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2025/04/03
お題「短国雑談/安達前審議委員BBGインタビューとな/監事理事人事雑談とか短観おまけ雑談(インフレ期待の計測)とか」
ほうほうなるほどなるほど
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/X7YIYJPX4BLMTNPFY7WIRATQ2A-2025-04-02/
トランプ関税で実効税率17%に、製造業「広範に混乱」=リッチモンド連銀
Howard Schneider
2025年4月3日午前 4:44 GMT+9
『[ワシントン 2日 ロイター] - 米リッチモンド地区連銀は2日に公表した報告書で、トランプ米政権がこれまでに発表した関税措置のほか、今後発表する可能性のある関税措置で、米国が輸入するモノ(財)に対する平均実効関税率は約17%と、現在の2.2%から大幅に上昇すると試算した。中西部と南部の製造業が特に「広範な混乱」に見舞われるとしている。』
『報告書はリッチモンド地区連銀のワデル副総裁らが作成。トランプ第1次政権下の2018年と19年に導入された関税措置で国内の雇用と生産が純減したとし、トランプ第2次政権が掲げる一段と積極的な関税措置も同様の影響をもたらすリスクがあると警告した。』(上記URL先より)
でもって日本の輸出品は関税24%ですかそうですかさいでっかということで
https://port.jpx.co.jp/jpx/template/quote.cgi?F=tmp/future_day_through
先物価格情報
とりあえず日本株先物はさがっているようでございますな。
〇短国ちゃん昨日も3M以内が甘いとな
売買参考統計値ちゃん
https://market.jsda.or.jp/shijyo/saiken/baibai/baisanchi/index.html
(4/2引値)
国庫短期証券1282 2025/04/21 平均値単利 0.370
国庫短期証券1283 2025/04/28 平均値単利 0.370
国庫短期証券1287 2025/05/19 平均値単利 0.370
国庫短期証券1231 2025/05/20 平均値単利 0.370
国庫短期証券1289 2025/05/26 平均値単利 0.370
国庫短期証券1238 2025/06/20 平均値単利 0.370
国庫短期証券1295 2025/06/23 平均値単利 0.370
国庫短期証券1296 2025/06/30 平均値単利 0.375←カレント3M
(4/1引値)
国庫短期証券1282 2025/04/21 平均値単利 0.350
国庫短期証券1283 2025/04/28 平均値単利 0.350
国庫短期証券1287 2025/05/19 平均値単利 0.360
国庫短期証券1231 2025/05/20 平均値単利 0.360
国庫短期証券1289 2025/05/26 平均値単利 0.360
国庫短期証券1238 2025/06/20 平均値単利 0.360
国庫短期証券1295 2025/06/23 平均値単利 0.360
国庫短期証券1296 2025/06/30 平均値単利 0.375
ということで、全般的に3M以内の短国の引値が昨日は甘くされていまして、まあどうせ期末の帳尻需給が剥落したってのがあるでしょうし、一方で債券市場の方はツエツエ蠅になっているので資金シフトでも起きたんかいなと思ったり思わなかったり。
まあ金利上がりました、と言いましてもご覧の通りで4月(5月)会合跨ぎとかそういう概念の一切存在しない引値構成になっていまして、じゃあ短期市場は早期利上げの可能性を読んでいないのかと言えばそうじゃなくて、短国絡まないものですと会合跨ぎを加味したレートになっていたりするものもあるようですので、短国だけアホアホイールドになっているということではあるのですが、これ金利上がったと言ってもGCよりも10bp前後金利低いですし、明日3M入札どうするんでしょ(ちなみにWIは引用してないけど0.370%)という風情ではありまする。
まあ短国ちゃんの場合、利上げ観測高まると利上げ織り込んだレート形成になるというのは昔の話になっていまして(いや真面目な話昔はちゃんとそういう値付けになってたんよ)、利上げ観測高まる⇒ポートの短期化というか長期からの避難民が殺到⇒避難所大混雑でエライコッチャ、という流れで金利下手したら下がるまでありますのですが、いつも申し上げておりますように信用リスクフリーの国債利回りが短期の指標金利として機能していない状態というのはどうにかならんもんかいな、という嘆きは変わらないのでありました。
まあ今回に関しては期末用需要の剥落で説明はつくと思いますが、もしかしたらその中に長期からの避難民の皆様が米国不透明ガーを見てやや調子にのって売られていた感もなくはない長期の方に戻っていったというのがあると面白いなとは思いました。まあメモということでよろしくです。
〇いやいきなりなにゆうてるのこのおじさんは(安達前審議委員BBGインタビュー)
ってか退任早々情報発信な上に内容がお前は何を言ってるんだ状態で何ですかこの人の品位はと思いました(あくまでも個人の感想ですし品位がないとか言ってませんので念のため申し添えます^^)
https://www.bloomberg.co.jp/news/articles/2025-04-02/SU2UVCT0G1KW00
日銀は5月に追加利上げも、米関税の影響限定的なら−安達前審議委員
伊藤純夫、藤岡徹
2025年4月2日 18:00 JST 更新日時 2025年4月2日 18:17 JST
→基調物価は着実に上昇、順調に進めば年末までに再利上げあり得る
→米関税措置で物価・賃金に影響なら、利上げ路線が停止のリスクも
なんかこの部分と記事が微妙にあっていない気もするんですがまあ引用しますと、
『前日本銀行審議委員の安達誠司氏は、基調的物価の着実な上昇を踏まえると、米関税政策によって日本経済や金融市場に大きな影響が生じなければ、次回5月の日銀金融政策決定会合での追加利上げもあり得るとの見解を示した。』(上記URL先より、以下同様)
はあそうですか
・「利上げ提案があれば」じゃなくて「利上げ提案をする」のが政策委員の仕事だろお前は何を言ってるんだ
『3月25日に退任した安達氏は2日のインタビューで、日銀3月短観で企業の物価見通しが上方修正されるなど、日銀が重視する基調的物価は1月利上げ以降も一段と上昇していると説明。「利上げに向けた環境は整ってきている」とし、仮に審議委員として5月1日の会合に出席し、利上げ提案があれば「賛成する状況だ」と語った。』
