日の政策委員会・金融政策決定会合において、「指数連動型上場投資信託受益権等の処分の指針」の制定を決定しましたが注、今般、その実施日を2026年1月19日とすることとしましたので、お知らせします。
注:詳細については、日本銀行ホームページ(https://www.boj.or.jp)掲載の2025年9月19日付「当面の金融政策運営について」をご参照ください。』
ということで本日よりETF等の売却が開始ですけれども、何せ悪名高い100年計画な訳で、100年計画って責任もって正常化する気があるんかと言いたいですが、そもそもはETF買入を安直かつ野放図に拡大した(途中から完全にノリだけで買入拡大していたとしか思えない)黒田日銀が悪いのであって、植田さんは黒田の残した聳え立つうんこタワーの処分をさせられているだけという話ではあるのですが、それにしたって100年計画は頭おかしいだろというか、頭おかしいと思ってないんだったら過去の買入が常軌を逸していたからこうなった、っていうのをちゃんと説明して頂きたいですよね、とは毎度思うのでありました。
てな訳でただの悪態メモでした。
・・・・・うーむ時間の都合上中途半端にしか時間が残っていないので今朝はこの辺で勘弁
2026/01/16
お題「BBG砲が大本営のイタコモードだと思って妄想してみたの回(雑談モード)/特会レートまたまた上昇&今日は3MTDB入札」
むかしむかし、昭和とか言う時代の時に「公民協力」ってのがあったんじゃがのう(昔話のジジイ)
https://www.asahi.com/articles/ASV1H03K6V1HUQIP04NM.html
【詳報】立憲民主と公明、新党結成で合意 党名は「中道改革」で調整
有料記事
2026年1月15日 10時53分(2026年1月15日 18時58分更新)
ちなみに当時の「公民協力」は公明党と民社党でしたので念のため申し添えます。
〇円安警戒トーンは高めているのですけど・・・・・・(BBG観測記事など)
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-01-14/T8UESZKJH6V700
片山財務相、急激な円安「極めて遺憾で憂慮」−あらゆる手段排除せず
・円相場は一時1ドル159円台半ば、為替介入が意識される160円射程に
・片山財務相は米財務長官とも認識共有、その後も円安基調変わらず
Takashi Umekawa
2026年1月14日 at 17:37 JST
更新日時:2026年1月15日 at 9:45 JST
『片山さつき財務相は14日、足元で進む円安について憂慮しているとし、適切に対応する姿勢を改めて示した。高市早苗首相と面会後、官邸で記者団に語った。』(上記URL先より、以下同様)
ってことでここのところさすがに円安牽制発言が続いているのですが、
『片山財務相は、急激な円安に関して「極めて遺憾であって憂慮している」とし、「その見方については日米財務相ともに共有した」と述べた。その上で、日本政府としては「日米財務相共同声明の考え方を踏まえて、投機的な動きを含めて行き過ぎた動きに対しては、あらゆる手段を排除せずに適切な対応を取る」と強調した。』
だそうですし、
『昨年12月には米国が利下げする一方、日本が利上げしたことで、日米の金利差が縮小したにもかかわらず、円安に歯止めがかかっていない。通貨当局による情報発信に注目が集まる中、片山財務相は「あらゆる手段を排除しない」と、これまでとは異なる表現ぶりで市場をけん制した。』
さらに昨日はベッセント間接砲撃という援護射撃もありました次第で、
『衆院解散報道が相次いだことを受け、14日の東京市場で円は1ドル=159円45銭と約1年半ぶり安値を付けた。15日の外為市場では、片山財務相の発言に加え、ベッセント米財務長官が韓国ウォンの下落は行き過ぎと懸念を示してウォンが買われたことから、円安に歯止めがかかった。足元では158円台半ばで推移している。』
ってのが出ている上に、昨日は引け後にBBG砲が出まして
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-01-15/T8JAT3KK3NYA00
日銀、円安進行に伴う物価上振れや経済への影響を一段と警戒−関係者
・円安継続なら今後の利上げペースを速める可能性も、今月は政策維持
・一層の円安進行、個人消費の影響など負の側面が意識される可能性も
Sumio Ito、Toru Fujioka
2026年1月15日 at 18:15 JST
更新日時:2026年1月15日 at 18:43 JST
こちらニュースが出て若干ドル円で見ると円が30銭くらい円高になったかと思ったのですが、結局その程度のところで止まっておりましたし、何なら今朝見たらドル円158円後半レベルでして、全然戻らないじゃないですかヤダーってお話なので残念無念としか申し上げようがないですが、そりゃまあ今回の選挙で「責任ある積極財政」を問うとか言ってるんだから選挙終わったら調子にのって積極財政打ってくるの誰がどう見たって順当な訳で、そんな状況の中で財政懸念が無くなる訳はない訳ですな。まああの「経済ブレーン」(笑)を経済財政諮問会議だの成長戦略会議だのから一朝にパージすれば一発で円安止まると思いますけれども、それをやりはせんでしょうし、何なら野口審議委員の後任にアカラサマなリフレヤローを呼んで来たらさらに円安ですがなとしか申し上げようがないですわな、ナムナム。
まあそれはともかく日銀ちゃんの観測記事ですけど。
『日本銀行が円安の物価上振れや経済への影響に警戒感を強めている。来週の金融政策決定会合は政策維持が決まる見通しだが、一層の円安が今後の利上げペースを速める可能性も指摘されている。複数の関係者への取材で分かった。』(上記URL先より、以下同様)
そもそも円安とか関係なく物価目標の達成が近いんだったら物価目標の達成時には政策金利が本来は物価目標+潜在成長率水準にあって然るべきなんですから、元々巷間言われている半年に1回というのがこの世のものとは思えないビハインド・ザ・カーブな訳で、物価目標行かないと思ってるなら別ですが、さすがにこの状況で物価目標達成が近づいていないとは言えないじゃろと思えば本来利上げペースへの考えって修正されて然るべき、ってな話になっても何らおかしくないのですから、円安だからペース加速の可能性、とかのんびりした話をしている場合でもないんじゃないですかねえ、というのは個人の偏見にも程がありますが、そこまで過激派にならなくても、今年1年を政策金利0.75%から1.00%で引っ張り続けるのはエライ勢いでビハインドになるんとチャイマスカという指摘ってそこまで無茶苦茶な事ではない気がするんですけどね。
とはいいましても、肝心の日銀がビハインド上等モードにしか見えないからなあ、と思いながら記事の続きを読みますと、
『関係者によると、企業がコスト上昇を販売価格に転嫁する姿勢を強める中、円安進行はそうした動きを促す要因になりやすい。日本経済への影響は主体によってさまざまだが、個人消費が力強さを欠いており、円安に伴う食料品やエネルギーのさらなる価格上昇は負の側面が意識される可能性があるとの指摘も一部にある。』
『政策判断で重視する基調的な物価上昇率が目標の2%に近づく中、円安進行が物価目標の実現確度を高めたり、前倒しにつながったりする可能性はあると関係者はみている。日銀は追加利上げの余地があると認識しており、慎重になり過ぎるよりも適切なタイミングで実行すべきだと考えているという。』
ってなっているのですが、まあ真面目に比較したわけではなくてイメージで話をしているから間違ってたらゴメンやでなのですが、今回のBBGの記事って観測記事というよりも「関係者様のご説明」成分が強く感じられるトーンになっていて、「BBGをイタコにして大本営が説明をおっぱじめている」風情を強く感じますので(個人の感想です)、日銀大本営は市場の利上げ観測を少し前倒しにしたり、利上げ最終地点の金利を引き上げたりしたいのかなあ、という風に読み取ってみましたがまあ当たるも八卦当たらぬも八卦ではあります。
背景としてはやっぱり円安やべえよやべえよというのがあるんでしょうけれども、ほかに考えられるとすれば、この調子でやっていると円安に煽られて利上げするんだけど、結局円安傾向に歯止めがかけられなくてまた円安に煽られて利上げをする、の流れになってしまうと、日銀としても一種アンコントローラブルな緩和修正を続けさせられることになってしまうので、一旦市場に対して今市場が持っている利上げパスをリプライシングさせて円安ドライブを少しでも軽減することによって為替市場に持っていかれつつある政策修正の主導権を引き戻したいんじゃないかなとは妄想しました。
つまりですね、今までって「ビハインド上等」とどう見たって思われるような情報発信をして、状況の改善の後追い修正という形、つまりはフォワードルッキングでやるんじゃないから日銀も怒られないし、失敗にもなりにくい、というスタンスで来てたのは明白にも程があるのですが(別にこれはアタクシが勝手に言ってるのではなくて一般的にそう思うんじゃないですかねえ)、160円を抜けそうな円安でさすがに「待つことのリスクが大きくなっている」ということで、この先日銀がビハインド上等でやっていると「不作為の罪」を問われる可能性を感じだしたのかね、という転換が徐々に大本営と言えども起きつつあって、その一環として今回のBBGイタコ記事に繋がっている、ってのはまあ裏読みのし過ぎであるのは自認してしますが、そういう転換みたいなのが今回の決定会合で見れるかどうか、ってのは気になってまいりました。
なので、従来だと「ビハインド上等」で周辺環境に手を引っ張られる形で動いてきた訳ですが、徐々に「やるやる詐欺」で市場の金利観を強めに置いておく、とは言ってもまあ実際にはいつものチキンモードになって利上げがそこまで加速するわけではない、みたいな感じに持っていきたくなったのかなあとは妄想しました。
結構な妄想成分が入っておりますので与太話だと思っていただければとは存じますが、そういう感じのスタンス転換(転換するのはスタンスだがだからと言ってタカ派になるかというとそれは今のハトハトチキンは無理だと思うので実際の行動がそこまで転換するわけではない、と思うけど)というのを気にしてもそろそろ罰はあたらないかなあとか思いました今日この頃でござる、という初夢みたいな与太話でした。
〇今日は3M短国ですし交付税特会借入6Mの金利は順調に上がっております件について
今日は毎度の3M短国ちゃん
https://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_auct/auct20260109a.htm
国庫短期証券(第1356回)の発行予定額等
『1. 入札予定日 令和8年1月16日
2. 発行予定日 令和8年1月19日
3. 償還予定日 令和8年4月20日
4. 発行予定額 額面金額で4兆7,000億円程度
5. その他 上記の発行予定額を変更する場合には、入札日の前日に再度公表する予定です。』
ということですので、こちらの3M(と来週の3M)までは4月会合を跨がない入札ですので、3月会合までにドル円が170円だの180円だの破局大噴火をしていない限りにおいてまあ利上げに関しては無風だし期末跨ぎですしおすしという所ではあるのですが、
売参ちゃん
https://market.jsda.or.jp/shijyo/saiken/baibai/baisanchi/index.html
(1/15引値)
国庫短期証券1353 2026/04/06 平均値単利 0.695
国庫短期証券1336 2026/04/10 平均値単利 0.695
国庫短期証券1355 2026/04/13 平均値単利 0.710←カレント3M
国庫短期証券1300 2026/04/20 平均値単利 0.700←1年物で発行された既発TDB
国庫短期証券1356 2026/04/20 平均値単利 0.715←今日の新発WI
国庫短期証券1358 2026/04/27 平均値単利 0.710←来週木曜入札の3MWI
(1/14引値)
国庫短期証券1353 2026/04/06 平均値単利 0.695
国庫短期証券1336 2026/04/10 平均値単利 0.695
国庫短期証券1355 2026/04/13 平均値単利 0.710
国庫短期証券1300 2026/04/20 平均値単利 0.699
国庫短期証券1356 2026/04/20 平均値単利 0.709
同償還の既発債の1300の引値が0.700%のまま変わらずで値付けされているのに新発WIが0.715%と甘くされているってなんの判じ物だよという感じですが、まあ元々水曜も同償還で引値違うんでそういうもんだと思っていただければ(一応屁理屈つけるなら既発は流通玉が限定的だけど新発は償還あるとは言えドバっと一気に供給されるので需給が違いますがなという話ですね)と思いますが、0.715%での引けってマジデスカソレという風情でして、月初一発目の入札後3M結構お強くなったりしてたのは一体全体何だったのかというような引値になっておりますな。
ということでWIのプライシング自体は何かだいぶ真っ当な価格(よく考えてみたら3Mもあるのに明白にコールよりも金利が低いって何ですねんとい冷静にツッコミが可能なのですが今までが今までだっただけにねー)になってきた感があるのですが、これがマジなのか単に入札前に気配押し込んでいるだけなのかという結果に関しましては、今日はどうせ長い方の入札は長期の流動性供給入札しかないんですしちょっと寄ってらっしゃい見てらっしゃいということでよろしくお願いします。
あと交付税6Mですけどね。
https://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/kariire/kari-result260115.htm
交付税及び譲与税配付金特別会計の借入金の入札結果(令和8年1月15日入札)
『本日、借入金の入札について、下記のように募入の決定を行いました。
記
1.借入根拠法律及びその条項 特別会計に関する法律(平成19年法律第23号)附則第4条第1項
2.借入日 令和8年1月23日
3.償還期限 令和8年7月24日
4.償還方法 令和8年7月24日に一括償還
5.借入利率競争入札について
(1)応募額 4兆963億円
(2)募入決定額 1兆3,000億円
(3)募入最高利率 0.950%
(4)募入最高利率における案分比率 57.0310%
(5)募入平均利率 0.926%』
前回の交付税6Mは1/16-7/17で平均0.885%の足切り0.929%になっていまして、7/17なので当然ながら7月会合跨がずのテナーになっていますので「これは堂々の4月や6月利上げ織り込みですねえ(追い風参考記録だけど)」って話をしましたが、今回は1/23-7/24で一段の堂々のレート形成。
前回足切りの0.929%ってのが4月会合まで0.75%換算で分かち計算すると、4月会合以降の換算利回りが1.167%とかいう大変にオシャンティーな利回りになっておった(平均の0.885%だと後ろは1.065%)のですが、今回の場合はなんせ平均で0.926%なので平均の0.926%ですら後半が1.126%くらいになりますし、足切りの0.95%となると後半1.178%になります。
おもわず3月会合で分かち計算してみますと(笑)、平均の0.926%でちょうど1.010%になって、足切りの0.950%だと1.046%になるとかいうことで、まさかの3月利上げでも付利金利にブレークイーブン、という大変にセクシーな利回りまで成長(?)しておられる次第。
毎度申し上げておりますようにこちらは参加者層が限定的な市場なので一旦資金の出し手有利な状態になるとその状況が続きやすいので金利もちょっと足元見すぎじゃネーノって水準になるのでこの結果をそんなにナイーブに受け止めるのも何なのですが、とは言いましても交付税特会方面の市場参加者層においてはこのくらいの金利じゃないと買って差し上げませんわよオホホホホという余裕のよっちゃんになっているのが見て取れますので、まーこれが3Mの結果に直接リンクするかはさておき、利上げ警戒に関しては従来の無警戒モードだったのから見たらだいぶ意識は高まったんじゃないかなと思いました。
ということで今朝はこの辺で甚だ簡単で恐縮至極。
2026/01/15
お題「パウちゃん支持の各国中銀共同声明に関する一大惨劇が発生しておるようなので一席」
昨日書き物しながらニュースには気が付いていたのですが頭整理できてなかったのでスルーしたんですけど昨日トンデモ展開が進みましたので・・・・・・・・・
〇パウエル支持に署名しなかったのもアレだが「政府に相談した」のが更にアレで堂々と表沙汰になってしまっている件について
・各国中銀のパウちゃん支持共同声明に日本が不参加だったのですが・・・・・・・
昨日というか一昨日の夜にこういうのでてましたんですよね
https://jp.reuters.com/markets/japan/25Y6W6HANZNITNSKTNEET75VZE-2026-01-13/
主要国中銀総裁、パウエルFRB議長に「連帯」 独立性の重要性強調
Balazs Koranyi, Francesco Canepa
2026年1月13日午後 10:08 GMT+9
『[フランクフルト 13日 ロイター] - 世界の主要中央銀行の総裁は13日、トランプ米政権が刑事捜査の対象としたパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長を支持する共同声明を発表した。』(上記URL先より、以下同様)
というのがあったんですが日銀なんもHPに記載していないなあ、までは把握したのですが他のネタとか時間の関係でスルーしておった次第なのですが。
『欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行(英中央銀行)のほか9つの中央銀行および機関の総裁は声明で、「われわれは連邦準備制度と議長であるジェローム・パウエル氏と完全に連帯する」と表明。「中央銀行の独立性は、われわれが奉仕する国民の利益のための、物価、金融、経済の安定の礎である」とし、「それゆえ、法の支配と民主的な説明責任を十分に尊重しつつ、独立性を維持することが極めて重要だ」述べた。』
『共同声明には、ECB、英中銀のほか、フランス、スイス、カナダ、スウェーデン、デンマーク、オーストラリア、韓国、ブラジルの各中銀、国際決済銀行(BIS)のトップが名を連ねた。関係筋によると、ユーロ圏の21中銀を代表して署名したラガルドECB総裁が共同声明を推進、個別中銀の参加に向けてはBISのデコス総支配人が調整にあたった。』
とまあそういうことで、共同声明はこちら。
https://www.ecb.europa.eu/press/pr/date/2026/html/ecb.pr260113~ec4630b9fa.en.html
STATEMENT
International central bankers on the statement by Federal Reserve Chair Powell on 11 January 2026
『13 January 2026
We stand in full solidarity with the Federal Reserve System and its Chair
Jerome H. Powell. The independence of central banks is a cornerstone of
price, financial and economic stability in the interest of the citizens
that we serve. It is therefore critical to preserve that independence,
with full respect for the rule of law and democratic accountability. Chair
Powell has served with integrity, focused on his mandate and an unwavering
commitment to the public interest. To us, he is a respected colleague who
is held in the highest regard by all who have worked with him.』
ということでロイターさんの記事では前半部分が紹介されていて後半部分はパウちゃんが誠実に職務を果たしている、というお話になっていますが、署名が以下の通りで、
Christine Lagarde, President of the European Central Bank on behalf of the ECB Governing Council
Andrew Bailey, Governor of the Bank of England
Erik Thedeen, Governor of Sveriges Riksbank
Christian Kettel Thomsen, Chairman of the Board of Governors of the Danmarks Nationalbank
Martin Schlegel, Chairman of the Governing Board of the Swiss National Bank
Ida Wolden Bache, Governor of Norges Bank
Asgeir Jonsson, Governor of the Central Bank of Iceland
Michele Bullock, Governor of the Reserve Bank of Australia
Tiff Macklem, Governor of the Bank of Canada
Chang Yong Rhee, Governor of the Bank of Korea
Perry Warjiyo, Bank Indonesia
Gabriel Galipolo, Governor of the Banco Central do Brasil
Lesetja Kganyago, Governor of the South African Reserve Bank
Anna Breman, Governor of the Reserve Bank of New Zealand
Francois Villeroy de Galhau, Chair of the Board of Directors of the Bank for International Settlements
Pablo Hernandez de Cos, General Manager of the Bank for International Settlements
Note: Other central banks may be added to the list of signatories later on.
・・・・・日銀は居ない訳ですが、この顔ぶれを見ますとBISの他に独自通貨を持って運営している(ECBの場合はユーロ共通通貨をまとめてラガルドはんが署名している格好ですね)主要国を見事に網羅していますわな。
でですね、これ「Note: Other central banks may be added to the list of signatories
later on.」ってありますように、実は昨日日本時間の午後(欧州は始まっている時間帯だったと思う)この署名を見たときって署名は14人でして、今朝見たら16人に増えていて、南アフリカ中央銀行総裁とインドネシア中央銀行総裁が今朝(というか欧州の日中)になって加わっていますな(14人云々は偶々昨日印刷したのを手元に持っていたので今しがた確認しました)。
なので欧州時間昨日の朝の時点ではアジアで署名していたのは韓国銀行の李総裁だけだったのですが、ここにインドネシア中銀も加わったのですが、昨日見たときの感想は「アジアを代表するセントラルバンカーは韓国銀行の李総裁、はっきりわかるんだね」とおもってしまった訳ですな。
まあ李総裁に関してはジャクソンホールなどでも常連ですし、識見などアジアを代表するセントラルバンカーに相応しいお方とは聞いておりますので、李総裁がアジア代表でも結構なのですが、植田さんという日本を代表する経済学者を総裁に呼んでおいて李総裁にアジア代表かっさらわされるのはワシとてアイアムジャパニーズなので寂しい限りではあります。
というかですね、今申し上げたように、独自通貨を運営している主要国を幅広く網羅しているこの声明に日銀が署名していないってのは物凄い勢いで異彩を放っているとしか言いようが無い訳で・・・・・
まあ内政干渉しないとか言い訳をするんでしょうけれども、本件ってその前にパウちゃんがステートメント出している(すいませんネタにしてませんでしたので後程)ように、中央銀行制度というか管理通貨制度というか、要は「通貨の信認」に対する重大な問題に関する話なんですから、セントラルバンカーとして賛同しろよという話だし、これ賛同したからとて(中央銀行は兎も角として)日本国全体がトランプ政権に歯向かっているという話にはならんじゃろって事でしょと思いますし、しかも本件が「中央銀行の政府からの独立性問題」に関わることなんですから、「やっぱり日銀は政府から独立していないんだな」という話になったらそれこそ日本円の通貨の信認問題に繋がりかねない話になるじゃろ何やってんだよというお話でもありますわな。
・・・・・などと思っていたら驚愕のニュースが夕方に飛び込んできたんですよね
・「事前に政府に相談した」のもアレだがそれが堂々と記事になってしまうのはオワ終わりにも程がある件について
https://jp.reuters.com/economy/bank-of-japan/DQZOSMU4HJO2JARRHKJEDBYMOQ-2026-01-14/
日銀が政府と事前に協議、パウエル氏支持の共同声明巡り=関係筋
ロイター編集
2026年1月14日午後 5:33 GMT+9
・・・・・・・おいこらちょっと待てという話だが、ヘッドラインを見た瞬間にイナバウアー並みにのけ反ってしまった次第だが気を取り直して記事を拝読。
『[東京 14日 ロイター] - パウエル米連邦準備理事会(FRB)議長を支持した各国中央銀行の共同声明を巡り
、署名を見送った日銀が事前に政府と非公式に協議していたことが分かった。複数の関係筋が明らかにした。』(上記URL先より、以下同様)
>署名を見送った日銀が事前に政府と非公式に協議していたことが分かった。複数の関係筋が明らかにした。
>署名を見送った日銀が事前に政府と非公式に協議していたことが分かった。複数の関係筋が明らかにした。
>署名を見送った日銀が事前に政府と非公式に協議していたことが分かった。複数の関係筋が明らかにした。
・・・・・( ゚д゚)
・・・・・(つд⊂)ゴシゴシ
・・・・・(;゚д゚)
おいこらふざけんなという話なのですが、まず本件は中央銀行が独自の判断で署名しろよという話だし、しかも本件って「中央銀行の政府からの独立性問題」という「通貨の信認に対する重大な論点」に対することなのですから、それを「政府に相談する」って行為自体が初手から「日銀の金融政策運営は政府の判断に従属していますよ」って宣言しているのと何が違いますねんということで情けないにも程がある、というお話。
でもって更に間抜けと言うか何というかもう悲しいのは、本当に政府に相談したとして、「相談したことが簡単に記者に明かされてしまった」ということでして、中央銀行の独立性に関する重要な問題に関しての話なんだから、「政府に相談した結果署名を見送りました」だったらもうオワ終わりにも程がある訳で、まだ「日銀としては本件は米国の内政問題と考えるので署名には賛同しないと判断した」の方が(それはそれで如何なものかと思うけど)まだマシな話で、「政府と相談した」ってのが思いっきり表に出てしまったのは飛んでもない大失態でしょ、としか申し上げようが無い訳ですよ。
でまあ仲間内あちこちでどうしてこうなったみたいな話を昨晩はしておった訳ですが、ロイターさんにすっぱ抜かれたルートがどういうルートなのか次第では色々な解釈ができるなあとかいう話になっていて、
相談された政府サイドから漏れているとすれば、政府サイドが日銀の独立性を全然尊重していませんというお話になりますけど、官邸あたりから出ているのであれば結局のところ高市政権って金融抑圧財政従属を日銀に強いる発想しか無いんですからそりゃ円安物価高ソイヤソイヤになる訳でしてまあナンナンデスカネエというお話ですし、日銀サイドから漏れているとすればこの「政府に相談しました」ってのが問題であるという意識が日銀サイドに全然無い、ってお話だから更に問題は深刻でして、中央銀行としての政策独立性無いんだったらとりあえず金融政策に関連する仕事いらねえだろ財務省理財局金融政策課(課長は植田さん)で十分ですよねーって話なんだが、まあそれは兎も角としてもこれはどう見ても円安ワッショイ要因ですわな、という悲しいお話になってまいりましてもうおじちゃんは悲しいよと思います。なおワンチャン希望があるとすれば「この一件で政府と事前相談するとか見識を疑う」と政府に相談した動きを知った青年将校がランボー怒りの内部告発でタレコミを行った、という青年将校怒りの内部告発パティーンですわ、というような感じで悲しみながらもそんなネタで昨日の夜というか夕方妙にアタクシ界隈(ナンジャソラ)では盛り上がっておった次第です。あくまでも界隈での妄想の産物ですがwww
ということで記事の続きに戻りますが、
『政治的なテーマに関与しないのが日銀の方針だが、「根底には日銀が政府から完全に独立していないという問題がある」と、日銀の審議委員を務めた野村総研の木内登英エグゼクティブエコノミストは指摘する。』
木内さん、と書くと以前は木内さんが最初に出てきましたが今は城内さんの方が最初に出てきますがそんなことはさておきまして、ちょっと弾幕足りないですねえもうちょっと砲撃してくださいよ〜。
『共同声明が出たのは日本時間13日午後。同関係者らによると、日銀は政府に事前に相談したものの、発表までの時間が短く調整に間に合わなかったという。関係者の1人は政府が即答できなかった理由について、米国への配慮を検討する必要があったと話した。』
この「同関係者」ですがこの書き方だとさっきの妄想シリーズのうちの2番目に該当しそうで涙が止まらないです・・・・・
まあいずれにしましても、この件って来週の決定会合の記者会見でターミナルレートだの中立金利だのの話よりも極めて重要なマターだと思いますので是非吊し上げ散らかして頂きたい次第です。とは言いましても植田さん、実は署名したかったって状況だとしたら(さすがにアタクシそう思いたい)会見で吊し上げられてもシンドイかもしれませんけどね・・・・
・NZ政府ェ・・・・・・・
ちなみに、同記事中にも紹介されていますが、ニュージーランド国に関しては政府は「我が国は雑魚です下駄の雪です」宣言をしているという事案が発生しておりまして、
https://jp.reuters.com/markets/japan/SA54LIRK5JOK7I5PVIPTSQPP2I-2026-01-14/
NZ外相が中銀総裁を非難、FRB議長支持の声明巡り
Lucy Craymer
2026年1月14日午後 2:12 GMT+9
『[ウェリントン 14日 ロイター] - ニュージーランド(NZ)のピーターズ外相は14日、トランプ米政権が刑事捜査の対象としたパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長を支持する主要中央銀行総裁の共同声明にNZ準備銀行(中銀)のブレマン総裁が署名したことを公に非難した。』
『欧州中央銀行(ECB)、イングランド銀行(英中銀)のほか9つの中銀および機関の総裁は13日の共同声明で「連邦準備制度と議長であるジェローム・パウエル氏と完全に連帯する」とし、中銀の独立性が物価や金融、経済の安定の礎だと表明。ブレマン氏も署名した。』
『ピーターズ氏はXへの投稿で「NZ中銀が 米国の国内政治において果たす役割はなく、関与すべきでもない」とし、「(ブレマン)総裁には国内金融政策に専念するよう改めて求める」と述べた。NZ中銀の広報は、ブレマン氏が声明に署名したのは中銀の独立性を強く信じているためだとし、同氏の署名はNZ政府から法的に独立しているNZ準備銀行に対する支持を示すものだと説明した。ピーターズの投稿についてはコメントを控えた。』
NZ政府は雑魚、はっきりわかりましたが、さらにその上(「下」かな)を行くのが・・・・・・orz
・今朝の日経さんも反応していますね
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOGN14BWQ0U6A110C2000000/
パウエル氏が反撃、つないだ首の皮 背を向けた日銀に危うさ
ウォール街ラウンドアップ
2026年1月15日 4:20
[会員限定記事]
『米連邦準備理事会(FRB)のパウエル議長は自身への刑事捜査に対し、ビデオメッセージで強く反論する異例の対応をとった。トランプ政権による批判に真っ正面からは応じてこなかった従来の姿勢からの転換といえる。反撃に転じたパウエル氏への支持が強まり、同氏の立場と中央銀行の信認がなんとかつなぎとめられている。』(上記URL先より、以下会員記事)
会員記事に何書いてあるかは無課金マンなのでわかりませんが、まあ「背を向けた日銀に危うさ」ってあるのですからさすがに日経さんもそういう趣旨の記事になっとるじゃろうと期待します。
ちなみにこれは昨日の記事ですが
https://jp.reuters.com/world/us/ZWFXGS6IMJMIZOJTKGJGMDFXBA-2026-01-13/
米金融大手幹部、相次いでFRBの独立性を擁護 議長捜査に反発
ロイター編集
2026年1月14日午前 1:23 GMT+9
ってなもんでして、さすがにトラ公酷いじゃろって話だし・・・・・
・パウちゃんのステートメントを記念に全文引用しておきます
https://www.federalreserve.gov/newsevents/speech/powell20260111a.htm
January 11, 2026
Statement from Federal Reserve Chair Jerome H. Powell
Chair Jerome H. Powell
『Good evening.
On Friday, the Department of Justice served the Federal Reserve with grand
jury subpoenas, threatening a criminal indictment related to my testimony
before the Senate Banking Committee last June. That testimony concerned
in part a multi-year project to renovate historic Federal Reserve office
buildings.』
『I have deep respect for the rule of law and for accountability in our
democracy. No one-certainly not the chair of the Federal Reserve?is above
the law. But this unprecedented action should be seen in the broader context
of the administration's threats and ongoing pressure.』
『This new threat is not about my testimony last June or about the renovation
of the Federal Reserve buildings. It is not about Congress's oversight
role; the Fed through testimony and other public disclosures made every
effort to keep Congress informed about the renovation project. Those are
pretexts. The threat of criminal charges is a consequence of the Federal
Reserve setting interest rates based on our best assessment of what will
serve the public, rather than following the preferences of the President.』
『This is about whether the Fed will be able to continue to set interest
rates based on evidence and economic conditions-or whether instead monetary
policy will be directed by political pressure or intimidation.』
『I have served at the Federal Reserve under four administrations, Republicans
and Democrats alike. In every case, I have carried out my duties without
political fear or favor, focused solely on our mandate of price stability
and maximum employment. Public service sometimes requires standing firm
in the face of threats. I will continue to do the job the Senate confirmed
me to do, with integrity and a commitment to serving the American people.
Thank you.』
・非理法権天
これはパウちゃん関連じゃないですけど
https://www.cnn.co.jp/usa/35242677.html
トランプ米政権が検察に圧力、ICEに射殺された被害者に罪着せる要求 検事が相次ぎ辞任
2026.01.14 Wed posted at 11:24 JST
上記記事読んでて吐き気がしてくるわけですが(朝からすいません)、大楠公の旗印(とされたという事になっている)言葉を思い出して慰めとしたいですな。
・・・・5年入札がありましたなあとか、年末にあんなに栄耀栄華を誇っていた期内償還物のTDBの引値が今週に入ってなんか甘くなっているのですがナンデスノコレとかそういう話題があったような気もするのですが、今朝はパウちゃん支援ネタの一件で思わず興奮してしまって書き散らかしてしまいましたのでこれで勘弁してくださいすいませんすいません。
2026/01/14
お題「解散総選挙本決まり相場のメモと雑感/桜井元審議委員BBGインタビュー/FOMC12月議事要旨ネタ今更の続き(汗)」
はて・・・・・
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOCD100EQ0Q6A110C2000000/
1月の衆院解散浮上、日銀の6?7月利上げに道 円安なら春シナリオも
編集委員 清水功哉
ポジション
2026年1月13日 17:00
[会員限定記事]
会員限定記事だから中身は知らんけど、無料部分の小見出しに『「12月に決めておいてよかった」』ってあるのですが、今回の利上げって結果から逆算して妄想を逞しくすれば、ただ単に高市総理が1月解散するつもりだったから12月に利上げして円安進行をある程度阻止しようと思ってたから12月に利上げ出来ただけの話であって(個人の妄想ですので念のため申し添えます)、「決めておいてよかった」とかまるで自分たちが主体的に決めたような言い方はちょっと烏滸がましいんじゃないですかねえ・・・
などというと日銀の独立性を否定する悪口雑言になりますので良い子の皆さんはそんな悪口を言わないようにしましょうね!!!!!!!!!!
〇とりあえず解散総選挙やるとなった初日の反応をメモっておきますが案の定の円安である
https://jp.reuters.com/markets/japan/OWPLYB5G3NITTMC5H4DBR6ISGU-2026-01-13/
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は大幅続落、長期金利27年ぶり2.16% 衆院解散巡る報道で
ロイター編集
2026年1月13日午後 3:29 GMT+9
『[東京 13日 ロイター] - <15:20> 国債先物は大幅続落、長期金利27年ぶり2.16% 衆院解散巡る報道で
国債先物中心限月3月限は、前営業日比51銭安の131円97銭と大幅続落して取引を終えた。衆議院の解散・総選挙を巡る報道や米金利上昇を背景に、円債に売り圧力が強まった。現物市場の新発10年国債利回り(長期金利)は同7.0bp上昇の2.160%と、1999年2月以来の高水準を更新した。』(上記URL先より、以下同様)
ってことですが、
『国債先物は朝方から売りが先行。読売新聞電子版が9日夜、高市早苗首相が23日開会予定の通常国会冒頭での衆院解散の検討に入ったと報じたことを受けて、前週末の夜間取引の国債先物が下落。前日に米金利が上昇したことも、円金利の上昇圧力につながった。日経平均株価が5万3000円を超えて急伸したほか、ドル/円で円安が進行したことも円債の圧迫材料となった。』
朝一は30年とか大甘でスタートしてましたが、さすがに大甘過ぎだったのか一旦は戻しも入って戻ったものの、
『後場に入っても、国債先物は軟調に推移。高市首相が23日召集予定の通常国会冒頭で衆院を解散する意向を自民党幹部に伝えたと報じられたことを受けて、外為市場でドル/円が一時158円後半まで上昇。これを眺めて、円金利に上昇圧力がかかった。時間取引の米長期金利が4.19%付近まで上昇したことも、相場の圧迫材料となった。』
ってことで、
『2年債は前営業日比1.0bp上昇の1.155%、5年債は同4.5bp上昇の1.600%。20年債は同8.5bp上昇の3.140%と過去最高水準を更新。30年債は同8.0bp上昇の3.480%、40年債は同7.5bp上昇の3.775%。』
5年は今日入札がある(今週火曜日始まりだから水曜だけど入札の日ですね)のですが、年明け一発目の5日の引けから見ると5年とか先物がほぼ同じ水準で2年は強くて10年とかその後ろは全部甘いし超長期大甘という展開で結局財政懸念なのか、はたまた市場で見ている利上げの最終着地点が引きあがっているせいなのか、何かよー知らんけどスティープニングしてるのよね。
『 OFFER BID 前日比
2年 1.149 1.162 0.015 15:14
5年 1.589 1.602 0.041 15:09
10年 2.158 2.163 0.069 15:03
20年 3.123 3.138 0.082 15:06
30年 3.473 3.486 0.079 15:14
40年 3.785 3.809 0.098 15:10』
朝一30年10以上甘かったのからは持ち直しているのですがうーんこのというスティープでして、利上げ前倒し観測よりも財政懸念なのか円安なのか、はたまた日銀の政策のビハインドっぷりがここに来て一段と効いてきているのか、単に「訳わからんから様子見地蔵でリスク取れません」状態でこうなっているのかがどうも判然としませんが、そういう点では複合要因の複雑骨折みたいになっているとすれば中々の闇の深さなのかもしれませんけどナンナンデスカネエ。
しかしまあ何ですな、
https://jp.reuters.com/opinion/O43QHEL3FRNZTGUSD3SSJZ5RMQ-2026-01-13/
為替や金利は様々な要因で決まり、財政政策のみ取り出せない=城内成長戦略相
竹本能文
2026年1月13日午後 3:19 GMT+9
『[東京 13日 ロイター] - 城内実成長戦略相は13日午後、都内の日本記者クラブで記者会見し、為替や金利は様々な要因で決まり、財政政策のみ取り出して一概には言えないと述べた。高市早苗政権の経済政策とマーケットの反応に関する質問に答えた。』
『政権の主張する「責任ある積極財政」の意味が分からない、足元の円安進行をどうみるか、との質問に対して、「為替についていろいろな意見があるのは承知しているが、立場上突っ込んだ話はできない」と述べた。』(以上上記URL先より)
・・・・・うーんこれ切り取りだから全体のトーンは良くわからん面はあるのですが、円安と「責任ある積極財政」とかいう寝言の関連性を問われて必ずしもそうではない、って言ってしまうあたり、城内さんとしては積極財政にケチつけられたくない、という気概に満ち溢れていて、高圧経済万々歳モードであることにはあまり変化が無いということを示しているかと思いましたし、だとすれば選挙である程度以上の勝利を得られますと、「責任ある積極財政に国民の強い支持を頂いた」ということで責任ある「積極財政」の方でヒャッハーとぶっこんで来そうだし、高市総理の経済ブレーン(笑)の皆様も盛大に調子にのって高圧経済音頭を踊りだすという展開になる、という未来しか想定できないですわな。