「利上げ提案があれば「賛成する状況だ」」ってお前は何を言ってるんだという話で、じゃあ3月会合で何か言えよという話だし、そもそもそういう状況だと思うんだったら「仮に審議委員として5月1日の会合に出席し、利上げ提案があれば「賛成する状況だ」」じゃなくてお前が政策委員会の委員として利上げを提案するのが筋だろというお話ですわな。
まあこの部分を見ただけでこのおじさん、責任感もって政策やろうとか思っていなかったというのを堂々と表明しているようなもんで、これなら言ってること滅茶苦茶だけどちゃんと自分の主張をしていた某ジンバブエ大先生の方がマシまである、という飛んでもない話で誰だこんなの政策委員にしたのは、と改めて思うのでありました。
・基調的な物価が何でそんなピンポイントで出てくるんでしょうかねえ
次のパラグラフも意味くじ分からんのだが。
『安達氏は足元の基調的な物価上昇率を1.75%程度と試算し、順調に進めば年末か今年度末には目標の2%に達するとみる。』
その0.25%って計測誤差の範囲内じゃないですかねえ、何でピンポイントで出てくるのかよくわからん
・そこの0.25%に何でそんなにハードルがあるのか意味が分からん
でもって、
『日銀の利上げは5−7月と9−12月に1回ずつをベースシナリオとしつつ、現状は「0.75%への利上げのリスクは大きくないが、1%への道は開けていない」と指摘。1%への利上げ局面では現行の緩和スタンスの変更が必要になるとみる。』
0.75%と1%の間に大きな差がある、ってこれまたエライ勢いでピンポイントで話をする根拠がさっぱりわからん訳でして、ちょっとその根拠をそこの屏風から出していただけますでしょうかwwwww
・まあこの部分は程度問題なんですけれども
とまあ悪態ばっかりついていても何なので記事の後ろの方を見ますと、
『一方、安達氏は、不確実性が完全になくなることはないとも指摘。米関税政策を受けて企業が設備投資を抑制するなど、実体経済の下振れリスクが顕在化して来年の賃上げや基調的物価に影響するような事態になれば、「利上げ路線をいったん停止する必要が出てくる可能性もある」という。』
ということなんですが、日銀大本営の説明ですと、賃金は構造的に強くて、多少の需給ギャップで反応する状況ではない、というような渾身のレポートが1月会合の際に出ていた訳でして、そらまあ何とかショックみたいなことがトラ公の関税芸によって世界に巻きおこれば利上げしにくくなるのはそらそうよという話なので、この辺の話ってどの程度の話か、と言わないで基調的物価とかフワフワした説明されても議論として意味がないのでまあ残念な説明だわと思いました。
しかしまあ何ですな。現時点で大幅に緩和的な日本の場合はそういう状況での緩和による追加的効果が金融政策が引き締め的な米国と比較して乏しいどころか多分ない訳で、政策発動余地のない状況で何とかショックとか来られたらどないしますねんという事で、ハトハトチキンが修正引っ張りすぎた罪は深いわと思うのでありました。
・しかし退任早々踊るのが緩和音頭じゃないというのが中々面白くて
記事の最後の方にありますように、
『安達氏は大胆な金融緩和によって経済成長と緩やかなインフレを目指すリフレ派の論客として、安倍晋三政権の指名を受けて20年3月に日銀審議委員に就任。』
ということでしたので、退任早々高圧経済音頭とかザイセイガー音頭とか財務省陰謀論音頭でも踊るのかと思いきや何いつの間に転向してるんだよ(とか書いてますが安達さんは就任以降まあ「なんも言わない政策委員」として大本営の九官鳥として機能していた以外の実績がないので入った瞬間からそうだったという説は大いにありますがその点はひとまず置きましてwwwww)という話をしているところが中々滋味の深いものがありまして、現下の経済物価情勢の中で高圧経済音頭とか財務省陰謀論音頭とか踊っているとガチで見識を疑われるというような認識があるからこんなトーンの話になるんじゃろうなと思いますけど、リフレ派から破門されませんか大丈夫ですかと思ってしまいました(ニッコリ)。
〇そういや理事と監事の発令がでていましたな(汗
https://www.boj.or.jp/about/release_2025/rel250401a.htm
監事・理事の発令について
『次のとおり発令がありました。
播本 慶子
日本銀行監事に任命する
令和7年4月1日
内閣』
『中村 康治
日本銀行理事に任命する
令和7年4月1日
財務大臣 加藤 勝信』
『なお、坂本 哲也 監事および加藤 毅 理事は、3月31日任期満了により退任しました。』
政策委員会室長の播本さんが監事、調査統計局長の中村さんが理事で、
https://www.boj.or.jp/about/organization/tanto.htm
総裁・副総裁・理事の担当
ということで、中村さんは企画局、金融市場局、金研の担当ということですので、政策担当理事ということで、どういう方でどうたらこうたらというのは日経などでも既報だとおもいますし、まあ何なら本石町日記先生の解説とかもあるのかと思いますので門前小僧のワイは低みの見物。
ではありますが、直近の展望レポートの「背景説明を含む全文」の方にある渾身のBOX連発って
当時の調査統計局長でありますところの中村新理事の肝いり度がどの程度とかそういうのは中の人しか
分からんのでワシがどうこう言う話ではないですが、少なくとも局長が「いやこれはちょっとアカンじゃろ」みたいな
ものはそう簡単に世の中に出てくるもんじゃないでしょうから(個人の妄想です)、「賃金は構造的に強くて
多少の需給ギャップの上下に反応しませんわ」という賃金と物価の循環の話をどのような感じで政策に
反映させるのか、というか緩和調整を進めていくのか、というのは期待しても良いのかな??と思いました、
知らんけど。
〇日銀短観と言えば企業のインフレ期待がしっかり推移していることが目立ちますがというおまけ雑談
https://www.boj.or.jp/statistics/tk/tankan03b.htm
短観(2025年3月)
概要が出た翌日に
https://www.boj.or.jp/statistics/tk/zenyo/2021/all2503.htm
全国企業短期経済観測調査(短観)(2025年3月調査全容)
調査全容というのが出まして、本当はこれをちゃんと時系列で追っかけて行けはあなたも立派な何とかストになれる、というのは先達から教わってるのですが、まあ生業というのがある身としてはなかなかそういう訳にもいかず(だいたいからして3月9月の短観って期初一発目に出てくるから時間が特にないぞな)ということですが、まあこれからはもっと実体経済が大事になる(本来常に大事なのですが日銀の「お気持ち」解釈で決まってしまう時間帯が長すぎた)時間帯になってきていると思いますので時系列含めて色々と読むと面白い(単発で見ても面白いんですが何せ分量が)ですわよ、とオヌヌメしておいて、
昨日短観私家版チェックした時に企業の価格関連に関しまして、
(昨日書いた駄文を再掲)
ちなみにですね、前回この販売価格見通しの小見出しが、「企業の販売価格見通しはツエツエ蠅としか申し上げようがない、と前回書いたがさらに堅調、と前回書いたがもっと堅調wwwww」なのですわアイヤー。
まあ一番最初の3月って2023年の3月短観になりますのでそこから見たら短期ゾーンの数値は下がっているというお話ではあるのですが、中長期のところは2023年の辺りから見たら全規模合計で見た場合にばっちり上がっていますし、足元の見通しだって日銀大本営の願望シナリオでありますところの「アクチュアルの物価は今後2%上昇水準に落ち着いてくる」どころか1年のところ上昇しだしている訳でして、どこからどう見てもこれは企業の価格上昇ムーブが続いているというお話になりまして、それが「好」循環なのかはさておいても価格引き上げのフィードバックループになっていませんでしょうかというお話で、そんな中で政策金利は0.5%だわ長期国債を市場から月4兆円とかいう紛うことなき金融緩和買入をして良いのでしょうかというお話ではございますな。
(昨日書いた駄文ここまで)
でまあこれは受け売りなのですが、先般アタクシが4回シリーズでツッコミ大会を入れたうっちー副総裁の静岡金懇ですが、
https://www.boj.or.jp/about/press/koen_2025/data/ko250305a2.pdf
最近の金融経済情勢と金融政策運営
(図表の方です)
PDFですと6枚目になりますが、紙芝居的には9ページになりますけど、
『消費者物価と基調的な物価上昇率』ってのがあって、これを見ますと短観であんなに強いのが並んでいるというのに『Aインフレ予想からみた基調』の企業ってのがなぜか一貫して2%を割り込んでいる「合成指数」になっているんですよね。
でまあナンジャソラという話なんですが、脚注に「2. 図表@〜Bの各アプローチの詳細は、「経済・物価情勢の展望」(2024年4月)BOX4を参照。」ってありまして、
https://www.boj.or.jp/mopo/outlook/box/2404box4a.pdf
(展望レポートのBOX抜粋版)
のBOX5のところを見ますと、この合成指数って
『第2は、人々の物価観を示す予想物価上昇率に関する指標に着目するアプローチである33。ただし、これらインフレ予想指標には、様々な経済主体・年限のものがあり、それぞれが有する意味付けや統計的な特徴・バイアスなどが異なる。そこで、日本銀行では、それら個別の指標を丁寧に点検するとともに(前掲図表
39)、各指標が有する情報を、統計的手法を用いて集約した合成指標も作成している34。』
とあって、じゃあこの脚注34を見ますと、
『34 具体的には、主成分分析の手法を用いて各指標の共通成分を抽出している。また、合成指標の平均とばらつきは、水準バイアスが相対的に小さい専門家のインフレ予想を基準としている。詳細は、日銀レビュー「期間構造や予測力からみたインフレ予想指標の有用性」(後日公表予定)を参照。』
となりまして、該当する日銀レビューはこちら
https://www.boj.or.jp/research/wps_rev/rev_2024/data/rev24j05.pdf
期間構造や予測力からみたインフレ予想指標の有用性
企画局 長田充弘、中澤崇
2024-J-5
2024 年 5 月
こちらの『インフレ予想の集計指標 』って小見出しから先のところにあって『(集計指標の作成)
』というところに説明はあって、『【図表 9】経済主体別の合成予想物価上昇率』ってのがありまして、これを内田副総裁の講演でも使っている、という形ですが、よくよく見ますと(内田さんの講演でもそうですが)これ「10年後」とかいうそれ金融政策的に意味あるのかという期間の合成予想物価上昇率を出していまして、いやまあ勿論こちらの日銀レビューではもっと短い期間の話として『【図表
10】予測力ベースの集計指標 』ってので3年先の予想物価上昇率をベースにしたインフレ期待の予測力評価してたりしているのですが、だいたいからしてこの手の分析って過去の数字からの時系列分析しているから限界があって、このレビューの本編でも4ページの最後に、
『このように、予測力という観点からはバイアスを勘案することが有用と言えるが、バイアスは時間の経過とともに変化する可能性がある点に留意が必要である。例えば、中長期的に物価上昇率が2%程度で推移するとの見方が経済主体間で強まれば、中長期のインフレ予想指標は2%程度に収束する可能性があり、その場合にはバイアスが縮小していくと考えられる。』
『また、各指標の予測パフォーマンスも、局面によって変化する可能性がある。インフレ予想や物価の形成メカニズムは複雑であり、明らかではない点も多いだけに、予測力の観点のみをもって特定の指標に過度に依存することは避けるべきと考えられる13。』
ちなみに企業のインフレ期待の合成指標出している元データは上記URL先にもありますように短観なのですが、合成して期待インフレ率を出す云々と言いましても、局面変化が起きているような場合だと時系列だか何だか使って生データ加工しちゃうと過去の低インフレ均衡の時代に引っ張られてインフレ期待過小評価せんかいなとおもってしまう(局面変化してないなら別にそれでいいんだけど)と思ったりする訳でして、日銀大本営の言ってる「予想物価上昇率は2%に行ってません」って話もホンマカイナという思いを短観の数字見ながら改めて思う、というか何でこんなことになってるんじゃろうという質問から発生したおまけ雑談ではございました。
2025/04/02
お題「短観はお強かったのもあるけど市場が一応短観反応した(ような気がする)のが良かったですねえ」
そういえばこのオペなんですけど
https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2025/mpr250401a.pdf
気候変動対応を支援するための資金供給オペレーションの実施スケジュールについて
https://www.boj.or.jp/mopo/measures/term_cond/yoryo105.htm
気候変動対応を支援するための資金供給オペレーション基本要領
『附則
この基本要領は、本日から実施し、金融調節上の支障がない限り2031年3月31日まで継続し、同日をもって廃止する。ただし、同日以前の日を貸付日とする貸付けの取扱いについては、なお従前の例による。』
・・・・・・・・まあトラ公はあと3年半ですけど、うーむ。
〇短観はお強い内容のようで(ただしトラ公要因は別問題)私家版チェック+α
概要
https://www.boj.or.jp/statistics/tk/gaiyo/2021/tka2503.pdf
短 観(概要)―2025年3月―
第204回 全国企業短期経済観測調査
< 回 答 期 間 > 2月26日 〜 3月31日
・前回の短観の時と反応が違うのが何と言ってもイイハナシダナー