でもって与党が中途半端にしか勝たなかった場合でも結局は財政ばらまき合戦が足りんという反省になってばらまくようになるとしか思えんし、というのが困った所で、結局選挙をやることによって財政拡大圧力は結果としてはどっち転んでも高まる流れになるんでネーノ(選挙負けて政権崩壊して火消し登板に林さんあたりが入ってくれば話は別だがそれはワンチャンのワンも無くてどうみてもノーチャンスです本当にありがとうござましたと思いますしおすし)と思いますと、まあ総選挙やることによって高圧経済の爆発時期を前倒ししたと思えば宜しいんじゃないでしょうか(個人の超偏見です)。
ということで円安ワッショイ円安ワッショイな訳ですが
https://jp.reuters.com/markets/japan/A63GC3ZSABNCHNWFSHBOZS6EWQ-2026-01-13/
NY外為市場=円、対ドルで24年7月以来の安値 財政面での懸念で
ロイター編集
2026年1月14日午前 5:21 GMT+9
『[ニューヨーク 13日 ロイター] - 終盤のニューヨーク外為市場では、円が対米ドルで2024年7月以来の安値を付けた。国内の財政および金融政策の一段の緩和への懸念が背景にある。ドルは、12月消費者物価指数(CPI)を受けて一時的に下落したが、その後は全般的に上昇した。』
『スコシアバンクの通貨ストラテジスト、エリック・セオレット氏は「円にとっての地合いはかなりネガティブだ。高市首相は財政・金融の両面でハト派であり、財政面ではより緩く赤字幅の大きい政策にも非常に前向きとみられるからだ」と述べた。日本円
は対ドルで0.6%下落し、1ドル=159.11円となった。』(以上上記URL先より)
ということで東京の夕方にも159円になったりしていましたが、そのままドル円159円に乗っかったままで海外から帰ってきましたようで、衆院解散する前にじゃんじゃん円安になったらどうするんですかってなもんで、総選挙やることによって高圧経済政策の爆発時期を前倒しするスイッチを思いっきり押してしまった(しかも高市総理のことだからそうなるということはあんまり考えないでぶっこんでしまっている気が大幅にするんだが・・・・)という感がかなり強いんですよね、再三再四申し上げますがただの個人の感想ですけど。
まあ円安に飛びますと日銀の利上げが前倒しになり得ますし、アクチュアルの物価にも影響を与えそう(円安になると価格設定が強気化してねえか問題があるような気がするんですよね)んですけど、それはそれとしまして、これ日銀が(自分たちは公言しないけど)どう見たって緩和政策の調整をビハインドしていて、自分たちでフォワードルッキングに利上げしようという動きを見せてないし、うっかりしたらこいつらわざとビハインドして円安物価高で「日銀様お願えしますだ利上げをして下せえ」と愚民どもが泣き喚きだすまで放置プレイしてるんじゃないか疑惑まで浮上する(個人の妄想です)ビハインド上等モードなのも、ここまで来るとかなりのリスクになってきているんじゃないのという話で、1月展望レポートの時にどういう物が出てくるのかは注目したいのですが、ゆうて従来通りのチンタラ利上げ路線しか出さないようですと・・・・・ゴクリ
〇桜井元審議委員も4月前倒しの可能性を指摘だし何ならこのインタビューは解散ネタ前なのが味わいあり(BBGインタビュー)
これはこれは桜井さん
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-01-13/T8J2QUT96OSJ00
日銀利上げは6月か7月、円安一段進行なら4月に前倒しも−桜井元委員
・高市政権では利上げでも円高にならず、政策・財政の信頼に海外懸念
・日本経済にインフレが定着、物価高対策のための利上げという役割も
Sumio Ito、Toru Fujioka
2026年1月13日 at 11:35 JST
『元日本銀行審議委員の桜井真氏は、日銀による次の利上げのタイミングについて6月か7月を想定しているとし、円安がさらに進行する場合は4月に前倒しになる可能性があるとの見方を示した。』(上記URL先より、以下同様)
ということで、では円安がさらに進行is何ということなのですが・・・・・・
『桜井氏は9日のインタビューで、次の利上げは「6月か7月」の金融政策決定会合と予想。1ドル=160円を超えて円安が一段と進行するケースでは、「4月もあり得る」という。利上げによる金融システムへの影響も考慮してペースは基本的に半年に1回程度とし、2028年4月までの植田和男総裁の任期中に1.5%まで引き上げるとみている。』
「9日のインタビュー」って思いっきり書かれていますので、これは解散総選挙ネタが降臨する前のお話ということになりますが、「1ドル=160円を超えて円安が一段と進行するケースでは、「4月もあり得る」」って解散総選挙ネタがない時点でもドル円156円とか157円とかでウロウロしていた訳で、円安加速ネタが一発出ればすぐに起き得る話ではあったのですが、現実に桜井さんのインタビュー実施の日の夜中に解散ネタが降臨した訳ですわな。
しかし桜井さん、普通に普通の話をしていて元々リフレ枠で入ってたんとちゃうんかいと言いたくなりますが(なお着任後は執行部の腹話術人形だったり執行部の鉄砲玉をやっていたのは再三再四指摘しました通り)、まあごく普通の指摘をしている訳です。
『高市政権の政策下では、日銀が利上げしても「円相場の切り上げにはつながらない」と桜井氏はみている。政府の物価高対策は、「インフレに対応しているだけで、下げる政策ではない」と指摘。大規模な経済対策や26年度予算案を踏まえればインフレ圧力はむしろ強まるとし、政策への信頼低下が円安の背景にあるとした。』
『日本経済は前年比3%程度の消費者物価(生鮮食品を除くコアCPI)の上昇率が続いており、「既にインフレが定着している」と語った。そうした中で、利上げによって金融政策を正常化していく基本姿勢を堅持することが重要だとし、日銀には「インフレ対策の利上げという役割も浮上している」との見解を示した。』
・・・・・なんという真人間な発言とビックリしてしまいますが、まあリフレ政策が成功したんだたら通常の政策に戻すべきという文脈で説明すればアベノミクスの顔だって立つんだし、未だに高圧経済とかいってる馬鹿もとい若田部某とかの方が状況に応じた政策の選択をしていないだろってなもんではありますわなと思いました。
しかし160円を超えて円安進行したら利上げ前倒し、ってことになるとこの調子で円安ワッショイやってると1月利上げ、というのはギャグですけれども3月か4月コースを視野にしたものの言い方をするとか、まあそこまで前倒しコミュニケーションは無理があるにしても、次回の決定会合の後に中立金利について言及する場合(実は懲りてもう中立金利話はしないと思うのだが・・・・)の「下限1%」っていう利上げ打ち止め感をだしてしまうような情報発信を封印するとか、とにかく従来の「慎重に」とか「ゆっくり」みたいなのを強調する路線を継続すると円安ぶっ飛びが加速する未来しか見えません。アタクシの水晶玉がおかしいだけの杞憂なら良いんですけどね。
〇飛び飛びで何を今さらネタで恐縮ですが12月FOMC議事要旨の経済議論パートから少々
https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/fomcminutes20251210.htm
Minutes of the Federal Open Market Committee
December 9-10, 2025
A joint meeting of the Federal Open Market Committee and the Board of Governors
of the Federal Reserve System was held in the offices of the Board of Governors
on Tuesday, December 9, 2025, at 9:00 a.m. and continued on Wednesday,
December 10, 2025, at 9:00 a.m.1
やるとか言ってネタにするの忘れてたのでまあ備忘です(備忘ばっかりですいません)。パウちゃん訴追ネタとかでなんか金融政策は経済物価情勢と関係ない世界って感じですけど・・・・・・
・雇用情勢に関しては弱い話をしておりますわな
『With regard to the labor market, participants observed that labor market
conditions had continued to soften and that the unemployment rate had edged
up in September.』
雇用情勢は引き続き徐々に弱まっているというのが全体認識(だから利下げしたんですけど)。
『Participants reported relying on private-sector and limited government
data, as well as information provided by businesses and community contacts,
to assess more recent labor market conditions. Most participants remarked
that some of the most recent indicators of labor market conditions, including
survey-based measures of job availability or reports of planned layoffs,
pointed to continued softening. Some participants noted, however, that
other indicators, such as weekly initial unemployment insurance claims
and measures of job postings, suggested more stability.』
幾つかの面からの指摘がありますが一部を見ればそんなに弱くないんじゃネーノというのもあるものの総じて緩やかな情勢の悪化を示しているというのが全体認識。
『Several participants commented that lower-income households were especially
concerned about their employment prospects.』
しれっと格差問題に言及している意見を載せているのが良い味を出してます。
『Participants observed that hiring had remained subdued, and some participants
pointed to survey-based measures or reports from business contacts that
suggested that current hiring plans remained muted. Participants generally
viewed the low dynamism in the labor market as reflecting both lower labor
demand amid economic uncertainty or efforts by businesses to contain costs
and decreased labor supply associated with lower immigration, the aging
of the population, or reduced labor force participation.』
新規雇用も最近は抑制気味で推移しているし、サーベイやアネクによれば新規雇用があんまり強くない状況は暫く続くでしょう、というような感じで雇用情勢に関するパートでは一転して威勢が悪い話になってくるなという感じですが、利下げしているのに物価は上振れリスクを並べて雇用は堅調だったら情勢判断と政策行動に整合性取れないのでまあこういう情勢判断になるのも当然ちゃあ当然なのかもしれません。
・先行きに関しては改善見通しだがやたらめったらとその見通しにケチがついているという結構なよわよわ見通しになっていますね
『Participants generally assessed that, under appropriate monetary policy,
the labor market likely would stabilize next year but noted that their
outlook for the labor market was still quite uncertain, especially amid
the delays in the release of government data. Most participants judged
that risks to the labor market remained tilted to the downside. Several
participants viewed the rise in the unemployment rates for groups historically
more sensitive to cyclical changes in economic activity, the possibility
that layoffs could push the unemployment rate sharply higher in a low-hiring
environment, or the concentration of job gains in a few less cyclically
sensitive sectors as potentially signaling greater fragility in the labor
market.』
というのが先行き見通しのパラでそんなに長くないからぶつ切りしないで引用しちゃっていますが、「適切な金融政策のもとで来年は雇用情勢は良くなるでしょう」ってことになっているのですが、ただその後にああでもないこうでもないと「改善が遅れる可能性」だったり「やっぱりリスクが下方に高い」だったり、「景気敏感セクターにおける雇用の脆弱性」だったりという指摘があって、やたらとこの雇用部分が弱い(から利下げしているんだが)のを強調しているわなということで、結局物価にポイントを置くのか雇用にポイントを置くのかでだいぶ印象は違ってくるし、まあFRBとしてはこの両面のどっちを強調するかをうまい事使い分けてコミュニケーションしてくるんでしょうなあというお話ではあります。
というのが労働市場でよわよわじゃんという感じですが、その次に経済全般の話があって、もうこれはざっくり流しますけど・・・・
・経済については威勢の良い話をしてはいるものの消費の二極化の指摘は重いような気がします
『Participants observed that overall economic activity appeared to be expanding
at a moderate pace. Many participants viewed aggregate consumption spending
as solid, although several pointed to signs of some recent slowing. A majority
of participants mentioned evidence of stronger spending growth for higher-income
households, while lower-income households had become increasingly price
sensitive and were making adjustments to their spending in response to
the outsized cumulative increase in the prices of basic goods and services
over the past several years.』
最初に「overall economic activity appeared to be expanding at a moderate
pace」があるのですがそれはさて置きましてその後に消費の話があって、消費が支えているということになっているのですが、思いっきりそれが二極化しているんじゃネーノという指摘が入っているのは実際にそうなんですけれどもなるほどなるほどとは思いましたが、その二極化っていうのがあるなら利下げしない方がええんでねえのという気もしたりしなかったり。
『A couple of participants remarked that the housing sector showed some
signs of stabilizing and that recent declines in mortgage rates would provide
support to the sector.』
住宅セクターの指摘ですね。some signs of stabilizingですと。
『Some participants commented that economic activity had also been supported
by robust business fixed investment, with several pointing to investment
by the technology sector in particular.』
IT関連の設備投資がロバストであると。
『A couple of participants commented that the agricultural sector continued
to face headwinds because of high input costs or reduced capacity in the
food processing industry even though prices for many agricultural products
had risen over the past year. 』
農業セクターは投入コストの上昇をカバーできていないと。
『Several participants noted that there could be swings in measures of
economic activity associated with the government shutdown, which could
make it more difficult over coming months to determine the underlying trend
in growth.』
政府閉鎖の影響で政府関連支出の入り繰りがあるからわかりにくいですねという指摘があって現状認識を締めています。
・景気の先行き見通しは潜在成長率並という毒にも薬にもならない認識で済ませてAIの生産性上昇の議論をしていますな
『Participants generally anticipated that the pace of economic growth would
pick up in 2026 and that, in the medium term, economic activity would expand
at about the same pace as potential output.』
2026年および今後しばらくは潜在成長率並の成長を見込むということです。
『Many participants expected growth to be supported by fiscal policy, changes
in regulatory policy, or somewhat favorable financial market conditions.』
財政や金融環境はプラス要因になるでしょうとな。
『Nevertheless, participants judged that uncertainty about their forecast of real GDP growth remained high.』
とは言え先行きに関する不確実性は高い。
『Moreover, a number of participants noted that structural factors such
as technological progress and higher productivity growth, possibly reflecting
increasing use of AI, could boost economic growth without generating price
pressures and could also damp job creation. These participants remarked
that it could be difficult in real time to determine the extent to which
economic conditions reflect such structural factors as opposed to cyclical
ones.』
でもって先行き見通しのパラの半分くらいの分量でこの「AI技術の進展で生産性が向上するので云々」のテーマでの話がありまして、生産性が向上したら(潜在成長率が上がるんだから)より高い成長を無駄なインフレをもたらさずに行けるんじゃネーノという指摘が入っていまして、ただまあそれ自体はリアタイで測定できるわけではないですよね、って話で締めていまして、以下は政策のパートなので真っ先にインスタント読みした部分になるのでした。
ということで今朝は勘弁。
2026/01/13
お題「解散総選挙報道で前提がまた変わりそうなので雑談/3M新発TDB入札とその後のムーブは年初フィーバー一段落を示す??」
急に季節外れの暖かさになるのは勘弁して頂きたい(寒いのも困るがwww)
〇予算成立してからの解散総選挙ならやるかもとは思ったが・・・・
金曜の夜にニュースだすなやwwww
https://www.yomiuri.co.jp/politics/20260109-GYT1T00321/
高市首相が衆院解散を検討、23日通常国会の冒頭に…2月上中旬に投開票の公算
2026/01/09 23:00
『高市首相(自民党総裁)は9日、23日召集が予定される通常国会の冒頭で衆院を解散する検討に入った。衆院選は2月上中旬に実施される公算が大きい。首相は参院で少数与党が続いており、政策実現の推進力を得る必要があると判断したとみられる。』(上記URL先より、以下同様)
ということで予算成立後に解散総選挙、というのであればあり得るかとも思ったのですが、冒頭解散するくらいなら12月中に何でやらんのよとしか、と思いましたが12月に利上げOKになったのは1月解散の可能性があったからでしたかそうですか。ちなみに通常国会23日からですけれども23日がまさに金融政策決定会合2日目ですからねえ。