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/34GUUR7AKVPK5IVCXOBW4YAADA-2025-04-01/
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は反落、長期金利1.50% リスクオフ一服で売り優勢
ロイター編集
2025年4月1日午後 3:14 GMT+9
『[東京 1日 ロイター] - <15:10> 国債先物は反落、長期金利1.50% リスクオフ一服で売り優勢
国債先物6月限は、前営業日比13銭安の138円27銭と反落して取引を終えた。新発10年国債利回り(長期金利)は同1.5ベーシスポイント(bp)上昇の1.500%。リスクオフの流れが一服する中、円債は売りが優勢となった。
国債先物は朝方から売りが先行。リスクオフムードがいったん落ち着いたことや、夜間取引で先物が下落した流れに追随して始まった。前日に急落した日本株が反発していることも、円債の圧迫要因となった。その後、時間外取引の米長期金利の小幅な低下を眺めて、国債先物はじわじわと下げ幅を縮小した。
日銀が朝方に発表した3月短観は、大企業・製造業の業況判断指数(DI)がプラス12と4期ぶりに悪化した一方、物価見通しは上方修正された
。』(上記URL先より)
ということで、回答時期的に4月2日からの関税の話を織り込んでいるのかというとたぶん織り込めていないから参考記録かも知れん、というのもあってもろ反応はしていなかったのかもしれませんが、ゆうて昨日の債券市場って朝方は横綱下がっていまして、前日に期末相場か何か知らんけど謎のクソ上がりをした反動分はあるにせよ、昨日の市場って短観に対する評価がどうのこうのってのも材料になっていたという感じなんですよね。
さてここで前回短観(12/13)の時の市場反応を見たワイの12/16の駄文を再掲しましょう。
(以下昨年12月16日に書き散らかしたアタクシの駄文を再掲しますと)
金曜の債券市場コメントをいつものようにロイターさんから
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/3EMOMH25AVNYBJDEGTU33PHWPM-2024-12-13/
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は続伸、長期金利1.04% 日銀利上げ観測後退で中期債の金利低下
By ロイター編集
2024年12月13日午後 3:39 GMT+9
<記事引用部分割愛、ちなみにリンク先まだ生きてます>
ということでですね、別にこの短観で12月利上げ確定って話じゃないのはそりゃまあそうなんですけれども、何ぼなんでも「利上げ観測後退で中期債の金利低下」ってムーブになるのはどっからどうみても短観を丸無視してるだろお前ら、ということで嘆かわしいにも程があるわけですよ。
先般来申し上げていますが、11月末の植田総裁のアホアホインタビューが出る前ってのは珍しくもちゃんと経済指標に反応して債券市場動いたりしている感じが見受けられていた訳でして、それを全部ぶち壊してしまって、結局「日銀のお気持ち表明」に全集中という世界に戻ってしまった、というのが金曜の相場に如実に示されている訳ですな。
(以上昨年12月16日に書き散らかしたアタクシの駄文を再掲しました)』
ということでですね、もちろん短観が強い材料になったという訳ではないのはその通りではあるのですが、それでもちゃんと短観に反応する体制になっていた、というのは中々結構なお話な訳でして。まあ昨年の日銀の「屁理屈繰り出しながら決め打ちばっかりするコミュニケーション」によって市場が日銀の発言しか見なくなっていた、というのが、足元の物価高問題もあるでしょうし、1月に利上げしてからそこまでアホウなコミュニケーションをしていない(なお先般の内田副総裁の金懇はちょっとドイヒーだったのでジンバブエ先生の金懇でもやらなかった4回シリーズのツッコミというのをしましたので先行きそこはかとなく不安はあるのですが・・・・・)ので、ちゃんと市場が更生(??)してきてるじゃんというお話かと思うんですよね、まあ単なる個人の感想ですけれども。
ちなみに当時の駄文(の原稿)を読み返しているのですが、上記の直前にも悪態ついてて、あの時のコミュニケーションに対してバチクソ怒っていたのが良くわかるわwwwwwww
(ついでに昨年12月16日に書いた駄文から)
『でもって次のところで悪態つきますけど、今回の短観ってごくごく普通に強いのですが、これを見て普通は12月だって利上げしてもおかしくないし1月利上げ待ったなし、という感じになって然るべきなのですが、先週バシバシと打ち込まれた12月利上げ火消どころか否定の大本営的屁理屈が、1月だって利上げ出来ないんじゃねえのその理屈持ち出すと、という感じになっているもんだからまるっきり市場が反応しない、という嘆かわしい状態になっている訳で、このようなアホアホコミュニケーションを「丁寧な説明」と思ってやっている大本営は唯一ネ申又吉イエスによって地獄の火の中に投げ込まれるべきではなかろうか、という思いまで湧いてくる金曜の市場ではございましたという所でまあそんな感じですわ。』
(以上昨年12月16日に書いた駄文を再掲しました)
いやマジでこの時から見たら随分と「正常化」されてきたわとまあそういう感想がまずはあるのですが、では私家版チェックの方を行いますと・・・・・・・
・業況判断DI:製造業は微妙だが非製造業がつええええええええ
(12月短観) (3月短観)
現状→3月予測 現状→6月予測
製造業大企業 +14→+13 +12→+12
製造業中堅企業 +11→+8 +11→+4
製造業中小企業 +1→+0 +2→▲1
非製造業大企業 +33→+28 +35→+28
非製造業中堅企業 +22→+15 +25→+18
非製造業中小企業 +16→+8 +16→+9
(前回12/16に書いた駄文より)
ということでですね、今回なんですが、前回って先行き見通しDIが現状対比で固め(弱め)に出ているという状態でしたが、今回は前回の見通しをさくっと上回って(特に非製造業)強かった前回並み(なお前回も同じく「直前の先行き見通しよりも強い」状態)になっております。どう見てもオントラックです本当にありがとうございました。
(前回の駄文ここまで)
製造業大企業が「前回予測DI未達」になっていまして、先行きに関しても若干前回の予測DIよりも弱くなっているのはさすがにトランプ関税への懸念をしめしたものなのかなとは思いますが、ゆうて確かにこれは本格的に出ている訳ではない(自動車とか強いし)ので、そこについては不確実性要因があるのですが、何ですかこの非製造業の強さは、というお話でして、非製造業強すぎワロリンチョとしか言いようが無い。なお先行きが下向きなのはこのくらい強い数字になると仕様のようなもんですが、固めに見てたけどやっぱり強いわ、というのが続く高原状態になっております。正直この短観見てどこの景気が悪いんだと言いたくなる訳で、景気が弱いから利上げはどうのこうのとか言ってる高圧経済とか未だに言ってるバカスケはとっとと滅亡していただきたいものです。