『政府関係者が明らかにした。衆院選の日程は「1月27日公示―2月8日投開票」「2月3日公示―15日投開票」の案が浮上している。首相は「強い経済」「責任ある積極財政」を主張しており、自身の経済政策について国民の信任を得たい考えだ。』
ってことですが、色々とボロが出てくる前に解散総選挙してしまおう、ということでガースーとか岸田さんとかゲルが就任直後に選挙ぶっこまなかった轍を踏まないってことだとは思いますけれども、「責任ある積極財政」のボロが出てくる前に解散総選挙して、結果を受けて(勝つのが前提ですが)調子にのって「責任ある積極財政」とかいう清純派(ピー)俳優みたいな謎の運営が結局のところ積極財政な方に傾けたら円安物価高で結局政権基盤は弱体化するんじゃないですかねえとしか思えんがまあ楽しみに結果を待ちたいと思います。
しかしまあ何ですな、
https://www.yomiuri.co.jp/economy/20260110-GYT1T00113/
NY円が一時1ドル=158円10銭台、財政悪化懸念広がり円安進む…衆院解散検討報道受け
2026/01/10 11:11
『【ワシントン=木瀬武】9日のニューヨーク外国為替市場で、対ドルの円相場は一時、1ドル=158円10銭台まで円安が進んだ。高市首相が衆院解散の検討に入ったと伝える読売新聞の報道を受け、財政悪化への懸念が広がって円が売られた。158円台をつけるのは昨年1月以来、1年ぶり。』(上記URL先より、以下同様)
ということで結果を待たずにこれな訳でして、まあ「過度な円安と過度な物価高を招く積極財政ケシカラン」で野党は頑張ってくださいませという感じですわな。
『報道が9日午前(日本時間9日夜)にオンラインで流れると、1ドル=157円台半ばで取引されていた円相場は158円台に急落した。与党が衆院選で勝利すれば、積極的な財政出動が一段と進むとの見方から、円売り圧力が強まったとみられる。10月上旬の自民党総裁選で高市氏が勝利して以降、円相場は10円ほど円安・ドル高に動いている。』
これは冒頭解散に合わせて1月利上げをしないといけませんな(錯乱)
・・・・ってのはただの冗談ですが、選挙も終わって(勝つのが前提ですが)しまえば今度は過剰な円安と物価高止まり(政府も日銀も一旦この春に掛けて物価上昇率が2%割り込んで来るという読み筋になっている訳で)が続いて、何なら長期金利上昇した日には選挙終わった後に日銀の利上げが逆に早まる可能性もあるんですよねえ、と思ったら
https://port.jpx.co.jp/jpxhp/main/index.aspx?F=future&disptype=day_through
先物価格情報 日通し
を見たら日経先物2000円超の上昇で債券先物43銭安で債券先物ちゃんまた132円割れを窺う勢いになっていますな、ナムナム。
まあ気になるのはこれで4月利上げ観測が高まるのか高まらないのかという話ですが、短国ちゃんをみてもイマイチ良くわからん面があるので2年とかその辺の金利でも見ておけばいいんですかねえ、知らんけど。
〇3Mの方は6Mとは打って変わってそんなにお強くない入札で週間で盛大な行って来いとはこれ如何に
https://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20260109.htm
国庫短期証券(第1355回)の入札結果
『本日実施した国庫短期証券(第1355回)の価格競争入札及び国債市場特別参加者・第T非価格競争入札について、下記のように募入の決定を行いました。
記
1.名称及び記号 国庫短期証券(第1355回)
2.発行根拠法律及びその条項
財政法(昭和22年法律第34号)第7条第1項、財政融資資金法(昭和26年法律第100号)第9条第1項並びに特別会計に関する法律(平成19年法律第23号)第83条第1項、第94条第2項、同条第4項、第95条第1項、第123条の18第1項、第136条第1項及び第137条第1項
3.発行日 令和8年1月13日
4.償還期限 令和8年4月13日
5.価格競争入札について
(1)応募額 10兆6,739億円
(2)募入決定額 3兆6,613億6,000万円
(3)募入最低価格 99円82銭8厘0毛
(募入最高利回り) (0.6987%)
(4)募入最低価格における案分比率 80.7392%
(5)募入平均価格 99円83銭3厘7毛
(募入平均利回り) (0.6755%)』
ほうほうそうですかそうですかという感じでして、火曜日入札の3Mが0.6926%/0.7004%と0.69-0.700辺りの利回りで入札をやったあとちゃっかり強くなったという展開になっていて、木曜の6Mは付利並みの水準という強めの結果になるという展開になっていた割には、3Mの足切りがほぼ0.70%近い所まで届くということで、平均は0.67556%で、火曜木曜の入札とその後の展開からしたらこっちはまあこんなもんじゃろという感じではあるので別に弱かったって程でもないという気はしますが、6M入札の盛り上がりっぷりから見たらあらまあそうなのと正直拍子抜け。
まあこの辺りの銘柄は4月の決定会合関係ない銘柄なのですが期末越えではありますので、期末越えの債券残高を金利変動リスクの無い(ただし日銀当座付利には負け確利回りですが)国債で積んで調整をしたいとかいうニーズにお応えするのにはよろしい物体ではありますが、増発が効いたのか単に今の時点で期末越えのニーズがそんなにないだけとか、金曜深夜の解散総選挙報道で大きく話が変わってしまいましたけれども、先週末に掛けては年末前からの威勢の良い金利上昇観測が緩和されたので、避難民が来なくなっただけ要因とか、12月の年末(あるいは海外期末)要因の剥落なのか、何が何だか分からんですけれども、まあ金曜の入札はちょっと不思議な結果には思えました、ただの個人の感想ですけど。
でもって売買参考統計値で引値を見ますと
https://market.jsda.or.jp/shijyo/saiken/baibai/baisanchi/index.html
(1/9引値)
国庫短期証券1353 2026/04/06 平均値単利 0.690
国庫短期証券1336 2026/04/10 平均値単利 0.690
国庫短期証券1355 2026/04/13 平均値単利 0.695←3M新発
国庫短期証券1300 2026/04/20 平均値単利 0.695
国庫短期証券1356 2026/04/20 平均値単利 0.695←今週入札の3M新発WI
------
国庫短期証券1354 2026/07/10 平均値単利 0.754←6M新発
(1/8引値)
国庫短期証券1353 2026/04/06 平均値単利 0.665
国庫短期証券1336 2026/04/10 平均値単利 0.670
国庫短期証券1355 2026/04/13 平均値単利 0.660←今日入札の3M新発WI
国庫短期証券1300 2026/04/20 平均値単利 0.680
------
国庫短期証券1354 2026/07/10 平均値単利 0.755←6M新発
・・・・・とまあそういう引けになっていまして、火曜日の3Mって入札が0.69-0.70の水準でやった後に謎につよつよになってレート低下の巻になっておった次第ですが、金曜の新発3Mは何のことはない足切りに近い方の水準で引けさせていまして、返す刀で火曜の3Mの水準訂正も入って元の水準に近いところまで金利上昇でござるの巻、となっていましてナンノコッチャ感がwwww
まあ火曜の新発はその前に発行が無かった(償還も無かったけど)期間が2週間続く端境期だったのと、期末越え1発目(現実問題としては4月償還で発行されている6Mと1Yの成れの果てがあるので、まとまったロットでは既発な上に元々3Mよりも発行量が少ないので大ロットではアベイラブルではないと思いますが、一応そういう銘柄はあって値付けもされておった訳ですが)の3Mだったということで、初手で様子見→入札そこまでのドイヒーげきつよじゃないじゃんと買いを誘発→普通に強くなる、という流れになったとは思うのですが、2回目になってみて現状そこまでのニーズが無かったでござる、とは言っても別に付利対比では相変わらず低い金利なのですが、ゆうて政策金利0.50%の時に換算したら0.44%とかの水準で、しかも現状の3Mは保有期間中の利上げを織り込む必要が全くない、という状態であることを考えますと、増発パワーなのか年末仮需の剥落なのか避難民がお帰りになったのか、何が何だかわかんので狐につまされたような感じではありますわな。
でもって今回の解散総選挙モードですが、長期債方面からの避難民が来るのか来ないのか、最近は短国じゃなくてもしかしたら2年債の方に来ている結果毎日のようにイールドカーブがドタバタとツイストを繰り返しているのかもしれませんけれども、解散総選挙話を受けまして短国方面に避難民が来るや来ざるや。もちろん「高市トレード」から言ったら本来は政策金利の引き上げが遅くなる、ということなんでしょうけれども、まーーー普通に円安が飛び散らかしてしまうとなりますと利上げ早まるという話になってくるような気がするんですよね。そこで木曜の6Mとか今週の1年とかどんな織り込み方を見せるのかも興味を持ってみたいと思います。
〇長期債は今朝になったら先週金曜までのムーブは過去のものになってしまうんですが参考のために備忘メモ
https://jp.reuters.com/markets/japan/WPCNEZL7BVL6RK63OPEK6LAYOI-2026-01-09/
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は反落、米金利高が重し 長期金利は2.09%に上昇
ロイター編集
2026年1月9日午後 3:36 GMT+9
『[東京 9日 ロイター] - <15:15> 国債先物は反落、米金利高が重し 長期金利は2.09%に上昇
国債先物中心限月3月限は前営業日比19銭安の132円48銭と反落して取引を終えた。米金利高や前日上昇した反動で売られた。新発10年国債利回り(長期金利)は同1.5ベーシスポイント(bp)上昇の2.090%。』(上記URL先より、以下同様)
金曜は金曜で何かよー分からんけどツイストフラットしておりましたが。
『きょうの国債先物は、米国市場で国債が売られて(金利は上昇)夜間取引の円債先物も下落した流れや前日の大幅高の反動から、終日、売り優勢の軟調な展開が続いた。長期金利は取引序盤に1週半ぶり低水準の2.070%まで低下する場面もあったが、その後は水準を切り上げた。』
なのはまあ良いんですけど、
『現物市場では10年物以外の新発国債利回りはまちまち。2年債は前営業日比2.5bp上昇の1.145%、5年債は同3.0bp上昇の1.560%。20年債は同1.5bp低下の3.055%、30年債は同3.5bp低下の3.410%、40年債は同6.0bp低下の3.705%となり、イールドカーブはツイストフラット化した。』
なぜ連日ツイストしてスティープしたりフラットしたりしないといけないのかと小一時間問い詰めたい。
『関西みらい銀行の石田武ストラテジストは「きょうは国内では特に大きな材料はなく、米金利上昇の流れを受けて売られたという感じ」だとした上で、米雇用統計次第では、日本の3連休中にドル円が158円、159円と為替介入の可能性があるくらいに上昇して、円債市場も大きく動く可能性もある」との見方を示した。』
でまあ金曜日ってドル円が謎に円安で、上記のコメント(基本的にロイターさんのニュースはコメント部分をあんまり引用しないようにしているのですが今朝は引用しますね)にありますように、金曜の時点では巷間「雇用統計前に日本が3連休だから良い雇用統計で円安になりやすいので仕掛けじゃ仕掛け」みたいな言われ方をしていて、ロイターさんのこのニュースもタイムスタンプにありますように15時半の記事ですから解散総選挙ネタの寝耳に水話はまだだったんですよね。うーむ。
『TRADEWEB
OFFER BID 前日比 時間
2年 1.137 1.146 0.02 15:09
5年 1.551 1.56 0.024 15:04
10年 2.088 2.094 0.016 15:09
20年 3.049 3.056 -0.02 15:09
30年 3.398 3.409 -0.038 15:11
40年 3.697 3.709 -0.053 15:14』
何でこう連日ドタバタするんだかとは思いましたが、解散総選挙ネタを受けて今日は面白くなりそうというか、高市トレードとか言って高市政権発足時からやっていたトレードのセットの中で、実は足許に来て話が変わっているのは「日銀の利上げパス」の話でして、高市トレードってのは円安長期金利上昇になる訳ですけれども、その結果として「高市政権が望まなかったとしても利上げを日銀にさせないとエライことになる」ということからの利上げ前倒しの可能性、という読み筋に関しては初期の高市トレードの際には無かったムーブになってくるんじゃないかと思いますので、そっちに関してここからどういう動きになっていくのか、というのには非常に興味がありますのでワクワクテカテカしながら見て行こうかと思います。
〇またトラ公がパウちゃんの刑事捜査してるのかよ・・・・・・・
おまけに備忘メモですが、発狂というか認知機能がおかしくなっているんじゃないですかねえ・・・・・
https://jp.reuters.com/markets/japan/5IHSP7U3LZPYBNRH2SFNEUZWFU-2026-01-12/
歴代FRB議長ら、パウエル氏捜査非難 独立性への前例なき攻撃
ロイター編集
2026年1月13日午前 1:24 GMT+9
『[ 12日 ロイター] - アラン・グリーンスパン氏ら米連邦準備理事会(FRB)の歴代議長や元経済当局者らは12日、トランプ政権のパウエルFRB議長に対する刑事捜査はFRBの独立性に対する「前例のない」攻撃と非難した。
グリーンスパン氏に加え、イエレン前FRB議長、バーナンキ元FRB議長ほか、共和・民主両党の大統領によって任命された国家経済会議(NEC)委員長ら10人が署名した声明は「報じられているパウエルFRB議長に対する刑事捜査は、検察当局による攻撃を用いて独立性を損なう前例のない試みだ」とし、「脆弱な制度を持つ新興市場では、このような形で金融政策が決定され、インフレや経済機能全般に大きな悪影響をもたらしている。経済的成功の基盤である法の支配を最大の強みとする米国では、このようなやり方は通用しない」と非難した。』(上記URL先より)
ということでそらそうよではあるのですが、
https://www.afpbb.com/articles/-/3617599
「いずれにせよ米国が領有」 グリーンランドめぐりトランプ氏
2026年1月12日 18:39 発信地:エアフォースワン機内/飛行中 [ 飛行中 例外 ]
『【1月12日 AFP】ドナルド・トランプ米大統領は11日、グリーンランドについて「いずれにせよ」米国が領有することになると述べ、米国が行動しなければロシアと中国によって支配されると主張した。』(上記URL先より)
ということでそもそも法の支配もへったくれもない状態だし正常な判断をしているのかがもはや怪しい誇大妄想のゾーンに入っていそうな感じですな。
連休明けでございますので今朝はこの辺でご勘弁を
2026/01/09
お題「6M強いじゃないですか〜/ナンス過去のスティープニング(ただのメモ)/さくらレポートは基本賢者モード(円安進行に注意)」
やっと金曜日ですなあ(ゲッソリ)
〇短国結局強いじゃないですかヤダー(6M短国入札など)
ということで30年の前に短国ですが
https://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20260108.htm
国庫短期証券(第1354回)の入札結果
『本日実施した国庫短期証券(第1354回)の価格競争入札及び国債市場特別参加者・第T非価格競争入札について、下記のように募入の決定を行いました。
記
1.名称及び記号 国庫短期証券(第1354回)
2.発行根拠法律及びその条項
特別会計に関する法律(平成19年法律第23号)第46条第1項並びに財政法(昭和22年法律第34号)第7条第1項、財政融資資金法(昭和26年法律第100号)第9条第1項並びに特別会計に関する法律第83条第1項、第94条第2項、同条第4項、第95条第1項、第123条の18第1項、第136条第1項及び第137条第1項
3.発行日 令和8年1月13日
4.償還期限 令和8年7月10日
5.価格競争入札について
(1)応募額 11兆1,758億円
(2)募入決定額 2兆9,318億5,000万円
(3)募入最低価格 99円62銭4厘
(募入最高利回り) (0.7739%)
(4)募入最低価格における案分比率 54.9563%
(5)募入平均価格 99円62銭6厘
(募入平均利回り) (0.7697%)』
お、おぅ・・・・・・・・・
ということで、WIの0.80%とは何だったのかと小一時間問い詰めたいというか、WIの0.80%を前提に話をしてたワシただのアホだったじゃねえかと甚だ遺憾の極みな結果ではあったのですが、ゆうて付利よりも高い水準では収まっているのが絶妙に味わいがある水準ではありますな。
まあアレです。今日の3M次第ではあるので何んともかんともではあるのですが、一応0.77%だとして、4月決定会合までの手前を0.68%辺りで計算すると後半が0.90%位になるとか、まあそんな感じの微妙な結果になっていて、確かにまあ昨日一昨日にあった中国による輸出規制の話とか、11月実質賃金がやっぱりまたマイナスだったじゃないですかヤダーという事案とかがありまして、2年とか金利が盛大に反転低下している、というのがあるので4月利上げ有りや無しやでだいぶ話が違ってくる6Mに影響されるのもアリエールという話ではあると思うのですが、あらこんな利回りなのという結果ではありました。
という訳でですな、まあ4月利上げのリスクが無いとは言ってませんのである程度のリスクプレミアムは要求されるけれども、そこまでマジモンで4月利上げを心配している短国市場ではありませんでした、ちゃんちゃん、というのが一応の評価になるのかとは思いましたが、まあ気まぐれ需給の短国市場なので、この辺りのストーリーがどの程度マジ話なのかという点は適当に眉に唾をつけて読んでいただければという感じですな。
でもって売買参考統計値
https://market.jsda.or.jp/shijyo/saiken/baibai/baisanchi/index.html
(1/8引値)
国庫短期証券1353 2026/04/06 平均値単利 0.665
国庫短期証券1336 2026/04/10 平均値単利 0.670
国庫短期証券1355 2026/04/13 平均値単利 0.660←今日入札の3M新発WI
国庫短期証券1300 2026/04/20 平均値単利 0.680
------
国庫短期証券1354 2026/07/10 平均値単利 0.755←6M新発
(1/7引値)
国庫短期証券1353 2026/04/06 平均値単利 0.660
国庫短期証券1336 2026/04/10 平均値単利 0.670
国庫短期証券1355 2026/04/13 平均値単利 0.650
国庫短期証券1300 2026/04/20 平均値単利 0.700
-----
国庫短期証券1354 2026/07/10 平均値単利 0.800
6Mカレントは0.75水準まで引けが下がっておられる訳でして、そこまで下がられるとうーんこのという感じはせんでもないですが、ゆうて利上げ観測がイマイチな時の6Mって短い方にサヤ寄せされやすい面もあるので、4月利上げ観測がそこまで強くなかったですねテヘペロということにしておくとしましょう、知らんけど。
でもって本日は3Mなのですが、これ4月利上げを丸無視して多少長めのものでも買えまっせという話になると、今度はシーソーみたいなもんで短い方への避難民が避難所から元の位置に戻れ右、という感じで(実際にそうなのかはともかくとして)短い方が緩んで来るというリズムを作ってくることが多々観測される傾向にあるような気がしますので(別に確たる根拠があって言ってるのではなくて、マイナス金利解除以降この方の短国におけるムーブをつらつら眺めて経験的に思っているだけですので念のため申し添えます)今度はこっちがどの辺で収まるのか(火曜日の3M入札よりは強いんでしょうけど)というのを6Mとのバランスで見たいなとは思いましたです、はい。
そういや昨日短国1355WIと1300の引値の段差5毛は別にその間に決定会合があるわけでもないのに何ぼ何でも飛びすぎじゃネーノと悪態をついた覚えがありますが、昨日の引値ではちゃっかり1300が強くなって修正されましたなw
〇なんか盛大にスティープニングしておりますが・・・・・・
https://jp.reuters.com/markets/japan/M5WBW6Q46RO6ZFVPKRISWKW3UE-2026-01-08/
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は続伸、長期金利2.075%に低下・40年金利は過去最高水準
ロイター編集
2026年1月8日午後 3:32 GMT+9
『[東京 8日 ロイター] - <15:10> 国債先物は続伸、長期金利2.075%に低下・40年金利は過去最高水準
国債先物中心限月3月限は前営業日比56銭高の132円67銭と大幅続伸して取引を終えた。新発10年国債利回り(長期金利)は同4.5ベーシスポイント(bp)低下の2.075%と、1週ぶり低水準をつけた。一方、新発40年債利回りは一時、過去最高水準となる3.790%をつけた。』(上記URL先より、以下同様)
ということですが、
『また11月の毎月勤労統計が弱く日銀の追加利上げ観測が後退したことや、午後に入って日本株が下げを加速し、時間外の米国債利回りが低下(価格は上昇)したことも、追加的な円債買い材料となったとの指摘が聞かれた。』
ってな話なんですが弊駄文では再三再四申し上げておりますように、どうせ日銀は円安でケツ叩かれれば利上げしますし、そうじゃなくて利上げをしないで済ますなら利上げしたくないじゃろ、というのが少なくともハトハトチキン総裁様からは窺えますので、正直こういう経済指標が強いからと言って利上げが加速するとはあんまり思っていなかったりしますが後程補足します。
『現物市場で10年物以外の新発国債利回りは、中長期ゾーン主導で低下。2年債は前営業日比4.0bp低下の1.125%、5年債は同5.0bp低下の1.530%、20年債は同2.0bp低下の3.070%、30年債は同0.5bp低下の3.495%。』
2年4強wwwwwwwwwwwwwww
ナンジャソラって感じですが、
『TRADEWEB
OFFER BID 前日比 時間
2年 1.117 1.127 -0.04 15:02
5年 1.525 1.536 -0.05 15:02
10年 2.067 2.078 -0.044 15:09