・企業の販売価格見通しはツエツエ蠅としか申し上げようがない、って毎度毎度書いておりますわwwwwwwww
販売価格見通し 全規模合計 全 産 業
1年後 3月:3.3%→6月:3.0%→9月:2.8%→12月:2.6%→3月:2.7%→6月:2.8%→9月:2.8%→12月:2.8%→3月:2.9%
3年後 3月:4.0%→6月:3.8%→9月:3.8%→12月:3.7%→3月:4.0%→6月:4.1%→9月:4.1%→12月:4.2%→3月:4.4%
5年後 3月:4.6%→6月:4.4%→9月:4.4%→12月:4.4%→3月:4.7%→6月:4.8%→9月:4.9%→12月:5.0%→3月:5.2%
大 企 業 製 造 業
1年後 3月:2.9%→6月:2.5%→9月:2.4%→12月:2.2%→3月:2.2%→6月:2.3%→9月:2.2%→12月:2.2%→3月:2.3%
3年後 3月:3.2%→6月:2.8%→9月:2.9%→12月:2.8%→3月:2.8%→6月:3.2%→9月:3.1%→12月:3.2%→3月:3.4%
5年後 3月:3.5%→6月:3.0%→9月:3.1%→12月:3.0%→3月:3.1%→6月:3.3%→9月:3.4%→12月:3.4%→3月:3.7%
大 企 業 非製造業
1年後 3月:2.4%→6月:2.1%→9月:2.2%→12月:2.0%→3月:2.0%→6月:2.1%→9月:2.1%→12月:2.2%→3月:2.4%
3年後 3月:3.0%→6月:2.8%→9月:2.8%→12月:2.7%→3月:2.8%→6月:3.0%→9月:3.0%→12月:3.1%→3月:3.1%
5年後 3月:3.4%→6月:3.2%→9月:3.4%→12月:3.2%→3月:3.2%→6月:3.4%→9月:3.5%→12月:3.6%→3月:3.5%
ちなみにですね、前回この販売価格見通しの小見出しが、「企業の販売価格見通しはツエツエ蠅としか申し上げようがない、と前回書いたがさらに堅調、と前回書いたがもっと堅調wwwww」なのですわアイヤー。
まあ一番最初の3月って2023年の3月短観になりますのでそこから見たら短期ゾーンの数値は下がっているというお話ではあるのですが、中長期のところは2023年の辺りから見たら全規模合計で見た場合にばっちり上がっていますし、足元の見通しだって日銀大本営の願望シナリオでありますところの「アクチュアルの物価は今後2%上昇水準に落ち着いてくる」どころか1年のところ上昇しだしている訳でして、どこからどう見てもこれは企業の価格上昇ムーブが続いているというお話になりまして、それが「好」循環なのかはさておいても価格引き上げのフィードバックループになっていませんでしょうかというお話で、そんな中で政策金利は0.5%だわ長期国債を市場から月4兆円とかいう紛うことなき金融緩和買入をして良いのでしょうかというお話ではございますな。
・企業の物価全般見通しは従来「こういうのはインフレ期待が2%にアンカーされていると言わんのか」でしたけど・・・・
物価全般見通し 全規模合計 全 産 業
1年後 3月:2.8%→6月:2.6%→9月:2.5%→12月:2.4%→3月:2.4%→6月:2.4%→9月:2.4%→12月:2.4%→3月:2.5%
3年後 3月:2.3%→6月:2.2%→9月:2.2%→12月:2.2%→3月:2.2%→6月:2.3%→9月:2.3%→12月:2.3%→3月:2.4%
5年後 3月:2.1%→6月:2.1%→9月:2.1%→12月:2.1%→3月:2.1%→6月:2.2%→9月:2.2%→12月:2.2%→3月:2.3%
中小企業 製 造 業
1年後 3月:3.2%→6月:2.9%→9月:2.8%→12月:2.7%→3月:2.6%→6月:2.7%→9月:2.6%→12月:2.6%→3月:2.7%
3年後 3月:2.5%→6月:2.4%→9月:2.4%→12月:2.4%→3月:2.4%→6月:2.5%→9月:2.5%→12月:2.5%→3月:2.6%
5年後 3月:2.3%→6月:2.3%→9月:2.3%→12月:2.3%→3月:2.4%→6月:2.5%→9月:2.4%→12月:2.5%→3月:2.5%
中小企業 非製造業
1年後 3月:3.0%→6月:2.8%→9月:2.8%→12月:2.6%→3月:2.6%→6月:2.6%→9月:2.6%→12月:2.6%→3月:2.7%
3年後 3月:2.5%→6月:2.4%→9月:2.5%→12月:2.4%→3月:2.4%→6月:2.5%→9月:2.4%→12月:2.5%→3月:2.6%
5年後 3月:2.3%→6月:2.3%→9月:2.3%→12月:2.3%→3月:2.3%→6月:2.4%→9月:2.4%→12月:2.4%→3月:2.5%
過去1年にわたってこの数字を見て「どっからどう見たってこれ「企業のインフレ期待は2%でアンカー」以外に何を言えという話」って言ってるんですよね。でまあこちらで中小企業だしているのは、かつてこの短観の数字を出しだしたときに日銀大本営は「大企業の価格見通しはエコノミスト見通しや市場見通しに影響されやすいが、より一般の見方に近いのは中小企業の見通しである(
ー`дー´)キリッ」とか言ってたんですが、黒田末期以降は利上げを渋る屁理屈を並べるのに忙しいので、すっかり言わなくなっているというのが日銀のご都合主義な訳ですな。
前回もと「そもそも論として何を持ち出せば「インフレ期待がまだ2%に届いていない」とか言えるのか、というのを日銀は真面目に示すべきではないか、と斯様思う訳です。マジでいい加減にしろ。」などと悪態をついていますが、まあ普通にここの感想は同じという事実が今回もあるし何なら今回全般的に少しづつだけど上がっている訳で、何ならこれ2%よりも上振れしだしているんじゃないのか、って言いたくなりますね。ネタではなくて半分くらいマジで。
・販売・仕入価格判断が驚愕の上昇を示している訳でどう見てもこれは政策対応ビハインドリスクの高まりが、と思うんだが
販売価格判断
(12月短観) (3月短観)
現状→3月予測 現状→6月予測
製造業大企業 +25→+24 +28→+30
製造業中小企業 +29→+34 +27→+37
非製造業大企業 +29→+31 +32→+34
非製造業中小企業 +27→+31 +30→+37
仕入価格判断
(12月短観) (3月短観)
現状→3月予測 現状→6月予測
製造業大企業 +39→+37 +41→+43
製造業中小企業 +58→+58 +57→+62
非製造業大企業 +44→+44 +44→+44