20年 3.064 3.074 -0.022 15:09
30年 3.488 3.501 -0.005 15:09
40年 3.752 3.765 0.033 15:07』
ナンナンデスカこのブルスティープはって感じですし、大体からして日銀の利上げが遅れるという観測が高まると円安が加速しやすくなる訳で、実際に円安が加速した場合には円安阻止で利上げしろという話になってくる(実際問題ここまでの利上げって達観してみれば全部円安の過度な進行を阻止したいってのが裏の目的にある(一昨年7月は露骨に示してましたが)訳ですし、お賃金がどうしたこうしたの話は1月の利上げによって26年度賃金改定ネタを1回消費してしまっていますので、いまさら何か出たとてそれは今更新しく「使える」話ではないと思いっきり割り切っているのがワシの読み筋になりますので(というのもかなりの偏見なので良い子は真似をしないように)、利上げ観測の後退→円安進行→利上げ前倒し、という具合で「利上げ観測が後退すると利上げ時期が前倒しになりやすくなる」という桶屋もビックリの謎読み筋になっておりますので、調子に乗って2年とかホイホイ買ってて大丈夫かねとは思ったりしますが、しつこく申し上げておりますようにかなりヒネクレ者の発想ですので何卒よろしゅう。
〇さくらレポート:とりあえず12月利上げで基本的にはすっかり賢者モードなのは把握した(ただし円安の言及は要注目)
さくらレポート概要
https://www.boj.or.jp/research/brp/rer/rer260108.htm
さくらレポート本チャン
https://www.boj.or.jp/research/brp/rer/data/rer260108.pdf
各地域からみた景気の現状とかいうダイジェストみたいなもん
https://www.boj.or.jp/research/brp/rer/data/rera260108.pdf
ということで「各地域から見た景気の現状」を拝読しますが、
『今回の支店長会議における報告を総括すると、一部に弱めの動きもみられるが、すべての地域で、景気は「緩やかに回復」、「持ち直し」、「緩やかに持ち直し」としている。前回の支店長会議開催時点(2025
年 10 月)と比較すると、すべての地域で総括判断を維持している(参考参照)。』
ここで総括判断の引き上げが顕著にぶっこまれた場合には12月利上げで満足(??)せずにその先への利上げへの意欲というのものが窺える、という話になる訳ですが全地域総括判断維持とかいうノホホンとした結果になっておりまして、12月利上げで賢者モード入りしやがったかと思ってしまいました、というのが初手のワシの愚感想。
・・・・いやまあもちろんなのですが、各地域の情勢判断ってそれは情勢に基づく判断なんですからそういう大本営差前への忖度とか青年将校の突き上げとかではなくて、あくまでも情勢デイペンデントである、ってのがべき論としてはあるのですが、まあゆうてこの支店長会議における情勢判断って(その時々にもよりますけれども)情勢ディペンデントの上に鉛筆舐め舐め成分が加わってるじゃろと思わざるを得ない物件が飛び出してくることも多々あったようにお見受けします(あくまでも個人の偏見です)訳でして、今回の一種淡々としたというか枯淡な味わいを醸し出す支店長会議ダイジェストを見ますと、まあ賢者モード入りなんだろうなあとは思いました。この辺は12月決定会合主な意見との温度差があるかなあと思いましたがあくまでもアタクシというヒネクレ者の個人の偏見の入った感想ですので念のため。
でもってさらに読み進めますが、以下の部分を前回とちょっと比較してみようかと
前回はこちら
https://www.boj.or.jp/research/brp/rer/data/rera251006.pdf
『主な需要項目等別にみると(注)、輸出・生産については、米国の関税引き上げによる影響の顕在化や、アジア企業との競合激化を受けて一部で弱めの動きになっているとの報告があった一方、AI関連製品を中心にグローバルな需要の増加を背景に受注は堅調に推移しているとの報告があった。』(今回)
『主な需要項目等別にみると(注)、輸出・生産については、米国の関税引き上げに伴う駆け込みとその反動減に加え、資本財の受注についても下振れの動きがみられるとの報告があった一方、AI関連の受注の堅調さを指摘する報告も多数あった。この間、一部の地域のサプライヤーからは、関税の影響により収益が下押しされている国内納入先において、取引価格の交渉スタンスが厳格化しているとの声が聞かれたものの、現時点では、人件費の価格転嫁の流れを阻害するまでには至っていないとの報告が多かった。』(前回10月)
総合的に言っても「一部で弱めの動き」となっていたりして若干弱くなっている感じがする上に、文章量が減った部分って価格転嫁の動向の話をしていた部分でして、ここがばっさり削られているのっていうのは利上げが前倒しになるようなニュアンス部分の削除っぽくておりますわな、と思いました。
『設備投資については、建設コスト上昇による投資の先送り・縮小などが一部でみられるものの、各国の通商政策を巡る不確実性が低下する中、AI関連需要の中長期的な拡大期待に基づく能力増強投資や、人手不足対応や生産性向上を目的とした省力化・デジタル化投資などを中心に積極的な投資スタンスが維持されているとの報告が多かった。』
『設備投資については、IT関連需要の拡大期待に基づく能力増強投資や、人手不足対応や生産性向上を目的とした省力化・デジタル化投資などで積極的な投資スタンスが維持されているとの報告が多かった。ただし、各国の通商政策の影響を巡る不確実性の高さを背景に、投資の先送りや見直しを検討・実施する動きがみられるとの報告があったほか、建設コスト上昇により投資の先送り・縮小等を検討する動きもみられるとの報告があった。』(前回10月)
前段の輸出生産もそうですが、設備投資の部分でも通商政策の影響云々の話を減らしているのが、通商政策による下振れ懸念の軽減、という12月利上げの理由の一つにされている部分の削除ということになっていますな。でまあ設備投資に関しては最近基本的に威勢の良い話をしている傾向にありますが、これが次の利上げの決定打になるような強さになっているようには見えませんな残念ながら(個人の感想です)。
『個人消費(インバウンド需要を含む)については、イベント関連等でのハレの日消費の堅調さを指摘する報告があった一方、日常消費では、食料品価格の高止まり等を受けた消費者の根強い節約志向を背景に、スーパー等で購入点数の減少が続いているほか、一部の外食等で日常利用客の客足が鈍化しているとの報告があった。この間、都市部の百貨店等で株高等を背景に国内富裕層による高額品販売が堅調さを維持しているとの報告や、観光・宿泊でも賃上げの影響もあって需要が好調に推移しているとの報告があった。なお、中国政府による自国民への渡航自粛呼びかけの影響について、現時点では需要面への下押しの影響は一部にとどまっているとの報告が多かったものの、先行きについては、宿泊業を中心に、春節期間にマイナスの影響が一段と拡大することを懸念する声も聞かれるとの報告もあった。』
『こうしたもと、個人消費(インバウンド需要を含む)については、イベント関連等でのハレの日消費の堅調さを指摘する報告があった一方、日常消費では、消費者の根強い節約志向を背景に、スーパー等において、購入点数の減少が続いているとの報告があったほか、値上げを行った外食等からは、客数の伸びがこのところやや鈍化しているとの報告があった。この間、都市部の百貨店等からは、高額品を中心に免税売上には弱さがみられる一方、最近の株価上昇もあって国内富裕層の需要は堅調さを維持しているとの報告が多数あった。また、観光・宿泊需要も、インバウンド需要の増勢鈍化の影響を受けつつも、底堅く推移しているとの報告があった。』(前回10月)
消費の評価も今回ちょっと弱くなっている感じですよね。
でもってお賃金ですが、
『賃金設定面について、企業収益が全体として高水準を維持し、人手不足感の強い状態も継続する中、従業員の係留・士気向上の観点から、2026
年度も 2025 年度と同程度の賃上げを行う必要があると考える企業が多いとの報告が多数あった。また、2025
年度の最低賃金の改定を受けてパート労働者の賃金を引き上げる中で、正社員についても公平感の観点から相応の賃上げが必要になっているとの報告もあった。一方、関税引き上げによる収益減少や価格転嫁の遅れ等から、中小企業を中心に
2025 年度並みの賃上げは難しいとの声が聞かれるとの報告もあった。』(今回)
『賃金設定面では、先行きの賃金設定について、各国の通商政策の影響や海外経済の減速等により企業収益が大きく下振れた場合には、賃上げを抑制せざるを得ないとの声があった一方、人手不足感の強さや最低賃金の引き上げ、最近の食料品を中心とする物価上昇等を受けて、引き続き高めの賃上げが必要とする声も報告された。』(前回10月)
こちらは前回対比威勢が良くなっていますが、その点については茶番のように12月会合前に出されていたので既にご案内の通りですし、2026年度の賃金設定が堅調だとみられるので、というのが利上げの理由の大きなファクターとして扱われているので、それは裏を返して言えば賃金設定の話は既に「12月利上げでそのカードは使ってしまったので終わりです」でもあるので、まあここがうっかり弱いとビビりますが、多少強くても別にはいはい使用済みカード使用済みカードってなもんです。
価格設定は、
『価格設定面では、仕入コストや人件費、物流費等の上昇を販売価格に転嫁する動きが続いているとの報告が多かった。また、一部の企業では、最近の為替円安によるコスト増加を受け、価格転嫁の必要性を検討しているとの報告もあった。ただし、消費者の根強い節約志向を背景に、値上げ幅の抑制や低価格商品の品揃え強化等で対応する動きも引き続きみられるとの報告があった。この間、米国の関税引き上げの影響を受けて、製造業の一部から国内納入先の価格交渉スタンスが厳格化しているとの声は聞かれるものの、人件費の価格転嫁の流れを阻害するまでには至っていないとの報告が多数あった。』(今回)
『価格設定面では、仕入コストや人件費、物流費等の上昇を転嫁する動きが続いているとの報告が多かった。ただし、米などの食料品価格の上昇等を背景に消費者の節約志向がやや強まるもとで、値上げの抑制や低価格商品の品揃え強化等の動きもみられるとの報告があった。』(前回10月)
ここでは「為替円安」をぶち込んでいるのがちょっと目に付く所でして、これは円安の一段の進行があった場合には物価が上振れするよ、ってメッセージになっていますので、この点は注目しておいた方がよろしいかと思いましたがどうでしょうか。
ということで、総じていえば12月利上げで一旦勝負(??)あったという感じの賢者モードになっていて、「その次」への積極性が感じられるような記述変化(つまり前向きな動きの強調)は特に起きていないしなんならややマイルド化していますが、ただし価格のところで「為替円安の影響」があるのはこの先やっぱり円安に振れた場合に利上げが前に倒れてしまう可能性というのを感じさせました、というのが第一印象としての感想でした。
ではでは。
2026/01/08
お題「潜在成長率ェ・・・・/2つの入札前の気配の備忘メモ/12月FOMC議事要旨の物価論議パートは穏当な話に終始」
大型連休明けが月曜ってのは反則だよなあと木曜日とかいうカレンダー表示を見ながら思う今朝なのでありましたorzorz(ただのグータラジジイ)
〇潜在成長率の推計値のアップデートができないのはデータの関係で仕方ないのだが・・・・・・
https://www.boj.or.jp/research/research_data/gap/index.htm
需給ギャップと潜在成長率
『経済・物価情勢を的確に判断していくうえでは、経済の活動水準を表し物価変動圧力の目安となる「需給ギャップ」や、長い目でみた日本経済の成長力を映し出す「潜在成長率」をみていくことが有益です。もっとも、これらは、客観的なデータとして観察できるものではないため、何らかの方法で推計する必要があります。』
さいですな。
『日本銀行調査統計局は、定期的にこうした推計を行い、経済・物価情勢の判断に活用するとともに、本ホームページにおいて、四半期に一度、これらの推計結果を公表しています。
公表日は、原則として1、4、7、10月の第3営業日としています。
需給ギャップと潜在成長率の具体的な推計方法については、川本他(2017)「需給ギャップと潜在成長率の見直しについて」、日本銀行調査論文(2017年4月)をご参照ください。
なお、推計値は、推計手法によってかなり異なる値をとりうるほか、様々な推計誤差が含まれるため、十分な幅を持って評価する必要があります。』
とまあそういうことで今回のを見たんだが・・・・・・
https://www.boj.or.jp/research/research_data/gap/gap.pdf
需給ギャップと潜在成長率
(図表)
『(2)潜在成長率』
『潜在成長率については、新基準のGDP統計と整合的な資本ストックの系列が利用可能でないため、今回は新基準での再推計を行っておりません(図表は、前回2025/10月時点の推計値)。』
Oh・・・・・・・・・・・・・・・・・
いやまあアベイラブルなデータが無いからアップデートできないのは仕方ない話なんですが、中立金利水準の推計を行うのに潜在成長率ってどちゃくそ重要なファクターじゃないかとアタクシは認識していたんですが、潜在成長率の推計のアップデートがデータの関係上見送りになる(もちろん他の手法で間接的に推計できるんでしょうけれども)という状況だったのに、何でついこの前まで植田総裁は「中立金利の推計をより精緻化したものを次回の利上げの際にはお出ししたい」とか言ってたのかと小一時間問い詰めたい訳です。
ええまあ植田さんの言ってたのは心構えとして中立金利水準の推計をより精緻に行い、それにによって金融政策の緩和度合いをより正確に知り、もって適切な規模の緩和度合いに政策を調整していく一助にしたい、っていうような心構えと言うか気概というかお気持ちというかをお示ししたもんだ、とは思うのですけれども、「中立金利推計の精緻化」というのを安易に言い出すと、「中立金利の水準はいくらですか」って言う具体的な数字の話が注目されてしまう訳でして、それによって不毛な話になるのもそうですし、市場の方でもその数字を出そうと躍起になってしまうので不毛な努力が繰り広げられるという事になる、という悲しい流れがあった訳ですがな。
ということでですね、今回従来方式で推計した潜在成長率のアップデートができませんでした、というのはそりゃまあ仕方ない話ではあるのですが、ついこの前まで中立金利推計の精緻化がどうのこうのと言ってた話とこの事案を並べますとものすごい勢いで間抜け感を受けてしまう(個人の偏見です)訳でして、なんという雉も鳴かずば撃たれまいなのかと笑ってしまいました、という雑談ネタでした。
〇30年と6か月が有るわけですが(昨日の市況の備忘メモでござる)
・超長期押し込んでいますがただの入札前調整なのか一段安なのかが注目ではありまして
まあ今日の入札に向けての押し込みイベントなだけのような気がせんでもないけど・・・・・
https://jp.reuters.com/markets/japan/E7JAKBCLGRKNJFJ23NMWNIWJGU-2026-01-07/
〔マーケットアイ〕金利:国債先物反発、長期金利横ばいの2.12% 超長期金利は過去最高水準
ロイター編集
2026年1月7日午後 3:22 GMT+9
『[東京 7日 ロイター] - <15:10> 国債先物反発、長期金利横ばいの2.12% 超長期金利は過去最高水準
国債先物中心限月3月限は前営業日比11銭高の132円11銭と5営業日ぶりに反発して取引を終えた。新発10年国債利回り(長期金利)は同横ばいの2.120%。中期金利が低下した一方で、超長期金利はあすの30年債入札への警戒感から過去最高水準を更新した。』(上記URL先より、以下同様)
ということでございますが、
『国債先物は、夜間取引で上昇した流れを引き継ぎ、朝から買い優勢の展開が続いた。長期金利は序盤に2.110%まで低下したものの、その後は超長期ゾーンの金利上昇に引っ張られる形で水準をやや切り上げた。現物市場で、10年物以外の新発国債利回りはまちまち。中期債が買われた一方で超長期債が売られ、イールドカーブはスティープ化した。』
ってな話ですけど、別に財政懸念ネタが今更拡大した訳でも無し、一応中国の制裁ネタはあれどだから何なのよって感じはだいぶ漂いますますしということで、単純に30年入札前に市場の総意で押し込んでいるだけのような気はしたんですが(個人の妄想です)どうなんでしょうかね。
『2年債は前営業日比1.5ベーシスポイント(bp)低下の1.165%、5年債は同0.5bp低下の1.585%。20年債は同1.0bp上昇の3.090%。一時は3.100%をつけて過去最高水準を更新した。30年債は同1.0bp上昇の3.500%。一時3.520%に上昇して過去最高水準を更新する場面があった。40年債は同3.5bp上昇の3.730%。』
中短期ちょっと足元で威勢よく売られていた感はあるので反発するのもまあ分からんでもないけど2年1毛5糸強ってナンジャラホイという感じではありまして、
『TRADEWEB
OFFER BID 前日比 時間
2年 1.157 1.167 -0.019 15:09
5年 1.576 1.586 -0.01 15:04
10年 2.118 2.124 -0.004 15:09
20年 3.086 3.098 0.02 15:11
30年 3.492 3.503 0.014 15:11
40年 3.722 3.735 0.045 15:10』
とかまあ毎度毎度イールドカーブがツイストするわという状況になっていますけど30年入札どうなんでしょうかねえという自分用備忘メモその1でして、
・今日の6Mは4月利上げをどの程度意識しているのかを見るのに有益(昨日も言いましたが)
ということで売参ちゃんで昨日の引けを見ますと、
(1/7引値)
国庫短期証券1353 2026/04/06 平均値単利 0.660←カレント3M
国庫短期証券1336 2026/04/10 平均値単利 0.670
国庫短期証券1355 2026/04/13 平均値単利 0.650←金曜入札の3M新発WI
国庫短期証券1300 2026/04/20 平均値単利 0.700
-----
国庫短期証券1354 2026/07/10 平均値単利 0.800←今日入札の6M新発WI
(1/6引値)
国庫短期証券1353 2026/04/06 平均値単利 0.660
国庫短期証券1336 2026/04/10 平均値単利 0.670
国庫短期証券1355 2026/04/13 平均値単利 0.670
国庫短期証券1300 2026/04/20 平均値単利 0.700
-----
国庫短期証券1354 2026/07/10 平均値単利 0.800
ということで6MWIの方は0.80%引け変わらずになっていまして、今日の入札でどの辺やるのかというのを見物したい訳ですが、なんか知らんけど明日入札の3MWIの値付けが謎の強さになっていまして、1週間後の銘柄(ちなみに来週金曜入札の新発3Mが同じ足になる筈)となんでその1週間で5毛の段差が付くんだよという意味不明値付けになっていて、新発のレートがおかしいのか1300のレートがおかしいのかの2択だと思う次第ですな、ナンノコッチャ。
でまあ一々引用するとクソ長くなるので割愛しますが、昨日って1年どころの方は上述の2年債に引っ張られて強めになっているのは順当なんですが、なぜか短い方で3月償還の辺りの値付けも強くなっていまして、短い方が強いのって利上げを意識した場合に短期の中でも避難民がより短い方にシフトするというムーブがどこかにあるのか、まあ単に気まぐれ需給なのかが判然としませんけれども、3MのWIが謎に強くされているというのが割と妙だなと思った次第でして、4月利上げをガチ意識となると6M入札の金利水準の方が切りあがる可能性(水準の是非についてはイマイチ良くわからんので逃げておきますwww)もあるかいなとか思ってしまいまして、その点でも注目しようかなとは思いました、というだけのメモです。まあ今日の入札結果を見る際のご参考になるかどうかは知らんけど、そういう発想もあるというだけの話ですw
〇12月FOMC議事要旨話の続きである(経済物価情勢の認識について)
https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/fomcminutes20251210.htm
Minutes of the Federal Open Market Committee
December 9-10, 2025
A joint meeting of the Federal Open Market Committee and the Board of Governors
of the Federal Reserve System was held in the offices of the Board of Governors
on Tuesday, December 9, 2025, at 9:00 a.m. and continued on Wednesday,
December 10, 2025, at 9:00 a.m.1
バランスシートの話は次回で勘弁して頂きまして今回は『Participants' Views
on Current Conditions and the Economic Outlook』の政策運営に関する部分の前のそもそも論としての経済物価情勢の認識についてをば。
・物価の現状認識と先行き見通しに関する議論パートでは物価の上振れ懸念への表明成分は極めて少ないのが目につきます
今回も実質最初の3パラ(SEP会合なので「SEPを作成したよ」ってのが第1パラグラフに入るから今回は2〜4パラ)で物価の話を入れていまして、物価の話を最初に持ってくるの巻となっておりますな。でもって構成は現状認識、先行き見通し、インフレ期待、の順なのですが・・・・・・
『Participants observed that overall inflation had moved up through September
since earlier in the year and remained somewhat above the Committee's 2
percent longer-run goal, but more recent inflation data produced by the
government were unavailable.』
物価に関しては最近のデータがございません(のに利下げしたんかいとは思いますがそれはさておき)ということですが、
『Most participants remarked that core inflation had been pushed up by
higher tariffs that boosted goods prices, even as some participants noted