非製造業中小企業 +53→+56 +57→+61
でまあ販売価格判断と仕入価格判断ですが、前回12月短観の時にはおおむね(強い前回対比)横ばいですなという結果でそんなことを書いたのですが、今回は販売価格判断上がっている上にまさかの先行き価格設定の強気がキタコレとなっているのですが、よくよく見れば仕入れ価格判断も上がっているし、先行きの仕入れ価格判断も上がっている、ということでして、コストプッシュなのかディマンドプルなのか知らんですけれども、これもまた価格上昇のフィードバックループに入っていませんか大丈夫ですか日銀政策完全に後手に回ってインフレ阻止失敗の戦犯として吊し上げられて植田総裁は頭でっかち馬鹿学者総裁として千載の汚名を残しませんか、と心配したくなるこの結果。
・雇用判断DI:前回はその前並みで見通しほどは一段の引き締まりなし、でしたが今回も同様
(12月短観) (3月短観)
現状→3月予測 現状→6月予測
製造業大企業 ▲18→▲21 ▲17→▲21
製造業中堅企業 ▲24→▲27 ▲26→▲28
製造業中小企業 ▲24→▲31 ▲24→▲30
非製造業大企業 ▲39→▲39 ▲39→▲40
非製造業中堅企業 ▲46→▲50 ▲46→▲48
非製造業中小企業 ▲46→▲49 ▲46→▲52
まあこの雇用判断DIは水準がもうキテマスキテマスなので今更ここからさらに引き締まるってことはなさそうな感じではありますが、ゆうてこのように雇用が引き締まった情勢な訳でして、そらおちんぎんも上昇するというものでございます。
なおジジイのワシのおち(ここで床に穴が開きボッシュート)
ということでボッシュートされたことでもありますので(嘘ですただの時間の関係)今朝はこの辺でご勘弁。
2025/04/01
お題「米国のせいとは言え中々の期末相場/オペ紙メモ/PD懇と投資家懇議事要旨より少々」
ちょっと何言ってるか分からない
https://jp.reuters.com/world/security/7PT5HXVCPBKFRMILVB3LNK7IYE-2025-03-31/
米を不公平に扱った国、関税を予期すべき=ホワイトハウス
ロイター編集
2025年4月1日午前 4:51 GMT+9
政権皆で関税芸人になっていますが頭大丈夫なのかこいつら・・・・・
〇なんか期末相場無茶苦茶でしたな
わけわからん
https://jp.reuters.com/markets/japan/funds/XDR4THKFORL6PGFITJIB2CEJHI-2025-03-31/
〔マーケットアイ〕金利:国債先物は大幅続伸、長期金利1.485%と3週間半ぶり低水準 リスクオフで
ロイター編集
2025年3月31日午後 3:33 GMT+9
『[東京 31日 ロイター] - <15:23> 国債先物は大幅続伸、長期金利1.485%と3週間半ぶり低水準 リスクオフで
国債先物6月限は、前営業日比63銭高の138円40銭と大幅続伸して取引を終えた。新発10年国債利回り(長期金利)は同6.0ベーシスポイント(bp)低下の1.485%と3月5日以来の低水準を付けた。リスク回避の流れが強まったほか、2年債入札が無難に通過したことも好感され、円債は堅調に推移した。』(上記URL先より、以下同様)
ということで何かハチャメチャな展開になっていましたが、
『2年債は同3.5bp低下の0.830%、5年債は同5.5bp低下の1.095%。20年債は同3.0bp低下の2.220%。30年債は同0.5bp低下の2.520%。一方、40年債は同1.0bp上昇の2.790%。』
というなんかドイヒーなカーブになっていたのですが、いや確かに米国リスクオフみたいな展開にはなっていたけど、最近のアメリカン市場って関税芸人がなんか言うと一々過剰に反応する(ので人間じゃなくてロボみたいな感情の無い馬鹿がやってるんじゃないかと疑いたくなるんだが)のが仕様になっているのもう見え見えなのに一々国内市場がそれに大反応するのって如何なものか(月曜の最初の大市場がうちんちだからしゃあない面はあるのは分かるけど)とは思うんですけどね。
でまあ表組みの方で見ますと、
『 OFFER BID 前日比 時間
2年 0.829 0.835 -0.033 15:14
5年 1.09 1.098 -0.054 15:14
10年 1.479 1.485 -0.064 15:15
20年 2.215 2.224 -0.026 15:14
30年 2.512 2.521 -0.009 15:13
40年 2.774 2.787 0.011 15:18』
先週激強ダッチ入札をやった40年は何をやってらっしゃるのですかという悲しいことになっているのですが、なんかまあ随所に変なことが起きてまして短国方面では、
売買参考統計値
https://market.jsda.or.jp/shijyo/saiken/baibai/baisanchi/index.html
(3/28引値)
国庫短期証券1290 2025/06/02 平均値単利 0.350
国庫短期証券1292 2025/06/09 平均値単利 0.350
国庫短期証券1274 2025/06/10 平均値単利 0.350
国庫短期証券1293 2025/06/16 平均値単利 0.350
国庫短期証券1238 2025/06/20 平均値単利 0.350
国庫短期証券1295 2025/06/23 平均値単利 0.350
国庫短期証券1296 2025/06/30 平均値単利 0.350←新発カレント3M
からの
(3/31引値)
国庫短期証券1290 2025/06/02 平均値単利 0.360
国庫短期証券1292 2025/06/09 平均値単利 0.360
国庫短期証券1274 2025/06/10 平均値単利 0.360
国庫短期証券1293 2025/06/16 平均値単利 0.360
国庫短期証券1238 2025/06/20 平均値単利 0.360
国庫短期証券1295 2025/06/23 平均値単利 0.360
国庫短期証券1296 2025/06/30 平均値単利 0.375←新発カレント3M
ということで、全体的に1毛甘くなってやっと0.3台後半(もっと手前の方は0.35とかですけど0.35〜0.36の引けになりやした)金曜日にクソ流れ応札少なし入札をやった新発3Mの1296の引けが0.375%になっている訳でして、何だよそれって感じです。この銘柄償還が6/30月曜で年末でも半期末でもない四半期末だからそこまでのドイヒーにはならないかもですが、ゆうて今回の期末のところで割と理不尽な相場をやってくれた短国な訳で、ロールを前提にして買うということになりますとこの償還は基本避けて通るじゃろ、となるので昔の常識だと期末に足の来る3Mってのは基本あまり好まれない(期末で落とすのが確定なら逆に買いやすいけど)というのが仕様でしたが、まあ何か1回やってみてご教訓得られました的なもんですかね、と言っても1週前の償還と段差があり過ぎですけどまあこれはただの需給。