that housing services inflation had moved down closer to levels seen during
previous periods when inflation was near 2 percent.』
『A couple of participants commented that inflation in some nonmarket services
categories had been affected by special factors, and thus were unlikely
to provide a clear signal about broader inflationary pressures.』
『A majority of participants remarked that overall inflation had been above
target for some time and had not moved closer to the 2 percent objective
over the past year.』
物価に関しての現状認識部分を見ますと、インフレの反転上昇の兆候みたいなことを指摘している向きは皆無となっていまして、現状のインフレには特段の懸念を持っていないように見えます。でもって次に行きますと、
『Regarding the outlook for inflation, participants generally expected
inflation to remain somewhat elevated in the near term before moving gradually
to 2 percent.』
明確に2%上昇に向けてインフレ上昇率が鈍化する前に今しばらくは物価が高い状態が続くじゃろ、というのがコンセンサスでして、
『Many participants emphasized that they expected that the effects of tariffs
on core goods inflation would wane, although some expressed uncertainty
about when these effects would diminish or the extent to which tariffs
would ultimately be passed through to final goods prices.』
関税の影響が減っていくという面に関しては多くはこのあと影響小さくなるじゃろ、ではあるのですが少々時間が掛かる可能性もあるんじゃないかとの意見もある、って感じの書き方になっていますね。
『Some participants stated that their business contacts had reported persistent
input cost pressures unrelated to tariffs, although several of these participants
noted that weaker demand limited the ability of some firms to raise prices
or that business productivity gains might enable some firms to manage these
cost pressures. 』
数名は関税によるコストプッシュが持続化する可能性を指摘するも、需要の方が落ちてくるから大丈夫じゃろと別に危機感をもっているような感じでは無いですな。
『A majority of participants expected continued disinflation in housing
services, and a few participants expected continued disinflation in core
nonhousing services.』
住宅サービスのインフレ鈍化とかコア非住宅サービスのインフレ鈍化に対する言及もあるでよ。
『Participants generally judged that the risks to inflation remained tilted
to the upside, although several participants commented that they considered
these upside risks to have decreased. Some participants highlighted the
risk that elevated inflation might prove more persistent than expected』
インフレのリスクはアップサイドですが、何人かはそのリスクは小さくなっているとしていまして、数名が物価の高止まりが従来見ているよりも強いんじゃないかとの懸念を表明しています。
・・・・ということで、政策決定のパートの方では結構物価の先行きのアップサイドリスクに注目した感じの利下げ慎重見解が目立ったように見えますが、物価の現状認識と先行き見通しの議論パートの方ではこれが割と無風に近い表現になっているのはナンデスカコレという気はしました。
でもってインフレ期待ですけど、
『Participants noted that market- and survey-based measures of longer-term inflation expectations remained stable.』
安定していない、という認識を示したらエライコッチャやでということなのでここはいつもの表現ですけど、
『A few participants remarked that measures of near-term inflation expectations
had been elevated earlier in 2025 but had declined from those peaks. Participants
emphasized the importance of maintaining well-anchored longer-run inflation
expectations to help return inflation to the Committee's 2 percent objective
in a timely manner, and some participants noted concerns that a more prolonged
period of above-target inflation could risk an increase in longer-run expectations.』
数名(A few )は今年の前半はニアータームのインフレ期待が上がったけど最近は下がってきた、という認識を表明しておりまして、一方で数名(some)は物価上昇率が目標から上方乖離した状況が続くことによる中長期インフレ(という一番の重要物件)の上振れ懸念を表明、となっていまして、一応ここではそういう表現になっているのですが、ただ読んでみて思うのは物価情勢認識と先行き見通しパートの方ではインフレに関してアップサイドリスクはあるものの、別にそれはそう言ってるだけの話であって、そんなに問題視している感じじゃないよな、ってようには読めました。
そりゃまあ今回って利下げを行っているんですから、この部分で物価の認識が強かったら政策行動と整合性が取れないってことではあるのですけれども、政策決定パートにおいては利下げ慎重派の示している物価上振れリスクに関しての主張のご紹介パートが目立ったのでほほーと思いました。
・労働市場(および経済)のパートですが時間が中途半端に足りなさそうなので後日で勘弁
という事で後半になるのですが、ふと気が付けば時間が中途半端に足りなさそうなので今朝は一旦勘弁していただきたく存じますが、ざっと言いますと「データが無いからよくわからんけど過熱はしていませんし強烈な下振れ懸念があるわけでもないですな」みたいな感じでして、ただ「適切な政策を行うことによって」としていて、引き締め度合いの調整を行うことが前提にはなっています、という感じでこれまた政策行動(利下げ)との整合性を取った表現になっている感じですので、アタクシはいつも逆順読みしているからアレですが、前半から普通に読むと「ああなるほどだから利下げですか」っぽく読めるという不思議な構成になっているなあとは思いました。
ということで続きは後日で勘弁していただきとう存じますすいませんすいません(最初の方の雑談メモが余計と言われるとぐうの音もでませんアイヤー)
2026/01/07
お題「短国とか交付税特会とか/年頭あいさつ確認モードですが政策ビハインドへの懸念が出てきますよねえ」
狂っとるニュースが出てきたので慌ててマクラを差し替えました
https://www.jiji.com/jc/article?k=2026010700175&g=flash
【速報】ロイター通信は、トランプ米政権がグリーンランド領有に向け「米軍活用も選択肢」と述べたと報じた
2026年01月07日06時17分配信
ロイター通信は、トランプ米政権がグリーンランド領有に向け「米軍活用も選択肢」と述べたと報じた(ワシントン時事)
最終更新:2026年01月07日06時17分
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これはボヘミアの伍長もニッコリとしか言いようが無い吐き気のする言明だし、どっかの国が「台湾諸島と日本列島と朝鮮半島はわが国の防衛上必要不可欠」とか言い出したらどうするんだよ・・・・・・・
詳報を見ますとさらに吐き気を催すんだが
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-01-06/T8GNFZT9NJLT00
トランプ氏、グリーンランド取得のため軍事力行使も排除せず
Andrea Salcedo
2026年1月7日 at 6:10 JST
更新日時:2026年1月7日 at 6:53 JST
『レビット氏はその中で、「トランプ大統領は、グリーンランドの獲得が米国の国家安全保障上の優先事項であり、北極圏地域で敵対勢力を抑止する上で極めて重要であることを繰り返し明確にしてきた」と指摘した。』(上記URL先より)
「国家安全保障上の優先条項であり」で何でもありならウクライナもそうだし、台湾どころか朝鮮半島や日本列島だって何でもありだし、それこそボヘミアの伍長の「レーベンスラウム」だってありになるんですけどねえ・・・・・・
〇短国3Mとか交付税借入6Mとか
https://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_nyusatsu/resul20260106.htm
国庫短期証券(第1353回)の入札結果
『本日実施した国庫短期証券(第1353回)の価格競争入札及び国債市場特別参加者・第T非価格競争入札について、下記のように募入の決定を行いました。
記
1.名称及び記号 国庫短期証券(第1353回)
2.発行根拠法律及びその条項
財政法(昭和22年法律第34号)第7条第1項、財政融資資金法(昭和26年法律第100号)第9条第1項並びに特別会計に関する法律(平成19年法律第23号)第83条第1項、第94条第2項、同条第4項、第95条第1項、第123条の18第1項、第136条第1項及び第137条第1項
3.発行日 令和8年1月7日
4.償還期限 令和8年4月6日
5.価格競争入札について
(1)応募額 11兆5,872億円
(2)募入決定額 3兆6,913億7,000万円
(3)募入最低価格 99円82銭9厘5毛
(募入最高利回り) (0.7004%)
(4)募入最低価格における案分比率 55.4514%
(5)募入平均価格 99円83銭1厘4毛
(募入平均利回り) (0.6926%)』
ということで昨日申し上げましたようにWIは0.685%で金曜入札の次回債のWIが0.700%でしたが、足切りで0.700%片足乗るという展開になってほえーと思ったのですが、売参ちゃんの引けの方を見ますと、
https://market.jsda.or.jp/shijyo/saiken/baibai/baisanchi/index.html
(1/6引値)
国庫短期証券1353 2026/04/06 平均値単利 0.660←3M新発
国庫短期証券1336 2026/04/10 平均値単利 0.670←6mで発行された既発銘柄の成れの果て
国庫短期証券1355 2026/04/13 平均値単利 0.670←金曜の3M新発WI
国庫短期証券1300 2026/04/20 平均値単利 0.700←1yで発行された既発銘柄の成れの果て
-----
国庫短期証券1354 2026/07/10 平均値単利 0.800←木曜の6M新発WI
ちなみに
(1/5引値)
国庫短期証券1353 2026/04/06 平均値単利 0.685←入札前日の引けなのでWIですな
国庫短期証券1336 2026/04/10 平均値単利 0.685
国庫短期証券1355 2026/04/13 平均値単利 0.700
国庫短期証券1300 2026/04/20 平均値単利 0.700
-----
国庫短期証券1354 2026/07/10 平均値単利 0.800I
とかいうレートになっていて、0.69台前半アベレージの入札やっといて0.66%の引けかよという感じですし、そもそもこの入札は別に上で切れているわけでもねえだろ(上で切れてショートカバーが入って踏み踏み引値になるというのならそれはそれで話は分かるんだが水準的にこれは上で切れた入札とは言わんじゃろとしか思えんのですけど事前にどこまで弱いイメージだったのかは知らん)とは思う訳ですけれども、とはまあ言いましても短国ちゃんの需給の強さ(特に短い方)というののせいで政策金利50bpの時代に短国3Mが0.45%だの0.50%だのってなるタイミングって利上げをある程度意識するか、GCがクッソ重そうな時とかだったとかいうのも勘案すると、0.70%ってのが以前の政策金利水準時代の0.45%に相当するので、まあそこで反発する、ってのは分からんでもないが0.66かよとは思うのでありました、金曜には3Mのおかわりが来るのにそれでエエノカという気はしますけどね。
まあアレです。利上げおかわりって1月はノーチャンスなのは自明ということにしておきまして(来週なんかの間違いでドル円が180円にでもなれば別だが)、3月ってのもさすがに無理(ただし為替円安が看過できない勢いの場合はその限りではないという気はするがまあ普通に考えて無理があるでしょう)ですしおすしと考えると、4月の利上げって新金利適用が4/30になるので実質5月頭になる訳で、まあそう考えたら4月足は利上げ丸無視レートだと思えば(って考えると引値で4/13のWIと4/20に段差つくのはナンナンデスカという気はしますがwww)旧換算で0.41%相当なんですけどうーんその水準だとなアという気もせんでもないという微妙な水準(あくまでも個人の感想です)。
でまあ明日が6Mの入札で、昨日も申し上げたように7月まで利上げ無ければ足元金利コロコロとの比較で大勝利レートではあるのですが、4月利上げあると思えばこのレートは手前の短国金利をいくらで見るかによって評価が分かれるどちゃくそムツカシアルネなレートなのですけれども、アタクシが昔経験してた時代の短期の世界っていうのは(今だって同じだと思うけど)保有期間中の翌日物金利なりファンディングコストなりベンチマークコストなりを幾らと見るか、の足し算というか積分の世界になって、そこの部分をどう読むかというのにスキルが求められる世界という長期金利とはまた別の発想(究極的には長期金利だって期中短期金利の積分にいくら流動性リスクプレミアムを乗せるのかの世界だから同じではあるのだが)となるので、まあ3Mの方は相変わらずにしましても、6Mの方は中々面白みが出てきたかもしれませんなと明日をちょっと楽しみにしておりますです、はい。
昨日は交付税特会6Mもあったんですけど
https://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/kariire/kari-result260106.htm
交付税及び譲与税配付金特別会計の借入金の入札結果(令和8年1月6日入札)
『本日、借入金の入札について、下記のように募入の決定を行いました。
記
1.借入根拠法律及びその条項 特別会計に関する法律(平成19年法律第23号)附則第4条第1項
2.借入日 令和8年1月16日
3.償還期限 令和8年7月17日
4.償還方法 令和8年7月17日に一括償還
5.借入利率競争入札について
(1)応募額 3兆3,516億円
(2)募入決定額 1兆3,000億円
(3)募入最高利率 0.929%
(4)募入最高利率における案分比率 88.4000%
(5)募入平均利率 0.885%』
7月17日エンドですが0.75をはるかに上回るレートとはチャーミングなのですが、(ちなみに12月は交付税6Mが一回しかなくて、12/4に実施された入札で12/12−6/12のテナーで0.783%/0.793%の落札結果でございました)、これすなわち4月利上げ織り込みレートということになっておりますわな。
ご案内の通りで交付税特会6Mについてはレートがかなり高め高めに出てくる物件なので、水準そのものは追い風参考記録だと思ってみるのが吉ではありますけど、この水準ですと、手前の金利を0.75%だと思って計算した時に、平均の0.885%ってのは4月利上げの場合の後半(4/30〜)の換算レートが1.065%とがっつりと4月利上げを織り込んだレートになっていまして、足切りの0.929%に至っては後半の換算レートが1.167%とかいうとってもお洒落なレートになっておりまして、もちろんこれ自体は追い風参考記録レートなので過大に評価して4月織り込みがどうのこうのというとミスリードになる可能性がありますが、ただまあ利上げを全然織り込んでいない場合はただ単に若干のターム流動性プレミアム乗っかる位の金利形成をしているのもここまでの経験上そうなので、つまりは交付税特会借入に応札する人たちの中では「4月利上げの可能性が無いと考えるのはアカンじゃろ」と思っておられるのがコンセンサス、って言う事を意味しているのかなとは思いました、個人の感想ですけど。
でまあ問題はその4月の有無なんですが、円安かっ飛びの巻で日銀が追い込まれる、というのはまあ絵面としてはアリエールだと思うのですが、問題は日銀にどの程度の意思があるかという話で、高田っちは物価目標達成っていってるんだから寧ろこの先毎会合利上げ提案しないと物価目標達成という認識との整合性が取れないまでありますし、抜刀斎も物価目標達成時期が前倒しって12月会合で言ってるんで1月かどうかは兎も角、早期に追加利上げの提案をしないとこれまた整合性が取れないので、この2名が利上げやる気満々モードを見せて来るのは仕様だし織り込んだうえで、じゃあ他の政策委員はどうなんですかっていうのが1月会合でどの程度示されるか、というのが注目されることになろうかと思います。でもって2名以外やる気無し無しでしたら「円安追い込まれでしぶしぶ利上げ」以外のコースでの早期利上げルートは無さそうに思えますが、12月会合主な意見を見ますと必ずしもやる気無し無しじゃないよね、という事ですがな、ってなもんですわ、まあ個人の感想かつ偏見ですが。
てな訳でですね、明日の6MTDB入札って「参加者の皆さんどの程度4月利上げのリスクを見ているのか」というのを見るのにちょうど良い足(来月の6Mになると足が8月になってしまうので6月会合成分も強くなってしまう)なので、30年入札のついでにちょっとお立ち寄り頂ければと存じます、と昨日と同じ締めになるのでした笑。
〇高市総理経済団体でのご挨拶とか
昨日はこんなのがありましたわな
https://www.kantei.go.jp/jp/104/actions/202601/06keizai.html
経済3団体共催2026年新年祝賀会
更新日:令和8年1月6日
総理の一日
『私は今の暮らしや未来への不安を希望に変えると、そう訴えて、自民党の総裁選挙に立候補をいたしました。そして、今皆様、御承知のとおり、先ほども御挨拶にもございましたけれども、政策を進めております、『責任ある積極財政』というものを掲げました。そして、大胆かつ戦略的な投資を進める。日本の供給構造を強化する。雇用と所得を増やす。消費マインドを改善する。そうすると事業収益が上がります。事業収益が上がったら、またお給料も増える。そして研究開発投資や設備投資もできる。そうやって経済が回っていく。税率を上げずとも、税収が増えていく。そういう日本の姿をつくるのが私の目標であり、そして今行動を始めた理由でございます。』
というのが前半の方にありましたが、うーんこの風が吹けば桶屋が儲かるみたいな説明ってことで、こういうのを見ているとどうもアタクシとしては置物フローチャートを思い出してしまって頭が痛い訳ですし、何なら共同辺りからはちゃっかり「税率を上げずとも、税収が増えていく。」という部分が切り取られて早速インフレタックスキターって話題になっていたようには見えますけれども、まあこういうの見ているとやっぱり夢のような話している感は拭えないのが不安ではあります。
まああんまり夢物語ばっかり言ってると為替市場に円安アタック食らいますし、物価だって昨日ネタにした年頭会見にあるように官邸にしても日銀にしてもこの後物価上昇率は沈静化して何なら2%割る位の勢いになると読んでいるんですけれども、一般物価の上昇が意外に底堅くて各種施策で一時的に下げた分をオフセットしてきたらどうするんでしょうかねえとか思う訳でして、その辺の現実がどっちに転ぶかというのもこれから見て行く話’(なんか月初が月曜だったせいか現場労働者としてはすっかりもう現実モードですがよく考えてみたら今日ってまだ年始3日目ですもんね)かなとは思いました。
なおその会場でMUFGの亀澤社長がしれっとぶっこんでおられまして
https://www.bloomberg.com/jp/news/articles/2026-01-06/T8FE0MT96OSG00
MUFG亀澤社長「年前半に次の利上げ期待」、インフレ対応遅れずに
・三井住友銀頭取、金利正常化は途上「淡々と上げる絵を見せるべき」
・国内景気は良い状況続く、株式相場の上昇モメンタム引き続き強い
Hideki Suzuki
2026年1月6日 at 14:12 JST
更新日時:2026年1月6日 at 16:42 JST
『三菱UFJフィナンシャル・グループ(MUFG)の亀澤宏規社長は6日、日本銀行の金融政策について「個人的には今年前半に次の利上げをした方がいいと思う」との見解を示した。同日、都内で開催した経済3団体の新年祝賀会の会場で金融機関の首脳らが記者団の取材に答えた。』(上記URL先より、以下同様)
今年前半!!!!