ということで、先週は40年と言い3Mと言い碌なもんじゃなかった、というのが週開けてみると判明しておりましたという悲しい期末でした。
〇オペ紙久々に雑感
何か最近あんまりネタにしていませんでしたが(汗)
https://www.boj.or.jp/mopo/mpmdeci/mpr_2025/mpr250331a.pdf
長期国債買入れ(利回り・価格入札方式)の四半期予定(2025年4〜6月)
順調に減額しているにはしていますし、まあ今回超長期10-25が減額されるのは想定内で、なんか若干ビビッてないかという感じですが、
-1年 1500×1⇒1000×1
1-3年 3000×4⇒2750×4
3-5年 3000×4⇒2750×4
5-10年 3250×4⇒3000×4
10-25年 1500×3⇒1350×3
25-年 750×2⇒750×2
物国 500×1⇒500×1
合計 45000⇒41050
でまあ10-25の減らし方ですが、たぶんこれ合計額を500億円くらい減らそうということで150×3にしたんだろうとは思うのですが、他の年限が250減ってるのにここだけ150減ってるのが見た目として超長期の金利上昇にビビってるんじゃねえのと思ってしまわないでもないのですが、ここは市場がどう受け止めているか次第なのでそこに関してはアタクシ(日銀の屁理屈と短い方みているだけで忙しいので)きちんとフォローできている訳でもないので有識者のご見解を待ちたいと思います。
ただまあ今回に関しても超長期が減額になるのならないので事前にちょっとだけだとは思うのですが話題になったりしたりで、オペ紙がまだ材料になる感がありまして、昨年の6月(開始は7月)会合によりまして輪番に関しては今の扱いは「正常化に向けたスムージング、ただし正常化がどこなのかは知らん」という状態になっている筈なので、減額に関してもっと露骨にプロラタ感を出した減額をしていくのは一つの考えとしてありだと思う(買入の刻みが細かくなるけど)のですが、どうでしょうかねえとは思います。
しかしまだこの時点で月額4兆とか意味わからん規模の買入になっていまして、四半期4000で今のところ減らしているのですが、買入が1兆円切るのにあと2年も掛かるとかあり得んというかただの財政ファイナンスな訳で、6月の見直しでは減額ペース加速しろよと思いますが、加速どころか減速しろとかいう情けないにも程がある市場の意見が結構出るんでしょうなあと思うとおじちゃんは情けなくて情けなくて。
昨日駄文のマクラに引用したこれ
https://www3.nhk.or.jp/news/html/20250328/k10014763291000.html
超長期国債の金利上昇 財政に反応?【経済コラム】
2025年3月30日 0時02分
みたいなのをもっと市場が出すのが本来の市場経済じゃろという話でして、「金利が上がるのが懸念されるので日銀の輪番減額ペースを緩めろ」とかほざく輩はどっかの計画経済の国に逝ってもろて頂いて欲しい訳で、もっとじゃんじゃん減額して減税だの高圧経済だの寝言を言ってる馬鹿連中の目を覚まさせた方が中長期的に本邦の為になるじゃろ、くらいの原理主義発想のアタクシなのは毎度申し上げておりますので耳にタコだと思いますが期初なので改めて申し添えますwwwwwwww
〇PD懇と投資家懇の議事要旨から入札方式雑感と国債投資家のインフレ期待が垣間見れた気がしますので
PD懇
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/meeting_of_jgbsp/proceedings/outline/250321.html
国債市場特別参加者会合(第113回)議事要旨
・日時 令和7年3月21日(金)16:00〜17:00
・場所 財務省 第3特別会議室
・内容
1. 令和7年度における固定利付債のリオープン方式について
2. 令和7年度における固定利付債の入札方式等について
3. 令和7年4-6月期における物価連動債の発行額等について
4. 令和7年4-6月期における流動性供給入札の実施額等について
投資家懇
https://www.mof.go.jp/about_mof/councils/meeting_of_jgbi/proceedings/outline/250324.html
国債投資家懇談会(第96回)議事要旨
・日時 令和7年3月24日(月)10:30〜12:10
・場所 財務省 第3特別会議室
お題は同じですな。
でまあPD懇ですが、40年国債のダッチ入札に関してPDの意見割れてましたが、
『・当局案に賛成。40年債について、意見が分かれていると認識。40年債は来年度から減額となるが、これは投資家のニーズが減少または不安定なためと認識しており、この先の入札時も不安定と考えている。このため、しばらくはダッチ方式の継続を希望。』(ここから暫くPD懇より引用)
はいいんですが、次の人はお前PDの看板下ろせやと思いましたけど謎の熱弁。
『・40年債に加えて20年債及び30年債もダッチ方式を希望。日本銀行の金融政策と、米国の通商政策及び米金利上昇によって、円金利上昇が後押しされている中、2020年6月に財務総合政策研究所が公表したディスカッション・ペーパーで論じられた、入札で高値掴みとなってしまう「勝者の呪い」と定義される現象が今まさに発生している。』
『この現象下で、ダッチ方式は発行コストの低減という点で比較優位とされているが、他方、共謀が懸念される場合、コンベンショナル方式が優位とされている。茲許のコンプライアンス意識の高まりを勘案すると、日本において共謀が行われる可能性は極めて低く、ダッチ方式が発行当局にとっても優位と考えている。』
うーん何を言いたいんだこの意見は。
『・需給面では、特に今、超長期ゾーンの需要が不安定な状況のため、発行市場に新しい投資家を呼び込むことが、中長期的に重要と考えている。その新しい投資家は、米国の投資家と考えている。彼らはダッチ方式に慣れており、「入札がダッチ方式であれば参加する」という投資家が少なからず当社には見えている一方、「ダッチ方式だから入札に参加しない」という意見は聞いたことがない。ダッチ方式の拡大により、発行市場に今より多くの投資家が参入することで、発行コストを安定させることに繋がると考えている。』
何で米国にあわせにゃならんのと思いますし、そもそもPDがマーケットメークしてセカンダリーの流動性が確保されていれば別に入札がコンベンショナルだろうとダッチだろうと参加するじゃろという話ですが、まあそれに関しては日銀の馬鹿買入のせいで個別銘柄の流動性が万全ではない、という問題点が大有りなのでPDだけのせいではない面は多々あるんですが、ちゃんとセカンダリーの流動性があればコンベンショナルだろうがダッチだろうが関係ないじゃろ、ろしか思えないのだがどうなんですかねえ。
『・40年債は、来年度から発行額が減額されるところ、現行のダッチ方式だと流通市場と比べ金利が低い方に大きく乖離する傾向が強まると思うため、価格コンベンショナル方式への移行を希望する。平成19年11月の発行開始以来、時間が経過し、40年債入札の市場は成熟したと考えており、コンベンショナル方式への移行が、流通市場を含め40年債市場の更なる価格発見機能の向上や市場の成熟に繋がると考えている。』
まあコンベンショナルでしょうよ、と思います。
『・CT債についても、来年度から発行額が減額されることもあり、コンベンショナル方式への移行を希望。40年債と同様、最終投資家が実際に買いたい水準よりも金利低下方向に乖離する可能性が高いと考えているため。
『・落札上位陣の意見を聞くべきと考えるが、当社としてはCT債以外、全てコンベンショナル方式を希望する。』
ということで意見が分かれていて味わいがありました。あと物価連動国債に関してですが、
『・当局の提案に賛成だが、従前から希望している、第U非価格競争入札再開の検討を開始すべき。当社店頭では、国内外の投資家から新規もしくは再投資希望の相談が寄せられているが、一部の投資家から、市場規模の小ささを理由に、投資を見送る投資家がいる。今後の課題として、投資家層の裾野を拡げ、より物価連動債市場の規模拡大に繋げていくため、発行増額となる方策を希望。』
ってのがあって、まあそうなんじゃろうなって話なんでしょうね、知らんけど。
これは日銀の輪番が相変わらず多くて、この前減ってやっと四半期ベースの発行額の方が少し多くなったのですけれども、相変わらず2500億円/四半期の発行に対して2100億円/四半期の輪番および買入消却となっていまして、しかも元本フロア設置で発行再開した後の物国が順次償還を迎えているので直近では償還分純減状態になっているということで、市場規模が増えないから流動性が厳しくて、流動性が厳しいから参加者が増えなくて、参加者が増えないから市場規模を増やせない、という永久機関が回っているんじゃなかろうか、というのを示していますなとは思いました。
投資家懇の方ですが、入札方式に関しては(自分が入札するわけでもないからあっさり味になるのは当然ですけれども)あっさり味で、
『・当局の提案を支持する。
・当局の提案に異論はない。特に40年債は流動性に乏しく、現行のダッチ方式のままでよい。
・当社は、基本的に満期保有を前提とした上で、流動性の確保を重視し、流動性が確保された商品に投資を行う方針。従って、当局の提案には賛成する。
・40年債について、将来的にはコンベンショナル方式への移行が適切と考えているが、足元の不安定な入札状況や市場の成熟度を考慮すると、しばらくは現行のダッチ方式の継続が適当。
・40年債について、発行量の少なさから現状維持でよい。
・40年債について、流動性の観点等からも現状維持が好ましい。』(ここから先は投資家懇より引用)
となっていますが、3番目の「基本的に満期保有を前提とした上で、流動性の確保を重視し、流動性が確保された商品に投資を行う方針」ってのが仰る通りですわなということでして、入札方式云々よりもセカンダリーのマーケットメイクをどうやって安定させられるか、というのがダイジダイジネーと思う訳で、買ったは良いけど売りに行ったら5毛甘でじゃあオファーはというとオファーありませんとか言われるようなもので流動性リスクプレミアム乗ってもいなかったら誰が買いますねんというお話なので、黒田末期の日銀の発行額以上に買ってしまいました問題とか(あれは超長期じゃなくて10年債の話だが)非常に罪が重い話だったとしか言いようが無いなあと思うのでありました、と隙あらば日銀の国債買入に悪態をつくのに余念のないアタクシ。
逆に物国の方は投資家懇の方が盛り上がるわなということで、なんと吉野座長からのご質問まで出ていました。
『〇また、吉野直行座長より、出席者に対して以下のとおり質問があった。
・物価連動債への投資が乏しい理由として、見合いの負債がないことは考えられないか。財政の不安定性は高まってしまうが、物価連動預金など、負債に見合う商品があれば購入促進につながるのではないか。』
うーん何とも微妙ではあるけど、負債サイドの話を含めた参加者の意見があったので面白いから一部引用します。
『・調達側が名目金利であるため保有しづらく、保有するにも基本的に時価評価される勘定科目になるため、評価損が懸念される。市場の安定性は改善傾向にあるものの、まだ脆弱な面もあり、投資判断は慎重にならざるを得ない。もっとも、インフレ局面において、物価連動債の商品性を評価はしている。』
というように、調達側が名目金利でインフレリスクに関しては預金なり保険商品なりの預入者や購入者が負っているというのが一般的なお姿になっている、というのが現状ですわな。
『・流動性の低さがネックであり、一定の投資額に留めている。なお、利上げに伴う貸出金利や短期金利の上昇で、長期的な目線でみると、インフレ局面自体は当社の収益にはプラス。そのため、価格変動リスクを負ってまで投資するメリットは薄いのかもしれない。』
そらまあ「インフレ局面自体は当社の収益にはプラス」なら別に良いじゃんとなりますわな。
『・当社は見合いの負債が存在せず、ALMの観点から今のところ需要はない。もっとも、物価連動する新しい商品の議論もあるのだが、顧客への商品内容説明等のハードルもあり、それをどうクリアしていくかにまだ答えが出ていない状況。将来的にはその様な商品への需要に期待しており、引き続き研究しつつ、商品を出せれば負債側からの要請で物価連動債に投資していくという局面もあるかもしれない。』
これは吉野座長のコメントの通りではありますな、ってご回答っすね。
でもって面白かったのはこの後のコーナーでして、じゃあそもそも論として今がその時期なのか、という話ですけれども、
『・本邦でのインフレ期待があまり大きくないこともあり、物価に連動する商品も現状ない。将来的にそのような商品があってもいいが、機は熟してないと考える。』
『・インフレヘッジや実質利回りの点で魅力的と考えており、引き続き注目し投資もしていくが、投資を増やすためには、投資家からのインフレヘッジ需要が強まり、インフレファンドからの資金流入が必要。海外と比べると日本は持続的なインフレ局面がなかったこともあり、今後インフレが続く場合は資金流入が期待できるが、まだそのタイミングではない。』
この他にも現状では時期じゃない、という意見が2つほどございましたし、1個上の商品作る作らないの話もそうですけれども、ジャパンの国債市場的に言えばインフレ期待って盛り上がっていないってところなんですわな、というのが垣間見れた感じがしまして、そらまあ早期利上げ観測って出てもちょっとリスクオフになると一気に巻き戻しが入るのは市場の中の人たちのベースのインフレ期待が弱ければそうなるわな、って思ったのですがどうでしょうかね〜〜。