『亀澤氏は、利上げの到達点の目安となる中立金利について「若干切り上がる気がしている」と述べ、「インフレ対応はあまり遅くならない方がいい」と続けた。』
そらそうよというかそもそも2%物価目標を達成して安定経済に移行した暁には潜在成長率+物価上昇率なんだから少なくても2.5%で政府が言ってる名目3%成長社会を実現してたら潜在成長率1%になっているんだから名目中立金利は少なくても3%が妥当じゃろというお話ですからねー。
ということでですね、物価目標達成が近くなってくる(という公式認識の)もっと前の段階において政策金利水準を1%台まで上げておけば様子見みたいなのができたわけですが、物価目標達成が近くなってから利上げしたらそりゃ利上げの止まり処が早期に開始した時よりも遠くなるんだからっていう話ですよね〜。
でまあ関連ですが改めて再掲しますと、12月会合主な意見の中で「経済」のパートなのでちょっと地味な場所ではありましたが、その中の最後にこういう意見があったじゃないですか
https://www.boj.or.jp/mopo/mpmsche_minu/opinion_2025/opi251219.pdf
12月会合主な意見
『・ 今次局面は、コロナ禍で世界同時に金融財政両面から景気押上げ政策がとられた局面と類似し、当時と同様、グローバルな政策サイクルの一致から、世界経済・物価の上振れを展望する。』
これって本来は金融政策運営に関する重大な意見も含有されている意見(なので高田っちか抜刀斎の意見だと思うのですがその2名以外の意見だと結構なインパクトがあるんですよね)でして、しらっと「上振れを展望する」で済ませていますが、「アフターコロナに類似している」っていうのはそれすなわち「アフターコロナで欧米の中央銀行はコロナ対策の景気押し上げ政策の効果を過小評価した結果金融緩和政策の手じまいが遅れてしまってその後の急速な引き締めに追い込まれた」って言う事も指摘しているので、それすなわち「金融緩和修正が遅れるリスクに対する強めの警告意見」でもあるんですよね。
でもって年頭にメガバンの首脳からも同じような指摘が出ている、ということなんで、この辺の認識に関しても1月決定会合というか展望レポートでどのような見解が示されるのか、というのは注目すべき論点になると思います。
#今朝はこの辺で勘弁
2026/01/06
お題「年始早々金利上昇とな/要人発言クリップ(備忘メモ)/今週は3Mと6Mと3Mが増発付きで入札なので注目してあげてください」
ベネズエラのも大概なのに早くもこれである
https://newsdig.tbs.co.jp/articles/-/2380940?display=1
「自国防衛の観点から絶対に必要」トランプ大統領 グリーンランド領有に意欲 デンマークは強く反発
TBSテレビ
2026年1月5日(月) 10:25
国際
https://www.cnn.co.jp/usa/35242285.html
トランプ氏、コロンビアへの軍事行動を示唆 ベネズエラへの攻撃に続き
2026.01.05 Mon posted at 14:42 JST
これトラ公がキチガイなのも恐怖だがもっと恐怖なのはトラ公が米中露で「21世紀のモロトフ=リッベントロップ協定秘密議定書」を締結して台湾(うっかりしたら東アジア全部)を放棄しているんじゃねえかという杞憂を思いっきり感じてしまう訳ですわな。
〇年末値持ちしていたと思ったら年始早々金利上昇とな(備忘用メモ)
新年早々これである
https://jp.reuters.com/markets/japan/DYXWFVTO6VLCDNH2U4PEQ5SAB4-2026-01-05/
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は大幅続落、長期金利は27年ぶり高水準の2.125%
ロイター編集
2026年1月5日午後 3:32 GMT+9
『[東京 5日 ロイター] - <15:15> 国債先物は大幅続落、長期金利は27年ぶり高水準の2.125%
国債先物中心限月3月限は、前営業日比40銭安の132円01銭と3営業日続落して取引を終えた。新発10年国債利回り(長期金利)は同5.0ベーシスポイント(bp)上昇の2.120%。一時は2.125%まで上昇して1999年2月以来、約27年ぶりの高水準を更新する時間帯もあった。
きょうの国債先物は、日本が年末年始で休場中の海外市場で米金利が上昇した流れが波及し、朝から売り優勢の展開が続いた。』(上記URL先より、以下同様)
って事なんですけど、海外どうのこうのよりも年末に出てたクソ強気な12月決定会合主な意見に対して年末の債券市場ちゃんたいして反応していなかった(中短期は弱めでしたので反応していなかったわけでは無いと思いますけど)のが何でじゃろとは思った(少なくとも植田総裁会見や経団連でのクリスマス講演会での植田総裁発言から比較したらエライ強い)のですが、まあ年始になって改めて年末の主な意見辺りが注目されたのと、しらっとまた円安になっている辺りなんかが注目されたのかな、とかワイは愚考しましたけど実際のところがどうなのかは知らん。
『現物市場では10年物以外の新発国債利回りも総じて上昇。2年債は前営業日比2.0bp上昇の1.190%。一時は1.195%と、96年8月以来の高水準を更新。5年債は同5.0bp上昇の1.595%。一時07年6月以来の高水準となる1.600%まで上昇した。20年債は同6.0bp上昇の3.045%、30年債は同5.5bp上昇の3.460%と、いずれも過去最高水準を更新。40年債は4.5bp上昇の3.650%。』
まあゆうて政策金利自体が1995年以来の水準になったんですから何年以来の高水準とか言っても別にはあそうですかってな話でいい加減この言い方止めろよと思うのですけれども、一つ言えるのは政策金利水準が全然違う上に、前回のこの場所の時って(なぜかワシは既に某所で小僧ディーラーをしていた気がだいぶしますが)資金構造が全然違う(都市部の金融機関はオーバーローンで常にファンディングをしていた時代だわさ)上に債券市場の構造も全然違うので、そういう点から見たら「金利水準の目途」というのがまるで分からんという世界に突入している、ってことですので、一種の不確実性プレミアムみたいなのがある、というのもこれまたあるんでしょうね、とは何となく思うようになってまいりました。
『TRADEWEB
OFFER BID 前日比 時間
2年 1.183 1.197 0.021 15:07
5年 1.589 1.602 0.049 15:16
10年 2.114 2.12 0.045 15:07
20年 3.04 3.049 0.054 15:10
30年 3.451 3.462 0.052 15:13
40年 3.648 3.655 0.038 15:11』
2年まではさすがにパラレルにはなりませんが、5年以降まあだいたいパラレルっぽい金利上昇とか中々お洒落な展開でして、利上げ進んできたからフラットニング、と言いたくてもそもそも利上げどこで止まるのかもイマイチ分からんって感じになってきていますし、いざ75に上げてみても円安止まらんとなりますと、これ100に上げて目先打ち止めみたいにしたとて円安進行しそうな訳でして、もっと早い時期にちゃっちゃと1%まで引き上げて一旦打ち止めならばこんなことにはなっていなかったんじゃなかろうかと想像できる訳ですけれども、事ここに至ると少なくとも125までは上げないと許さんって感じじゃないかと思われますし(個人の感想です)、利上げをチンタラとやっていると125でも許してくれなくなるんじゃないでしょうかとは思ってしまいます。
てな訳で今年は「日銀の後追い利上げが円安物価高とのいたちごっこになる件について」ってのがテーマになっちゃったりすると大変に香ばしい展開になりますので、まあ面白いから(生活者として面白い訳はないけど)精々そんな感じでよろしくお願いしたいですが、主な意見で示されたあの感じが1月の展望レポート会合でどのように示されるのか、というのは一つ目の関門になりそうですな、知らんけど。
〇植田総裁とか高市総理とかの年始コメントのメモ(これまた備忘で)
植田総裁
https://jp.reuters.com/economy/bank-of-japan/7QWAHKBVTZMELCOPXTVJEXIDMM-2026-01-05/
見通し実現なら経済・物価の改善に応じ引き続き利上げ=日銀総裁
ロイター編集
2026年1月5日午前 11:50 GMT+9
まあこれ自体は市場が反応していた感じはないと思うのですが、
『[東京 5日 ロイター] - 日銀の植田和男総裁は5日、全国銀行協会の賀詞交歓会であいさつし、先行きの経済・物価に関する日銀の中心的な見通しが実現していくならば「経済・物価情勢の改善に応じて引き続き政策金利を引き上げ、金融緩和の度合いを調整していくことになる」と改めて述べた。
その上で「このように緩和の度合いを適切に調整していくことが、物価安定の目標をスムーズに実現するとともに、わが国経済の息の長い成長につながると認識している」と語った。』(上記URL先より)
とか何とか全銀協の賀詞交歓会であいさつしたようですが、植田総裁は特にこの辺りでの踏み込み発言とかは行わないというのを今のところ貫いている感じでして、先ほども申し上げましたが、1月展望レポートの所でどういうのが出てくるのか、って話になろうかとは存じます。
ちなみに
https://www.boj.or.jp/about/press/index.htm
講演・記者会見・談話
今後の講演・挨拶等の予定
日程 講演者等 講演内容等
2026年 2月13日 田村審議委員 神奈川経済同友会における講演
ってのがあって、抜刀斎の「講演」がぶっこまれた、というのは年末の時点で既報なので今更ではありますが、抜刀斎の講演って金懇挨拶じゃない別途の講演という形でして、金懇だとしたら前回の金懇が10月中旬だったので金懇年2回のパターンだと4月か5月辺りになるところを別途の講演で前倒しをしている、というのが微妙にキナ臭いものを感じない訳でもなくて、この前高田っちが10月下旬にやはり別途の講演で抜刀をしていましたけれども、そこから展望レポートでの利上げ提案2名からの12月会合だったりするので何ともかんとも。
基本的には展望レポートの後には正副総裁の誰かが講演なり金懇を入れてきて、展望レポートの背景説明を含めて比較的丁寧に説明するというイベントが打ち込まれるので、抜刀斎の前に正副総裁の講演が突っ込まれてもおかしくはない(ただし10月展望の時には直後にあったのは政策委員の金懇と講演で植田総裁の予告ホームラン講演は12月の頭に打ち込まれました)のですが、日程的に抜刀の方が先に来るということになると(もちろん展望レポートのトーン次第ではありますが)今の債券市場コンセンサスの6月か7月利上げで年末か来年の頭辺りにもう1回みたいな話(で良いんですよね??短期ってちょっとその辺微妙なのはこの後書きます)のリプライシングになってもおかしくはない(まあ既にそのリプライシングをしている状態なのかもしれないのですがよくわからん)とかそういう素敵なお話はどうよとは思ってしまいますがまあ結局は物価と為替次第になるんでしょうね。
経済団体からは
https://mainichi.jp/articles/20260106/ddm/008/020/115000c
物価高上回る賃上げへ 円安の是正が必要 経団連・筒井義信会長/中小の努力を評価 日商・小林健会頭
朝刊経済面
毎日新聞
2026/1/6 東京朝刊 有料記事 995文字
『経団連の筒井義信会長、日本商工会議所の小林健会頭が毎日新聞などのインタビューに応じた。実質賃金がマイナス圏で推移するなか、「物価高を上回る賃上げ」の実現に向けて、両氏とも円安の是正が必要との認識を示した。』(上記URL先より、以下の記事主要部分は有料会員記事です)
>両氏とも円安の是正が必要との認識を示した
>両氏とも円安の是正が必要との認識を示した
>両氏とも円安の是正が必要との認識を示した
・・・・・・という訳でですね、やっぱり円安是正しないと好循環にならんって話をしている(いやお前ら円安是正関係なく労働分配しろよとは思うが)のでして、利上げしたとてハトハトチキン利上げをしている分には延々と後追いになってしまいますし、だいたいからして金融市場なんてのはとんでもないイジメ野郎なので、後追い利上げをしている日銀、ということになると円安で追い込むと利上げをする、って認識からの円安攻勢に却って拍車がかかるという面白構造をしていますから、やっぱり円安と利上げの後追いいたちごっこになるんじゃネーノ感がさらに漂う次第ですな、知らんけど。
高市首相
https://www.kantei.go.jp/jp/104/statement/2026/0105kaiken.html
高市内閣総理大臣年頭記者会見
更新日:令和8年1月5日
※速報版
前半の割と早い部分でこんなの言ってまして、
『本年の経済状況には、明るい見通しが出てきています。「政府経済見通し」では、物価上昇率について、24年実績がプラス3パーセントだったのに対し、26年はプラス1.9パーセントと、物価安定目標であるプラス2パーセントに近い数字となっています。特に、いわゆる「教育無償化」はマイナス0.3パーセントの寄与となります。そして、ガソリン・軽油の「暫定税率廃止」の影響もあり、エネルギー価格は、24年のプラス0.6パーセントから、26年はマイナス0.1パーセントの見込みとなります。』
この「物価安定目標であるプラス2パーセントに近い数字となっています」の部分だけ切り取ってどこぞのベンダーが英文ヘッドライン打ってたのでナンノコッチャと思ったのですが、文脈的にはこういう説明をしていたのですね、と改めて一次資料を確認できました。
・・・・・うーんこのという感じで、ヘッドラインだけだと「日銀の物価安定目標達成が近い」ような説明に見えましたが、まあそうではなくて単純にアクチュアルの物価前年比の上昇が落ち着くでしょうという話をしているんですけれども、24年3%だったのが26年には1.9%になるのが「目標に近い数字」という説明ですとそもそも足元はアクチュアルの物価が高いって話になるので(まあ実際高いんだが)日銀に対して馬鹿緩和の縮小を求めないと話がおかしいじゃろという話になりますし、しかも高市さんこの説明の後段で教育無償化と暫定税率廃止の物価押し下げ効果の話をしているのですが、それって一旦は押し下げ効果になるけど財政出ているんだから後になって(運が悪けりゃリアタイで)他の価格の押上げに効いてくるじゃろというお話で、お前は何を言ってるんだと思いました。
まあそのお前は何を言ってるんだ話はさておくにしましても、これ結局アクチュアルの物価がこの手の政策による押し下げ効果に対して財政による押し下げ効果がある程度相殺するような感じで推移してしまって、結局思ったほど物価上昇率が鈍化しませんでした、となってしまうと「話が違うじゃないか」ということになってしまいかねませんので、やはりアクチュアルの物価が政策効果分丸々押し下げられてメデタシメデタシ、になるのかどうかということも注目していくべきなんじゃないかと今年の展望としては思いました、個人の感想ですけど。
〇10年入札もありますが短国3Mは増発で今週は入札3本ですので・・・・・・・
https://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_auct/auct20251226a.htm
国庫短期証券(第1353回)の発行予定額等
『1. 入札予定日 令和8年1月6日
2. 発行予定日 令和8年1月7日
3. 償還予定日 令和8年4月6日
4. 発行予定額 額面金額で4兆7,000億円程度
5. その他 上記の発行予定額を変更する場合には、入札日の前日に再度公表する予定です。』
ということで年初一発目の3M入札ですが、こちらは9月29日に発行(入札は26日)された短国1334の折り返しになるのですが、今月発行分から発行額が4000億円増発されているのではてさてどうなるかというお話。3M新発が年度末越えになるのは今回号からになりますけれども、なんせ昨日申し上げましたように昨年末は年末(あるいは海外の年度末)お家の事情ニーズでカレント3Mまで激強になって年末抜けたらやや戻る(と言っても0.65%って付利-10なんですけれども・・・)の巻となった訳ですが、増発で年度末跨ぎの本格的な流通玉が出てくるのでまあ楽しみです。
さらに木曜と金曜には週明け発行日になる6Mと3Mがあって、
https://www.mof.go.jp/jgbs/auction/calendar/tbill/tbill_auct/auct20251226b.htm
国庫短期証券(第1354回)の発行予定額等
『1. 入札予定日 令和8年1月8日
2. 発行予定日 令和8年1月13日
3. 償還予定日 令和8年7月10日
4. 発行予定額 額面金額で3兆8,000億円程度
5. その他 上記の発行予定額を変更する場合には、入札日の前日に再度公表する予定です。』
6Mは発行額3.5兆円の短国1317の折り返しになるので3000億円増発、ということですので今週しれっと短国がネットで1.1兆円の発行超過になりまして、まあ昨年末のお家の事情モードに対してモロに金利大低下が発生してしまった短国(のうち3M以内でしたけど)市場的には干天の慈雨と申し上げておきたく存じますが、ただまあこれ昨日もネタにしましたけど、6M以降の辺りはちょっとおしゃれな押し込みになっておりましてですね、
売参ちゃん
https://market.jsda.or.jp/shijyo/saiken/baibai/baisanchi/index.html
(1/5引値)
国庫短期証券1353 2026/04/06 平均値単利 0.685←今日の3M新発WI
国庫短期証券1336 2026/04/10 平均値単利 0.685←6mで発行された既発銘柄の成れの果て
国庫短期証券1355 2026/04/13 平均値単利 0.700←金曜の3M新発WI
国庫短期証券1300 2026/04/20 平均値単利 0.700←1yで発行された既発銘柄の成れの果て
-----
国庫短期証券1354 2026/07/10 平均値単利 0.800←木曜の6M新発WI
3Mの方は入札を前に水準訂正を行っていまして、まあWIなんで実際の所入札がどうなるのかは蓋を開けてみないとワカランチ会長ではあるのですが、ただまあ0.685%だの0.700%だの(0.700%は金曜日の2発目3Mですが)という水準になっていて、相変わらず付利金利よりも低いとは言え10も低くない訳で、政策金利50bp時代で言えば0.685%は0.435%に相当すると考えたら(タームプレミアムはどこに逝ったというのはあるけど)短国需給が兎に角恒常的にタイトなのを考えたらまあシャアナシ感は無いわけではない(と言ってもここから13週間にわたって4000億円増発されたらトータルで5兆2000億円のネット増発になって、その際に需給がどうなるのかは神の味噌汁というかまあ大手の皆様のみぞ知るんでしょうけど・・・)ですかねえ。よくわからん。
でまあそれはそうとしてこの6Mですが、昨日も申し上げましたが何と付利より金利高いので7月まで利上げ無いとまさかの付利対比大勝利だし、6月利上げだとしても前半0.75%で後半1.137%とかそんな感じになる筈です。ただし4月利上げですと前半0.75%で後半0.875%になるので政策金利上がってしまうと間尺に合わんじゃろという絶妙に微妙な水準に位置していますが、いずれにしましても債券市場ちゃんの利上げおりこみよりもちょっと前倒し感が無いわけではない(ので気配だけ押し込んでいる感が無いわけでもないけど・・・・)というチャーミングな状況になっておりまして、今日は10年入札、木曜は30年入札が円債村の村祭りなのでヒャッハーとなるのは重々承知しておりますが、隣の大字円債短期地区での短国入札祭りも是非ご観戦いただければと存じます(なんのこっちゃ)
てな所で今朝はこの辺で勘弁。
2026/01/05
お題「12月会合主な意見補足(財務省出席者の意見のパターン変化)/短国ェ・・・・・/12月FOMC議事要旨(その1)」
正月早々クソワロタ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUB09C7E0Z01C25A2000000/
上場企業の配当初の20兆円超 純利益の4割、家計も恩恵
株式投資
2026年1月4日 17:00
[会員限定記事]
『上場企業の株主への配当が2026年3月期に初めて20兆円を超える見通しだ。前期より8%増え純利益の4割に相当する。配当の裏付けとなる企業業績は堅調で、株主重視の姿勢を強めているためだ。企業が現金をため込みすぎとの批判も配当を厚くする背景にある。上場株の2割は個人が保有しており、配当拡大は家計の支えになる。』(この部分直上URL先2026年1月4日記事より)
>上場株の2割は個人が保有しており、配当拡大は家計の支えになる
・・・・・・・あのさあ、お前らちょっと前にこんなこと書いてたの忘れたのかよ
https://www.nikkei.com/article/DGXZQOUA149540U5A710C2000000/
利益増えても賃金に回らず 24年度の労働分配率、51年ぶり低水準
経済
2025年7月16日 11:45
[会員限定記事]
『企業の稼ぎが賃金に回っていない。利益などのうち人件費に回る割合を示す労働分配率は2024年度に53.9%となり、1973年度以来51年ぶりの低水準だった。企業の内部留保は24年度末の時点で636兆円と過去最高を更新する。賃上げによる経済の好循環はなお道半ばだ。』(この部分直上URL先2025年7月16日記事より)
「賃上げによる経済の好循環」こそが求める経済なんだったら配当増えて喜んで提灯記事書いてる場合じゃねえだろうよということで正月早々何の初笑いかと思いました(個人の偏見です)。
そりゃまあ金融屋としての事情を言えば配当出してもらえば(゚д゚)ウマーだけどワシは金融屋であると共に一労働者でもあるんでねえ・・・・・・
とまあそんな訳で今年もよろしくお願いします(何をよろしくお願いするのやら)。
〇12月決定会合主な意見の補足(財務省出席者の意見をスルーしてましたが実は・・・・・)
https://www.boj.or.jp/mopo/mpmsche_minu/opinion_2025/opi251219.pdf
金融政策決定会合における主な意見
(2025 年 12 月 18、19 日開催分)
先週ネタにしましたけれども、うっかりしておりましたのが財務省出席者の意見でして・・・・・・
『(財務省)
・ 日本銀行には、政府との緊密な連携のもと、2%の物価安定目標の持続的・安定的な実現に向けた適切な金融政策運営を期待する。
・ そのうえで、政策金利変更のご提案については、本会合において適切にご判断いただきたいが、市場等には丁寧に政策趣旨を説明していただきたい。
・ また、今後の金融政策運営に向けては、今回の変更が経済・物価に与える影響等を丁寧に点検するとともに、政府とも引き続き緊密な意思疎通をはかっていただきたい。』
というのが今回ですわな。何せ今回は城内大臣ご出席の内閣府の意見の方が注目される物件になるのでうっかりスルーしてしまったのですが、実はこれまでの会合における財務省からの意見っていうのは・・・・・
2025年10月会合主な意見
https://www.boj.or.jp/mopo/mpmsche_minu/opinion_2025/opi251030.pdf
『(財務省)
・ 物価高対策を早急に講じるとともに日本経済の強さを取り戻すための経済政策を作り上げていく方針であり、10
月 21 日の総理からの指示に基づき、総合的な経済対策を策定し、補正予算の編成を進めていく。
・ 日本銀行には、政府との緊密な連携のもと、内外の経済情勢等を十分に注視し、市場とのコミュニケーションを図りつつ、2%の物価安定目標の持続的・安定的な実現に向けた適切な金融政策運営を期待する。』(2025年10月決定会合の主な意見なので高市政権一発目です)
2025年9月会合主な意見
https://www.boj.or.jp/mopo/mpmsche_minu/opinion_2025/opi250919.pdf
『(財務省)
・ 予算編成では、「骨太方針2025」に沿って、経済再生と財政健全化の両立に取り組む。
・ ETF・J−REITの処分指針については、適切にご判断いただきたいが、市場の状況を注視し、必要があれば柔軟な対応を期待する。
・ 日本銀行には、政府との緊密な連携のもと、内外の経済情勢等を十分に注視し、市場とのコミュニケーションを図りつつ、2%の物価安定目標の持続的・安定的な実現に向けた適切な金融政策運営を期待する。』(2025年9月決定会合の主な意見なので石破退陣確定だが高市前です)
とまあこんな感じになっていて、12月会合の「主な意見」の方が明らかに「日銀に対しての要望トーン」が強くなっていますし、そのトーンが3ポツ目にあるように、
『・ また、今後の金融政策運営に向けては、今回の変更が経済・物価に与える影響等を丁寧に点検するとともに、政府とも引き続き緊密な意思疎通をはかっていただきたい。』(再掲・今回の主な意見ね)
となっている訳で、内閣府だけじゃなくて財務省も日銀に対する「要求」度合いを上げているように見えるわけですよこれがまた。
・・・・とはいえ、今回は政策変更があったという要因もあるので、じゃあ昨年1月の利上げの際の主な意見by財務省をみてみようということで確認しますと、
2025年1月会合主な意見
https://www.boj.or.jp/mopo/mpmsche_minu/opinion_2025/opi250124.pdf
『(財務省)
・ 政府は、本日、令和7年度予算を国会へ提出する。経済・財政運営に万全を期すべく、本予算の一日も早い成立に向けて取り組んでまいる。
・ ご提案の政策金利の変更は、2%の物価安定目標の実現に向けて必要と判断されたものと受け止めており、政策の趣旨の対外的に丁寧な説明を期待する。
・ 日本銀行には、政府との緊密な連携のもと、2%の物価安定目標の持続的・安定的な実現に向けた適切な金融政策運営を期待する。』(こちらは2025年1月の利上げの際の財務省からの「主な意見」)
つーことでちょっと離れたから再掲しますと、今回は
『(財務省)
・ 日本銀行には、政府との緊密な連携のもと、2%の物価安定目標の持続的・安定的な実現に向けた適切な金融政策運営を期待する。
・ そのうえで、政策金利変更のご提案については、本会合において適切にご判断いただきたいが、市場等には丁寧に政策趣旨を説明していただきたい。
・ また、今後の金融政策運営に向けては、今回の変更が経済・物価に与える影響等を丁寧に点検するとともに、政府とも引き続き緊密な意思疎通をはかっていただきたい。』(再掲・12月会合の主な意見より)
となっていて、まあこれはどう見ましても日銀に対する要望が強くなっているんですよね。でもって普通に今回の字面を見れば「丁寧に点検」とか書いてあるから、結局のところこの「主な意見」を普通に解釈すると何のことはない、財務省も内閣府も日銀の「次の利上げ」に関しては五寸釘をぶっ差している訳でして、いや別に五寸釘差すのは差すでどうぞご随意になんですが、円安阻止したいんだったら(内閣府はさておくとしても)財務省の出席者の意見としてこのような五寸釘打ち込みが出てくるのはアカンタレじゃないのかと思うのですよね。
まあアレです、円安は牽制するんですけど、結局のところ今の政権にしろハトハトチキンおじさんにしろ「金融緩和を引っ張っても物価がたいして上がらずに緩やかな円安で株高になればウハウハ」とか虫の良すぎることを未だに考えているんじゃろうなあ、というのは推測するに難くないのでして、理解のあるような言い方もしていますが、まあ結局のところこの人たちは本質的には高圧経済だし、財務省もちゃっかりそれに乗ってやがるわと思ってしまいました。
まあ正月早々ドル円ちゃんはまた157円に接近していますけどはてさてどうなるのやら・・・・・・
〇短国ェ・・・・・・・・・・・
いつもの売参
https://market.jsda.or.jp/shijyo/saiken/baibai/baisanchi/index.html
(12/30引値:全銘柄引用してると長くなるので適当に1月2月の2銘柄とカレント3Mをピックアップしています)
国庫短期証券1335 2026/01/13 平均値単利 0.650
国庫短期証券1337 2026/01/19 平均値単利 0.650
---
国庫短期証券1340 2026/02/02 平均値単利 0.650
国庫短期証券1341 2026/02/09 平均値単利 0.650
---
国庫短期証券1350 2026/03/23 平均値単利 0.660
国庫短期証券1352 2026/03/30 平均値単利 0.650←3Mカレント
(12/29引値)
国庫短期証券1335 2026/01/13 平均値単利 0.520
国庫短期証券1337 2026/01/19 平均値単利 0.510
---
国庫短期証券1340 2026/02/02 平均値単利 0.485
国庫短期証券1341 2026/02/09 平均値単利 0.485
---
国庫短期証券1350 2026/03/23 平均値単利 0.560
国庫短期証券1352 2026/03/30 平均値単利 0.550←3Mカレント
・・・・・・うーんこのという感じですが、短国ちゃん年末跨ぎの所でニーズがあったんですねという事で、モノとしての短国のニーズは一段落って感じ(まあこれも微妙なんですけど29日の引けって翌日になればもう年内渡しは終わりじゃネーノという気もしますけど、まあ一応29日の売買だと30日渡しになるから、ってことですかねえ、よくわからんけど)で、30日の引値のところで一旦年末(海外の期末、ですかねえ・・・・)のモノとしての国債ニーズが一段落しました、ってことだとは思いますけど、ただまあ一段落しましたって言ったって付利金利から見たら10bp低い水準にありますので、こちらは今週水曜と来週月曜の償還見合いで火曜と金曜に行われる3M入札でどうなりますかしら、ってなお話になるんでしょうか。なおその間に木曜(発行日3Mと同じく来週連休明け)に6Mの入札もあるので今週は短国入札が3発あるのですが、6Mに関しては3Mの話の後に。
ゆうて利回りは相変わらず政策金利よりも10個下な訳で、他の年限では発行増額のしわ寄せがどの年限に来るの何のという話で持ち切りですが、3M短国界隈に関しては超過需要しか無いというチャーミングな事になっておられるようですな、知らんけど。
ただまあ年限長くなるとこれは年末前にもネタにしましたが、
(12/30引値)
国庫短期証券1338 2026/10/20 平均値単利 0.880
国庫短期証券1345 2026/11/20 平均値単利 0.900
国庫短期証券1351 2026/12/21 平均値単利 0.920
この辺りの金利水準、7月会合での利上げを前提に考えた場合、
1338回:前半0.75%+後半1.230%
1345回:前半0.75%+後半1.189%
1351回:前半0.75%+後半1.175%
ということで(何で手前の方が織り込み水準高いんだよとかそういうのはまあご愛嬌ということにしておきますが)、7月利上げを存分に織り込んでおられるという素敵な値付けになっていまして(そもそも手前0.75%が今の3Mから見たら金利高いですがな)、6MのWI(7/10償還)ってのも値付けされているのですが、こちらが
(12/30引値)
国庫短期証券1354 2026/07/10 平均値単利 0.800
ってなっているので、そもそも7月まで利上げが無かったら当座預金付利に大勝利というレートになっておられる次第でありまして(7月会合は7月末なので6M新発は7月会合跨がない)、4月利上げのリスクまで考えたらそりゃまあ安全係数寄こせってな話(なお4月に利上げでもしようもんなら利上げペースが今までのマーケットコンセンサスと全然違ってくるので話の前提が大幅に変わるし、そこまでの安全係数を見た価格形成まで逝っていないのはお分かりかと存じます)なのかね、とか思うと手前の強さ対比でそこまで押し込むもんなのかというのは正直よくわからん所ではあります。
まあそんな訳で、3M以内の辺りはツエツエ蠅なのですが、6Mより後ろの方になってくるとやっとこうまともな期間リスクプレミアムっぽくなってきているなあとは思います、まあカレント以外の銘柄ってそんなにホイホイと流通するもんでもない(場合に寄りけりではありますが)というのもあるのでどこからどこまでが実際のトレーダブルな気配なのかという問題はありますが・・・・・・・・・・
なお、東京レポレートちゃんの方を見ますと、
https://www.jsda.or.jp/shiryoshitsu/toukei/trr/index.html
O/N T/N 1w 2w 3w 1m 3m 6m 1y
2025/12/25 0.744 0.743 0.716 0.716 0.723 0.727 0.735 0.761 0.863
2025/12/26 0.741 0.741 0.718 0.718 0.724 0.729 0.736 0.762 0.866
2025/12/29 0.739 0.737 0.729 0.728 0.729 0.733 0.739 0.762 0.872
2025/12/30 0.747 0.752 0.737 0.733 0.733 0.735 0.742 0.766 0.878
ということで、年末年始(12/29のトモネと12/30のオーバーナイト)でも特段に突出した動きがあった訳でもなく、ターム物に関しては若干金利水準が全般的に上昇しているちゃあしていますが、さほど大騒ぎするほどの金利上昇でもない、という形になっていますが、3Mの辺りはGC0.73〜0.74%に対して短国が0.65%辺りになっているのに対して、6Mとか1YはGC対比で短国の気配レートの方が高い、というのは先日も1年どころの短国のネタでお話しましたが、引き続きその傾向が続いているのは興味深い所です。単に短国が年初の入札祭りの中で6M入札があるから押し込まれているだけなのかもしれませんけどね。
〇12月FOMC議事要旨である
今年は年末に出てましたな(だいたい年始に出ているイメージがあった)
https://www.federalreserve.gov/monetarypolicy/fomcminutes20251210.htm
Minutes of the Federal Open Market Committee
December 9-10, 2025
A joint meeting of the Federal Open Market Committee and the Board of Governors
of the Federal Reserve System was held in the offices of the Board of Governors
on Tuesday, December 9, 2025, at 9:00 a.m. and continued on Wednesday,
December 10, 2025, at 9:00 a.m.1
今回は『Special Topic: Balance Sheet Issues』などということで「スペシャルトピック」とかわざわざ小見出しに入れているの今までFOMC議事要旨を見たけど初めて(だと思うが記憶違いならゴメンチャイ)の試みで、今までだとこの手のスペシャルトピックがあったとしても淡々と小見出しが出ているだけ(なので今回なら単に「Balance
Sheet Issues」という小見出しがつくだけ)なので、これはどうしたことぞ、と思ってしまいました。
・・・・・よってバランスシートイッシューを先に成敗という話もあるんだがまあ普通に「今後の金融政策」の話から見て行くことにします(バランスシートの話は遠い将来の日本にも参考になる話ではあるのですがまあとりあえずのイシューではないので)。
んな訳で毎度おなじみの『Participants' Views on Current Conditions and the
Economic Outlook』からで、まずは政策決定と今後の政策運営に関して。9パラ〜12パラになりますが一見するとやや分量があるイメージではあります。では9パラから参ります。
・今回の政策決定に至るパートが前回対比でそこそこ増量になっている件について
9パラは今回FOMCにおける金融政策決定事項に関してパート1で背景認識の部分です。
『In their consideration of monetary policy at this meeting, participants
noted that inflation had moved up since earlier in the year and remained
somewhat elevated. Participants further noted that available indicators
suggested that economic activity had been expanding at a moderate pace.
They observed that job gains had slowed this year and that the unemployment
rate had edged up through September. Participants assessed that more recent
indicators were consistent with these developments. In addition, they judged
that downside risks to employment had risen in recent months.』
通常このパラグラフではこのような基本的な現状認識(この部分は声明文で示されている話ですわな)の後に「では今回の決定は」ということで同じパラで文章が続く(例えば前回のFOMC議事要旨がそうですが)のですが、今回はここまででいったんパラグラフを切って「今回の決定は」という10パラに繋がりますが、この10パラの分量が多めで、今回の9パラ10パラを合計するとざっと目検で2割くらい増量になっています。
・利下げ決定は表面にでていたよりもクロースコールだったと言いたさそうな記述から始まっていますわな
ということで10パラ。
『Against this backdrop, most participants supported lowering the target
range for the federal funds rate at this meeting, while some preferred
to keep the target range unchanged.』
参加者(投票者ではなく地区連銀総裁全員を含めたお話)のほとんどは今回の利下げを支持したけど数人(someなので最低3人以上で多分4人とかそういうレベルっすかね)は政策金利据え置きを主張。
『A few of those who supported lowering the policy rate at this meeting
indicated that the decision was finely balanced or that they could have
supported keeping the target range unchanged.』
しかも追い打ちをかけるように数人(A fewとsomeの関係に関してはこれ過去のTranscriptとMinutesを真面目に照合すれば分かると思うのですが思うだけでなかなかやったことが無いのでいつの日かちゃんとやろうというのが今年の沢山ある抱負の一つにしておきますね、でまあこれも少なくとも3人になりますわな)は「利下げに今回賛成したものの、その決定は微細な(で良いのかね、手元のデイリーコンサイスを見て拾ったんだが)バランスであり、もしかしたら今回は政策金利水準の維持を支持したかもしれませんですわ」という意見を表明している、ってことなので、利下げ決定に関しては票決に出ているよりもクロースコールだったという事を議事要旨は主張しているようにお見受けしました。
・利下げVS現状維持の差は「インフレがちゃんと2%目標に向けて鎮静化するのか否か」ですわな
でもって続きの部分は今回の利下げの妥当性についてのお話になりまして、
『Those who favored lowering the target range for the federal funds rate
generally judged that such a decision was appropriate because downside
risks to employment had increased in recent months and upside risks to
inflation had diminished since earlier in 2025 or were little changed.』
利下げ支持の皆様は、雇用のダウンサイドリスク(要は経済のダウンサイドリスク)が最近の数か月で高まっている一方で物価のアップサイドリスクは年初対比でなくなった、あるいは上がっている訳ではない、というのを理由にしていますわな、まあそうなりますよね。
『Some of these participants emphasized that lowering the target range
for the federal funds rate at this meeting was in line with a forward-looking
approach to the pursuit of the Committee's dual-mandate objectives.』
今回の利下げは「フォワードルッキングな対応」だそうな(数名の主張ね)。
『These participants noted that reducing the policy rate at this meeting
would be consistent with the projected decline in inflation over coming
quarters while contributing to a strengthening of economic activity in
2026 that would help stabilize labor market conditions after this year's
cooling. 』
どうフォワードルッキングなのか、ということもここで説明されていまして、物価の方は今後数四半期において上昇率を下げていく見通しにおいて、今年の経済が冷えてきたという状況の下では来年の経済に対して利下げを行っておくことによって経済活動を活発にする寄与が利下げによって期待できますわ、という事のようですな。
その次は政策金利維持組の主張でして、
『Those who preferred to keep the target range for the federal funds rate
unchanged at this meeting expressed concern that progress toward the Committee's
2 percent inflation objective had stalled in 2025 or indicated that they
needed to have more confidence that inflation was being brought down sustainably
to the Committee's objective.』
政策金利維持を支持する理由は、インフレがちゃんと落ち着くのかという点についてその動きが今年止まってませんか、とか今後2%に落ち着くという確信度がまだ足り申さん、とかそういうことで「物価がちゃんと2%目標に落ち着いてくれるのかどうかが怪しいので今の水準で様子見」という主張になっていますわな。
とまあそういう訳なので、つまりこれ物価がまたぞろ強くなってくると話がだいぶ変わって来る、という話でありまして、労働市場の方も注目なんだが利下げの前提として好ましくない高インフレの再来が無い、というのがあるし金利据え置き派はインフレ鎮静化が怪しくねえかって言ってるのが主張の差分なので物価指標に関しても目は放せないということなんじゃないかとは思いました。
・政策金利を現状維持しろという人たちの意見をやたらめったら採り上げているのがチャーミング
でもってですね、政策金利維持組の意見はもうちょっとありまして、
『These participants also noted that longer-term inflation expectations
could rise should inflation not return to 2 percent in a timely manner.』
These participantsは政策金利維持を主張した人たちですが、この人たちは「物価が2%に戻らずに高い水準のままで推移しているとインフレ期待が上振れするリスクがあるじゃろ」という主張もしていまして更に、
『Some participants who favored or could have supported keeping the target
range unchanged suggested that the arrival of a considerable amount of
labor market and inflation data over the coming intermeeting period would
be helpful in making judgments on whether a rate reduction was warranted.』
政策金利維持、あるいは政策金利維持との間はfinely balancedだと言った人たちのうち数名は、今後経済データが出てきたら政策金利引き下げが妥当であったかを判断するのに助けになるだろう、との意見でして、さらには、
『A few participants judged that lowering the federal funds rate target
range at this meeting was not justified because data received over the
intermeeting period did not suggest any significant further weakening in
the labor market.』
数名(A few)は直近に来ている経済データでは労働市場の顕著な悪化を示すようなものは一切見当たらんので今回の利下げは正当化されません、とかぶち込んでいまして、なんか全般的に「政策金利据え置き支持」のひとたちの主張を大きく並べたような見せ方になっているのがチャーミングというものです。
なお最後はミラン理事ですね。
『One participant agreed with the need to move toward a more neutral monetary
policy stance but preferred lowering the target range by 1/2 percentage
point at this meeting.』
・先行き金融政策運営の部分では「今回は利下げしたけどしばらく様子見」のご意見紹介コーナーになっておられる
11パラは先行きの金融政策運営スタンスについて。
『In considering the outlook for monetary policy, participants expressed
a range of views about the restrictiveness of the Committee's policy stance.』
金融政策の引き締め度合いについての議論があったとな。
『Most participants judged that further downward adjustments to the target
range for the federal funds rate would likely be appropriate if inflation
declined over time as expected.』
多くの参加者は今後見通し通りに物価上昇率が下がってくれば更なる政策金利の引き下げが正当化される、ということですな。
『With respect to the extent and timing of additional adjustments to the
target range for the federal funds rate, some participants suggested that,
under their economic outlooks, it would likely be appropriate to keep the
target range unchanged for some time after a lowering of the range at this
meeting.』
数名(some)の参加者は今回の利下げ後しばらくは政策金利を据え置くのが今の経済状況から見ると妥当との意見。
『A few participants observed that such an approach would allow policymakers
to assess the lagged effects on the labor market and economic activity
of the Committee's recent moves toward a more neutral policy stance while
also giving policymakers time to acquire more confidence about inflation
returning to 2 percent.』
数名(A few)の参加者は今回の利下げ後に政策金利を暫く据え置いて労働市場への影響を見ることによって、政策効果の状況を判断していくことができるし、2%物価目標達成への確信度を高めるための時間を得ることができる、と主張してて、この部分でも「利下げ賛成だけれども連続利下げではないですよ」というご意見紹介になっていますな。
『All participants agreed that monetary policy was not on a preset course
and would be informed by a wide range of incoming data, the evolving economic
outlook, and the balance of risks.』
先行きはプリセットコースではない、というのは全員一致ということでまあこれは毒にも薬にもならない記述でして11パラはそんな感じで終わります。
・リスクマネジメントアプローチの部分でも結局はインフレの再度の上振れ(または全然下がらん)の有無次第だなと思いました
12パラはリスクマネジメントアプローチ的な観点でのお話。
『In discussing risk-management considerations that could bear on the outlook
for monetary policy, participants generally judged that upside risks to
inflation remained elevated and that downside risks to employment were
elevated and had increased since the middle of 2025.』
物価は上振れリスク、雇用は下振れリスクで2025年中盤以降は雇用の下振れリスクが高まったということで皆さん概ね同意、ということでここは相変わらず同じですね。
『Most participants noted that a move toward a more neutral policy stance
would help forestall the possibility of a major deterioration in labor
market conditions.』
でまあ殆ど参加者は中立金利に向けて徐々に政策金利を下げていくのが経済の大きな悪化を避けるのに適切でしょうという認識をしめしていますな。
『Many of these participants also judged that the available evidence pointed
to a reduced probability that tariffs would lead to persistent inflation
pressures. These participants observed that it was appropriate for the
Committee to ease its policy stance in response to downside risks to employment,
thereby helping to bring the risks to achieving the dual-mandate goals
into better balance, and suggested that a move toward a more neutral policy
stance at this meeting would leave policymakers well positioned to determine
the extent and timing of additional adjustments to the policy rate, with
these judgments being based on the incoming data, the evolving outlook,
and the balance of risks.』
という主張をする多くの参加者は、同時に関税政策が持続的なインフレをもたらす可能性の低下についても指摘していまして、そうであれば徐々に政策金利を中立スタンスに戻していくことによって労働市場の悪化(経済の悪化)を避けることができる(物価はそんなに上振れしなさそうなので)ので、今回利下げするのが適切ですわな、という話をしておりますが、一方で、
『By contrast, several participants pointed to the risk of higher inflation
becoming entrenched and suggested that lowering the policy rate further
in the context of elevated inflation readings could be misinterpreted as
implying diminished policymaker commitment to the 2 percent inflation objective.』
数名(several)の参加者は物価上振れや高インフレの定着リスクはあるので、物価が強い中において利下げを行うことは、2%物価安定目標へのコミットに疑念を持たれるリスクがあるとの指摘をしています。
『Participants judged that a careful balancing of risks was required and
agreed on the importance of well-anchored longer-term inflation expectations
in achieving the Committee's dual-mandate objectives.』
最後はインフレ期待がちゃんとアンカーされているのがダイジダイジネーというので締めていますね。
今朝はこの辺で勘弁していただきとう存じます。今年もよろしくお願いします(平伏)